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JP5467229B2 - パチンコ機 - Google Patents

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JP5467229B2
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Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機に関する。
一般に、パチンコ機には、遊技盤内の遊技領域に特別図柄を表示する特別図柄表示装置、所定の演出を表示する演出表示装置、特別図柄に係る電子抽選の契機となる特定入賞口(始動口)などが設けられており、遊技領域に向けて発射された遊技球が、この特定入賞口に入賞すると特別図柄に係る電子抽選が行われると共に、特別図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に停止させるといった態様の表示を行って電子抽選の結果を報知している。そして、電子抽選の結果大当たりであった場合には、特別図柄表示装置に大当たりであることを示す特別図柄が停止表示されると共に、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態に移行する。この大当たり遊技状態では、アタッカー装置が所定回数だけ開閉して露呈された大入賞口に遊技球が入るので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が特定入賞口に入賞した場合には、所定個数(例えば4個)を上限として当該入賞を契機に取得した乱数を保留球乱数として保留球乱数記憶部(メモリ)に記憶する。現在行われている遊技に係る特別図柄の変動が停止して電子抽選の結果が確定すると、保留球乱数記憶部に記憶した保留球乱数を順次読み出して、当該保留球乱数の当たり判定を行い、その結果を特別図柄の変動および停止により表示して当該保留球乱数に基づく遊技が進められる。
この特別図柄を変動させた後に停止させるまでの間には、通常様々な演出表示がなされており、これらの演出表示に一喜一憂しながら遊技者は遊技を楽しむのであるが、同じ演出表示を何度も見ていると次第に面白みが失われてくるため、近年はさらに工夫を凝らした演出態様が考案されている。より具体的に言うと、特別図柄の変動中の演出というのは、現在行われている遊技そのものに関するものであったが、その遊技が行われている間に保留球乱数記憶部に記憶された保留球乱数が当たりとハズレの何れであるかを示唆する情報を先行して予告報知(所謂、先読み演出)するといった演出が行われるようになっている。
例えば、特許文献1に示すように、図柄変動に係る保留球以外の保留球に対しても特賞(大当たり)の判定を行い、大当たりである場合には予告表示を行うといった技術が公知となっており、かかる公知技術によれば、保留記憶されている乱数の判定結果を事前に知ることができるので、予告表示がなされたときは、保留記憶されている乱数に基づく遊技の順番が回ってくるまでの間、遊技者は期待しながら遊技を楽しむことができる。
特開2002−85731号公報(段落0085、0086等)
しかしながら、上記従来の技術では、予告表示が行われると大当たりの可能性が高いといったことを遊技者は事前に予測することはできるが、どのような演出が行われて大当たりとなるのかを予測することはできなかった。つまり、大当たりの予告と演出内容との関連性がなかった。そのため、保留球乱数に係る遊技が行われたときに、特別図柄の変動に伴って大当たりとなる可能性(信頼度)の低い演出が実行されると、せっかく期待していたにも拘わらず、この演出を見た途端に期待が外れ、遊技への興味が削がれてしまうことになっていた。しかも、このことは、パチンコ機の稼働を低下させる要因ともなっていた。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保留球乱数に基づく電子抽選の結果を事前に予告報知することができ、しかも、予告報知によってどのような演出が行われるかの予測ができるパチンコ機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを(当該乱数に基づく遊技が開始される時点で)判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、前記変動パターンコマンドを決定するために用いられる変動パターン用の乱数を発生させる変動パターン用乱数発生手段と、前記変動パターン用乱数発生手段で発生した変動パターン用乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて取得する変動パターン用乱数取得手段と、前記変動パターン用乱数取得手段が取得した変動パターン用乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部と、前記演出態様の表示が開始されて途中までの間の態様である前半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の前半変動パターン、および、前記前半演出態様に続いて表示され、前記演出態様の表示が終了するまでの間の態様である後半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の後半変動パターンを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した変動パターン記憶部と、前記変動パターン用乱数所得手段が取得した変動パターン用乱数に基づいて、前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択した前半変動パターン、および、前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択した後半変動パターン変動パターンコマンドとして決定する変動パターンコマンド決定手段と、前記複数の前半変動パターンを種類に応じてグループ化した複数の前半先読み予告グループ、および、前記複数の後半変動パターンを種類に応じてグループ化した複数の後半先読み予告グループを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した先読み予告グループ記憶部と、前記変動パターン用乱数取得手段により取得した変動パターン乱数に基づいて、前記先読み予告グループ記憶部に記憶されている前記複数の前半先読み予告グループの中から1つ選択した前半先読み予告グループ、および、前記複数の後半先読み予告グループの中から1つ選択した後半先読み予告グループ先読み予告コマンドとして決定する先読み予告コマンド決定手段と、前記先読み予告コマンドに予め対応づけられた複数種類の先読み予告態様が記憶された先読み予告態様記憶部と、前記先読み予告コマンド決定手段にて決定された前記先読み予告コマンドに基づいて、前記先読み予告態様記憶部に記憶されている前記複数種類の先読み予告態様の中から前記演出表示装置に表示する先読み予告態様を決定する先読み予告態様決定手段と、前記先読み予告態様決定手段が決定した先読み予告態様を前記演出表示装置へ表示する先読み予告表示制御手段と、を備え、前記先読み予告コマンド決定手段が決定した先読み予告コマンドが、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数に基づくコマンドである場合に、前記先読み予告表示制御手段は、前記先読み予告態様決定手段が決定した前記先読み予告態様を(前記先読み予告コマンドに対応する)前記保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前の所定のタイミングで前記演出表示装置に表示するよう制御する構成とした。
本発明では、前半演出態様を決定するために用いられる前半変動パターンと、後半演出態様を決定するために用いられる後半変動パターンとを変動パターン用乱数に基づいて1つずつ選択して変動パターンコマンドを決定し、この変動パターンコマンドに基づいて演出表示装置に所定の演出を行うようになっている。そして、前半変動パターンの種類に応じてグループ化した前半先読み予告グループと、後半変動パターンの種類に応じてグループ化した複数の後半先読みグループとが、予め変動パターン用乱数に対応づけされている。つまり、変動パターン用乱数を取得すると、この乱数に基づいて変動パターンコマンドが決定されると共に、変動パターンコマンドに関連した先読み予告コマンドが決定されるのである。よって、保留球乱数に基づく遊技が行われる前に表示される先読み予告態様と、その保留球乱数に基づく遊技が開始される際に表示される演出態様との関連性を担保することができることとなる。
ここで、先読み予告態様と演出態様との関連性について具体的な説明すると、例えば、1つの演出態様として、図柄変動が停止するときに滑るような停止態様を3回繰り返した(所謂、擬似連)後にリーチ態様にさせる前半演出態様と、それに引き続いてキャラクタのバトル演出態様に発展する後半演出態様の2部構成となっている演出態様があるとする。そして、前半演出態様に対応する先読み予告態様として、予告用キャラクタが3人登場する態様が設定され、後半演出態様に対応する先読み予告態様として、これら3人のキャラクタの色が金色に設定されているとする。このような例において、保留球乱数に基づく遊技が開始するより前(例えば、先の遊技の図柄変動が停止した時点)に、金色の予告用キャラクタ3人が演出表示装置に表示されると、遊技者は、この先読み予告態様を見て、これから開始する遊技では、前半に図柄変動が停止するときに滑るような停止態様を3回繰り返した後にリーチ態様にさせる演出態様が行われ、その後、キャラクタのバトル演出態様に発展する演出態様になるとの予測をすることができる。
このような予測を可能とするために、本発明では、変動パターン用乱数に基づいて、前半変動パターンと後半変動パターンを選択して演出態様を決定するだけでなく、これらの変動パターンに対応する前半および後半先読み予告グループを選択して先読み予告態様を決定する構成としているのである。
