JP5569230B2 - ロック装置 - Google Patents
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Description
このロック装置は、ストライカを嵌め受けるフックと、このフックにより嵌め受けられたストライカを収容するベース部材と、このように収容されたストライカの収容を保持あるいは解除するポールとを備える。このように構成されるロック装置は、ストライカをベース部材に対して収容保持する係合状態とすることができ、シートバック等のシート構成部を、車両の適宜設定される固定位置にロックすることができる。なお、ストライカがベース部材に収容されるにあたっては、ベース部材に設けられた凹部にて収容される。
そうすると、ストライカが凹部に上手く押圧されなくなって、このストライカが凹部の内部でガタついてしまう恐れがある。このため、このようなフックが凹部の内周端に近づいた状態でストライカを押圧する場合でも、このフックのストライカを押圧力が小さくなり過ぎてしまわないようにしておきたいという要請がある。
なお、このロック装置は、車両に移動可能に装備されるシート等の移動構成要素と、該移動構成要素の移動範囲に位置し該移動構成要素を固定するための車両室内形成部材等の固定構成要素との、一方の要素にストライカが配設され、他方の要素に該ストライカと係合してこれら両要素を固定ロック状態とするものである。
すなわち、本発明の第1の発明に係るロック装置は、上記したように、車両に配設される二部材の一方に設けられるものであり、該二部材の他方に設けられたストライカと係合して該二部材同士を固定ロック状態とするロック装置であって、前記ストライカを受け入れ可能な凹部を具備するベース部材と、前記ベース部材に回動自在に軸支されて該ベース部材が具備する前記凹部との間で前記ストライカを挟み込んで挟持状態とするフックと、前記ベース部材に固定された回動支持軸により回動自在に軸支されて前記挟持状態の前記フックに対して該挟持状態を保持するように係合して固定ロック状態とするポールと、前記ポールの前記回動支持軸により回動自在に軸支され且つ前記固定ロック状態となった前記ストライカを更に挟持する方向に該挟持状態の該フックを更に回動させるように追込み作用する追込みプレートと、前記追込みプレートを前記フックに追込み作用させるように該追込みプレートを付勢するスパイラルスプリングと、を備え、前記スパイラルスプリングは、該スパイラルスプリングの中心位置が前記追込みプレートの回動中心軸となる前記回動支持軸に対してずらされた回動偏心位置に位置するように、内側端側が該回動支持軸に支持されつつ外側端側が前記追込みプレートに係止して、前記追込みプレートを付勢していることを特徴とする。
これによって、追込みプレートが回動することによるスパイラルスプリングの弾性変形の変位量の減少は、追込みプレートの回動に対応して変位量が減少する従前の状態と比較して、減少変化の勾配を小さくすることができる。
したがって、フックを更に回動させるように追込みプレートが回動していく場合でも、スパイラルスプリングの付勢力の低下を低減することができて、追込みプレートのフックへの追込み作用力の低下の低減を図ることができることとなる。
もって、この第1の発明に係るロック装置によれば、付勢ばね自体の大きさを変更することなく、フックが凹部の内周端に近づいた状態でストライカを押圧する場合でも、追込みプレートのフックへの追込み作用力の低下を低減できて、このフックの押圧力が小さくなり過ぎてしまわないようにストライカをフックにより押圧することができる。
これによって、スパイラルスプリングの付勢力の低下を少なくすることができて、追込みプレートのフックへの追込み作用をストライカのガタつきが無くなるまでストライカを確実に押圧することができる。
第2の発明に係るロック装置によれば、スパイラルスプリングの付勢力の低下を少なくすることができて、追込みプレートのフックへの追込み作用をストライカのガタつきが無くなるまでストライカを確実に押圧することができる。
この車両用シート10は、シートクッション11の前後(着座姿勢に対しての前後)個所を車体フロアFと結合させることにより、車体フロアFに対して固定して設置される。具体的には、クッションフレーム111の前方下部は、車体フロアFに固定して設置されるブラケット部材16に対して回動可能に軸支結合されている。また、クッションフレーム111の後方下部には、車体フロアFに固定して設置されるストライカTと係合するロック装置20が設けられている。つまり、本発明に係る二部材の一方に相当するクッションフレーム111の後方下部にはロック装置20が設けられている。また、本発明に係る二部材の他方に相当する車体フロアFにはストライカTが設けられている。そして、ロック装置20は車体フロアFに設けられたストライカTと係合し、車両用シート10(クッションフレーム111)は車体フロアFに対して固定ロック状態とすることができる。なお、ストライカTは、適宜に折曲された円柱状に形成され、車体フロアFに対して上方に突出するように配設されている。
