Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5213150B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5213150B2
JP5213150B2 JP2005234878A JP2005234878A JP5213150B2 JP 5213150 B2 JP5213150 B2 JP 5213150B2 JP 2005234878 A JP2005234878 A JP 2005234878A JP 2005234878 A JP2005234878 A JP 2005234878A JP 5213150 B2 JP5213150 B2 JP 5213150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rectangular waveguide
plasma processing
waveguide
processing apparatus
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005234878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007048718A (ja
Inventor
忠弘 大見
昌樹 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tohoku University NUC
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005234878A priority Critical patent/JP5213150B2/ja
Application filed by Tohoku University NUC, Tokyo Electron Ltd filed Critical Tohoku University NUC
Priority to CNA2006800295020A priority patent/CN101243733A/zh
Priority to US11/990,309 priority patent/US20090065480A1/en
Priority to KR1020087004094A priority patent/KR100984659B1/ko
Priority to DE112006002151T priority patent/DE112006002151T5/de
Priority to PCT/JP2006/315464 priority patent/WO2007020810A1/ja
Priority to TW095129530A priority patent/TW200733822A/zh
Publication of JP2007048718A publication Critical patent/JP2007048718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5213150B2 publication Critical patent/JP5213150B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/50Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges
    • C23C16/511Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges using microwave discharges
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32192Microwave generated discharge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02612Formation types
    • H01L21/02617Deposition types
    • H01L21/0262Reduction or decomposition of gaseous compounds, e.g. CVD
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、プラズマ処理装置に係わり、特に大面積基板を均一に処理することが可能なプラズマ処理装置に関する。
プラズマ処理法とは、特定のガスをプラズマ化して活性の強いイオンとラジカル(遊離基)とを発生させ、このイオンとラジカルとを用いて被処理基板表面にエッチング、成膜、クリーニング、アッシング等の処理を施す加工方法をいい、プラズマ処理装置とは、プラズマ処理法の実施に用いられる装置をいう。ガスをプラズマ化するエネルギーは、電磁波で与えられることが多い。半導体、太陽電池およびフラットパネルディスプレイなどの製造工程では、ガスをプラズマ化するエネルギーの媒体として、数MHzから数10MHzの高周波を用いた平行平板プラズマ処理装置や、誘導結合プラズマ処理装置が用いられている。2.45GHzのマイクロ波と875ガウスの直流磁場を併用し、プラズマ中の電子のサイクロトロン運動とマイクロ波の共鳴現象とを用いてガスを効率的にプラズマ化する電子サイクロトロン共鳴プラズマ装置も知られている。
近年、共鳴現象を用いなくてもマイクロ波の印加のみで高密度プラズマを効率的に生成しうることが判明し、そのプラズマを用いたプラズマ処理法やプラズマ処理装置が注目されている。この種のプラズマ装置としては、矩形導波管に導入されたマイクロ波を導波管の開口部(スロットと呼ばれる)を通して誘電体板に伝搬させ、真空容器内に導入されたガスをプラズマ化する装置が、特許文献1(特開2005−141941号)により知られている。このような手法によりマイクロ波で励起されたプラズマは、高周波で励起されたプラズマと比較してプラズマ密度が高く電子温度が低いため、高速でかつ基板に損傷を与えない優れた処理が行える特長がある。
導波管の内部には、スロットによる反射や導波管端面の短絡部における反射により生じた反射波と入射波とが干渉して定在波が発生する。均一なプラズマを励起するためには、全てのスロットから均一に効率よくマイクロ波を放出する必要があるため、スロットは定在波の腹の位置に等間隔に配置される。定在波の腹のピッチは、「n」を自然数とし「λg」を導波管内の管内波長として「λg/2」となる。従って、スロット間のピッチを「n×λg/2」に設定すれば、均一なプラズマを発生させることができる。
ところが、真空容器に導入するガスの種類や圧力、マイクロ波電力等を変えると、管内波長が変化する。管内波長が最適値からずれると、各々のスロットから放出されるマイクロ波の強度が不均等になり、プラズマの均一性が悪化してしまう。このため、均一なプラズマが得られる条件が限定されてしまうという問題がある。
また、実際の管内波長は、導波路の各部寸法や誘電率、接触部のインピーダンスのばらつき、周波数のばらつき等により、設計値と完全には一致しないし、装置毎にばらついてしまうのが一般的である。特に大型のプラズマ処理装置では、導波管が長く導波管毎のスロット数が多いため、管内波長の最適値からのずれがプラズマの均一性に大きな影響を与える。従って、使用される条件が限定されていたとしても、常に均一なプラズマを発生させることは難しく、特に装置毎に特性がばらついてしまうという問題がある。半導体、太陽電池、およびフラットパネルディスプレイなどの基板は大面積化する一方であり、プラズマ処理装置も大型化している。プラズマの均一性にかかわるこれらの問題が、今後ますます顕在化することは明らかである。
プラズマ処理中には、プラズマ中のイオンの入射により誘電体板の温度が上昇して(400℃を超えることもある)誘電体板が膨張する。誘電体板が膨張して隣接する部材と接触すると、膨張が抑えられて誘電体板に過大な応力がかかるので、誘電体板が割れてしまうことがある。このため、誘電体板と隣接する部材との間には、所望の隙間が必要である。誘電体板が大きいほど膨張分が増加するため、大きな誘電体板に対しては、その隙間を大きく設定しなければならない。
一方、この隙間がある程度以上大きくなると(例えば0.1mm以上)、隙間において意図しないプラズマが発生してしまうという問題が生じる。隙間においてプラズマが発生すると、マイクロ波のエネルギーが無駄に使われるためプラズマ生成効率が低下するばかりでなく、プラズマの均一性や安定性が著しく損なわれる。基板の大面積化に伴い、誘電体板も大面積化する。誘電体板と隣接する部材との間の隙間でプラズマが発生する問題が、ますます顕在化することは明らかである。
プラズマ処理においては、真空容器内のガスの流れが処理の均一性に影響を与えるため、真空容器内へのガスの導入方法が重要である。特に成膜処理においては、プラズマ処理に必要なガスを被処理基板全面に渡って均一に放出しないと均一な成膜が行えない。
ところが、例えば、特許文献2(特開平9−63793号)に記載のプラズマ処理装置では、被処理基板の周囲からガスを導入する構成になっているため、被処理基板の中央部においてガスの停留部が生じてしまう。このため、均一な処理が行えず、限られた用途にしか使用できないという問題がある。
一方、特許文献3(特開2001−49442号)に記載の装置では、誘電体板が多数のガス放出穴を備えるシャワープレートとなっており、被処理基板全面にわたって均一にガスを放出することができる。ところが、誘電体板はプラズマ処理中に強いマイクロ波に晒されるため、誘電体板に開口されたガス放出穴の内部で意図しないプラズマが発生してしまうことがある。ガス放出穴の内部でのプラズマの発生を抑制するには、ガス放出穴の直径を小さくすればよい。実使用条件では、例えば直径を0.1mm以下にすればよい。しかし、セラミックや石英といった硬い材料からなる誘電体板に、このように小さな穴を均一に多数開口するには高度な技術が必要であり、コストと時間とを要する。また、プラズマ処理中に膜が付着してガス放出穴が塞がれてしまうという問題も生じる。
特開2005−141941号公報 特開平9−63793号公報 特開2001−49442号公報
解決しようとする課題は、被処理基板が大面積化した際、均一な処理ができないことである。
本発明では、上記課題を解決するため、内部にプラズマが励起される容器と、当該容器内にプラズマを励起させるために必要なマイクロ波を供給するマイクロ波供給システムと、当該マイクロ波供給システムに接続され、複数のスロットが開口された導波路と、当該スロットから放出されたマイクロ波をプラズマに伝搬させる誘電体板とを備えたプラズマ処理装置であって、当該導波路内を伝搬するマイクロ波の波長を、当該導波路の外部から調節する手段を備えていることを特徴とするプラズマ処理装置が提供される(請求項1)。