よって、本発明によれば、演出表示装置に先読み予告態様が表示されたときに、遊技者は、保留球となっている乱数に基づく遊技が実際に行われるときにどのような演出態様となるのかを予測することができるため、遊技への興味を持続しながら、遊技を楽しむことができるのである。しかも、演出態様と先読み予告態様とが関連したものとなっているので、遊技への興味が削がれることもなく、パチンコ機の稼働低下を抑止する効果もある。
さらに、本発明では、前半先読み予告グループは、前半変動パターンの種類に応じてグループ化されている。同様に、後半先読み予告グループも、後半変動パターンの種類に応じてグループ化されている。よって、変動パターンの数よりも先読み予告グループの数の方が少なくなるため、先読み予告コマンド数が減り、制御負担が軽くなるといった利点もある。
なお、本発明において、「遊技が開始される時点」は、特別図柄の変動が開始する時点と同義である。また、「遊技が開始されるより前」とは、特別図柄の変動が開始されるより前と同義であるが、より詳細には、特別図柄が変動中に遊技球が始動口に入賞して特別図柄用乱数取得手段が特別図柄用乱数を取得した時点から、当該乱数が保留球乱数記憶部に保留球乱数として記憶され、この保留球乱数に係る遊技における特別図柄の変動が開始されるより前までの期間のことを言う。よって、この期間の所定のタイミングで演出表示装置に先読み予告態様を表示するように制御すれば、本発明の先読み予告表示制御手段に含まれることとなる。
また、上記構成において、前記特別図柄が変動中に遊技球が前記始動口に入賞したことに基づいて変動パターン用乱数取得手段が前記変動パターン用乱数を取得した場合には、当該入賞により前記保留球乱数記憶部に記憶された保留球乱数に基づく遊技が開始される時点で、前記変動パターンコマンド決定手段は、前記保留球乱数についての前記変動パターンコマンドを決定すると共に、前記演出態様決定手段は、前記変動パターンコマンド決定手段が決定した前記変動パターンコマンドに基づき、当該変動パターンコマンドを構成する前記前半変動パターンおよび前記後半変動パターンのそれぞれ対応する演出態様を決定し、前記演出表示制御手段は、この決定された演出態様を、前記保留球乱数に基づく遊技の開始に伴って前記演出表示装置に表示するよう制御するようにしても良い。
この構成によれば、変動パターンコマンド決定手段は、保留球乱数に基づく遊技が実際に開始される時点で、変動パターンコマンドを決定し、それに基づく演出態様が表示されるようになるため、保留球乱数として記憶された時点で変動パターンコマンドを決定するのに比べて、制御上のトラブルを防止することができる利点がある。つまり、保留球となった時点で決定すると、保留球乱数に基づく遊技が行われるまでの間に時間差があるため、その間に不正なコマンドが入力されると、ハズレであるにも拘わらず大当たりとなるような演出態様が表示される可能性もある。あるいは、保留球乱数記憶部に保留球乱数が上限まで記憶されると、特別図柄の変動時間を短縮する制御が行われる場合もあるため、先に決めた演出態様を用いることができないといった不都合も生じ得る。ところが、上記した構成とすることにより、遊技開始時点で演出態様が決定するので、このような不具合は防止できるのである。
また、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを(当該乱数に基づく遊技が開始される時点で)判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、前記変動パターンコマンドを決定するために用いられる変動パターン用の乱数を発生させる変動パターン用乱数発生手段と、前記変動パターン用乱数発生手段で発生した変動パターン用乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて取得する変動パターン用乱数取得手段と、前記変動パターン用乱数取得手段が取得した変動パターン用乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部と、前記演出態様の表示が開始されて途中までの間の態様である前半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の前半変動パターン、および、前記前半演出態様に続いて表示され、前記演出態様の表示が終了するまでの間の態様である後半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の後半変動パターンを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した変動パターン記憶部と、前記変動パターン用乱数所得手段が取得した変動パターン用乱数に基づいて、前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択した前半変動パターン、および、前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択した後半変動パターン変動パターンコマンドとして決定する変動パターンコマンド決定手段と、前記変動パターンコマンドに予め対応づけられた複数種類の先読み予告態様が記憶された先読み予告態様記憶部と、前記変動パターンコマンド決定手段にて決定された前記変動パターンコマンドに基づいて、前記先読み予告態様記憶部に記憶されている前記複数種類の先読み予告態様の中から前記演出表示装置に表示する先読み予告態様を決定する先読み予告態様決定手段と、前記先読み予告態様決定手段が決定した先読み予告態様を前記演出表示装置へ表示する先読み予告表示制御手段と、を備え、前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドが、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数に基づくコマンドである場合に、前記先読み予告表示制御手段は、前記先読み予告態様決定手段が決定した前記先読み予告態様を前記保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前の所定のタイミングで前記演出表示装置に表示するよう制御し、前記複数の前半変動パターンの何れが選択されたかに応じて、前記複数の後半変動パターンのうち選択され得る後半変動パターンは予め決められている構成とすることもできる。
この構成では、前半演出態様を決定するために用いられる前半変動パターンと、後半演出態様を決定するために用いられる後半変動パターンとを変動パターン用乱数に基づいて1つずつ選択して変動パターンコマンドを決定し、この変動パターンコマンドに基づいて演出表示装置に所定の演出を行うようになっている。さらに、この変動パターンコマンドを用いて先読み予告態様も決定している。よって、保留球乱数に遊技が行われる前に表示される先読み予告態様と、保留球乱数に基づく遊技が開始される際に表示される演出態様との関連性を担保することができることとなる。
ここで、先読み予告態様と演出態様との関連性について具体的な説明すると、例えば、1つの演出態様として、図柄の変動と停止を4回繰り返した(所謂、擬似連)後にリーチ態様にさせる前半演出態様と、それに引き続いてキャラクタの実写映像が流れる演出態様に発展する後半演出態様の2部構成となっている演出態様があるとする。そして、前半演出態様に対応する先読み予告態様として、特別予告用キャラクタが1人登場する態様が設定され、後半演出態様に対応する先読み予告態様として、1人のキャラクタの色が虎柄に設定されているとする。このような例において、まず、演出表示装置に保留球乱数に基づく遊技が開始するより前(例えば、先の遊技の図柄変動が停止した時点)で、先読み予告態様として、虎柄の特別予告用キャラクタ1人が演出表示装置に表示されると、遊技者はその先読み予告態様を見て、これから開始する遊技では、前半に擬似連が4回行われた後にリーチ態様にさせる演出態様が行われ、その後、キャラクタの実写映像が流れる演出態様に発展するとの予測をすることができる。
このことは、変動パターン用乱数に基づいて、前半変動パターンと後半変動パターンとから変動パターンコマンドを決定し、この変動パターンコマンドに基づいて演出態様を決定するだけでなく、これらの変動パターンコマンドを用いて先読み予告態様をも決定するという本発明の構成によって実現できるのである。このように、本発明によれば、演出表示装置に先読み予告態様が表示されたときに、遊技者は、保留球となっている乱数に基づく遊技が実際に行われるときに、どのような演出態様となるのかを予測することができ、遊技への興味を持続しながら、遊戯を楽しむことができることとなる。
なお、本発明において、「遊技が開始される時点」は、特別図柄の変動が開始する時点と同義である。また、「遊技が開始されるより前」とは、特別図柄の変動が開始されるより前と同義であるが、より詳細には、特別図柄が変動中に遊技球が始動口に入賞して特別図柄用乱数取得手段が特別図柄用乱数を取得した時点から、当該乱数が保留球乱数記憶部に保留球乱数として記憶され、この保留球乱数に係る遊技における特別図柄の変動が開始されるより前までの期間のことを言う。よって、この期間の所定のタイミングで演出表示装置に先読み予告態様を表示するように制御すれば、本発明の先読み予告表示制御手段に含まれることとなる。
また、上記構成において、前記変動パターン用乱数取得手段は、前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて、第1の変動パターン用乱数および第2の変動パターン用乱数を取得し、前記変動パターンコマンド決定手段は、前記第1の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択し、前記第2の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択することにより前記変動パターンコマンドを決定するようにしても良い。
この構成によれば、前半変動パターンの選択には第1の変動パターン用乱数が用いられ、後半変動パターンの選択には第2の変動パターン用乱数が用いられるため、一つの変動パターン用乱数を用いて前半変動パターンと後半変動パターンを両方選択する場合に比べて、変動パターン選択の偏りが少なくなる。従って、演出態様や先読み予告態様の選択も偏ったものにはならず、様々な態様を表示できる。
また、上記構成において、前記複数の前半変動パターンの何れが選択されたかに応じて、前記複数の後半変動パターンのうち選択され得る後半変動パターンは予め決められているようにすることもできる。
