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JP5547558B2 - 汚染物質を除去する装置 - Google Patents

汚染物質を除去する装置 Download PDF

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JP5547558B2 JP2010134971A JP2010134971A JP5547558B2 JP 5547558 B2 JP5547558 B2 JP 5547558B2 JP 2010134971 A JP2010134971 A JP 2010134971A JP 2010134971 A JP2010134971 A JP 2010134971A JP 5547558 B2 JP5547558 B2 JP 5547558B2
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Description

本発明は、汚染物質を除去する装置に関し、特にドラフトチャンバー、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット(安全キャビネット)、ケミカルハザード対策用キャビネットを含む、汚染物質を除去するHEPAフィルタ(空気清浄手段)を装備した装置に関する。
ドラフトチャンバー、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット、ケミカルハザード対策用キャビネットでは、装置の作業空間と装置外の空気を隔離する目的で前面シャッター下部の作業開口部から吸い込んだ空気と、汚染物質を取り扱う作業空間の空気を、HEPAフィルタでろ過し、空気のみ排気している。このような装置において、HEPAフィルタは、汚染物質や塵埃をろ過しているため、次第に目詰まりし交換が必要となる。汚染物質を捕捉したHEPAフィルタを交換する場合、汚染物質が人体に影響しないよう、HEPAフィルタに付着した汚染物質を消毒・滅菌などにより安全な状態にする必要がある。しかし、近傍に汚染物質に対して有効な消毒・滅菌の手段が無い場合は、HEPAフィルタをビニールバッグで囲い、密閉してから装置外へ取り出す手段がとられている。
ここで、従来技術によるビニールバッグにHEPAフィルタを囲いながら取り出す方法のキャビネットを図12に示す。HEPAフィルタをビニールバッグで囲いながら、キャビネットの作業空間側に引き出している(更に後述する)。このように直接、汚染したHEPAフィルタに触れることなく、HEPAフィルタを取り出すことが可能となり、点検者が汚染しないよう工夫している。
特許文献1では、HEPAフィルタ交換時、滅菌せずに、バッグを用いてHEPAフィルタを交換する場合において、感染を最小限にしたバイオハザード対策用キャビネット等の安全キャビネット及び空気清浄手段交換後処理方法が開示されている。この発明においては、送風手段により空気清浄手段を通して作業空間に清浄空気を供給する給気系と、作業空間に連結する循環流路から排気手段により空気清浄手段を介して装置外へ空気を排出する排気系と、作業空間前面に形成する前面シャッタと、空気清浄手段の外部への取出し口と、取出し口を塞ぐカバーとを備える安全キャビネットにおいて、排気系を外部とつなぐ連結口と、連結口を塞ぐキャップとを有する。
また、特許文献2では、作業空間内にHEPAフィルタと滅菌用浸漬槽を構成し、装置からHEPAフィルタを取り出す前に装置内で危険物質の不活性化を可能としたバイオハザード対策用グローブボックスが開示されている。この発明においては、バイオハザード対策用グローブボックスにおいて、作業空間側からHEPAフィルタを取り付け、また、作業空間内には、取り扱う物質を不活性化用できる薬品の浸漬槽を設け、HEPAフィルタをグローブボックスから取り出す前に、試験物質を不活性化できるよう、装置を構成したものである。
特開2004−351283号公報 特開2006−315106号公報
ここで、本願発明が解決しようとする課題を明確にするために、再度、前記従来技術のビニールバッグで囲いながらHEPAフィルタを取り出すケミカルハザード対策用キャビネットを図11及び図12を用いて説明する。なお、汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置は、具体的実施例としてはケミカルハザード対策用キャビネットを例として説明する。