好ましくは、前記導波路を構成する導体壁の一部を、当該導波路の外部から移動させるよう構成されていてもよい(請求項2)。前記導波路は矩形導波管であり、当該導波管のE面(狭壁面)管壁の少なくとも一部を、当該導波管の外部から移動させるよう構成されていてもよい(請求項3)。前記導波路内に挿入された複数のロッドを備え、当該導波路の外部から各々の当該ロッドを移動させるよう構成されていてもよい(請求項4)。前記導波路内に第1の誘電体部材を備え、当該導波路の外部から当該第1の誘電体部材を移動させるよう構成されていてもよい(請求項5)。前記マイクロ波供給システムが供給するマイクロ波の周波数を変えることにより、前記波長が調整されるよう構成されていてもよい(請求項6)
また、本発明によれば、内部にプラズマが励起される容器と、当該容器内にガスを供給するガス供給システムと、当該容器内にプラズマを励起させるために必要なマイクロ波を供給するマイクロ波供給システムと、当該マイクロ波供給システムに接続され、複数のスロットが開口された1または2以上の導波管と、当該スロットから放出されたマイクロ波をプラズマに伝搬させる複数の誘電体板と、当該容器内に収容され被処理基板が置かれる載置台とを備えたプラズマ処理装置であって、当該導波管毎に複数の当該誘電体板が設けられており、隣り合う当該誘電体板の間には少なくとも一部が導体からなる仕切り部材が設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置が提供される(請求項7)。
好ましくは、複数の前記導波管を設けてもよい(請求項8)。前記容器内部と外部との間にある気密保持部の少なくとも一部は、前記誘電体板の前記スロット側の面と当該容器との間に設けられていてもよい(請求項9)。前記誘電体板間の前記導波管内を伝搬するマイクロ波の進行方向のピッチと、前記スロット間の当該進行方向のピッチとが、概ね等しく設定されていてもよい(請求項10)。前記スロット間の前記進行方向のピッチが、前記導波管内を伝搬するマイクロ波波長の「1/2」の自然数倍と概ね等しく設定されていてもよい(請求項11)。前記スロット間の前記進行方向のピッチが、前記波長の「1/2」倍と概ね等しく設定されていてもよい(請求項12)。前記スロットの内部の少なくとも一部に、第2の誘電体部材が設けられていてもよい(請求項13)。前記スロットの少なくとも一部に、誘電率の異なる複数の前記第2の誘電体部材が設けられていてもよい(請求項14)。前記導波管の内部の少なくとも一部に、第3の誘電体部材が設けられていてもよい(請求項15)。前記導波管は矩形導波管であり、前記スロットは当該導波管のH面(広壁面)に開口されていてもよい(請求項16)。前記導波管は矩形導波管であり、前記スロットは当該導波管のE面(狭壁面)に開口されていてもよい(請求項17)。前記導波管内を伝搬するマイクロ波の波長を、当該導波管の外部から調節するする機能を備えていてもよい(請求項18)。前記導波管の管壁の一部を、当該導波管の外部から移動させるよう構成されていてもよい(請求項19)。前記導波管内に挿入された複数のロッドを備え、当該導波管の外部から各々の当該ロッドを移動させるよう構成されていてもよい(請求項20)。前記導波管内に第1の誘電体部材を備え、当該導波管の外部から当該第1の誘電体部材を移動させるよう構成されていてもよい(請求項21)。前記誘電体板の厚さが、当該誘電体板に対面する前記スロットからの距離に応じて設定されていてもよい(請求項22)。前記仕切り部材と前記載置台との間隔は、前記誘電体板と当該載置台との間隔よりも短く設定されていてもよい(請求項23)。前記仕切り部材は、前記ガス供給システムから導入されたガスを前記容器内に放出するためのガス放出機能を備えていてもよい(請求項24)。前記仕切り部材は、前記容器内にガスを放出するための複数のガス放出穴を備えていてもよい(請求項25)。前記仕切り部材は、前記ガス供給システムから導入されたガスを複数の前記ガス放出穴に導くためのガス流路を備えていてもよい(請求項26)。
また、これらのプラズマ処理装置を使用して処理を行い、製品を製造する方法が提供される(請求項27)。
本発明によれば、管内波長を導波路の外部から調整する手段を設け、その手段により導波路の管内波長を調整することにより、ガスの種類や圧力、マイクロ波電力等の使用条件が変わっても管内波長を常に最適値に保つことができる。このため、極めて広範囲な使用条件において常に均一なプラズマを発生させることができる。例えば、使用条件を連続的に変えながら行う処理にも柔軟に対応することが可能になる。さらに、プラズマ処理装置の製造上の様々なばらつきがあっても、管内波長を最適値に設定することができるため、プラズマ処理装置が大型化しても容易に均一なプラズマが得られる。
さらに、本発明によれば、複数の導波管を備え、各導波管毎に複数の誘電体板を設けたことにより、誘電体板が著しく小型化され、誘電体板の熱膨張の影響が小さくなるため、誘電体板と隣接する部材との間の隙間を小さく設定することができる。このため、被処理基板が大面積化しても、誘電体板と隣接する部材との間の隙間で意図しないプラズマが発生する問題が生じない。
また、仕切り部材に複数のガス放出穴を設けることにより、ガス放出穴間のピッチを小さく設定することができる。このため、被処理基板全面にわたって均一にガスが供給され、むらのない均一な処理が可能になる。また、仕切り部材は導体からなりかつ接地されているため、ガス放出穴の内部にマイクロ波電界が印加されるので、意図しないプラズマが発生する問題が生じない。
以下、図面を参照して本発明のプラズマ処理装置を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1は本発明のプラズマ処理装置における第1の実施例を示す断面図である。図2は図1におけるA−A断面図、また、図3は図1におけるB−B断面図である。
真空容器101は、例えばアルミニウムからなり、かつ接地された状態になっている。真空容器101の内部には、基板107と、基板107の載置台108とが備えられている。基板107は、例えばガラス基板である。載置台108と真空容器101との間にはベローズ109が設けられており、図面には記載されていない昇降機構により気密を保持したまま載置台108を昇降できるようになっている。真空容器101の下部には、真空容器101の外部に設けられた真空ポンプ等により真空容器101内部のガスを排気するための排気口110が設けられている。
2本の矩形の導波管102が互いに平行に、すなわち、H面(矩形導波管の広壁面)が基板107と平行に配置されている。導波管102の一端は短絡面になっており、もう一端には導波管および分岐を介してマイクロ波供給システム113が接続されている。マイクロ波供給システム113は、例えば、マグネトロン、アイソレーター、入射/反射電力計および自動整合器からなり、周波数2.45GHz、最大電力2kWのマイクロ波を発生させることができる。
導波管102の載置台108側の面には、複数のスロット103が2列に等間隔に開口されている。導波管102およびスロット103の内部は中空になっている。導波管102の載置台108側の面には、各導波管102毎に2列のスロット103に跨って直方体形状の誘電体板104が配置されている。誘電体板104は石英からなるが、ムライト、アルミナ、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等であってもよい。
スロット103を取り囲むようにOリング105が配置されており、真空容器101の気密が保持されている。Oリング105の内側、スロット103、および導波管102の内部は大気で満たされている。
マイクロ波供給システム113で発生したマイクロ波は、分岐を通して2本の導波管102に導入された後、導波管102中をTE10モードで伝搬する。導波管102中を伝搬するマイクロ波の一部は、各々のスロット103を通して誘電体板104に供給され、誘電体板104全体に拡がる。誘電体板104近傍のマイクロ波電界によりプラズマ中の電子が加速され、プラズマが生成、維持される。
誘電体板104中をマイクロ波が伝搬するものの、スロット103の周辺において電界強度が強くなりやすく、スロット103の周辺においてプラズマ密度が高くなる傾向がある。この導波管軸に垂直方向のプラズマ密度のむらを抑制するために、誘電体板104の厚さの分布が最適化されている。図1のように、プラズマ密度が高くなりやすいスロット103の周辺では、誘電体板104の厚さが厚く、スロット103から離れた部分では薄くなっている。誘電体板104の外周部には、仕切り部材106に高密度プラズマが直接接しないようにスリーブ状の平坦部が設けられている。
誘電体板104は、上面および側面を金属壁に、下面をプラズマに取り囲まれたマイクロ波の導波路を形成している。本実施の形態では、各導波管102毎に複数の誘電体板104を設け、誘電体板104間のピッチをスロット103間のピッチと等しく設定した。そのため、誘電体板104の幅が著しく狭くなっており、誘電体板104中を伝搬するマイクロ波は、単一モードの矩形導波管に似たモードで伝搬する。このような状態では、誘電体板104の厚さが厚い部分ではマイクロ波電界が主に誘電体板104中を通るためプラズマが余り励起されないのに対し、薄い部分ではプラズマ中も通るようになりプラズマが盛んに励起される。このように、誘電体板104の厚さの分布を最適化することにより、誘電体板104内のプラズマ密度の分布を均一化することができる。
図4に、導波管軸に垂直方向の基板107上の電子密度分布を測定した結果を示す。破線は厚さが一様な誘電体板を用いた場合、実線は厚さの分布を最適化した誘電体板を用いた場合の結果である。ガスは「Ar」を用いた。圧力は100Paに設定した。
厚さが一様な誘電体板を用いた場合には、スロット103周辺の電子密度が高くなっており、導波管軸に垂直方向のプラズマ分布は著しく不均一である。一方、厚さの分布を最適化した誘電体板を用いた場合には、ほぼ均一な分布が得られている。このように、誘電体板104の厚さ分布の最適化は、均一なプラズマを得るためには極めて有効である。
本実施の形態では、誘電体板104の厚さは、スロット103からの距離に対して単調減少の関係になっているが、単調減少でなくてもかまわない。また、誘電体板104の厚さを導波管軸に垂直な方向に連続的に変化させているが、平坦部を並べて配列して段階的に変化させてもよい。さらに、導波管軸に垂直な方向にプラズマの濃淡部が移動することを防いでプラズマの安定性を高めるために、誘電体板104の厚さが変わるステップ部に隆起部を設けてもよい。
