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JP5413216B2 - 遅延時間差測定回路 - Google Patents

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JP5413216B2
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Description

本発明は、2つの信号線路間の遅延時間差測定回路に関する。
同期集積回路システムの設計において、集積回路上の機能ブロックを構成する複数のセルは同一のクロック源からクロックを供給される。適切かつ安定した波形のクロックを多くのセルに供給するためにはクロック源から何段かのバッファやインバータを介してクロックを分岐して供給することが一般的な方法である。インバータは入力信号の論理値を反転させて出力する論理反転回路である。
論理反転回路の挿入数が同じ場合、各セルへのクロック供給タイミングは同時また所望のタイミングになっていることが望ましい。しかし集積回路の製造プロセスにおけるプロセスばらつき、電源電圧変動や集積回路動作時の発熱量のばらつきにより2つの信号線を伝播するクロック信号の伝播遅延時間は同一にならない場合がある。クロック信号間の遅延時間の差はクロックスキューと呼ばれる。クロックスキューが2つのセルの動作タイミングのずれ量の許容値を超えると、集積回路が誤動作を起こす可能性が高くなる。
集積回路動作時における2つのクロック信号間のクロックスキューを評価するため、2つの信号線の出力をそれぞれの信号線の入力に帰還させ、帰還経路を形成する。帰還経路により形成されたループは複数個のインバータを含んでいるため、インバータの数が奇数個であればリングオッシレータとして動作する。リングオッシレータの自己発振周期は信号線を伝播する信号の伝播遅延時間に依存する。よってそれぞれの経路について形成されたリングオッシレータの自己発振周期の差分から、信号線を伝播する信号の伝播遅延時間の差分を求めることが出来る。以下の特許文献には回路を伝播する信号の伝播遅延に関する技術が開示されている。
特開平10−163819号公報 特開平10−300821号公報 特表2008−510428号公報
しかし、インバータを構成するトランジスタの信号伝播特性は入力信号の電圧値がロウの場合とハイの場合とで異なる。それぞれの経路について形成されたリングオッシレータの発振周期の差分ではロウレベルの信号伝播特性とハイレベルの信号伝播特性との違いを考慮することは出来ない。
本発明の一実施例では、2つの信号間の遅延時間差を信号のエッジに応じて正確に測定する遅延時間差測定回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、2本の信号線の伝播遅延時間差を測定する遅延時間差測定回路は、該2本の信号線に接続され、選択信号に応じて一方の信号線を伝播する信号を出力する選択回路と、該選択回路に接続され、該選択回路の出力信号を一定時間遅延させて該選択信号として出力する切替回路と、該選択回路の出力側と該2本の信号線の入力側を接続する帰還経路と、該帰還経路に接続され、該帰還経路を伝播する信号の自己発振周期に基づいて該2本の信号線を伝播する信号の遅延時間の差を算出する制御回路とを有する。
実施形態によれば、2つの信号間の遅延時間差を信号のエッジに応じて正確に測定する遅延時間差測定回路を提供することが出来る。
集積回路のブロック図である。 クロック抽出回路の回路図である。 第一のモードにおけるマルチプレクサの入出力信号の波形図である。 クロック抽出回路の回路図である。 第一のモードにおける切替回路のタイミングチャート図である。 遅延時間差調整回路の回路図である。 制御回路の処理フローチャート図である。 制御回路のブロック図である。 比較部に記憶された調整テーブルである。 遅延調整部の回路図および遅延設定テーブルである。 遅延調整部の回路図である。 遅延調整部の回路図である。
以下、本実施の形態について説明する。なお、各実施形態における構成の組み合わせも本発明の実施形態に含まれる。
図1はクロック分配系に着目した集積回路1のブロック図である。集積回路1はセル11、12、13、14、クロック源15、遅延回路5、6、7、8、9、10、遅延時間差測定回路19、マルチプレクサ2を有する。
セル11、12、13、14はそれぞれ異なる機能を構成する回路である。本実施例においてセル11、12、13、14は同一クロックにより同期して動作している。
クロック源15はセル11、12、13、14にクロックを供給する。遅延回路5、6、7、8、9、10は内部に複数のインバータを有し、クロック源15から供給されるクロックがインバータの数に応じて遅延する。
クロック信号16は遅延回路5、7を含む信号線を伝播し、マルチプレクサ3に入力される信号である。クロック信号17は遅延回路6、8を含む信号線を伝播し、マルチプレクサ3に入力される信号である。
遅延時間差測定回路19は2つのクロック信号16、17の遅延時間の差を測定する。遅延時間差測定回路19はマルチプレクサ3、切替回路4、帰還経路24、制御回路60を有する。
マルチプレクサ3はクロック信号16、17が伝播する2本の信号線の信号出力側に接続される。従ってマルチプレクサ3はセル11に供給されるクロック信号16とセル12に供給されるクロック信号17を入力とする。マルチプレクサ3は選択信号18に応じて信号線を伝播する何れか一方のクロック信号を出力する選択回路として動作する。
