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JP5586538B2 - 無線送信装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、無線送信装置に関する。
近年、無線通信システムには、1つのシステムでありながら、1つの送信フレームあるいはパケットの中で、複数の変調方式を利用して通信を行うものが増えてきている。
複数の変調方式として第1の変調方式と第2の変調方式を用いる場合、第1の変調方式から第2の変調方式に切り替えるときには、変調方式の断絶がある。
しかし、第1の変調器と第2の変調器のそれぞれに対して無線送信規則を満たしただけでは、切り替え時に規則を満たすことはできない問題がある。
特開2001−285378
要求された規則を遵守しつつ、変調方式を切り替えることが可能なことが可能な無線送信装置を提供する。
実施例に従った無線送信装置は、入力されたパケット信号に対して少なくとも2種類の変調方式の変調を実行する無線送信装置である。無線送信装置は、入力されたパケット信号を振り分ける信号振り分け回路を備える。無線送信装置は、前記信号振り分け回路により振り分けられたパケット信号に対して第1の変調方式の変調を実行し、得られた第1の変調信号を出力する第1の変調器を備える。無線送信装置は、前記信号振り分け回路により振り分けられたパケット信号に対して第2の変調方式の変調を実行し、得られた第2の変調信号を出力する第2の変調器を備える。無線送信装置は、前記第1の変調方式の変調の開始値である前記第1の変調信号の位相の初期値を、前記第1の変調器に設定する第1の位相初期値設定回路を備える。無線送信装置は、前記第1の変調器による前記パケット信号の変調を終了した時の前記第1の変調信号の位相を記憶する位相記憶回路を備える。無線送信装置は、前記位相記憶回路に記憶された位相を、前記第2の変調方式の変調の開始値である前記第2の変調信号の位相の初期値として、前記第2の変調器に設定する第2の位相初期値設定回路を備える。無線送信装置は、前記第1の変調器が出力した前記第1の変調信号を選択して出力した後、前記第2の変調器が出力した前記第2の変調信号を選択して出力する信号統合回路と、を備える。
図1は、実施例1に係る無線通信システム100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1に示す変調回路103の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、受信されるパケット信号の構成の一例を示す図である。 図4は、極座標の一例を示す図である。 図5は、第1の変調方式が適用される第1の変調器204の構成の一例を示す図である。 図6は、入力されたシンボル値が“1”の場合の周波数のイメージを示す図である。 図7は、入力されたシンボル値が“0”の場合の周波数のイメージを示す図である。 図8は、第2の変調方式が適用される第2の変調器205の構成の一例を示す図である。 図9は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相が現在の位相0度から位相遷移する極座標の一例を示す図である。 図10は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相が現在の位相π/4から位相遷移する極座標の一例を示す図である。 図11は、第2の変調方式が8値DPSKの場合における、位相が現在の位相0度から位相遷移する極座標の一例を示す図である。 図12は、比較例の変調回路1001の構成を示すブロック図である。 図13は、比較例における、第1の変調器1003の出力信号の位相PBと第2の変調器1005の出力信号の位相の初期値PCを示す極座標の図である。 図14は、図1に示す無線送信装置101に適用される本実施例1に係る変調回路103の構成の一例を示すブロック図である。 図15は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相ギャップが改善されている様子を示す極座標の一例を示す図である。 図16は、第2の変調方式が8値DPSKの場合における、位相ギャップが改善されている様子を示す極座標の一例を示す図である。 図17は、図1に示す無線送信装置101に適用される本実施例2に係る変調回路103aの構成の一例を示すブロック図である。 図18は、位相がガード区間の4シンボルで位相“0”に到達する極座標の一例を示す図である。 図19は、位相がガード区間の1シンボルで位相“π”に到達する極座標の一例を示す図である。
近年、無線通信システムには、1つのシステムでありながら、1つの送信フレームあるいはパケットの中で、複数の変調方式を利用して通信を行うものが増えてきている。
複数の変調方式とは、例えば、FSK(Frequency Shift Keying:周波数シフトキーイング)とPSK(Phase Shift Keying:角度シフトキーイング)の組み合わせ、あるいは同じPSKであっても4値PSKと8値PSKの組み合わせ等である。この背景としては、以下の2つの点が考えられる。
第1の点は、受信性能と、転送レートとのトレードオフである。