図11(a)(b)のケミカルハザード対策用キャビネット1の気流の構成は、前面シャッター4の下に作業開口部6を形成し、作業開口部6から装置外の空気を吸い込み、流入気流7を形成する。流入空気7は作業空間3内に入り、プレフィルタ11に吸い込まれ、作業空間3外に配置されたHEPAフィルタ12で空気中に含まれる汚染物質10を除去し、送風機5に吸い込まれ、本体ケース1aに形成された排気口8より排気される。作業者21は、作業開口部6から作業空間3に腕を挿入し、作業空間3内で実験材料を取り扱う。作業開口部6に形成されている流入気流7により、作業空間3内の汚染物質10がケミカルハザード対策用キャビネット1の外に漏れ出ないようにしている。
作業空間3の背面にはプレフィルタ11が形成され、また、作業空間3の背面には、HEPAフィルタ12のメンテナンスのための取り外し自在の作業室内カバー13が形成されている。作業室内カバー13を明けたところには、ビニールバッグ取り付けフランジ16が形成されている。ビニールバッグ取り付けフランジ16は開口部であり、本体ケース1a内部と外部の境界に配置されている。
このビニールバッグ取り付けフランジ16には、ビニールバッグ15が取り付けられている。ビニールバッグ15は、通常、作業室内カバー13の背面、ビニールバッグ取り付けフランジ16の内側に折りたたんで収納されている。ビニールバッグ15の後ろには、HEPAフィルタ12が取り付けられている。作業空間3背面の作業室内カバー13には、パッキン14が取り付けられ、作業空間3の汚染空気側と、HEPAフィルタ12の風下側の清浄空気を仕切っている。
このように、ビニールバッグ15とビニールバッグ取り付けフランジ16は、汚染物質10が存在する作業空間3とHEPAフィルタ12の清浄空気吹き出し側を仕切っているので、漏れが存在しないよう取り付けられなければならない。
次に、HEPAフィルタ12の取り外し方法を図12に示す。
HEPAフィルタ12は、汚染物質10や塵埃が付着しすることにより目詰まりするため交換が必要となる。HEPAフィルタ12を交換のため引き出す場合、作業者は作業空間3内部から、作業室内カバー13を取り外し、ビニールバッグ取り付けフランジ16内側に収納されているビニールバッグ15aを引き出し、ビニールバッグ15b越しにHEPAフィルタ12を取り外す。取り外したHEPAフィルタ12は、ビニールバッグ15b内に収納し、ビニールバッグ15にHEPAフィルタ12を収納した部分のみ切断溶着機18で切断、及びHEPAフィルタ12をビニールバッグ15に密閉する。新しいHEPAフィルタ12を取り付ける方法については省略をするが、新しいビニールバッグ15に新しいHEPAフィルタ12を収納しておいて、やはり新しいビニールバッグ15越しに新しいHEPAフィルタ12を装着する。
しかしながら、このような従来技術による古いHEPAフィルタ12を作業空間3側から取り出す方法は、作業者が作業空間3側から作業をするために、取り出すべきビニールバッグ15の外側が汚染物質10を取り扱っている作業空間3や作業室内カバー13に触れる必要がある。
また、従来技術のビニールバッグ15及びビニールバッグ取り付けフランジ16の配置は、ビニールバッグ15の取り付けが不十分で、作業室内カバー13の取り付けも不十分な場合、作業空間3内の汚染物質10がHEPAフィルタ12を通らず、送風機5に吸い込まれ装置外に排気される可能性がある。
本発明の目的は、汚染物質が装置外に漏れにくい汚染物質を除去する装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、消毒・滅菌が不可能な汚染物質が付着したHEPAフィルタ(空気清浄手段)を、汚染の危険性が高い作業空間3側から交換作業をするのではなく、汚染の心配のない一般空気中で交換することを可能にした汚染物質を除去する装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次のように装置を構成したものである。つまり、作業空間に隣接した近傍の一般空気中領域であって、該作業台の下部に、HEPAフィルタ及びHEPAフィルタ交換用ビニールバッグ取り付けフランジを配置し、作業台の下部の一般空気中から、HEPAフィルタ交換作業を行えるようにしたものである。
