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JP5447507B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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JP5447507B2
JP5447507B2 JP2011509252A JP2011509252A JP5447507B2 JP 5447507 B2 JP5447507 B2 JP 5447507B2 JP 2011509252 A JP2011509252 A JP 2011509252A JP 2011509252 A JP2011509252 A JP 2011509252A JP 5447507 B2 JP5447507 B2 JP 5447507B2
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Description

この発明は、例えば共振型電源装置やハーフブリッジ型電源装置のような、複数のスイッチング素子を交互にオン、オフさせることで所定の電圧信号を出力するスイッチング電源装置に関するものである。
従来、複数のスイッチング素子を交互にオン、オフすることで所定の電圧信号を出力するスイッチング電源装置が各種考案されている。例えば、ハーフブリッジ型コンバータのPWM方式のスイッチング電源装置では、一定のスイッチング周波数において時比率を調整することで、所望の出力電圧信号を得ている。しかしながら、このような複数のスイッチング素子を交互オン、オフさせるスイッチング電源装置では、一瞬でも複数のスイッチング素子が同時にオンする期間が存在すると、大きな短絡電流が流れ、電源装置を破壊する可能性があるので、複数のスイッチング素子の双方がオフとなる所謂デッドタイムが設けられている。
このようなデッドタイムを設けるため、特許文献1では、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とを交互にオン、オフさせるスイッチング電源装置であって、第1のスイッチング素子のターンオフによるトランスの磁束変化をトリガにして、第2のスイッチング素子をターンオンする。また、第2のスイッチング素子のターンオフによるトランスの磁束変化をトリガにして、第1のスイッチング素子をターンオンする。このような、スイッチング制御を行うことで、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とが同時にオン状態になる状態が生じることを防止している。
WO2005−076447号公報
しかしながら、上述の特許文献1のスイッチング電源装置では、第2のスイッチング素子のオン時間を、抵抗とコンデンサからなる時定数回路で決定しているので、スイッチング周波数が可変してしまい、スイッチングノイズがスイッチング周波数の変動に応じて広範囲に発生してしまう。
また、時定数回路はデッドタイムを加味して設計されているが、全負荷領域、すなわち過渡状態であっても定常状態であっても同じ時間のデッドタイムが設定されているため、過渡状態ほど長いデッドタイムを必要としない定常状態において最適なデッドタイムが設定されているとは言い難い。したがって、高信頼性ではあるものの、効率の面では最善なものではなかった。
本発明の目的は、スイッチング周波数を一定に保ちながら、複数のスイッチング素子が同時にオンになることを防止し、且つ最適なデッドタイムでスイッチングを行えるスイッチング電源装置を実現することにある。
(1)この発明は、直流入力電圧Viが入力される直流電源入力部と、一つの磁性部品で構成され、磁気的に結合された第1の1次巻線npと第1の2次巻線ns1とを少なくとも備えたトランスTと、第1の1次巻線npに直列に接続されたインダクタLrと、第1のスイッチング素子Q1と第1のキャパシタC1と第1のダイオードD1の並列回路からなる第1のスイッチ回路S1と、第2のスイッチング素子Q2と第2のキャパシタC2と第2のダイオードD2の並列回路からなる第2のスイッチ回路S2と、第3のキャパシタCrと、直流電源入力部の両端に接続され、第1の1次巻線npと前記第1のスイッチ回路S1とが直列に接続された第1の直列回路と、第1のスイッチ回路S1の両端、または第1の1次巻線npの両端に接続され、第2のスイッチ回路S2と第3のコンデンサCrとが直列に接続された第2の直列回路と、を備え、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2は、共にオフである期間を挟んで互いに相補的にオン・オフを繰り返すように動作するように構成され、第1の2次巻線ns1から出力される交流電圧を整流平滑する第1の整流平滑回路を介して2次側に出力電圧Voutが出力されるように構成された電力変換回路を備えたスイッチング電源装置に関するものである。このスイッチング電源装置は、第1のスイッチ回路S1または第2のスイッチ回路S2のうち、オン状態にある方のスイッチ回路がターンオフされることによって発生する電力変換回路での電圧もしくは電流変化を検出してモニタ信号を生成する第1のモニタ信号生成手段と、出力電圧Voutを検出するための出力電圧検出手段と、出力電圧検出手段によって検出された出力電圧Voutに応じた帰還信号を生成する帰還信号生成手段と、第1のスイッチング素子Q1及び前記第2のスイッチング素子Q2を制御し、出力電圧Voutが印加される負荷の状態に合わせてデッドタイムが設定され、第1のスイッチング素子Q1または第2のスイッチング素子Q2のうち、一方のオン時間を出力電圧Voutを安定化させるように制御し、他方のオン時間をスイッチング周波数を一定に保つように制御するスイッチング制御回路と、を有する。
このスイッチング制御回路は、設定可能な略一定周波数の三角波を生成する発振器と、三角波信号と帰還信号と比較する第1のコンパレータと、第1のモニタ信号生成手段の出力信号と第1の閾値とを比較する第2のコンパレータと、を有し、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータの出力に基づいて第1のスイッチ回路S1のゲート信号及び第2のスイッチ回路S2のゲート信号を生成する。
この構成では、第1、第2のスイッチング素子のオン時間がアナログICのスイッチング制御回路によりアナログ的に決定される。この際、それぞれのスイッチング素子のターンオンのトリガとなるタイミングは、トランス電圧Vtに基づくモニタ信号と閾値との比較結果に基づいて決定され、ターンオフのトリガとなるタイミングは、帰還信号と三角波信号との比較結果に基づいて決定される。このため、オンすべきスイッチング素子のターンオンが、直前にオン状態であったスイッチング素子のターンオフに起因する磁束変化のタイミングを基点にして設定された所定の遅延量からなる開始タイミングより行われるので、各スイッチング素子が同時にオン状態にはならない。さらに、三角波信号の周期性からスイッチング周波数が一定となる。また、さらに、帰還信号を用いることで、出力電圧のレベルに応じたターンオフタイミングが得られ、スイッチング電源装置として安定した出力電圧が得られる。
(2)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1が導通状態、または第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、第1の1次巻線npと第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を逆極性としている。
この構成では、スイッチング電源装置が絶縁型のフライバックコンバータであることを示している。そして、このような構成を用いても、本発明の特徴とするスイッチング制御を実現することができる。
(3)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1が導通状態、または第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、第1の1次巻線npと第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を同極性としている。
この構成では、スイッチング電源装置が絶縁型のフォワードコンバータであることを示している。そして、このような構成を用いても、本発明の特徴とするスイッチング制御を実現することができる。
(4)また、この発明のスイッチング電源装置では、トランスTはさらに第2の2次巻線ns2を備え、第1の2次巻線ns1と第2の2次巻線ns2は直列に接続されており、第1のスイッチ回路S1が導通状態、または第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、第1の1次巻線npと第1の2次巻線ns1、及び第1の1次巻線npと第2の2次巻線ns2は、その磁気極性を同極性とし、第1の整流平滑回路は、センタータップ型の全波整流回路と、少なくとも1つのフィルタインダクタLoと、少なくとも1つの平滑コンデンサCoからなる。
この構成では、センタータップ方式の絶縁型スイッチング電源装置が実現される。そして、このような構成のスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(5)また、この発明のスイッチング電源装置では、トランスTはさらに第2の2次巻線ns2を備え、前記第1の2次巻線ns1と前記第2の2次巻線ns2は直列に接続されており、前記第1のスイッチ回路S1が導通状態、または前記第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、前記第1の1次巻線npと前記第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を逆極性とし、前記第1の1次巻線npと前記第2の2次巻線ns2は、その磁気極性を同極性とし、前記第1の整流平滑回路は、前記第2の2次巻線ns2の両端にそれぞれ整流素子の第1端が接続され、前記整流素子の第2端は共通接続されており、前記第1の2次巻線ns1の他端に少なくとも1つのフィルタインダクタLoの一端が接続され、前記フィルタインダクタLoの他端と前記整流素子の第2端との間に少なくとも1つの平滑コンデンサCoが接続される構成である。
この構成では、第1、第2の2次巻線を有し、ほぼ全期間で電力伝送が可能な絶縁型スイッチング電源装置が実現される。そして、このような構成のスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができ、より一層効率の良いスイッチング電源装置が実現される。
(6)また、この発明のスイッチング電源装置では、インダクタLrとして、トランスTの1次側漏れインダクタンスを利用している。
(7)また、この発明のスイッチング電源装置では、フィルタインダクタLoとして、トランスTの2次側漏れインダクタンスを利用している。
これらの構成では、スイッチング電源装置の構成要素となる素子を省略することができるので、上述のような特徴を有するスイッチング電源装置の回路構成を簡略化することができる。