無線通信は、フレームあるいはパケットと呼ばれる単位で情報をやりとりする。このフレームあるいはパケットを正しく受信させるためのフレーム同期機能が、受信性能としては非常に重要である。フレーム同期がとれなければ、パケットやフレームの再送をもたらし、データのやりとりがそもそも行われず、通信が成り立たないことになる。
このことから、一般に、パケットあるいはフレームの中で、フレーム同期のための情報部分は、同期をとりやすくするために、シンプルな変調方式を採用して、伝送レートも低く抑えられることが多い。
一方、パケットやフレーム内にて情報を運ぶペイロード部では、逆に限られた無線という資源をいかに有効に生かすか、という点が優先される。そして、多くの無線通信システムでは、各無線システムの性能のぎりぎりのところまでの通信を行えるような変調方式を選択することが多い。
このため、フレーム同期部分とペイロード部分とで異なる変調方式が用いられることになる。
次に、第2の点は、伝統のある通信システムにおける拡張である。
長い期間使われている無線システムの場合、技術変革によって、よりデータ伝送効率の良い変調方式が考え出されると、パケットやフレーム内のペイロード部に、その新しい変調方式を採用することがある。
しかしながら、従来の無線システムとの互換性を保つために、パケットやフレームの先頭部分は、従来の無線システムのフォーマットを用いて、そのフォーマットの中で、その後に来るペイロード部分の変調方式を示すということになる。例えば、無線LAN(Local Area Network)などが、その良い例である。
ここで、無線システムにおいて送信を行う際には、規定の周波数に対する送信電波出力の最大値や、その他の周波数への干渉レベル等の規則に従わなければならない。これは電波法をはじめとする各国の電波の法律、およびその無線システムに固有のルールによるものである。以下では、この規則を無線送信規則と呼ぶことにする。
一般に、複数の変調方式によるパケットやフレームを送信する無線システムを設計する場合、設計者は、それぞれの変調方式に対して、無線送信規則を満たすようにそれぞれの変調器を設計する。
例えば、ある無線システムのパケットを送信する場合における無線送信装置について考える。この無線送信装置には、第1の変調方式による変調を行う第1の変調器と、第2の変調方式を行う第2の変調器がある。
そして、第1の変調器による第1のパケット送信が終わると、第2の変調器による第2のパケット送信が引き続き行われる。第1の変調方式による変調を行って送信している期間、および第2の変調方式による変調を行って送信している期間、のそれぞれは無線送信規則を満たしている。
しかし、第1の変調方式から第2の変調方式に切り替えるときには、変調方式の断絶があり、このときにも無線送信規則を満たさなければならない。
したがって、第1の変調器と第2の変調器のそれぞれに対して無線送信規則を満たしただけでは、切り替え時に規則を満たすことはできない問題がある。
既述のように、1つのフレームあるいはパケット内で複数の変調方式に対する電波送信を行うとき、変調方式を切り替える際に無線送信規則を守る必要がある。
しかしながら、個別の変調方式について最適化しただけでは、該規則を守ることができない。
したがって、各々の変調方式を実現する変調器間で調停を行うための仕組みが必須である。
そこで、実施例においては、要求された規則を遵守しつつ、変調方式をより適切に切り替えることが可能な無線送信装置について提案する。
以下、各実施例について図面に基づいて説明する。
図1は、実施例1に係る無線通信システム100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、無線通信システム100は、無線送信装置101と、無線受信装置105と、を備える。
無線送信装置101は、入力されたパケット信号に対して少なくとも2種類の変調方式の変調を実行する。
この無線送信装置101は、パケット生成回路102と、変調回路103と、RF送信回路104と、を備える。
パケット生成回路102は、送信信号が入力され、この送信信号からパケット信号を生成して出力するようになっている。
変調回路103は、入力されたパケット信号に対して少なくとも2種類の変調方式の変調を実行するようになっている。
RF送信回路104は、変調回路103が出力した変調信号を搬送波に乗せて送信するようになっている。
すなわち、この無線送信装置101は、送信すべき信号をパケット生成回路102においてパケットのペイロードに入れてパケット構造を生成する。
そして、生成されたパケットは、変調回路103において、変調をかけられる。なお、本実施例に関係する変調回路103は、ディジタル変調を実行する。変調回路103により変調された信号は、アナログ信号に変換された後、RF(Radio Frequency)送信回路104において搬送波に乗せられて電波として送信される。
また、図1に示すように、無線受信装置105は、RF受信回路106と、復調回路107と、パケット復元回路108と、を備える。
この無線受信装置105は、無線送信装置101から送信された電波を、受信する。受信された電波は、RF受信回路106においてベースバンド信号に落とすとともにディジタル信号化される。このディジタル信号は、復調回路107により復調され、ディジタルのビット信号の形が復元される。
そして、パケット復元回路108は、復元された信号のパケット形式を復元する。そして、復元されたパケットペイロードから受信すべき信号が取り出される。
