JP5493781B2 - 複合研削盤における回転バランス調整方法 - Google Patents
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例えば特許文献1に記載された従来技術には、砥石の同軸上にバランスウェイトを有する動バランス装置を取り付け、砥石の回転中にバランスウェイトを移動させて振動が最小となる位置を演算して砥石バランスを調整する、研削砥石の動バランス取り方法が開示されている。
また、特許文献2に記載された従来技術には、回転体の円周方向に移動可能な複数のバランスウェイトが、回転体と一体となって回転するように構成した回転体のバランス調整方法および装置が開示されている。
また、特許文献3に記載された従来技術には、砥石のアンバランス位相角とアンバランス重量を検出し、流動性を有する付着物(接着剤等)を、検出したアンバランス位相角の位置に、検出した重量に対応する量を吹き付ける(噴射する)、回転体の回転バランス修正方法および装置が開示されている。
また、特許文献4に記載された従来技術には、砥石台に可動マスを併設し、砥石台の振動を検出し、検出した振動を打ち消すように可動マスを振動させる加工装置が開示されている。
また、砥石台に2つの砥石が載置された従来の複合研削盤において、2つの砥石を駆動するそれぞれの駆動モータの共振を抑制するために、それぞれの駆動モータを、異なる回転速度で回転させる複合研削盤も存在する。
また従来の複合研削盤では、異なる回転速度でそれぞれの駆動モータを回転させることで共振の発生を抑制することはできるが、それぞれの駆動モータによる振動を抑制できないため、「うねり」が発生する可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、砥石台に複数の砥石が載置された複合研削盤において、装置が大型化することなく、より単純な構成にて振動の発生をより低減することができる複合研削盤における回転バランス調整方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の複合研削盤における回転バランス調整方法は、砥石を回転駆動する砥石駆動モータを備えた砥石装置が砥石台に複数載置された複合研削盤において、各砥石装置の砥石駆動モータは、単独の状態にて回転させたときの回転角度に応じたアンバランス位置が測定されており、砥石台上には、砥石駆動モータの回転軸が平行に配置された2つで1組の砥石装置が少なくとも1組載置されている。
そして、平行に配置された各組の砥石装置の一方の砥石駆動モータのアンバランス位置と、他方の砥石駆動モータのアンバランス位置が対称位置となるように、砥石駆動モータの位相が調整されており、また、各組の砥石装置の一方の砥石駆動モータと他方の砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向で、且つ回転速度を一致させ、回転中の一方の砥石駆動モータのアンバランス位置と、回転中の他方の砥石駆動モータのアンバランス位置とが、対称位置となるように一方及び他方の砥石駆動モータを同期させて回転させる、複合研削盤における回転バランス調整方法である。
そして、前記一方の砥石駆動モータと前記他方の砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向で、且つ回転速度を一致させて前記一方及び他方の砥石駆動モータを同期回転させるステップ、前記振動検出手段にて検出した砥石台の振動が最小となるまで、前記位相調整手段により前記一方の砥石駆動モータの回転角度位相をずらすステップ、とからなる複合研削盤における回転バランス調整方法である。
請求項2に記載の複合研削盤における回転バランス調整方法は、第1砥石駆動モータと、第1砥石駆動モータにて第1砥石回転軸回りに回転する第1砥石と、を備えた第1砥石装置と、第2砥石駆動モータと、第2砥石駆動モータにて第2砥石回転軸回りに回転する第2砥石と、を備えた第2砥石装置と、が砥石台上に載置された複合研削盤における回転バランス調整方法において、第1砥石駆動モータのみの状態にて第1砥石駆動モータを回転させて、第1駆動モータの回転角度に応じたアンバランス位置が測定された第1砥石駆動モータと、第2砥石駆動モータのみの状態にて第2砥石駆動モータを回転させて、第2駆動モータの回転角度に応じたアンバランス位置を測定された第2砥石駆動モータと、を用いる。
