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JP5446085B2 - 投影装置、投影方法及びプログラム - Google Patents

投影装置、投影方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばプレゼンテーションに用いるデータプロジェクタ等に好適な投影装置、投影方法及びプログラムに関する。
従来、パーソナルコンピュータ等と接続してプレゼンテーションを行なうデータプロジェクタ装置が広く一般的に使用されている。
この種のデータプロジェクタ装置において、例えばスクリーンを撮影するデジタルカメラを装備し、デジタルカメラによって撮影された画像からレーザポインタによってスクリーンに照射された特定の形状パターン(マーク)を認識し、この認識された形状パターンに応じた制御処理、例えばマークにより指定された位置の画像の拡大処理などを実行するようにしたものが考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2004−078682号公報
上記特許文献1に記載された技術は、スクリーンに投影された画像に対する制御処理をデータプロジェクタ装置あるいはパーソナルコンピュータに対する直接操作を行なうことなく簡単に実行するべくなされたものであり、ユーザは予め動作させたい内容に対応したマークを予め覚えておき、必要に応じてマークを選択した上でそのマークをスクリーン上に照射させる必要がある。
したがって、ユーザは制御処理の内容に対応した複数のマークを予めすべて覚えておく必要があり、そのための準備が煩雑なものとなる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、煩雑な操作手順やマークの識別等を予め覚えておく必要がなく、より直感的でユーザインターフェイスに優れた制御処理を実行させることが可能な投影装置、投影方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、入力画像に応じた光像を形成し、投影対象に向けて投影する投影手段と、上記投影手段の投影する画像を撮影する撮影手段と、上記撮影手段で得た撮影画像により投影画像に対する位置指定を検出する検出手段と、上記検出手段により一定時間以上同一位置が指定された場合に追加書込みのためのレイアウト編集モードを設定して移行するモード設定手段と、上記レイアウト編集モード設定中、上記検出手段により投影画像に対する位置指定が移動した場合に、前記一定時間以上同一位置に指定された位置と、前記位置指定の移動に応じて空白エリアを投影する投影制御手段と、上記レイアウト編集モード設定中、上記検出手段により一定時間以上同一位置が指定された場合に上記レイアウト編集モードを解除するモード解除手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、煩雑な操作手順やマークの識別等を予め覚えておく必要がなく、より直感的でユーザインターフェイスに優れた制御処理を実行させることが可能となる。
以下本発明をDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係るデータプロジェクタ装置10の外観構成を示す。同図で、データプロジェクタ装置10は、直方体状の本体ケーシング11の前面に投影レンズ部12、撮影レンズ部13、及びIr受信部14を配設する。
また、同本体ケーシング11の上面には、スピーカ15、インジケータ部16、及びキー操作部17を配設する。
投影レンズ部12は、内部で作成された光像を拡大して投影対象となるスクリーン等に投影するものであり、このデータプロジェクタ装置10では投影レンズ部12が合焦位置及びズーム画角(投影画角)を任意に可変できるものとする。
撮影レンズ部13は、投影レンズ部12での投影画像範囲を撮影するために設けられる。すなわち撮影レンズ部13は、このデータプロジェクタ装置10の標準投影距離、例えば投影レンズ部12の前方6[m]の位置で投影レンズ部12の投影光軸と交差するような撮影光軸が設定され、且つ投影レンズ部12の最大投影画角より若干大きな最大撮影画角を有するものとする。この撮影レンズ部13も、投影レンズ部12と同様に合焦位置及び光学的なズーム画角(撮影画角)を任意に可変できるものとし、AF(自動合焦)機能を有する。
Ir受信部14は、図示しないこのデータプロジェクタ装置10専用のリモートコントローラからの赤外線変調信号を受信する。
上記スピーカ15は、画像信号と共に入力される音声信号や予めデータプロジェクタ装置10内に記憶されている音声メッセージ、ビープ音等を拡声放音する。
インジケータ部16は、電源の投入/切断状態、後述する光源ランプの温度が異常となった場合などを内部に設けたLED(発光ダイオード)の点灯/点滅などで表示する。