ここで、図2は、図1に示す変調回路103の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、変調回路103は、信号振り分け回路202と、変調制御回路203と、信号統合回路206と、を有する。
また、変調制御回路203は、少なくとも第1の変調器204と、第2の変調器205と、を含む。
先ず、信号振り分け回路202は、変調回路201にパケット信号が入力されると、第1の変調器204に向けて信号を振り分ける。
第1の変調器204では、入力信号に対して第1の変調方式によって変調をかけ、得られた変調信号を出力する。
変調信号の出力には、振幅と位相の情報(極座標)が含まれる。一般的には、変調回路103は、RF信号に対する情報として、I(In−phase)/Q(Quadrature)という直交座標系で表した信号を出力する。
そして、信号統合回路206は、第1の変調器204から出力された信号を選択して、出力する。
次に、信号振り分け回路202は、該パケット信号が該パケット信号のうちの或るシンボルまで入力されると、第2の変調器205に向けて信号を振り分ける。
第2の変調器205は、入力信号に対して第2の変調方式によって変調をかけ、得られた変調信号を直交座標系の信号として出力する。
そして、信号統合回路206は、第2の変調器205から出力された信号を選択して、出力する。
このように、信号振り分け回路202の振り分けタイミング、および信号統合回路206の選択切り替えタイミングは、パケット構造に依存する。
ここで、図3は、受信されるパケット信号の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、パケット信号は、プリアンブル301、プリアンブル301に続くパケットヘッダ302、パケットヘッダ302に続くガード区間303、ガード区間303に続くペイロードヘッダ304、ペイロードヘッダ304に続くペイロード305、CRC(Cyclic Redundancy Check)306を含む。
プリアンブル301は、受信側でパケット同期を行うために必要な情報である。
パケットヘッダ302は、このパケット信号の種別やアドレスなどの情報を含んでいる。
ガード区間303は、後述する2つの変調方式が適用される区間の間にあって、それらをつなぐ役割を担っている。
ペイロードヘッダ304は、変調方式に対応して、ペイロードの位置を正確に把握するための同期信号として機能する。
ペイロード305は、送信データが入力される。このため、ペイロード305は、データ量に応じて、長さが変化する。このペイロード305以外は、内容が決まっているため、長さが固定されている。
CRC306は、パケット全体の伝送誤りを検出するための冗長シンボルである。
ここで、プリアンブル301、パケットヘッダ302、およびガード区間303は、第1の変調方式である2値FSKにより、変調されている。そして、プリアンブル301とパケットヘッダ302の合計は、a(aは正の整数)シンボルである。また、ガード区間303の長さは、例えば、b(bは正の整数)シンボルである。
また、ペイロードヘッダ304、ペイロード305、およびCRC306は、第2の変調方式であるπ/4シフトDQPSK(Differential Quadrature PSK)、または8DPSK(Differential Phase Shift Keying)で変調されている。そして、ペイロードヘッダ304、ペイロード305、およびCRC306の合計の長さがc(cは正の整数)シンボルであるとする。
したがって、信号振り分け回路202は、図3に示すパケット信号の先頭からガード区間303の入力が終わるところ、すなわち先頭から(a+b)シンボル目までは、入力されたパケット信号を第1の変調器204に振り分ける。
一方、信号振り分け回路202は、パケット信号の終了するところまでは第2の変調器205に振り分ける。
同様に、信号統合回路206は、該当するパケット信号に対して第1の変調器204からの変調信号出力が終了すると、第2の変調器205からの変調信号出力に切り替える。
そして、第1の変調器204と第2の変調器205との処理遅延を揃えておくことにより、変調信号が変調回路103からRF送信回路104に切れ目なく出力される。
ここで、既述の振幅と角度に関して考察する。変調時の情報としては、前述したように振幅と位相の情報が重要である。これらの情報は極座標にて表される。
図4は、極座標の一例を示す図である。この図4において、矢印の長さが振幅401であり、この矢印の0度からの角度が位相402である。
次に、以下では、第1の変調方式を、例えば、2値FSKとして、第1の変調器204に関して説明する。
図5は、第1の変調方式が適用される第1の変調器204の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、第1の変調器204は、ガウシアンフィルタ502と、位相変換器503と、直交座標変換器504と、を有する。
この第1の変調器204に対して、‘0’、‘1’の2値のパケット信号が入力される。
最初に、パケット信号は、ガウシアンフィルタ502に入力される。ガウシアンフィルタ502は、入力信号のオーバーサンプリングを実行し、シンボル値が‘1’のときには、周波数をプラス方向にフィルタリングし、一方、シンボル値が‘0’のときには周波数をマイナス方向にするようにフィルタリングする。
