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JP5558181B2 - カメラモジュールおよびそれを備えた電子機器 - Google Patents

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JP5558181B2
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Description

本発明は、携帯電話等の電子機器に搭載されるカメラモジュールおよびそのカメラモジュールを備えた電子機器に関する。より詳細には、光路上への異物の侵入を防ぎ、撮像不良を軽減することのできるカメラモジュールおよびそのカメラモジュールを備えた電子機器に関する。
近年、レンズ駆動装置によってオートフォーカス機能を発揮するカメラモジュールが、携帯電話等の電子機器の多くに搭載されつつある。レンズ駆動装置には、ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプ、VCM(Voice Coil Motor:ボイスコイルモータ)タイプなど、様々なタイプが存在し、すでに市場に流通している。
例えば、特許文献1には、レンズ駆動装置を搭載したカメラモジュールが開示されている。図6は、特許文献1のカメラモジュール200の断面図である。
カメラモジュール200は、レンズユニット201aと、撮像ユニット202とを備えている。レンズユニット201aは、オートフォーカス機能を発揮するためのレンズ駆動装置である。カメラモジュール200では、光軸方向の両端部に、開口(光入射側の開口219a,光出射側の開口211a)が形成されている。このため、光入射側の開口219aを介して、外部から、レンズユニット201a内に異物が侵入する可能性がある。また、レンズユニット201a内から異物が発生することもある。さらに、このような異物は、光出射側の開口211aから出て行く可能性がある。このような異物が光路内に侵入してしまうと、シミ不良などの撮像不良(画像不良)の原因となる。シミ不良とは、異物が画像中に黒い影として映り込む現象である。
そこで、カメラモジュール200では、このような異物対策として、レンズホルダ214に突起214aが形成されている。具体的には、レンズホルダ214の底部に突起214aが形成されており、この突起214aがベース211上に形成された開口211aの全周囲を包囲している。これにより、突起214aが、開口211aから光路内に異物が侵入するのを遮断する。従って、撮像不良を低減することが可能となる。
このように、カメラモジュール200は、レンズユニット201aに設けられた突起214aにより、異物の侵入経路を遮断することによって、異物の侵入を低減している。
特開2009−251517号公報(2009年10月29日公開)
しかしながら、特許文献1の構成では、光路内への異物の侵入防止対策が不十分であるため、依然として撮像不良が生じてしまう。
具体的には、図7は、特許文献1のカメラモジュール200における異物の侵入経路を示す断面図であり、(a)はカメラモジュール200における定常位置のレンズユニット201aを示し、(b)はカメラモジュール200における最高位置のレンズユニット201aを示す図である。
カメラモジュール200の製造時または使用時に、光路内に侵入する可能性のある異物は、カバー219に形成された開口219aから侵入する外部からの異物、レンズユニット201aに内在する異物、レンズユニット201aが剥がれ落ちて発生する異物などである。図7の(a)の矢印で示すように、このような異物は、板ばね215aのパターンの隙間、レンズホルダ214とヨーク217との隙間、コイル216と、ヨーク217または永久磁石218との隙間等を通って、ベース211上にまで到達する。
図7の(a)のように、レンズユニット201aが定常位置にあれば、レンズホルダ214の底部に形成された突起214aが、ベース211上に当接している。このため、開口211aから光路内に異物が侵入するのを遮断する。従って、ベース211上に達した異物は、光路内に侵入しない。
しかし、図7の(b)のように、レンズユニット201aが駆動すると、レンズホルダ214が上昇するため、ベース211と突起214aとの間に隙間が形成される。この隙間は、例えば、マクロモードの実行等、レンズユニット201aが最高位置にあるときに最大となる。その結果、図7の(b)の矢印で示すように、ベース211上に達した異物が、板ばね215bのパターンの隙間、および、ベース211と突起214aとの間の隙間を通って、光路内に侵入してしまう。
なお、レンズユニット201aは、レンズホルダ214、コイル216、およびヨーク217が入り組んだ複雑な構造である。このため、レンズユニット201aに内在する異物を予め取り除くことが困難である。また、ベース211の表面に形成された溝211b内には、粘着材として、ダストトラップ剤220が塗布されている。これにより、ベース211上に移動した異物の一部は、ダストトラップ剤220によって捕捉されるものの、異物の全てを捕捉することはできない。
このように、レンズユニット201aには、光路内に異物が侵入する経路が存在し、異物が内在している可能性も極めて高い。従って、カメラモジュール200は、依然として撮像不良が生じる。
そこで、本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光路内への異物の侵入を防止し、撮像不良を低減することのできるカメラモジュールおよびそのカメラモジュールを備えた電子機器を提供することにある。
