JP5365429B2 - グロメット - Google Patents
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Description
この場合、グロメットGを室外側から室内側へと挿入する際、グロメットGの傾斜壁100はバーリングBに押さえられて内方へと撓み、傾斜壁100の先端100aをバーリングBが越えた時点で、図8(B)に示すように、グロメットGの車体係止凹部101にバーリングBおよびバーリングBに連続する車体パネルPが落ち込み、車体パネルPの外面Paに傾斜壁100の先端が当接する。また、バーリングBの突出端Baは車体係止凹部101の先端側の側面101cの窪み101dに挿入した状態となる。
この場合、図9(A)に示すように、グロメットGの小径筒部110を挿入側先端として、エンジンルーム側から車室側に向けて挿入していくと、グロメットGの室内方向への引っ張りによりグロメットGの傾斜壁100がバーリングBにより押さえられると共に薄肉としている傾斜壁100が伸びる。かつ、傾斜壁100の側面101aを対向する側面101c側へと傾斜させているため、図9(B)に示すように、傾斜壁100の先端側は車体係止凹部101に向けて押し潰されるように変形する。傾斜壁100が伸びることで、バーリングBの突出側が傾斜壁100の先端を押さえた状態のままで、車体パネルPが先端側壁と当接する恐れがある。即ち、車体係止凹部101に倒れた込んだ傾斜壁100上にバーリングBを当接し、車体係止凹部101にバーリングBが落とし込まれた状態で係止されず、係止保持力が無く、かつ、防水性も損なわれる。
車体パネルの貫通穴へは前記小径筒部側から挿入すると共に、前記貫通穴の周縁には前記小径筒部の挿入方向へ突出するバーリングがあり、
前記車体係止凹部の底面を挟む小径筒部側の第1側壁は前記底面に対して鈍角で傾斜させる一方、反対側の大径側の第2側壁は前記底面に対して鋭角で傾斜させると共に前記第1側壁よりも外方へ突出させ、該第2側壁の突出端にシールリブを設け、
かつ、前記第1側壁の先端に第2側壁に向けて屈折させた屈折部を設けた引掛形状とし、該屈折部の先端と前記第2側壁との間の寸法は前記バーリングの突出長さより大とし、該屈折部と前記底面との間に前記バーリングの先端部を差し込む収容空間を設けていることを特徴とするグロメットを提供している。
また、前記グロメットにおいて、前記車体係止凹部の底面の軸線方向の中間位置にスリットを環状に設けていることが好ましい。
また、車体係止凹部の底面にスリットまたは窪みを設けると、車体係止凹部の底面が第1側壁と第2側壁との間に設けたスリットまたは窪みを中心として開くように変形し、第1側壁が第2側壁に向けて車体係止凹部を塞ぐように変形することはない。また、車体係止凹部の溝幅がスリットまたは窪みの広がりにより伸びる結果、バーリングの先端が第1側壁を押さえた状態のままで第1側壁に車体パネルが当接することはなく、第1側壁に車体パネルが接触した時点でバーリングの先端は第1側壁から離脱する。よって、前記図9(B)に示すように、車体係止凹部の第1側壁が倒れ込んだ状態となり、バーリングが倒れた第1側壁に乗った状態のままとならず、車体係止凹部に確実に落とし込んで係止することができる。
前記窪みは幅狭な深い窪みが好ましく、V形状あるいはU形状としている。
さらにまた、バーリングが車体係止凹部に落ち込んで係止状態となると、該1側壁の傾斜壁の先端はバーリングから外れているため、傾斜壁および第1側壁は原形に復帰し、かつ、車体係止凹部の底面に対する引張負荷もなくなるためスリットも元に戻り、車体係止凹部の幅はバーリングの突出量と同等となる。よって、車体係止凹部に落ち込んだバーリングの先端は第1側壁に突き当たり、車体パネルの貫通穴にグロメットを確実に保持できる。
かつ、車体パネルに当接させる車体係止凹部の第2側壁は第1側壁より外方へ突出させると共に車体係止凹部の底面に対して鋭角で傾斜させ、その突出端にシールリブを設け、シールリブが車体パネルに接触しやすくし、かつ、グロメットに車室側からの引っ張り負荷が作用すると、シールリブは車体パネルにより強固に圧接することで、防水性を高めることができる。
図1乃至図3に参考実施形態のグロメット1を示す。
グロメット1は、図1に示すように、自動車のエンジンルーム(ER)と車室(IR)とを仕切るダッシュパネルDPに設けた貫通穴Hを通すワイヤハーネスW/Hに取り付けるものである。貫通穴Hの周縁からはバーリングBが車室(IR)に向けて突出している。
前記車体係止凹部6は底面7を傾斜壁4側の第1側壁10と厚肉部5側の第2側壁11とで挟んでいる。
車体係止凹部6の底面7を挟む前記第1側壁10は底面7に対する角度θ1は鈍角として、傾斜壁4側へと傾けている。該角度θ1は、90°より大きく160°以下とし、本実施形態では、θ1を約135度としている。