これにより、ガウシアンフィルタ502からは2値FSKに基づいた周波数データが出力される。
引き続いて、上述の周波数データは、位相変換器503に入力される。位相データは、周波数データの積分で表される。すなわち、1つのシンボルの伝送時間をTとすると、周波数データf(n)は、以下の式(1)のように表される。なお、式(1)において、nはシンボル値であり、位相データθ(n)は、シンボル値がnのときの位相である。

f(n) = (θ(n) − θ(n-1))/T (1)

ここで、図6は、入力されたシンボル値が“1”の場合の周波数のイメージを示す図である。また、図7は、入力されたシンボル値が“0”の場合の周波数のイメージを示す図である。
図6に示すように、パケット信号のシンボルが‘1’の場合、位相θ(n)はθ(n-1)からf(n)分だけプラスの方向にシフトする。
一方、図7に示すように、パケット信号のシンボルが‘0’の場合、位相θ(n)はθ(n-1)からf(n)分だけマイナスの方向にシフトする。
すなわち、既述の式(1)を変形することにより、位相データθ(n)は以下の式(2)のように表される。

θ(n) = θ(n-1) + f(n)T
θ(n) = TΣf(k) (k=0からn) (2)

この式(2)に示す関係に基づいて、位相変換器503は、位相データを出力する。
そして、直交座標変換器504は、入力された位相データを直交座標系に変換し、得られた信号を変調信号として出力する。
次に、以下では、第2の変調方式を、例えば、π/4シフトDQPSKまたは8値DPSKとして、第2の変調器205に関して説明する。
図8は、第2の変調方式が適用される第2の変調器205の構成の一例を示す図である。
図8に示すように、第2の変調器205は、差分コーディング回路702と、4値8値選択テーブル703と、直交座標マッピング回路704と、波形整形フィルタ705と、を有する。
π/4シフトDQPSKの場合は、第2の変調器205に対して、‘00’‘01’‘10’‘11’のいずれかのパケット信号が入力される。
また、8値DPSKの場合は、第2の変調器205に対して、‘000’‘001’‘010’‘011’‘100’‘101’‘110’‘111’のいずれかのパケット信号が入力される。
第2の変調器205に入力されたパケット信号は、本実施例ではシンボルの差分をとるために、差分コーディング回路702に入る。
差分コーディング部702は、変調対象が4値か8値かに応じたコーディングのためのテーブルを4値8値選択テーブル703より読み出してコーディングを実行する。差分コーディング部702からの出力は、位相データと1対1の情報となる。
そして、直交座標マッピング回路704は、この位相データ情報が入力され、角度データから直交座標データに変換する。位相データが最大8種類なので、直交座標の種類も8通りとなる。
そして、波形整形フィルタ705は、この直交座標データが入力され、オーバーサンプリングによるディジタル波形を作成し、このディジタル波形を直交座標の変調信号として出力する。
ここで、第2の変調器205による位相遷移について説明する。
図9は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相が現在の位相0度から位相遷移する極座標の一例を示す図である。また、図10は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相が現在の位相π/4から位相遷移する極座標の一例を示す図である。
図9に示すように、例えば、現在の位相信号801が0度の位相のとき、次シンボル送信後の位相は、π/4、3π/4、5π/4、7π/4の4通りとなる。
また、図10に示すように、現在の位相信号802がπ/4の位相のとき、次シンボル送信後の位相は0、π/2、π、3π/2の4通りとなる。
このことから、送信時にとり得る位相は、π/4ずつ離れた8点ということが分かる。
また、図11は、第2の変調方式が8値DPSKの場合における、位相が現在の位相0度から位相遷移する極座標の一例を示す図である。
図11に示すように、現在の位相信号901が0度の位相のとき、次シンボル送信後の位相は、π/4ずつ離れた8点となる。
このことから、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSK または8値DPSKの何れの場合でも、送信時にとり得る位相は、同じということが分かる。
次に、無線送信装置の変調回路の比較例における問題点について説明する。
図12は、比較例に係る変調回路1001の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、第1の変調器1003は、第1の変調方式としてFSKが適用される。また、第2の変調器1005は、第2の変調方式として、π/4シフトDQPSK又は8値DPSKが適用される。
この比較例では、変調回路1001の変調開始時の初期位相の指定がされないか、あるいは常に固定(例えば位相0に固定など)された構成となっている。
比較例の変調回路1001を使ってパケットの変調を行う場合、パケットの先頭は信号振り分け部1002において第1の変調器1003に入れられて変調がスタートする。
第1の位相初期値設定回路1004が、第1の変調器1003に関わる初期位相を初期値PAに設定すると、初期値PAからパケットの入力シンボル信号に従って、位相が変化する。この間、信号統合回路1008は第1の変調器1003からの出力データを選択して、変調器1001の出力とする。