切替回路4はマルチプレクサ3の信号出力側に接続される。切替回路4はマルチプレクサ3の出力信号を一定時間遅延させて選択信号18を出力する。切替回路4は入力される切替信号23に応じて2つの動作モードを切り替える。第一のモードにおいて、切替回路4はマルチプレクサ3の出力信号25を受信し、出力信号25を一定時間遅延させて選択信号18として出力する。切替回路4によって出力信号25を遅延させる時間は、マルチプレクサ3の出力信号の論理値が変化してから2つのクロック信号16、17間のクロックスキューよりも長い時間である。また第二のモードにおいて、切替回路4は一方のクロック信号を常に選択し出力するように選択信号18を出力する。各動作モードについての詳細な説明は後述する。
帰還経路24はマルチプレクサ3の出力をマルチプレクサ2の一方の入力とするための配線である。
マルチプレクサ2は選択信号65の論理値に応じてクロック源15から各セルへクロックを供給するモードと、2本の信号線間のクロックスキューを測定するモードとを切り替える。マルチプレクサ2は一方の入力でクロック源15からのクロック信号を受信し、他方の入力で帰還経路24を伝播する信号を受信する。マルチプレクサ2は選択信号65が‘0’の場合にクロック源15から受信したクロック信号を出力し、選択信号65の論理値が‘1’の場合に帰還経路24を伝播する信号を出力する。マルチプレクサ2の選択信号65の論理値は、本実施例のように制御回路60により制御しても良いし、半導体装置1の外部から制御してもよい。
マルチプレクサ2の出力からマルチプレクサ3の入力までのインバータの数が奇数の場合、帰還経路24によりリングオッシレータが形成される。リングオッシレータはマルチプレクサ2の出力からマルチプレクサ3の入力までの遅延時間に応じた周期で自己発振する。マルチプレクサ2の出力からマルチプレクサ3の入力までの経路を形成するインバータ数が偶数の場合、マルチプレクサ3の出力にインバータを1つ挿入するなどにしてマルチプレクサ3の出力からマルチプレクサ2までの論理極性を反転させる。こうすることでリングオッシレータが形成される。
制御回路60は帰還経路24に接続され、帰還経路24を伝播する信号の自己発振周期に基づいて2本の信号線を伝播するクロック信号16、17の遅延時間の差を算出する。制御回路60は選択回路4の動作モードを切替える切替信号23を出力する。制御回路60は切替信号23によって選択回路4に設定した動作モードに応じて帰還経路24の発振周期をそれぞれ測定する。制御回路60は測定したそれぞれの発振周期の差分を算出することによりクロック信号16、17の伝播遅延時間の差を測定することが出来る。遅延時間の差の具体的な測定方法は図3を用いて後述する。制御回路60はあらかじめ設定された基準値を記憶しておき、何れか一方の動作モードで測定した発振周期と基準値との差分を算出することによって遅延時間の差分を測定することも出来る。
制御回路60において、帰還経路24の発振周期を測定する機能は、測定器として集積回路1の外部に実装しても良い。
以上、2つのクロック信号16、17を選択し、クロック抽出回路を介して帰還ループを形成することにより、2つのクロック信号16、17の遅延時間の差を測定することが出来る。
図2は遅延時間差測定回路19を含む回路の回路図である。図2の遅延時間差測定回路19において、切替回路4はOR回路20、インバータ21、遅延バッファ22を有する。図2において、図1の集積回路1と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
遅延バッファ22はマルチプレクサ3から帰還経路24へ出力された出力信号25の論理値をそのままに一定時間遅延させて出力する。遅延バッファ22による遅延時間は2つのクロック信号16、17間のクロックスキューよりも大きな値とする。遅延バッファ22の遅延時間は外部から調整可能としてもよい。遅延バッファ22の代わりに一定時間の遅延時間を有するインバータを用いることにより、後述するインバータ21を省略することが出来る。
インバータ21は遅延バッファ22から出力された出力信号25の論理値を反転させて出力する。OR回路20は切替信号23を一方の入力とし、インバータ21から出力される信号を他方の入力とする。OR回路20は2つの入力信号の論理和を選択信号18として出力する。
OR回路20はいずれか一方の入力の論理値が‘1’であれば論理値‘1’の信号を出力する。よって切替信号23の論理値を‘1’にすることにより、切替回路4は前述した第二のモードで動作する。
切替信号23の論理値を‘0’とすることにより、OR回路20から出力される選択信号18の論理値は、マルチプレクサ3の出力信号25を一定時間遅延させて反転させた信号の論理値に応じて変化する。切替信号23の論理値が‘0’の場合、切替回路4はマルチプレクサ3の出力信号の論理値が変化してから一定時間経過後に出力信号25を切り替える選択信号18を出力する。よって切替回路4は前述した第一のモードで動作する。
以上の通り、出力信号25の遷移から一定時間経過後に選択信号18の論理値を変えることにより、出力信号25として出力されるクロック信号16、17を交互に入れ替えることが出来る。
図3は第一のモードにおけるマルチプレクサ3の入出力信号の波形図である。波形16はクロック信号16の電圧波形を表す。波形17はクロック信号17の電圧波形を表す。波形25は帰還経路24への出力信号25の電圧波形を表す。波形18は選択信号18の電圧波形を表す。ここで波形16、17はマルチプレクサ2から遅延回路5、6へ同一の信号を入力したと仮定した場合のマルチプレクサ3の入力信号波形である。波形25はマルチプレクサ3へ入力されるクロック信号16、17の波形16、17を図3のように仮定した場合の波形である。