また、他の構成としては、作業空間に隣接した近傍の一般空気中領域であって、該作業空間の側面に、HEPAフィルタ交換用ビニールバッグ取り付けフランジを配置し、作業空間側面の一般空気中から、HEPAフィルタ交換作業を行えるようにしたものである。
本発明の汚染物質を除去する装置は、装置内に設けた作業空間と、送風手段により前記作業空間から装置外へ空気を排出する排気系と、該排気系の流路中に備えられ汚染物質を除去するHEPAフィルタと、前記作業空間の前面に形成する前面シャッターと、前記前面シャッター下部の作業空間に開口された作業開口部と、前記作業空間の下部に配置された作業台と、を有する汚染物質を除去する装置であって、
前記送風手段は作業台より高い位置である上方に配置され、
前記作業空間の近傍の装置外壁部にカバーによって閉鎖された前記HEPAフィルタ取り外し用の開口部を形成し、前記カバーにより閉鎖された前記開口部には取り外し可能な袋が取り付けられており、前記取り外し可能な袋によって装置の内外が遮蔽されており、
前記HEPAフィルタの取り外しのためには、装置外の空気側から前記カバーを外してから前記袋内に前記HEPAフィルタを収納して取り外し、
前記HEPAフィルタの装置外側の前記開口部、取り外し可能な前記袋、及び該袋部分を覆う前記カバーは、作業台の下方の作業者側に配置され
前記袋の装置内部側は、前記HEPAフィルタの清浄空気側とし、前記袋の装置外部側は一般空気として構成されていることを特徴とする。
さらに本発明の汚染物質を除去する装置は、前記作業空間の下方近傍に隣接して排気空間部を形成し、前記HEPAフィルタの装置外側の前記開口部、取り外し可能な前記袋、及び該袋部分を覆う前記カバーは、前記排気空間部に配置されていることを特徴とする。
さらに本発明の汚染物質を除去する装置は、前記空気清浄手段の装置外側の前記開口部、取り外し可能な前記袋、及び該袋部分を覆う前記カバーは、装置本体の側壁面に配置されていることを特徴とする。
さらに本発明の汚染物質を除去する装置は、前記HEPAフィルタの下方に消毒用ドレン槽を有することを特徴とする。
さらに本発明の汚染物質を除去する装置は、空気清浄手段と取り外し可能な袋の間に消毒用ドレン槽を有することを特徴とする。
本発明の構成により、消毒・滅菌が有効に効かない汚染物資を処理したHEPAフィルタ(空気清浄手段)をバッグに収納して取り出し、交換する際、一般空気中で作業が可能となり、HEPAフィルタ(空気清浄手段)交換時の汚染物質への接触の不安を排除した汚染物質を除去する装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)を提供することができる。
また、他の効果は、万が一にもHEPAフィルタ(空気清浄手段)交換用バッグの取り付けが不十分であっても、作業空間内の汚染物質が、装置外に漏れない汚染物質を除去する装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)を提供することができる。
本発明の第1実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び断面図構造図である。 本発明の第1実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。 本発明の第2実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び断面図構造図である。 本発明の第2実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。 本発明の第3実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び断面図構造図である。 本発明の第3実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。 本発明の第4実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び一部断面図構造図である。 本発明の第4実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の一部断面構造図である。 本発明の第5実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び一部断面図構造図である。 