砥石台上には、第1砥石駆動モータの回転軸と第2砥石駆動モータの回転軸とが平行、且つ隣り合うように、第1砥石装置と第2砥石装置とが載置されており、第1砥石駆動モータの回転軸に対して対称となる位置が第2砥石駆動モータの回転軸と一致する仮想対称面を仮定し、第1砥石駆動モータのアンバランス位置と第2砥石駆動モータのアンバランス位置とが、仮想対称面に対して対称位置となるように、第1砥石駆動モータの位相と第2砥石駆動モータの位相とが調整されている。
そして、第1砥石駆動モータの回転方向と第2砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向となるように、且つ第1砥石駆動モータの回転速度と第2砥石駆動モータの回転速度とを一致させ、回転中の第1砥石駆動モータのアンバランス位置と、回転中の第2砥石駆動モータのアンバランス位置と、が仮想対称面に対して対称位置となるように、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータとを同期させて回転させるステップ、とからなる複合研削盤における回転バランス調整方法である。
そして、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータの回転方向を互いに逆方向に、且つ回転速度を一致させて第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータとを同期回転させるステップ、前記振動検出手段にて検出した砥石台の振動が最小となるように前記位相調整手段により位相調整信号を出力して回転角度位相をずらすステップ、とからなる複合研削盤における回転バランス調整方法である。
位相調整信号を出力して、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータの少なくとも一方の回転角度位相を、他方の回転角度位相に対して所定角度ずらす位相調整手段が設けられており、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータは、互いの回転軸が平行且つ隣り合うように砥石台上に載置されており、砥石台の任意の位置には砥石台の振動を検出可能な振動検出手段が設けられている。
前記制御手段は、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向に、且つ回転速度を一致させて同期回転するように、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータに駆動信号を出力する。
そして前記位相調整手段は、前記振動検出手段にて検出した砥石台の振動が最小となるように、位相調整信号を出力して回転角度位相を調整する、複合研削盤である。
これにより、一方の砥石駆動モータ(または、第1砥石駆動モータ)のアンバランス位置の回転にて発生する振動と、他方の砥石駆動モータ(または、第2砥石駆動モータ)のアンバランス位置の回転にて発生する振動において、各砥石駆動モータを並べた方向では、互いの振動を相殺できるので、装置が大型化することなく、より単純な構成にて振動の発生をより低減することができる。
これにより、各砥石駆動モータのアンバランスの質量が異なる場合であっても、より適切に振動を低減することができる。
また、位相調整手段を備えた砥石駆動モータを用いればよいので、装置が大型化することなく、より単純な構成にて実現することができる。
なお、各図において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上向きの方向を示し、Z軸はワークWの回転軸であるワーク回転軸ZW方向を示し、X軸は旋回台12の進退方向を示している。
次に図1を用いて、複合研削盤1の構成について説明する。
