以下の例示的な実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図では、便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向は、表示画面4aに対する正面視での長手方向、Y方向は、表示画面4aに対する正面視での短手方向、Z方向は表示画面4aに対する正面視での前後方向(奥行方向、筐体3の厚さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
また、以下の実施形態では、電子機器がテレビジョン受像機またはパーソナルコンピュータとして構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これらには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、スマートフォンや、スマートブック、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
本実施形態にかかる電子機器の一例であるテレビジョン受像機1は、図1〜5に示されるように、支持部2Fr,2Rr(支部、台、スタンド)と、筐体3と、を備える。支持部2Fr,2Rrは、机や、棚、台等の載置部(図示されず)上に載置され、筐体3を支持する。
筐体3は、図1に示されるように、正面視では四角形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3は、図1〜5に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3は、前面3a(正面、面、面部、前面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、面部、後面部)と、を有する。前面3aは、第一の前面の一例である。また、筐体3は、図1に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、筐体3および表示装置4の短手方向の両端部であって、長辺部の一例である。また、端部3d,3fは、筐体3および表示装置4(表示画面4a)の長手方向の両端部であって、短辺部の一例である。筐体3は、支持部2Fr,2Rrによって、起立された状態(姿勢)に支持される。
また、筐体3は、前面3a1を有する壁部3k(部分、プレート、フレーム、ベゼル、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。前面3a1は、筐体3の前面3aの一部を構成している。前面3a1は後面3bと略並行している。壁部3k,3mは、四角形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3は、壁部3kと壁部3mとの間に亘った亘面3p(周面、面、面部)を有する四つの壁部3n(部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。亘面3pの少なくとも一部は、筐体3の側面を構成している。そして、壁部3kには、四角形状(本実施形態では一例として長方形状)の開口部3rが設けられている。つまり、前面3aには開口部3rが設けられている。開口部3rは、第一の開口部の一例である。
さらに、筐体3は、複数の部品(分割体、部材)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3は、一例としては、少なくとも壁部3mを含む第一の部材3Rr(第一の部分、後側部材、ベース、ボトム、バックカバー、カバー、筐体、第一の筐体構成部材、覆い、外壁、補強部、支持部)と、少なくとも壁部3nを含む第二の部材3Md(第二の部分、中間部材、フレーム、ミドルフレーム、ミドルカバー、ミドルフレーム部材、筐体、第二の筐体構成部材、補強部、実装部、支持部、サポート)と、少なくとも壁部3kを含む第三の部材3Fr(第三の部分、前側部材、ベゼル、フロントカバー、マスク部材、筐体、第三の筐体構成部材、覆い、カバー、外壁、補強部、支持部)と、を有する。筐体3は、合成樹脂材料や、金属材料等で構成されることができる。また、第二の部材3Mdは、第三の部材3Frより高い剛性を有するとともに、第三の部材3Frより大きな外縁寸法を有する。
また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、第三の部材3Frの壁部3kは、四角形状(例えば長方形状)の枠状かつ板状に形成され、表示装置4の周縁部(外周部分)を覆っている。表示装置4の周縁部は、表示装置4の長辺部および短辺部を含む。表示装置4の周縁部は、背面視で四角形状である。表示装置4の周縁部筐体3内には、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3の前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。つまり、表示装置4の表示画面4aは、開口部3rにより露出されている。表示装置4は、正面視では四角形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。また、本実施形態では、一例として、表示装置4は、第二の部材3Mdに取り付けられている。表示装置4の第二の部材3Mdへの取り付けには、結合具(例えばねじ等)やブラケット(金具)等(いずれも図示されず)が用いられうる。