一方、第1側壁10と対向する大径側の第2側壁11は、底面7に対する角度θ2を鋭角とし、90°未満60°以上とし、本実施形態ではθ2を約70°としている。
また、第2側壁11を第1側壁10の外方へ突出させ、該第2側壁11の突出端にはシールリブ13を設けている。
バーリングBによる押圧力は車体係止凹部6の第1側壁10を乗り越える時に最大となるが、第1側壁10の突出量がスリット15の開きにより低くなることで、バーリングBによる押圧力を低減でき、その分、グロメット1を引っ張る挿入力の低減がはかれる。
グロメット1Aは前記参考実施形態のグロメット1に対して車体係止凹部6の第1側壁20の先端に屈折部20aを設けて形状を相違させている。他の構成は同様である。
即ち、第1側壁20は傾斜壁4の突出端から第2側壁11に向けて略水平に屈折させた屈折部20aを設けた引掛形状とし、第1側壁20の突出量は参考実施形態の第1側壁10の突出量よりも小さくしている。該屈折部20aと底面7との間にバーリングBの先端Baを差し込む収容空間21を設けている。
前記屈折部20aの先端と第2側壁11との間の寸法dはバーリングBの寸法より大とし、かつ、該第2側壁11の立設角度θ2bは参考実施形態の角度θ2よりは小さくして第1側壁側に向けて大きく傾斜させている。
また、前記収容空間21を含む底面7の軸線方向の幅(a1)は参考実施形態の幅(a)より大としている。
その際、バーリングBにより傾斜壁4側の第1側壁20を押圧するが、第1側壁20の突出量は小さいため、挿入力の低減を図ることができる。バーリングBの寸法より第1側壁20の屈折部20aと第2側壁11の隙間を大きくしているため、バーリングBを屈折部20aと第2側壁11との間で底面7へと落とし込むことができる。バーリングBが落ち込んだ状態で第2側壁11によりダッシュパネルDPが第1側壁20側へと押し戻され、バーリングBの先端Baは屈折部20aと底面7との間の収容空間21に差し込まれる。
これにより、バーリングBの先端Baは収容空間21内において第1側壁20に圧接し、バーリングBの基端側のダッシュパネルに第2側壁11のシールリブ13が圧接し、グロメット1は貫通穴Hに確実に保持されると共に防水性を高めることができる。
グロメット1Bは参考実施形態と前記第1実施形態とを組み合わせたもので、参考実施形態と同様に車体係止凹部6の底面7に環状のスリット15を設けている。また、第1実施形態と同様に、傾斜壁4側の第1側壁20に第2側壁11に向けた屈折部20aを設けたバーリングの収容空間21を設けている。
作用効果は参考実施形態および第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
2 小径筒部
3 拡径筒部
4 傾斜壁
6 車体係止凹部
7 底面
10、20 第1側壁
20a 屈折部
11 第2側壁
15 スリット
21 収容空間
DP ダッシュパネル
H 貫通穴
B バーリング
W/H ワイヤハーネス
W 電線
Claims (3)
- 自動車に配索されるワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部と、該小径筒部の一端に拡径して連続する拡径筒部と、該拡径筒部の大径側に環状に設けた車体係止凹部を備えているゴムまたはエラストマーからなるグロメットであって、
車体パネルの貫通穴へは前記小径筒部側から挿入すると共に、前記貫通穴の周縁には前記小径筒部の挿入方向へ突出するバーリングがあり、
前記車体係止凹部の底面を挟む小径筒部側の第1側壁は前記底面に対して鈍角で傾斜させる一方、反対側の大径側の第2側壁は前記底面に対して鋭角で傾斜させると共に前記第1側壁よりも外方へ突出させ、該第2側壁の突出端にシールリブを設け、
かつ、前記第1側壁の先端に第2側壁に向けて屈折させた屈折部を設けた引掛形状とし、該屈折部の先端と前記第2側壁との間の寸法は前記バーリングの突出長さより大とし、該屈折部と前記底面との間に前記バーリングの先端部を差し込む収容空間を設けていることを特徴とするグロメット。 - 前記車体係止凹部の底面の軸線方向の中間位置にスリットまたは窪みを環状に設けている請求項1に記載のグロメット。
- 前記車体係止凹部を挟む前記第1側壁は、該車体係止凹部の底面からの立設角度θ1を90°を越えて160°以下、
前記第2側壁は、該車体係止凹部の底面からの立設角度θ2を60°以上90°未満としている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
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