図3において、時間T1はクロック信号16とクロック信号17とのクロックスキューである。本実施例において、クロック信号16の位相はクロック信号17の位相よりもT1進んでいる。時間T2は遅延バッファ22による遅延時間である。時間T2は時間T1をある程度想定し、時間T1よりも大きい値になるように設定する。
制御回路60は切替回路4の動作モードを第一のモードに設定する切替信号23を出力する。切替回路4から出力される選択信号18の論理値は最初‘0’であるため、マルチプレクサ3はクロック信号16を選択する。マルチプレクサ3はクロック信号16を出力信号25として出力する。クロック信号16の論理値が‘1’から‘0’に遷移し始めてから時間T2経過後に選択信号18の論理値は‘0’から‘1’に遷移し始める。区間Bにおいて選択信号18の論理値が‘1’になると、マルチプレクサ3はクロック信号17を選択し出力信号25として出力する。
出力信号25の論理値が‘0’から‘1’に遷移し始めてから時間T2経過後に、選択信号18の論理値は‘1’から‘0’に遷移し始める。区間Aにおいて選択信号18の論理値が‘0’になると、マルチプレクサ3はクロック信号16を選択し、出力信号25として出力する。
区間Aにおいて論理値が‘1’から‘0’に遷移するクロック信号16が遅延回路5、7を伝播する伝播遅延時間をD0dnとする。区間Bにおいて論理値が‘0’から‘1’に遷移するクロック信号17が遅延回路6、8を伝播する伝播遅延時間をD1upとする。区間Aにおいて論理値が‘1’から‘0’に遷移するクロック信号16が帰還経路24を伝播する伝播遅延時間をDCdnとする。区間Bにおいて論理値が‘0’から‘1’に遷移するクロック信号17が帰還経路24を伝播する伝播遅延時間をDCupとする。この場合、第一のモードにおけるリングオッシレータの自己発振周期TV1は、TV1=D0dn+D1up+DCdn+DCupとなる。
制御回路60は帰還経路24に接続されている。制御回路60は第一のモードにおいて帰還経路24を伝播する信号の自己発振周期TV1を測定する。制御回路60は例えば自己発振周期TV1よりも十分小さい周期を有するパルス発生器とパルス発生器から出力されたパルス数をカウントするカウンタを有している。制御回路60はマルチプレクサ3の出力信号25の1周期当りのパルス数を数えることにより自己発振周期TV1を測定することが出来る。制御回路60は測定した自己発振周期TV1を一時的に記憶する。
続いて制御回路60は切替回路4の動作モードを第二のモードに切り替える切替信号23を出力する。第二のモードにおいて論理値が‘1’から‘0’に遷移するクロック信号17が遅延回路6、8を伝播する伝播遅延時間をD1dnとする。論理値が‘0’から‘1’に遷移するクロック信号17が遅延回路6、8を伝播する伝播遅延時間をD1upとする。論理値が‘1’から‘0’に遷移するクロック信号が帰還経路24を伝播する伝播遅延時間および論理値が‘0’から‘1’に遷移するクロック信号が帰還経路24を伝播する伝播遅延時間は、クロック信号16、17のいずれが伝播しても変わらない。よって第二のモードにおける伝播遅延時間は第一のモードにおける遅延時間と同様にDCdn、DCupとなる。よって第二のモードにおける自己発振周期TV2は、TV2=D1dn+D1up+DCdn+DCupとなる。制御回路60は第一のモードを測定したときと同様に、第二のモードにおいて帰還経路24を伝播する信号の自己発振周期TV2を測定する。
クロック信号16、17の遅延時間差であるクロックスキューSKは、自己発振周期TV1、TV2の差分を計算することにより求めることが出来る。よってSK=(D0dn+D1up+DCdn+DCup)−(D1dn+D1up+DCdn+DCup)=D0dn−D1dnとなる。すなわちクロックスキューSKは、論理値が‘1’から‘0’に遷移しているクロック信号16、17が遅延回路5、7および遅延回路6、8を伝播するときの遅延時間の差分となっている。制御回路60は一時記憶した自己発振周期TV1から、測定した自己発振周期TV2を減算処理することにより、遅延時間差であるクロックスキューSKを算出することが出来る。
以上の通り、論理値が‘0’から‘1’へ遷移するクロック信号17と、論理値が‘1’から‘0’へ遷移するクロック信号16とを混在させて自己発振させた発振周期を求め、クロック信号17のみを伝播させて自己共振させた発振周期との差分を求めることにより、互いのクロック信号の論理値が‘1’から‘0’へ遷移するタイミング間でのクロックスキューを求めることが出来る。2つのクロック信号を同じ遷移タイミングで比較することにより、正確な2つのクロック信号間の伝播遅延時間の差分を各クロック信号のエッジに応じて求めることが出来る。
セル11、12がクロックのダウンエッジをトリガとして動作している場合、本実施例の通り各クロック信号のダウンエッジに応じて伝播遅延時間の差分を求めることにより、必要な伝播遅延時間の調整量を正確に把握することが出来る。第一のモードにおけるマルチプレクサ3での切替タイミングおよび第二のモードで自己発振させる信号線を変更することにより、同様の方法でアップエッジに応じた伝播遅延時間の差分を求めることが出来る。アップエッジに応じた伝播遅延時間の差分を求めることにより、セル11、12がクロックのアップエッジをトリガとして動作している場合の必要な伝播遅延時間の調整量を正確に把握することが出来る。