誘電体板104は、例えばアルミニウムからなる仕切り部材106で周囲を取り囲まれると同時に保持されている。仕切り部材106は導体であるとともに電気的に接地されているため、隣り合う誘電体板104間のマイクロ波の伝搬が抑制される。さらに、仕切り部材106と載置台108との間隔を、誘電体板104と載置台108との間隔より短く設定して仕切り部を隆起させることにより、より確実に誘電体板104間のマイクロ波の伝搬が抑制される。このため、誘電体板104内におけるマイクロ波の伝搬の仕方が各誘電体板毎に独立に決定されるため、制御しやすく均一性と安定性とに優れたプラズマが得られる。
導波管102の内部には、スロット103による反射や端面での反射により生じた反射波と入射波とが干渉して定在波が発生する。各々のスロット103から放出されるマイクロ波の強度を均等にするためには、H面に沿って流れる壁面電流がほぼ極大となる位置にスロット103を配置すればよい。すなわち、スロット103間の導波管軸方向のピッチ、および導波管102の端面から直近のスロットまでの距離を、およそ「n×λg/2」(nは自然数、λgは管内波長)とすればよい。本実施例では「n=1」に設定されているが、「1」以外の自然数であってもよい。
スロットを備えた矩形導波管の管内波長λgは、次式(1)で表される。
Figure 0005213150
ここで、「a」は導波管のH面の幅である。「ε」は導波管内の比誘電率であり、本実施の形態では中空なので「1」である。「λ0」は自由空間中の波長であり、真空中の光速度c、マイクロ波の周波数fとした場合の「c/f」に等しい。本実施の形態では、マイクロ波の周波数が2.45GHzであり自由空間中の波長λ0は122mmとなる。「K」は波長短縮率であり、スロットがなければ「1」で、スロットがあればスロットのインピーダンスによって決まる実数である。波長短縮率Kは、スロット103の誘電率、形状、位置、誘電体板104の誘電率、形状、プラズマの誘電率(複素部も含む)等の関数である。このうち、プラズマの誘電率は、プラズマ中の電子の密度や電子温度、ガスの種類、圧力等によって決まる。
従って、真空容器101に供給するガスの種類や圧力、マイクロ波電力等を変えると、波長短縮率Kが変化して管内波長λgも変化する。管内波長が最適値からずれると、各々のスロット103から放出されるマイクロ波の強度が不均等になり、プラズマの均一性が悪化する。このため、種々の条件が変化しても管内波長が一定に保たれるよう、管内波長を調整する機能を備えていることが望ましい。
実際の管内波長は、導波路の各部寸法や誘電率、接触部のインピーダンスのばらつき、および周波数のばらつき等により、設計値と完全には一致しないし、装置毎にばらついてしまうのが一般的である。特に大型のプラズマ処理装置では、導波管が長く導波管毎のスロット数が多いため、管内波長の最適値からのずれがプラズマの均一性に大きな影響を与える。使用される条件が限定されていてプラズマの誘電率が一定の場合であっても、管内波長のずれを補正する機能を備えていることが望ましい。
上記式(1)によれば、管内波長λgは、H面の幅a、導波管内の比誘電率εr、およびマイクロ波の周波数fの関数となっていることが分かる。すなわち、これらの値を変化させることにより、管内波長λgを調整することができる。
本実施の形態では、導波管102のE面(矩形導波管の狭壁面)内側に沿って上下に移動するプランジャ111が設けられている。プランジャ111を上下に移動させて導波管102のH面の幅aを実効的に変化させることにより、管内波長λgを調整することができるようになっている。例えば、プランジャ111を上方向に移動させると、H面の幅aが実効的に広くなり、管内波長λgが短くなる。
プランジャ111と導波管102との間には、シールドスパイラル112が設けられており、これらの間で放電が発生せず、壁面を沿って流れるマイクロ波電流が摺動部においても確実に流れるよう構成されている。
導波管102中を伝搬するマイクロ波は、スロット103からエネルギーを放出しながら伝搬するため、端面に近づくに従い次第に減衰する。このため、「λg/2」をスロット103間のピッチに完全に一致させると、条件によっては、スロット103から放出されるマイクロ波の強度が端面側において弱くなってしまう場合がある。このような場合には、プランジャ111の位置を調整して、「λg/2」がスロット103間のピッチよりも僅かに大きくなるように設定するか、あるいは僅かに小さくなるように設定することにより、マイクロ波導入側のスロット103から放出されるマイクロ波の強度を低下させる。この結果、全体として良好な均一性を得ることができる。このように、本実施の形態では、管内波長を調整する機能を備えることにより、極めて広範囲な使用条件において常に均一なプラズマを発生させることができる。
本発明のプラズマ処理装置を用いて、導波管102のスロット103存在面とプランジャ111の先端との間隔であるプランジャ位置h(図1参照)を変えたときに、プラズマの分布がどのように変化するかを調べた。図5に、導波管軸方向の基板上の電子密度分布を示す。スロット103間のピッチは、71.0mmに設定した。導入したガスは「Ar」で、ガス流量は700sccm、圧力は100Paである。
プランジャ位置hを12.1mmに設定すると(破線参照)、「λg/2」はスロット103間のピッチと等しい71.0mmとなる。このとき、基板上の電子密度はマイクロ波導入側で高く、端面側で低くなっている。次に、プランジャ位置hを17.7mmに設定すると(実線参照)、「λg/2」はスロット103間のピッチよりも若干短い70.1mmとなる。このとき、基板上の電子密度はほぼ均一になっている。次に、プランジャ位置hを24.2mmに設定すると(一点鎖線)、「λg/2」は更に短くなり、69.2mmとなる。このとき、基板上の電子密度はマイクロ波導入側で低く、端面側で高くなっている。このように、プランジャ位置hにより導波管軸方向のプラズマの分布が変化し、またプランジャ位置hを変えて管内波長λgを最適化することにより、均一なプラズマが得られることが分かる。
導入ガスや圧力を変えたときにプランジャ位置hの最適値がどのように変化するかを調べた結果を表1に示す。「Ar」ガスで、流量700sccm、圧力100Paの場合、前記のようにプランジャ位置hが17.7mmで、「λg/2」が70.1mmのときに最も均一なプラズマが得られた。次に、プランジャ位置hは変えずに圧力を10Paに下げると、波長短縮率Kが減少して管内波長λgが短くなり、プラズマの均一性が悪化した。管内波長λgを最適値である70.1mmに戻すために、プランジャ位置hを15.1mmまで減少させてH面の幅aを実効的に減少させることにより、再び均一なプラズマが得られた。
Figure 0005213150
「Ar」と「O」との混合ガス、および「Ar」と「SiH」との混合ガスでも同様の実験を行った結果、均一なプラズマを得るためのプランジャ位置hの最適値は、条件により異なることが明らかになった。これは、条件によりプラズマの誘電率が異なるためである。このように、使用条件が変わってもプランジャ位置hを変えて波長λgを調整することにより、常に均一なプラズマを得ることができることが実証された。
図3のように、仕切り部材106には、真空容器101の内部にガスを放出するための複数のガス放出穴115が設けられている。各ガス放出穴115は、ガス流路114につながっている。本実施の形態では、6本のガス流路114が導波管102と平行に配置されている。ガス供給システム116から供給されたガスは、六つの経路に分岐された後にそれぞれのガス流路114に導かれ、複数のガス放出穴115から均一に放出される。
本実施の形態によれば、各導波管102毎に複数の誘電体板104を設け、誘電体板104間のピッチをスロット103間のピッチと等しく設定したことにより、誘電体板が著しく小型化され、誘電体板の熱膨張の影響が小さくなるため、誘電体板104と隣接する部材との間の隙間を小さく設定することができる。このため、基板が大面積化しても、誘電体板と隣接する部材との間の隙間でプラズマが発生することがなく、均一で安定なプラズマを効率よく生成することができる。
また、仕切り部材106に複数のガス放出穴115を設けることにより、ガス放出穴間のピッチを小さく設定することができる。結果として、基板107全面にわたってほぼ均一にガスが供給され、誘電体板104と基板107の間隔を狭くしてもむらの少ない均一な処理が行える。また、仕切り部材106は導体からなり、かつ接地されているため、ガス放出穴の内部にマイクロ波電界が印加されてプラズマが発生するという問題は生じない。
さらに、気密保持部を誘電体板104のスロット103側の面と真空容器101との間に設けることにより、誘電体板104が大気と接する面積が減少して大気圧により誘電体板104が受ける力が小さくなるので、誘電体板104保持部の必要強度が低下する。このため、誘電体板104の保持機能を有する仕切り部材106の幅を狭くすることができる。結果として、仕切り部材106周辺のプラズマ密度の低下が抑えられ、プラズマの均一性を向上させることができる。
このように、基板が大面積化してプラズマ生成領域が拡がっても、広範囲な使用条件において均一で安定したプラズマを効率よく発生させることができる。さらに、プラズマ処理に必要なガスが基板全面にわたってほぼ均一に供給されるため、誘電体板104と基板107との距離を狭くしても均一な処理が行える。結果として、本装置は極めて汎用性に富み、均一かつ高速で高性能な処理を行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置は、プラズマ励起に高周波を用いた平行平板プラズマ処理装置や誘導結合プラズマ処理装置と比較してプラズマ励起周波数が高いため、電子温度が低く密度が高いプラズマが得られる。例えば、従来の平行プラズマ処理装置では、電子温度が3eV〜10eV程度、電子密度が1010〜1011cm−3程度であるが、本発明のプラズマ処理装置では、電子温度が0.3eV〜3eV、電子密度が1011〜1013cm−3程度である。このため、高速かつ基板に損傷を与えない優れた処理が行える特長がある。
本発明のプラズマ処理装置を、有機ELディスプレイ製造工程の一部の処理に適用した。適用した処理は、プラズマ化学気層反応法によるシリコン窒化膜の成膜である。ガス供給システム116から、「Ar、SiH、およびNH」の混合ガスを供給し、ガス流路114を通してガス放出穴115から真空容器101内に導入するとともに、真空ポンプを用いて排気口110から排気した。各ガスの流量は、それぞれ400sccm、30sccm、および120sccmに設定した。基板107としてガラス基板を用いた。基板温度は300℃に設定した。