(8)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1の2次巻線ns1と第2の2次巻線ns2の巻数比が1:2である。
この構成では、上述のほぼ全期間で電力伝送が可能な絶縁型スイッチング電源装置において、ほぼ全期間での出力電圧が安定しリップルが改善される。
(9)また、この発明のスイッチング電源装置では、トランスTはさらに第2の1次巻線nbを備え、第2の1次巻線nbの一端は直流入力電源Viの低電位側に接続され、他端は第2の整流平滑回路を介してスイッチング制御回路の直流電源電圧として供給されるようにしている。
この構成では、第2の1次巻線(バイアス巻線)を用いることで、制御用アナログIC用の駆動電源装置を、自装置内で容易に供給することができる。
(10)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1の整流平滑回路の整流素子は電界効果トランジスタである。
この構成では、整流平滑回路の整流素子として、FETを用いた例を示している。そして、このようなスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(11)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1の整流平滑回路の整流素子が、スイッチング制御回路によってオン・オフ制御される。
この構成では、整流平滑回路の整流素子として、FETを用いた例を示しており、当該FETが上述の第1、第2のスイッチング素子とともにASIC等のアナログICで制御される例を示している。そして、このようなスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(12)また、この発明は、直流入力電圧Viが入力される直流電源入力部と、一つの磁性部品で構成されたインダクタLpと、第1のスイッチング素子Q1と第1のキャパシタC1と第1のダイオードD1の並列回路からなる第1のスイッチ回路S1と、第2のスイッチング素子Q2と第2のキャパシタC2と第2のダイオードD2の並列回路からなる第2のスイッチ回路S2と、直流電源入力部の両端に第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2からなる直列回路が接続され、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2との接続点にインダクタLpの一端が接続され、他端からは第1のスイッチ回路S1に対して並列に接続される第3のキャパシタCoを介して出力電圧Voutが出力されるように構成されたスイッチング電源装置に関するものである。このスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1と第2のスイッチ回路S2は、共にオフである期間を挟んで互いに相補的にオン・オフを繰り返すように動作するように構成され、第1のスイッチ回路S1または第2のスイッチ回路S2のうち、オン状態にある方のスイッチ回路がターンオフされることによって発生する電力変換回路での電圧もしくは電流変化を検出してモニタ信号を生成する第1のモニタ信号生成手段と、出力電圧Voutを検出するための出力電圧検出手段と、出力電圧検出手段によって検出された出力電圧Voutに応じた帰還信号を生成する帰還信号生成手段と、第1のスイッチング素子Q1及び前記第2のスイッチング素子Q2を制御し、出力電圧Voutが印加される負荷の状態に合わせてデッドタイムが設定され、第1のスイッチング素子Q1または第2のスイッチング素子Q2のうち、一方のオン時間を出力電圧Voutを安定化させるように制御し、他方のオン時間をスイッチング周波数を一定に保つように制御するスイッチング制御回路と、を有する。
このスイッチング制御回路は、設定可能な略一定周波数の三角波を生成する発振器と、三角波信号と帰還信号と比較する第1のコンパレータと、第1のモニタ信号生成手段の出力信号と第1の閾値とを比較する第2のコンパレータと、を有し、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータの出力に基づいて第1のスイッチ回路S1のゲート信号及び第2のスイッチ回路S2のゲート信号を生成する。
この構成では、スイッチング電源装置が極性反転型チョッパ回路からなる非絶縁型昇降圧コンバータであることを示している。そして、このような非絶縁型のスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(13)また、この発明のスイッチング電源装置では、スイッチング制御回路は、第1のモニタ信号生成手段の出力信号と第2の閾値とを比較する第3のコンパレータをさらに含み、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータの出力に基づいて第1のスイッチ回路S1の制御信号を生成し、第1のコンパレータ及び第3のコンパレータの出力に基づいて第2のスイッチ回路S2の制御信号を生成する。
この構成では、スイッチング制御部の具体的構成を示すものであり、コンパレータを三台利用した例を示している。そして、このようなスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(14)また、この発明のスイッチング電源装置は、第2のコンパレータと第3のコンパレータを、1つのヒステリシスコンパレータで置き換えることにより、第1の閾値と第2の閾値を規定している。
この構成では、スイッチング制御部の具体的構成を示すものであり、コンパレータの一部をヒステリシスコンパレータで置き換えた例を示している。そして、このようなスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(15)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のスイッチング素子Q1または第2のスイッチング素子Q2のどちらか一方をターンオンするための信号を出力してから、該スイッチング素子をターンオフするための出力信号を生成するまでのパルス幅のオン時間の最大値が、三角波を生成する発振器の周期未満に制限されている。
この構成では、スイッチング素子のオン時間の最大値を三角波の周期に基づいて制限しているものである。そして、このような設定を行ったスイッチング電源装置を用いることで、上述のスイッチング制御を、より効果的に実現することができる。
(16)また、この発明のスイッチング電源装置では、電力変換回路におけるトランスTまたはインダクタLpに流れる電流またはスイッチング素子に流れる電流を検出して、オン時間の最大値を制限している。
この構成では、上述のスイッチング制御において過電流が流れることを防止することができる。
(17)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1または第2のスイッチ回路S2は電界効果トランジスタである。
この構成では、各スイッチ回路として、FETを用いた例を示している。そして、このようなスイッチング電源装置においても、上述のスイッチング制御を適用することができる。
(18)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1または第2のスイッチ回路S2はスイッチ回路両端の電圧が0Vまたは0V付近まで低下してからスイッチング素子Q1またはQ2がターンオンする動作となるゼロ電圧スイッチング動作にて駆動される。
この構成では、具体的に、所謂ゼロ電圧スイッチング(ZVS)が実現される構成を示している。これにより、スイッチング素子のターンオン時に発生する損失が効果的に抑圧できる。
(19)また、この発明のスイッチング電源装置では、モニタ信号生成手段は、インダクタLrに流れる電流を検出するためのカレントトランスである。
(20)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のモニタ信号生成手段は、第1のスイッチング素子Q1または第2のスイッチング素子Q2の少なくとも1つのドレイン−ソース間電圧の変化を利用したものである。
(21)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のモニタ信号生成手段は、第1のスイッチング素子Q1または第2のスイッチング素子Q2の少なくとも1つのドレイン−ソース間電流の変化を利用したものである
(22)また、この発明のスイッチング電源装置では、第1のモニタ信号生成手段は、第2の1次巻線nbの両端に生じる電圧変化を利用したものである。
これらの構成では、第1のモニタ信号生成手段の具体的な構成を示すものであり、上述のいずれの構成を用いても、本発明の特徴とするスイッチング制御を実現することができる。
この発明によれば、複数のスイッチング素子を同時にオンにさせることなく、最適なデッドタイムでスイッチングを行うことができるので、高信頼性で且つ高効率なスイッチング電源装置を実現することができる。さらに、この際、スイッチング周波数が一定であるので、スイッチング周波数に起因するノイズ対策が容易となり、EMI特性に優れるスイッチング電源装置を実現することができる。また、さらに、これらの制御を、入手が容易で安価なアナログICにより実現できるため、上述の効果が得られるスイッチング電源装置を安価に製造することができる。
第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 制御用アナログIC10の内部ブロックの構成を示す回路図および、各信号の状態の時間的関係を示す波形図である。 他の構成からなる制御用アナログIC10’の内部ブロックの構成を示す回路図および、各信号の状態の時間的関係を示す波形図である。 さらに他の構成からなる制御用アナログIC20,30,40,50の内部ブロックの構成を示す回路図である。 第1の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第2の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第3の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第3の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第3の実施形態に係るまた他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第4の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第4の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第4の実施形態に係るまた他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第5の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第6の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第7の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第8の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第9の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第9の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第10の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第11の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第11の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第12の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。 第12の実施形態に係る他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。 第13の実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
