JP5591210B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
排気手段の吸い込み口には、例えば特許文献2に示されるようなベルマウスが複数のねじでファンケースに取り付けられる。
排気手段と、
該排気手段の吸い込み口を形成するベルマウスと、
前記吸い込み口に合わせた貫通穴を有するベルマウス取付部とを備え、
前記ベルマウスは、周縁から径方向内側へ凹んだ切欠き部と、該切欠き部を基点として前記吸い込み口を挟んだ位置に設けられたねじ孔とを有し、
前記ベルマウス取付部は、前面に前記切欠き部の保持部が設けられるとともに、前記ねじ孔に合わせる雌ねじ部が前記保持部を基点として前記貫通穴を挟んだ位置であって前記保持部よりも下側の位置に設けられていることを特徴とする。
上記ベルマウス取付部には、排気手段の前側に設けられる仕切板、ファンケースの前面、等が含まれる。
上記ねじ孔は、小ねじやボルト等のねじの軸部を通すことができ、頭部が通過しないサイズの孔をいうものとする。上記ねじ孔には、予めねじの軸部を通しておいてもよいし、ベルマウスを所定の位置に配置した後でねじを通してもよい。ねじは、ねじ山を持った品物の総称を意味し、ボルトも含まれる。
上記切欠き部と上記ねじ孔とは、吸い込み口を挟んだ位置にあればよく、吸い込み口を挟んで180°反対側の位置のみならず、180°からずれた位置に設けられてもよい。
上記保持部は、切欠き部を挟んで保持する部位でもよいし、切欠き部を引っ掛けて保持する部位でもよい。
上記保持部と上記雌ねじ部とは、貫通穴を挟んだ位置にあればよく、貫通穴を挟んで180°反対側の位置のみならず、180°からずれた位置に設けられてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンジフード1を設けたシステムキッチン100の要部を前後方向D1に沿った垂直断面図で示している。図1は、左側が前側で、右側が後側となっている。システムキッチン100は、煮炊き等の加熱調理を行うための加熱調理器91や図示しないシンク等がキッチンカウンタ90に組み込まれ、この加熱調理器91の上方にレンジフード1が設けられている。図1に示すレンジフード1は、背面がキッチンの壁W1に取り付けられている。
レンジフード1は、下方が開口した開放空間SP1を形成したフード本体10、該フード本体10の開放空間SP1から煙等を含む空気を吸引し排気するための排気手段60、を備えている。
下カバー12の左右両側には、それぞれオイルトレイ13が設けられている。
なお、前部案内板は、縦断面円弧状からずれた形状でもよい。案内部は、フラップが設けられなくても、旋回流を発生させることができる。
ボタン32から後側の前部案内板31は、後方に向かって略水平に延出し、収容空間SP2の前側空間SP3の上面を構成している。
各開口部34は、内側面31a,33aで案内された煙等を含む空気を排気手段60に吸引させる部位であり、油捕捉用のフィルタ35が着脱可能に取り付けられ、開放空間SP1で捕集された煙等を含む空気を開放空間SP1から収容空間SP2へ通す。開口部を側面パネル20でなく後部案内板33に設けることにより、煙等を含む空気が左右の側面パネル20の外側を通らないので、レンジフード内部で煙等を含む空気の通過経路が短くて済み、油等の付着箇所が少なくなる。また、開口部34が中央部でなく左右にあることにより、開口部34からファン61が見えにくくなる。
掛止部36は、後部案内板33を手前に外すとき、側面パネル20に設けられた突出部21に引っ掛かるようにされている。
図5(a)は、ベルマウス50を外した仕切板40の前面40a側を後部案内板引掛部48が取り付けられた状態で示している。図5(b)は、ベルマウス50を外した仕切板40の右側面側を実際にフード本体10に組み付けられたときの位置関係で示している。図5(c)は、保持部43の断面を示している。図5(d)は、雌ねじ部44の断面を示している。
雌ねじ部44は、ベルマウス50のねじ孔53に合わせる部位であり、貫通穴41の周囲において貫通穴41の中心CE1から右下となる位置に設けられている。すなわち、雌ねじ部44は、保持部43を基点として貫通穴41を挟んだ位置であって保持部43よりも下側の位置にある。図5(d)に示すように、仕切板40の本体部材40Aの背面側に固定された雌ねじ部材40Cで雌ねじ部44が形成されている。ここでは雌ねじ部を仕切板40に形成したが、ファンケース63の前面に雌ねじ部を形成してもよい。ファンケース63の前面に雌ねじ部を形成する場合は、その雌ねじ部に対応する位置の仕切板にねじ孔を設けることになる。この場合、仕切板40とファンケース前面がベルマウス取付部を構成する。
なお、ベルマウス50の着脱が可能な範囲で、保持部43と切欠き部52とを増やしてもよい。すなわち、複数個所の保持部43でベルマウスの複数箇所の切欠き部52を保持し、1本のねじでベルマウスを固定してもよい。
