JP5673939B2 - ホログラムラベル - Google Patents
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Description
一方、ホログラムラベルの偽造対策として、被着体に一度貼着した後に、剥離して貼り替えて、悪用しようとすると、ラベルが破壊する、脆質性を有したホログラムラベルが、特許文献2に示されている。
みが、目視にて確認でき、応力による発光材料を含有する層の情報は読み取ることができないので、偽造防止性が非常に高いものである。
図1に、本発明のホログラムラベル1である一つの実施形態を示す。基材2の一方の面に、ホログラム形成層3、光反射性層4、接着剤層5を積層し、接着剤層5に応力により発光する材料が含有している構成のホログラムラベル1である。
(基材)
ホログラムラベルの基材2として、ホログラム(形成層)を観察できるように、光透過性を有し、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、イミド系樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セルローストリアセテートなどのセルロース系フィルム、などがある。該基材は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。また、該基材は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。該基材の厚さは、通常、2.5〜100μm程度が適用できるが、4〜50μmが好適である。
ホログラム形成層3は、合成樹脂からなる層にホログラム等の光回折構造の凹凸が形成されたものである。光回折構造の代表例であるホログラムとしては、平面ホログラム、体積ホログラムともに使用でき、具体例としては、レリーフホログラム、リップマンホログラム、フルネルホログラム、フラウンホーファホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、レーザー再生ホログラム(イメージホログラムなど)、白色光再生ホログラム(レインボーホログラムなど)、カラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マルチプレックスホログラム、ホログラフィックステレオグラム、ホログラフィック回折格子などが挙げられる。
光反射性層4を構成する材質としては、Mg、Al、Ti、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Rb、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、Au、Pb、もしくはBi等の金属、またはそれらの酸化物、もしくはそれらの窒化物を単独で、もしくは組み合わせ、薄膜として形成する。これらのうちでは、Al、Cr、Ni、Ag、もしくはAu等が特に好ましい。これらの薄膜で光反射性層を形成するには、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜形成法による。
本発明の応力により発光する材料を含有する層6、すなわち応力発光材料含有層は、光反射性層4と接着剤層5との間に、設けるもので、バインダー(接合剤)、応力発光材料、添加剤、溶媒などから構成するインキを印刷して、形成することが出来る。応力により発光する材料、すなわち応力発光材料は、外部から加えられた歪みエネルギーによって、材料自体が発光するという性質を有し、かつその歪みエネルギーに比例して発光強度を変化させるという性質を有する。応力発光材料は、例えば、高度に構造を制御した無機結晶骨格の中に、発光中心となる元素を添加した材料(セラミックス)であり、粉末微粒子の状態で得られる。無機材料や発光中心の種類を選択することにより、紫外〜可視〜赤外の様々な波長で発光する材料が得られている。このような応力発光材料を含有する印刷部は、目視または機械により、読み取ることができる。
接着剤層5は、常温で粘着性を有する粘着剤や、感熱接着剤から構成することができ、また接着剤層に応力により発光する材料を含有させることができる。粘着剤の場合、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。また感熱接着剤の場合、ガラス転移温度が50℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
本発明で使用する剥離シート7は、従来公知のプラスチックフィルムでよく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、基材内部にミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられる。また、グラシン紙または顔料コート紙にポリエチレン等をラミネートしたポリラミ原紙や、ポリプロピレン等を主成分とした合成紙を剥離シートとして使用することもできる。但し、上記の樹脂フィルム、合成紙の表面に離型層として、シリコーン系剥離剤やワックス系剥離剤を0.03g/m2〜0.20g/m2塗布して形成し、接着剤層との剥離性を高めることができる。
透明基材2として厚みが50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを準備し、その片面に、紫外線硬化性樹脂を塗布し、レリーフホログラムの複製用型を圧着した状態で紫外線を照射して硬化させ、ホログラムの微細凹凸を有するホログラム形成層3を形成した。得られたホログラム形成層3の微細凹凸上に、アルミニウムを厚みが400Åになるよう蒸着して、光反射性層4を形成し、その光反射性層の表面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の粘着剤に対し、応力発光材料として、ユウロピウムを発光中心として添加したアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu、緑色に発光)のナノ粒子(平均粒径20nm)をポリメチルメタアクリレート(PMMA)の高分子樹脂に分散させた材料を、30質量%の割合で添加したインキ(溶媒含む)を20g/m2(固形分)で塗布して、接着剤層5を形成し、さらにグラシン紙にポリエチレンをラミネートしたポリラミ原紙の剥離シート7をラミネートし、実施例1のホログラムラベルを作製した。
実施例1と同様に、透明基材2として厚みが50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを準備し、その片面に、紫外線硬化性樹脂を塗布し、レリーフホログラムの複製用型を圧着した状態で紫外線を照射して硬化させ、ホログラムの微細凹凸を有するホログラム形成層3を形成した。得られたホログラム形成層3の微細凹凸上に、アルミニウムを厚みが400Åになるよう蒸着して、光反射性層4を形成した。次に、その光反射性層の上に、下記の応力発光材料を含有するインキを用いて、グラビア印刷で、応力により発光する材料を含有する層(応力発光材料含有層)6を形成し、さらにその応力発光材料含有層の上に、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる粘着剤を20g/m2(固形分)で塗布して、接着剤層5を形成し、さらにグラシン紙にポリエチレンをラミネートしたポリラミ原紙の剥離シート7をラミネートし、実施例2のホログラムラベルを作製した。
2 基材
3 ホログラム形成層
4 光反射性層
5 接着剤層
6 応力により発光する材料を含有する層
7 剥離シート
Claims (3)
- 見た目で偽造品として判別できる偽造防止技術を有したホログラムラベルであって、前記ホログラムラベルは、透明基材の一方の面に、少なくともホログラム形成層、透明性光反射性層、接着剤層を積層したホログラムラベルにおいて、少なくとも前記透明基材と前記ホログラム形成層との間に脆質層が設けられ、かつ、前記接着剤層が応力により発光する材料として粒子径が10〜200nmの応力発光材料を含有していることにより、当該ホログラムラベルに応力を加えない状態で、ホログラムのみが目視にて確認できるようにしたことを特徴とするホログラムラベル。
- 見た目で偽造品として判別できる偽造防止技術を有したホログラムラベルであって、前記ホログラムラベルは、透明基材の一方の面に、少なくともホログラム形成層、透明性光反射性層、接着剤層を積層したホログラムラベルにおいて、少なくとも前記透明基材と前記ホログラム形成層との間に脆質層が設けられ、かつ、前記光反射性層と接着剤層との間に、応力により発光する材料として透明性の高い高分子樹脂中に粒子径が10〜200nmの応力発光材料を分散させた材料を含有する層を設けることにより、当該ホログラムラベルに応力を加えない状態で、ホログラムのみが目視にて確認できるようにしたことを特徴とするホログラムラベル。
- 前記の接着剤層と、剥離シートとが対向するように貼り合せられた構成であり、該剥離シートが接着剤層から剥離可能であることを特徴とする請求項1または2に記載するホログラムラベル。
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