図4は切替回路4を切替回路4aに置き換えた遅延時間差測定回路の回路図である。切替回路4aはOR回路20、AND回路40、NOR回路41、マルチプレクサ42、インバータ43、チョッパ回路45、ラッチ回路44を有する。図4の回路図において図2の回路図と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
AND回路40はマルチプレクサ3の入力であるクロック信号16、17、および出力信号25を入力とし、それらの信号の論理積を出力信号46として出力する。3つの入力信号のうちいずれか一つの信号の論理値が‘0’の場合、出力信号46の論理値は‘0’となる。全ての入力信号の論理値が‘1’の場合、出力信号46の論理値は‘1’となる。
NOR回路41はマルチプレクサ3の入力であるクロック信号16、17、および出力信号25を入力とし、それらの信号の論理和を論理反転して出力信号47として出力する。3つの入力信号のうち何れか1つの論理値が‘1’の場合、出力信号47の論理値は‘0’となる。全ての入力信号の論理値が‘0’の場合、出力信号47の論理値は‘1’となる。
マルチプレクサ42はラッチ回路44の出力信号51の論理値に応じてAND回路40の出力信号46またはNOR回路41の出力信号47の何れかを選択し、信号48として出力する。マルチプレクサ42は出力信号51の論理値が‘1’の場合AND回路40の出力信号46を選択する。マルチプレクサ42は出力信号51の論理値が‘0’の場合NOR回路41の出力信号47を選択する。
インバータ43はマルチプレクサ3の出力信号25の論理値を反転させた信号50をラッチ回路44へ出力する。
チョッパ回路45はマルチプレクサ42から出力される信号の論理値が‘0’から‘1’に遷移した場合に一定時間出力信号49の論理値を‘1’に保持する。
ラッチ回路44は信号49の論理値が‘1’の場合に入力された信号50の論理値と同一論理値の信号51を出力する。ラッチ回路44は信号49の論理値が‘1’から‘0’に遷移すると、信号49の遷移前に入力された信号50の論理値と同一論理値の信号51を出力し続ける。なお、ラッチ回路44とチョッパ回路45をD−フリップフロップ等の順序回路に置き換えても、同等の動作を実現することが出来る。
図5は図4の第一のモードにおける切替回路4aのタイミングチャート図である。波形16、17はクロック信号16、17の電圧波形である。波形25は出力信号25の電圧波形である。波形50は信号50の電圧波形である。波形18は選択信号18の電圧波形である。波形51は信号51の電圧波形である。波形46、47、48、49は信号46、47、48、49の電圧波形である。以下、切替信号23の論理値が‘0’である第一のモードについて説明する。
制御回路60は切替信号23により切替回路4aの動作モードを第一のモードに設定する。クロック信号16の位相は、図3のタイミングチャートと同様にクロック信号17の位相よりも進んでいる。最初の区間Aにおいて選択信号18の論理値は‘0’である。よって区間Aにおいて出力信号25はクロック信号16と同じタイミングで遷移する。インバータ43は出力信号25の論理値を反転させて信号50を出力する。
AND回路40の出力信号46の論理値は、入力信号の何れかの論理値が‘0’の場合に‘0’となる。よって区間Aにおいて出力信号46の論理値は、クロック信号16の遷移と同じタイミングで‘1’から‘0’になる。
NOR回路41の出力信号47の論理値は、入力信号の論理値がすべて‘0’の場合に‘1’となる。よって区間Aにおいて出力信号47の論理値は、クロック信号17の遷移と同じタイミングで‘0’から‘1’になる。
マルチプレクサ42の切替信号である信号51の論理値は区間Aにおいて‘0’なので、マルチプレクサ42の出力である信号48は出力信号47と同じタイミングで遷移する。
チョッパ回路45の出力である信号49の論理値は、信号48の論理値が‘1’になるタイミングで‘1’になる。チョッパ回路45は信号49の論理値‘1’を一定時間保持する。
ラッチ回路44は信号49の論理値が‘0’に遷移する時間T3に、時間T3の時点で入力されている信号50の論理値を信号51の論理値として出力し続ける。よって時間T3において、信号51の論理値は信号50の論理値である‘1’に遷移する。選択信号18の論理値は信号51と同時に‘1’に遷移する。マルチプレクサ3は出力信号25をクロック信号17に切り替える。
時間T3において信号51の論理値が‘1’になると、マルチプレクサ42は出力信号48として出力信号46を選択する。区間Bにおいてチョッパ回路45は、信号48の論理値が‘1’に遷移すると一定時間‘1’を出力し、時間T4に‘0’へ遷移する。
ラッチ回路44は時間T4のタイミングで入力された信号50の論理値‘0’を信号51の論理値として出力する。信号51の論理値が‘0’なることで、切替回路4aは最初の区間Aと同様の動作を行う。
よって切替回路4aは第一のモードにおいて区間A、Bの動作を繰り返すことにより、論理値が‘0’から‘1’へ遷移するクロック信号17と、論理値が‘1’から‘0’へ遷移するクロック信号16とを混在させることが出来る。制御回路60は2つのクロック信号の遷移を交互に切り替えて自己発振させた自己発振周期TV1を測定する。
続いて制御回路60は切替信号23により切替回路4aを第二のモードに設定する。制御回路4は第二のモードにおいてクロック信号17のみを伝播させて自己共振させた自己発振周期TV2を測定する。制御回路4は測定した自己発振周期TV1とTV2の差分を算出することにより、互いのクロック信号の論理値が‘1’から‘0’へ遷移するタイミング間でのクロックスキューを求めることが出来る。