図1に示すように、複合研削盤1は、基台10と、基台10上でZ軸方向に往復移動可能な主軸テーブル11と、基台10上でX軸方向に往復移動可能な砥石台15(図2(A)参照)と、を備えており、旋回台12は砥石台15の上にて、Y軸と平行な旋回軸ZS回りに旋回可能である。なお、各可動体を制御する制御手段(数値制御装置等)については、図示省略する。
主軸テーブル11は、Z軸駆動モータ11Mと送りねじ11SにてZ軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段11Eからの信号を検出しながらZ軸駆動モータ11Mに制御信号を出力して主軸テーブル11のZ軸方向の位置決めを行う。
砥石台15(図2(A)参照)はX軸駆動モータ12Mと送りねじ12SにてX軸方向に往復移動し、制御手段はエンコーダ等の位置検出手段12Eからの信号を検出しながらX軸駆動モータ12Mに制御信号を出力して砥石台15のX軸方向の位置決めを行う。
センタ部材21は主軸22に設けられ、主軸22には図示しない駆動モータが設けられており、制御手段は、センタ部材21の先端をとおるワーク回転軸ZW回りに主軸22を、任意の角速度で任意の角度まで回転させることができる。
センタ部材31は心押軸32に設けられ、心押軸32は回転可能または回転不能に支持されている。
ワークWは、センタ部材21とセンタ部材31に両端(または両端近傍)が支持されており(センタ部材の代わりにチャックであってもよい)、第1砥石T1、あるいは第2砥石T2にて研削加工される。
そして旋回台12上には、第1砥石T1(図1の例では、アンギュラ砥石)を有する第1砥石軸受装置40と第1砥石駆動モータ40Mとを備えた第1砥石装置と、第2砥石T2(図1の例では、プレーン砥石)を有する第2砥石軸受装置50と第2砥石駆動モータ50Mとを備えた第2砥石装置と、の2種類の砥石装置が旋回モータ13を囲むように配置されている。なお、第1砥石T1の回転軸である第1砥石回転軸ZT1と、第2砥石T2の回転軸である第2砥石回転軸ZT2は互いに平行であり、互いに旋回軸ZSに直交している。
また、複合研削盤1には、ワークWと各砥石との接触個所(研削点)の近傍にクーラントを供給するクーラントノズルが設けられているが図示省略する。
次に図2(A)を用いて、第1砥石装置と第2砥石装置の、砥石台15への搭載状態等について説明する。
第1砥石駆動モータ40Mと第2砥石駆動モータ50Mは、第1砥石駆動モータ40Mの回転軸Z40と、第2砥石駆動モータ50Mの回転軸Z50と、が平行、且つ隣り合うように、砥石台15上に載置されている。
また、第1砥石駆動モータ40Mに接続された駆動プーリ40Dは、ベルト40Bを介して従動プーリ40Jに回転動力を伝達し、従動プーリ40Jに接続された第1砥石T1を回転させる。同様に、第2砥石駆動モータ50Mに接続された駆動プーリ50Dは、ベルト50Bを介して従動プーリ50Jに回転動力を伝達し、従動プーリ50Jに接続された第2砥石T2を回転させる。
また、旋回モータ13は、砥石台15に対して旋回軸ZS回りに旋回台12を旋回させる。
なお図2(A)に示すように、(ワーク回転軸ZWと)第1砥石回転軸ZT1と第2砥石回転軸ZT2は、旋回軸ZSに直交する相対移動平面MF上に配置されており、第1砥石回転軸ZT1と第2砥石回転軸ZT2は平行である。
次に図2(B)を用いて、第1の実施の形態における砥石の回転バランス調整方法について説明する。
最初のステップでは、作業者にて、第1砥石駆動モータ40Mのみの状態において第1砥石駆動モータ40Mを回転させて、第1砥石駆動モータ40Mの回転角度に応じたアンバランス位置UB1を測定する。例えば、第1砥石駆動モータ40Mの軸部材に取り付けた駆動プーリ40Dの位相を検出する位相検出手段と、第1砥石駆動モータ40Mの振動を検出する振動検出手段を取り付け、位相と振動の状態からアンバランス位置UB1を特定することができる。