このように構成すると、前半変動パターンと後半変動パターンとの間に一定の関連性が確保できるため、演出態様の内容の不合理を防止できる利点がある。具体的に言うと、前半演出態様として大当たりの可能性(信頼度)の高い演出がなされた場合に、後半演出態様として大当たりの可能性が低い演出がなされると、せっかく信頼度の高い演出がでたのに後半で信頼度が低くなり、遊技者をがっかりさせてしまう点で演出内容としては不合理であるが、上記構成によれば、前半変動パターンで何が選択されたかに応じて後半変動パターンのうち選択され得るパターンが限定されるため、高信頼度の演出が選択される前半変動パターンが選択された場合には、後半でも高信頼度の演出が選択されるような後半変動パターンが選ばれるように予め決めておけば、このような不合理は解消される。
また、上記構成において、前記所定のタイミングは、前記保留球乱数に基づく遊技よりも1つ前の遊技における前記特別図柄の変動が停止したタイミングを含むことが好ましい。
このように構成すると、保留球乱数に基づく遊技の直前の遊技に係る特別図柄の変動停止時に先読み予告態様が表示されるため、次の遊技の期待が一気に高まり、より一層、遊技の趣向性が高まる利点がある。なお、本構成では、保留球乱数に基づく遊技よりも1つ前の遊技における特別図柄が停止したタイミングだけでなく、保留球乱数を記憶することができる所定個数の上限までであれば、2つ前や3つ前の遊技における特別図柄が停止したタイミングを含んでも構わない。
また、この構成において、特別図柄の変動が「停止」するとは、完全に停止が確定したときだでなく、変動が停止した状態をしばらく維持するような場合には、停止している状態全てが含まれる。さらに、特別図柄の変動・停止に同期して他の図柄(所謂、ダミー図柄)が変動して停止するような場合には、本構成における「特別図柄の変動が停止したタイミング」とは、「ダミー図柄の変動が停止したタイミング」と言い換えることもできる概念である。
本発明によれば、前半と後半の演出態様に対応した先読み予告態様を表示できるため、当該予告態様によってどのような演出が行われるかの予測ができる。しかも、先読み予告態様と実際の演出態様が関連しているため、遊技の興味が削がれるといったことがなく、パチンコ機の稼働低下を防止することもできる。
本発明の第1の実施の形態例に係るパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 図1に示すパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 図4に示す変動パターン用乱数抽選部の詳細を説明するためのブロック図である。 図4に示す変動パターンコマンド生成部の詳細を説明するためのブロック図である。 図4に示す先読み予告コマンド生成部の詳細を説明するためのブロック図である。 図4に示す演出制御処理部の詳細を説明するためのブロック図である。 図8に示す演出態様記憶部に記憶された変動パターンコマンドと演出態様との関係を説明するための図である。 図8に示す先読み予告キャラクタ記憶部に記憶された先読み予告コマンドと先読み予告キャラクタの関係を説明するための図である。 図1に示すパチンコ機の遊技処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例に係るパチンコ機における変動パターンコマンド生成部の詳細を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態例に係るパチンコ機における先読み予告コマンド生成部の詳細を説明するためのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態例に係るパチンコ機の先読み予告キャラクタ記憶部に記憶された変動パターンコマンドと先読み予告キャラクタの関係を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態例に係るパチンコ機の遊技処理の手順を示したフローチャートである。
以下、発明の第1の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられたハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発している。
また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理部11と、演出制御処理部12aと、特別図柄表示制御部12bと、ランプ制御処理部12cと、払出制御処理部12eと、普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等を備えている。続いて、図1〜図4を参照して、本発明のパチンコ機Pの構成を詳しく説明していくことにする。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置17と、演出表示装置34と、スルーチャッカ21と、普通図柄表示装置22と、電動チューリップ49と、ステージ36と、始動入賞口(始動口)37と、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置41等が設けられている。
演出表示装置34は、遊技盤3の略中央部に設けられ、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものであって、本実施形態では液晶表示装置が用いられている。この演出表示装置34には、所定の演出態様の一部として、特別図柄表示装置17に変動表示される特別図柄と同期をとってダミー図柄が変動表示されるようになっている。なお、この演出表示装置34には、保留球乱数が保留球乱数記憶部(メモリ)115に記憶された場合にも保留表示(保留球乱数が記憶された旨の表示)を行うようになっており、保留球表示装置としての機能も有している。
また、特別図柄表示装置17は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものであって、より具体的には、抽選結果を、特別図柄(数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示するものである。この特別図柄表示装置17は、本実施形態では7セグメント表示器が用いられており、演出表示装置34を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤3の右下部分に離れて設けられている。
スルーチャッカ21は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、その内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプのスルーチャッカ検知センサ46が内蔵されている。また、このスルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選の結果を表示するための普通図柄表示装置22が、特別図柄表示装置17の隣に設けられている。この普通図柄表示装置22は、本実施形態では、二つのLEDランプで構成されており、普通図柄当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
電動チューリップ49は、始動入賞口37の入口に設けられ、遊技盤3の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えており、ソレノイドに通電がなされると一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、始動入賞口37の入口を拡大するようになっている。
ステージ36は、演出表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ36の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には始動入賞口37が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で始動入賞口37へと導かれる。アタッカー装置41は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果、大当たりとなって大当たり遊技に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー装置41が開放すると、大入賞口42が露呈し、そこに遊技球が入賞することで多くの賞球が獲得できるようになっている。また、一般入賞口38に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。そして、始動入賞口37や一般入賞口38に入らなかった遊技球は、アウト口39から回収される。なお、始動入賞口37、一般入賞口38、大入賞口42の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ43〜45(図4参照)が設けられている。
前面ボード6には遊技球を収容するとともに、外部に排出可能な受皿5が取り付けられている。この受皿5は、遊技者が投入した遊技球を収容するだけでなく、賞球払出装置14から賞球として払い出された遊技球も収容可能となっている。また、遊技球を遊技領域31に向けて発射するための発射装置9が前面枠2の下部に取り付けられており、受皿5に収容されている遊技球がこの発射装置9に1個ずつ供給される。そして、前面ボード6の右下に取り付けられたハンドル7を回動させると、その回動量に応じた発射強度で発射装置9が遊技球を遊技領域31へと発射することができるようになっている。
主制御処理部11は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。この主制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等とにより構成されている。このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。