シリコン窒化膜は、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、または保護膜として用いられ、絶縁耐圧の高耐圧化、リーク電流の低減、および成膜速度の高速化が求められている。従来の平行平板プラズマ処理装置を用いて形成したシリコン窒化膜の絶縁耐圧は、例えば5.4MV/cm、リーク電流は2.4×10−6A/cm−2であり、成膜速度は110nm/minであった。一方、本発明のプラズマ処理装置を用いて形成した薄膜の絶縁耐圧は、例えば11.8MV/cm、リーク電流1.6×10−8A/cm−2であり、成膜速度は280nm/minであった。このように、従来のプラズマ処理装置と比較して優れた特性のシリコン窒化膜を高速に形成することができる。さらに、均一性も大幅に改善された。
本実施の形態では、誘電体板104は矩形であるが、円柱形や多角形であってもよい。誘電体板104の厚さは一様であってもよい。仕切り部材106と真空容器101は一体であってもよく、また、絶縁物等で覆われていてもよい。仕切り部には段差を設けなくてもよい。導波管102はリッジ導波管や円形導波管等であってもよい。導波管102は2本以外であってもよく、導波管あたりのスロット103の数は12個以外であってもよく、ガス流路114は6本以外であってもよい。ガス供給システム116、ガス流路114、およびガス放出穴115を複数系統備え、それぞれ異なるガスが供給されるように構成してもよい。導波管102には、スロット103が「λg/2」ピッチで2列に配列されているが、1列であってもよい。また、一方の列と他方の列とが互い違いに配列されてもよい。
本実施の形態では、可動のプランジャ111を設け、プランジャの位置を変えることにより管内波長を調節しているが、マイクロ波供給システム113で発生するマイクロ波の周波数fを変えることにより管内波長を調節するようにしてもよい。この場合には、可動のプランジャ111は不要である。
本発明のプラズマ処理装置を用いて、マイクロ波の周波数fを変えたときに、プラズマの分布がどのように変化するかを調べた。図6に、導波管軸方向の基板上における電子密度分布を示す。プランジャ位置hは、17.7mmに固定にした。スロット103間のピッチは、71.0mmに設定した。導入したガスは「Ar」で、ガス流量は700sccm、圧力は100Paである。
マイクロ波供給システム113で発生するマイクロ波の周波数を標準周波数より0.02GHz低い2.43GHzに設定すると(破線参照)、「λg/2」は70.8mmとなる。このとき、基板上の電子密度はマイクロ波導入側で高く、端面側で低くなっている。次に、標準周波数である2.45GHzに設定すると(実線参照)、「λg/2」は若干短くなり、70.1mmとなる。このとき、基板上の電子密度はほぼ均一になっている。次に、標準周波数より0.02GHzだけ高い2.47GHzに設定すると(一点鎖線)、「λg/2」は更に短くなり、69.4mmとなる。このとき、基板上の電子密度はマイクロ波導入側で低く、端面側で高くなっている。このように、マイクロ波の周波数により導波管軸方向におけるプラズマの分布が変化し、また周波数を変えて管内波長λgを最適化することにより、均一なプラズマが得られることが分かる。
図7は、ガス放出部の別の形態を示した断面図である。ガス穴付ボルト117には、ガス放出穴118が開口されている。仕切り部材106は、複数のガス穴付ボルト117により真空容器101に固定される。各々のガス放出穴118はガス流路114につながっており、ガス流路114に導入されたガスは、複数のガス放出穴118から真空容器101の内部に放出される。ガス穴付ボルト117が、仕切り部材106および誘電体板104を保持する機能と、ガスを放出する機能とを兼ねるため、構造を単純化することができる。
図8は、ガス放出部のさらに別の形態を示した縦断面図である。仕切り部材106には、例えばアルミナからなる多孔質部材119が備えられている。ガス流路114により多孔質部材119まで導かれたガスは、多孔質部材119中を通り抜けて真空容器101の内部に放出される。ガス放出穴からガスを放出するよりも、より均一に放出することが可能である。
図9は本発明のプラズマ処理装置における第2の実施例を示す断面図である。ここでは、第1の実施例との相違点についてのみ説明する。
導波管102の載置台108側の面には、各スロット103毎に直方体形状の誘電体板104が配置されている。なお、誘電体板104を複数の導波管102に跨って配列する構成であってもよい。
導波管102の内部には、導波管内誘電体201が設けられている。導波管内誘電体201は比誘電率2.1のフッ素樹脂からなるが、石英、ムライト、アルミナ、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等であってもよい。このように、導波管の内部に誘電体を挿入すると、導波管断面の寸法および管内波長λgが縮小される。導波管内誘電体の比誘電率を「ε」とすると、導波管断面の寸法および管内波長λgは、中空の場合と比較して「1/ε 1/2」倍となる。導波管102の内部に導波管内誘電体201を設けることにより、導波管102の断面寸法が小さくなり装置を小型化することができる。さらに、スロット103間のピッチが小さくなるため、ガス放出穴間のピッチが小さくなり、より均一にガスを放出することができる。
スロット103の内部には、平板状のスロット内誘電体202,203が設けられている。スロット内誘電体202,203は誘電率が異なり、例えば、スロット内誘電体202は比誘電率2.1のフッ素樹脂からなり、スロット内誘電体203は比誘電率3.8の石英からなる。スロット内誘電体202,203は、ムライト、アルミナ、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等であってもよい。
このように、スロット103の内部に誘電体を挿入すると、スロット103から放出されるマイクロ波の強度が変化する。また、スロット内誘電体の誘電率により、スロット103から放出されるマイクロ波の強度を変えてプラズマの分布を制御することができる。現実的には、誘電率を連続的に変えることは困難なため、本実施の形態では、誘電率の異なる二つの誘電体をスロットに挿入し、それらの厚さを変えることによりスロット103内の実効的な誘電率を変えてスロット103から放出されるマイクロ波の強度を制御している。
プラズマ処理装置内のプラズマ密度は、基板の周辺部において低くなる傾向がある。このため、周辺部のスロットから放出されるマイクロ波の強度が他よりも大きくなるように設定すれば、均一なプラズマが得られやすい。本実施の形態では、導波管102の両端のスロット103においては、スロット内誘電体202,203の厚さをそれぞれ4mmおよび6mmに、それ以外のスロットでは、スロット内誘電体202,203両者共5mmに設定した。
本発明のプラズマ処理装置を用いて、スロット内誘電体202,203の厚さを変えたときに、導波管軸方向における基板上の電子密度の分布がどのように変化するかを調べた結果を図10に示す。導入したガスは「Ar」で、ガス流量は700sccm、圧力は100Paである。
全てのスロット103においてスロット内誘電体202,203の厚さを5mmに設定した場合(実線)には、基板の両端において電子密度が低下していることが分かる。一方、両端のスロット103においてのみ、スロット内誘電体202,203の厚さをそれぞれ4mmおよび6mmに設定した場合(破線)には、基板の両端において電子密度の低下が抑えられ、ほぼ均一な分布になっていることが分かる。これは、両端のスロット103においてスロット内誘電体203の厚さをスロット内誘電体202よりも厚くしたことにより、両端のスロット103から放出されるマイクロ波の強度が他よりも強くなったためである。このように、スロット内誘電体202,203それぞれの厚さを変えることにより、導波管軸方向のプラズマの分布を細かく最適化することができる。
本実施の形態では、スロット内誘電体を図9において左右方向に2分割にしているが、2分割以外であってもよい。また、図9において上下方向に分割してもよいし、紙面に垂直方向に分割してもよい。
図11は、本発明のプラズマ処理装置における第3の実施例を示す断面図である。図12は図11におけるA−A断面図である。ここでは、第1の実施例との相違点についてのみ説明する。
単一の矩形導波管301は、E面(矩形導波管の狭壁面)が基板107と平行になるように配置されている。導波管301の一端は短絡面になっており、もう一端にはマイクロ波供給システム113が接続されている。本実施の形態では、細長いプラズマを発生させることができるため、細長い部材にプラズマ処理を行う場合や、大面積基板を導波管軸に垂直方向に移動させながらプラズマ処理を行う場合に適している。
導波管301の載置台108側の面には、複数のスロット103が等間隔に開口されている。導波管301の載置台108側の面には、各スロット103毎に直方体形状の誘電体板104が配置されている。スロット103間の導波管軸方向のピッチ、および導波管301の端面から直近のスロットまでの距離は、およそ「n×λg/2」(nは自然数)とすればよい。本実施例では、「n=1」に設定されているが、「1」以外の自然数であってもよい。
本実施の形態では、導波管301のE面を構成し、上下に移動するプランジャ302が設けられている。プランジャ302には、例えばステンレスからなる支持棒304が固定されている。導波管301の外部から支持棒304とともにプランジャ302を上下に移動させて導波管301のH面の幅を変化させることにより、管内波長を調整することができる。例えば、プランジャ302を上方向に移動させると、H面の幅が広くなり管内波長は短くなる(上記式(1)参照)。また、複数のプランジャ302を導波管軸方向に並べて配列してもよい。この場合、各プランジャ302毎にH面の幅を変化させることにより、より精密に管内波長を調整することが可能である。本実施の形態では、管内波長を調整する機能を備えることにより、極めて広範囲な使用条件において常に均一なプラズマを生成することができる。
プランジャ302には、チョーク誘電体303が設けられている。チョーク誘電体303は比誘電率9.4のアルミナからなるが、フッ素樹脂、石英、ムライト、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等か、あるいは中空であってもよい。図11のd部の長さは、チョーク誘電体303中におけるマイクロ波の波長の「1/4」すなわち「λ/(4×ε 1/2)」に設定されている。ここで、「λ」は、マイクロ波供給システム113が発生するマイクロ波の自由空間中の波長であり、「ε」は、チョーク誘電体303の比誘電率である。
