JP5462554B2 - エンジン発電装置 - Google Patents
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Description
前記発電機の発電出力を示す発電電力値が電圧低下基準値以下であり且つ前記エンジンの回転速度の低下側への変化を示す回転速度の低下側変化値が回転速度の変化基準値としての失火発生基準値より大きい場合には、前記エンジンの失火が発生している失火発生状態であると判定し、前記発電電力値が前記電圧低下基準値以下であり且つ前記低下側変化値が前記失火発生基準値以下である場合には、前記発電機の故障が発生している発電機故障発生状態であると判定する失火・発電機故障判定手段を備え、
前記エンジンの回転速度又はその回転速度の変化を示す回転速度値が低回転基準値以下であると、前記エンジンの回転速度が異常に低下している低回転異常状態と判定する低回転異常判定手段を備え、
前記失火・発電機故障判定手段は、前記低下側変化値として、第1演算時間の間における前記エンジンの回転速度の低下側への変化を示す値を求めており、前記低回転異常判定手段は、前記回転速度値として、第2演算時間の間における前記エンジンの回転速度の変化を示す値を求めており、前記第1演算時間が前記第2演算時間よりも短い時間に設定されている点にある。
また、本発明に係るエンジン発電装置の更なる特徴構成は、前記失火・発電機故障判定手段は、前記失火発生状態と前記発電機故障発生状態とを区別して判定する点にある。
このコージェネレーションシステムは、図1に示すように、エンジン1によって発電機2を駆動するように構成された本発明に係るエンジン発電装置3と、エンジン1にて発生する排熱を回収して貯湯タンク4への貯湯および熱消費端末5への熱媒供給を行う排熱回収部6と、このコージェネレーションシステムの運転を制御する運転制御部7等を備えている。
運転制御部7は、エンジン1の運転を開始したのち発電機2による発電を開始してその発電機2による発電を継続させる(ステップ#1,2)。そして、失火・発電機故障判定部31は、演算部33にて演算された発電電力値V1が入力されて、発電電力値V1が電圧低下基準値Va以下であると、演算部33にて演算された低下側変化値N1が失火発生基準値Naよりも大きいか否かを判別する(ステップ#3,4)。失火・発電機故障判定部31は、低下側変化値N1が失火発生基準値Naよりも大きいと、失火発生状態であると判定し、その失火発生状態との判定を設定時間(例えば30分)に設定回数(例えば5回)以上行っていると、エンジン1の失火故障であるとして、エンジン1の運転を停止させる(ステップ#5〜#8)。失火・発電機故障判定部31は、ステップ#4において、低下側変化値N1が失火発生基準値Na以下であると、発電機故障発生状態であると判定し、その発電機故障発生状態との判定を設定時間(例えば1秒)以上継続していると、発電機2の故障であるとして、エンジン1の運転を停止させる(ステップ#9〜#11、ステップ#8)。そして、失火、発電機故障判定部31は、演算部33にて演算された発電電力値V1及び低下側変化値N1が入力される毎に、ステップ#3,4等の動作を繰り返し行っている。
運転制御部7は、回転センサ17の出力情報P(クランク軸が1回転するごとに1パルス出力)を計測しており、その計測された回転センサ17の出力情報Pを演算部33に入力している。演算部33は、第2演算時間(例えば500ms)の間におけるエンジン1の回転速度の回転速度の移動平均値を求め、その求めた移動平均値を回転速度値N2として低回転異常判定部32に出力している。回転速度値N2は、エンジン1の回転速度を示すものであり、第2演算時間の間におけるエンジン1の回転速度の移動平均値としている。低回転異常判定部32は、演算部33から入力された回転速度値N2が低回転基準値Nb以下であると、エンジン1の回転速度が異常に低下している低回転異常状態と判定する。よって、低回転異常判定手段が、低回転異常判定部32及び演算部33から構成されている。低回転基準値Nbについては、例えばエンジン1の目標回転速度×0.8としており、このエンジン1は定格の回転速度(例えば1200rpm)を目標回転速度としているので、低回転基準値Nbを960rpmと設定している。
運転制御部7は、エンジン1の運転を開始したのち回転センサ17の出力情報に基づいてエンジン1の回転速度を監視している。そして、低回転異常判定部32は、演算部33にて演算された回転速度値N2が入力されて、回転速度値N2が低回転基準値Nb以下であると、低回転異常状態であると判定して、エンジン1の運転を停止させる(ステップ#12〜14)。運転制御部7は、回転速度値N2が低回転基準値Nbよりも大きいと、エンジン1の運転を継続させる(ステップ#15)。
(1)上記実施形態では、第1演算時間の間におけるエンジン1の回転速度の移動平均値を求めた上で前回求めた移動平均値から今回求めた移動平均値を引いた移動平均値の差を、低下側変化値N1としているが、例えば、単位時間当たりのエンジン1の回転速度の低下側への変化率を低下側変化値N1とすることもでき、この場合、単位時間を第1演算時間とすることができる。
2 発電機
3 エンジン発電装置
9 インバータ
10 商用電力系統
31 失火・発電機故障判定部(失火・発電機故障判定手段)
32 低回転異常判定部(低回転異常判定手段)
33 演算部(失火・発電機故障判定手段及び低回転異常判定手段)
N1 回転速度の低下側変化値
N2 回転速度値
Na 失火発生基準値
Nb 低回転基準値
V1 発電電力値
Va 電圧低下基準値
Claims (4)
- エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機の発電出力を商用電力系統に系統連系するインバータとを備えたエンジン発電装置において、
前記発電機の発電出力を示す発電電力値が電圧低下基準値以下であり且つ前記エンジンの回転速度の低下側への変化を示す回転速度の低下側変化値が回転速度の変化基準値としての失火発生基準値より大きい場合には、前記エンジンの失火が発生している失火発生状態であると判定し、前記発電電力値が前記電圧低下基準値以下であり且つ前記低下側変化値が前記失火発生基準値以下である場合には、前記発電機の故障が発生している発電機故障発生状態であると判定する失火・発電機故障判定手段を備え、
前記エンジンの回転速度又はその回転速度の変化を示す回転速度値が低回転基準値以下であると、前記エンジンの回転速度が異常に低下している低回転異常状態と判定する低回転異常判定手段を備え、
前記失火・発電機故障判定手段は、前記低下側変化値として、第1演算時間の間における前記エンジンの回転速度の低下側への変化を示す値を求めており、前記低回転異常判定手段は、前記回転速度値として、第2演算時間の間における前記エンジンの回転速度の変化を示す値を求めており、前記第1演算時間が前記第2演算時間よりも短い時間に設定されているエンジン発電装置。 - 前記失火・発電機故障判定手段は、前記失火発生状態と前記発電機故障発生状態とを区別して判定する請求項1に記載のエンジン発電装置。
- 前記失火・発電機故障判定手段は、前記発電電力値として、前記第1演算時間の間における前記発電機の発電出力の変化を示す値を求めている請求項1又は2に記載のエンジン発電装置。
- 前記エンジンの回転速度を目標回転速度に調整する回転速度調整手段が備えられ、前記失火発生基準値及び前記低回転基準値が前記エンジンの目標回転速度に応じた値に変更設定自在に構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジン発電装置。
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