具体的には、図4に示すように、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う特別図柄抽選部(電子抽選手段)110と、この特別図柄抽選部110が判定した抽選結果に応じて特別図柄を決定する特別図柄決定部120と、演出表示装置34に表示する演出態様を決める際に用いられる変動パターンコマンドを生成する変動パターンコマンド生成部140と、変動パターンコマンドを決める際に用いられる変動パターン用乱数の抽選処理を行う変動パターン用乱数抽選部130と、先読み予告態様を決める際に用いられる先読み予告コマンドを生成する先読み予告コマンド生成部150と、特別図柄抽選部110による抽選結果の判定が特別図柄当たりとなった場合にアタッカー装置41(のソレノイド)を作動させて大当たり遊技に移行する大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)160と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄抽選部170と、電動チューリップ49の作動を制御する電動チューリップ作動制御部180とを備えて主制御処理部11は構成されている。
特別図柄抽選部110は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)111と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)112と、この特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が大当たりであるか否かを特別図柄判定テーブル114を参照して決定する特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)113と、特別図柄用乱数取得部112が乱数を取得したときに特別図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を保留球乱数として記憶する保留球乱数記憶部115と、を備えている。
また、図5に示すように、変動パターン用乱数抽選部130は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を0〜50までの範囲で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する変動パターン用乱数発生部(変動パターン用乱数発生手段)131と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことに基づいて(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する前半変動パターン用乱数取得部(変動パターン用乱数取得手段)132、および、後半変動パターン用乱数取得部(変動パターン用乱数取得手段)133と、これら2つの変動パターン用乱数取得部132、133がそれぞれ取得した乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部134と、を備えている。
変動パターンコマンド生成部140は、図6に示すように、変動パターンコマンドを決定するための変動パターンコマンド決定部(変動パターンコマンド決定手段)141と、変動パターンのデータが記憶されている変動パターンデータ記憶部(変動パターン記憶部)145とを備えて構成されている。次に、この変動パターンコマンド生成部140について、図6を参照しながら詳細に説明する。
変動パターンコマンド決定部141は、前半変動パターン選択部142と後半変動パターン選択部143とで構成されており、前半変動パターン用乱数取得部132(図5参照)が取得した前半変動パターン用乱数(第1の変動パターン用乱数)に基づいて、所定のテーブルを参照して、複数の前半変動パターン1A(弱)〜4B(強)までの中から1つの前半変動パターンを選択する。同様に、後半変動パターン選択部143は、後半変動パターン用乱数取得部133(図5参照)が取得した後半変動パターン用乱数(第2の変動パターン用乱数)に基づいて、複数の後半変動パターン1a(弱)〜3b(強)までの中から所定のテーブルを参照して1つの後半変動パターンを選択する。そして、前半変動パターン選択部142が選択した前半変動パターンと、後半変動パターン選択部143が選択した後半変動パターンとを組み合わせることにより1つの変動パターンコマンドを変動パターンコマンド決定部141が決定している。
変動パターンデータ記憶部145には、前半変動パターンと前半変動パターン用乱数とが予め対応づけされた2つのテーブル、即ち、前半演出(通常)用テーブル146a、および、前半演出(有利)用テーブル146bが記憶されている。加えて、後半変動パターンと後半変動パターン用乱数とが予め対応づけされた4つのテーブル、即ち、後半演出用テーブル147a〜147dが変動パターンデータ記憶部145に記憶されている。
前半演出(通常)用テーブル146aは、特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が特定乱数以外の乱数を取得した場合に参照されるテーブルである。これに対して、特別図柄用乱数取得部112が特定乱数を取得した場合に参照されるテーブルが前半演出(有利)用テーブル146bである。ここで、特定乱数とは、大当たりとなる乱数を含んだ数個の乱数で構成されるものである。図示されているように、前半演出(通常)用テーブル146aでは、前半変動パターン用乱数が0〜10のときには前半変動パターン1A(弱)が選択されるように対応づけされており、前半変動パターン用乱数が11〜19のときは前半変動パターン1B(弱)が対応づけされ、同じようにして、前半変動パターン用乱数が48〜50のときには前半変動パターン4B(強)が選択されるよう対応づけられている。これに対して、前半演出(有利)用テーブル146bでは、前半変動パターン1A(弱)が選択されるための変動パターン用乱数は0〜2であり、前半変動パターン4B(強)が選択されるための変動パターン用乱数は40〜50である。このように、前半演出(通常)用テーブル146aと前半演出(有利)用テーブル146bとでは、選択される前半変動パターンの種類と前半変動パターン用乱数との対応が相違するようになっている。
そして、特別図柄用乱数取得部112が特定乱数を取得したときには、前半演出(有利)用テーブル146bが参照されるので、前半変動パターン4A(強)が選択される確率は10/50、前半変動パターン4B(強)が選択される確率は11/50と高い確率でこれらの前半変動パターンが選択される。一方、特定乱数以外のときは前半演出(通常)用テーブル146aが参照されるため、前半変動パターン4A(強)、および、前半変動パターン4B(強)が選択される確率は3/50と低く、これらの変動パターンが選択される確率は低い。このようなテーブルとなっているため、前半変動パターン4A(強)や前半変動パターン4B(強)に基づいて変動パターンコマンドが決定され、それに基づく前半演出態様が演出表示装置34に表示された場合には、大当たりを含む特定乱数が取得されている可能性が高いので、遊技者は、大当たりとなっているのではないかと期待することができる。このことから、前半変動パターン4A(強)や4B(強)に基づく演出は、大当たりの可能性の度合いを示す信頼度が高い演出であると言える。なお、図中の(弱)、(中)、(強)の表示は、信頼度を示す意味でもある。
一方、後半演出用のテーブルは、後半変動パターン用乱数取得部133が取得した乱数に後半変動パターンが予め対応づけられて構成されたものであり、前半変動パターンとして何れのパターンが選択されたかによって、参照されるテーブルが予め決められている。具体的に言うと、前半変動パターン1A(弱)〜1C(弱)が選択された場合には、参照される後半演出用テーブルは、符号147aの後半演出用(前半1A〜1C(弱)の時)テーブルである。同じように、前半変動パターン2A〜2C(中)が選択された場合には、後半演出用(前半2A〜2C(中)の時)テーブル147bが参照され、同様にして、前半変動パターン4A〜4B(強)が選択されると、それに基づいて後半演出用(前半4A〜4B(強)の時テーブル147dが選択されるようになっている。
ここで、前述したように、特定乱数が取得された場合には、前半変動パターン4A(強)か4B(強)が選択される確率が高く、これらが選択されると、後半演出用テーブル147dが参照されるため、後半変動パターンとして選択されるものは後半変動パターン2c(中)、後半変動パターン3a(強)、後半変動パターン3b(強)の何れかしかない。よって、後半演出態様として後半変動パターン2c(中)、3a(強)、3b(強)に基づく演出が表示されると、大当たりの可能性が高いのではないかと遊技者が期待できるのである。このように、大当たりの可能性を示唆できるように、特定乱数か否かで参照する前半演出用テーブルが異なり、選択された前半変動パターンに応じて後半演出用テーブルの参照先が異なるようになっている。
次に、先読み予告コマンド生成部150の詳細について、図7を参照しながら説明する。先読み予告コマンド生成部150は、先読み予告コマンドを決定するための先読み予告コマンド決定部(先読み予告コマンド決定手段)151と、先読み予告グループのデータが記憶されている先読み予告グループ記憶部155とを備えて構成されている。
先読み予告コマンド決定部151は、前半先読み予告グループ選択部152と後半先読み予告グループ選択部153とで構成されており、前半変動パターン用乱数取得部132が取得した前半変動パターン用乱数(第1の変動パターン用乱数)に基づいて、所定のテーブルを参照して、複数の前半先読み予告グループ1(弱)〜4(強)までの中から1つの前半先読み予告グループを選択する。同様に、後半先読み予告グループ選択部153は、後半変動パターン用乱数取得部133が取得した後半変動パターン用乱数(第2の変動パターン用乱数)に基づいて、複数の後半先読み予告グループ1(弱)〜3(強)までの中から所定のテーブルを参照して1つの後半先読み予告グループを選択する。そして、前半先読み予告グループ選択部152が選択した前半先読み予告グループと、後半先読み予告グループ選択部153が選択した後半先読み予告グループとを組み合わせることにより1つの先読み予告コマンドを先読み予告コマンド決定部151が決定している。