また、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い四角形状(本実施形態では一例として長方形状)の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば手指やスタイラス等によって、入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3の前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、第二の部材3Mdは、正面視で四角枠状(環状)に構成されている。第二の部材3Mdは、正面視では、四つの端部3q〜3t(辺部、縁部)を有する。端部3q〜3tは、第二の部材3Mdの素材部分である。端部3q,3sは、第二の部材3Mdおよび表示装置4(表示画面4a)の短手方向の両端部であって、長辺部の一例である。端部3q,3sは、表示装置4の長手方向に延在した形状である。第二の部材3Mdまた、端部3r,3tは、第二の部材3Mdおよび表示装置4(表示画面4a)の長手方向の両端部であって、短辺部の一例である。端部3r,3tは、表示装置4の短手方向に延在した形状である。また、一例として、端部3r,3tは、表示装置4が取り付けられる部分(実装される部分)である。四つの端部3q〜3tの接続部(接合部)は、湾曲している。つまり、端部3q〜3tは、湾曲した部分を含む。したがって、端部3d,3fは、表示装置4が取り付けられる部分(実装される部分)である。そして、四つの端部3c〜3fの接続部(接合部)は、湾曲しており、端部3c〜3fは、湾曲した部分を含む。また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、第二の部材3Mdが第三の部材3Frを取り囲んでいる。そして、少なくとも正面側から見える範囲では、第三の部材3Frと第二の部材3Mdとで、色や、光沢の度合い、表面性状、凹凸状態、面粗度等が相違し、外観上、第三の部材3Frと第二の部材3Mdとが区別されやすい。また、上方(上方)および側方(左右両側)端部3c,3d,3fでは、正面視での第二の部材3Mdの幅は、第三の部材3Frの幅より狭い。
また、本実施形態では、一例として、図4,5に示されるように、壁部3nのうち、表示装置4の長手方向両端側に位置する壁部3n1(側壁部)は、第二の部材3Mdに含まれる前部31a(部分、領域、壁部)と、第一の部材3Rrに含まれる後部31b(部分、領域、壁部)と、を含んでいる。前部31aは、上側に向けて細くなる(尖る)三角形状に形成されている。すなわち、前部31aの幅は、筐体3の端部3e側(一端部側、下側)からその反対側の端部3c側(他端部側、上側)へ向かうにつれて、徐々に狭く(小さく、細く)なっている。前部31aの表示画面4aとは反対側(後方側、図4,5で右側)の縁部31cは、直線状に形成されている。また、後部31b(第二の壁部)は、縁部31cと合わさる縁部31dから表示画面4aとは反対側(後方側、図4,5で左側から右側)に向かうにつれて、表示画面4aの正面視での中央部側へ向かっている。本実施形態では、一例として、筐体3の壁部3mが、後方側へ向けて凸となる状態に膨らんでおり(湾曲しており)、この壁部3mの長手方向の両端部に位置した部分(縁部)が、壁部3n1の後部31bとして構成されている。
また、本実施形態では、一例として、図1,2,4,5に示されるように、壁部3nのうち、表示装置4の短手方向の一端側(下端側)に位置する壁部3n2は、第二の部材3Mdの一部として構成されている。亘面3pのうち壁部3n2に設けられた部分の少なくとも一部は、壁部3n2の前面3a2(表面)を構成している。壁部3n2の前面3a2は、筐体3の前面3aの一部であり、壁部3kの前面3a1とともに筐体3の前面3aを構成している。壁部3n2は、後方側(背面側、背後側、表示画面4aとは反対側、図4,5の右側)から前方側(正面側、表示画面4a側、図4,5の左側)へ向かうにつれて表示画面4aに対する正面視で離れた側(下方側)から近い側(上方側)へ向かっている。すなわち、壁部3n2(の前面3a2)は、表示画面4aに沿う方向ならびに表示画面4aの法線方向に対して傾斜している。前面3a2は、表示画面4aに対して傾斜した傾斜面の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図4〜7に示されるように、壁部3nに、溝31e(溝部、凹部)が設けられている。溝31eは、第一の部材3Rrと第二の部材3Mdとの境界線31i(境界部、境界、図7参照)に沿って延在している。溝31eは、底面31f(底部、底、面、部分)と、底面31fから延出した一対の対向面31g,31hと、を有する。底面31fおよび一方の対向面31gは、第一の部材3Rrに設けられている。他方の対向面31hは、第二の部材3Mdに設けられている。境界線31i(図7)は、溝31eに位置されている。本実施形態では、一例として、境界線31iは、底面31fと対向面31gとの境界(境界部)に設けられている。
また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、第一の支持部2Frは、表示画面4aの短手方向の筐体3の端部3e(一端部、長辺部、下辺部)に設けられ、筐体3を支持している。詳細には、二つの第一の支持部2Frは、表示画面4aの長手方向(端部3eの延在方向)に相互に間隔をあけて位置され、表示画面4aの短手方向の筐体3の端部3e(一端部、長辺部、下辺部)から突出し、筐体3を支持している。二つの第一の支持部2Frは、筐体3の短手方向(Y方向、表示画面4aの短手方向)側の端部3e(一端部、長辺部、下辺部)の、長手方向(X方向、表示画面4aの長手方向、左右方向)の両端部(角部3h,3i)より中央部側に寄った位置から下方(端部3cとは反対方向)に向けて突出している。また、本実施形態では、一例として、図1〜5に示されるように、第二の支持部2Rrは、二つの第一の支持部2Frと離間して第一の部材3Rrから突出している。また、第二の支持部2Rrは、表示画面4aに対する正面視では二つの第一の支持部2Frの間となる位置で突出し、二つの第一の支持部2Frとともに筐体3を三点で支持している。
また、本実施形態では、一例として、図4に示されるように、第一の支持部2Frは、前部31aの表示画面4aとは反対側(後方側、図4で右側)の縁部31cに沿った方向に突出している。