以上の通り制御回路4は、2つのクロック信号を同じ遷移タイミングで比較することにより、正確に2つの信号間の伝播遅延時間の差分を求めることが出来る。また、切替回路4aでは、切替回路4のように遅延時間をあらかじめ設定する遅延バッファ22が不要となる。よって切替回路4aを用いることにより、あらかじめ2つのクロック信号間のクロックスキューを想定することなく、正確に遅延時間差を測定することが出来る。
図6は遅延時間差調整回路66の回路図である。遅延時間差調整回路66は遅延時間差測定回路19の抽出結果に基づいてクロックスキューの調整を行う。遅延時間差調整回路66は遅延時間差測定回路19、制御回路60a、遅延調整部61、62を有する。図6において図2と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。遅延時間差測定回路19の切替回路4の代わりに切替回路4aを用いても良い。
制御回路60aはクロックスキュー抽出結果に基づいて遅延調整部61、62の調整量を設定する。制御回路60aは切替回路4の動作モードを切り替える切替信号23を出力する。制御回路60aは帰還経路24に接続されており、各動作モードにおけるマルチプレクサ3からの出力信号25を読み込む。制御回路60aは読み込んだ出力信号25に基づいて2つのクロック信号16、17間のクロックスキューを測定し、測定結果に基づいて遅延調整部61、62の遅延時間を調整する調整信号63、64を出力する。なお、制御回路60aは制御回路60に対し、測定した遅延時間差に基づいて遅延調整部61、62の遅延時間を設定する機能を追加したものである。制御回路60による発振周期の測定方法と制御回路60aによる発振周期の測定方法は同一であっても良い。
遅延調整部61、62は制御回路60aから出力された調整信号63、64に基づいて遅延時間を調整する。遅延調整部61は遅延回路5の出力信号を受信し一定時間遅延させた信号を遅延回路7へ出力する。遅延調整部62は遅延回路6の出力信号を受信し一定時間遅延させた信号を遅延回路8へ出力する。遅延調整部61、62の詳細は後述する。
以上、クロックスキューの測定結果に応じてクロック信号16、17の遅延時間を調整することにより、2つのクロック信号間のクロックスキューを小さくすることが出来る。
図7は制御回路60aの処理フローチャート図である。制御回路60aは切替信号23の論理値を‘0’にし、切替回路4の動作モードを第一のモードに設定する。制御回路60aは第一のモードにおいてマルチプレクサ3から出力される出力信号25の自己発振周期TV1を測定する(S10)。
続いて制御回路60aは切替信号23の論理値を‘1’にし、切替回路4の動作モードを第二のモードに設定する。制御回路60aは第二のモードにおいてマルチプレクサ3から出力される出力信号25の発振周期TV2を測定する(S11)。
制御回路60aは測定した自己発振周期TV1、TV2の差分を計算し、差分値(TV2−TV1)があらかじめ設定した閾値よりも大きい場合(S12、NO)、遅延調整部61、62の遅延時間を調整する(S13)。遅延時間の調整後、再びステップS10からの処理を繰り返す。
制御回路60aは差分値(TV2−TV1)があらかじめ設定した閾値以下の場合(S12、YES)、遅延時間の調整処理を終了する。
以上の処理により、制御回路60aは2つのクロック信号16、17間のクロックスキューがゼロに近づくように各クロック信号の遅延時間を調整することが出来る。
図8は制御回路60aのブロック図である。制御回路60aはモード制御部70、分周器71、測定部72、記憶部73、比較部74を有する。
モード制御部70は切替回路4の動作モードを切り替える切替信号23を出力する。モード制御部70は現在の動作モードを知らせる信号を比較部74および測定部72に出力する。モード制御部70は選択信号65を出力する。
分周器71は帰還経路24から受信した出力信号25を分周する。出力信号25を分周することにより、出力信号25の発振周期の測定が容易になる。なお、測定部72の測定精度が高い場合は分周器71を実装しなくても良い。
測定部72は分周器71によって分周された出力信号25の発振周期を測定する。発振周期の測定には、例えば出力信号25の周期よりも短い周期を有するパルス発生器と、パルス発生器から出力されたパルス数をカウントするカウンタを用いることができる。カウンタを用いる場合、測定部72はカウンタのカウント数に応じて発振周期を測定する。測定部72はモード制御部70から受信した動作モード情報が第一のモードである場合、測定結果を記憶部73に送信する。測定部72はモード制御部70から受信した動作モード情報が第二のモードである場合、測定結果を比較部74に送信する。
記憶部73は測定部72で測定された第一のモード時における出力信号25の発振周期を記憶する。記憶部73は記憶した発振周期を比較部74に送信する。
比較部74はモード制御部70から受信する動作モード情報が第二のモードである場合に、測定部72から受信した第一のモードにおける出力信号25の発振周期と、記憶部73から受信した第二のモードにおける出力信号25の発振周期とを比較する。比較部74は比較結果に基づいて調整信号63、64の値を決定するための調整テーブルを有す。比較部74は2つのモードの発振周期の差分値に基づいて調整テーブルを参照し、調整信号63、64の値を決定する。比較部74は決定した調整信号63、64を遅延調整部61、62へ出力する。
以上、制御回路60aは各モードにおける発振周期の差分から各クロック信号16、17の最適な遅延量を設定することが出来る。