[第1実施形態]
第1の実施形態に係るスイッチング電源装置について、図を参照して説明する。図1は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
(トランスTの1次側回路構成)
直流入力電圧が印加される入力電源Viの両端には、インダクタLr、トランスTの1次巻線np、第1スイッチ回路S1が直列接続されている。第1スイッチ回路S1は、第1スイッチング素子Q1、ダイオードD1、キャパシタC1を備える。第1スイッチング素子Q1は、FETからなり、ドレイン端子がトランスTの1次巻線npに接続され、ソース端子が入力電源Viに接続されている。ダイオードD1、およびキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第1スイッチング素子Q1の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第1スイッチング素子Q1は、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第1スイッチング制御信号Vgs1によってオン・オフ動作する。
また、第2スイッチ回路S2とキャパシタCrとは、トランスTの1次巻線np、インダクタLrと閉回路を形成するように接続されている。第2スイッチ回路S2は、FETからなる第2スイッチング素子Q2、ダイオードD2、キャパシタC2を備える。第2スイッチング素子Q2は、ドレイン端子がキャパシタCrに接続され、ソース端子がトランスTの1次巻線npに接続されている。ダイオードD2、およびキャパシタC2は、第2スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第2スイッチング素子Q2は、第1スイッチング素子Q1と同様に、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第2スイッチング制御信号Vgs2によってオン・オフ動作する。
トランスTの1次側には、上述の1次巻線npとは別に、バイアス巻線nbが配置されており、当該バイアス巻線nbの一方端は、入力電源Viに接続している。バイアス巻線nbの他方端には、ダイオードD3のアノードが接続されている。ダイオードD3のカソードにはキャパシタC3が接続される。この構成により、ダイオードD3とキャパシタC3とにより整流平滑回路が形成され、制御用アナログIC10の駆動電圧Vccが制御用アナログIC10へ与えられる。
また、このバイアス巻線nbの他方端には、ダイオードD4のアノードが接続されており、当該ダイオードD4のカソードがスイッチ制御用アナログIC10へ接続されることで、モニタ信号Vmが制御用アナログIC10へ与えられる。
制御用アナログIC10は、詳細を後述する図2(A)、図3(A)、図4(A)〜図4(D)に示すようなアナログ回路により構成される。制御用アナログIC10は、上述の駆動電圧Vccにより駆動し、モニタ信号Vm、トランスTの2次側回路から得られる検出電圧信号Voに基づいて、第1スイッチング素子Q1を駆動するための第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング素子Q2を駆動するための第2スイッチング制御信号Vgs2を生成する。
駆動回路103は、例えばハイサイドドライバIC等により構成され、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を入力し、少なくとも第2スイッチング素子Q2を駆動可能なレベルの信号に昇圧する。駆動回路103は、第1スイッチング制御信号Vgs1を第1スイッチング素子Q1へ出力し、第2スイッチング制御信号Vgs2を第2スイッチング素子Q2へ出力する。
(トランスTの2次側回路構成)
トランスTの2次巻線ns1は、1次巻線npに対して逆極性となるように巻回されており、2次巻線ns1の両端は、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)となっている。2次巻線ns1の電圧出力端子Vout(+)側の一方端には、ダイオードDsのアノードが接続され、当該ダイオードDsのカソードが電圧出力端子Vout(+)に接続されている。また、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間には、キャパシタCoが接続されている。このような構成により、ダイオードDsとキャパシタCoとによる整流平滑回路が形成される。
また、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されており、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、絶縁伝達手段102へ出力する。
絶縁伝達手段102は、フォトカプラ等からなり、2次側の電圧検出部101で生成された検出電圧信号Voを、1次側の制御用アナログIC10へ伝達する。
以上のような構成により、フライバック方式の絶縁型スイッチング電源装置が構成される。
(スイッチング制御回路の具体的構成)
制御用アナログIC10は、所謂アナログPWM制御ICチップにより実現され、入力されるモニタ信号Vm、検出電圧信号Voに基づいて、一定のスイッチング周期Tsを保ちながら、所望の出力電圧レベルを得られるように、且つ第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とが同時にオンしないように、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を生成する。生成された第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2は、駆動回路103へ出力される。
図2(A)は制御用アナログIC10の内部ブロックの構成を示す回路図であり、図2(B)は制御用アナログIC10内の各信号の時間的関係を示す波形図である。
制御用アナログIC10は、コンパレータ110,111,112、インバータ113、AND回路114,115を備える。
制御用アナログIC10は、スイッチング周期Tsを一周期とするノコギリ波信号Vchpを発生する。このノコギリ波信号Vchpは、最低レベルから当該一周期内で徐々にレベルが上昇していき、一周期で最高レベルに達した時点で最低レベルにリセットされる波形からなる。そして、検出電圧信号Voは、ノコギリ波信号Vchpの最高レベルと最低レベルとの間のレベルになるように、設定されている。
制御用アナログC10は、ノコギリ波信号Vchpのリセットのタイミングを、所定のタイミングに同期させて行う。例えば、図2(B)に示すように、モニタ信号Vmが閾値V2に達するタイミング等に同期させる。
コンパレータ110は、ノコギリ波信号Vchpと検出電圧信号Voとを入力する。コンパレータ110は、ノコギリ波信号Vchpのレベルが検出電圧信号Voのレベルよりも高い期間でHiレベルとなり、ノコギリ波信号Vchpのレベルが検出電圧信号Voのレベルよりも低い期間でLowレベルとなる第1判定基準信号Vcmpを出力する。
コンパレータ111は、モニタ信号Vmと閾値レベルV1を与える信号(以下、閾値信号V1と称する)とを入力する。コンパレータ111は、閾値信号V1のレベルがモニタ信号Vmのレベルよりも高い期間でHiレベルとなり、閾値信号V1のレベルがモニタ信号Vmのレベルよりも低い期間でLowレベルとなる第1スイッチング判断用信号Vtr1を出力する。
コンパレータ112は、モニタ信号Vmと閾値レベルV2を与える信号(以下、閾値信号V2と称する)とを入力する。コンパレータ112は、モニタ信号Vmのレベルが閾値信号V2のレベルよりも高い期間でHiレベルとなり、モニタ信号Vmのレベルが閾値信号V2のレベルよりも低い期間でLowレベルとなる第2スイッチング判断用信号Vtr2を出力する。
インバータ113は、第1判定基準信号Vcmpを反転処理して、第2判定基準信号Vcmp’を出力する。
AND回路114は、第1判定基準信号Vcmpと第1スイッチング判断用信号Vtr1とを入力し、第1判定基準信号Vcmpと第1スイッチング判断用信号Vtr1がともにHiレベルの期間でHiレベルとなり、それ以外の期間でLowレベルとなる第1スイッチング制御信号Vgs1を出力する。
AND回路115は、第2判定基準信号Vcmp’と第2スイッチング判断用信号Vtr2とを入力し、第2判定基準信号Vcmp’と第2スイッチング判断用信号Vtr2がともにHiレベルの期間でHiレベルとなり、それ以外の期間でLowレベルとなる第2スイッチング制御信号Vgs2を出力する。
このような処理により、各信号は図2(B)に示すような波形の時間的関係となる。
なお、以下に説明する制御はノコギリ波信号Vchpで規定されるスイッチング周期Tsで繰り返し行われるものであるが、説明上、特定の期間(以下の説明では、ノコギリ波信号Vchpがリセットされるタイミングt0からスイッチング周期Tsの一周期分)の制御処理について説明する。
(1)状態1[期間Tp1:タイミングt0〜t1]
図2におけるタイミングt0に示すように、ノコギリ波信号Vchpのレベルが検出電圧信号Voのレベルに対して、最低レベル側からゼロクロスして最高レベル側に遷移すると、コンパレータ110から出力される第1判定基準信号VcmpはLowレベルからHiレベルに遷移する。そして、コンパレータ110およびインバータ113を介して出力される第2判定基準信号Vcmp’はHiレベルからLowレベルに遷移する。これに応じて、AND回路115から出力される第2スイッチング制御信号Vgs2は、Lowレベルに遷移する。このように、第2スイッチング制御信号Vgs2がLowレベルに遷移されると、トランス電圧Vtは立ち上がり、モニタ信号Vmは立ち下がる。
そして、トランス電圧Vtが立ち上がり、モニタ信号Vmが立ち下がっていき、図2におけるタイミングt1に示すように、モニタ信号Vmのレベルが閾値V2未満になると、先の第2スイッチング制御信号Vgs2とともに、コンパレータ112から出力される第2スイッチング判断用信号Vtr2もLowレベルに遷移する。