第1の変調器1003に入る信号が、例えば、図3のパケットヘッダ302の最後のシンボルに到達すると、第1の変調器1003は変調を止める。このときの第1の変調器1003の信号位相を位相PBとする。そして、図3のガード区間303の期間、第1の変調器1003も第2の変調器1005も変調を動かさない。このような制御は、切替時間調整回路1007が、パケットの入力箇所を把握しており、それに基づいて各変調器に指示を出している。
ガード区間303の時刻が終了すると、信号振り分け部1002がパケットシンボルを第2の変調器1005に入れ始め、ここから第2の変調が始まる。このとき第2の変調器1005は、第2の位相初期値設定回路1006が設定した初期の位相PCから変調を開始する。
また、信号統合回路1008は第2の変調器1005からの出力を、変調器1001の出力として選択するように切り替える。
上記の値(位相)PA、PB、PCの3種類の位相情報は一致しているとは限らない。値PAと値PBは、FSKの位相差に依存した関係となる。しかし、値PBと値PCとは全く無関係である。
例えば、FSKのときの1シンボルあたりの位相変動をπ/3とする。そして、FSKの初期位相PAを位相0であるとした場合、値PBは、0、π/3、2π/3、π、4π/3、5π/3の6通りになり得る。
ここで、例えば、第2の変調器の初期値PCを、既述の図9ないし図11に従って位相0とする。図13は、比較例における、第1の変調器1003の出力信号の位相PBと第2の変調器1005の出力信号の位相の初期値PCを示す極座標の図である。
図13に示すように、位相PB=2π/3、位相PC=0であるとすると、位相1101から0度までの位相差1102が発生する。
この比較例では、信号統合回路1008により、第1の変調方式の位相から、第2の変調方式の位相に瞬時の切り替えを実行する。
このため、図13の例のように、FSKの最終位相1101から、PSKの開始位相0の間に2π/3の位相ギャップが瞬間的に発生する。この瞬間的な位相の変動は、多くの周波数成分を送信波形に発生させることになり、該無線通信規則に違反するという問題がある。
このような比較例の問題点を踏まえて、以下、各実施例について、詳述する。
ここで、図14は、図1に示す無線送信装置101に適用される本実施例1に係る変調回路103の構成の一例を示すブロック図である。なお、この図14において、図2に示す符号と同じ符号は、同様の構成を示す。
図14に示すように、変調回路103は、信号振り分け回路202と、変調制御回路203と、信号統合回路206と、を有する。
信号振り分け回路202は、入力されたパケット信号のシンボル(のビット数)に応じて、入力されたパケット信号を、第1の変調器204または第2の変調器205に振り分けるようになっている。
例えば、信号振り分け回路202は、入力されたパケット信号のシンボル(プリアンブル301のシンボルのビット数(4ビット))に応じて、図3に示すパケット信号300のうち、プリアンブル301と、パケットヘッダ302と、ガード区間303を前第1の変調器204に振り分ける。
そして、信号振り分け回路202は、入力されたパケット信号のシンボル(ペイロードヘッダ304のシンボルのビット数(8ビット))に応じて、パケット信号300のうち、ペイロードヘッダ304と、ペイロード305と、CRC306とを第2の変調器205に振り分ける。
変調制御回路203は、第1の変調器204と、第2の変調器205と、第1の位相初期値設定回路207と、第2の位相初期値設定回路208と、切替時間調整回路209と、位相記憶回路210と、を含む。
第1の変調器204は、信号振り分け回路202により振り分けられたパケット信号に対して第1の変調方式の変調を実行し、得られた第1の変調信号を出力する。
第2の変調器205は、信号振り分け回路202により振り分けられたパケット信号に対して第2の変調方式の変調を実行し、得られた第2の変調信号を出力する。
第1の位相初期値設定回路207は、第1の変調方式の変調の開始値である第1の変調信号の位相の初期値PAを、第1の変調器204に設定する。
位相記憶回路210は、第1の変調器204によるパケット信号の変調を終了した時の第1の変調信号の位相(パケットヘッダの最後のシンボルの位相)PBを記憶する。
第2の位相初期値設定回路208は、位相記憶回路210に記憶された位相を、第2の変調方式の変調の開始値である第2の変調信号の位相の初期値PCとして、第2の変調器205に設定する。
切替時間調整回路209は、パケット信号のパケット構造に基づいて、第1の変調器204による第1の変調方式の変調から、第2の変調器205による第2の変調方式の変調へ切替える時間を調整する。
信号統合回路206は、パケット信号のパケット構造に基づいて、第1の変調器204が出力した第1の変調信号を選択して出力した後、第2の変調器205が出力した第2の変調信号を選択して出力する。
切替時間調整回路209は、パケット信号の入力箇所を把握し、そこの入力箇所に基づいて第1、第2の変調器204、205に指示を出す。これにより、第1の変調器204に入力されるパケット信号が、例えば、図3のパケットヘッダ302の最後のシンボルに到達すると、第1の変調器204は変調を止める。このときの第1の変調器204の信号位相を位相PBとする。そして、図3のガード区間303の期間、第1の変調器204も第2の変調器205も変調を実行しない。