先読み予告グループ記憶部155には、前半変動パターン用乱数と前半先読み予告グループとが予め対応づけられたテーブルが2つ、即ち、前半先読み予告(通常)用テーブル156a、および、前半先読み予告(有利)用テーブル156bが記憶されている。加えて、後半変動パターン用乱数と後半先読み予告グループとが予め対応づけられたテーブルが4つ、即ち、後半先読み予告用テーブル157a〜157dが先読み予告グループ記憶部155に記憶されている。
ここで、先読み予告グループとは、変動パターンの種類に応じてグループ化したものである。具体的に説明すると、図6に示すように、本実施形態では、前半変動パターンの種類として1A(弱)、1B(弱)、・・・4A(強)、4B(強)があり、前半変動パターン1A(弱)、1B(弱)、1C(弱)の3つを1つの種類として括り、これら3つの前半変動パターンをグループ化したものが前半先読み予告グループ1(弱)であり、同様にして、前半変動パターン4A(強)、4B(強)の2つをグループ化したものが前半先読み予告グループ4(強)である。そのため、前半変動パターン用乱数が0〜26であれば、前半変動パターンとしては1A(弱)〜1C(弱)の3つの中から何れかが選ばれるが、先読み予告グループとしては、1つの前半先読み予告グループ1(弱)が選択されることとなる。このように、グループ化によって、前半先読み予告グループの数は前半変動パターンの数より少なくなっているのである。
後半変動パターンと後半先読み予告グループとの関係も同様であり、例えば、後半変動パターン1a(弱)と1b(弱)とを1つの種類として括ってグループ化したものが、後半先読み予告グループ1(弱)であり、後半変動パターン3a(強)と3b(強)をグループ化したものが、後半先読み予告グループ3(強)となっている。
さらに、前半先読み予告(通常)用テーブル156aは、特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が特定乱数以外の乱数を取得した場合に参照されるテーブルである。これに対して、特別図柄用乱数取得部112が特定乱数を取得した場合に参照されるテーブルが前半先読み予告(有利)用テーブル156bである。ここで、特定乱数とは、上述したように、大当たりとなる乱数を含んだ数個の乱数で構成されるものである。図7に示すように、前半先読み予告(通常)用テーブル156aでは、前半変動パターン用乱数が0〜26のときには、前半先読み予告グループ1(弱)が選択されるように対応づけされており、前半変動パターン用乱数が27〜38のときは、前半先読み予告グループ2(中)が対応づけされており、前半変動パターン用乱数が39〜44のときには前半先読み予告グループ3(中)が選択されるよう対応づけされ、前半変動パターン用乱数が45〜50のときには前半先読み予告グループ4(強)が対応づけされている。
これに対して、前半先読み予告(有利)用テーブル156bでは、前半先読み予告グループ1(弱)が選択されるための変動パターン用乱数は0〜8であり、前半先読み予告グループ4(強)が選択されるための変動パターン用乱数は30〜50である。このように、前半先読み予告(通常)用テーブル156aと前半先読み予告(有利)用テーブル156bとでは、選択される前半先読み予告グループの種類と前半変動パターン用乱数との対応が相違するようになっている。
そのため、特定乱数を特別図柄用乱数取得部112が取得したときには、前半先読み予告(有利)用テーブル156bが参照されるが、前半先読み予告グループ4(強)が選択される確率が21/50と高い確率となっているため、この前半先読み予告グループ4(強)が選択される可能性が高い。一方、特定乱数以外のときは前半先読み予告(通常)用テーブル156aが参照されるため、前半先読み予告グループ4(強)が選択される確率は6/50と低い。
このように先読み予告用テーブルが構成されているため、前半先読み予告グループ4(強)に基づいて先読み予告コマンドが決定され、それに基づく先読み予告態様が演出表示装置34に表示された場合には、大当たりを含む特定乱数が取得されている可能性が高い。よって、遊技者は、大当たりの可能性が高いのではないかと期待することができる。つまり、前半先読み予告グループ4(強)に基づく演出は大当たりの可能性の度合いを示す信頼度が高い演出であると言える。なお、図中の(弱)、(中)、(強)の表示は、信頼度を示す意味でもある。
また、後半先読み予告用のテーブル157a〜157dは、後半変動パターン用乱数取得部133が取得した乱数に後半先読み予告グループが予め対応づけられて構成されたものであり、しかも、何れの前半先読み予告グループが選択されたかによって、参照されるテーブルが予め決められている。具体的に言うと、前半先読み予告グループ1(弱)が選択された場合には、参照される後半先読み予告用テーブルは、符号157aの後半先読み予告用(前半Gr1(弱)の時)テーブルである。同じように、前半先読み予告グループ2(中)が選択された場合には、後半先読み予告用(前半Gr2(中)の時)テーブル157bが参照され、同様にして、前半先読み予告グループ4(強)が選択されると、それに基づいて後半先読み予告用(前半Gr4(強)の時)テーブル157dが選択されるようになっている。
ここで、上述したように、特定乱数が取得された場合には、前半先読み予告グループ4(強)が選択される確率が高く、これが選択されると、後半先読み予告用テーブル157dが参照されるため、後半先読み予告グループとして選択されるものは後半先読み予告グループ2(中)、後半先読み予告グループ3(強)の何れかしかない。よって、後半先読み予告グループ2(中)、3(強)に基づいて選択された先読み予告態様が表示されると、大当たりの可能性が高いのではないかと遊技者が期待できるのである。このように、大当たりの可能性を示唆できるように、特定乱数か否かで参照する前半先読み予告用テーブルが異なり、選択された前半先読み予告グループに応じて後半先読み予告用テーブルの参照先が異なるようになっている。
また、図4に説明を戻すと、普通図柄抽選部170は、特別図柄用乱数発生手段111が発生させる乱数の数より少ないが同様の構成からなる普通図柄用乱数発生部と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に(スルーチャッカ検知センサ46からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する普通図柄用乱数取得部と、この普通図柄用乱数取得部が取得した乱数が普通図柄当たりであるか否かを普通図柄判定テーブルを参照して決定する普通図柄当否判定部と、普通図柄用乱数取得部が乱数を取得したときに普通図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を普通図柄用保留球乱数として記憶する普通図柄用保留球乱数記憶部と、を備えている。
また、電動チューリップ作動制御部180は、普通図柄抽選部170による電子抽選で普通図柄当たりに当選したコマンドに基づいて、電動チューリップ49のソレノイドに通電して開閉するよう制御する。なお、大当たり遊技制御部160は、大当たりの種類に応じて所定のラウンド数だけアタッカー装置41の開閉を行うように制御している。
続いて、主制御処理部11からの指令を受けて各種装置を制御する副制御部について説明する。演出制御処理部12aは、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられ、主制御処理部11が生成した処理情報に従って、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)の制御を行う装置である。
演出制御処理部12aは、図8に示すように、処理部として、演出態様を決定するための演出態様決定部(演出態様決定手段)210と、この演出態様決定部210が決定した演出態様を演出表示装置34に表示するよう制御する演出表示制御部(演出表示制御手段)220と、先読み予告キャラクタ(先読み予告態様)を決定するための先読み予告キャラクタ決定部(先読み予告態様決定手段)230と、この先読み予告キャラクタ決定部230が決定した先読み予告キャラクタを演出表示装置34に表示するよう制御するための先読み予告表示制御部(先読み予告表示制御手段)240と、先読み予告キャラクタの表示を行うか否かを抽選により決定するための先読み予告実行抽選部250とを備えて構成されている。
また、演出制御処理部12aは、記憶部として、複数種類の演出態様が記憶された演出態様記憶部260と、複数種類の先読み予告キャラクタが記憶された先読みキャラクタ記憶部(先読み予告態様記憶部)270とを備えている。
演出態様記憶部260には、図9に示すように、複数の演出態様が記憶されている。これらの演出態様は、前半演出態様と後半演出態様の2部構成となっており、変動パターンコマンド生成部140で生成された変動パターンコマンドと複数の演出態様とは予め対応づけられている。具体的には、変動パターンコマンド「前半変動パターン1A(弱)+後半変動パターン1a(弱)」には、「前半演出態様(演出パターン1A)+後半演出態様(演出パターン1a)」の演出態様が対応づけされている。同様にして、生成され得る変動パターンコマンドに対して、図9の如く演出態様が予め対応づけられているのである。つまり、前半変動パターン1A(弱)に対しては演出パターン1Aが対応しており、前半変動パターン2B(中)には演出パターン2Bが対応し、前半変動パターン4B(強)には演出パターン4Bが対応している。同じように、後半変動パターン1a(弱)には演出パターン1aが対応し、後半変動パターン3b(強)には演出パターン3bが対応するようになっている。
このように、変動パターンコマンドは前半変動パターンと後半変動パターンとが組み合された1つのコマンドとして生成されるようになっており、生成されたコマンドのうち前半変動パターンに対しては予め決められた前半演出態様(演出パターン)が選ばれ、後半変動パターンに対しては予め決められた後半演出態様(演出パターン)が選ばれるように変動パターンコマンドと演出態様との対応関係が予め設定されているのである。
また、先読み予告キャラクタ記憶部270には、図10に示すように、複数の先読み予告キャラクタ(キャラクタA〜H)が記憶されている。そして、先読み予告コマンドに応じて選択される先読み予告キャラクタは予め決められており、例えば、先読み予告コマンドが、前半先読み予告グループ1(弱)と後半先読み予告グループ1(弱)との組合せに基づくコマンドである場合には、選択される先読み予告キャラクタは、「キャラクタA」である。同様にして、前半先読み予告グループ4(強)と後半先読み予告グループ3(強)が選択されたことに基づいて生成された先読み予告コマンドが演出制御処理部12aに入力された場合には、先読み予告キャラクタ決定部230は、「キャラクタH」を選択する。