(2)状態2[期間Tp2:タイミングt2〜t3]
さらに、トランス電圧Vtが立ち上がり、モニタ信号Vmが立ち下がっていき、所定の遅延時間の後にモニタ信号Vmのレベルが閾値V1以下になると、図2におけるタイミングt2に示すように、コンパレータ111から出力される第1スイッチング判断用信号Vtr1がHiレベルに遷移する。このように、タイミングt2になると、第1判定基準信号Vcmpと第1スイッチング判断用信号Vtr1との両方がHiレベルになるので、第1スイッチング制御信号Vgs1がLowレベルからHiレベルに遷移する。
(3)状態3[期間Tp3:タイミングt3〜t4]
第1スイッチング制御信号Vgs1がHiレベルに維持された状態で所定時間が経過後、図2におけるタイミングt4に示すように、ノコギリ波信号Vchpがリセットされるタイミングに達すると、ノコギリ波信号Vchpは、最高レベルから、最低レベルに遷移する。このため、コンパレータ110から出力される第1判定基準信号VcmpはHiレベルからLowレベルに遷移する。これに応じて、AND回路114から出力される第1スイッチング制御信号Vgs1は、Lowレベルに遷移する。このように、第1スイッチング制御信号Vgs1がLowレベルに遷移されると、トランス電圧Vtは立ち下がり、モニタ信号Vmは立ち上がる。なお、コンパレータ110およびインバータ113を介して出力される第2判定基準信号Vcmp’はLowレベルからHiレベルに遷移する。
ここで、第1スイッチング制御信号Vgs1がHiレベルに維持される時間は、上述の回路構成を用いることで、ノコギリ波信号Vchpが検出電圧信号Voよりもレベルが高くなる期間の長さで決定される。したがって、検出電圧信号Voのレベルすなわち出力電圧レベルに応じて、第1スイッチング制御信号Vgs1をHiレベルに維持する時間長を設定することができる。さらに、第1スイッチング制御信号Vgs1をHiレベルからLowレベルに遷移させるタイミングを、一定の周期からなるノコギリ波信号Vchpの遷移タイミングで与えるので、スイッチング周期Tsを一定にすることができる。
(4)状態4[期間Tp4:タイミングt4〜t5]
トランス電圧Vtが立ち下がり、モニタ信号Vmが立ち上がっていき、図2におけるタイミングt5に示すように、モニタ信号Vmのレベルが閾値V1よりも高くなると、先の第1スイッチング制御信号Vgs1とともに、コンパレータ111から出力される第1スイッチング判断用信号Vtr1もLowレベルに遷移する。
(5)状態5[期間Tp5:タイミングt5〜t6]
さらに、トランス電圧Vtが立ち下がり、モニタ信号Vmが立ち上がっていき、所定の遅延時間の後にモニタ信号Vmのレベルが閾値V2以上になると、図2におけるタイミングt6に示すように、コンパレータ112から出力される第2スイッチング判断用信号Vtr2がHiレベルに遷移する。このように、タイミングt6になると、第2判定基準信号Vcmp’と第2スイッチング判断用信号Vtr2との両方がHiレベルになるので、第2スイッチング制御信号Vgs2がLowレベルからHiレベルに遷移する。
(6)状態6[期間Tp6:タイミングt6〜t7(t1)]
第2スイッチング制御信号Vgs2がHiレベルに維持された状態で所定時間が経過後、図2におけるタイミングt7(t1)に示すように、ノコギリ波信号Vchpのレベルが検出電圧信号Voのレベルに対して、最低レベル側からゼロクロスして最高レベル側に遷移するタイミングが再度現れると、コンパレータ110およびインバータ113を介して出力される第2判定基準信号Vcmp’はHiレベルからLowレベルに遷移する。これに応じて、AND回路115から出力される第2スイッチング制御信号Vgs2は、Lowレベルに遷移する。このように、第2スイッチング制御信号Vgs2がLowレベルに遷移されると、トランス電圧Vtは立ち上がり、モニタ信号Vmは立ち下がる。
以上のような処理を行うことで、第2スイッチング素子Q2をオン・オフ制御する第2スイッチング制御信号Vgs2がLowレベルに遷移したタイミングから所定の遅延時間後に第1スイッチング素子Q1をオン・オフ制御する第1スイッチング制御信号Vgs1がHiレベルに遷移する。また、第1スイッチング素子Q1をオン・オフ制御する第1スイッチング制御信号Vgs1がLowレベルに遷移したタイミングから所定の遅延時間後に第2スイッチング素子Q2をオン・オフ制御する第2スイッチング制御信号Vgs2がHiレベルに遷移する。これにより、第1スイッチング制御信号Vgs1と第2スイッチング制御信号Vgs2とが同時にHiレベルにはならず、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とが同時にオン制御されることを防止することができる。この際、モニタ信号Vmの信号レベルで閾値V1,V2を設定してスイッチングを行うことで、負荷状況に応じた最適なタイミングで第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を制御することができる。
また、閾値V1をモニタ信号Vmの略Lowレベルの電位に設定することで、第1スイッチング制御信号Vgs1がスイッチング素子Q1に与えられるタイミングでは、スイッチング素子Q1のドレインソース電圧は「0」電位もしくは略「0」電位となり、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現することができる。同様に、閾値V2を閾値V1とは逆にモニタ信号Vmの略Hiレベルの電位に設定することで、第2スイッチング制御信号Vgs2がスイッチング素子Q2に与えられるタイミングでは、スイッチング素子Q2のドレインソース電圧は「0」電位もしくは略「0」電位となり、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現することができる。
さらに、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2のLowレベルへの遷移タイミングが、一定周期Tsに設定されたノコギリ波信号Vchpで規定されるので、スイッチング周期Tsが一定となる。これにより、スイッチング周期Tsに起因するノイズ対策が容易になり、低EMIのスイッチング電源装置を実現することができる。
また、本実施形態のようにアナログICを用いることで、例えばDSPやFPGA等からなるデジタルIC等の高価なデバイスを用いなくても良いので、上述のようなスイッチング制御を行えるスイッチング電源装置を安価に製造することができる。
なお、本実施形態では、トランスTの一次側で、1次巻線np、インダクタL1およびスイッチ回路S2とともに閉回路を構成するキャパシタCrが、入力電源Viに並列に接続されている例を示したが、図5に示すように、入力電源Viに対して直列接続されるような回路構成であってもよい。図5は、第1の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。このような構成であっても、上述のスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
また、上述の制御用アナログICの構成は、一例であり、図3や図4に示すような回路構成等であってもよく、さらには、これらの回路構成および波形の関係によって想到される他の類似の回路構成であってもよい。
図3(A)は他の構成からなる制御用アナログIC10’の内部ブロックの構成を示す回路図であり、図3(B)は制御用アナログIC10’内の各信号の時間的関係を示す波形図である。また、図4(A)〜図4(D)はさらにその他の構成からなる制御用アナログIC20,30,40,50の内部ブロックの構成を示す回路図である。
図3に示す制御用アナログIC10’は、ノコギリ波信号Vchpが、最高レベルから一周期内で徐々にレベルが下降していき、一周期後にレベルが最低レベルに達した時点でリセットされて最高レベルに遷移する波形からなる。また、コンパレータ120へのノコギリ波信号Vchpと検出電圧信号Voとの入力が、上述の図2のコンパレータ110に対して逆転した構成となっている。このような信号および構成を用いても、上述のような作用効果を奏することができる。
また、図4(A)に示す制御用アナログIC20は、図2に示した制御用アナログIC10に対して、AND回路114,115に代えてフリップフロップ回路124,125を用いたものである。この際、フリップフロップ回路124,125としては、入力される信号が同時にHiレベルとなる期間が発生することがあるので、JKフリップフロップ回路とするとよい。
また、図4(B)に示す制御用アナログIC30は、図2に示した制御用アナログIC10に対して、コンパレータ112を使用せず、インバータ130を用いて、第2スイッチング判断用信号Vtr2を生成している。
図4(C)に示す制御用アナログIC40は、図4(A)に示した制御用アナログIC20に対して、さらに、コンパレータ111に代えて、ヒステリシスコンパレータ111’を用いたものである。
図4(D)に示す制御用アナログIC50は、コンパレータ111の出力とAND回路114の入力との間に、OR回路153を装着している。このOR回路153には、コンパレータ111からの第1スイッチング判断用信号Vtr1が入力されるとともに、遅延回路151からの所定時間遅延された第1判定基準信号Vcmpが入力される。また、
制御用アナログIC40は、コンパレータ112の出力とAND回路115の入力との間に、OR回路154を装着している。このOR回路154には、コンパレータ112からの第2スイッチング判断用信号Vtr2が入力されるとともに、遅延回路152からの所定時間遅延された第2判定基準信号Vcmp’が入力される。このような構成の場合、上述の作用効果とともに、起動時等のバイアス巻線nbからのモニタ信号Vmのレベルが十分に得られないような状況であっても、遅延回路151,152によって設定される十分な遅延時間をもって、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を出力することができる。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図6は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
図6に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、トランスTの1次巻線npと2次巻線ns1が同極性となるように巻回されている。トランスTの1次側の回路パターンおよび絶縁伝達手段102は、上述の図1に示したスイッチング電源装置と同じであり、2次側の回路パターンが上述の図1に示したスイッチング電源装置と異なる。
本実施形態のスイッチング電源装置の2次巻線ns1の一方端には、ダイオードDsのアノードが接続され、当該ダイオードDsのカソードがインダクタLoを介して電圧出力端子Vout(+)に接続されている。2次巻線ns1の他方端は、電圧出力端子Vout(−)に接続されている。