このような構造は、チョーク構造と呼ばれ、導波管のフランジや、整合器等の導波管摺動部等に用いられている。
次に、チョーク構造の動作原理を説明する。
チョーク誘電体303部は、終端面を短絡されたマイクロ波の導波路として動作し、入射波と反射波との干渉により定在波が発生している。図11のB部は短絡面となっており、チョーク誘電体303内の電界は「ゼロ」で、壁面に流れる電流は最大となっている。一方、B部から「1/4」波長離れたC部においては、チョーク誘電体303内の電界は最大、壁面に流れる電流は「ゼロ」となっている。また、B部から「1/2」波長離れたD部は等価的に短絡面となっており、チョーク誘電体303内の電界は「ゼロ」で、壁面に流れる電流は最大となっている。
D部が等価的に短絡面となっていることから、チョーク構造があってもなくても導波管301内の電磁波の分布は変わらない。また、C部において壁面に流れる電流が「ゼロ」になっているため、摺動部に多少隙間があってもマイクロ波の漏洩や放電等が発生せず、マイクロ波を確実に伝搬させることができる。
支持棒304と真空容器101との間には、シールドスパイラル305が設けられており、装置外部へのマイクロ波の漏洩を確実に防止できるようになっている。
図12のように、仕切り部材106には、真空容器101の内部にガスを放出するための複数のガス放出穴307、および複数のガス放出穴307にガスを導くためのガス流路306が設けられている。ガス流路306は、ガス供給システムに接続されている。
本実施の形態では、導波管301は単一であるが、複数の導波管301を並べて配列してもよく、また誘電体板104を複数の導波管301に跨って配列してもよい。スロット103の数は6個以外であってもよく、ガス流路306は7本以外であってもよい。ガス供給システム、ガス流路306、およびガス放出穴307を複数系統備え、それぞれ異なるガスが供給されるように構成してもよい。誘電体板104の厚さはスロット103からの距離に応じて分布を持たせてもよい。導波管301、およびスロット103の内部は中空となっているが、第2の実施の形態で説明したように誘電体を挿入してもよい。プランジャ302と導波管301との間にはチョーク構造の代わりにシールドスパイラルや板ばね等を設けてもよい。また、シールドスパイラル305は設けなくてもよい。
図13は、本発明のプラズマ処理装置における第4の実施例を示す断面図である。ここでは、第3の実施例との相違点についてのみ説明する。
単一の矩形導波管401は、E面が基板107と平行になるように配置されている。導波管401の一端は短絡面になっており、もう一端にはマイクロ波供給システム113が接続されている。
導波管401内には、導波管401の上面に開口された複数の穴から、それぞれ波長調整ロッド402が挿入されている。波長調整ロッド402は、「λg/2」間隔で等間隔に配列されているが、これ以外の間隔であってもよい。波長調整ロッド402は金メッキを施した銅からなるが、アルミニウム、フッ素樹脂、石英、ムライト、アルミナ、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等であってもよい。導波管401の外部から各々の波長調整ロッド402を上下に移動させて、導波管401に挿入される長さを変えることにより、管内波長λgを調整することができる。
本実施の形態では、導波管401は単一であるが、複数の導波管401を並べて配列してもよく、また誘電体板104を複数の導波管401に跨って配列してもよい。導波管301およびスロット103の内部は中空となっているが、誘電体を挿入してもよい。波長調整ロッド402と導波管401との間には、チョーク構造、シールドスパイラルや板ばね等を設けてもよい。
図14は、本発明のプラズマ処理装置における第5の実施例を示す断面図である。ここでは、第3の実施例との相違点についてのみ説明する。
単一の矩形導波管501は、E面が基板107と平行になるように配置されている。導波管501の一端は短絡面になっており、もう一端にはマイクロ波供給システム113が接続されている。
導波管501の載置台108側の面には、複数のスロット103が等間隔に開口されている。スロット103の内部にはスロット内誘電体504が挿入されており、スロット103から放出されるマイクロ波の強度が適切になされるよう構成されている。スロット内誘電体504はアルミナからなるが、フッ素樹脂、石英、ムライト、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等か、あるいは中空であってもよい。
導波管501内には、導波管501の内寸より小さな直方体形状の導波管内誘電体502が挿入されている。導波管内誘電体502はフッ素樹脂からなるが、石英、ムライト、アルミナ、サファイア、イットリア、窒化アルミ、窒化シリコン等であってもよい。導波管内誘電体502には、例えばフッ素樹脂からなる支持棒503が固定されている。導波管501の外部から支持棒503とともに導波管内誘電体502を上下に移動させることにより、管内波長λgを調整することができる。
上記式(1)によれば、中空の導波管の内部に誘電体を設置すると、管内波長λgが短くなることが分かる。誘電体の大きさが導波管の内寸よりも小さい場合には、導波管内の電界のより強い部分に誘電体を設置すると、管内波長λgがより短くなる。矩形導波管の対面するH面間にかかる電界は、H面の中心線上で最も強く、E面に近づくにつれて弱くなる。従って、導波管内誘電体502をH面の中心線上に配置すると管内波長λgが最も短くなり、中心線から上または下に移動させるとともに長くなる。このように、導波管内誘電体502の位置により管内波長を調整するようにすれば、シールドスパイラルやチョーク構造等を用いなくてもマイクロ波を確実に伝搬させることができる。
本実施の形態では、導波管501は単一であるが、複数の導波管501を並べて配列してもよく、また誘電体板104を複数の導波管501に跨って配列してもよい。
導波管に導入されたマイクロ波を誘電体板にスロットを通して伝搬させ、真空容器中に供給されたガスをプラズマ化させて基板表面にプラズマ処理を施す際、並列配置される各導波管毎に複数誘電体板を設け、隣り合う誘電体板間に導体からなり接地された仕切り部材を配置し、プランジャを上下に動かして、導波管の管内波長を最適値に調整することによって、誘電体板と隣接する部材との隙間で意図しないプラズマが発生することがないので、安定したプラズマを効率よく発生させることが必要な用途に適用できる。
本発明のプラズマ処理装置における実施の一形態を断面で示す図である。(実施例1) 図1におけるA−A断面を示す図である。 図1におけるB−B断面を示す図である。 導波管軸に垂直方向における基板上の電子密度分布を示す図である。 導波管軸方向における基板上の電子密度分布のプランジャ位置h依存性を示す図である。 導波管軸方向における基板上の電子密度分布の周波数f依存性を示す図である。 ガス穴付ボルトを備えたガス放出部の断面を示す図である。 多孔質部材を備えたガス放出部の断面を示す図である。 本発明のプラズマ処理装置における実施の一形態を断面で示す図である。(実施例2) 導波管軸方向における基板上の電子密度分布のスロット内誘電体厚さ依存性を示す図である。(実線:全てのスロットにおいてスロット内誘電体202,203の厚さを5mmに設定した場合。破線:両端のスロットにおいてのみ、スロット内誘電体202,203の厚さをそれぞれ4mm、および6mmに、他のスロットにおいては5mmに設定した場合。) 本発明のプラズマ処理装置における実施の一形態を断面で示す図である。(実施例3) 図11におけるA−A断面を示す図である。 本発明のプラズマ処理装置における実施の一形態を断面で示す図である。(実施例4) 本発明のプラズマ処理装置における実施の一形態を断面で示す図である。(実施例5)
符号の説明
101 真空容器
102、301、401、501 導波管
103 スロット
104 誘電体板
105 Oリング
106 仕切り部材
107 基板
108 載置台
109 ベローズ
110 排気口
111、302 プランジャ
112、305 シールドスパイラル
113 マイクロ波供給システム
114、306 ガス流路
115、118、307 ガス放出穴
116 ガス供給システム
117 ガス穴付ボルト
119 多孔質部材
201、502 導波管内誘電体
202、203、504 スロット内誘電体
303 チョーク誘電体
304、503 支持棒
402 波長調整ロッド

Claims (21)

  1. 内部にプラズマが励起される容器と、
    当該容器内にプラズマを励起させるために必要なマイクロ波を供給するマイクロ波供給システムと、
    当該マイクロ波供給システムに接続され、前記容器の内部に向かって開口する複数のスロットが軸方向に所定のピッチで配置された矩形導波管と、
    前記矩形導波管の軸方向に1つのスロットを覆うと共に、前記矩形導波管の軸方向と垂直方向に複数のスロットを跨ぐ大きさの形状の誘電体板であって、前記矩形導波管の軸方向に前記スロットのピッチとほぼ等しいピッチで互いに間隔をおいて設置され、前記スロットから放出されるマイクロ波をプラズマに伝搬させる複数の誘電体板と、
    前記各誘電体板の周囲を取り囲むように設けられ、前記各誘電体板を保持する導体の仕切り部材と、
    前記仕切り部材に設けられた内部にガスを放出するための複数のガス放出穴と、
    当該複数のガス放出穴に連結され、前記矩形導波管の導波路に平行に配置されたガス流路とを有し、更に、
    前記矩形導波管は、当該矩形導波管のH面の幅を実効的に変化させることにより、当該矩形導波管内を伝搬するマイクロ波の波長を外部から調節する手段を備えていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記矩形導波管を構成する導体壁の一部を、当該矩形導波管の外部から移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記複数のスロットは、前記矩形導波管のH面(広壁面)に設けられており、当該矩形導波管のE面(狭壁面)管壁に沿って当該矩形導波管の外部から移動可能なプランジャを有することを特徴とする、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記矩形導波管内に挿入された複数のロッドを備え、当該矩形導波管の外部から各々の当該ロッドを移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記矩形導波管内に第1の誘電体部材を備え、当該矩形導波管の外部から当該第1の誘電体部材を移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 内部にプラズマが励起される容器と、
