JP5711888B2 - テルミサルタンアルキルエステルの製造法 - Google Patents
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Description
すなわち本発明は以下の手段によって達成される。
で表される4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸アルキルエステルを逐次添加することを特徴とする式I
で表されるテルミサルタンアルキルエステルの製造法。
(4)塩基としてアルカリ金属アルコラートを使用することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のテルミサルタンアルキルエステルの製造法。
2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール、極性非プロトン性溶媒及び塩基を混合した後、4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸アルキルエステルを逐次添加することで高品質なテルミサルタンアルキルエステルを安定的且つ効率的に製造することができる。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:移動相Aと移動相Bのグラジエント
移動相B:メタノール200mLとアセトニトリル800mLを混合
流速:1.0mL/min
検出波長:230nm
メカニカルスターラー及び温度計を備えた500mLの4口フラスコに2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール30.0g(98.6mmol)、N−メチルピロリドン124g及びカリウムtert−ブトキシド11.1g(98.9mmol)を投入し攪拌を開始した。4口フラスコを氷水で冷却しながら、4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル33.1g(108.5mmol)をN−メチルピロリドン124gに溶解した溶液を内温0〜10℃で25分かけて滴下した。滴下後、内温0〜10℃で3時間攪拌した。反応液をサンプリングしてHPLC分析した結果、2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールは検出されず、82.5%が4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルであった。メカニカルスターラーを備えた1000mLの4口フラスコに水150g及びトルエン130gを投入し攪拌しながら、500mLの4口フラスコの反応液を滴下した。35%塩酸30gを加え水層を酸性化し、有機層と水層に分離した。水層にトルエン209g及び25%水酸化ナトリウム水溶液46gを加え、水層をアルカリ性とし、有機層と水層に分離した。500mLの分液ロートに水層とトルエン78gを投入し抽出し、有機層と水層に分離した。有機層を合わせ濃縮し、4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルの粗体63.3gを得た。この粗体はトルエンを約13.5g含み、目的物の含量は49.8g(収率95.6%)であった。
1H−NMR(d6−DMSO):δ1.0(t,3H),1.8(m,2H),2.7(s,3H),2.9(t,2H),3.5(s,3H),3.8(s,3H),5.6(s,2H),7.2−7.8(m,14H)
HPLC:94.0%
100mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルの粗体21.1g(トルエンを約4.5g含み、含量は16.6g、31.4mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド16.4gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら95℃に加温し、結晶を分散させた。室温にて一夜攪拌し、15℃まで冷却した後、濾過した。得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル13.7g(収率82.5%)を得た。
1H−NMR(d6−DMSO):δ1.0(t,3H),1.8(m,2H),2.7(s,3H),2.9(t,2H),3.5(s,3H),3.8(s,3H),5.6(s,2H),7.2−7.8(m,14H)
HPLC:99.0%
100mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルの粗体21.1g(トルエンを約4.5g含み、含量は16.6g、31.4mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド8.2gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら95℃に加温し、結晶を分散させた。アセトニトリル6.8gを加え、室温にて攪拌し、濾過した。得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル14.4g(収率86.7%)を得た。
HPLC:98.7%
100mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル5.0g(9.5mmol)、エタノール23.7g、水2.5g及び25%水酸化ナトリウム水溶液2.3gを投入した。マグネチックスターラーで攪拌しながら3時間還流した。室温まで冷却し、酢酸1.1g及び水10gを加えスラリーを調製した。スラリーを濾過し、得られた結晶を乾燥した。テルミサルタン4.4g(収率90.4%)を得た。
100mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルから合成したテルミサルタン5.0g(9.7mmol)、エタノール39.5g及び25%アンモニア水溶液1.0gを投入した。マグネチックスターラーで攪拌しながら酢酸1.2gと水10.0gの混合液を滴下した。1時間氷水冷却した後、スラリーを濾過し、得られた結晶を乾燥した。テルミサルタン4.2g(収率86.3%)を得た。
メカニカルスターラー及び温度計を備えた500mLの4口フラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルから合成したテルミサルタン30.0g(58.3mmol)、エタノール225.2g及び25%アンモニア水溶液5.9gを投入した。攪拌しながら液温を35℃に温め、結晶を溶解させ、フィルター(孔径1ミクロン)を通し、除埃濾過した。フィルターをエタノール11.9gで洗浄し、洗液と濾液を合わせ、メカニカルスターラー及び温度計を備えた500mLの4口フラスコに投入した。攪拌しながら液温を60℃に温め、酢酸7.0gと水60.0gの混合液を滴下した。1時間氷水冷却した後、スラリーを濾過し、得られた結晶を乾燥した。テルミサルタン27.8g(収率92.7%)を得た。
100mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルから合成したテルミサルタン5.0g(9.7mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド47.2gを投入し、攪拌しながら92℃に加温し溶解した。室温まで冷却し、1.5時間氷水冷却した後、スラリーを濾過し、得られた結晶を乾燥した。テルミサルタン3.9g(収率78.0%)を得た。