また、2次巻線ns1の両端子間にはダイオードDfが並列接続されている。この際、ダイオードDfのカソードはフィルタインダクタとして機能するインダクタLoに接続させる。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、キャパシタCoが接続されている。このような構成により、ダイオードDs,Df、インダクタLoおよびキャパシタCoによる整流平滑回路が形成される。また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されており、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、絶縁伝達手段102へ出力する。
以上のような構成により、フォワード方式の絶縁型スイッチング電源装置が構成される。そして、このような構成であっても、上述の第1の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、第3の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図7は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
図7に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、トランスTの1次側の回路パターンおよび絶縁伝達手段102は、上述の図1に示したスイッチング電源装置と同じであるが、トランスTおよび2次側の回路パターンが上述の図1に示したスイッチング電源装置と異なる。
トランスTは、一つの1次巻線npに対して二つの2次巻線ns1,ns2が配置された複合型トランスである。トランスTの第1の2次巻線ns1は1次巻線npに対して逆極性に巻回さており、第2の2次巻線ns2は1次巻線npに対して同極性に巻回されている。この際、第1の2次巻線ns1と第2の2次巻線ns2との巻線比が、ns1:ns2=1:2となるように、第1の2次巻線ns1および第2の2次巻線ns2が形成されている。
第1の2次巻線ns1の一方端には、インダクタLoを介して電圧出力端子Vout(+)が接続されている。第1の2次巻線ns1の他方端にはダイオードDsのカソードが接続されており、当該ダイオードDsのアノードは電圧出力端子Vout(−)に接続されている。
第2の2次巻線ns2の一方端は第1の2次巻線ns1の他方端に接続されている。第2の2次巻線ns2の一方端にはダイオードDfのカソードが接続されており、当該ダイオードDfのアノードも電圧出力端子Vout(−)に接続されている。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、キャパシタCoが接続されている。このような構成により、ダイオードDs,Df、インダクタLoおよびキャパシタCoによる整流平滑回路が形成される。また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されており、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、絶縁伝達手段102へ出力する。
このような構成のスイッチング電源装置では、第1のスイッチ回路S1がオン且つ第2のスイッチ回路S2がオフの期間においては、電圧出力端子Vout(−)→ダイオードDf→第2の2次巻線ns2→第1の2次巻線ns1→インダクタLo→電圧出力端子Vout(+)というループで電流が流れ、第1のスイッチ回路S1がオフ且つ第2のスイッチ回路S2がオンの期間においては、電圧出力端子Vout(−)→ダイオードDs→第1の2次巻線ns1→インダクタLo→電圧出力端子Vout(+)というループで電流が流れる。このため、第1のスイッチ回路S1のオン期間(第2のスイッチ回路S2のオフ期間)および第1のスイッチ回路S1のオフ期間(第2のスイッチ回路S2のオン期間)のいずれにおいても、トランスTの1次側から2次側へエネルギー伝送を行うことができる。すなわち、実質的にスイッチング周期Tsのほぼ全期間に亘ってトランスTの1次側から2次側へエネルギー伝送を行うことができる。
ここで、スイッチング素子が切り替わる期間はエネルギー伝送が行われないが、上述のスイッチング制御を適用することで、スイッチング周期Tsのほぼ全期間に亘って非常に効率良くエネルギー伝送を行うことができる。
さらに、本実施形態に示すように、第1の2次巻線ns1と第2の2次巻線ns2との巻線比をns1:ns2=1:2とすることで、第1のスイッチ回路S1のオン期間(第2のスイッチ回路S2のオフ期間)および第1のスイッチ回路S1のオフ期間(第2のスイッチ回路S2のオン期間)のいずれにおいても、同じ出力電圧レベルを得ることができる。これにより、出力電圧のリップル成分を抑圧することができる。
なお、本実施形態の図7のスイッチング電源装置では、トランスTの一次側で、1次巻線np、インダクタL1およびスイッチ回路S2とともに閉回路を構成するキャパシタCrが、入力電源Viに並列に接続されている例を示したが、図8に示すように、入力電源Viに対して直列接続されるような回路構成であってもよい。図8は、第3の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。また、図9に示すように、第2スイッチ回路S2とキャパシタCrとの直列回路が、第1スイッチ回路S1と並列接続されるような回路構成であってもよい。図9は、第3の実施形態に示すまた他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。このような構成であっても、上述のスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、第4の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図10は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
図10に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、トランスTの1次側の回路パターンおよび絶縁伝達手段102は、上述の図1に示したスイッチング電源装置と同じであるが、トランスTおよび2次側の回路パターンが上述の図1に示したスイッチング電源装置と異なる。
トランスTは、一つの1次巻線npに対して二つの2次巻線ns1,ns2が配置された複合型トランスである。トランスTの第1の2次巻線ns1は1次巻線npに対して同極性に巻回さており、第2の2次巻線ns2も1次巻線npに対して同極性に巻回されている。
第1の2次巻線ns1の一方端には、ダイオードDsのアノードが接続され、当該ダイオードDsのカソードは、インダクタLoを介して電圧出力端子Vout(+)が接続されている。第1の2次巻線ns1の他方端は電圧出力端子Vout(−)に接続されている。
第2の2次巻線ns2の一方端は第1の2次巻線ns1の他方端に接続されている。第2の2次巻線ns2の他方端にはダイオードDfのカソードが接続されており、当該ダイオードDfのアノードもインダクタLoを介して電圧出力端子Vout(+)に接続されている。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、キャパシタCoが接続されている。このような構成により、ダイオードDs,Df、インダクタLoおよびキャパシタCoによる整流平滑回路が形成される。また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されており、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、絶縁伝達手段102へ出力する。
このような構成を用いることで、所謂センタータップ型の全波整流回路を用いたスイッチング電源装置を構成することができる。そして、このような構成であっても、上述の第1の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態の図10のスイッチング電源装置では、トランスTの一次側で、1次巻線np、インダクタL1およびスイッチ回路S2とともに閉回路を構成するキャパシタCrが、入力電源Viに並列に接続されている例を示したが、図11に示すように、入力電源Viに対して直列接続されるような回路構成であってもよい。図11は、第4の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。また、図12に示すように、第2スイッチ回路S2とキャパシタCrとの直列回路が、第1スイッチ回路S1と並列接続されるような回路構成であってもよい。図12は、第4の実施形態に示すまた他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。このような構成であっても、上述のスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、第5の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図13は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
図13に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、トランスT、トランスTの2次側の回路パターンおよび絶縁伝達手段102は、上述の第4実施形態の図10に示したスイッチング電源装置と同じであるが、1次側のバイアス巻線nbを配置しない構成からなる。
本実施形態のスイッチング電源装置は、1次巻線npに直列接続されるインダクタLrを1次巻線とするカレントトランス回路104を形成する。このカレントトランス回路104の2次巻線には、抵抗素子Rが接続されており、当該抵抗素子Rの一方端がダイオードD3のアノードに接続されている。そして、当該ダイオードD3のカソードがスイッチ制御用アナログIC10へ接続されることで、モニタ信号Vmが制御用アナログIC10へ与えられる。
このような構成とすることで、トランスTの1次巻線npに流れる電流による磁束変化に基づくモニタ信号を生成することができる。また、このような構成とすることで、制御用アナログIC10の駆動電圧Vccを外部等から供給すれば、バイアス巻線nbを用いない構成であっても、上述の実施形態に示したようなスイッチング制御を行うことができる。なお、図13では、センタータップ方式の全波整流回路を用いたスイッチング電源装置の場合を示したが、上述の各実施形態に示した他の方式のスイッチング電源装置であっても、本実施形態のカレントトランス回路を用いる構成を適用することができる。
[第6実施形態]
次に、第6の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図14は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
図14に示すように、本実施形態のスイッチング電源装置は、トランスT、トランスTの2次側の回路パターンおよび絶縁伝達手段102は、上述の第5実施形態の図13に示した1次側のバイアス巻線nbを配置しない構成からなるスイッチング電源装置と同じである。