次に、以上のような構成を有する無線送信装置101の変調回路103の動作の一例について説明する。
先ず、パケット生成回路102からパケット信号が変調回路103に入力される。
これにより、パケット信号の先頭が信号振り分け回路202により第1の変調器204に入力され、パケット信号の変調がスタートする。
第1の変調器204に第1の位相初期値設定回路1204が初期値として位相PAを設定すると、この位相PAからパケット信号のシンボルに従って、位相が変化する。この間、信号統合回路206は、第1の変調器204の出力を選択して、変調回路103の出力として出力する。
図3に示すパケット信号300のパケットヘッダ302の最終シンボルが第1の変調器204に入力されると、第1の変調器204は変調を止める。位相記憶回路210は、この変調が停止したときの第1の変調器204の信号位相である位相PBを記憶する。
そして、図3のガード区間303の期間、第1の変調器1003も第2の変調器1005も変調を動かさない。
このような制御は、切替時間調整回路209が、パケット信号の入力箇所を把握しており、それに基づいて各変調器に指示を出している。
ガード区間303の時間が終了すると、信号振り分け回路202がパケットシンボルを第2の変調器205に入れ始め、ここから第2の変調方式による変調が始まる。このとき第2の変調器205は、第2の位相初期値設定回路208に設定されている位相PCを初期の位相として第2の変調方式による変調を開始する。
ここで、第2の位相初期値設定回路208は、この位相(初期値)PCが位相記憶回路210に記憶されている位相PBと等しくなるように設定する。
そして、信号統合回路206は、第2の変調器205から出力された出力データを、変調回路103の出力として選択するように切り替える。
そして、RF送信回路104は、信号統合回路が出力した変調信号を搬送波に乗せて送信する(図1)。
ここで、図15は、第2の変調方式がπ/4シフトDQPSKの場合における、位相ギャップが改善されている様子を示す極座標の一例を示す図である。また、図16は、第2の変調方式が8値DPSKの場合における、位相ギャップが改善されている様子を示す極座標の一例を示す図である。なお、図15、図16において、既述の図13の場合と同様に、FSKの最終位相の例を2π/3であるものとする。
例えば、π/4シフトDQPSKの場合、既述の図9、10のように初期位相PCを0にするのではなく、図15に示すように位相記憶回路210により設定された2π/3とする。
これにより、次シンボルの終了時の位相は、この2π/3からπ/4、3π/4、5π/4、7π/4離れた、5π/12、11π/12、17π/12、23π/12となる(図15)。
また、8値DPSKの場合も、既述の図11のように初期位相PCを0にするのではなく、図16に示すように位相記憶回路210により設定された2π/3とする。
これにより、次シンボルの終了時の位相は、この2π/3からπ/4の倍数分だけ離れた、π/6、5π/12、2π/3、11π/12、7π/6、17π/12、5π/3、23π/12となる(図16)。
どちらの場合も差動変調であるため、初期位相が0である必要がなく、問題がない。
また、2π/3の位相から変調を開始することにより、位相ギャップが無くなるので、無線通信規則に違反する心配がない。
このように、本実施例1は、第2の変調方式の初期位相を第1の変調方式からの情報に基づいて決めることで、無線通信規則に違反しない無線送信装置を構成することが可能となる。
以上のように、本実施例1に係る無線送信装置によれば、要求された規則を遵守しつつ、変調方式を切り替えることができる。
既述の実施例1では、第2の変調方式の初期位相を第1の変調方式からの情報に基づいて決める構成の一例について説明した。
本実施例2では、第1の変調器においてガード区間の一部まで第1の変調方式で変調して、第1の変調器の最終位相と、第2の変調器の初期位相との位相差を0またはπ近傍とする構成の一例について説明する。
図17は、図1に示す無線送信装置101に適用される本実施例2に係る変調回路103aの構成の一例を示すブロック図である。なお、図17において、図14に示す符号と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示す。
図17に示すように、変調回路103aは、信号振り分け回路202と、変調制御回路203aと、信号統合回路206と、を備える。この変調回路103aは、図14に示す実施例1の変調回路103と同様に、図1に示す無線送信装置101に適用される。
変調制御回路203aは、第1の変調器204と、第2の変調器205と、第1の位相初期値設定回路207と、第2の位相初期値設定回路208と、切替時間調整回路209と、位相記憶回路210と、変調継続時間算出回路211と、を含む。
このように、変調回路103aは、実施例1の変調回路103と比較して、変調継続時間算出回路211をさらに備える点で、異なる。
すなわち、第2の位相初期値設定回路208は、第2の変調方式の変調の開始値である第2の変調信号の位相の初期値PCを、第2の変調器205に設定する。
切替時間調整回路209は、パケット信号のパケット構造に基づいて、第1の変調器204による第1の変調方式の変調から、第2の変調器205による第2の変調方式の変調へ切替える時間を調整する。