また、図4に説明を戻すと、特別図柄表示制御部12bは、主制御処理部11の特別図柄決定部120が決定した特別図柄のコマンドと、変動パターンコマンド生成部140が生成した変動パターンコマンドに基づき、特別図柄表示装置17に特別図柄を所定の時間だけ変動させた後に停止させる態様で特別図柄決定部120が決定した特別図柄を表示する。
一方、普通図柄表示制御部12fは、普通図柄抽選部160による普通図柄に係る抽選結果のコマンドを受け、そのコマンドに基づいて普通図柄表示装置22に普通図柄を変動させた後に停止させる態様で表示するよう制御している。なお、普通図柄表示制御部12fは、上記した特別図柄表示制御部12bによる表示制御と比べて表示する図柄の対象が相違するものの、表示制御の基本構成はほぼ同じである。また、ランプ制御処理部12cは、主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。
払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御する。この賞球払出装置14は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、始動入賞口検知センサ43、一般入賞口検知センサ44、大入賞口検知センサ45等が遊技球の通過を検知したら、賞球払出装置14は主制御処理部11を経由して受けたコマンドに基づき遊技球を払い出す。
発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置9に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理部13は、払出制御処理部12eと接続されており、CRユニットが接続されていない場合に発射停止信号が受信されるようになっている。
次に、第1の実施の形態例に係るパチンコ機Pの遊技の流れについて、図11に図示する、始動入賞口に入賞した遊技球に係る遊技処理手順を示したフローチャートを用いて説明する。まず、遊技領域31を流下している遊技球が、始動入賞口37に入賞したかどうか(始動口検知センサ43から遊技球を検知した信号の入力があったか)を判断する(ステップS11)。始動入賞口37に遊技球が入賞したと判断された場合(ステップS11でYes)には、特別図柄用乱数取得部112が特別図柄用乱数発生部111で発生した乱数の中から1つを取得すると共に、変動パターン用乱数発生部131で発生した乱数の中から前半変動パターン用乱数取得部132が前半変動パターン用乱数を取得し、後半変動パターン用乱数取得部133が後半変動パターン用乱数を取得する(ステップS12)。
次いで、特別図柄は変動中かどうかを特別図柄抽選部110が判断する(ステップS13)。特別図柄が変動中である場合(ステップS13でYes)には、保留球乱数記憶部115に取得した特別図柄用乱数を保留球乱数として記憶させると共に、演出制御処理部12aに保留球乱数を記憶した旨の保留球コマンドを送信する(ステップS14)。また、このステップS14において、変動パターン用乱数抽選部130は、取得した前半変動パターン用乱数と後半変動パターン用乱数を変動パターン用乱数記憶部134に記憶させる。なお、保留球コマンドを受け取った演出制御処理部12aは、演出表示装置34に保留球表示(白色の星型のマーク)を行い、記憶した保留球乱数に係る遊技が開始される旨のコマンドを主制御処理部11から演出表示制御部12aが受信すると、この保留球表示を消去する。
次いで、先読み予告コマンド生成部150が保留球乱数の値と変動パターン用乱数の値に応じて先読み予告コマンドを決定して、演出制御処理部12aにそのコマンドを送信する(ステップS15)。例えば、取得した前半変動パターン用乱数の値が「41」、後半変動パターン用乱数の値が「23」、保留球乱数の値が「200」(この200の数値は大当たり乱数)であるとすると、この保留球乱数の値は特定乱数であるため、先読み予告テーブルとして前半先読み予告(有利)用テーブル156bが参照される。そして、前半変動パターン用乱数が41なので、前半先読み予告グループ4(強)が前半先読み予告グループ選択部152によって選択される。この前半先読み予告グループ4(強)が選択されると、この選択に従って後半用のテーブルとして後半先読み予告用(前半Gr4(強)の時)テーブル157dが参照されることになる。そして、後半変動パターン用乱数が23なので、後半先読み予告グループ3(強)が後半先読み予告グループ選択部153によって選択される。そして、これらの予告グループを組み合わせて、先読み予告コマンド決定部が「前半先読み予告グループ4(強)+後半先読み予告グループ3(強)」である旨のコマンドを決定し、先読み予告コマンド生成部150が演出制御処理部12aに当該コマンドを送信する。
この先読み予告コマンドを受けた演出制御処理部12aでは、先読み予告実行抽選部250が先読み予告を行うか否かの抽選を行う(ステップS16)。この抽選に当選すると(ステップS16でYes)、演出制御処理部12aは、変動中の特別図柄が停止したか否かをチェックする(ステップS17)。特別図柄の変動が停止した場合(ステップS17でYes)には、この停止したタイミング(所定のタイミング)で先読み予告キャラクタを演出表示装置34に表示するように先読み予告表示制御部240が制御する(ステップS18)。先の例で先読み予告コマンドとして「前半先読み予告グループ4(強)+後半先読み予告グループ3(強)」が入力されているので、表示する先読み予告キャラクタは、図10に示すように「キャラクタH」が表示される。
なお、本実施形態では、前述したように、特別図柄の変動表示と演出表示装置34に表示されるダミー図柄の変動表示のタイミングが同期するように制御されているので、ダミー図柄の変動が停止するタイミングと特別図柄の変動が停止するタイミングとは見た目には同じとなるようになっている。つまり、本実施形態において、所定のタイミングとは、特別図柄の変動が停止するタイミングであるが、演出態様の表示が停止する(別言すると、ダミー図柄の変動が停止する)タイミングであると言い換えることができるのである。
次いで、ステップS11にて始動入賞口37に入賞したと判断された遊技球に係る保留球乱数に基づく遊技の順番がきたかどうかを主制御処理部11がチェックする(ステップS19)。順番が回ってきた場合(ステップS19でYes)には、当該保留球乱数に基づく遊技に関する処理が開始される。具体的には、ステップS20にて特別図柄当否判定部112が保留球乱数に係る大当たり判定を行う。そして、次にステップS21にて変動パターンコマンド決定部141が変動パターンコマンドを決定し、このコマンドを変動パターン生成部140が演出制御処理部12aにコマンドを送信する。
先の例を用いて具体的に説明すると、取得した前半変動パターン用乱数の値が「41」、後半変動パターン用乱数の値が「23」、保留球乱数の値が「200」(この200の値は大当たり乱数)であるので、図6に示すように前半演出(有利)用のテーブル146bを参照して前半変動パターン用乱数「41」に対応する前半変動パターン4B(強)が前半変動パターンとして前半変動パターン選択部142により選択される。この選択によって、後半変動パターンを選択するために参照するテーブルとしてテーブル147dが決定する。後半変動パターン用乱数は「23」なので、後半演出用テーブル147dを参照して、後半変動パターン選択部143が後半変動パターン3a(強)を選択する。そして、変動パターンコマンド決定部141が、「前半変動パターン4B(強)+後半変動パターン3a(強)」である旨のコマンドを変動パターンコマンドとして決定し、変動パターンコマンド生成部140が当該コマンドを演出制御処理部12aに送信する。
この変動パターンコマンドが演出制御処理部12aに入力されると、演出態様決定部210が、演出態様記憶部260に記憶されている演出態様の中から、所定の演出態様を決定する(ステップS22)。具体的には、図9に示すように、変動パターンコマンド「前半変動パターン4B(強)+後半変動パターン3a(強)」に基づいて、このコマンドに対応する演出態様として「演出パターン4B+演出パターン3a」が決定される。この態様は、前半演出態様として演出パターン4Bが表示され、それに引き続いて行われる後半演出態様として演出パターン3aが表示される内容である。
次いで、ステップS23にて、この決定した演出態様を演出表示制御部220が演出表示装置34に表示されると共に、特別図柄表示制御部12bが特別図柄を特別図柄表示装置17に変動表示を開始させる。なお、本実施形態において変動パターンコマンドの決定はステップS21の時点であるため、フローチャート上では特別図柄の変動が開始するステップS23とは時間差があるように見えるが、これは、フローチャートでは手順を一つずつ説明しなければならない関係上、時間差が設けられたような記載となっているだけであり、実際のステップS20〜ステップS23までの処理は殆ど同時に行われる遊技開始に係る処理であるため、本実施形態の変動パターンコマンドの決定は、保留球乱数に基づく遊技が開始される時点であり、特別図柄の変動が開始する時点と同じ時点である。
次いで、特別図柄は確定したか(停止したか)を主制御処理部11が判断し(ステップS24)、特別図柄が確定している場合(ステップS24でYes)には、次のステップS25で大当たりであるか否かをチェックする。大当たりと判定された場合(ステップS25でYes)には、大当たり遊技制御部160が大当たり遊技に移行する(ステップS26)。なお、先の例では、取得した乱数の値が「200」の大当たり乱数値であるため、ステップS25でYesとなり大当たり遊技に移行することとなる。
なお、ステップS11でNoの場合には、ステップS11の前に戻り、ステップS16でNoの場合には、ステップS19まで進み、ステップS17でNoの場合には、ステップS17の前に戻る。また、ステップS19でNoの場合にはステップS16の前まで戻る。また、ステップS24でNoの場合はステップS24の前に戻り、ステップS25でNoの場合には、処理が終了する。また、ステップS13でNoの場合、つまり、保留球とならずに、始動口入賞を契機として直ちに遊技が開始された場合には、ステップS13からステップS20に飛んで、ステップS20以降の遊技処理が実行される。