キー操作部17は、直接ユーザのキー操作を受付けて各種投影動作を制御するためのもので、例えば電源キー、入力切換えキー、ズームアップ/ダウンキー、AFK(Auto Focus/automatic Keystone correction:自動合焦/自動台形補正)キー、メニューキー、カーソルキー(「↑」「↓」「←」「→」)、エンターキー、キャンセルキー等を備える。
また、本体ケーシング11の下面前端側の左右両端部には一対の調整脚部18A,18Bが設けられる。図示はしないが、本体ケーシング11の下面後端側中央にはもう1本の固定脚部が設けられるもので、計3本の脚部によりデータプロジェクタ装置10の本体ケーシング11を支持すると共に、前側に位置する上記調整脚部18A,18Bの各脚長をそれぞれ調整することにより、投影レンズ部12での投影光軸の仰角、及び左右の傾きを調整することが可能となる。
なお、ここでは図示しないが、本体ケーシング11の背面には各種画像信号を入出力するための入出力コネクタ部、上記Ir受信部14と同様のIr受信部、盗難防止金具取付部等を備えている。
図2は、上記データプロジェクタ装置10が備える電子回路の機能構成を示すブロック図である。
同図で、21は入出力コネクタ部であり、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、RGB入力端子、及びUSB(Universal Serial Bus)端子からなる。
入出力コネクタ部21より入力される各種規格の画像信号は、入出力インタフェース(I/F)22、システムバスSBを介して画像変換部23で投影に適した所定のフォーマットの画像信号として認識し、必要に応じて適宜変換された後に、投影駆動部24へ送られる。
この際、OSD(On Screen Display)用の各種キャラクタやポインタ等の記号も必要に応じて画像信号上に重畳加工された状態で投影駆動部24へ送られる。
投影駆動部24は、送られてきた画像信号をビデオRAM25に展開して記憶させた上で、このビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成する。投影駆動部24は、このビデオ信号のフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と画像サイズ、色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子(SOM)であるマイクロミラー素子26を表示駆動する。
一方、リフレクタ27内に配置された、例えば超高圧水銀灯を用いた光源ランプ28が高輝度の白色光を出射する。光源ランプ28の出射した白色光は、カラーホイール29を介して時分割で原色に着色され、インテグレータ30で輝度分布が均一な光束とされた後にミラー31で全反射して上記マイクロミラー素子26に照射される。
そして、マイクロミラー素子26での反射光で光像が形成され、形成された光像が上記投影レンズ部12を介して、投影対象となるここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
投影レンズ部12は、図示しないレンズ光学系中にフォーカスレンズ及びズームレンズを有し、それらは共に光軸方向に沿って前後に移動することで制御される。
また、上記光源ランプ28の点灯駆動、及び上記カラーホイール29用のモータ(M)33の回転駆動をいずれも投影光処理部34が実行する。
上記各回路の動作すべてを制御部35が統括して制御する。この制御部35はCPUで構成されるものであり、動作プログラムや各種定型データ等を記憶した不揮発性メモリでなるプログラムメモリ36、ワークメモリとして使用するSDRAM(シンクロナスDRAM)でなるメインメモリ37を用いてこのデータプロジェクタ装置10内の制御動作を実行する。
この制御部35に対し、操作部38が接続される。操作部38は、上記キー入力部17と、上記Ir受信部14及び図示しなかった本体ケーシング11背面側のIr受信部を含み、ユーザが直接またはリモートコントローラを介して操作したキーに基づくキーコード信号を制御部35へ直接出力する。
上記制御部35にはさらに、上記システムバスSBを介して音声処理部39、無線LANインタフェース(I/F)40、プロセス回路41、インジケータ部16、及び画像記憶部42が接続される。
音声処理部39は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、このデータプロジェクタ装置10の本体ケーシング11の上面に設けられた上記スピーカ15を駆動して拡声放音させ、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
無線LANインタフェース40は、例えばIEEE802.11b/g規格に則り、上記制御部35の制御の下に、無線LANアンテナ43を介して無線LANを構成する他の外部機器、例えばパーソナルコンピュータなどから送られてくる画像信号等を選択的に受付けて上記画像変換部23へ送出する。