つまり、車両用シート10を固定するための固定構成要素となる車体フロアFには、この車両用シート10の移動範囲に位置するように、ストライカTが配設されている。ここで、車両に移動可能に装備される移動構成要素となる車両用シート10には、次に詳述するロック装置20が配設されている。このロック装置20は、ストライカTと係合して、車体フロアFに対して車両用シート10を固定ロック状態とするようになっている。
図2に示すように、ロック装置20は、概略、ベース部材としてのベースプレート21と、このベースプレート21にて支持される第1軸支部材31および第2軸支部材35と、第1軸支部材31によって回動可能に軸支されるフック40と、第2軸支部材35によって回動可能に軸支されるポール50と、ポール50とを嵌合して略一体化するレバー部材90と、フック40とレバー部材90とに掛けられるコイルスプリング95とを備える。なお、ロック装置20は、図2に示す各種部材に図3に示す追込み機構60が加えられて構成される。
第1軸支部材31は、フック40を回動可能に軸支するものであり、上記したようにベースプレート21に固定されている。また、第2軸支部材35も、ポール50、レバー部材90、追込み機構60の追込みプレート61を回動可能に軸支するものであり、ベースプレート21に固定されている。なお、ポール50、レバー部材90、追込みプレート61は、この第2軸支部材35に対して互いに重畳するように隣接配置されて軸支されている。この第2軸支部材35には、後に説明するスパイラルスプリング71の内側端部分となる係止内端72を係止するためのスプリング係止溝37が設けられている。なお、このスプリング係止溝37は、後に詳述するスパイラルスプリング71の係止内端72が係止する部分となっており、スプリング係止溝37の中央部分は、追込みプレート61が回動する際の回動中心と一致している。
このベースプレート21には、ストライカTを受け入れ可能とする凹部25が設けられている。この凹部25は、内周端26が円弧形状に形成されつつ、切り欠き範囲が開口側に向かうにしたがって拡大した形状に形成されている。ここで、凹部25の内に配置され円弧形状の最内(図示最上方の位置)部分となる内周端26にあっては、ストライカTの挟持における対向面としての円弧が形成されるものとなっている。このため、フック40にてストライカTを凹部25の内周端26に押圧すると、この凹部25の内周端26に向けてストライカTを押圧することとなる。つまり、この凹部25の内におけるストライカTのガタが無くされるように、ストライカTのガタつき移動が規制される。
内顎部材41は、挟持凹部45の内側部分を構成するものであり、第1軸支部材31により回動可能に支持されている。また、この内顎部材41は、外顎部材43と連動するように一体化する遊嵌用ボス42が設けられている。外顎部材43は、挟持凹部45の外側部分を構成するものであり、内顎部材41と同様、第1軸支部材31により回動可能に支持されている。この外顎部材43は、上記した内顎部材41と連動するように、上記した内顎部材41の遊嵌用ボス42が嵌め込まれるボス孔44が設けられている。このようにして内顎部材41と外顎部材43とは、これらの間に挟持凹部45が形成されつつ、連動可能に一体化されてフック40を構成する。
また、このように構成されたフック40は、コイルスプリング95により常時付勢されるものとなっている。具体的には、内顎部材41には、上記した挟持凹部45配設側とは反対側位置において、コイルスプリング95の一端が掛けられる引掛け部46が形成されている。この内顎部材41の引掛け部46には、コイルスプリング95の一端が掛けられるものとなっている。なお、コイルスプリング95の他端は、後に説明するレバー部材90の引掛け部96に掛けられる。このため、内顎部材41を含むフック40は、コイルスプリング95の弾性収縮力によって図示左回り方向に付勢されている。なお、これに対してレバー部材90は、コイルスプリング95の弾性収縮力によって図示右回り方向に付勢されるようになっている。