図1に示す排気筒64は、ファンケース63の空気排出口から屋外へ至る空気経路とされている。
電装ボックス71は、図4に示すように、ファンケース63の右側において仕切板40の背面40bに取り付けられている。電装ボックス71は、ファンモータ62、操作パネル72、及び、光源73への電気配線が接続され、操作パネル72への操作に応じてファンモータ62及び光源73の動作を制御する。
光源73は、図2等に示すように、ボタン32から前側の前部案内板31に設けられ、レンジフード1の下方を照射する。光源73と電装ボックス71との配線は、アウターケース11と前部案内板31との隙間CL1に設けられている。光源73に白色等の発光ダイオードを用いると光源の交換頻度を少なくさせることができるので好適であるものの、ハロゲンランプ等を用いてもよい。
次に、図1,2のように組み付けられたレンジフード1がどのようにして煙等を含む空気を排出するかを説明する。
加熱調理により発生した煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気は、上昇流S1となって開放空間SP1に流入し、案内部30の内側面31a,33aに案内されて図2の左回りの旋回流S2となる。旋回流S2の回転軸は、左右を向いている。ここで、後部案内板33の左右に設けられた開口部34,34から排気手段60が空気を吸引しているので、図4に示すように、旋回流S2となった煙等を含む空気は、フィルタ35,35を通過し、収容空間の前側空間SP3内で幅方向D2内側へ向かう方向(図4に示す排気方向S3)へ進む。吸い込み口51から吸引された煙等を含む空気は、ファンケース63内部から排気筒64へ向かい(図2に示す排気方向S4)、屋外へ排出される。
図8は、仕切板840の貫通穴の中心CE8を通る水平線HO8上に保持部843及び雌ねじ部を設けた比較例のレンジフードを示している。比較例の場合、保持部843に保持される切欠き部852、及び、雌ねじ部に螺合する蝶ねじ854が水平線HO8上に配置され、雌ねじ部を保持部よりも下側に設ける場合と比べて蝶ねじ854が上方となる。従って、図9に示すようにレンジフードが加熱調理器上方の高い所に設けられると、仕切板840からベルマウス850を外したり仕切板840にベルマウス850を取り付けたりする際に蝶ねじ854に手が届き難く、ベルマウス850の着脱が容易でない。
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、煙等を含む空気を開放空間から収容空間へ通す開口部は、側面パネル20に設けられてもよい。当該開口部は、一つのみとされてもよい。また、開放空間で捕集した煙等を含む空気は、旋回流とされなくてもよい。
仕切板は、ステー等の別部材を介してファンケース前面に取り付けられてもよい。また、仕切板は、ファンケース前面から間隔を空けてファンケース前面の前側に配置されてもよい。
ベルマウスの吸い込み口や仕切板の貫通穴は、円形以外にも、楕円形や多角形など非円形でもよい。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
20…側面パネル(側面部)、
30…案内部、31…前部案内板、33…後部案内板、34…開口部、35…フィルタ、
40…仕切板(ベルマウス取付部)、40a…前面、
41…貫通穴、42…ねじ孔、43…保持部、43a…隙間、44…雌ねじ部、
50…ベルマウス、51…吸い込み口、52…切欠き部、53…ねじ孔、
54…蝶ねじ(ベルマウス固定ねじ)、54a…ねじ部、
60…排気手段、61…ファン、62…ファンモータ、63…ファンケース、
90…キッチンカウンタ、91…加熱調理器、
100…システムキッチン、
CE1…貫通穴の中心、CE2…吸い込み口の中心、
D1…前後方向、D2…幅方向、
HO1,HO2…中心を通る水平線、
L1…閉位置、L2…掛止位置、L3…開位置、
SP1…開放空間、SP2…収容空間、SP3…前側空間、SP4…後側空間。
Claims (1)
- 加熱調理器の上方に設けるレンジフードであって、
排気手段と、
該排気手段の吸い込み口を形成するベルマウスと、
前記吸い込み口に合わせた貫通穴を有するベルマウス取付部とを備え、
前記ベルマウスは、周縁から径方向内側へ凹んだ切欠き部と、該切欠き部を基点として前記吸い込み口を挟んだ位置に設けられたねじ孔とを有し、
前記ベルマウス取付部は、前面に前記切欠き部の保持部が設けられるとともに、前記ねじ孔に合わせる雌ねじ部が前記保持部を基点として前記貫通穴を挟んだ位置であって前記保持部よりも下側の位置に設けられていることを特徴とするレンジフード。
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