プロセス回路41は、上記撮影レンズ部13のレンズ光軸上の結像位置に配置された個体撮像素子としてのCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)44からの出力を受け、AGC(自動利得制御)、A/D変換を施した後にガンマ補正、輝度色差系へのマトリックス演算等のカラープロセス処理を実行して撮影画像データを得るもので、得た画像データは制御部35の制御の下に画像記憶部42に記憶される。
次に上記実施形態の動作について説明する。
以下に示す動作は、制御部35がプログラムメモリ36から読出した動作プログラムをメインメモリ37に展開した上で実行するものである。
なお、以下に示すプレゼンテーション動作においては、ユーザが図示しないレーザポインタを用いて適宜投影画像に対するポイント指示を行なうことにより、所定のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]で投影画像を撮影レンズ部13が周期的に撮影し、撮影画像中から著しく輝度値の高い上記レーザポインタによるポイント位置座標を検出することができると共に、同一ポイント位置が指示されている場合にはその画像フレーム数をカウントすることで、同一ポイント位置での継続時間を判断することができる。
また、以下に示すプレゼンテーション動作においては、投影対象となるスクリーンとしてホワイトボードを使用し、単にデータプロジェクタ装置10が出射する画像をホワイトボード上に投影するだけではなく、必要に応じてホワイトボード上にユーザが任意の書込みを行なうことで、その書込まれた内容を撮影して記録することができるものとする。
図3は、外部機器、例えばパーソナルコンピュータを入出力コネクタ部21に接続したデータプロジェクタ装置10で、電源を投入した後に実行する基本的な投影動作を示すものである。
その当初には、その時点で設定されている投影レンズ部12の投影画角を確実にカバーするように、撮影レンズ部13での撮影画角を調整した後(ステップS101)、入出力コネクタ部21または無線LANアンテナ43より入力される画像信号に基づいた光像をマイクロミラー素子26で生成し、投影レンズ部12より投影対象のスクリーンとなるホワイトボード(図示せず)に向けて照射させる(ステップS102)。
次いで、この投影画像を撮影レンズ部13を介してCCD44で撮影して画像を取得した上で(ステップS103)、取得した撮影画像を投影内容と比較し、投影画像側には存在しない、著しく輝度値の高いポイント位置が撮影画像側にあるかどうかを検索し(ステップS104)、その検索の結果、レーザポインタによるポイント位置を検出することができたか否かを判断する(ステップS105)。
ここでポイント位置を検出することができないと判断した場合には、引き続きその時点で入出力コネクタ部21または無線LANアンテナ43より入力される画像信号に基づいた光像を投影するべく上記ステップS102からの処理を繰返し実行する。
また、上記ステップS105でレーザポインタによるポイント位置を検出したと判断した場合は、次にその検出位置を一時保持して当該位置での経過時間をカウントした上で、そのポイント位置の指示が一定時間、例えば1秒間以上継続しているか否かによりレーザポインタによるポイント位置が固定的に指示されているか否かを判断する(ステップS106)。
ここでポイント位置が固定されている時間が一定時間に満たないと判断した場合には、再び上記ステップS102からの処理を繰返し実行する。
しかして、ステップS106でレーザポインタによるポイント位置の指示が一定時間継続しており、ポイント位置が固定的に指示されていると判断すると、レイアウト編集モードを設定し、投影画像を固定化する一方で、以後ポイント位置を随時トレースする(ステップS107)。
このレイアウト編集モードでは、ポイント位置が移動したか否かを判断する(ステップS108)。ここでポイント位置が移動したと判断した場合には、そのポイント位置の移動に合わせてそれまで投影していた画像を適宜縮小して投影する(ステップS109)。
また、上記ステップS108でレーザポインタによるポイント位置が移動していない場合と判断した場合には、移動していない時間をカウントした上でそのカウント値が一定時間、例えば2秒間以上継続しているか否かによりポイント位置が固定的に指示されているか否かを判断する(ステップS110)。
しかして、ポイント位置が移動していないが、まだ一定時間に達していないと判断した場合には、引き続きステップS108からの処理に戻って、ポイント位置が移動していない時間のカウントを続行する。