図9は比較部74に記憶された調整テーブル125である。調整テーブル125において、列120は第一のモードにおける自己発振周期TV1と第二のモードにおける発振周期TV2との差分値である(TV1−TV2)を表す。列121は各差分値に対し、調整信号63によって遅延調整部61に設定する遅延時間である。列122は各差分値に対し、調整信号64によって遅延調整部62に設定する遅延時間である。
行123は差分値(TV1−TV2)が2psの場合に、調整信号63によって遅延調整部61に2psの遅延時間を発生させることを示す。前述の通り、差分値(TV1−TV2)=D0dn−D1dnである。差分値が正である場合、クロック信号16の位相がクロック信号17の位相に対して2ps進んでいる。よってクロック信号16の位相を2ps遅延させることにより、2つのクロック信号間のクロックスキューをゼロにすることが出来る。
行124は差分値(TV1−TV2)が−1psの場合に、調整信号64によって遅延調整部62に1psの遅延時間を発生させることを示す。前述の通り、差分値(TV1−TV2)=D0dn−D1dnである。差分値が負である場合、クロック信号17の位相がクロック信号16の位相に対して1ps進んでいる。よってクロック信号17の位相を1ps遅延させることにより、2つのクロック信号間のクロックスキューをゼロにすることが出来る。
図10は遅延調整部61の回路図および遅延設定テーブルである。図10のAは遅延調整部61の回路図である。図10のBは遅延調整部61の遅延設定テーブルである。遅延調整部61と遅延調整部62の回路構成および動作は同じなので、遅延調整部62の説明は省略する。
図10のAにおいて、遅延調整部61は直列に接続された遅延バッファ80、81、82、83、および各遅延バッファに並列に接続されたスイッチ84、85、86、87を有する。各スイッチは調整信号63の論理値に応じてオン・オフを切り替える。調整信号63は信号63A、63B、63C、63Dからなる4bitの信号である。スイッチ84は信号63Aの論理値に応じてオン・オフを切り替える。スイッチ85は信号63Bの論理値に応じてオン・オフを切り替える。スイッチ86は信号63Cの論理値に応じてオン・オフを切り替える。スイッチ87は信号63Dの論理値に応じてオン・オフを切り替える。
遅延バッファ80に並列接続されたスイッチがオフの場合、クロック信号16は遅延バッファ80を伝播する。遅延バッファ80を伝播することにより、クロック信号16は1ps遅延する。遅延バッファ80に並列接続されたスイッチがオンの場合、クロック信号16はスイッチ84を伝播する。スイッチ84を伝播することにより、クロック信号16は遅延することなく遅延バッファ81へ伝播する。よってスイッチ84、85、86、87の開閉制御により、クロック信号16の遅延時間を0psから4psまで調整することが出来る。
図10のBについて列31はスイッチ84を制御する信号63Aの論理状態を示す。列32はスイッチ85を制御する信号63Bの論理状態を示す。列33はスイッチ86を制御する信号63Cの論理状態を示す。列34はスイッチ87を制御する信号63Dの動作状態を示す。列35は遅延調整部61により生じるクロック信号16の伝播遅延時間を示す。列31、32、33、34において論理‘1’はスイッチがオンの状態を示す。論理‘0’はスイッチがオフの状態を示す。
行36はスイッチ84、85、86、87がそれぞれオンしている場合に、遅延調整部61で発生するクロック信号16の遅延時間は0psであることを示す。行37はスイッチ84、85、86、87がそれぞれオフしている場合に、遅延調整部61で発生するクロック信号16の遅延時間は4psであることを示す。よって制御回路60はスイッチ84、85、86、87のオンオフを制御することにより、遅延調整部61で発生する遅延時間を0psから4psの間で調整することが出来る。
図11は遅延調整部61の他の実施例に係る回路図である。図11において遅延調整部61はNAND回路90、91、92、93、101、103、インバータ94、95、96、97、99、100、102、NOR回路98を有する。なお、遅延調整部62は遅延調整部61と同様の構成とすることが出来るため、その説明を省略する。
NAND回路90は遅延回路5の出力信号と信号63Aとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路91は遅延回路5の出力信号と信号63Bとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路92は遅延回路5の出力信号と信号63Cとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路93は遅延回路5の出力信号と信号63Dとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。
インバータ94はNAND回路92の出力信号を論理反転させて出力する。インバータ95はNAND回路93の出力信号を論理反転させて出力する。インバータ96はインバータ95の出力信号を論理反転させて出力する。インバータ97はインバータ96の出力信号を論理反転させて出力する。
NOR回路98はインバータ94の出力信号とインバータ97の出力信号とを入力とし、2つの信号の論理積を論理反転させて出力する。インバータ99はNOR回路98の出力を論理反転させて出力する。インバータ100はインバータ99の出力を論理反転させて出力する。
NAND回路101はNAND回路91の出力信号とインバータ100の出力信号を入力とし、2つの信号の論理積を論理反転させて出力する。インバータ102はNAND回路101の出力信号を論理反転させて出力する。
NAND回路103はNAND回路90の出力信号とインバータ102の出力信号とを入力とし、2つの入力信号の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路103の出力信号OUTは遅延回路7に入力される。
信号63A、63B、63C、63Dの論理値が全て‘0’の場合、遅延回路5の出力信号の論理値に関わらず、出力信号OUTは常に0となる。
信号63Aの論理値が‘1’であり、信号63B、63C、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路90、103の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路90、103の入出力遅延に応じて遅延する。
信号63Bの論理値が‘1’であり、信号63A、63C、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路91、101、インバータ102、NAND回路103の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路91、101、インバータ102、NAND回路103の入出力遅延に応じて遅延する。
信号63Cの論理値が‘1’であり、信号63A、63B、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路92、インバータ94、NOR回路98、インバータ99、100、NAND回路101、インバータ102、NAND回路103の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路91、101、インバータ102、NAND回路103の入出力遅延に応じて遅延する。
信号63Dの論理値が‘1’であり、信号63A、63B、63Cの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路93、インバータ95、96、97、NOR回路98、インバータ99、100、NAND回路101、インバータ102、NAND回路103の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路93、インバータ95、96、97、NOR回路98、インバータ99、100、NAND回路101、インバータ102、NAND回路103の入出力遅延に応じて遅延する。
以上の通り、遅延調整部61は信号63A、63B、63C、63Dの論理値に応じて入力信号INの論理値が出力信号OUTの論理値となる時間を変化させることが出来る。よって図11の遅延調整部61は調整信号63により遅延時間の調整が可能な回路として動作する。
図12は遅延調整部61の他の実施例に係る回路図である。図12において遅延調整部61はNAND回路105、106、107、108、117、インバータ115、116、キャパシタ109、110、111、112、113、114を有する。なお、遅延調整部62は遅延調整部61と同様の構成とすることが出来るため、その説明を省略する。
NAND回路105は遅延回路5の出力信号INと信号63Aとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路106は遅延回路5の出力信号と信号63Bとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路107は遅延回路5の出力信号と信号63Cとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。NAND回路108は遅延回路5の出力信号と信号63Dとを入力とし、2つの入力の論理積を論理反転させて出力する。
キャパシタ109はNAND回路106から出力された信号を遅延させる。キャパシタ109の容量値が大きいほどキャパシタ109による信号の伝播遅延時間は大きくなる。キャパシタ110、111、112、113、114も同様に信号を伝播遅延させる。キャパシタのそれぞれの容量値を同じにした場合、キャパシタ109が接続されているNAND回路106の出力信号よりもキャパシタ110、111が接続されているNAND回路107の出力信号の方が遅延時間は大きくなる。
インバータ115、116はキャパシタ112、113、114で遅延させた信号をさらに遅延させる。キャパシタ112、113、114によりNAND回路108の出力信号の傾きが大きくなりすぎると、信号の電圧値が論理判定可能なレベルまで変化しないことがある。インバータ115、116はキャパシタ112、113、114により大きくなったNAND回路108の出力信号の傾きを小さくすることが出来る。
信号63A、63B、63C、63Dの論理値が全て‘0’の場合、遅延回路5の出力信号の論理値に関わらず、出力信号OUTは常に0となる。
信号63Aの論理値が‘1’であり、信号63B、63C、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路105、117の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路105、117の入出力遅延に応じて遅延する。