    当該容器内にガスを供給するガス供給システムと、
    当該容器内にプラズマを励起させるために必要なマイクロ波を供給するマイクロ波供給システムと、
    当該マイクロ波供給システムに接続され、前記容器の内部に向かって開口する複数のスロットが軸方向に所定のピッチで配置された1または2以上の矩形導波管と、
    前記矩形導波管の軸方向に1つのスロットを覆うと共に、前記矩形導波管の軸方向と垂直方向に複数のスロットを跨ぐ大きさの形状の誘電体板であって、前記矩形導波管の軸方向に前記スロットのピッチとほぼ等しいピッチで互いに間隔をおいて設置され、前記スロットから放出されるマイクロ波をプラズマに伝搬させる複数の誘電体板と、
    当該容器内に収容され被処理基板が置かれる載置台と、
    当該矩形導波管毎に設けられた複数の当該誘電体板と、隣り合う当該誘電体板の間に、前記各誘電体板を取り囲むように設けられ、少なくとも一部が導体によって形成された仕切り部材とを備え、
    当該仕切り部材は、前記誘電体板から前記載置台の方向に隆起している部分を有し、前記仕切り部材には、前記容器の内部にガスを放出するための複数のガス放出穴と、当該複数のガス放出穴に連結され、前記導波管に平行に配置されたガス流路とが設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 前記容器の内部と外部との間にある気密保持部の少なくとも一部は、前記誘電体板の前記スロット側の面と当該容器との間に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記矩形導波管の軸方向における前記スロットのピッチが、前記矩形導波管内を伝搬するマイクロ波波長の「1/2」の自然数倍と概ね等しいことを特徴とする、請求項6または7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記スロットのピッチが、前記波長の「1/2」倍と概ね等しいことを特徴とする、請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記スロットの内部の少なくとも一部に、第2の誘電体部材が設けられていることを特徴とする、請求項6乃至9の一つに記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記スロットの少なくとも一部に、誘電率の異なる複数の前記第2の誘電体部材が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記矩形導波管の内部の少なくとも一部に、第3の誘電体部材が設けられていることを特徴とする、請求項6乃至11の一つに記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記スロットは前記矩形導波管のH面(広壁面)に開口されていることを特徴とする、請求項6乃至12の一つに記載のプラズマ処理装置。
  14. 記スロットは前記矩形導波管のE面(狭壁面)に開口されていることを特徴とする、請求項6乃至12の一つに記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記矩形導波管内を伝搬するマイクロ波の波長を、当該矩形導波管の外部から調節する機能を備えていることを特徴とする、請求項6乃至14の一つに記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記矩形導波管の管壁の一部を、当該矩形導波管の外部から移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項15に記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記矩形導波管内に挿入された複数のロッドを備え、当該矩形導波管の外部から各々の当該ロッドを移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項15に記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記矩形導波管内に第1の誘電体部材を備え、当該矩形導波管の外部から当該第1の誘電体部材を移動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項15に記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記誘電体板の厚さが、当該誘電体板に対面する前記スロットからの距離に応じて設定されていることを特徴とする、請求項6乃至18の一つに記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記仕切り部材と前記載置台との間隔は、前記誘電体板と当該載置台との間隔よりも短く設定されていることを特徴とする、請求項6乃至19の一つに記載のプラズマ処理装置。
  21. 請求項1乃至20のいずれか一つに記載されたプラズマ処理装置を使用して処理を行い、製品を製造することを特徴とする製品の製造方法。
JP2005234878A 2005-08-12 2005-08-12 プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法 Expired - Fee Related JP5213150B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234878A JP5213150B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法
US11/990,309 US20090065480A1 (en) 2005-08-12 2006-08-04 Plasma Processing Apparatus
KR1020087004094A KR100984659B1 (ko) 2005-08-12 2006-08-04 플라즈마 처리 장치
DE112006002151T DE112006002151T5 (de) 2005-08-12 2006-08-04 Plasmabearbeitungsgerät
CNA2006800295020A CN101243733A (zh) 2005-08-12 2006-08-04 等离子体处理装置
PCT/JP2006/315464 WO2007020810A1 (ja) 2005-08-12 2006-08-04 プラズマ処理装置
TW095129530A TW200733822A (en) 2005-08-12 2006-08-11 Plasma processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234878A JP5213150B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007048718A JP2007048718A (ja) 2007-02-22
JP5213150B2 true JP5213150B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=37757473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005234878A Expired - Fee Related JP5213150B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20090065480A1 (ja)
JP (1) JP5213150B2 (ja)
KR (1) KR100984659B1 (ja)
CN (1) CN101243733A (ja)
DE (1) DE112006002151T5 (ja)
TW (1) TW200733822A (ja)
WO (1) WO2007020810A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7484859B2 (ja) 2021-09-28 2024-05-16 株式会社デンソー 傾き検出装置、傾き検出システム、傾き検出方法、及び傾き検出プログラム

Families Citing this family (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4703371B2 (ja) * 2005-11-04 2011-06-15 国立大学法人東北大学 プラズマ処理装置
CN101632330B (zh) * 2007-06-11 2012-11-21 东京毅力科创株式会社 等离子体处理装置、供电装置及等离子体处理装置的使用方法
WO2008153064A1 (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Tokyo Electron Limited プラズマ処理装置および処理方法
WO2009041629A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Tokyo Electron Limited プラズマ処理装置
JP2009188257A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Tokyo Electron Ltd プラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置並びに記憶媒体
KR101111062B1 (ko) * 2008-12-11 2012-02-16 엘아이지에이디피 주식회사 플라즈마 처리장치
JP5222744B2 (ja) * 2009-01-21 2013-06-26 国立大学法人東北大学 プラズマ処理装置
WO2010129901A2 (en) 2009-05-08 2010-11-11 Vandermeulen Peter F Methods and systems for plasma deposition and treatment