図4は、上記のようにスクリーンのホワイトボードに対し、投影画像中の1点を一定時間だけレーザポインタによりポイント指示してレイアウト編集モードを設定した上で、そのままポイント位置を移動させることで、あたかもパーソナルコンピュータのマウス操作におけるドラッグを模して投影画像を縮小させる制御の一例を示すものである。
同図では、通常の投影により投影レンズ部12による矩形の基本投影エリアBA全体を使って画像の投影を行なっている状態で、投影画像中の任意の一点Pを図示する如く一定時間だけレーザポインタによりポイント指示することで、上述した如くレイアウト編集モードが設定される。
そして、レイアウト編集モードが設定された状態でそのままレーザポインタによるポイント位置を図中に矢印Dに示す如く移動させることで、その移動方向と移動量とに応じて図5に示すようにそれまで投影していた画像を縦方向に縮小したように投影させると共に、空白の追加書込みエリアWAを現出させる。
これは、投影駆動部24がマイクロミラー素子26で形成する光像を加工することで実現するものであり、それまで投影していた画像を縦方向に縮小した画像をマイクロミラー素子26で形成すると共に、その縮小によって得られる領域を全原色成分ともフル階調の画像とすることで、縮小に得られた追加書込みエリアWAを白色で表現できるものとなる。
上記図4では、基本投影エリアBA中の上下方向でやや中央、左右方向でほぼ左端側に位置する点Pからそのまま矢印Dで示す如く画像の下方向にポイント位置を移動させるものとしたので、図5に示すようにその移動に合わせて、初めの点Pの位置から移動した分だけ下側に追加書込みエリアWAを作成するものとした。
これとは別に、図6に示す如く、基本投影エリアBAの上端及び下端に点Pを位置させてレイアウト編集モードを設定し、そのまま基本投影エリアBAの上端から下方向へ、下端から上方向へそれぞれポイント位置を移動させることで、基本投影エリアBAの上端側及び下端側に共に追加書込みエリアWAを作成させることも同様に可能となる。
さらに、図7では、基本投影エリアBAの左下端近傍に点Pを位置させてレイアウト編集モードを設定し、そのまま矢印Dで示す斜め右上方向へポイント位置を移動させることで、投影画像の対角線方向を縮小するものとして基本投影エリアBAの右上側に投影画像を縮小し、基本投影エリアBAの左端側及び下端側の2辺に沿ったL字状の追加書込みエリアWAを作成させた場合を例示している。
しかして、上記のようにステップS108,S109の処理を繰返してポイント位置の移動に伴う投影画像の縮小と追加書込みエリアWAの生成とを順次行なった後、基本投影エリアBA中で必要な追加書込みエリアWAを確保することができたものとして、ポイント位置を一定時間停止させると、上記ステップS110でこれを判断して、それまで設定していたレイアウト編集モードを解除すると共に、引き続き撮影レンズ部13、CCD44を介して基本投影エリアBAの撮影を続行することで、空白として投影している追加書込みエリアWAでの書込み状態を検出し続ける(ステップS111)。
その後、追加書込みエリアWAにおける画像の内容が随時変化しているか否かを時系列的に比較判断することで、追加書込みエリアWAでの書込みがあるか否かを判断し(ステップS112)、あると判断した場合は再びこのステップS112の処理に戻ることで、書込みがなされている間はこのステップS112の処理を繰返す。
そして、書込みがなくなった時点でステップS112によりこれを判断し、次いで追加書込みエリアWAの状態が一定時間、例えば10秒間変化がないかどうかを判断し(ステップS113)、まだ一定時間に達していない場合には再び上記ステップS112からの処理に戻る。
しかして、上記一定時間何の書込みもなされず、変化がないと、上記ステップS113でこれを判断し、その時点で書き込まれた内容を保存するべくあらためて元の基本投影エリアBAの範囲全体をCCD44で適正な露光条件で撮影し、その撮影画像をデータファイル化して画像記憶部42に記録する(ステップS114)。
以上で一連の動作を一旦終了するものとして、上記ステップS102からの処理に戻り、再び入出力コネクタ部21または無線LANアンテナ43から入力される画像信号に応じた投影状態に復帰する。
このように本実施形態によれば、煩雑な操作手順やマークの識別等を予め覚えておく必要がなく、より直感的でユーザインターフェイスに優れた投影画像に対する制御処理を実行させることが可能となる。
加えて上記実施形態では、投影画像を縮小することで生成された追加書込みエリアWAに書込まれた内容を自動的に撮影し、その撮影画像を画像記憶部42に記録するものとしたので、プレゼンテーション等での結果を容易に記録して後に活用することが可能となる。
なお上記実施形態では、図4乃至図6で示した如く、投影画像の縮小に際して点位置を縦方向に移動させることで投影画像をそのまま縦方向に縮小するものとした。
このように、縦方向あるいは横方向にポイント位置を移動することで、投影画像をそのまま縦方向あるいは横方向に縮小するものとすれば、ユーザは必要な操作をきわめて理解し易いものとなり、より一層ユーザフレンドリーなインターフェイスとなる。