本実施形態のスイッチング電源装置は、さらに、上述の第5実施形態の図13に示すようなカレントトランス回路も用いない。このため、本実施形態のスイッチング電源装置は、モニタ信号Vmを、1次巻線npの一端から図示しない抵抗分圧回路を介して得る。
このような構成であっても、制御用アナログIC10の駆動電圧Vccを外部等から供給できるような場合には、バイアス巻線nbを用いずに、上述の実施形態に示したようなスイッチング制御を行うことができる。なお、図14では、センタータップ方式の全波整流回路を用いたスイッチング電源装置の場合を示したが、上述の各実施形態に示した他の方式のスイッチング電源装置であっても、本実施形態の構成を適用することができる。
[第7実施形態]
次に、第7の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図15は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
上述の各実施形態では、トランスTを用いた絶縁型のスイッチング電源装置を例に示したが、本実施形態では、非絶縁型のコンバータに対して、上述のスイッチング制御を適用する場合を例に説明する。
直流入力電圧が印加される入力電源Viの一方端(Vi(+))には、電圧出力端子Vout(−)が接続されている。入力電源Viの他方端(Vi(−))は、第1スイッチ回路Q1とダイオードDsとの直列回路を介して電圧出力端子Vout(+)に接続されている。
電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間におけるダイオードDsよりも入力電源Vi側には、インダクタLpが接続されており、さらに、ダイオードDsよりも電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)側には、キャパシタCoが接続されている。また、インダクタLpの入力電源Vi側には、キャパシタCrと第2スイッチ回路S2との直列回路が、インダクタLpに対して並列接続されている。
第1スイッチ回路S1は、FETからなる第1スイッチング素子Q1、ダイオードD1、キャパシタC1を備える。ダイオードD1、およびキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第1スイッチング素子Q1の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第1スイッチング素子Q1は、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第1スイッチング制御信号Vgs1によってオン・オフ動作する。
第2スイッチ回路S2は、FETからなる第2スイッチング素子Q2、ダイオードD2、キャパシタC2を備える。ダイオードD2、およびキャパシタC2は、第2スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第2スイッチング素子Q2は、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第2スイッチング制御信号Vgs2によってオン・オフ動作する。
また、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されている。電圧検出部101は、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、制御用アナログIC10へ供給する。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)間の出力電圧は、制御用アナログIC10の駆動電圧Vccとして、制御用アナログIC10へ供給される。
制御用アナログIC10は、上述の実施形態に示すように、駆動電圧Vccにより駆動し、モニタ信号Vm、電圧検出部101からの検出電圧信号Voに基づいて、出力電圧が所定電圧レベルに制御されるように、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を生成する。
駆動回路103は、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を入力し、少なくとも第2スイッチング素子Q2を駆動可能なレベルの信号に昇圧する。駆動回路103は、第1スイッチング制御信号Vgs1を第1スイッチング素子Q1へ出力し、第2スイッチング制御信号Vgs2を第2スイッチング素子Q2へ出力する。
このような構成とすることで、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1を制御用スイッチング素子とし、第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2とキャパシタCrとをクランプ回路とした、所謂極性反転型チョッパ回路と称される非絶縁型の昇降圧コンバータを構成することができる。そして、このような構成であっても、上述のスイッチング制御を用いることで、高信頼且つ高効率の非絶縁型の昇降圧コンバータを実現することができる。
なお、本実施形態のような非絶縁型であっても、上述の絶縁型と同様に、第2スイッチ回路S2に直列接続されるキャパシタCrが、入力電源ViとインダクタLpとに直列接続される構造や、第2スイッチ回路S2とキャパシタCrとの直列回路が第1スイッチ回路S1に並列接続される構造に適用することができる。
[第8実施形態]
次に、第8の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図16は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態では、第7実施形態に示したスイッチング電源装置と同様に、非絶縁型のコンバータに対して、上述のスイッチング制御を適用する場合を例に説明する。
直流入力電圧が印加される入力電源Viの一方端(Vi(+))には、第2スイッチ回路Q2とインダクタLpとの直列回路を介して、電圧出力端子Vout(+)が接続されている。一方、入力電源Viの他方端(Vi(−))は、電圧出力端子Vout(−)に接続されている。
第2スイッチ回路S2は、FETからなる第2スイッチング素子Q2、ダイオードD2、キャパシタC2を備える。ダイオードD2、およびキャパシタC2は、第2スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第2スイッチング素子Q2は、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第2スイッチング制御信号Vgs2によってオン・オフ動作する。
第2スイッチ回路S2とインダクタLpとの接続点と、電圧出力端子Vout(−)の間には、第1スイッチ回路S1が接続されている。
第1スイッチ回路S1は、FETからなる第1スイッチング素子Q1、ダイオードD1、キャパシタC1を備える。ダイオードD1、およびキャパシタC1は、第1スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間に並列に接続されており、FETである第1スイッチング素子Q1の寄生ダイオードおよび寄生容量により代用することが可能である。第1スイッチング素子Q1は、駆動回路103を介して制御用アナログIC10から与えられる第1スイッチング制御信号Vgs1によってオン・オフ動作する。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間におけるインダクタLpよりも電圧出力端子Vout(+),Vout(−)側には、キャパシタCoが接続されている。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)の両端子間には、直列抵抗回路等からなる電圧検出部101が接続されている。電圧検出部101は、電圧出力端子Vout(+)、Vout(−)の両端子間の出力電圧レベルに応じた検出電圧信号Voを生成し、制御用アナログIC10へ供給する。
また、電圧出力端子Vout(+),Vout(−)間の出力電圧は、制御用アナログIC10の駆動電圧Vccとして、制御用アナログIC10へ供給される。
制御用アナログIC10は、上述の実施形態に示すように、駆動電圧Vccにより駆動し、第1モニタ信号Vm1、第2モニタ信号Vm2、電圧検出部101からの検出電圧信号Voに基づいて、出力電圧が所定電圧レベルに制御されるように、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を生成する。
駆動回路103は、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2を入力し、少なくとも第2スイッチング素子Q2を駆動可能なレベルの信号に昇圧する。駆動回路103は、第1スイッチング制御信号Vgs1を第1スイッチング素子Q1へ出力し、第2スイッチング制御信号Vgs2を第2スイッチング素子Q2へ出力する。
このような構成とすることで、第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2を制御用スイッチング素子とし、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1をダイオードの代わりに利用した、所謂ハーフブリッジ型の非絶縁型降圧コンバータを構成することができる。そして、このような構成であっても、上述のスイッチング制御を用いることで、高信頼且つ高効率の非絶縁型の降圧コンバータを実現することができる。
[第9実施形態]
次に、第9の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図17は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第1の実施形態の図1に示したフライバック方式のスイッチング電源装置において、2次側のダイオードDsをスイッチング素子Qsに置き換えたものである。このような構成では、制御用アナログIC10は、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1および第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2とともに、スイッチング素子Qsに対するスイッチ制御信号Vgssも生成する。この際、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qsを、第1の実施形態に示したダイオードDsと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgssを生成する。このように、制御用アナログIC10で生成されたスイッチ制御信号Vgssは、第2の絶縁伝達手段102’を介して、スイッチング素子Qsへ与えられる。なお、スイッチ制御信号Vgssは、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2と同様に、必要に応じて駆動回路等により昇圧した後に、スイッチング素子Qsへ与えられる。
なお、本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様に、図18に示すように、入力電源Viに対してキャパシタCrが直列接続されるような回路構成であってもよい。図18は、第9の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。
これらのような構成であっても、上述の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第10実施形態]
次に、第10の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図19は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第2の実施形態の図6に示したフォワード方式のスイッチング電源装置において、2次側のダイオードDsをスイッチング素子Qsに置き換え、ダイオードDfをスイッチング素子Qfに置き換えたものである。このような構成では、整流側同期整流素子に相当するスイッチング素子Qsおよび転流側同期整流素子に相当するスイッチング素子Qfは、トランスTの2次巻線nsの磁束変化にしたがって相補的にオン・オフ駆動を行うような自己駆動型同期整流回路を構成している。
このような構成であっても、上述の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第11実施形態]
次に、第11の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図20は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第3の実施形態の図7に示したスイッチング電源装置において、2次側のダイオードDsをスイッチング素子Qsに置き換え、ダイオードDfをスイッチング素子Qfに置き換えたものである。このような構成では、制御用アナログIC10は、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1および第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2とともに、スイッチング素子Qsに対するスイッチ制御信号Vgssおよびスイッチング素子Qfに対するスイッチ制御信号Vgsfも生成する。この際、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qsを、第1の実施形態に示したダイオードDsと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgssを生成する。また、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qfを、第1の実施形態に示したダイオードDfと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgsfを生成する。このように、制御用アナログIC10で生成されたスイッチ制御信号Vgss,Vgsfは、第2の絶縁伝達手段102’を介して、スイッチング素子Qs,Qfへ与えられる。なお、スイッチ制御信号Vgss,Vgsfは、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2と同様に、必要に応じて駆動回路等により昇圧した後に、スイッチング素子Qs,Qfへ与えられる。
なお、本実施形態においても、上述の第3の実施形態と同様に、図21に示すように、入力電源Viに対してキャパシタCrが直列接続されるような回路構成であってもよい。図21は、第11の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。
これらのような構成であっても、上述の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第12実施形態]
次に、第12の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図22は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第4の実施形態の図10に示したセンタータップ型の全波整流回路を備えるスイッチング電源装置において、2次側のダイオードDsをスイッチング素子Qsに置き換え、ダイオードDfをスイッチング素子Qfに置き換えたものである。このような構成では、制御用アナログIC10は、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1および第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2とともに、スイッチング素子Qsに対するスイッチ制御信号Vgssおよびスイッチング素子Qfに対するスイッチ制御信号Vgsfも生成する。この際、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qsを、第1の実施形態に示したダイオードDsと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgssを生成する。また、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qfを、第1の実施形態に示したダイオードDfと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgsfを生成する。このように、制御用アナログIC10で生成されたスイッチ制御信号Vgss,Vgsfは、第2の絶縁伝達手段102’を介して、スイッチング素子Qs,Qfへ与えられる。なお、スイッチ制御信号Vgss,Vgsfは、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2と同様に、必要に応じて駆動回路等により昇圧した後に、スイッチング素子Qs,Qfへ与えられる。
なお、本実施形態においても、上述の第4の実施形態と同様に、図23に示すように、入力電源Viに対してキャパシタCrが直列接続されるような回路構成であってもよい。図23は、第12の実施形態に示す他の回路構成からなるスイッチング電源装置の回路図である。
これらのような構成であっても、上述の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
[第13実施形態]
次に、第13の実施形態に係るスイッチング電源装置について図を参照して説明する。図24は、本実施形態のスイッチング電源装置の回路図である。
本実施形態のスイッチング電源装置は、第7の実施形態の図15に示した非絶縁型の昇降圧コンバータにおいて、1次側のダイオードDsをスイッチング素子Qsに置き換えたものである。
このような構成では、制御用アナログIC10は、第1スイッチ回路S1の第1スイッチング素子Q1および第2スイッチ回路S2の第2スイッチング素子Q2とともに、スイッチング素子Qsに対するスイッチ制御信号Vgssも生成する。この際、制御用アナログIC10は、スイッチング素子Qsを、第7の実施形態に示したダイオードDsと同様の動作となるようにスイッチ制御信号Vgssを生成する。このように、制御用アナログIC10で生成されたスイッチ制御信号Vgssは、スイッチング素子Qsへ与えられる。なお、スイッチ制御信号Vgssは、第1スイッチング制御信号Vgs1および第2スイッチング制御信号Vgs2と同様に、必要に応じて駆動回路等により昇圧した後に、スイッチング素子Qsへ与えられる。
このような構成であっても、上述の実施形態に示したスイッチング制御を適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述の各実施形態は、本発明のスイッチング制御を適用可能な代表的な回路例を示したものであり、これら実施形態の組み合わせ等から容易に類推される回路からなるスイッチング電源装置についても、上述のような作用効果を当然に得られるものである。
また、上述の実施形態では、スイッチング素子のドレインソース間電圧の変化に基づくモニタ信号を用いて例を示したが、例えば、第1の実施形態の1次側回路の構成において、スイッチング素子Q1と1次巻線npのスイッチング素子側とを接続する伝送ラインにホールセンサを設け、当該ホールセンサからの出力をモニタ信号として利用することもできる。これにより、スイッチング素子に流れる電流の変化に基づくモニタ信号を生成することもできる。
また、上述の各実施形態では、一つのモニタ信号に対して、第1スイッチング制御信号Vgs1用と第2スイッチング制御信号Vgs2用の二つの閾値を設定する例を示したが、スイッチング制御信号毎にモニタ信号を設定し、各モニタ信号に対してそれぞれ閾値を設定するようにしてもよい。この際、バイアス巻線が配置されている形態であれば、バイアス巻線からの出力をモニタ信号に利用しても良い。
また、上述の説明では、ノコギリ波信号Vchpの周期性により各スイッチング素子のターンオフタイミングすなわち各スイッチング素子のオン時間を与えているが、トランスTやインダクタLpに流れる電流またはスイッチング素子に流れる電流を検出して、オン時間の最大値を制限することもできる。これにより、上述のスイッチング制御において過電流が流れることを防止することができる。
10,10’,20,30,40,50−制御用アナログIC、110,111,112,120−コンパレータ、113,130−インバータ、114,115−AND回路114,115、151,152−遅延回路、153,154−OR回路、124,125−フリップフロップ回路、101−電圧検出部、102,102’−絶縁伝達手段、103−駆動回路、104−カレントトランス回路

Claims (23)

  1. 直流入力電圧Viが入力される直流電源入力部と、
    一つの磁性部品で構成され、磁気的に結合された第1の1次巻線npと、第1の2次巻
    線ns1と、を少なくとも備えたトランスTと、
    前記第1の1次巻線npに直列に接続されたインダクタLrと、
    第1のスイッチング素子Q1と、第1のキャパシタC1と、第1のダイオードD1の並列回路からなる第1のスイッチ回路S1と、
    第2のスイッチング素子Q2と、第2のキャパシタC2と、第2のダイオードD2の並列回路からなる第2のスイッチ回路S2と、
    第3のキャパシタCrと、
    前記直流電源入力部の両端に接続され、前記第1の1次巻線npと前記第1のスイッチ回路S1とが直列に接続された第1の直列回路と、
    前記第1のスイッチ回路S1の両端、または前記第1の1次巻線npの両端に接続され、前記第2のスイッチ回路S2と前記第3のコンデンサCrとが直列に接続された第2の直列回路と、を備え、
    前記第1のスイッチ回路S1と前記第2のスイッチ回路S2は、共にオフである期間を挟んで互いに相補的にオン・オフを繰り返すように動作するように構成され、
    前記第1の2次巻線ns1から出力される交流電圧を整流平滑する第1の整流平滑回路を介して2次側に出力電圧Voutが出力されるように構成された電力変換回路を備えたスイッチング電源装置であって、