JP5242520B2 (ja) * 2009-07-29 2013-07-24 株式会社アルバック プラズマ処理装置のプラズマ生成方法及びプラズマ処理装置
US8906195B2 (en) * 2009-11-18 2014-12-09 Lam Research Corporation Tuning hardware for plasma ashing apparatus and methods of use thereof
JP5582823B2 (ja) * 2010-02-26 2014-09-03 東京エレクトロン株式会社 自動整合装置及びプラズマ処理装置
TW201141316A (en) * 2010-05-04 2011-11-16 Ind Tech Res Inst A linear-type microwave plasma source using rectangular waveguide with a biased slot as the plasma reactor
JP5606821B2 (ja) * 2010-08-04 2014-10-15 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
KR101856612B1 (ko) 2011-09-06 2018-05-15 세메스 주식회사 마이크로파 인가 유닛 및 상기 유닛을 포함하는 기판 처리 장치
US8808496B2 (en) * 2011-09-30 2014-08-19 Tokyo Electron Limited Plasma tuning rods in microwave processing systems
US9396955B2 (en) 2011-09-30 2016-07-19 Tokyo Electron Limited Plasma tuning rods in microwave resonator processing systems
WO2013051248A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP2013098054A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Ulvac Japan Ltd マイクロ波導入装置
JP5947138B2 (ja) * 2012-07-25 2016-07-06 東京エレクトロン株式会社 成膜装置
US9132436B2 (en) 2012-09-21 2015-09-15 Applied Materials, Inc. Chemical control features in wafer process equipment
US10256079B2 (en) 2013-02-08 2019-04-09 Applied Materials, Inc. Semiconductor processing systems having multiple plasma configurations
KR101475822B1 (ko) 2014-03-19 2014-12-23 한국기초과학지원연구원 전자파 플라즈마 토치
JP2015228331A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 東京エレクトロン株式会社 インピーダンス整合用スラグ
CN105457579B (zh) * 2014-09-04 2019-04-05 苏州鼎德电环保科技有限公司 高分子材料表面改性放电反应器
US11637002B2 (en) 2014-11-26 2023-04-25 Applied Materials, Inc. Methods and systems to enhance process uniformity
US20160225652A1 (en) 2015-02-03 2016-08-04 Applied Materials, Inc. Low temperature chuck for plasma processing systems
US9741593B2 (en) 2015-08-06 2017-08-22 Applied Materials, Inc. Thermal management systems and methods for wafer processing systems
US10504700B2 (en) 2015-08-27 2019-12-10 Applied Materials, Inc. Plasma etching systems and methods with secondary plasma injection
JP2017157778A (ja) 2016-03-04 2017-09-07 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
CN105529239B (zh) * 2016-03-07 2018-06-29 京东方科技集团股份有限公司 一种干法刻蚀装置及方法
US10504754B2 (en) 2016-05-19 2019-12-10 Applied Materials, Inc. Systems and methods for improved semiconductor etching and component protection
US9865484B1 (en) 2016-06-29 2018-01-09 Applied Materials, Inc. Selective etch using material modification and RF pulsing
US10546729B2 (en) 2016-10-04 2020-01-28 Applied Materials, Inc. Dual-channel showerhead with improved profile
CN106622716B (zh) * 2016-10-27 2018-03-27 江苏菲沃泰纳米科技有限公司 一种多源小功率低温等离子体聚合涂层装置及方法
WO2018101065A1 (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
US10431429B2 (en) * 2017-02-03 2019-10-01 Applied Materials, Inc. Systems and methods for radial and azimuthal control of plasma uniformity
US10943834B2 (en) 2017-03-13 2021-03-09 Applied Materials, Inc. Replacement contact process
US11276590B2 (en) 2017-05-17 2022-03-15 Applied Materials, Inc. Multi-zone semiconductor substrate supports
US11276559B2 (en) 2017-05-17 2022-03-15 Applied Materials, Inc. Semiconductor processing chamber for multiple precursor flow
WO2019005288A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Vandermeulen Peter F METHODS AND SYSTEMS FOR PLASMA DEPOSITION AND TREATMENT
US10861667B2 (en) 2017-06-27 2020-12-08 Peter F. Vandermeulen Methods and systems for plasma deposition and treatment
US10297458B2 (en) 2017-08-07 2019-05-21 Applied Materials, Inc. Process window widening using coated parts in plasma etch processes
US10903054B2 (en) 2017-12-19 2021-01-26 Applied Materials, Inc. Multi-zone gas distribution systems and methods
US11328909B2 (en) 2017-12-22 2022-05-10 Applied Materials, Inc. Chamber conditioning and removal processes
US10964512B2 (en) 2018-02-15 2021-03-30 Applied Materials, Inc. Semiconductor processing chamber multistage mixing apparatus and methods
US10319600B1 (en) 2018-03-12 2019-06-11 Applied Materials, Inc. Thermal silicon etch
JP7023188B2 (ja) * 2018-06-11 2022-02-21 東京エレクトロン株式会社 クリーニング方法
US11049755B2 (en) 2018-09-14 2021-06-29 Applied Materials, Inc. Semiconductor substrate supports with embedded RF shield
US11062887B2 (en) 2018-09-17 2021-07-13 Applied Materials, Inc. High temperature RF heater pedestals
US11417534B2 (en) 2018-09-21 2022-08-16 Applied Materials, Inc. Selective material removal
US11682560B2 (en) 2018-10-11 2023-06-20 Applied Materials, Inc. Systems and methods for hafnium-containing film removal
US11121002B2 (en) 2018-10-24 2021-09-14 Applied Materials, Inc. Systems and methods for etching metals and metal derivatives