本発明の第5実施の形態を示す汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の一部断面構造図である。 従来技術による汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)の外観図、及び断面図構造図である。 従来技術による汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)のHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。
以下、本発明の各実施例の形態を図1〜図10により説明する。本発明は各実施例を包含するものであるが、それに限定されるものではない。当業者が容易に設計変更可能な構成については本発明の技術的範囲に包含されるものである。
図1は、本発明の第1実施例の形態を示すケミカルハザード対策用キャビネットの外観図、及び断面図構造図である。
気流の構成は、前述した従来技術(図11及び図12)同様、前面シャッター4の下に作業開口部6を形成し、作業開口部6から装置外の空気を吸い込み、流入気流7を形成する。流入空気7は作業空間3内に入り、プレフィルタ11に吸い込まれ、HEPAフィルタ12で空気中に含まれる汚染物質10を除去し、送風機5に吸い込まれ、本体ケース1aに形成された排気口8より排気(排気空気9)される。なお、図中の白矢印は空気の流れを示している。作業者21は、作業開口部6から作業空間3に腕を挿入し、作業空間3内で実験材料を取り扱う。前面開口部6形成されている流入気流7により、作業空間3内の汚染物質10がケミカルハザード対策用キャビネット1の外に漏れ出ないようにしている。
この第1実施例では、作業空間3の近傍に隣接した作業台2の下方に排気空間部22を形成しており、HEPAフィルタ12は、この作業台2下方の排気空間部22に配置されており、HEPAフィルタ12の前面(作業者側)にはビニールバッグ取り付けフランジ16に取り付けられたビニールバッグ15が配置されている。このビニールバッグ15により本体1aの内部と外部を仕切っている。HEPAフィルタ12の位置は、作業空間3の近傍に隣接した排気空間部22に配置されれば、必ずしも作業台2より下方に配置されていなくとも良く、取り出す際に、作業台2より下方に取り出す構造であれば作業性も良いということである。また、ビニールバッグ15は汚染空気の漏れない袋形状であればビニール製でなくとも良いのは説明を待たない。
このビニールバッグ15の装置内部側は、HEPAフィルタ12の清浄空気側であり、ビニールバッグ15の装置外部側は一般空気となっているので、万が一にも、ビニールバッグ15のビニールバッグ取り付けフランジ16への取り付けが不十分で、空気が通る箇所が有っても、気流は、一般空気が送風機5に吸い込まれ排気されるだけである。従来技術の場合は、汚染物質10が、ビニールバッグ15とビニールバッグ取り付けフランジ16の隙間を通り排気される可能性が残っていた。
ビニールバッグ取り付けフランジ16の前面にはカバー19が取り外し可能な状態で取り付けられている。カバー19の本体ケース1a側にはパッキン14が取り付けられ、本体ケース1aの内部と外部を仕切っている。
HEPAフィルタ12の取り付け部周囲の気流の流れは、プレフィルタ11から吸い込まれた気流が、HEPAフィルタ12側に流れ、HEPAフィルタ12で汚染物質10をろ過し、HEPAフィルタ12下方に流れた気流は、上方に向きを変え送風機5に吸い込まれる。
HEPAフィルタ12を通り、下方に向いた気流は、上方の送風機5に向かうために向きを変えるが、その手段は、HEPAフィルタ12の背面を通しても、側面を通してUターンさせても良い。
図2は、本発明の第1実施例の形態のケミカルハザード対策用キャビネットのHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。
汚染物質10が付着したHEPAフィルタ12を取り出す際は、カバー19を取り外し、ビニールバッグ15b越しにHEPAフィルタ12を取り外す。このとき、ビニールバッグ15bは、ビニールバッグ取り付けフランジ16に取り付いているため、本体ケース1aの内部と外部の空気は遮断した状態である。HEPAフィルタ12をビニールバッグ15b内に入れながら、本体ケース1a外に取り出す。取り出した後、ビニールバッグ15bの中央を切断溶着機18で、HEPAフィルタ12を密閉しながら切断する。この作業により、汚染物質10が付着したHEPAフィルタ12をビニールバッグ15bにより密閉した状態で取り出すことが可能となる。変わりの新しいHEPAフィルタ12と変わりのビニールバッグ15を取り付ける方法については省略する。
本発明においては、上記構成のように、交換するHEPAフィルタ12を作業空間3の近傍に隣接した排気空間部22に配置することにより、装置内の汚染領域を小さくすることが可能である。
このHEPAフィルタ12一連の交換作業は、ケミカルハザード対策用キャビネット1外部の一般空気中で実施することが可能である。これに対して、従来方式のような作業空間3側からの交換作業では、作業空間3内には、通常、実験機材が配置されている場合が多いので。この実験機材には、汚染物質が付着している可能性があり、取り出したビニールバッグ15bの外に汚染物質が搬出させる危険性がある。本発明においては、HEPAフィルタ12を作業台2の下から取り出すことにより、実験機材とは無関係にHEPAフィルタ12の交換作業が可能となる。
図3は、本発明の第2実施例の形態を示すケミカルハザード対策用キャビネットの外観図、及び断面図構造図である。図1及び図2と同じ符号は同じ部品を示すので個々に詳細には説明しない。
第1実施例に追加して、HEPAフィルタ12を取り付けた下方に、消毒槽20を設けている。消毒槽20は、汚染物質10に対して有効な消毒液を入れている。ケミカルハザード対策用キャビネット1では、ホルマリンなどの気体や蒸気で滅菌できない汚染物質10を取り扱う場合に用い、汚染物質10が付着したHEPAフィルタ12を、交換するため取り出す場合、バッグで汚染物質10と一緒にHEPAフィルタ12を密閉するか、汚染物質10に有効な薬品を噴霧し、汚染物質10を無効にする方法がある。しかし、噴霧程度では汚染物質10に薬品が完全に付着したか不明である。
図4は、本発明の第2実施例の形態のケミカルハザード対策用キャビネットのHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。
ビニールバッグ15越しにHEPAフィルタ12を取り外し、消毒液が入った消毒槽20に浸漬する。この動作によりHEPAフィルタ12に付着した汚染物質10は消毒・滅菌される。その後、ビニールバッグ15b越しにHEPAフィルタ12を本体ケース1a外に取り外し、実施例1と同様に、HEPAフィルタ12をビニールバッグ15bに密閉しながら、外に取り出す。HEPAフィルタ12に付着した汚染物質10は消毒・滅菌されているため、ビニールバッグ15が万が一破損しても、汚染物質10が外に漏れることは無い。
図5は、本発明の第3実施例の形態を示すケミカルハザード対策用キャビネットの外観図、及び断面図構造図である。図1乃至図4と同じ符号は同じ部品を示すので個々に詳細には説明しない。
HEPAフィルタ12の下方には、気流の流れる空間が有り、その下方にビニールバッグ取り付けフランジ16に取り付けられたビニールバッグ15が配置されている。このビニールバッグ15により本体1aの内部と外部を仕切っている。HEPAフィルタ12の下方に配置している。ビニールバッグ15とビニールバッグ取り付けフランジ16を覆う形でカバー19を配置している。
図6は、本発明の第3実施例の形態のケミカルハザード対策用キャビネットのHEPAフィルタを取り出した状態の断面構造図である。
HEPAフィルタ締め金具17を外し、HEPAフィルタ12を取り外す場合、HEPAフィルタ12が落下してビニールバッグ15に入る形となるので、非常にHEPAフィルタ12の取り外しが容易となる。
引き出したビニールバッグ15bにHEPAフィルタ12を入れた後は、切断溶着機18で、HEPAフィルタ12をビニールバッグ15内に密閉する。
図7は、本発明の第4実施例の形態を示すケミカルハザード対策用キャビネットの外観図、及び一部断面図構造図である。図1乃至図6と同じ符号は同じ部品を示すので個々に詳細には説明しない。
ケミカルハザード対策用キャビネット1内のHEPAフィルタ12の空気流出側横方向の、本体ケース1aの側面に、ビニールバッグ取り付けフランジ16を配置している。ビニールバッグ取り付けフランジ16には、ビニールバッグ15を取り付け、装置の内部と外部を仕切っている。ビニールバッグ15は、カバー19で覆っている。