本発明のカメラモジュールは、上記の課題を解決するために、撮像レンズと、撮像レンズを保持するレンズ保持部とを有する光学部、上記光学部を光軸方向に駆動するレンズ駆動部、および、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子が搭載された基板とを有する撮像部を備えたカメラモジュールであって、上記基板上に凹部が形成されており、上記レンズ駆動部の少なくとも一部が、上記凹部内に設けられており、上記レンズ駆動部は、電磁力により上記光学部を光軸方向に駆動するコイルと磁石とを有し、上記コイルを保持するコイルホルダと、上記コイルと対向するように、上記磁石を保持するモータホルダとを備え、上記コイルホルダとモータホルダとが、互いに独立して設けられており、上記コイルおよび磁石の少なくとも一部が、上記基板の凹部内に設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、レンズ駆動部の少なくとも一部が、撮像素子が搭載された基板に形成された凹部内に設けられている。これにより、レンズ駆動部に沿って移動した異物は、凹部内に到達する。つまり、異物が撮像素子よりも下方に溜まる。このため、凹部内に溜まった異物が、光路内に侵入するためには、撮像素子よりも低い位置から、撮像素子よりも高い位置まで、異物が移動しなければならない。すなわち、異物の移動経路が、特許文献1のカメラモジュール200よりも、飛躍的に長くなるため、光路内への異物の侵入が非常に困難になる。これにより、光路内への異物の侵入を、確実に防止することができる。従って、異物による撮像不良を低減することができる。それゆえ、信頼性の高いカメラモジュールを実現することができる。
また、上記の構成によれば、コイルを保持するコイルホルダと、磁石を保持するモータホルダとが、互いに独立して設けられている。これにより、レンズ駆動部に異物が内在していたとしても、カメラモジュールの製造時に、内在する異物を予め容易に取り除くことができる。このため、レンズ駆動部に内在する異物を低減することができる。従って、より確実に撮像不良を低減することができる。
さらに、上記の構成によれば、コイルの少なくとも一部および磁石の少なくとも一部がいずれも、基板の凹部内に設けられている。これにより、コイルホルダに保持されたコイル、および、モータホルダに保持された磁石を、凹部に嵌め込むだけで、撮像部上にレンズ駆動部を形成することができる。従って、カメラモジュールを容易に製造することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記撮像レンズと撮像素子との間に、上記撮像素子と対向して配置された透光性部材を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、透光性部材が、光路上に、撮像素子と対向して配置されている。このため、凹部内の異物が移動したとしても、透光性部材によって、撮像素子への異物の移動が遮断される。従って、撮像素子の受光部への異物の付着を、確実に防止することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記コイルホルダは、さらに、上記光学部を内部に保持することが好ましい。
上記の構成によれば、コイルおよび光学部が、同一部材(コイルホルダ)に保持されている。従って、カメラモジュールの構造(特にコイルホルダの構造)が簡素化されるため、カメラモジュールを横方向(幅方向)に小型化することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記透光性部材を保持すると共に、上記撮像素子を内部に収容するセンサカバーを備え、上記センサカバーの外側面の少なくとも一部が、上記凹部の内側面よりも、上記撮像素子の近くに配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、センサカバーの外側面が、凹部の内側面よりも、撮像素子側に配置された部分が存在する。このため、レンズ駆動部の駆動に伴い、凹部内に滞留した異物が、凹部の内側面に沿って異物が移動したとしても、その異物は、凹部の内側面よりも、撮像素子側に配置された部分に滞留する。つまり、その部分で異物を捕捉することができる。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記基板の凹部内に、粘着材が塗布されていることが好ましい。
上記の構成によれば、基板の凹部内に粘着材が塗布されているため、凹部内に移動した異物が、粘着材に捕捉される。このため、凹部内に移動した異物は、凹部内に確実に滞留する。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記センサカバーの外側面に、粘着材が塗布されていることが好ましい。
上記の構成によれば、センサカバーの外側面に粘着材が塗布されているため、センサカバーの外側面に移動した異物が、粘着材に捕捉される。このため、センサカバーの外側面に移動した異物は、外側面に確実に滞留する。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
本発明のカメラモジュールにおいて、上記基板は、セラミック基板であってもよい。