    前記第1のスイッチ回路S1または前記第2のスイッチ回路S2のうち、オン状態にある方のスイッチ回路がターンオフされることによって発生する前記電力変換回路での電圧もしくは電流変化を検出してモニタ信号を生成する第1のモニタ信号生成手段と、
    出力電圧Voutを検出するための出力電圧検出手段と、
    前記出力電圧検出手段によって検出された出力電圧Voutに応じた帰還信号を生成する帰還信号生成手段と、
    前記第1のスイッチング素子Q1及び前記第2のスイッチング素子Q2を制御するスイッチング制御回路と、を有し、
    前記スイッチング制御回路は、
    設定可能な略一定周波数の三角波を生成する発振器と、
    前記三角波信号と前記帰還信号と比較する第1のコンパレータと、前記第1のモニタ信号生成手段の出力信号と第1の閾値とを比較する第2のコンパレータと、を有し、前記第1のコンパレータ及び前記第2のコンパレータの出力に基づいて前記第1のスイッチ回路S1のゲート信号及び前記第2のスイッチ回路S2のゲート信号を生成し、
    前記出力電圧Voutが印加される負荷の状態に合わせてデッドタイムが設定され、前記第1のスイッチング素子Q1または前記第2のスイッチング素子Q2のうち、一方のオン時間を前記出力電圧Voutを安定化させるように制御し、他方のオン時間をスイッチング周波数を一定に保つように制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第1のスイッチ回路S1が導通状態、または前記第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、前記第1の1次巻線npと前記第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を逆極性としたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1のスイッチ回路S1が導通状態、または前記第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、前記第1の1次巻線npと前記第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を同極性としたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記トランスTはさらに第2の2次巻線ns2を備え、前記第1の2次巻線ns1と前記第2の2次巻線ns2は直列に接続されており、前記第1のスイッチ回路S1が導通状態、または前記第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、前記第1の1次巻線npと前記第1の2次巻線ns1、及び前記第1の1次巻線npと前記第2の2次巻線ns2は、その磁気極性を同極性とし、
    前記第1の整流平滑回路は、センタータップ型の全波整流回路と、少なくとも1つのフィルタインダクタLoと、少なくとも1つの平滑コンデンサCoからなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記トランスTはさらに第2の2次巻線ns2を備え、前記第1の2次巻線ns1と前記第2の2次巻線ns2は直列に接続されており、前記第1のスイッチ回路S1が導通状態、または前記第2のスイッチ回路S2が導通状態のときに流れる電流の向きに対して、前記第1の1次巻線npと前記第1の2次巻線ns1は、その磁気極性を逆極性とし、前記第1の1次巻線npと前記第2の2次巻線ns2は、その磁気極性を同極性とし、
    前記第1の整流平滑回路は、前記第2の2次巻線ns2の両端にそれぞれ整流素子の第1端が接続され、前記整流素子の第2端は共通接続されており、前記第1の2次巻線ns1の他端に少なくとも1つのフィルタインダクタLoの一端が接続され、前記フィルタインダクタLoの他端と前記整流素子の第2端との間に少なくとも1つの平滑コンデンサCoが接続される構成であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記インダクタLrとして、前記トランスTの1次側漏れインダクタンスを利用することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記フィルタインダクタLoとして、前記トランスTの2次側漏れインダクタンスを利用することを特徴とする請求項4または5に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記第1の2次巻線ns1と前記第2の2次巻線ns2の巻数比が1:2であることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記トランスTはさらに第2の1次巻線nbを備え、前記第2の1次巻線nbの一端は前記直流電源入力の低電位側に接続され、他端は第2の整流平滑回路を介して前記スイッチング制御回路の直流電源電圧として供給されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記第1の整流平滑回路の整流素子は電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記第1の整流平滑回路の整流素子が、前記スイッチング制御回路によってオンオフ制御されることを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記トランスTに流れる電流またはスイッチング素子に流れる電流を検出して、前記オン時間の最大値を制限して過電流を防止する最大オン時間制限手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のスイッチング電源装置
  13. 前記モニタ信号生成手段は、前記第2の1次巻線nbの両端に生じる電圧変化を利用したものであることを特徴とする請求項に記載のスイッチング電源装置。
  14. 記モニタ信号生成手段は、前記インダクタLrに流れる電流を検出するカレントトランスであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  15. 直流入力電圧Viが入力される直流電源入力部と、
    一つの磁性部品で構成されたインダクタLpと、
    第1のスイッチング素子Q1と、第1のキャパシタC1と、第1のダイオードD1の並列回路からなる第1のスイッチ回路S1と、
    第2のスイッチング素子Q2と、第2のキャパシタC2と、第2のダイオードD2の並列回路からなる第2のスイッチ回路S2と、
    前記直流電源入力部の両端に前記第1のスイッチ回路S1と前記第2のスイッチ回路S2からなる直列回路が接続され、
    前記第1のスイッチ回路S1と前記第2のスイッチ回路S2との接続点に前記インダクタLpの一端が接続され、他端からは前記第1のスイッチ回路S1に対して並列に接続される第3のキャパシタCoを介して出力電圧Voutが出力されるように構成されたスイッチング電源装置であって、
    前記第1のスイッチ回路S1と前記第2のスイッチ回路S2は、共にオフである期間を挟んで互いに相補的にオン/オフを繰り返すように動作するように構成され、
    前記第1のスイッチ回路S1または前記第2のスイッチ回路S2のうち、オン状態にある方のスイッチ回路がターンオフされることによって発生する前記電力変換回路での電圧もしくは電流変化を検出してモニタ信号を生成する第1のモニタ信号生成手段と、
    出力電圧Voutを検出するための出力電圧検出手段と、
    前記出力電圧検出手段によって検出された出力電圧Voutに応じた帰還信号を生成する帰還信号生成手段と、
    前記第1のスイッチング素子Q1及び前記第2のスイッチング素子Q2を制御するスイッチング制御回路と、を有し、
    前記スイッチング制御回路は、
    設定可能な略一定周波数の三角波を生成する発振器と、
    前記三角波信号と前記帰還信号と比較する第1のコンパレータと、前記第1のモニタ信号生成手段の出力信号と第1の閾値とを比較する第2のコンパレータと、を有し、前記第1のコンパレータ及び前記第2のコンパレータの出力に基づいて前記第1のスイッチ回路S1のゲート信号及び前記第2のスイッチ回路S2のゲート信号を生成し、
    前記出力電圧Voutが印加される負荷の状態に合わせてデッドタイムが設定され、前記第1のスイッチング素子Q1または前記第2のスイッチング素子Q2のうち、一方のオン時間を前記出力電圧Voutを安定化させるように制御し、他方のオン時間をスイッチング周波数を一定に保つように制御することを特徴とするスイッチング電源装置。
  16. 前記インダクタLpに流れる電流またはスイッチング素子に流れる電流を検出して、前記オン時間の最大値を制限して過電流が流れることを防止する最大オン時間制限手段を備えたことを特徴とする請求項15に記載のスイッチング電源装置
  17. 前記スイッチング制御回路は、前記モニタ信号生成手段の出力信号と第2の閾値とを比較する第3のコンパレータと、をさらに含み、前記第1のコンパレータ及び前記第2のコンパレータの出力に基づいて前記第1のスイッチ回路S1の制御信号を生成し、前記第1のコンパレータ及び前記第3のコンパレータの出力に基づいて前記第2のスイッチ回路S2の制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  18. 前記第2のコンパレータおよび前記第3のコンパレータ前記第1の閾値および前記第2の閾値が規設定された1つのヒステリシスコンパレータで構成されたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  19. 前記第1のスイッチング素子Q1のオン時間または前記第2のスイッチング素子Q2のオン時間の最大値が、前記三角波信号の1周期未満に制限されていることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  20. 前記第1のスイッチ回路S1または前記第2のスイッチ回路S2は電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  21. 前記スイッチング制御回路は、
    前記第1のスイッチ回路S1または前記第2のスイッチ回路S2はスイッチ回路両端の電圧が0Vまたは0V付近まで低下してからスイッチング素子Q1またはQ2がターンオンする動作となるゼロ電圧スイッチング動作にて駆動ることを特徴とする請求項20に記載のスイッチング電源装置。
  22. 記モニタ信号生成手段は、前記第1のスイッチング素子Q1または前記第2のスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電圧の変化を利用したものであることを特徴とする請求項20または21に記載のスイッチング電源装置。
  23. 記モニタ信号生成手段は、前記第1のスイッチング素子Q1または前記第2のスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電流の変化を利用したものであることを特徴とする請求項20または21に記載のスイッチング電源装置。
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