変調継続時間算出回路211は、位相記憶回路210に記憶された位相PBと、第2の位相初期値設定回路208により設定される初期値PCとの差に応じて、第1の変調器204による第1の変調方式の変調を継続する時間を算出し、切替時間調整回路209に設定するようになっている。
例えば、変調継続時間算出回路は、位相記憶回路210に記憶された位相PBと、第2の位相初期値設定回路208により設定される初期値PCとの差がゼロまたはπになるように、第1の変調器204による第1の変調方式の変調を継続(延長)する時間を算出する。
そして、切替時間調整回路は、ガード区間において、変調継続時間算出回路により設定された時間、第1の変調方式の変調を継続する。
これにより、位相記憶回路210に記憶された位相PBと、第2の位相初期値設定回路208により設定される初期値PCとの差がゼロまたはπになる。
なお、変調回路103aのその他の構成・機能は、実施例1の変調回路103と同様である。
次に、以上のような構成を有する無線送信装置101の変調回路103aの動作の一例について説明する。
先ず、パケット生成回路102からパケット信号が変調回路103に入力される。
これにより、パケット信号の先頭が信号振り分け回路202により第1の変調器204に入力され、パケット信号の変調がスタートする。
第1の変調器204に関わる第1の位相初期値設定回路207がPAという位相であったとすると、そこからパケットの入力シンボル信号に従って、1シンボルあたりPDずつ位相が変化していく。この間、信号統合回路1410は第1の変調器204からの出力データを選択して、変調回路103aの出力とする。
第1の変調器204に入る信号が図3のパケットヘッダ302の最終シンボルに到達したときの第1の変調器204の信号位相をPBとすると、第1の変調器204は第1の位相終了値記憶回路210にこのPBの値を記憶しておく。
また第2の変調器205は第2の位相初期値設定回路208を初期位相として有しており、この初期位相をPCとする。
変調継続時間算出回路211は、第1の位相終了値記憶回路210から得られる位相PBと第2の位相初期値設定回路208から得られる位相PCから、PC−PBの計算を行って、第2の変調方式の初期位相と第1の変調方式の終了位相との位相差を求める。
そして、変調継続時間算出回路211は、FSKの1シンボルあたりの位相変動PDの倍数の中で、概位相差に最も近くなるときの、倍数の値をKとする。すなわち以下の式(3)で表される値Kを求める。

PC−PB≒PD×K (3)
そして、変調継続時間算出回路211は、式(3)から求められたシンボルの値Kを切替時間調整回路209に設定する。そして、第1の変調器204に入る信号が図3のパケットヘッダ302の最終シンボルに到達した後、ガード区間303の最初のKシンボルについて、あたかもシンボル’1’が入力したかのように、第1の変調器204が変調を継続する。
また切替時間調整回路209は、ガード区間303の最初のKシンボル終了まで第1の変調器204を動作させるように制御する。ガード区間303のK+1シンボル目以降、切替時間調整回路209は、第1の変調器204、第2の変調器205共に停止させる。
ガード区間303の時間が終了すると、信号振り分け回路202がパケットシンボルを第2の変調器205に入れ始め、ここから第2の変調が始まる。このとき第2の変調器205は第2の位相初期値設定回路1407を初期の位相として変調を開始する。また、信号統合回路206は第2の変調器205からの出力を、変調回路103の出力として選択するように切り替える。
以下、具体例について説明する。図18は、位相がガード区間の4シンボルで位相“0”に到達する極座標の一例を示す図である。また、図19は、位相がガード区間の1シンボルで位相“π”に到達する極座標の一例を示す図である。
図18、図19において、図13と同様、FSKの1シンボルあたりの位相変動をπ/3とする。
図3に示すパケット信号300のヘッダ302の最終シンボルが入力された後の第1の変調方式204の位相値が2π/3であったとする。また、第2の変調器205に第2の位相初期値設定回路208が設定する初期の位相を0とする。
このとき、“0”は“2π”と同義であるとして、式(3)を利用すると、以下の式(4)が導かれる。

2π−2π/3=4π/3
=π/3×K (4)

式(4)から、シンボル値Kは“4”になる。そこで、パケット信号に対して、位相が2π/3からさらに“4”シンボル分、第1の変調方式で正方向の変調を実行する。これにより、位相が2π/3からπ、4π/3、5π/3、0の順に変化して、4シンボル後に位相が“0”になる(図18)。この状態で、第2の変調器205において第2の変調方式による変調を開始する。
すなわち、変調方式の切り替え後の位相が、変調方式の切り替え前の位相と同じ位相0であるので、位相ギャップが発生しない。
なお、式(3)において、PC−PBの値がπを超える場合には、左辺からπを引いた値が、位相変動PDとシンボルの値Kの積とが略等しくなるものとすると、以下の式(5)が得られる。

PC−PB―π≒PD×K (5)

式(5)に従うと、シンボルの値Kが“1”となる。このため、第1の変調器204による第1の変調方式の変調を追加で1シンボル分だけ正の方向で実行することにより、位相が2π/3→πとなる(図19)。