上記の構成によれば、基板がセラミック基板から構成されているため、光学部の駆動時に、凹部と凹部内に設けられたレンズ駆動部とが擦れても、ゴミが発生しにくい。従って、カメラモジュールの使用時に発生する異物を低減することができる。さらに、セラミック基板は容易に加工できるため、基板上に高精度に凹部を形成することができる。従って、レンズ駆動部を凹部内に精度よく実装することができる。
本発明の電子機器は、上記の課題を解決するために、前記いずれかのカメラモジュールを備えることを特徴としている。従って、光路内への異物の侵入を防止し、撮像不良を低減することのできる電子機器を提供することができる。
本発明のカメラモジュールおよび電子機器は、以上のように、基板上に凹部が形成されており、レンズ駆動部の少なくとも一部が、上記凹部内に設けられており、上記レンズ駆動部は、電磁力により上記光学部を光軸方向に駆動するコイルと磁石とを有し、上記コイルを保持するコイルホルダと、上記コイルと対向するように、上記磁石を保持するモータホルダとを備え、上記コイルホルダとモータホルダとが、互いに独立して設けられており、上記コイルおよび磁石の少なくとも一部が、上記基板の凹部内に設けられている構成である。それゆえ、異物による撮像不良を低減することができ、信頼性の高いカメラモジュールを実現することができるという効果を奏する。
本発明のカメラモジュールの斜視図である。 図1のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。 図1のカメラモジュールにおける異物の侵入経路を示す断面図である。 (a)〜(e)は、図1のカメラモジュールの製造工程を示す断面図である。 本発明の別のカメラモジュールを示す断面図である。 特許文献1のカメラモジュールの断面図である。 特許文献1のカメラモジュールにおける異物の侵入経路を示す断面図であり、(a)はカメラモジュールにおける定常位置のレンズユニットを示し、(b)はカメラモジュールにおける最高位置のレンズユニットを示す図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカメラモジュール10の斜視図である。カメラモジュール10は、光学部1、レンズ駆動部2、および撮像部3から構成される。光学部1は、レンズ駆動部2の内部に保持されている。レンズ駆動部2は、撮像部3上に設けられている。以下、図2に基づいて、カメラモジュール10の各部の構成について詳細に説明する。図2は、図1のカメラモジュール10のA−A矢視断面図であり、カメラモジュール10の中央部を光軸方向に切断した断面図である。なお、以下の説明では、便宜上、光学部1側を上方、撮像部3側を下方とする。
(光学部1)
光学部1は、カメラモジュール10において被写体像を形成する撮像光学系である。光学部1は、複数枚(図2では3枚)の撮像レンズ11と、撮像レンズ11を内部に保持するレンズバレル(レンズ保持部)12とから構成されている。レンズバレル12は、レンズ駆動部2に保持されている。撮像レンズ11の光軸は、レンズバレル12の軸心と一致している。光学部1は、撮像レンズ11によって外部の光を、撮像部3へ導く。
(レンズ駆動部2)
レンズ駆動部2は、光学部1を光軸方向に駆動する。具体的には、カメラモジュール10では、レンズ駆動部2は、電磁力によって、撮像レンズ11を光軸方向に上下動させる。つまり、カメラモジュール10は、VCMタイプのレンズ駆動部2によって、オートフォーカス機能を発揮する。
具体的には、レンズ駆動部2は、レンズホルダ(コイルホルダ)21、コイル22、永久磁石(磁石)23、モータホルダ24、上部板ばね25a、および下部板ばね25bから構成されている。
レンズホルダ21は、光学部1を内部に保持している。すなわち、レンズホルダ21は、撮像レンズ11を保持したレンズバレル12を、内部に保持している。レンズバレル12およびレンズホルダ21は、いずれも中空(円筒)形状の部材である。カメラモジュール10では、レンズバレル12の外側面、および、レンズホルダ21の内側面には、ねじ切りが施されておらず、平坦である。しかし、光学部1を光軸方向に摺動可能であれば、平坦であることに限定される訳ではなく、ねじ山が形成されていてもよい。
レンズホルダ21の内径は、レンズバレル12の外径よりもやや大きく、レンズホルダ21の中央に、レンズバレル12が装着される。レンズホルダ21の軸心は、撮像レンズ11の光軸およびレンズバレルの軸心に一致している。
コイル22は、レンズホルダ21の下端部(底部)の外周に固定されている。つまり、本実施形態では、レンズホルダ21が、光学部1を保持する通常の役割だけでなく、コイル22を保持するコイルホルダとしての役割も果たしている。
永久磁石23は、コイル22に対向して配置されており、磁気回路を構成する。永久磁石23は、コイル22を保持するレンズホルダ21とは独立したモータホルダ24の底部に固定されている。
モータホルダ24は、内部に、光学部1およびレンズホルダ21を収容する。モータホルダ24の上面には、撮像レンズ11(光学部1)への光路を確保するため、開口24aが形成されている。モータホルダ24の底部には、永久磁石23が固定されている。なお、本実施形態では永久磁石23がモータホルダ24に設けられているが、基板32側に設けられていてもよい。
このように、レンズ駆動部2は、電磁力により光学部1(撮像レンズ11)を光軸方向に駆動するために、コイル22および永久磁石23を備えている。これにより、永久磁石23によって形成される磁場中にあるコイル22に、図示しない電源から電流を流すことによって、電磁力が発生する。その結果、発生した電磁力によって、レンズホルダ21が光軸方向に上下移動する。このため、レンズホルダ21に固定されたレンズバレル12を間接的に移動させると同時に、撮像レンズ11を光軸方向に駆動することが可能となる。