また、本実施形態では、一例として、図1〜4,6に示されるように、第一の支持部2Frは、先細りの形状を有している。すなわち、第一の支持部2Frは、根元側から先端側に向かうにつれて細くなっている。さらに、本実施形態では、一例として、図6,7から明らかとなるように、第一の支持部2Frの前面21a、後面21b、ならびに二つの側面21cは、それぞれ外側に向けて凸となる状態に膨らんでいる。また、前面21aおよび二つの側面21cの中央部には、第一の支持部2Frの根元側と先端側とに亘る稜線21dが設けられている。前面21aおよび二つの側面21cでは、稜線21dの部分が他の部分より突出している。前面21aは、第二の前面の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図9に示されるように、第一の支持部2Frは、第二の部材3Mdに設けられた突出部21e(第一の突出部)と、第一の部材3Rrに設けられた突出部21f(第三の突出部)とを有している。具体的に、突出部21eは、第二の部材3Mdの端部3eから下方(端部3cとは反対側)に突出するとともに、縁部31cより後方(表示画面4aとは反対側)にも突出している。突出部21eは、縁部31cよりも表示画面4aとは反対側(後方側)に位置された第一の部分21gを有する。突出部21eは、突形状(凸状、突起状)である。突出部21eの基部(根元部)と先端部とのうち基部が、スピーカ38の近くに位置している。また、突出部21fは、第一の部材3Rrの壁部3m(後壁)および壁部3n(側壁)から突出部21eに沿って下方に向けて突出している。突出部21fは、突形状(凸状、突起状)である。突出部21fの基部(根元部)と先端部とのうち基部が、スピーカ38の近くに位置している。また、第一の部材3Rrには、突出部21eのうち縁部31cより後方側に位置する第一の部分21gを受け入れる切欠部21hが設けられている。すなわち、第一の部材3Rrのうち、切欠部21hに隣接した第二の部分21iは、第一の部分21gの先端部とは反対側に位置して、当該第一の部分21gと接触する。このような構成の突出部21eと突出部21fとが前後方向に重ねられ、一体化されて、第一の支持部2Frが構成される。なお、突出部21fには、開口部21jが設けられ、突出部21eには、開口部21jを通された結合具(例えばねじ等、図示されず)が結合される結合部21k(例えば雌ねじ孔)が設けられる。すなわち、突出部21eと突出部21fは、結合具によって結合される。開口部21jの縁部には凹部21mが設けられている。凹部21mには、キャップ21n(図3,7等参照)が嵌められ、このキャップ21nにより、凹部21mならびに開口部21jが覆われている。キャップ21nは、エラストマ等の弾性かつ可撓性を有した材料で構成される。
また、本実施形態では、一例として、図8,9に示されるように、突出部21eと突出部21fとの間には、可撓性および弾性を有する弾性部材35が挟まれている。弾性部材35は、突出部21eに設けられた凹部21pと突出部21fに設けられた凹部21rとに収容される。弾性部材35は、第一の支持部2Frの先端側(下方側)に露出(突出)している。また、図8に示されるように、弾性部材35の根元側(上側)には、可撓性を有する緩衝部材36が位置されている。緩衝部材36は、弾性部材35と第一の支持部2Frとの間に介在している。弾性部材35は、一例としては、エラストマ等で構成される。緩衝部材36は、一例としては、合成樹脂材料の発泡材料等で構成される。
また、本実施形態では、一例として、図1,3,10に示されるように、第二の支持部2Rrは、筐体3(表示装置4)の長手方向に幅を持つ四角形状(例えば長方形状)かつ板状の外観を呈している。また、図10に示されるように、端部22aは、筐体3(表示装置4)の長手方向に沿って細長く延びた面状に形成されている。端部22aには、端部22aの長手方向に沿って延びた弾性部材22bが設けられている。弾性部材22bは、端部22aから先端側(下方側)に突出している。
また、本実施形態では、一例として、図4,5に示されるように、第二の支持部2Rrは、筐体3の壁部3mに、回動可能に支持されている。第二の支持部2Rrは、図3〜5に示される回動軸Ax周りに回動可能に連結された二つの部品を有したヒンジ機構(図示されず)を介して、壁部3mに接続されている。回動軸Axは、壁部3mの中央部ならびに第二の支持部2Rrの端部22aとは反対側の端部22cに位置されるとともに、端部22a(筐体3および表示装置4の長手方向、左右方向)ならびに壁部3mの後面3bに沿って延びている。図4には、第二の支持部2Rrが突出した状態(展開状態)が示され、図5には、第二の支持部2Rrが引っ込んだ状態(折りたたみ状態)が示されている。図4から明らかとなるように、第二の支持部2Rrが展開されて、第一の支持部2Frおよび第二の支持部2Rrによって筐体3が起立された姿勢で支持された状態では、第一の支持部2Frは、上方から下方へ向かうにつれて後方から前方へ向かい、第二の支持部2Rrは、上方から下方へ向かうにつれて前方から後方へ向かう。
また、図1,11に示されるように、壁部3n2には、開口部32a,32bが設けられている。すなわち、壁部3n2の前面3a2(傾斜面)には、開口部32a,32bが設けられている。開口部32bは、第二の開口部の一例である。開口部32aは、表示画面4aの長手方向に相互に間隔をあけて二つ設けられている。開口部32aは、複数の小孔32c(孔、貫通孔、図6参照)を含んでいる。開口部32aの設けられた領域の背後には、スピーカ38(図14参照、収容部品)が設けられており、このスピーカ38の音声(音)が、開口部32a(小孔32c)を通じて出力される。なお、図14には、一方の第3の開口部32aに対応して設けられたスピーカ38が示されている。このように、前面3a2には、音を放出する複数の小孔32cが設けられている。小孔32cは、第三の開口部の一例である。複数の小孔32cを有した領域としての開口部32aは、図1に示されるように、正面視での左側と右側に、端部3eに沿って延びた長孔状に形成されている。開口部32aの長さは、端部3eの長さの約1/3である。開口部32bは、前面3a(前面3a1)における複数の小孔32cが設けられた領域としての開口部32a内に設けられている。また、開口部32bは、開口部32a(領域)の、表示画面4aの長手方向の一端部32dに寄せて位置されている。開口部32bは、端部3fと端部3dとのうち端部3dに寄せて位置されている。