また、このように構成されたフック40は、上記したストライカTを挟持する状態となっている場合に、ポール50にてフック40の回動を規制するように構成されている。具体的には、フック40を構成する外顎部材43にあっては、ストライカTを挟持する状態となっている場合に、この状態のフック40の回動を規制するようにポール50と当接するものとなっている。具体的には、外顎部材43は、ストライカTを挟持する状態となっている場合のフック40の回動を規制するためのポール当接受け部47が設けられている。このポール当接受け部47は、フック40の回動径方向外側に適宜に突出した形状を有して形成されており、フック40の回動方向に沿ってポール50の当接端部55と面当接することができるように形成されている。このため、このように外顎部材43のポール当接受け部47がポール50の当接端部55と面当接している場合には、コイルスプリング95による回動付勢によるフック40の回動は規制されて、ストライカTを挟持する状態は維持されることとなる。また、この外顎部材43にあっては、後に説明する追込み機構60(図3参照)の追込みプレート61による追込み作用を受けるための追込み用ボス49が設けられている。なお、後に詳述するが、追込み用ボス49には、追込み機構60の追込みプレート61の傾斜当接面65が当接する。つまり、傾斜当接面65のうち追込み用ボス49が当接する個所は、追込みプレート61の回動に沿って傾斜当接面65上を移動するものとなっており、この当接する個所の移動によってフック40に対して追込み作用を受けさせるものとなっている。
レバー部材90について図2を参照しながら説明する。レバー部材90は、乗員のロック解除操作によってポール50を強制的に回動させるものである。なお、このレバー部材90も、ポール50と同様に上記した第2軸支部材35により回動可能に支持されている。また、レバー部材90は、乗員のロック解除操作によって引っ張られる操作ケーブル97(図2においては一部のみ図示)が連結されている。このレバー部材90にあっては、ポール50と連動するように、ポール50のボス孔54に嵌め込まれる遊嵌用ボス92が設けられている。つまり、レバー部材90は、操作ケーブル97からの乗員のロック解除操作を受けることによって、ポール50も連動させることができるようになっている。つまり、乗員のロック解除操作を受けることによって、ポール50は強制的に回動させられて、ポール当接受け部47に対する当接端部55の面当接を解除し、フック40のストライカTを挟持する状態は解除される。なお、このレバー部材90にあっては、上記したようにコイルスプリング95の他端を掛ける引掛け部96が設けられている。
追込み機構60は、図4に示す状態から図5に示す状態に変化するように、更にストライカTを挟持する方向に挟持状態のフック40を回動させるものとなっている。この追込み機構60は、概略、追込みプレート61と、スパイラルスプリング71とを備える。なお、追込みプレート61は、フック40を更に挟持する方向に更に回動させるように追込み作用するように機能する直接的な部材であり、スパイラルスプリング71は、このようにフック40に追込み作用させるにあたって追込みプレート61を付勢する部材である。
追込みプレート61は、図3に示すように、上記したポール50を回動可能に支持する第2軸支部材35によって回動可能に支持されている。このため、図4および図5に示すように、追込みプレート61の回動中心S1位置には、第2軸支部材35を挿通する挿通孔62が設けられている。また、追込みプレート61の外周部分には、上記したフック40の追込み用ボス49に当接する傾斜当接面65が形成されている。この傾斜当接面65は、追込みプレート61が図示右回りした場合に、当接するフック40の追込み用ボス49を追込みプレート61の回動中心S1位置から遠ざける傾斜形状にて形成されている。なお、この追込みプレート61による回動中心S1位置から追込み用ボス49を遠ざける作用が追込み作用となっている。また、傾斜当接面65は、追込み用ボス49への追込み作用が限界端位置には、追込み作用を限界規制する規制用凸部66が設けられている。また、この追込みプレート61にあっては、挿通孔62から傾斜当接面65との間が、中抜き(いわゆる肉抜き)されたEA(Energy Absorb)孔63として形成されている。さらに、上記した追込みプレート61のうち、傾斜当接面65が形成される側とは反対側の部分には、次に説明するスパイラルスプリング71の外側端部分となる係止外端73が係止するスプリング係止部68が形成されている。このスプリング係止部68は、追込みプレート61の回動中心位置から回動径方向外側に腕状に突出した形状を有して形成されており、次に説明するスパイラルスプリング71の係止外端73が係止するものとなっている。
次に、スパイラルスプリング71の具体的な形状について説明する。なお、図6は、スパイラルスプリング71を拡大して示す正面拡大図である。図6に示すように、スパイラルスプリング71は、広く利用される通常のスパイラルスプリングとは異なり、偏心形渦巻状に形成されるものとなっている。すなわち、特に図示しないが、広く利用される通常のスパイラルスプリングは螺旋状に形成された渦の中心位置に係止用内側端となる係止内端が位置するようになっているが、この実施の形態におけるスパイラルスプリング71の係止内端72は螺旋状に形成された渦の中心S2位置から変位した偏心位置(回動中心S1)に位置するように設定されている。具体的には、図6に示すように、スパイラルスプリング71の係止内端72は、追込みプレート61の回動中心S1となる第2軸支部材35に配設されるスプリング係止溝37に対して係止するものとなっている。ここで、このスパイラルスプリング71の中心S2位置は、この追込みプレート61の回動中心S1となる第2軸支部材35に対してずらされた追込みプレート61の回動偏心となる渦中心S2の位置に位置するように設定されるものとなっている。なお、この追込みプレート61の回動中心S1と、回動偏心となる渦中心S2との間の偏心長(ずらし長さ)は、スパイラルスプリング71の大きさや巻き量を鑑みて、適宜に設定されるものとなっている。