100mLのフラスコに2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール1.0g(3.3mmol)、N−メチルピロリドン4.1g及びカリウムtert−ブトキシド0.4g(3.6mmol)を投入しマグネチックスターラーにて攪拌を開始した。10℃以下に冷却しながら、4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸tert−ブチルエステル1.2g(3.5mmol)をN−メチルピロリドン4.1gに溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下後、内温0〜10℃で2時間攪拌した。反応液をサンプリングし液体クロマトグラフィー分析した結果、2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールは検出されず、4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸tert−ブチルエステルが86.0%(面積百分率)生成していた。
100mLのフラスコに2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール1.0g(3.3mmol)、N−メチルピロリドン4.1g及び28%ナトリウムメトキシド0.6g(3.3mmol)を投入しマグネチックスターラーにて攪拌を開始した。4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.1g(3.6mmol)をN−メチルピロリドン4.1gに溶解した溶液を内温0〜10℃で2分かけて滴下した。滴下後、室温で一夜攪拌した。反応液をサンプリングし液体クロマトグラフィー分析した結果、2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールは検出されず、4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルが81.7%(面積百分率)生成していた。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及びメタノール8.0gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら66℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.5g(収率75.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及びエタノール8.0gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら80℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.7g(収率85.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及びアセトニトリル7.8gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら82℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.8g(収率90.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及びアセトン7.9gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら56℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.8g(収率90.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及び酢酸エチル8.9gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら78℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.9g(収率95.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及び酢酸イソプロピル8.8gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら80℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.7g(収率85.0%)を得た。
50mLのフラスコに4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル2.0g(6.6mmol)及びトルエン8.7gを投入し、マグネチックスターラーで攪拌しながら80℃に加温した。攪拌しながら10℃まで冷却し結晶を析出させた。スラリーを濾過し、得られた湿結晶を乾燥し4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル1.7g(収率85.0%)を得た。
トルエン/水
200mLのフラスコに2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール4.0g(13.1mmol)、硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.45g(1.3mmol)、水酸化ナトリウム1.05g(26.5mmol)、水15mL及びトルエン40mLを投入しマグネチックスターラーにて攪拌を開始した。80〜90℃に加温し、トルエン16mL中の4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル4.5g(14.8mmol)を加え3.5時間攪拌した。反応液をサンプリングし液体クロマトグラフィー分析した結果、2−n−プロピル−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールは検出されず、4’−[[4−メチル−6−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステルが71.4%(面積百分率)生成していた。
Claims (3)
- 式II
で表される4’−ブロモメチルビフェニル−2−カルボン酸アルキルエステルを逐次添加することを特徴とする式I
で表されるテルミサルタンアルキルエステルの製造法であって、
テルミサルタンアルキルエステル形成後に、反応液を水及び酸と混合して酸性化し、酸性化された前記反応液を水非混和性有機溶媒で洗浄し、洗浄された前記反応液を塩基で中和することを特徴とする製造法。 - 極性非プロトン性溶媒としてN−メチルピロリドンを使用することを特徴とする請求項1に記載のテルミサルタンアルキルエステルの製造法。
- 塩基としてアルカリ金属アルコラートを使用することを特徴とする請求項1または2に記載のテルミサルタンアルキルエステルの製造法。
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