JP5551959B2 - 易剥離性粘着シートおよび易剥離性粘着テープ - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1に記載されている粘着テープを用いても、加工後の基板から剥離する際に、基板を破損することがあった。
(1)側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートであって、前記側鎖結晶性ポリマーは、反応性ポリシロキサン化合物および反応性フッ素化合物から選ばれる少なくとも1種と、側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーとの共重合体からなることを特徴とする易剥離性粘着シート。
(2)前記反応性ポリシロキサン化合物が、下記一般式(I)で表される変性ポリジメチルシロキサン化合物である前記(1)記載の易剥離性粘着シート。
(3)前記反応性フッ素化合物が、下記一般式(II)で表される化合物である前記(1)または(2)記載の易剥離性粘着シート。
(4)貼着した被着体を、100〜220℃の温度に曝した後、前記融点未満の温度で取り外す前記(1)〜(3)のいずれかに記載の易剥離性粘着シート。
(5)基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けており、該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、かつ該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下し、前記側鎖結晶性ポリマーは、反応性ポリシロキサン化合物および反応性フッ素化合物から選ばれる少なくとも1種と、側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーとの共重合体からなることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
なお、本発明における前記「シート」は、シート状のみに限定されるものではなく、本発明の効果を損なわない限りにおいて、シート状ないしフィルム状をも含む概念である。
本発明にかかる易剥離性粘着シート(以下、「粘着シート」と言うことがある。)は、側鎖結晶性ポリマーを含有する。該側鎖結晶性ポリマーは、融点未満の温度で結晶化しかつ融点以上の温度で流動性を示すポリマーである。すなわち、側鎖結晶性ポリマーは、温度変化に対応して結晶状態と流動状態とを可逆的に起こすポリマーである。
本発明にかかる易剥離性粘着テープ(以下、「粘着テープ」と言うことがある。)は、基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなる。該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する。そして、前記側鎖結晶性ポリマーは、前記した粘着シートと同様に、反応性ポリシロキサン化合物および反応性フッ素化合物から選ばれる少なくとも1種と、側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーとの共重合体からなる。したがって、本発明の粘着テープは、前記した本発明の粘着シートと同様の効果を奏するとともに、基材フィルムを含む分、粘着シートよりも剛性が高く、取り扱い性に優れるという効果を奏する。
・反応性ポリシロキサン化合物:前記一般式(Ia)で表される信越化学工業(株)製の「X−22−174DX」を用いた。
・反応性フッ素化合物(A):前記式(IIa)で表される大阪有機化学工業(株)製の「ビスコート3F」を用いた。
・反応性フッ素化合物(B):前記式(IIb)で表される大阪有機化学工業(株)製の「ビスコート3FM」を用いた。
ベヘニルアクリレート(日油社製)を50部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を40部、反応性ポリシロキサン化合物を5部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日油社製)を0.3部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体である側鎖結晶性ポリマーの重量平均分子量は650,000、融点は56℃であった。
ベヘニルアクリレート(日油社製)を45部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を45部、反応性フッ素化合物(A)を5部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日油社製)を0.3部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体である側鎖結晶性ポリマーの重量平均分子量は630,000、融点は55℃であった。
反応性フッ素化合物(A)5部に代えて、反応性フッ素化合物(B)を5部にした以外は、前記合成例2と同様にしてモノマーを重合させた。得られた共重合体である側鎖結晶性ポリマーの重量平均分子量は610,000、融点は55℃であった。
ベヘニルアクリレート(日油社製)を45部、メチルアクリレート(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日油社製)を0.3部の割合で、それぞれ酢酸エチル230部に加えて混合し、55℃で4時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体である側鎖結晶性ポリマーの重量平均分子量は640,000、融点は56℃であった。
<粘着テープの作製>
まず、前記合成例で得られた各共重合体を、酢酸エチルを用いて固形分が30%になるよう調整して各共重合体溶液を得た。ついで、前記共重合体溶液100部に対して固形分換算で多官能アジリジン系架橋剤(日本触媒社製の「PZ−33」)を0.8部添加して得た粘着剤溶液を、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に塗布して乾燥させ、厚さ40μmの粘着剤層が形成された粘着テープを得た。
得られた粘着テープについて、180°剥離強度を評価した。評価方法を以下に示すとともに、その結果を表2に示す。
得られた粘着テープについて、80℃および23℃の各雰囲気温度におけるガラス基板に対する180°剥離強度をJIS Z0237に準拠して測定した。具体的には、以下の条件で粘着テープをガラス基板に貼着した後、ロードセルを用いて300mm/分の速度で180°剥離した(n=2)。
80℃の雰囲気温度で粘着テープをガラス基板に貼着して20分間静置した後、180°剥離した。
(23℃)
80℃の雰囲気温度で粘着テープをガラス基板に貼着し、雰囲気温度を180℃に上げ、この雰囲気温度で20分間静置した後、雰囲気温度を23℃に下げ、この雰囲気温度で20分間静置した後、180°剥離した。
Claims (3)
- 側鎖結晶性ポリマーを含有し、該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下する粘着シートであって、
前記側鎖結晶性ポリマーは、反応性フッ素化合物と、側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーとの共重合体からなり、
前記反応性フッ素化合物が、下記一般式(II)で表される化合物であるとともに、前記側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーが、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート、炭素数1〜6のアルキル基を有する(メタ)アクリレートおよび極性モノマーであることを特徴とする易剥離性粘着シート。
- 貼着した被着体を、100〜220℃の温度に曝した後、前記融点未満の温度で取り外す請求項1記載の易剥離性粘着シート。
- 基材フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けてなり、
該粘着剤層は、側鎖結晶性ポリマーを含有し、かつ該側鎖結晶性ポリマーの融点未満の温度で粘着力が低下し、
前記側鎖結晶性ポリマーは、反応性フッ素化合物と、側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーとの共重合体からなり、
前記反応性フッ素化合物が、下記一般式(II)で表される化合物であるとともに、前記側鎖結晶性ポリマーを構成する他のモノマーが、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート、炭素数1〜6のアルキル基を有する(メタ)アクリレートおよび極性モノマーであることを特徴とする易剥離性粘着テープ。
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