以上、説明したように、第1の実施の形態例に係るパチンコ機Pでは、先読み予告キャラクタとして「キャラクタH」が表示されると、遊技者は、このキャラクタHが表示されているので、先読み予告コマンドとして「前半先読み予告グループ4(強)+後半先読み予告グループ3(強)」が選択されていると予測できる。そして、この先読み予告コマンドが選択されたということは、変動パターンコマンドとして、前半変動パターン4A(強)か4B(強)の何れか1つと、後半変動パターン3a(強)か3b(強)の何れか1つを組み合わせたコマンドが生成されるということであり、変動パターンコマンドに対応する演出態様として、前半演出態様として演出パターン4Aか4Bが、後半演出態様として演出パターン3aか3bがそれぞれ組み合わされた演出態様が選択されるということである。
よって、「キャラクタH」を見ただけで、遊技者は、保留球乱数に基づく遊技が開始したときにどのような演出態様が表示されるか、より詳細に言うと、前半演出態様として演出パターン4Aか4Bの何れかが表示され、後半演出態様として演出パターン3aか3bの何れかが表示されるということが予測できるのである。そのため、「キャラクタH」を見た後には、この先読み予告の対象となった保留球乱数に基づく遊技が開始するまでの楽しみが持続するうえ、当該遊技が開始されても演出内容が予測と相反するといったことはないので、遊技の興味が失われることはない。
また、変動パターンの種類に応じてグループ化した先読み予告グループを用いることで、変動パターンコマンドに基づく演出態様と先読み予告コマンドに基づく先読み予告態様との関連性を担保しつつ、先読み予告グループの種類を少なくして制御負担を軽減させることができる。
続いて、発明の第2の実施の形態例に係るパチンコ機Pについて図12および図13を用いて説明するが、第1の実施の形態例に係るパチンコ機Pと同一構成の部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点の部分を中心に説明を行うことにする。
第2の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、変動パターンコマンド生成部340と、先読み予告コマンド生成部350の構成が第1の実施の形態例に係るパチンコ機におけるものと主に相違している。具体的には、変動パターンコマンド生成部340の変動パターンデータ記憶部345に記憶されている変動パターンのテーブルが異なるものとなっており、先読み予告コマンド生成部350の先読み予告グループ記憶部355に記憶されている先読み予告グループのテーブルが異なるものとなっている。以下、その相違について詳しく説明する。
図12に示すように、変動パターンデータ記憶部345には、前半演出(通常)用テーブル346aと、前半演出(有利)用テーブル346bと、後半演出(通常)用テーブル347aと、後半演出(有利)用テーブル347bとが記憶されている。そして、特別図柄用乱数発生部111が特定乱数を取得した場合には、前半演出(有利)用テーブル346bと後半演出(有利)用テーブル347bとが参照され、特定乱数以外の乱数の場合には、前半演出(通常)用テーブル346aと後半演出(通常)用テーブル346bが参照されるように予め対応づけられている。また、本実施形態においては、前半変動パターンとして何れが選択されても後半演出用テーブルの参照先が制限されていない。つまり、特別図柄用乱数がどの値かによって参照されるテーブルが決まるものの、選択される変動パターンに応じたテーブルというものはないのである。
そのため、例えば、特定乱数を取得した場合であって、前半変動パターン用乱数として「35」、後半変動パターン用乱数として「3」が選択されると、変動パターンコマンド「前半変動パターン3B(強)+後半変動パターン1b(弱)」が生成される。このような変動パターンコマンドが選択されると、前半演出態様として信頼度が高い演出が表示されるが、後半演出態様として信頼度の低い演出が表示され得るということである。よって、この実施の形態例では、遊技者は演出態様の前半と後半で信頼度が極端に異なる表示がなされても、大当たりの可能性が高いかもしれないと期待することができ、演出のバリエーションが増える利点がある。
また、第2の実施の形態例に係るパチンコ機Pの先読み予告グループ記憶部355は、前半先読み予告(通常)用テーブル356aと、前半先読み予告(有利)用テーブル356bと、後半先読み予告(通常)用357aと、後半先読み予告(有利)用テーブル357bとが記憶されている。これらのテーブルがどのように参照されるかについては、上述した変動パターンデータ記憶部345と同様に、特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が特定乱数である場合には、前半先読み予告(有利)用テーブル356bと後半先読み予告(有利)用テーブル357bとが参照され、特定乱数以外の場合には、前半先読み予告(通常)用テーブル356aと後半先読み予告(通常)用テーブル357aとが参照されるようになっている。
そのため、上述の例を挙げて説明すると、特定乱数を取得した場合であって、前半変動パターン用乱数として「35」、後半変動パターン用乱数として「3」が選択されると、先読み予告コマンド「前半先読み予告グループ3(強)+後半先読み予告グループ1(弱)」が生成される。このような先読み予告コマンドが決定されると、このコマンドに基づく先読み予告キャラクタ(図示せず)の表示を見た遊技者は、前半演出態様として信頼度が高い演出が表示されるが、後半演出態様として信頼度の低い演出が表示されることを予測することができる。通常は、後半演出態様として信頼度の低い演出が表示される旨の予告が出ると失望してしまうことになるが、本実施形態例では、前半先読みグループで何が選択されたかと関係なく後半先読み予告グループが選択されるため、どのような予告が出ても遊技者の期待が薄まるといったことがなく、バリエーションに富んだ興味あふれる遊技が提供可能である。
また、かかる実施形態例においても、変動パターンの種類に応じてグループ化したものが先読み予告グループであるため、変動パターンコマンドに基づいて決定される演出態様と、先読み予告コマンドに基づいて決定される先読み予告キャラクタとの関連性は担保されるのである。つまり、先読み予告キャラクタを見れば、前半にどのような演出態様となり、その後、どのような後半演出態様が表示されるかの予測は可能である。なお、図示することはしないが、変動パターンコマンドの種類に応じた演出態様が演出態様記憶部に記憶され、先読み予告コマンドの種類に応じた先読み予告キャラクタが先読み予告キャラクタ記憶部に記憶されていることは言うまでもない。
次に、発明の第3の実施の形態例に係るパチンコ機Pについて図14および図15を用いて説明する。この第3の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、先読み予告コマンドを用いずに先読み予告キャラクタを決定している点で第1の実施の形態例に係るパチンコ機Pと構成が相違している。つまり、本実施形態では、図4に示す先読み予告コマンド生成部150の構成がない。その代わりに、本実施形態では、変動パターンコマンド生成部140で生成した変動パターンコマンドに基づいて先読み予告キャラクタを決定しているのである。
具体的には、図14に示すように変動パターンコマンドと先読み予告キャラクタとが対応づけされた状態で先読み予告キャラクタ記憶部470に記憶されており、変動パターンコマンドの入力があると、当該コマンドに対応する先読み予告キャラクタを選択するようになっている。そのため、図15に示すように、本実施形態では第1の実施の形態例のフローチャート(図11)に示すステップS15の代わりに、ステップS415として変動パターンコマンドを決定して演出制御処理部12aに送信すると、この変動パターンコマンドに対応する先読み予告キャラクタを先読み予告キャラクタ記憶部470の中から選んで決定し、そのキャラクタをステップS18で演出表示装置34に表示するようになっている。かかる実施形態例によっても、同じ変動パターンコマンドによって、先読み予告キャラクタと演出態様を決定するため、先読み予告態様を見た遊技者は、実際に表示される演出態様がどのようになるのかを予測できるのである。さらに、本実施形態例では、変動パターンコマンドを用いて先読み予告キャラクタと演出態様の両方を決定するため、上記したような先読み予告グループのデータを記憶しておく必要がない点でメモリ負担を軽減できるメリットがある。
なお、上記した実施の形態例では、ステップS17で演出制御処理部12aは特別図柄の変動が停止したか否かをチェックするようにしたが、特別図柄の変動表示と演出表示装置34に表示されるダミー図柄の変動表示との表示の同期が取れている場合には、この構成に代えてステップS17において、演出制御処理部12aは演出表示装置34に対する演出態様の表示(ダミー図柄の変動表示)が停止したか否かをチェックするようにしても良い。かかる構成によれば、主制御処理部11からの特別図柄の変動停止信号を受信しなくても、演出制御処理部12aの中だけでステップS17の処理を実行することができ、制御が簡単になるといった利点がある。
3 遊技盤
17 特別図柄表示装置
31 遊技領域
37 始動入賞口(始動口)
34 演出表示装置
110 特別図柄抽選部(電子抽選手段)
111 特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)
112 特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)
113 特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)
115 保留球乱数記憶部
131 変動パターン用乱数発生部(変動パターン用乱数発生手段)
132 前半変動パターン用乱数取得部(変動パターン用乱数取得手段)
133 後半変動パターン用乱数取得部(変動パターン用乱数取得手段)
134 変動パターン用乱数記憶部
141 変動パターンコマンド決定部(変動パターンコマンド決定手段)
145 変動パターンデータ記憶部(変動パターン記憶部)
151 先読み予告コマンド決定部(先読み予告コマンド決定手段)