なお、カメラモジュール10では、レンズホルダ21の上下面(天面および底面)に、上部板ばね25aおよび下部板ばね25bが設けられている。上部板ばね25aおよび下部板ばね25bは、レンズホルダ21を、光軸方向に押圧する。つまり、上部板ばね25aおよび下部板ばね25bは、弾性力により、補助的にレンズホルダ21を光軸方向に可動に支持している。上部板ばね25aおよび下部板ばね25bは、渦巻状のパターンを有している。
また、撮像レンズ11の駆動時には、レンズホルダ21およびレンズホルダ21に固定されたコイル22は光軸方向に移動するのに対し、永久磁石23および永久磁石23を保持するモータホルダ24は移動しない。つまり、レンズホルダ21およびコイル22は可動部であり、永久磁石23およびモータホルダ24は固定部である。そして、レンズ駆動部2は、可動部が固定部内に設けられていることになる。
(撮像部3)
撮像部3は、光学部1によって形成される被写体像を、電気信号に変換する。つまり、撮像部3は、光学部1を経由した光を光電変換するセンサデバイスである。撮像部3は、撮像素子31、基板32、センサカバー33、および透光性部材34から構成されている。撮像素子31およびセンサカバー33は、基板32上に実装されており、撮像素子31は、センサカバー33の内部に収容されている。透光性部材34は、撮像素子31と対向するように、センサカバー33に保持されている。
より詳細には、撮像素子31は、光学部1で形成された被写体像を、電気信号に変換する。つまり、撮像素子31は、光学部1の撮像レンズ11を通して受光した光信号を電気信号に変換するセンサチップである。撮像素子31は、例えば、CCDまたはCMOSセンサICである。撮像素子31の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光部(図示せず)が形成されている。この受光部は、光学部1から入射される光を結像する領域であり、画素エリアとも言い換えられる。
撮像素子31は、この受光部(画素エリア)に結像された被写体像を電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光部で、光電変換が行われる。撮像素子31の動作は、図示しないDSPで制御され、撮像素子31で生成された画像信号は、DSPで処理される。
基板32は、図示しないパターニングされた配線を有する配線基板である。この配線によって、基板32と撮像素子31とが互いに電気的に接続される。基板32は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などから構成することができるが、セラミック基板であることが好ましい。
基板32は、撮像素子31の搭載面上に、凹部32aが形成されている。凹部32aは、撮像素子31の周囲全域に形成された溝である。このため、凹部32aの底は、撮像素子31よりも低い位置に配置されることになる。凹部32a内には、レンズ駆動部2の少なくとも一部が設けられる。凹部32aの形状(深さ、幅、大きさ)は、任意に設定すればよく、特に限定されるものではない。カメラモジュール10では、凹部32a内に、レンズホルダ21の底部、コイル22、永久磁石23、および下部板ばね25bが設けられている。そして、これらが凹部32a内に嵌合する形状となっている。
センサカバー33は、撮像素子31と基板32に形成された凹部32aとの間に、配置されていると共に、撮像素子31を内部に収容している。センサカバー33は、中空形状であるため、光路は確保される。
透光性部材34は、撮像レンズ11と撮像素子31との間に配置されるように、センサカバー33の内部に保持されている。透光性部材34は、撮像素子31と対向して配置され、撮像素子31の受光部を覆っている。透光性部材34は、撮像素子31で受光すべき光を透過する性質を有しさえすれば、どのような材料から形成されていてもよい。例えば、透光性部材34は、ガラス(ガラス基板)などから構成することができる。なお、本実施形態では、透光性部材34の表面には、撮像に必要のない赤外線を遮断するため、赤外線遮断膜(IRカット膜)が形成されている。このため、透光性部材34は、赤外線を遮断する機能も備えている。
なお、透光性部材34は、センサカバー33に対して取り付けても良いし、撮像素子31上に接着剤を介して固定しても良い。カメラモジュール10では、透光性部材34は、撮像素子31と離間するように、センサカバー33に対して取り付けられている。このように、透光性部材34を撮像素子31から離す方が、透光性部材34上に付着した異物の影響度(撮像素子への映りこみ)が小さくなるので望ましい。
このように、撮像部3では、撮像素子31に入射した光信号が光電変換される。そして、変換された電気信号が基板32を通って、図示しないカメラモジュール10の制御回路等に入力され、画像信号として取り出される。
(カメラモジュール10の特徴点および効果)
次に、カメラモジュール10の特徴点について、特許文献1のカメラモジュール200と比較して説明する。図3は、図1のカメラモジュール10における異物の侵入経路を示す断面図である。一方、図7は、特許文献1のカメラモジュール200における異物の侵入経路を示す断面図であり、(a)はカメラモジュール200における定常位置のレンズユニット201aを示し、(b)はカメラモジュール200における最高位置のレンズユニット201aを示す図である。