また、本実施形態では、図1,11に示されるように、開口部32bからは、一例としては、スイッチ39(収容部品)の操作子33と、通信部37(一例としては赤外線受信部、収容部品)のカバー34とが、露出されている。カバー34は、操作子33とは異なる別の部品の一例である。このように、開口部32bは、操作子33と操作子33とは異なる別の部品としてのカバー34を露出させている。操作子33は、操作部の一例である。スイッチ39は、一例としては、操作子33を押圧するたびにオンとオフとが切り替わる所謂プッシュ−プッシュ式の押しボタンスイッチとして構成されうる。操作子33は、前面3a2に対して略垂直な方向(図4に示された矢印Fの方向)に沿って押圧操作される。スイッチ39は、一例として電源スイッチとして構成されうる。操作子33(の表面)には、一例として、電源スイッチである旨を示す印が設けられている。なお、操作子33は、スイッチ39に設けられるものに限るものではなく、例えば表示画面4aの明るさ等を調整する調整器に設けられるものであってもよい。また、通信部37は、一例としては、赤外線(赤外光)の受光部として構成されうる。開口部32bは、前面3a(前面3a2)における、表示画面4aの短手方向で一方の第一の支持部2Frの筐体3側に位置された部分3a3(第一部分、第一領域、領域)に設けられている。つまり、開口部32bは、一方の第一の支持部2Frの上方に位置されており、これにより、操作子33およびカバー34も、一方の第一の支持部2Frの上方に位置されている。
なお、開口部32bの位置は上述の位置に限るものではない。例えば、開口部32bが前面21aに設けられていて、当該開口部32bから操作子33が露出されていてもよい。さらには、開口部32bが表示画面4aの短手方向で第一の支持部2Fr間の筐体3側に位置された部分3a4に設けられて、当該開口部32bから操作子33が露出されていてもよい。また、開口部32bは、表示画面4aの長手方向の中心を通る(仮想の)中心線に対して線対称に位置した一対の第一の支持部2Frの間に位置していてもよい。別の言い方をすると、第一の支持部2Frの、表示画面4aの長手方向での中心線よりも、筐体3の、表示画面4aの長手方向での中心線側に偏心して位置されていてもよい。以上からわかるとおり、操作子33を露出させる開口部32bは、前面3aの部分3a3と、前面3aにおける、表示画面4aの短手方向で第一の支持部2Fr間の筐体3側に位置された部分3a4と、前面21aとのいずれかに設けられていてよい。
また、本実施形態では、一例として、図1,11に示されるように、操作子33は、表示画面4aの短手方向で一方の第一の支持部2Fr(一例として、図1の右側の第一の支持部2Fr)と表示画面4aとの間に位置されている。また、本実施形態では、一例として、操作子33は、第一の支持部2Frより前方(表示画面4a側)に位置されている。また、本実施形態では、一例として、操作子33は、第二の部材3Mdに取り付けられている。一例として、操作子33は、スイッチ39とともに、連結部材を介して第二の部材3Mdに取り付けられている。また、本実施形態では、一例として、操作子33は、表示画面4aの長手方向でカバー34(別の部品)よりも開口部3r(第一の開口部)の中心側に位置されている。
また、本実施形態では、一例として、図14に示されるように、筐体3内には、回路基板40(基板、収容部品)が収容されている。回路基板40の前面(実装面、一面、面)には、操作子33が設けられたスイッチ39(一例として電源スイッチ)と、通信部37とが実装されている。また、回路基板40の後面40a(他面、面)にはコネクタ45が設けられている。回路基板40は、支持部材43(取付部材、介在部材、板金部材)を介して第二の部材3Mdに取り付けられている。回路基板40(の前面および後面40a)は、前面3a2(傾斜面)に沿って位置されており、表示画面4aに対して傾斜している。一例として、回路基板40は、結合具44(ねじ)によって第二の部材3Mdに取り付けられ、支持部材43は、結合具44(ねじ)によって第二の部材3Mdに取り付けられている。支持部材43は、基部43aと、基部43aから延出した板部43b(取付部)とを有しており、板部43bに回路基板40が取り付けられている。板部43b(の一部)は、第二の部材3Mdと回路基板40との間に位置されている。また、支持部材43は、一例として、係部(支持部、アーム、図示されず)によって操作子33を変位可能(往復動可能、進退可能、操作可能)に支持している。また、一例として、支持部材43は、第二の部材3Mdに設けられた係部(爪)3xと係っている。回路基板40は、開口部32bの後方(背面側)に位置されている。回路基板40は、第一の支持部2Frの上方且つ表示装置4の下方に位置されている。つまり、回路基板40は、第一の支持部2Frと表示装置4との間に位置されている。回路基板40は、表示画面4aの長手方向でスピーカ38と並んで位置されている。スピーカ38は、結合具44(ねじ)によって第二の部材3Mdに取り付けられている。スピーカ38の一端部38a(上端部、端部、縁部)は、表示装置4の後方に位置されている。
また、本実施形態では、一例として、図12,13に示されるように、筐体3内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)に、回路基板40とは別の回路基板61(基板、制御基板、メイン基板、収容部品)が収容されている。回路基板61は、表示装置4に重ねて設けられている。回路基板61の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)の少なくとも一部は、カバー62(図12)で覆われている。カバー62は、例えばねじ等の固定具によって、回路基板61または筐体3に固定されている。回路基板61は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に隙間を有した状態で、設けられている。本実施形態では、一例として、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)は、壁部63(壁部材、壁、板部材、シールド部材、遮蔽部材)で覆われている。