次のステップでは、同様に、作業者にて、第2砥石駆動モータ50Mのみの状態において第2砥石駆動モータ50Mを回転させて、第2砥石駆動モータ50Mの回転角度に応じたアンバランス位置UB2を測定する。例えば、第2砥石駆動モータ50Mの軸部材に取り付けた駆動プーリ50Dの位相を検出する位相検出手段と、第2砥石駆動モータ50Mの振動を検出する振動検出手段を取り付け、位相と振動の状態からアンバランス位置UB2を特定することができる。
また、第1砥石駆動モータ40Mの回転軸Z40に対して対称となる位置が第2砥石駆動モータ50Mの回転軸Z50と一致する仮想対称面MA(図1、図2(A)参照)を仮想的に設定する(仮定する)。
そして、例えば第1砥石駆動モータ40Mと第2砥石駆動モータ50Mとが停止時において、第1砥石駆動モータ40Mのアンバランス位置UB1と、第2砥石駆動モータ50Mのアンバランス位置UB2とが、仮想対称面MAに対して対称位置となるように、第1砥石駆動モータ40Mの軸部材(駆動プーリ40D)の位相と、第2砥石駆動モータ50Mの軸部材(駆動プーリ50D)の位相とを調整する。図2(B)の例では、仮想対称面MAに対して対称位置であって、最も離間する位置に調整した例を示している。
例えば、第1砥石駆動モータ40Mと第2砥石駆動モータ50Mに、エンコーダ付きのモータを使用し、各エンコーダにて検出したアンバランス位置UB1、アンバランス位置UB2の位相を制御手段に記憶させておく。そして制御手段にて、記憶したアンバランス位置UB1、UB2が仮想対称面MAに対して対称位置を維持して回転するように、各エンコーダからの検出信号に基づいて、第1砥石駆動モータ40Mと第2砥石駆動モータ50Mに回転駆動信号を出力する。
これにより、装置を大型化させることなく、より単純な構成にて振動の発生をより低減することができる。
次に図2(C)を用いて、第2の実施の形態における砥石の回転バランス調整方法について説明する。
第2の実施の形態では、砥石台の振動を検出する振動検出手段が設けられている点と、検出された振動に基づいて制御手段が位相調整信号を出力する点と、第1砥石駆動モータ40Mまたは第2砥石駆動モータ50Mの少なくとも一方には位相調整信号が入力されると位相が所定量進む、あるいは所定量戻る、位相調整手段が設けられている点が、第1の実施の形態と異なる。
また、図2(A)に示すように、砥石台15上(旋回台12上)の任意の位置には、砥石台15(旋回台12)の振動を検出可能な振動検出手段14が設けられている。
次のステップでは、制御手段は、振動検出手段14にて検出した砥石台の振動が最も小さくなるまで、位相調整信号を出力して第1砥石駆動モータ40Mと第2砥石駆動モータ50Mの少なくとも一方の位相をずらす(調整する)。
このように、第1砥石駆動モータ40Mのアンバランス位置UB1と、第2砥石駆動モータ50Mのアンバランス位置UB2との位相差Δθにおいて、発生する振動が最も小さくなるΔθを求め、この位相差Δθを維持した状態で回転させる。
また、第2の実施の形態では、第1砥石駆動モータのアンバランスの質量と、第2砥石駆動モータのアンバランスの質量が異なる場合であっても、効果的に振動を低減することができる。また、第1及び第2砥石駆動モータだけでなく、第1及び第2砥石を含めた、砥石台15に載置されている全要素に対して総合的に振動を低減することができる。
これにより、装置を大型化させることなく、より単純な構成にて振動の発生をより低減することができる。
本実施の形態の説明では、第1及び第2砥石駆動モータについて振動を低減する例を説明したが、第1砥石T1及び第2砥石T2についても同様に、発生する振動を低減することができる。
また、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータの回転速度(回転数)を同じとするので、ワークの加工面の仕上げ精度を均一化することができ、「うねり」の発生も抑制することができる。
また、本実施の形態の説明では、第1砥石T1と第2砥石T2が同一方向に配置されている例を示したが、図1の破線に示すように第1砥石T1を反対向きに設置してもよい。その際、砥石駆動モータの向きが逆向きとなるため、第1、第2砥石駆動モータの回転方向としては同じ向きとなるが、砥石台12の一方向から見て(図1のA方向から見て)砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向となればよい。
本実施の形態では、砥石台12上に2台の砥石装置が載置されている例を示したが、2台に限定するものではなく、2台以上でも可能である。砥石駆動モータの回転を、逆向き、同期回転によりバランス調整するため、(回転軸を)平行に配置した2台の砥石装置を1組とした偶数台であることが望ましい(2台で1組の砥石装置を少なくとも1組載置することが望ましい)。
このように、互いの回転軸を平行に配置した2台の砥石装置の各砥石駆動モータを、逆向き、同期回転することで各組の2台の砥石装置における回転バランスを調整し、砥石台全体のバランスを調整することができる。
10 基台
11 主軸テーブル
12 旋回台
13 旋回モータ
14 振動検出手段
20 主軸台
30 心押台
40 第1砥石軸受装置
40M 第1砥石駆動モータ
50 第2砥石軸受装置
50M 第2砥石駆動モータ
MA 仮想対称面
T1 第1砥石
T2 第2砥石
UB1、UB2 アンバランス位置
W ワーク
Z40 (第1砥石駆動モータの)回転軸
Z50 (第2砥石駆動モータの)回転軸
ZS 旋回軸
ZT1 第1砥石回転軸
ZT2 第2砥石回転軸
ZW ワーク回転軸
Claims (2)
- 砥石を回転駆動する砥石駆動モータを備えた砥石装置が砥石台に複数載置された複合研削盤において、
各砥石装置の砥石駆動モータは、単独の状態にて回転させたときの回転角度に応じたアンバランス位置が測定されており、
砥石台上には、砥石駆動モータの回転軸が平行に配置された2つで1組の砥石装置が少なくとも1組載置されており、
平行に配置された各組の砥石装置の一方の砥石駆動モータのアンバランス位置と、他方の砥石駆動モータのアンバランス位置が対称位置となるように、砥石駆動モータの位相が調整されており、また、各組の砥石装置の一方の砥石駆動モータと他方の砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向で、且つ回転速度を一致させ、回転中の一方の砥石駆動モータのアンバランス位置と、回転中の他方の砥石駆動モータのアンバランス位置とが、対称位置となるように一方及び他方の砥石駆動モータを同期させて回転させることを特徴とする、
複合研削盤における回転バランス調整方法。 - 第1砥石駆動モータと、第1砥石駆動モータにて第1砥石回転軸回りに回転する第1砥石と、を備えた第1砥石装置と、
第2砥石駆動モータと、第2砥石駆動モータにて第2砥石回転軸回りに回転する第2砥石と、を備えた第2砥石装置と、が砥石台上に載置された複合研削盤における回転バランス調整方法において、
第1砥石駆動モータのみの状態にて第1砥石駆動モータを回転させて、第1駆動モータの回転角度に応じたアンバランス位置が測定された第1砥石駆動モータと、
第2砥石駆動モータのみの状態にて第2砥石駆動モータを回転させて、第2駆動モータの回転角度に応じたアンバランス位置を測定された第2砥石駆動モータと、を用い、
砥石台上には、第1砥石駆動モータの回転軸と第2砥石駆動モータの回転軸とが平行、且つ隣り合うように、第1砥石装置と第2砥石装置とが載置されており、
第1砥石駆動モータの回転軸に対して対称となる位置が第2砥石駆動モータの回転軸と一致する仮想対称面を仮定し、第1砥石駆動モータのアンバランス位置と第2砥石駆動モータのアンバランス位置とが、仮想対称面に対して対称位置となるように、第1砥石駆動モータの位相と第2砥石駆動モータの位相とが調整されており、
第1砥石駆動モータの回転方向と第2砥石駆動モータの回転方向が互いに逆方向となるように、且つ第1砥石駆動モータの回転速度と第2砥石駆動モータの回転速度とを一致させ、回転中の第1砥石駆動モータのアンバランス位置と、回転中の第2砥石駆動モータのアンバランス位置と、が仮想対称面に対して対称位置となるように、第1砥石駆動モータと第2砥石駆動モータとを同期させて回転させるステップ、
とからなる複合研削盤における回転バランス調整方法。
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