図8は、本発明の第4実施例の形態のケミカルハザード対策用キャビネットのHEPAフィルタを取り出した状態の一部断面構造図である。
HEPAフィルタ12を取り出す場合、ケミカルハザード対策用キャビネット1の側面からカバー19を取り外し、ビニールバッグ15越しにHEPAフィルタ締め金具17を外し、HEPAフィルタ12をビニールバッグ15に入れながら取り出す。その後、切断溶着機18でHEPAフィルタ12をビニールバッグ15内に密閉する。この一連の作業は、ケミカルハザード対策用キャビネット1側面の一般空気中で作業が可能である。
本発明の第4実施例においては、HEPAフィルタ12を取り出すためのビニールバッグ15及びカバー19を装置側面に直接取り付けることにより、装置内の汚染領域を小さくしている。
図9は、本発明の第5実施例の形態を示すケミカルハザード対策用キャビネットの外観図、及び一部断面図構造図である。図1乃至図8と同じ符号は同じ部品を示すので個々に詳細には説明しない。
本発明の第5実施例は、第4実施例の形態に対し、HEPAフィルタ12とビニールバッグ15の間に、消毒槽20を配置したものである。
図10は、本発明の第5実施の形態のケミカルハザード対策用キャビネットのHEPAフィルタを取り出した状態の一部断面構造図である。
この第5実施例は、第2実施例の形態と同様に汚染物質10が付着したHEPAフィルタ12を取り出す際、一旦、消毒槽20で消毒・滅菌してからHEPAフィルタ12の取り出しが可能となる。
以上の実施形態によりケミカルハザード対策用キャビネットに於いて、汚染物質が付着したHEPAフィルタを取り出す際、汚染物質が存在しない一般空気中でHEPAフィルタの交換作業が可能となる。
また、ビニールバッグとビニールバッグ取り付けフランジの密閉性が不十分でも汚染物質が漏洩しないケミカルハザード対策用キャビネットを構成することができる。
1…汚染物質を除去するHEPAフィルタを装備した装置(ケミカルハザード対策用キャビネット)
1a…本体ケース
2…作業台
3…作業空間
4…前面シャッター
5…送風機
6…作業開口部
7…流入気流
8…排気口
9…排気空気
10…汚染物質
11…プレフィルタ
12…HEPAフィルタ
13…作業室内カバー
14…パッキン
15…ビニールバッグ
16…ビニールバッグ取り付けフランジ
17…HEPAフィルタ締め金具
18…切断溶着機
19…カバー
20…消毒槽
21…作業者
22…排気空間部

Claims (3)

  1. 装置内に設けた作業空間と、送風手段により前記作業空間から装置外へ空気を排出する排気系と、該排気系の流路中に備えられ汚染物質を除去するHEPAフィルタと、前記作業空間の前面に形成する前面シャッターと、前記前面シャッター下部の作業空間に開口された作業開口部と、前記作業空間の下部に配置された作業台と、を有する汚染物質を除去する装置であって、
    前記送風手段は作業台より高い位置である上方に配置され、
    前記作業空間の近傍の装置外壁部にカバーによって閉鎖された前記HEPAフィルタ取り外し用の開口部を形成し、前記カバーにより閉鎖された前記開口部には取り外し可能な袋が取り付けられており、前記取り外し可能な袋によって装置の内外が遮蔽されており、
    前記HEPAフィルタの取り外しのためには、装置外の空気側から前記カバーを外してから前記袋内に前記HEPAフィルタを収納して取り外し、
    前記HEPAフィルタの装置外側の前記開口部、取り外し可能な前記袋、及び該袋部分を覆う前記カバーは、作業台の下方の作業者側に配置され
    前記袋の装置内部側は、前記HEPAフィルタの清浄空気側とし、前記袋の装置外部側は一般空気として構成されていることを特徴とする汚染物質を除去する装置。
  2. 請求項1記載の汚染物質を除去する装置において、前記作業空間の下方近傍に隣接して排気空間部を形成し、前記HEPAフィルタの装置外側の前記開口部、取り外し可能な前記袋、及び該袋部分を覆う前記カバーは、前記排気空間部に配置されていることを特徴とする汚染物質を除去する装置。
  3. 請求項1又は2記載の汚染物質を除去する装置において、前記HEPAフィルタの下方に消毒用ドレン槽を有することを特徴とする汚染物質を除去する装置。
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