つまり、壁部63は、表示装置4の表示画面4aとは反対側に位置されている。壁部63は、表示装置4と第一の部材3Rrとの間に位置されている。回路基板61は、例えばねじ等の固定具によって、表示装置4または筐体3に固定されている。なお、回路基板61は、一例として、壁部63を介して表示装置4に固定されていてよい。回路基板61は、端部3r(3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3t(端部3f)に寄せられている。回路基板61は、第一の回路基板の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図13に示されるように、回路基板61には、CPU64(central processing unit)や、グラフィックコントローラ65、PCH66(platform controller hub)、記憶装置67、コネクタ68(第一のコネクタ、電気部品、電子部品、接続部、接合部、導通部、接続部品、部品)等の複数の電子部品(部品、素子)が実装されている。電子部品には、発熱体が含まれる。発熱量の大きな電子部品(発熱体)としてのCPU64およびグラフィックコントローラ65には、冷却機構69(放熱部、受熱部)が設けられている。冷却機構69は、ヒートパイプ69a、放熱板69bおよび冷却ファン69cを有する。回路基板61および当該回路基板61に実装された電子部品によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。図13等には、記憶部の一例としてHDD41(電子部品、収容部品)が示されている。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ38での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ38、LED等は、出力部の一例である。
コネクタ68は、一例として、USB(universal serial bus)規格のコネクタである。コネクタ68は、一例として、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3t(端部3f)に寄せられている。ここで、端部3t(、および(端部3f)は、第一の端部の一例であり、端部3r(端部3d)は、第一の端部の反対側の第二の端部の一例である。コネクタ68は、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3t(端部3f)に近い位置に位置されている。コネクタ68は、二つの第一の支持部2Frのうち一方(筐体3の背面視で右側)の第一の支持部2Frに近い位置に位置されている。コネクタ68は、一方(筐体3の背面視で右側)の第一の支持部2Frの近傍に位置されている。コネクタ68は、記憶装置67の近傍に位置されている。コネクタ68は、HDD41より記憶装置67の近くに位置されている。コネクタ68は、第三の部材3Frに設けられた開口部3u(図3参照)から露出されている。コネクタ68は、一例として、データ通信用である。コネクタ68は、外部機器80が着脱可能である。外部機器80としては、例えば、記憶装置等である。
また、本実施形態では、図13,14に示されるように、HDD41(電子部品)は、一例として、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)の位置で筐体3に収容されている。HDD41は、一例として、スピーカ38の上方(筐体3の端部3c側)に位置され、結合具44(ねじ)によって、壁部63に結合(固定)されている。HDD41は、一例として、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3r(端部3d)に寄せられている。HDD41は、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3r(端部3d)に近い位置に位置されている。HDD41は、コネクタ68とコネクタ70との間に位置されている。HDD41は、コネクタ68とコネクタ70とのうちコネクタ70に寄せられている。HDD41は、コネクタ68よりコネクタ70の近くに位置されている。HDD41は、コネクタ70の近傍に位置されている。HDD41は、二つの第一の支持部2Frのうち他方(筐体3の背面視で左側)の第一の支持部2Frに近い位置に位置されている。コネクタ68は、他方(筐体3の背面視で左側)の第一の支持部2Frの近傍に位置されている。HDD41は、一対のスピーカ38のうち一方(筐体3の背面視で左側)のスピーカ38と隣り合っている(接している)。HDD41は、ハードディスクを収容した筐体41aを有している。筐体41aは、電磁波遮蔽性を有している。筐体41aは、一例として金属製である。
また、本実施形態では、HDD41の周囲には、回路基板42(基板、収容部品)が位置されている。回路基板42には、無線通信装置71(電子機器、レシーバ、部品、モジュール、アンテナ、通信部、装置、図14参照)用のコネクタ70(第二のコネクタ、電気部品、電子部品、接続部、接合部、導通部、接続部品、部品)が実装されている。コネクタ70は、第二のコネクタの一例であり、回路基板42は、第二の回路基板の一例である。回路基板42は、背面視で四角形状に構成されている。回路基板42は、回路基板61よりも大きさが小さい。回路基板42およびコネクタ70は、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)の位置で筐体3に収容されている。一例として、回路基板42およびコネクタ70は、回路基板40の上方(筐体3の端部3c側)に位置されている。また、一例として、回路基板42およびコネクタ70は、端部3r(3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3r(端部3d)に寄せられている。回路基板42およびコネクタ70は、端部3r(3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3r(端部3d)に近い位置に位置されている。回路基板42およびコネクタ70は、二つの第一の支持部2Frのうち他方(筐体3の背面視で左側)の第一の支持部2Frに近い位置に位置されている。回路基板42およびコネクタ70は、他方(筐体3の背面視で左側)の第一の支持部2Frの近傍に位置されている。回路基板42およびコネクタ70は、HDD41の近傍に位置されている。回路基板42およびコネクタ70は、記憶装置67よりHDD41の近くに位置されている。回路基板42は、結合具44(ねじ)によって、一例として、壁部63の表示装置4とは反対側で壁部63に取り付けられている(固定されている)。
また、本実施形態では、図15に示されるように、回路基板42と壁部63との間には、ボス72が設けられており、回路基板42は、壁部63から離されている。回路基板42と壁部63との間には、空間Sが設けられている。この空間Sには、配線73が位置されている。配線73の端部には、コネクタ74が設けられており、このコネクタ74は、一例として、表示装置4に接続されている。
コネクタ70(ドングルコネクタ)は、無線通信装置71が着脱可能である。コネクタ70の装着口70a(開口部、挿入口、図15)は、下方に開口しており、第三の部材3Frに設けられた開口部3v(図16)から露出されている。したがって、コネクタ70は、下方から無線通信装置71を装着可能となっている。
無線通信装置71は、一例としてドングルである。無線通信装置71は、図16に示されるように、アンテナを内蔵した本体部71aとコネクタ70に係る係部71bとを有し、外部機器に設けられた無線通信部と無線通信を行う。この外部機器は、例えば、ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウス等の無線入力操作部である。無線通信は、一例として、赤外線を用いて行われる。また、図14に示されるように、コネクタ70に取り付けられた無線通信装置71の少なくとも一部(本体部71a)は、表示装置4の厚さ方向の視線で表示装置4から外れた位置に位置されている。
図16に示されるように、筐体3の角部3h、詳細には第一の部材3Rrの角部3zには、収容部3yが設けられている。収容部3yは、コネクタ70に取り付けられる無線通信装置71を収容する。収容部3yは、凹状に構成されて、後方に開口している。収容部3yには、底部3y1(壁部、前壁部)と底部3y1から後方に延出した周壁部3y2が設けられている。底部3y1には、複数のリブ3y3(補強部)が設けられている。周壁部3y2は、上壁3y4(壁、壁部)と、側壁3y5(第一の側壁、壁、壁部、)と、側壁3y8(第二の側壁、壁、壁部)と、下壁3y6(壁、壁部)と、を有している。上壁3y4には、開口部3vが設けられている。また、側壁3y5には、係部3y7が設けられている。収容部3yは、蓋75(図3,17参照)によって覆われる。
蓋75は、図17に示されるように、板状の基部75aと、基部75aの一端部(端部、縁部)に設けられた係部75bと、基部75aの他端部(端部、縁部)に設けられた係部75cと、本体部71aに設けられたリブ75dと、を有する。蓋75は、係部75cが収容部3yの側壁3y5に設けられた係部(図示せず)に係り、係部75bが収容部3yの係部3y7に係ることで、第一の部材3Rrに取り付けられる。また、係部75bが収容部3yの係部3y7から外され、係部75cが側壁3y5に設けられた係部から外されることで、蓋75が第一の部材3Rrから取り外される。
本実施形態では、一例として、図3,18に示されるように、筐体3の下側(支持部2Fr,2Rr側、載置面側)の端部3eに、機器電源としてのバッテリ50(電池、蓄電池、組電池、バッテリモジュール、収容部品、部品、モジュール、着脱部品)の収容部51が設けられている。収容部51は、バッテリ50が収容された状態で、蓋52(覆部、塞部、カバー、キャップ、図3,20参照)で覆われる。
本実施形態では、一例として、収容部51(バッテリ50)は、二つの支持部2Frの間に設けられている。また、図4を参照すれば、収容部51(バッテリ50)は、三つの支持部2Fr,2Rrの間に位置されていることが理解できよう。このように、本実施形態では、一例として、二つの支持部2Fr間、ならびに三つの支持部2Fr,2Rr間に収容部51(バッテリ50)が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、比較的重量の大きいバッテリ50を筐体3に設けたことによって筐体3のバランスが損なわれるのが、抑制されやすい。すなわち、一例としては、テレビジョン受像機1の重心がより下方に位置され、テレビジョン受像機1がより倒れにくい。
また、本実施形態では、一例として、図3に示されるように、蓋52の表示画面4aとは反対側(後側、背面側、背後側)に、支持部2Rrが位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、支持部2Rrにより、ユーザ等が蓋52(の操作部52b)に接触するのが抑制されやすい。よって、一例としては、蓋52の誤った開操作が抑制されやすい。
また、本実施形態では、一例として、図12,13に示されるように、バッテリ50は、表示装置4の下側で、二つのスピーカ38の間に位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、端部3eに沿ってスピーカ38とバッテリ50とを配置することで、筐体3内の表示装置4の下側(支持部2Fr,2Rr側)の空間をより効率良く利用することができる。また、本実施形態では、一例として、バッテリ50とともにスピーカ38を筐体3に設けたことによって筐体3のバランスが損なわれるのが、より一層抑制されやすい。すなわち、テレビジョン受像機1の重心がより下方に位置され、テレビジョン受像機1がより倒れにくい。また、本実施形態では、一例として、バッテリ50が端部3eの長手方向の中央位置(中間位置)に位置し、二つのスピーカ38がバッテリ50を挟む状態に位置している。よって、本実施形態によれば、一例としては、テレビジョン受像機1の筐体3の長手方向(図12,13の左右方向)のバランスが損なわれるのが、抑制されやすい。
また、本実施形態では、一例として、図3,4からわかるように、収容部51(バッテリ50)は、支持部2Fr,2Rrとは外れて位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、支持部2Fr,2Rrと収容部51とが近付けられたあるいは重なった場合に比べて、収容部51がより容易に構成されやすい上、支持部2Fr,2Rrの剛性が損なわれ難い。
また、本実施形態では、一例として、図3に示されるように、収容部51は、筐体3の後面3bに設けられ、かつ、後方、すなわち表示画面4aとは反対側に向けて開口されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、収容部51および蓋52が表示画面4aの前方(正面側)からは見えにくい。よって、一例としては、収容部51および蓋52によっては美観が損なわれにくい。
また、本実施形態では、一例として、図18に示されるように、収容部51は、第一の部材3Rrの壁部3mから壁部3nに亘り、後方(表示画面4aとは反対側)かつ下方(載置面側、端部3cとは反対側、支持部2Fr,2Rrの突出方向)に開放された凹部として設けられている。収容部51は、端部3eに沿って延びている。収容部51は、主として壁部51a(底壁部、底壁、奥壁)と、壁部51b(側壁部、周壁部、側壁、周壁)と、によって構成されている。壁部51aは、凹部の奥側で、表示画面4aあるいは後面3bと略平行な姿勢、すなわち、表示画面4aに直交する方向(法線方向)と交叉し(本実施形態では、一例として直交し)、XY平面に沿った姿勢で、設けられている。また、壁部51aは、長方形状に構成されている。壁部51bは、壁部51aの周囲を覆い、壁部51aと交叉(本実施形態では、一例として直交)している。上述したように、収容部51は、端部3eで壁部3mから壁部3nに亘って、後方かつ下方に開口されている。よって、下方には壁部51bは設けられていない。また、収容部51の端部3eから離れた壁部51b側には、後面3bと壁部51bとの間に位置された面51d(段差面、段差部、壁部、切欠部、凹部)が設けられている。このように、本実施形態では、一例として、収容部51が、第一の部材3Rr(の壁部3mおよび壁部3n)に凹部として構成されている。よって、一例としては、第一の部材3Rrの剛性がより高まりやすい。
また、収容部51内の壁部3m(壁部51aと壁部51bとの境界部分)には、開口部51eが設けられ、この開口部51eからコネクタ部53が露出されている。コネクタ部53は、互いに平行に設けられた複数のフィン53a(壁部)を有している。各フィン53aには、バッテリ50のコネクタ部50bの端子(図示されず)と電気的に接続され、バッテリ50内の導体部分(セル50d(図21参照)の電極等)と筐体3内の導体部分(回路基板40(図13参照)等)とを電気的に接続する端子(図示されず)が設けられている。複数のフィン53a間のスリットは、少なくとも後方かつ下方に開放されている。
また、収容部51内では、壁部51bに、フック51fがスライド可能に支持されている。フック51f(引掛部、抜け止め部)は、操作子51g(操作部)と連動している。ユーザは、操作子51gを操作することで、バッテリ50が筐体3にロックされた状態とロック解除された状態とを切り替えることができる。また、フック51fおよび操作子51gは、図示されない付勢部材(弾性部材、一例としてはバネ)により、一方(一例としては図18の右側)に向けて付勢されている。また、収容部51内には、端部3e側の壁部3m(壁部51a)に、開口部51hが設けられている。フック51fは、バッテリ50に設けられたフック部50k(図19参照)に引っ掛かり、これにより、バッテリ50が収容部51から抜け出すのが抑制される。
また、本実施形態では、一例として、図19に示されるように、バッテリ50は、偏平かつ細長い外観を呈する。バッテリ50は、筐体50aや、コネクタ部50b、突出部50c、セル50d(図21参照)等を有する。筐体50aは、図21にも示されるように、内壁50e(壁部)や、外壁50f(壁部)、上壁50g(壁部)を有する。外壁50fの幅方向一端部(図19の上側の端部)は外側に張り出しており、フランジ部50hが設けられている。上壁50gとフランジ部50hとの間にコネクタ部50bが設けられている。コネクタ部50bは、互いに平行に設けられた複数のフィン50i(壁部)を有している。各フィン50iに筐体3に設けられたコネクタ部53の端子(図示されず)と電気的に接続され、バッテリ50内の導体部分(セル50dの電極等)と筐体3内の導体部分(回路基板40(図13参照)等)とを電気的に接続する端子(図示されず)が設けられている。複数のフィン53a間のスリットは、少なくとも装着状態での前方(表示画面4a側)かつ上方(載置面とは反対側、支持部2Fr,2Rrの突出方向とは反対側)に開放されている。
また、本実施形態では、一例として、図20,21に示されるように、バッテリ50が収容部51に収容された状態で、蓋52(覆部)がバッテリ50ならびに収容部51を覆う。蓋52は、壁部52aや、操作部52b、リブ52e(突出部)等を有する。壁部52aは、収容部51の開口縁51iを覆い(塞ぎ)、壁部3m,3nと連なる。すなわち、蓋52が装着された状態では、壁部52aの外面52c(面、面部)は、壁部3m,3nの後面3bおよび亘面3pに連なって、これらと一連の滑らかな曲面を構成する。操作部52bは、壁部3mに設けられた開口部51jに弾性変形しながら挿入され、開口部51jの周縁部に引っ掛かる。ユーザは、操作部52bを弾性的に変形させることで、開口部51jの周縁部との引っ掛かりを解除し、蓋52を取り外すことができる。