155 先読み予告グループ記憶部
160 大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)
210 演出態様決定部(演出態様決定手段)
220 演出表示制御部(演出表示制御手段)
230 先読み予告キャラクタ決定部(先読み予告態様決定手段)
240 先読み予告表示制御部(先読み予告表示制御手段)
260 演出態様記憶部
270 先読みキャラクタ記憶部(先読み予告態様記憶部)

Claims (7)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、
    前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、
    前記変動パターンコマンドを決定するために用いられる変動パターン用の乱数を発生させる変動パターン用乱数発生手段と、
    前記変動パターン用乱数発生手段で発生した変動パターン用乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて取得する変動パターン用乱数取得手段と、
    前記変動パターン用乱数取得手段が取得した変動パターン用乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部と、
    前記演出態様の表示が開始されて途中までの間の態様である前半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の前半変動パターン、および、前記前半演出態様に続いて表示され、前記演出態様の表示が終了するまでの間の態様である後半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の後半変動パターンを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した変動パターン記憶部と、
    前記変動パターン用乱数所得手段が取得した変動パターン用乱数に基づいて、前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択した前半変動パターン、および、前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択した後半変動パターン変動パターンコマンドとして決定する変動パターンコマンド決定手段と、
    前記複数の前半変動パターンを種類に応じてグループ化した複数の前半先読み予告グループ、および、前記複数の後半変動パターンを種類に応じてグループ化した複数の後半先読み予告グループを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した先読み予告グループ記憶部と、
    前記変動パターン用乱数取得手段により取得した変動パターン乱数に基づいて、前記先読み予告グループ記憶部に記憶されている前記複数の前半先読み予告グループの中から1つ選択した前半先読み予告グループ、および、前記複数の後半先読み予告グループの中から1つ選択した後半先読み予告グループ先読み予告コマンドとして決定する先読み予告コマンド決定手段と、
    前記先読み予告コマンドに予め対応づけられた複数種類の先読み予告態様が記憶された先読み予告態様記憶部と、
    前記先読み予告コマンド決定手段にて決定された前記先読み予告コマンドに基づいて、前記先読み予告態様記憶部に記憶されている前記複数種類の先読み予告態様の中から前記演出表示装置に表示する先読み予告態様を決定する先読み予告態様決定手段と、
    前記先読み予告態様決定手段が決定した先読み予告態様を前記演出表示装置へ表示する先読み予告表示制御手段と、
    を備え、
    前記先読み予告コマンド決定手段が決定した先読み予告コマンドが、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数に基づくコマンドである場合に、前記先読み予告表示制御手段は、前記先読み予告態様決定手段が決定した前記先読み予告態様を前記保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前の所定のタイミングで前記演出表示装置に表示するよう制御する
    ことを特徴とするパチンコ機。
  2. 請求項1の記載において、前記特別図柄が変動中に遊技球が前記始動口に入賞したことに基づいて変動パターン用乱数取得手段が前記変動パターン用乱数を取得した場合には、当該入賞により前記保留球乱数記憶部に記憶された保留球乱数に基づく遊技が開始される時点で、前記変動パターンコマンド決定手段は、前記保留球乱数についての前記変動パターンコマンドを決定すると共に、前記演出態様決定手段は、前記変動パターンコマンド決定手段が決定した前記変動パターンコマンドに基づき、当該変動パターンコマンドを構成する前記前半変動パターンおよび前記後半変動パターンのそれぞれ対応する演出態様を決定し、前記演出表示制御手段は、この決定された演出態様を、前記保留球乱数に基づく遊技の開始に伴って前記演出表示装置に表示するよう制御することを特徴とするパチンコ機。
  3. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、
    前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有するパチンコ機において、
    前記変動パターンコマンドを決定するために用いられる変動パターン用の乱数を発生させる変動パターン用乱数発生手段と、
    前記変動パターン用乱数発生手段で発生した変動パターン用乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて取得する変動パターン用乱数取得手段と、
    前記変動パターン用乱数取得手段が取得した変動パターン用乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部と、
    前記演出態様の表示が開始されて途中までの間の態様である前半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の前半変動パターン、および、前記前半演出態様に続いて表示され、前記演出態様の表示が終了するまでの間の態様である後半演出態様を前記演出態様決定手段が決定するために用いられる複数の後半変動パターンを、それぞれ前記変動パターン用乱数に予め対応づけして記憶した変動パターン記憶部と、
    前記変動パターン用乱数所得手段が取得した変動パターン用乱数に基づいて、前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択した前半変動パターン、および、前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択した後半変動パターン変動パターンコマンドとして決定する変動パターンコマンド決定手段と、
    前記変動パターンコマンドに予め対応づけられた複数種類の先読み予告態様が記憶された先読み予告態様記憶部と、
    前記変動パターンコマンド決定手段にて決定された前記変動パターンコマンドに基づいて、前記先読み予告態様記憶部に記憶されている前記複数種類の先読み予告態様の中から前記演出表示装置に表示する先読み予告態様を決定する先読み予告態様決定手段と、
    前記先読み予告態様決定手段が決定した先読み予告態様を前記演出表示装置へ表示する先読み予告表示制御手段と、
    を備え、
    前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドが、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数に基づくコマンドである場合に、前記先読み予告表示制御手段は、前記先読み予告態様決定手段が決定した前記先読み予告態様を前記保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前の所定のタイミングで前記演出表示装置に表示するよう制御し、
    前記複数の前半変動パターンの何れが選択されたかに応じて、前記複数の後半変動パターンのうち選択され得る後半変動パターンは予め決められている
    ことを特徴とするパチンコ機。
  4. 請求項1または2の記載において、前記変動パターン用乱数取得手段は、前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて、第1の変動パターン用乱数および第2の変動パターン用乱数を取得し、前記変動パターンコマンド決定手段は、前記第1の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択し、前記第2の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択することにより前記変動パターンコマンドを決定することを特徴とするパチンコ機。
  5. 請求項1、2、または4の記載において、前記複数の前半変動パターンの何れが選択されたかに応じて、前記複数の後半変動パターンのうち選択され得る後半変動パターンは予め決められていることを特徴とするパチンコ機。
  6. 請求項3の記載において、前記変動パターン用乱数取得手段は、前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて、第1の変動パターン用乱数および第2の変動パターン用乱数を取得し、前記変動パターンコマンド決定手段は、前記第1の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の前半変動パターンの中から1つ選択し、前記第2の変動パターン用乱数に基づいて前記複数の後半変動パターンの中から1つ選択することにより前記変動パターンコマンドを決定することを特徴とするパチンコ機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項の記載において、前記所定のタイミングは、前記保留球乱数に基づく遊技よりも1つ前の遊技における前記特別図柄の変動が停止したタイミングを含むことを特徴とするパチンコ機。
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