JP5679849B2 - 地下構造物 - Google Patents
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Description
このような条件下では、下部躯体をコンクリート構造(RC構造やSRC構造など)とし、コンクリートを場所打ちすることで、現場の状況に柔軟に対応できるようするのが一般的である。
また、既設杭との干渉部では、既設杭を避けて下部躯体に必要な鉄筋量の鉄筋を配筋する必要があり、既設杭の周囲の鉄筋が密となることから、その配筋作業に手間が係る。
なお、前記ピース部材は、底部に設けられたスキンプレートと、一対の主桁と、当該一対の主桁の間に設けられた縦リブと、を備えていて、前記二つのピース部材は、互いの前記主桁同士を接合することで接合されていてもよい。
さらに、前記開口部が前記一対の主桁の間に形成されていてもよい。
ここで、引張接合方式とは、ボルトに強い締付け力を加えて鋼製セグメント間に大きな圧縮力を生じさせ、ボルト軸方向に作用する引張外力がこれと打ち消し合う形で応力の伝達を行う接合方式である。なお、引張接合を行う場合には、高力ボルトを使用することが多いが、普通ボルトであっても差し支えない。引張接合方式を採用すれば、継手部での剛性低下を抑制することが可能となり、さらには、継手部の目開きを抑制することが可能となる。
なお、下部躯体は、前後左右に隣接するセグメントピース同士を接合することにより形成するのが望ましい。
コンクリート躯体Aは、土水圧や上載荷重に耐え得るように設計された本設躯体であるが、鋼殻躯体Bとの接合部以外は、鋼殻躯体Bおよび中壁Cに先立って構築され、山留壁W,W間を掘り下げる際には山留め支保工として機能する。本実施形態のコンクリート躯体Aは、頂版部A1と、山留壁Wに沿う側壁部A2と、縦断方向に延在する縦梁部A3とを備えている。
図1に示す鋼殻躯体Bは、土水圧や上載荷重に耐え得るように設計された本設躯体である。鋼殻躯体Bは、床付面T2に沿う鋼殻構造の床版部B1と、山留壁Wに沿う鋼殻構造の側壁部B2とを有し、横断面視U字状を呈している。
既設杭である中間杭M,Mは、鋼殻躯体Bを貫通している。
また、「前後左右」は、図4の状態を基準とする。
第二の床版用鋼製セグメント30は、中間杭Mを挟むように付き合わされた二つのピース部材3A,3Bを接合することにより形成されている。第二の床版用鋼製セグメント30は、ピース部材3A,3Bを組み合わせることで、第一の床版用鋼製セグメント20と同じ外形となるように構成されている。
一方、縦リブ34の他方のピース部材3B,3A側の底部には、図6の(a)に示すように、スキンプレート31が配設されておらず開口しており、主桁プレート32,32と縦リブ34とにより平面視コ字状を呈する凹部36が形成されている。
開口部3Cは、図5の(a)に示すように、中間杭Mの外形寸法よりも大きく形成されているため、第二の床版用鋼製セグメント30の内周面と中間杭Mとの間には隙間が形成されている。
定着部37には、複数の貫通孔37a,37a,…が形成されており、後記する補強鉄筋38の固定が可能に構成されている。
なお、本実施形態では、図7に示すように、コンクリート部3Dを中壁Cと一体に形成している。
本実施形態では、補強鉄筋38の両端部にネジ切りが施されており、ナットn1により各両端部が定着部37に螺着されている。
なお、凹部36の内壁面(開口部3Cの内周面)には、図6の(a)に示すように、水膨潤材s2が配設されており、第2の床版鋼製セグメント30とコンクリート部3Dとの境界からの地下水の浸入が防止されている。ここで、本実施形態では、水膨潤材s2として、シール材s1と比較して膨張率が小さいものを使用するが、水膨潤材s2の材質は限定されるものではない。
すなわち、スキンプレート61は、本体部6Aおよび筒状部6Bの外殻となるものであり、主桁プレート62は、スキンプレート61の前縁および後縁に立設されている。また、継手プレート63は、スキンプレート61に立設された止水用の端面板63aと、端面板63aの前縁および後縁に配置された構造用の補強板63b,63bとを備えており、縦リブ64は、継手プレート63と平行に配置されている。
側壁接合部J1(上コンクリート躯体Aから鋼殻躯体Bへと遷移する区間)は、側壁主筋15やせん断補強筋17を筒状部5Bの内部空間(スキンプレート51と一対の主桁52,52と応力伝達プレート56とで囲まれた空間)に配筋した状態で、筒状部5Bの内部空間にコンクリート(図示略)を充填することによって形成されている。
なお、側壁接合部J1の構成は、これに限定されるものではない。
中壁Cは、図1に示すように、コンクリート躯体Aと鋼殻躯体Bとの間に形成された壁部材であって、中間杭Mを巻き込んだ状態で形成されている。
中壁Cの上端部のコンクリート躯体Aとの接合部および下端部の鋼殻躯体Bとの接合部には、それぞれハンチ部C1、C2が形成されている。
なお、中壁Cは、中間杭M同士の間に、プレキャスト部材を配設し、中間杭Mの周囲に打設された現場打ちコンクリート部分と一体化することにより形成してもよい。
<地下構造物の構築方法>
本実施形態に係る地下構造物の構築方法は、一次掘削工程と、第一の躯体構築工程と、二次掘削工程と、第二の躯体構築工程と、第三の躯体構築工程と、を含むものである。