また、本実施形態では、一例として、図21に示されるように、壁部52aのバッテリ50側の内面52d(面、面部)には、バッテリ50側へ突出したリブ52e(突出部、壁部)が設けられている。リブ52eを設けることで、蓋52の剛性が高まりやすい。また、図21を参照すれば、バッテリ50の外面50jと蓋52の壁部52aの内面52dとの間には、間隔が変化する隙間が設けられていることがわかる。すなわち、本実施形態によれば、一例としては、蓋52を設けたため、バッテリ50の外壁50fの形状を筐体3の壁部3m,3nの形状に完全に合わせる必要が無くなる。よって、一例としては、蓋52を設けたことで、バッテリ50の設計自由度が高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、図22に示されるように、バッテリ50を収容部51に収容される際、バッテリ50の突出部50cが開口部51hに挿入され、バッテリ50の突出部50c(第四の支持部)が、開口部51hの周縁部51c(第三の支持部)に支持された状態で、バッテリ50は第一の位置P1から第二の位置P2へ回動して、収容部51に収まる。よって、本実施形態によれば、一例としては、バッテリ50は、比較的簡単に収容部51に収容されることができる。コネクタ部50bおよびコネクタ部53にはフィン50i,53aならびにスリット(少なくともバッテリ50の回動の周方向、本実施形態では、一例としてYZ平面に沿ったスリット)が設けられており、コネクタ部50bは、コネクタ部53と離間した第一の位置P1と、コネクタ部53と電気的に接続される第二の位置P2との間で、回動可能である。
以上、説明したように、本実施形態では、一例として、テレビジョン受像機1は、第二の部材3Mdの、表示画面4aの短手方向側の端部3eの、表示画面4aの長手方向の両側の端部3d,3fより中央部側に寄った位置から突出した突出部21eを有した二つの第一の支持部2Frと、二つの第一の支持部2Frと離間して第一の部材3Rrから突出した第二の支持部2Rrと、を有した。よって、本実施形態によれば、一例としては、第一の支持部2Frおよび第二の支持部2Rrによって、より狭い領域でテレビジョン受像機1を支持することができる。よって、一例としては、テレビジョン受像機1をより狭いスペースにも置きやすくなる。また、一例としては、支持部が長手方向の両端部に位置された構成に比べて、第一の支持部2Frを含む部分がよりスリムにあるいはより小さく見えやすくなる。
また、本実施形態では、一例として、コネクタ68が、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3t(端部3f)に寄せられ、コネクタ70が、端部3r(端部3d)と端部3t(端部3f)とのうち端部3r(端部3d)に寄せられている。したがって、本実施形態によれば、一例として、コネクタ70がコネクタ68から離れているので、コネクタ70に装着された無線通信装置71による無線通信に、テレビジョン受像機1に設けられた他の部品としてのコネクタ68からのノイズが影響を与えることを抑制することができる。よって、本実施形態によれば、一例として、無線通信装置71による無線通信を良好に行うことができる。
また、本実施形態では、一例として、回路基板42が、壁部63の表示装置4とは反対側で壁部63に取り付けられている。したがって、本実施形態によれば、一例として、回路基板42の取付を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、一例として、回路基板42が壁部63から離されている。したがって、本実施形態によれば、一例として、表示装置4からのノイズが回路基板42や無線通信装置71に入ることを抑制することができる。
また、本実施形態では、一例として、コネクタ70に取り付けられた無線通信装置71の少なくとも一部(本体部71a)が、表示装置4の厚さ方向の視線で表示装置4から外れている。したがって、本実施形態によれば、一例として、表示装置4からのノイズが無線通信装置71へ入ることを抑制することができる。
また、本実施形態では、一例として、第一の部材3Rrの角部3zに、コネクタ70に取り付けられる無線通信装置71を収容する収容部3y(収容部)が設けられている。したがって、本実施形態によれば、一例として、無線通信装置71の着脱がし易い。
また、本実施形態では、一例として、電磁波遮蔽性の筐体41aを有したHDD41がコネクタ68とコネクタ70との間に位置されている。したがって、本実施形態によれば、一例として、コネクタ68からノイズがコネクタ70へ向かうのをHDD41が抑制(規制)するので、無線通信装置71による無線通信を良好に行うことができる。
また、本実施形態では、一例として、テレビジョン受像機1は、第一の部材3Rrの二つの第一の支持部2Fr側の端部3eの当該二つの第一の支持部2Frの間となる位置に設けられ、表示画面4aとは反対側に開口された収容部51に着脱可能に収容されたバッテリ50と、収容部51を覆った蓋52と、を備えた。よって、本実施形態によれば、一例としては、バッテリ50の外壁50fや外面50j等を筐体3の後面3bや亘面3pに合わせなくてもよい。よって、一例としては、バッテリ50の設計自由度がより高まりやすい。よって、一例としては、バッテリ50の製造の手間やコストがより低減されやすい。
また、本実施形態では、一例として、収容部51は、第一の部材3Rrに凹部として設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、収容部51が設けられた部分で、壁部3m,3nが屈曲され、当該壁部3m,3nひいては筐体3の剛性がより高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、二つの支持部2Fr間、ならびに三つの支持部2Fr,2Rr間に収容部51(バッテリ50)が設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、比較的重量の大きいバッテリ50を筐体3に設けたことによって筐体3のバランスが損なわれるのが、抑制されやすい。すなわち、一例としては、テレビジョン受像機1がより倒れにくい。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、上記実施形態や各変形例の技術的特徴は、適宜に組み合わせたり、部分的に置換したりして実施することができる。また、各構成や部位のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。