すなわち、図4に示すように、スパイラルスプリング71による追込み作用前状態にあっては、図6に示すように、スパイラルスプリング71の自然長(図示符号731)に対する角度変位は70度〜120度の間に設定されている。ここで、図6に示すように、スパイラルスプリング71の渦中心S2から係止外端733(73)までの距離l2は、追込みプレート61の回動中心S1から係止外端733(73)までの距離L2よりも長くなるように設定されている。つまり、追込み作用前状態では、スパイラルスプリング71は「l2>L2」が成立するように配設されている。
これに対して、図5に示すように、スパイラルスプリング71による追込み作用状態にあっては、スパイラルスプリング71の自然長(図示符号731)に対する角度変位は70度以下の範囲に設定されている。ここで、図6に示すように、スパイラルスプリング71の渦中心S2から係止外端732(73)までの距離l1は、追込みプレート61の回動中心S1から係止外端732(73)までの距離L1よりも短くなるように設定されている。つまり、追込み作用状態では、スパイラルスプリング71は「L1>l1」が成立するように配設されている。
ここで、図6にて示すように、『追込みプレート61を[回動させるトルク]=スパイラルスプリング71の[ばねトルク]×L÷l』となっている。なお、L=[回動中心S1から係止外端73までの距離]であり、l=[渦中心S2から係止外端73までの距離]である。このため、追込み作用状態における追込みプレート61を[回動させるトルク]は、、l=[渦中心S2から係止外端73までの距離]の変位量を、L=[回動中心S1から係止外端73までの距離]の変位量と比較して相対的に小さく変化勾配とすることができる。
すなわち、このロック装置20によれば、スパイラルスプリング71の付勢力によって、追込みプレート61は、挟持状態のフック40を更に回動させるようにフック40に追込み作用することができる。つまり、この追込みプレート61を付勢するスパイラルスプリング71は、係止内端72が第2軸支部材35に支持されつつ、係止外端73が追込みプレート61に係止することにより追込みプレート61を付勢することとなる。ここで、このスパイラルスプリング71は、スパイラルスプリング71の(渦の)中心S2の位置が、追込みプレート61の回動中心S1となる第2軸支部材35の中心位置に対してずらされた回動偏心位置に位置するようになっているので、この渦巻状のスパイラルスプリング71が付勢する付勢方向は、追込みプレート61の回動方向からずらされた方向に設定されることとなる。つまり、このスパイラルスプリング71の弾性変形の変位方向は追込みプレート61の回動方向に沿ったものではならなくなる。このため、スパイラルスプリング71の弾性変形の変位量の減少は、追込みプレート61の回動に対応して減少しないものとすることができる。
これによって、追込みプレート61が回動することによるスパイラルスプリング71の弾性変形の変位量の減少は、追込みプレート61の回動に対応して変位量が減少する従前の状態と比較して、減少変化の勾配を小さくすることができる。したがって、フック40を更に回動させるように追込みプレート61が回動していく場合でも、スパイラルスプリング71の付勢力の低下を低減することができて、追込みプレート61のフック40への追込み作用力の低下の低減を図ることができることとなる。もって、上記したロック装置20によれば、このスパイラルスプリング(付勢ばね)自体の大きさを変更することなく、フック40が凹部25の内周端26に近づいた状態でストライカTを押圧する場合でも、追込みプレート61のフック40への追込み作用力の低下を低減できて、このフック40の押圧力が小さくなり過ぎてしまわないようにフック40がストライカTを押圧することができる。
すなわち、上記したロック装置20によれば、追込み作用状態における追込みプレート61を[回動させるトルク]は、L=[回動中心S1から係止外端73までの距離]の変位量と比較して、l=[渦中心S2から係止外端73までの距離]の変位量を相対的に小さくすることができる。つまり、追込み作用状態では、追込み作用前状態とは反対に、スパイラルスプリング71の渦中心S2からスパイラルスプリング71の係止外端73までの距離lは、第2軸支部材35の回動中心S1からスパイラルスプリング71の係止外端73までの距離Lよりも短くなるように設定されている。これによって、図8に示すように、追込みプレート61が回動することによるスパイラルスプリング71の弾性変形のトルクの変化勾配は、従前の広く利用される通常のスパイラルスプリングを利用した場合と比較して効果的に小さくすることができる。もって、スパイラルスプリング71の付勢力の低下を少なくすることができて、追込みプレート61のフック40への追込み作用をストライカTのガタつきが無くなるまで、凹部25の内に配置され円弧形状の最内となる内周端26に向けてストライカTを押圧することができる。
すなわち、上記したロック装置20にあっては、車両用シート10のクッションフレーム111の後方下部にて配設されるものについて説明するものであった。しかしながら、本発明に係るロック装置は、例えば車両の後部のバックドアに対して配設されるものであってもよく、車両に移動可能に装備される移動構成要素と該移動構成要素を固定するための固定構成要素との何れか一方の構成要素に対して配設されるものであれば、適宜の車両構成要素に対して配設することができるものである。
また、本発明に係るロック装置を構成するにあたっての、ベース部材、フック、ポール、追込みプレートにあっては、上記した実施の形態における構成に限られるものではなく、適宜の部分を変更して構成されるものであってもよいものである。例えば、上記した実施の形態におけるフックにあっては、分割構成されるものであった。しかしながら、これが一部材でフックとして構成されるものであってもよい。
11 シートクッション
111 クッションフレーム
12 連結装置
13 シートバック
14 ヘッドレスト
16 ブラケット部材
20 ロック装置
21 ベースプレート(ベース部材)
25 凹部
26 内周端
31 第1軸支部材(回動支持軸)
35 第2軸支部材(回動支持軸)
37 スプリング係止溝
40 フック
41 内顎部材
42 遊嵌用ボス
43 外顎部材
44 ボス孔
45 挟持凹部
46 引掛け部
47 ポール当接受け部
49 追込み用ボス
50 ポール
51 挿通孔
52 遊嵌用凸部
54 ボス孔
55 当接端部
60 追込み機構
61 追込みプレート
62 挿通孔
63 EA孔
65 傾斜当接面
66 規制用凸部
68 スプリング係止部
71 スパイラルスプリング
72 係止内端(スパイラルスプリングの内側端)
73(731,732,733) 係止外端(スパイラルスプリングの外側端)
90 レバー部材
92 遊嵌用ボス
95 コイルスプリング
96 引掛け部
97 操作ケーブル
F 車体フロア
T ストライカ
S1 回動中心
S2 渦中心
Claims (1)
- 車両に配設される二部材の一方に設けられるものであり、該二部材の他方に設けられたストライカと係合して該二部材同士を固定ロック状態とするロック装置であって、
前記ストライカを受け入れ可能な凹部を具備するベース部材と、
前記ベース部材に回動自在に軸支されて該ベース部材が具備する前記凹部との間で前記ストライカを挟み込んで挟持状態とするフックと、
前記ベース部材に固定された回動支持軸により回動自在に軸支されて前記挟持状態の前記フックに対して該挟持状態を保持するように係合して固定ロック状態とするポールと、
前記ポールの前記回動支持軸により回動自在に軸支され且つ前記固定ロック状態となった前記ストライカを更に挟持する方向に該挟持状態の該フックを更に回動させるように追込み作用する追込みプレートと、
前記追込みプレートを前記フックに追込み作用させるように該追込みプレートを付勢するスパイラルスプリングと、を備え、
前記スパイラルスプリングは、該スパイラルスプリングの中心位置が前記追込みプレートの回動中心軸となる前記回動支持軸に対してずらされた回動偏心位置に位置するように、内側端側が該回動支持軸に支持されつつ外側端側が前記追込みプレートに係止して、前記追込みプレートを付勢しており、
追込み作用前状態では、前記スパイラルスプリングの中心から該スパイラルスプリングの外側端側までの距離は、前記回動支持軸の中心から該スパイラルスプリングの外側端側までの距離よりも長くなるように設定されており、
追込み作用状態では、前記スパイラルスプリングの中心から該スパイラルスプリングの外側端側までの距離は、前記回動支持軸の中心から該スパイラルスプリングの外側端側までの距離よりも短くなるように設定されており、
前記追込みプレートが係止される前記スパイラルスプリングの外側端部分の付勢方向が、該追込みプレートの前記回動中心軸から該スパイラルスプリングの前記中心位置に向かうようにされてあることを特徴とするロック装置。
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