また上記実施形態では、上記図7で示した如く、矩形の角部をポイント位置として指定した後に斜め方向に移動させることにより、その移動に応じて投影画像を対応する対角線方向に縮小させるものとしたので、ユーザインターフェイス上も非常に理解し易い上に、縦方向及び横方向を独立して実行する場合に比べて所望する大きさの投影画像を得るまでの時間を大幅に短縮することができる。
さらに上記実施形態では、ポイント位置の移動に際して随時投影画像を縮小していくものとして説明したが、本発明はこれに限らず、図8に示すように基本投影エリアBA中の点Pの位置を自由に移動させ、その開始位置P1と終着位置P2を図中に矢印Dで示す如く直線で結ぶことにより縮小後の投影画像の位置を指定して、その周囲を追加書込みエリアWAとするものとしてもよい。
なお、上記実施形態はいずれもポイント位置の移動により縮小率を順次変化させる場合について説明したが、予め投影画像の縮小率を一意に設定し、縮小後の投影画像の位置を指示するだけで投影がその縮小率での縮小を実行するものとしてもよい。
こうすることで、ポイント位置の指定がより容易になると共に、確実に追加書込みエリアWAを確保することができる。
その場合、さらに複数の縮小率の候補から1つを選択するものとすれば、その状況に応じて必要な追加書込みエリアWAの面積を自由に選択できる。
なお、上記実施形態では、レーザポインタにより基本投影エリアBA内の任意の位置を一定時間固定的にポイント指示することでレイアウト編集モードの設定と解除を行なうものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、データプロジェクタ装置のリモートコントローラがレーザポインタの機能も有するものであれば、レーザポインタとして基本投影エリアBA内の任意の位置をポイント指示する過程でそのリモートコントローラの所定のキー、例えば「Enter」キーを合わせて操作することで一般的なマウスにおけるドラッグ操作としてレイアウト編集モードの設定及び解除をより容易にデータプロジェクタ装置10側で判断することができる。
また、上記基本投影エリアBA内のポイント位置指定はレーザポインタで行なう場合だけでなく、ユーザ自身の手指で行なうものとしてもよい。その場合、投影レンズ部12より投影する画像と撮影レンズ部13より撮影する画像とのマッチングにより撮影画像中から、例えば「人差し指のみを伸ばした手首から先の画像」の形状パターンを抽出して人差し指の先端位置をポイント位置として認識することで、同様にポイント位置の指定を行なうことができる。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件により適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係るデータプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。 同実施形態に係る電子回路の概略機能構成を示すブロック図。 同実施形態に係る電源投入後の主としてレイアウト編集モード時の処理内容を示すフローチャート。 同実施形態に係る投影画像とその投影画像に対するポイント操作の内容を例示する図。 同実施形態に係る投影画像とその投影画像に対するポイント操作の内容を例示する図。 同実施形態に係る投影画像とその投影画像に対するポイント操作の内容を例示する図。 同実施形態に係る投影画像とその投影画像に対するポイント操作の内容を例示する図。 同実施形態に係る投影画像とその投影画像に対するポイント操作の他の内容を例示する図。
符号の説明
10…データプロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ部、13…撮影レンズ部、14…Ir受信部、15…スピーカ、16…インジケータ部、17…キー操作部、18A,18B…調整脚部、21…入出力コネクタ部、22…入出力インタフェース(I/F)、23…画像変換部、24…投影駆動部、25…ビデオRAM、26…マイクロミラー素子(SOM)、27…リフレクタ、28…光源ランプ、29…カラーホイール、30…インテグレータ、31…ミラー、33…モータ(M)、34…投影光処理部、35…制御部(CPU)、36…プログラムメモリ、37…メインメモリ、38…操作部、39…音声処理部、40…無線LANインタフェース(I/F)、41…プロセス回路、42…画像記憶部、43…無線LANアンテナ、44…CCD、BA…基本投影エリア、D…ドラッグ、P…ポインタ、SB…システムバス、WA…追加書込みエリア。

Claims (8)

  1. 入力画像に応じた光像を形成し、投影対象に向けて投影する投影手段と、
    上記投影手段の投影する画像を撮影する撮影手段と、