この場合、第1の変調器204による第1の変調方式の変調の最後の位相と、第2の変調器205による第2の変調方式の変調の初期位相との位相差がπとなる。しかし、位相差πは、直線方向の位相変更である。このため、無線通信規則に違反するような周波数成分が出にくい。
このように、本実施例2においては、第1の変調器204においてガード区間303の一部まで第1の変調方式で変調して、第1の変調器204の最終位相と、第2の変調器205の初期位相との位相差を0またはπ近傍とする。これにより、該無線通信規則に違反するような周波数成分の送信を抑えることが可能となる。
以上のように、本実施例2に係る無線送信装置によれば、実施例1と同様に、要求された規則を遵守しつつ、変調方式を切り替えることができる。
なお、実施形態は例示であり、発明の範囲はそれらに限定されない。
101 無線送信装置
102 パケット生成回路
103 変調回路
104 RF送信回路
105 無線受信装置
106 RF受信回路
107 復調回路
108 パケット復元回路

Claims (8)

  1. 入力されたパケット信号に対して少なくとも2種類の変調方式の変調を実行する無線送信装置であって、
    入力されたパケット信号を振り分ける信号振り分け回路と、
    前記信号振り分け回路により振り分けられたパケット信号に対して第1の変調方式の変調を実行し、得られた第1の変調信号を出力する第1の変調器と、
    前記信号振り分け回路により振り分けられたパケット信号に対して第2の変調方式の変調を実行し、得られた第2の変調信号を出力する第2の変調器と、
    前記第1の変調方式の変調の開始値である前記第1の変調信号の位相の初期値を、前記第1の変調器に設定する第1の位相初期値設定回路と、
    前記第1の変調器による前記パケット信号の変調を終了した時の前記第1の変調信号の位相を記憶する位相記憶回路と、
    前記第2の変調方式の変調の開始値である前記第2の変調信号の位相の初期値を、前記第2の変調器に設定する第2の位相初期値設定回路と、
    前記第1の変調器による前記第1の変調方式の変調から、前記第2の変調器による前記第2の変調方式の変調へ切替える時間を調整する切替時間調整回路と、
    前記位相記憶回路に記憶された位相と、前記第2の位相初期値設定回路により設定される初期値との差に応じて、前記第1の変調器による前記第1の変調方式の変調を継続する時間を算出し、前記切替時間調整回路に設定する変調継続時間算出回路と、
    前記第1の変調器が出力した前記第1の変調信号を選択して出力した後、前記第2の変調器が出力した前記第2の変調信号を選択して出力する信号統合回路と、を備える
    ことを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記パケット信号は、プリアンブルと、前記プリアンブルに続くパケットヘッダと、前記パケットヘッダに続くガード区間と、前記ガード区間に続くペイロードヘッダと、前記ペイロードヘッダに続くペイロードと、前記ペイロードに続くCRCと、を含み、
    前記信号振り分け回路は、
    前記パケット信号のうち、前記プリアンブルと、前記パケットヘッダと、前記ガード区間とを前記第1の変調器に振り分け、
    前記パケット信号のうち、前記ペイロードヘッダと、前記ペイロードと、前記CRCとを前記第2の変調器に振り分ける
    ことを特徴とする請求項記載の無線送信装置。
  3. 前記パケット信号は、プリアンブルと、前記プリアンブルに続くパケットヘッダと、前記パケットヘッダに続くガード区間と、前記ガード区間に続くペイロードヘッダと、前記ペイロードヘッダに続くペイロードと、前記ペイロードに続くCRCと、を含み、
    前記変調継続時間算出回路は、
    前記差がゼロまたはπになるように、前記第1の変調器による前記第1の変調方式の変調を継続する時間を算出し、
    前記切替時間調整回路は、
    前記ガード区間において、前記変調継続時間算出回路により設定された時間、前記第1の変調方式の変調を継続する
    ことを特徴とする請求項に記載の無線送信装置。
  4. 前記信号振り分け回路は、入力されたパケット信号のシンボルに応じて、前記パケット信号を、前記第1の変調器又は前記第2の変調器に振り分ける
    ことを特徴とする請求項1ないしに記載の無線送信装置。
  5. 前記第1の変調方式は、FSKであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の無線送信装置。
  6. 前記第2の変調方式は、π/4シフトDQPSKであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の無線送信装置。
  7. 前記第2の変調方式は、8値DPSKであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の無線送信装置。
  8. 送信信号が入力され、前記送信信号から前記パケット信号を生成して出力するパケット生成回路と、
    前記信号統合回路が出力した変調信号を搬送波に乗せて送信するRF送信回路と、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線送信装置。
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