裏込材71が硬化すると、鋼製セグメント20,30を連設してなる構造体が山留め支保工として機能し得るようになるので、切梁Kを撤去することができる。
その後、コンクリートを打設し、所定強度に達するまで養生する。
その後、コンクリートの強度が所定強度に達した後、上コンクリート躯体Aの上側の空間に地盤材料を埋め戻すと、図1の状態となる。
そして、本設躯体の一部を鋼殻構造としているので、本設躯体の全体をコンクリート構造とする場合に比べて、コンクリートの使用量を削減することが可能となり、ひいては、鉄筋や型枠の数量を削減することが可能となる。
第二の床版用鋼製セグメント30は、2つのピース部材3A,3Bに分割されることで主桁(主桁プレート32)も分割されるが、コーベル理論を適用した引張接合方式によるボルト接合によりピース部材3A,3B同士を接合しているため、一体の鋼製セグメントとしての性能を維持する。
コンクリート部3Dは、補強鉄筋38の端部を定着部37に固定することで、鋼殻躯体Bと一体構造を形成する。
B 鋼殻躯体(下部躯体)
20 第一の床版用鋼製セグメント(セグメントピース)
30 第二の床版用鋼製セグメント(セグメントピース)
3A,3B ピース部材
3C 開口部
36 凹部
37 定着部
38 補強鉄筋
39 コンクリート硬化体
40 隅角部用鋼製セグメント(セグメントピース)
50,60 側壁用鋼製セグメント(セグメントピース)
M 中間杭(既設杭)
W 山留壁
T1,T2 床付面
Claims (6)
- 上部に形成された上部躯体と、
前記上部躯体の下側に形成された下部躯体と、
前記下部躯体を貫通する既設杭と、を有する地下構造物であって、
前記下部躯体は、複数のセグメントピースを並設し、隣接する前記セグメントピース同士を接合することで形成されており、
前記既設杭の位置に対応するセグメントピースは、前記既設杭を挟むように突き合された二つのピース部材を接合することにより形成されており、
前記ピース部材は、底部に設けられたスキンプレートと、一対の主桁と、当該一対の主桁の間に設けられた縦リブと、を備えていて、
前記二つのピース部材は、互いの前記主桁同士を接合することで接合されており、
少なくとも一方の前記ピース部材には、他方の前記ピース部材側の端部に凹部が形成されていて、当該ピース部材同士を突き合わせたときに前記既設杭を挿通する開口部が前記一対の主桁の間に形成されることを特徴とする、地下構造物。 - 上部に形成された上部躯体と、
前記上部躯体の下側に形成された下部躯体と、
前記下部躯体を貫通する既設杭と、を有する地下構造物であって、
前記下部躯体は、複数のセグメントピースを並設し、隣接する前記セグメントピース同士を接合することで形成されており、
前記既設杭の位置に対応するセグメントピースは、前記既設杭を挟むように突き合された二つのピース部材を接合することにより形成されており、
少なくとも一方の前記ピース部材には、他方の前記ピース部材側の端部に凹部が形成されていて、当該ピース部材同士を突き合わせたときに前記既設杭を挿通する開口部が形成されており、
前記開口部には、前記既設杭の周囲を囲うように補強鉄筋が配筋されているとともに、前記補強鉄筋を巻き込むコンクリート硬化体が形成されており、
前記ピース部材には前記凹部の内面に沿って定着部が形成されていて、前記補強鉄筋が前記定着部に固定されていることを特徴とする、地下構造物。 - 前記補強鉄筋は、端部にネジ切りが施されており、前記定着部にナットを介して螺着されていることを特徴とする、請求項2に記載の地下構造物。
- 前記ピース部材同士が、引張接合方式によるボルト接合により接合されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地下構造物。
- 上部に形成された上部躯体と、
前記上部躯体の下側に形成された下部躯体と、
前記下部躯体を貫通する既設杭と、を有する地下構造物であって、
前記下部躯体は、複数のセグメントピースを並設し、隣接する前記セグメントピース同士を接合することで形成されており、
前記既設杭の位置に対応するセグメントピースは、前記既設杭を挟むように突き合された二つのピース部材を接合することにより形成されており、
少なくとも一方の前記ピース部材には、他方の前記ピース部材側の端部に凹部が形成されていて、当該ピース部材同士を突き合わせたときに前記既設杭を挿通する開口部が形成されており、
前記ピース部材の凹部の内壁面に沿って水膨潤材が設置されていることを特徴とする、地下構造物。 - 上部に形成された上部躯体と、
前記上部躯体の下側に形成された下部躯体と、
前記下部躯体を貫通する既設杭と、を有する地下構造物であって、
前記下部躯体は、複数のセグメントピースを並設し、前後左右に隣接する前記セグメントピース同士を接合することで形成されており、
前記既設杭の位置に対応するセグメントピースは、前記既設杭を挟むように突き合された二つのピース部材を接合することにより形成されており、
少なくとも一方の前記ピース部材には、他方の前記ピース部材側の端部に凹部が形成されていて、当該ピース部材同士を突き合わせたときに前記既設杭を挿通する開口部が形成されることを特徴とする、地下構造物。
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