    上記撮影手段で得た撮影画像により投影画像に対する位置指定を検出する検出手段と、
    上記検出手段により一定時間以上同一位置が指定された場合に追加書込みのためのレイアウト編集モードを設定して移行するモード設定手段と、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出手段により投影画像に対する位置指定が移動した場合に、前記一定時間以上同一位置に指定された位置と、前記位置指定の移動に応じて空白エリアを投影する投影制御手段と、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出手段により一定時間以上同一位置が指定された場合に上記レイアウト編集モードを解除するモード解除手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 上記検出手段により同一位置が指定された場合に追加書込みのためのレイアウト編集モードを設定して移行するモード設定手段は、移動していない時間が所定時間以上継続していることにより移行することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 上記レイアウト編集モード設定中、上記検出手段により同一位置が指定された場合に上記レイアウト編集モードを解除するモード解除手段は、前記追加書込みエリアが変化のない状態が所定時間以上継続していることにより移行することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  4. 上記モード解除手段で上記レイアウト編集モードを解除した状態から、上記空エリアとなった領域を含めて上記撮影手段により撮影し、その撮影画像を記録する記録手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  5. 上記投影制御手段は、上記検出手段により投影画像に対する位置指定が縦または横方向に移動した場合にその移動に応じて上記投影手段で投影する画像を縦または横方向に縮小させることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  6. 上記投影制御手段は、上記検出手段により投影画像に対する位置指定が斜め方向に移動した場合にその移動に応じて上記投影手段で投影する画像を対応する対角線方向に縮小させることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  7. 入力画像に応じた光像を形成し、投影対象に向けて投影する投影部と、上記投影部の投影する画像を撮影する撮影部とを備えた投影装置での投影方法であって、
    上記撮影部で得た撮影画像により投影画像に対する位置指定を検出する検出工程と、
    上記検出工程で一定時間以上同一位置が指定された場合に追加書込みのためのレイアウト編集モードを設定して移行するモード設定工程と、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出工程により投影画像に対する位置指定が移動した場合に、前記一定時間以上同一位置に指定された位置と、前記位置指定の移動に応じて空白エリアを投影する投影制御工程と、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出工程により一定時間以上同一位置が指定された場合に上記レイアウト編集モードを解除するモード解除工程と
    を有したことを特徴とする投影方法。
  8. 入力画像に応じた光像を形成し、投影対象に向けて投影する投影部と、上記投影部の投影する画像を撮影する撮影部とを備えた投影装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、
    上記撮影部で得た撮影画像により投影画像に対する位置指定を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップで一定時間以上同一位置が指定された場合に追加書込みのためのレイアウト編集モードを設定して移行するモード設定ステップと、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出ステップにより投影画像に対する位置指定が移動した場合に、前記一定時間以上同一位置に指定された位置と、前記位置指定の移動に応じて空白エリアを投影する投影制御ステップと、
    上記レイアウト編集モード設定中、上記検出ステップにより一定時間以上同一位置が指定された場合に上記レイアウト編集モードを解除するモード解除ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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