カメラモジュール200の製造時または使用時に、光路内に侵入する可能性のある異物は、カバー219に形成された開口219aから侵入する外部からの異物、レンズユニット201aに内在する異物、レンズユニット201aが剥がれ落ちて発生する異物などである。図7の(a)の矢印で示すように、このような異物は、板ばね215aのパターンの隙間、レンズホルダ214とヨーク217との隙間、コイル216と、ヨーク217または永久磁石218との隙間等を通って、ベース211上にまで到達する。
図7の(a)のように、レンズユニット201aが定常位置にあれば、レンズホルダ214の底部に形成された突起214aが、ベース211上に当接している。このため、開口211aから光路内に異物が侵入するのを遮断する。従って、ベース211上に達した異物は、光路内に侵入しない。
しかし、図7の(b)のように、レンズユニット201aが駆動すると、レンズホルダ214が上昇するため、ベース211と突起214aとの間に隙間が形成される。この隙間は、例えば、マクロモードの実行等、レンズユニット201aが最高位置にあるときに最大となる。その結果、図7の(b)の矢印で示すように、ベース211上に達した異物が、板ばね215bのパターンの隙間、および、ベース211と突起214aとの間の隙間を通って、光路内に侵入してしまう。
このように、特許文献1のカメラモジュール200では、レンズユニット201aに、光路内に異物が侵入する経路が存在する。従って、カメラモジュール200は、依然として撮像不良が生じる。
そこで、本発明の最大の特徴は、撮像素子よりも下方に、異物侵入対策が施されていることである。すなわち、カメラモジュール10は、このような異物侵入対策として、基板32に形成された凹部32a内に、レンズ駆動部2の少なくとも一部が設けられている。具体的には、カメラモジュール10では、凹部32a内に、コイル22およびコイル22を保持したレンズホルダ21の底部、永久磁石23、下部板ばね25bが設けられている。
このようなカメラモジュール10では、図3の矢印で示すように、モータホルダ24の開口24aから上部板ばね25aのパターンの隙間を通って、レンズ駆動部2内に異物が侵入する。さらに、侵入した異物は、レンズホルダ21の外側面に沿って移動し、凹部32a内に到達する。つまり、異物は、撮像素子31よりも下方に到達する。このため、凹部32a内に溜まった異物が光路内に侵入するためには、その異物が、撮像素子31よりも低い位置から、撮像素子31および透光性部材34よりも高い位置まで移動しなければならない。すなわち、異物の移動経路が、特許文献1のカメラモジュール200よりも、飛躍的に長くなるため、光路内への異物の侵入が非常に困難になる。これにより、光路内への異物の侵入を、確実に防止することができる。従って、異物による撮像不良を低減することができる。それゆえ、信頼性の高いカメラモジュール10を実現することができる。
なお、カメラモジュール10のレンズ駆動部2内に異物が内在していたとしても、同様の移動経路に沿って、異物が移動する。従って、異物による撮像不良を低減することができる。
また、カメラモジュール10は、電磁力によって光学部1を光軸方向に駆動させている。従って、VCMタイプのレンズ駆動部2を備えたカメラモジュール10において、撮像不良を低減することができる。
一方、特許文献1のカメラモジュール200は、レンズユニット201a内部の形状を複雑にすることによって、ベース211上への異物の移動を妨げることが意図されている。つまり、異物侵入対策は、撮像素子222よりも、透光性部材223よりも高い位置に配置されたレンズユニット201aに施されている。このため、開口211aから光路内に異物が侵入すると、簡単に透光性部材223に付着する。その結果、付着した異物が、画像中に黒い影として映りこみ、シミ不良が発生する。
これに対し、本実施形態のカメラモジュール10は、基板32に形成された凹部32a内に異物を滞留させることによって、光路内への異物の侵入を防止することが意図されている。つまり、異物侵入対策は、撮像素子31よりも、透光性部材34よりも低い位置に配置された基板32に施されている。このため、凹部32a内に滞留した異物が、センサカバー33の上部にまで移動しなければ、異物が透光性部材34に付着しない。つまり、異物は、簡単に透光性部材34に付着しない。従って、撮像不良のなかでも、特に、シミ不良の発生を低減することができる。
しかも、カメラモジュール10では、凹部32aの内側面(撮像素子31側の内壁面)と、センサカバー33の外側面とが、面一になっている。これにより、凹部32aに滞留する異物が、レンズホルダ21の移動(光学部1の駆動)に伴い移動したとしても、センサカバー33の外側面が壁となる。このため、光路内に異物が侵入しにくくなり、特に透光性部材34上に、異物が付着しにくくなる。従って、シミ不良の発生をより確実に低減することができる。
一方、特許文献1のカメラモジュール200では、レンズユニット201aは、各部材が一体化された構成である。しかも、レンズユニット201aの内部構造は、レンズホルダ214、コイル216、およびヨーク217が入り組んだ複雑な形状である。このため、レンズユニット201aに内在する異物を予め取り除くことが困難である。だからこそ、ベース211の表面に形成された溝211内には、粘着材として、ダストトラップ剤220が塗布されている。これにより、ベース211上に移動した異物の一部は、ダストトラップ剤220によって捕捉されるものの、異物の全てを捕捉することはできない。従って、レンズユニット201aには異物が内在している可能性が極めて高い。それゆえ、撮像不良が生じやすい。