US11437242B2 (en) 2018-11-27 2022-09-06 Applied Materials, Inc. Selective removal of silicon-containing materials
US10920319B2 (en) 2019-01-11 2021-02-16 Applied Materials, Inc. Ceramic showerheads with conductive electrodes
JP7086881B2 (ja) * 2019-03-19 2022-06-20 株式会社東芝 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US20220359162A1 (en) * 2020-01-27 2022-11-10 Hitachi High-Tech Corporation Plasma processing apparatus
KR20220107148A (ko) * 2021-01-21 2022-08-02 주식회사 히타치하이테크 플라스마 처리 장치

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231112A (ja) * 1985-08-02 1987-02-10 Fujitsu Ltd マイクロ波プラズマ反応装置
JPH01129901U (ja) * 1988-02-24 1989-09-05
EP0478283B1 (en) * 1990-09-26 1996-12-27 Hitachi, Ltd. Microwave plasma processing method and apparatus
JP3703877B2 (ja) * 1995-05-16 2005-10-05 東京エレクトロン株式会社 プラズマ装置
JPH08148903A (ja) * 1994-11-21 1996-06-07 Mitsubishi Electric Corp マイクロ波部品
EP0743671A3 (en) * 1995-05-19 1997-07-16 Hitachi Ltd Method and device for a plasma processing device
US5698036A (en) * 1995-05-26 1997-12-16 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus
US5645644A (en) * 1995-10-20 1997-07-08 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Plasma processing apparatus
DE19603685C1 (de) * 1996-02-02 1997-08-21 Wu Jeng Ming Mikrowellengerät
JP4203028B2 (ja) * 1996-07-08 2008-12-24 株式会社東芝 プラズマ処理装置
JPH1083895A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Hitachi Ltd プラズマ処理装置
JPH10208899A (ja) * 1997-01-23 1998-08-07 Toshiba Corp プラズマ処理装置
JP3789203B2 (ja) * 1997-05-30 2006-06-21 株式会社日立ディスプレイデバイシズ マイクロ波応用装置
JP3807820B2 (ja) * 1997-06-30 2006-08-09 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理方法
JP3668079B2 (ja) * 1999-05-31 2005-07-06 忠弘 大見 プラズマプロセス装置
JP2001167900A (ja) * 1999-12-08 2001-06-22 Rohm Co Ltd プラズマ処理装置
JP2001203099A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Yac Co Ltd プラズマ生成装置およびプラズマ処理装置
JP2002164330A (ja) * 2000-07-24 2002-06-07 Canon Inc 遮光膜で被覆された透過窓を有するプラズマ処理装置
US6677549B2 (en) * 2000-07-24 2004-01-13 Canon Kabushiki Kaisha Plasma processing apparatus having permeable window covered with light shielding film
JP3694450B2 (ja) * 2000-09-18 2005-09-14 アルプス電気株式会社 荷重センサ
JP3650025B2 (ja) * 2000-12-04 2005-05-18 シャープ株式会社 プラズマプロセス装置
JP4680400B2 (ja) * 2001-02-16 2011-05-11 東京エレクトロン株式会社 プラズマ装置及びその製造方法
JP3960775B2 (ja) * 2001-11-08 2007-08-15 シャープ株式会社 プラズマプロセス装置および処理装置
JP3969081B2 (ja) * 2001-12-14 2007-08-29 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
US20030178143A1 (en) * 2002-03-25 2003-09-25 Applied Materials, Inc. Plasma reactor with plural independently driven concentric coaxial waveguides
JP3723783B2 (ja) * 2002-06-06 2005-12-07 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP2004165551A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Sharp Corp プラズマ処理装置
JP2004235434A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Rohm Co Ltd プラズマ処理装置
JP3870909B2 (ja) * 2003-01-31 2007-01-24 株式会社島津製作所 プラズマ処理装置
JP2005141941A (ja) 2003-11-04 2005-06-02 Shimadzu Corp 表面波励起プラズマ処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7484859B2 (ja) 2021-09-28 2024-05-16 株式会社デンソー 傾き検出装置、傾き検出システム、傾き検出方法、及び傾き検出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007048718A (ja) 2007-02-22
DE112006002151T5 (de) 2008-09-18
WO2007020810A1 (ja) 2007-02-22
CN101243733A (zh) 2008-08-13
KR20080030100A (ko) 2008-04-03
TW200733822A (en) 2007-09-01
KR100984659B1 (ko) 2010-10-01
US20090065480A1 (en) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5213150B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置を用いた製品の製造方法
US9663856B2 (en) Plasma processing apparatus and shower plate
JP5013393B2 (ja) プラズマ処理装置と方法
JP4607073B2 (ja) マイクロ波共鳴プラズマ発生装置、該装置を備えるプラズマ処理システム
KR100960424B1 (ko) 마이크로파 플라즈마 처리 장치
KR0156011B1 (ko) 플라즈마 처리장치 및 방법
US9543123B2 (en) Plasma processing apparatus and plasma generation antenna
JP4873405B2 (ja) プラズマ処理装置と方法
WO2012008521A1 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
KR100321325B1 (ko) 플라즈마생성방법및장치와그것을사용한플라즈마처리방법및장치
US20090152243A1 (en) Plasma processing apparatus and method thereof
KR20180054495A (ko) 이중 주파수 표면파 플라즈마 소스
JP2004152876A (ja) スロットアレイアンテナおよびプラズマ処理装置
JP5419055B1 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2003168681A (ja) マイクロ波プラズマ処理装置および処理方法
WO2020059273A1 (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
JP3761474B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2932946B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5273759B1 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP3208995B2 (ja) プラズマ処理方法及び装置
JP3047801B2 (ja) プラズマ処理方法及び装置
JP2006331740A (ja) プラズマプロセス装置
JP2001326216A (ja) プラズマ処理装置
JP3047802B2 (ja) プラズマ処理装置
JP3079982B2 (ja) プラズマ生成方法及び装置とそれを用いたプラズマ処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees