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JP5692514B2 - 電動パワーステアリング装置及び車両用操舵装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及び車両用操舵装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置及び車両用操舵装置に関するものである。
従来、車両用の電動パワーステアリング装置(EPS)には、ステアリング操作により回転する第1ピニオン軸に加えて、モータ駆動により回転する第2ピニオン軸をラック軸に歯合させることにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与するものがある。
例えば、特許文献1に記載のEPSにおいて、そのラック軸には、軸方向中央部を挟んで二つのラック歯が形成されている。そして、上記各ピニオン軸は、これら各ラック歯に対して独立に歯合されている。
即ち、エンジンルームの幅方向中央部分には、エンジンやラジエータ等、多くの車載機器が集中する。従って、上記のように構成することで、これらの車載機器とモータとの干渉を回避して、その搭載性を向上させることができる。また、上記従来例では、その二つのラック歯には、互いに異なるピッチ(隣り合うラック歯の間隔)が設定されている。そして、これにより、そのモータ負荷の軽減を図る構成になっている。
実開昭60−36374号公報 特開平6−92243号公報
ところで、ラック&ピニオン機構を構成するラック軸とピニオン軸との間には、その噛み合い摩擦により互いを離間させる方向の力が作用する。このため、通常、ラック軸は、周知のラックガイドによりピニオン軸に押し付けられることによって、そのピニオン軸に歯合した状態が維持されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記のように一つのラック軸に二つのラック&ピニオン機構を形成することで、その噛み合い部分に作用する力が、各ラック&ピニオン機構間において互いに増幅する可能性がある。そして、これにより生ずる振動が静粛性を低下させる一因となるおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
尚、上記従来例のように、二つのラック歯に対して互いに異なるピッチを設定することにより、各ラック&ピニオン機構におけるラック歯とピニオン軸との間の歯合状態(両者の歯先と歯底との位置関係、歯合タイミング)は、非同期となる。そして、これにより、その噛み合いにより生ずる振動が継続的に大きな状態となることを回避することができる。しかしながら、その反面、各ラック歯に対する各ピニオン軸の相対的な軸方向位置によっては、二つのラック&ピニオン機構の歯合状態が、その噛み合い部分に作用する力が共に最大となる状態で一致することになる。加えて、その操舵領域(操舵角範囲)に応じて振動の大きさが変動することにより、車両の搭乗者がその存在に気付きやすくなる可能性がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、全操舵領域に亘って二つのピニオン軸とラック軸との噛み合いにより生ずる振動を低減し、静粛性の高い電動パワーステアリング装置及び車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリング操作により回転する第1ピニオン軸と、モータ駆動により回転する第2ピニオン軸と、前記第1ピニオン軸と歯合する第1ラック歯及び前記第2ピニオン軸と歯合する第2ラック歯を有して軸方向移動可能に設けられたラック軸と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
前記第1ラック歯及び第2ラック歯は、互いに同一且つ均等のピッチを有して形成され、前記第1ラック歯及び前記第2ラック歯の軸方向における各中心位置間の距離として規定される第1距離と、前記第1ピニオン軸が前記第1ラック歯に歯合する位置と前記第2ピニオン軸が前記第2ラック歯に歯合する位置との間の距離として規定される第2距離との間には相違があり、前記第1ピニオン軸前記第1ラック歯との間における噛み合いの位相と前記第2ピニオン軸前記第ラック歯との間における噛み合いの位相との間には、前記第1距離と前記第2距離との間の所定の相違に基づくずれがあること、を要旨とする。
即ち、第1ラック歯及び第2ラック歯が互いに同一、且つ均等のピッチを有することで、第1ピニオン軸と第1ラック歯との間の噛み合いの周期及び第2ピニオン軸と第2ラック歯との間の噛み合いの周期が互いに等しくなる。そして、このような場合、その噛み合いにより生ずる振動は、両者の噛み合いの位相が一致する場合に最大化する。
従って、上記構成によれば、各ラック歯と各ピニオン軸との間の噛み合いにより生ずる振動が最大化する状態を回避して、その静粛性を高めることができる。また、これらの各ラック歯及び各ピニオン軸が形成する二つのラック&ピニオン機構間に設定された上記噛み合いの位相のずれは、各ラック歯に対する各ピニオン軸の相対的な軸方向位置に依らず一定である。その結果、全操舵領域に亘って、二つのピニオン軸とラック軸との噛み合いにより生ずる振動を低減することができる。加えて、その振動の大きさが変動しないことにより、その振動の存在を気付き難くすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1距離と前記第2距離との間の相違が1/2ピッチの長さであることにより、前記位相のずれが1/2ピッチに設定されていること、を要旨とする。
即ち、ラック歯とピニオン軸との間の「噛み合いの一周期(360°)」は、その歯合状態が「ピニオン軸の歯先とラック歯の歯底とが対向する状態」から「ピニオン軸の歯底とラック歯の歯先とが対向する状態」を経て、再び「ピニオン軸の歯先とラック歯の歯底とが対向する状態」に移行するまで、と定義することができる。従って、上記構成によれば、二つの各ラック&ピニオン機構間における噛み合いの位相のずれを「1/2周期(180°)」として、その噛み合いにより生ずる振動を相殺することができる。その結果、より効果的に振動を低減して、その静粛性を高めることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、独立に設けられた第1ピニオン軸及び第2ピニオン軸と、前記第1ピニオン軸と歯合する第1ラック歯及び前記第2ピニオン軸と歯合する第2ラック歯を有して軸方向移動可能に設けられたラック軸とを備えた車両用操舵装置において、前記第1ラック歯及び第2ラック歯は、互いに同一且つ均等のピッチを有して形成され、前記第1ラック歯及び前記第2ラック歯の軸方向における各中心位置間の距離として規定される第1距離と、前記第1ピニオン軸が前記第1ラック歯に歯合する位置と前記第2ピニオン軸が前記第2ラック歯に歯合する位置との間の距離として規定される第2距離との間には相違があり、前記第1ピニオン軸と前記第1ラック歯との間における噛み合いの位相と、前記第2ピニオン軸と前記第2ラック歯との間における噛み合いの位相との間には、前記第1距離と前記第2距離との間の相違に基づくずれがあること、を特徴とする車両用操舵装置。
上記構成によれば、全操舵領域に亘って各ピニオン軸と各ラック歯と間の噛み合いにより生ずる振動を低減して、静粛性の高い車両用操舵装置を提供することができる。
本発明によれば、全操舵領域に亘って二つのピニオン軸とラック軸との噛み合いにより生ずる振動を低減し、静粛性の高い電動パワーステアリング装置及び車両用操舵装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成を示す断面図。 二つのラック&ピニオン機構間に設定されたピニオン軸とラック歯との間の噛み合いの位相のずれを模式的に示す説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、略円筒状をなすラックハウジング2に挿通されたラック軸3の両端には、それぞれ、ボールジョイント(ラックエンド)4を介してタイロッド5が連結されている。尚、本実施形態では、各ボールジョイント4の周囲は、伸縮自在に形成されたブーツ6により包囲されている。また、本実施形態のラック軸3には、その軸方向中央部分を挟んで二つのラック歯7(7A,7B)が形成されている。尚、本実施形態では、これらの各ラック歯7(7A,7B)は、ラック軸3の周方向において略180°ずれた位置、即ち互いに略裏側となる位置に形成されている。そして、ラックハウジング2には、これらの各ラック歯7(7A,7B)に歯合する二つのピニオン軸8(8A,8B)が、ラック軸3と交差する態様で回転自在に支承されている。
詳述すると、同図中、左側に配置された第1ピニオン軸8Aは、図示しないステアリングシャフトに接続されている。また、ラック軸3を挟んで第1ピニオン軸8Aの反対側(同図中、下側)には、ラック軸3の周面に摺接するサポートヨーク9を弾性部材(コイルバネ)10によりピニオン軸8側に付勢してなる周知のラックガイド11が設けられている。そして、ラック軸3は、その第1ラック歯7Aに上記第1ピニオン軸8Aが歯合された状態で、このラックガイド11に押圧されている。
一方、同図中、右側に配置された第2ピニオン軸8Bは、駆動源であるモータ12により回転駆動される。尚、本実施形態では、第2ピニオン軸8Bは、図示しないウォーム&ホイール機構を介してモータ軸と駆動連結されている。また、ラック軸3を挟んで第2ピニオン軸8Bの反対側(同図中、上側)には、ラックガイド13が設けられている。そして、ラック軸3は、その周面に当該ラックガイド13が摺接した状態で、その第2ラック歯7Bに上記第2ピニオン軸8Bが歯合されている。
即ち、本実施形態のEPS1において、ラック軸3は、上記ラックガイド11,13により軸方向移動可能に支承されている。また、ステアリング操作に基づく第1ピニオン軸8Aの回転は、当該第1ピニオン軸8A及び第1ラック歯7Aが形成する第1のラック&ピニオン機構14Aによってラック軸3の軸方向移動に変換される。そして、そのラック軸3の軸方向移動が上記各タイロッド5を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪の舵角が変更されるようになっている。
また、モータ12は、ステアリングシャフトに伝達される操舵トルクに応じたモータトルクを発生する。そして、本実施形態のEPS1は、同モータ12により駆動された第2ピニオン軸8Bの回転を、当該第2ピニオン軸8B及び第2ラック歯7Bが形成する第2のラック&ピニオン機構14Bによってラック軸3の軸方向移動に変換することにより、そのモータトルクに基づくアシスト力を操舵系に付与する構成になっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態では、第1ラック歯7A及び第2ラック歯7Bは、互いに同一且つ均等のピッチpを有して形成されている。即ち、本実施形態の各ラック歯7(7A,7B)において、その軸方向に隣り合う各歯の間隔、つまり各歯先7a間(及び各歯底7b間)の距離は、全て等しく「p」に設定されている。加えて、第1のラック&ピニオン機構14Aを形成する第1ピニオン軸8A及び第1ラック歯7A間における噛み合いの位相と、第2のラック&ピニオン機構14Bを形成する第2ピニオン軸8B及び第2ラック歯7B間における噛み合いの位相との間には、所定のずれが設定されている。
具体的には、同図に示すように、第1のラック&ピニオン機構14Aにおいて、その第1ピニオン軸8Aの歯先8aが第1ラック歯7Aの歯底7bに対向するとき、第2のラック&ピニオン機構14Bにおいては、その第2ピニオン軸8Bの歯底8bが第2ラック歯7Bの歯先7aに対向するように設定されている。
即ち、各ラック歯7(7A,7B)に対する各ピニオン軸8(8A,8B)の歯合状態は、当該各ピニオン軸8の回転に応じて、「ピニオン軸8の歯先8aとラック歯7の歯底7bとが対向する状態」から「ピニオン軸8の歯底8bとラック歯7の歯先7aとが対向する状態」を経て、再び「歯先8aと歯底7bとが対向する状態」へと移行する。そして、この一連の移行をもって、ラック歯7及びピニオン軸8間における「噛み合いの一周期(360°)」と定義することができる。従って、本実施形態では、上記二つのラック&ピニオン機構14(14A,14B)間における噛み合いの位相のずれは「1/2周期(180°)」、つまり「ピッチ(p)」に換算して「1/2ピッチ(p/2)」となっている。
より具体的には、図1に示すように、第1ラック歯7Aの軸方向中心位置P1と第2ラック歯7Bの軸方向中心位置P2との間の距離L1は、第1ピニオン軸8Aが第1ラック歯7Aに歯合する位置P3と第2ピニオン軸8Bが第2ラック歯7Bに歯合する位置P4との間の距離L2よりも「1/2ピッチ(p/2)」だけ長くなっている。そして、本実施形態では、この各ラック歯7(7A,7B)の軸方向中心位置P1,P2間の距離L1と各ピニオン軸8(8A,8B)が各ラック歯7(7A,7B)に歯合する位置P3,P4間の距離L2の相違(L1=L2+(2/p))によって、上記各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)間における位相のずれが設定されている。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)即ち、第1ラック歯7A及び第2ラック歯7Bが互いに同一且つ均等のピッチpを有することで、第1ラック歯7Aと第1ピニオン軸8Aとの間の噛み合いの周期及び第2ラック歯7Bと第2ピニオン軸8Bとの間の噛み合いの周期が互いに等しくなる。そして、このような場合、その噛み合いにより生ずる振動は、両者の噛み合いの位相が一致する場合に最大化する。
従って、両者の噛み合いの位相がずらされた上記構成によれば、各ラック歯7(7A,7B)と各ピニオン軸8(8A,8B)との間の噛み合いにより生ずる振動が最大化する状態を回避して、その静粛性を高めることができる。また、各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)間に設定された噛み合いの位相のずれは、各ラック歯7(7A,7B)に対する各ピニオン軸8(8A,8B)の相対的な軸方向位置に依らず一定である。その結果、全操舵領域に亘って、各ピニオン軸8(8A,8B)とラック軸3(各ラック歯7(7A,7B))との噛み合いにより生ずる振動を低減することができる。加えて、その振動の大きさが変動しないことにより、その振動の存在を気付き難くすることができる。
(2)更に、各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)間における噛み合いの位相のずれを「1/2ピッチ(p/2)」、つまり「1/2周期(180°)」とすることにより、当該各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)において、その噛み合いにより生ずる振動が相殺されることになる。その結果、より効果的に振動を低減して、その静粛性を高めることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各ラック歯7(7A,7B)は、ラック軸3の周方向において、互いに略180°ずれた位置に形成されることとした。しかし、各ラック歯7(7A,7B)の周方向における位置関係については、これに限るものではない。
・上記実施形態では、各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)間における噛み合いの位相のずれを「1/2ピッチ(p/2)」、つまり「1/2周期(180°)」とした。しかし、その位相のずれの大きさについては、必ずしも、これに限るものではなく、例えば「1/3ピッチ(p/3)」程度等としてもよい。
・上記実施形態では、各ラック歯7(7A,7B)の軸方向中心位置P1,P2間の距離L1は、各ピニオン軸8(8A,8B)が各ラック歯7(7A,7B)に歯合する位置P3,P4間の距離L2よりも「1/2ピッチ(p/2)」だけ長く設定されることとした(L1=L2+(2/p))。しかし、これに限らず、これら二つの距離L1,L2の相違は、各ラック&ピニオン機構14(14A,14B)間における噛み合いの位相のずれに対応して設定すればよい。即ち、例えば、各ラック歯7(7A,7B)の軸方向中心位置P1,P2間の距離L1よりも、当該各ピニオン軸8(8A,8B)がラック歯7(7A,7B)に歯合する位置P3,P4間の距離L2の方が長くてもよい(例えば、L1=L2−(2/p)等)。
・上記実施形態では、本発明を、ステアリング操作により回転する第1ピニオン軸8A及びモータ駆動により回転する第2ピニオン軸8Bを備えるEPS1に具体化した。しかし、これに限らず、例えば、第1ピニオン軸及び第2ピニオン軸が、ともにモータ駆動により回転する所謂ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置に具体化してもよい。
・また、上記実施形態では、二つのピニオン軸8(8A,8B)を備えるとともに、ラック軸3には、これら各ピニオン軸8(8A,8B)が独立に歯合する二つのラック歯7(7A,7B)が形成されることとした。しかし、これに限らず、独立に設けられた複数のピニオン軸を備えるとともに、ラック軸には、これらの各ピニオン軸が独立して歯合する複数のラック歯が形成された構成であれば、そのピニオン軸及びラック軸の数は、3以上であってもよい。そして、この場合、各ラック歯に対して各ピニオン軸が歯合する噛み合いの位相を相互にずらすとよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する
(ロ)前記各ピニオン軸の少なくとも一つはステアリング操作に基づき回転すること、を特徴とする車両用操舵装置。これにより、静粛性の高い電動パワーステアリング装置を提供することができる。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…ラックハウジング、3…ラック軸、7…ラック歯、7a…歯先、7b…歯底、7A…第1ラック歯、7B…第2ラック歯、8…ピニオン軸、8a…歯先、8b…歯底、8A…第1ピニオン軸、8B…第2ピニオン軸、12…モータ、14…ラック&ピニオン機構、14A…第1のラック&ピニオン機構、14B…第2のラック&ピニオン機構、p…ピッチ、P1,P2…軸方向中心位置、P3,P4…位置、L1,L2…距離。

Claims (3)

  1. ステアリング操作により回転する第1ピニオン軸と、モータ駆動により回転する第2ピニオン軸と、前記第1ピニオン軸と歯合する第1ラック歯及び前記第2ピニオン軸と歯合する第2ラック歯を有して軸方向移動可能に設けられたラック軸と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記第1ラック歯及び第2ラック歯は、互いに同一且つ均等のピッチを有して形成され
    前記第1ラック歯及び前記第2ラック歯の軸方向における各中心位置間の距離として規定される第1距離と、前記第1ピニオン軸が前記第1ラック歯に歯合する位置と前記第2ピニオン軸が前記第2ラック歯に歯合する位置との間の距離として規定される第2距離との間には相違があり、
    前記第1ピニオン軸前記第1ラック歯との間における噛み合いの位相と前記第2ピニオン軸前記第ラック歯との間における噛み合いの位相との間には、前記第1距離と前記第2距離との間の相違に基づくずれがあること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記第1距離と前記第2距離との間の相違が1/2ピッチの長さであることにより、前記位相のずれが1/2ピッチに設定されていること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 独立に設けられた第1ピニオン軸及び第2ピニオン軸と、前記第1ピニオン軸と歯合する第1ラック歯及び前記第2ピニオン軸と歯合する第2ラック歯を有して軸方向移動可能に設けられたラック軸とを備えた車両用操舵装置において、
    前記第1ラック歯及び第2ラック歯は、互いに同一且つ均等のピッチを有して形成され
    前記第1ラック歯及び前記第2ラック歯の軸方向における各中心位置間の距離として規定される第1距離と、前記第1ピニオン軸が前記第1ラック歯に歯合する位置と前記第2ピニオン軸が前記第2ラック歯に歯合する位置との間の距離として規定される第2距離との間には相違があり、
    前記第1ピニオン軸と前記第1ラック歯との間における噛み合いの位相と、前記第2ピニオン軸と前記第2ラック歯との間における噛み合いの位相との間には、前記第1距離と前記第2距離との間の相違に基づくずれがあること、を特徴とする車両用操舵装置。
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