これに対し、本実施形態のカメラモジュール10では、コイル22を保持するレンズホルダ21と、永久磁石23を保持するモータホルダ24とが、互いに独立して設けられている。つまり、レンズ駆動部2においては、レンズホルダ21とモータホルダ24とは、一体化されない。また、レンズ駆動部2は、レンズホルダ21とモータホルダ24との2重構造となった簡単な構造である。これにより、レンズ駆動部2内に異物が内在していたとしても、内在する異物を予め容易に取り除くことができる。このため、レンズ駆動部2に内在する異物を低減することができる。従って、より確実に撮像不良を低減することができる。
なお、カメラモジュール10において、レンズホルダ21とモータホルダ24とが一体化されていても、凹部32a内に異物が滞留するため、撮像不良は低減される。このため、互いに独立したレンズホルダ21およびモータホルダ24を設ける構成に限定されるものではない。
また、カメラモジュール10では、レンズホルダ21の下端部にコイル22が保持されると共に、レンズホルダ21の内部に光学部1が保持される。つまり、コイル22および光学部1が、同一部材に保持されている。従って、構成が簡素化されるため、カメラモジュール10を横方向(幅方向)に小型化することができる。なお、もちろん、コイル22および光学部1は、別々のホルダに保持されていてもよい。
また、カメラモジュール10は、撮像レンズ11と撮像素子31との間に、透光性部材34を備えている。つまり、撮像素子31と対向して配置された透光性部材34が、光路上に設けられている。これにより、凹部32a内の異物がセンサカバー33の外側面に沿って移動したとしても、透光性部材34によって、撮像素子31への異物の移動が遮断される。従って、撮像素子31の受光部への異物の付着を確実に防止することができる。
また、カメラモジュール10において、凹部32a内またはセンサカバー33の外側面に粘着材(図示せず)が塗布されていてもよい。これにより、凹部32a内に移動した異物またはセンサカバー33の外側面に移動した異物が、粘着材に捕捉される。このため、凹部32a内に移動した異物は、凹部32a内に確実に滞留する。同様に、センサカバー33の外側面に移動した異物は、外側面に確実に滞留する。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
このように、粘着材は、ダストトラップ剤として機能する。なお、粘着材は、粘着性を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、半固体状(または固体に近い状態)の油脂や樹脂を適用することができる。例えば、グリースが好適である。グリースは、半固体状または液体に近い油脂の一種であり、例えば、半固体状(または固体に近い状態)、または、ペースト状の潤滑剤から構成することができる。グリースは、例えば、二硫化モリブデン系潤滑剤,白色系潤滑剤,シリコーン系潤滑剤,パーフルオロポリエーテル系潤滑剤などを用いることができる。また、グリースは、鉱油を主成分とする鉱油系グリース,ポリα−オレフィン油を主成分とするポリα−オレフィン系グリース,シリコーンオイルを主成分とするシリコーン系グリース,フルオロシリコーン系グリース,パーフルオロポリエーテルを主成分とするパーフルオロポリエーテル系グリースなどを用いることができる。これらのグリースは、単独または2種以上を混合して用いることができる。また、グリースは、例えば、リチウム石鹸,カルシウム石鹸,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など、グリース用の添加物を含むものであってもよい。
なお、粘着材の塗布領域は特に限定されるものではないが、塗布領域が広ければ異物の捕捉効果を高めることができる。一方、塗布領域が狭ければ、粘着材の使用量を低減することができる。
また、カメラモジュール10において、基板32は、セラミック基板であることが好ましい。基板32がセラミック基板から構成されていれば、光学部1の駆動時に、凹部32aと凹部32a内に設けられたレンズ駆動部2(レンズホルダ21)とが擦れても、ゴミが発生しにくい。従って、カメラモジュール10の使用時に発生する異物を低減することができる。さらに、セラミック基板は容易に加工できるため、基板32上に高精度に凹部32aを形成することができる。従って、レンズ駆動部2を凹部32a内に精度よく実装することができる。また、本実施形態では、永久磁石23がレンズ駆動部2のモータホルダ24に設けられているが、基板32の凹部32aに永久磁石23を設けてもよい。この場合も、基板32は、セラミック基板であることが好ましい。
(カメラモジュールの製造方法)
次に、カメラモジュール10の製造方法の一例を説明する。図4の(a)〜(e)は、図1のカメラモジュール10の製造工程を示す断面図である。
まず、図4の(a)のように、凹部32aが形成された基板32上に、撮像素子31およびコンデンサ等の必要部品を搭載する。また、ワイヤボンディン等により、基板32と基板32に搭載した部品とを電気的に接続する。
次に、図4の(b)のように、予め透光性部材34を保持したセンサカバー33を、基板32上に搭載する。これにより、撮像素子31は、センサカバー33で覆われると共に、センサカバー33の内部に収容される。また、透光性部材34によって、製造工程中に撮像素子31に異物が付着するのを防止することができる。
次に、図4の(c)のように、基板32の凹部32aに、下部板ばね25bを嵌め込む。次に、図4の(d)のように、基板32の凹部32aに、撮像レンズ11およびレンズバレル12を保持したレンズホルダ21を嵌め込む。
最後に、図4の(e)のように、レンズホルダ21の上面に上部板ばね25aを載置する。そして、凹部32a内に永久磁石23が配置されるように、永久磁石23を保持したモータホルダ24を凹部32aに嵌め込む。これにより、カメラモジュール10の製造が完了する。
このように、カメラモジュール10では、凹部32a内に、レンズホルダ21の底部、コイル22、永久磁石23、および下部板ばね25bが嵌合する形状となっている。また、コイル22および永久磁石23がいずれも、基板32の凹部32a内に設けられている。これにより、レンズホルダ21が保持するコイル22、および、モータホルダ24が保持する永久磁石23を、凹部32aに嵌め込むだけで、撮像部3上にレンズ駆動部2を形成することができる。従って、カメラモジュール10を容易に製造することができる。
特に、基板32がセラミック基板である場合、容易に加工できえるため、凹部32aに嵌め込むだけで、レンズホルダ21およびモータホルダ24を基板32上に精度良く実装することができる。それゆえ、カメラモジュール10の組み立てが容易になる。なお、図4では、コイル22および永久磁石23が全て凹部32a内に設けられているが、これに限定されるものではなく、コイル22および永久磁石23の少なくとも一部が、凹部32a内に設けられていればよい。
また、レンズホルダ21またはモータホルダ24を凹部32aに嵌め込む前に、エアーを吹きつけるなどして、予めレンズ駆動部2に付着した異物を除去してもよい。これにより、カメラモジュール10(レンズ駆動部2)に内在する異物を低減することができる。
(別のカメラモジュール20)
上述したカメラモジュール10は、以下のような構成とすることも可能である。図5は、本発明の別のカメラモジュール20を示す断面図である。カメラモジュール20は、センサカバー33の形状が、上述のカメラモジュール10とは異なる。以下では、カメラモジュール10との相違点を中心に、カメラモジュール20について説明する。
図1のカメラモジュール10では、センサカバー33の外側面が、凹部32aの内側面(撮像素子31側の内壁面)と面一となっている。このため、レンズ駆動部2の駆動時に、レンズホルダ21が昇降移動するのに伴い、凹部32a内に滞留した異物が、レンズホルダ21の外側面に沿って移動する可能性がある。その結果、レンズホルダ21の昇降を繰り返すと、光路内に異物が侵入する場合がある。
そこで、図5のカメラモジュール20では、センサカバー33の外側面の一部が、凹部32aの内側面よりも、撮像素子31側にある。具体的には、センサカバー33の底部(下端部)の外周部に切欠部33aが形成されている。これにより、切欠部33aが形成された箇所では、センサカバー33の底部の外側面が、凹部32aの内側面よりも、基板32上の内側に配置される。つまり、センサカバー33の外側面の一部が、凹部32aの内側面よりも撮像素子31の近くに配置されている。このため、レンズ駆動部2の駆動に伴い、凹部32a内に滞留した異物が、凹部32aの内側面に沿って異物が移動したとしても、その異物は、切欠部33aに滞留する。つまり、切欠部33aは、異物を捕捉する捕捉部(トラップ部)として機能する。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
なお、カメラモジュール20では、センサカバー33の底部に切欠部33aが形成されている。しかし、切欠部33aの形成部位は、レンズホルダ21の外側面であれば、特に限定されるものではない。また、センサカバー33の外側面全体が、凹部32aの内側面よりも撮像素子31側に配置されるような形状であってもよい。このようなセンサカバー33であっても、同様の効果が得られる。
また、センサカバー33の切欠部33aには、上述した粘着材が塗布されていてもよい。これにより、切欠部33a内に移動した異物が、粘着材に捕捉される。このため、切欠部33a内に移動した異物は、切欠部33a内に確実に滞留する。これにより、光路内への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。従って、撮像不良をより低減することができる。
なお、センサカバー33の切欠部33a以外の領域に、粘着材が塗布されていてもよい。例えば、センサカバー33の上部付近に粘着材が塗布されていれば、センサカバー33の上部(撮像レンズ11側)の開口から異物が光路内に侵入する直前に、異物を捕捉することができる。一方、センサカバー33の底部付近の外側面に粘着材が塗布されていれば、凹部32a内の異物が、凹部32aの内側面に沿ってセンサカバー33の底部に移動した直後に、異物を捕捉することができる。
以上のように、本実施形態のカメラモジュール10,20では、レンズ駆動部2の底部(コイル22および永久磁石23)が、基板32に形成された凹部32a内に設けられている。これにより、レンズホルダ21の外縁に沿って移動した異物が、撮像素子31よりも、透光性部材34よりも下方にある凹部32a内に溜まる。このため、光路内への異物の侵入が非常に困難になる。その結果、光路内への異物の侵入を、確実に防止することができる。従って、異物による撮像不良を低減することができる。
なお、本実施形態では、コイル22および永久磁石23によって生じる電磁力によって、光学部1を光軸方向に駆動するカメラモジュール10について説明した。つまり、本実施形態では、VCMタイプのレンズ駆動部2を備えたカメラモジュール10について説明した。しかし、本発明のカメラモジュールに適用されるレンズ駆動部は、VCMタイプに限定される訳ではない。例えば、ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプなど、他の方式のレンズ駆動部も適用することができる。
本実施形態のカメラモジュールは、携帯電話やディジタルスチルカメラ等の電子機器に好適に利用することができる。本実施形態のカメラモジュールは、構造が単純であるため、組み立てやすい。しかも、異物の侵入を低減することができるため、信頼性の高いカメラモジュールおよび電子機器を提供することができる。
なお、本発明を以下のように表現することもできる。
〔1〕撮像レンズと、当該撮像レンズを保持するレンズ保持部材(レンズバレル)とを有する光学部と、上記撮像レンズを光軸方向に動かすレンズ駆動部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子とを有する撮像部と、上記撮像素子が搭載された基板部とを備えたカメラモジュールであって、上記レンズ駆動部の少なくとも一部が、上記基板部に設けられた凹部に挿入されていることを特徴とするカメラモジュール。
〔2〕上記レンズ駆動部は、ホルダ部と、上記ホルダ部の外周端部に固定されたコイルと、上記コイルと対向するように固定された磁石とを有することを特徴とする上記〔1〕に記載のカメラモジュール。
〔3〕上記ホルダ部は、上記光学部を内部に保持する第1のホルダ部と、上記レンズ駆動部のコイルを外周端部に備えた第2のホルダ部とからなることを特徴とする上記〔2〕に記載のカメラモジュール。
〔4〕上記コイルと上記磁石は、上記基板に設けられた凹部内にあることを特徴とする上記〔2〕または〔3〕に記載のカメラモジュール。
〔5〕上記撮像レンズと上記撮像素子の間に、透光性部材を備え、上記透光性部材より、上記レンズ駆動部の一部または全部が下側にあることを特徴とする上記〔1〕から〔4〕の何れか1つに記載のカメラモジュール。
〔6〕上記基板部はセラミック基板であることを特徴とする上記〔1〕から〔5〕の何れか1つに記載のカメラモジュール。
〔7〕上記透光性部材を支えるセンサカバーに異物を捕らえるトラップ部(捕捉部)を備える上記〔1〕から〔6〕の何れか1つに記載のカメラモジュール。
〔8〕上記トラップ部または、上記基板の凹部に異物トラップを目的とする樹脂を塗布した上記〔1〕から〔7〕の何れか1つに記載のカメラモジュール。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のカメラモジュールは、単純な構造で異物の侵入を防止することができるため、信頼性が高い上、組み立てやすい。従って、携帯電話やディジタルスチルカメラ等の各種電子機器用のカメラモジュールとして好適に利用することが可能である。
1 光学部
2 レンズ駆動部
3 撮像部
10 カメラモジュール
11 撮像レンズ
12 レンズバレル(レンズ保持部)
20 カメラモジュール
21 レンズホルダ(コイルホルダ)
22 コイル
23 永久磁石(磁石)
24 モータホルダ
31 撮像素子
32 基板
32a 凹部
33 センサカバー
34 透光性部材

Claims (8)

  1. 撮像レンズと、撮像レンズを保持するレンズ保持部とを有する光学部、
    上記光学部を光軸方向に駆動するレンズ駆動部、および、
    上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子が搭載された基板とを有する撮像部を備えたカメラモジュールであって、
    上記基板上に凹部が形成されており、
    上記レンズ駆動部の少なくとも一部が、上記凹部内に設けられており、
    上記レンズ駆動部は、電磁力により上記光学部を光軸方向に駆動するコイルと磁石とを有し、
    上記コイルを保持するコイルホルダと、
    上記コイルと対向するように、上記磁石を保持するモータホルダとを備え、
    上記コイルホルダとモータホルダとが、互いに独立して設けられており、
    上記コイルおよび磁石の少なくとも一部が、上記基板の凹部内に設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 上記撮像レンズと撮像素子との間に、上記撮像素子と対向して配置された透光性部材を備えることを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  3. 上記コイルホルダは、さらに、上記光学部を内部に保持することを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  4. 上記透光性部材を保持すると共に、上記撮像素子を内部に収容するセンサカバーを備え、
    上記センサカバーの外側面の少なくとも一部が、上記凹部の内側面よりも、上記撮像素子の近くに配置されていることを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  5. 上記基板の凹部内に、粘着材が塗布されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  6. 上記センサカバーの外側面に、粘着材が塗布されていることを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  7. 上記基板は、セラミック基板であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカメラモジュールを備えることを特徴とする電子機器。
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