信号63Bの論理値が‘1’であり、信号63A、63C、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路106、キャパシタ109との接続点、NAND回路117の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路105、117の入出力遅延およびキャパシタ109の容量値に応じて遅延する。
信号63Cの論理値が‘1’であり、信号63A、63B、63Dの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路106、キャパシタ110、111との接続点、NAND回路117の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路105、117の入出力遅延およびキャパシタ110、111の容量値に応じて遅延する。
信号63Dの論理値が‘1’であり、信号63A、63B、63Cの論理値が‘0’である場合、信号INの論理値はNAND回路106、キャパシタ112、113、114との接続点、インバータ115、116、NAND回路117の順に伝播し、出力信号OUTの論理値となる。よって入力信号INはNAND回路105、117の入出力遅延およびキャパシタ112、113、114の容量値に応じて遅延する。
以上の通り、遅延調整部61は信号63A、63B、63C、63Dの論理値に応じて入力信号INの論理値が出力信号OUTの論理値となる時間を変化させることが出来る。よって図12の遅延調整部61は調整信号63により遅延時間の調整が可能な回路として動作する。またキャパシタを用いて遅延時間を調整することにより、図11に比べて実装素子数を減らすことが出来る。
1 集積回路
4、4a 切替回路
2、3、42 マルチプレクサ
5、6、7、8、9、10 遅延回路
11、12、13、14 セル
15 クロック源
19 遅延時間差測定回路
23 切替信号
60、60a 制御回路
61、62 遅延調整部
66 遅延時間差調整回路
125 調整テーブル

Claims (8)

  1. 2本の信号線の伝播遅延時間差を測定する遅延時間差測定回路であって、
    該2本の信号線に接続され、選択信号に応じて一方の信号線を伝播する信号を出力する選択回路と、
    該選択回路に接続され、該選択回路の出力信号を一定時間遅延させて該選択信号として出力する切替回路と、
    該選択回路の出力側と該2本の信号線の入力側を接続する帰還経路と、
    該帰還経路に接続され、該帰還経路を伝播する信号の自己発振周期に基づいて該2本の信号線を伝播する信号の遅延時間の差を算出する制御回路と
    を有することを特徴とする遅延時間差測定回路。
  2. 該切替回路は切替信号に応じて出力する該選択信号の論理を固定し、
    該制御回路は該切替信号を出力し、該切替信号に応じた該帰還経路の自己発振周期をそれぞれ測定し、測定したそれぞれの該自己発振周期の差分に基づいて該2本の信号線を伝播する信号の遅延時間の差を算出する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の遅延時間差測定回路。
  3. 該2本の信号線は、それぞれ奇数個のインバータを有することを特徴とする、請求項1に記載の遅延時間差測定回路。
  4. 該帰還経路は、該2本の信号線がそれぞれ偶数個のインバータを有する場合に、1つのインバータを有することを特徴とする、請求項1に記載の遅延時間差測定回路。
  5. 該切替回路は、
    該選択回路の出力信号を該一定時間遅延させ、該出力信号の論理を反転させる遅延回路と、
    該遅延回路の出力信号の論理と該切替信号の論理の論理和を該選択信号として出力するOR回路と
    を有することを特徴とする、請求項2に記載の遅延時間差測定回路。
  6. 該切替回路は、
    該選択回路の出力信号の論理を反転させるインバータと、
    論理反転した該選択回路の出力信号と同一の論理の信号をトリガ信号の論理が遷移するタイミングに応じて出力する順序回路と、
    該2本の信号線を伝播する信号と該選択回路の出力信号との論理積を出力するAND回路と、
    該2本の信号線を伝播する信号と該選択回路の出力信号との論理和を反転させて出力するNOR回路と、
    該AND回路と該NOR回路のいずれか一方を該順序回路の出力信号の論理に応じて選択し、該トリガ信号として出力するマルチプレクサと、
    該順序回路の出力信号と該切替信号との論理和を選択信号として出力するOR回路と
    を有することを特徴とする、請求項2に記載の遅延時間差測定回路。
  7. 該2本の信号線の少なくとも一方に挿入され、設定信号に応じて該信号線を伝播する信号を遅延させる遅延回路をさらに有し、
    該制御回路は、算出した該遅延時間の差に基づいて設定した該設定信号を該遅延回路に出力することを特徴とする、請求項1に記載の遅延時間差測定回路。
  8. 該制御回路は、
    該動作モードを設定する該切替信号を出力するモード制御部と、
    設定した該動作モードに応じて該発振周期を測定する測定部と、
    各該動作モードにおける発振周期を記憶する記憶部と、
    該第一のモードにおける発振周期と該第二のモードにおける発振周期との差分値に応じて該2本の信号線を伝播する信号の遅延時間をそれぞれ設定し、設定した該遅延時間に応じて設定信号を出力する比較部と
    を有することを特徴とする、請求項7に記載の遅延時間差測定回路。
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