JP5278525B2 - Air conditioner - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、空気調和装置に関するものである。 The present invention relates to an air conditioner.
従来における空気調和装置においては、送風機と、熱交換器と、この熱交換器の下方に設けられ、熱交換器で発生した凝縮水(ドレン水)を受けるドレンパンと、ドレンパンに貯溜されたドレン水を機外に排出するためのドレンポンプ及びドレンパイプを備えたものが知られている(例えば、特許文献1−3参照)。従来においては、ドレンパンを構成する主な材料として、水漏れし難いABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)等を用いることが一般的である。 In a conventional air conditioner, a blower, a heat exchanger, a drain pan provided below the heat exchanger and receiving condensed water (drain water) generated in the heat exchanger, and drain water stored in the drain pan The thing provided with the drain pump and the drain pipe for discharging | emissioning to the exterior of a machine is known (for example, refer patent document 1-3). Conventionally, as a main material constituting the drain pan, it is common to use an ABS resin (acrylonitrile / butadiene / styrene copolymer synthetic resin) which does not easily leak water.
ところで、ドレンパンに貯溜されたドレン水中においては、空気中に浮遊する埃や細菌等が入り込みドレン水中で繁殖し、いわゆるヌメリやスライム等の粘性物が生成されることがある。このようなドレン水中の粘性物は、ドレンパイプに入って詰まりドレン水の排水不良を引き起こす原因となる。 By the way, in the drain water stored in the drain pan, dust or bacteria floating in the air may enter and propagate in the drain water, and so-called slime or slime may be generated. Such a viscous substance in the drain water enters the drain pipe and becomes clogged, causing a drainage failure of the drain water.
そこで、従来においては、ドレン水中の細菌類の繁殖を抑制するため、細菌類の繁殖を抑制する薬剤(抗菌剤)を、ドレンパン(の水受け部)を構成する材料に練りこんだり、ドレンパンの表面に塗布したりすることでドレン水中の細菌類の繁殖を抑制することが行われていた。
また、抗菌剤をドレン水中に浸漬した状態でドレンパン内に取り付けたものも従来において知られている(例えば特許文献4参照)。
Therefore, conventionally, in order to suppress the growth of bacteria in drain water, an agent (antibacterial agent) that suppresses the growth of bacteria is kneaded into the material constituting the drain pan (of the water receiving portion) It has been practiced to suppress the growth of bacteria in drain water by applying to the surface.
Moreover, what was attached in the drain pan in the state which immersed the antibacterial agent in drain water is also known conventionally (for example, refer patent document 4).
しかしながら、従来における空気調和装置においては、ドレンパンを構成する樹脂材料に抗菌性能を有する薬剤を練り込んだ場合、樹脂に対する薬剤の重量比が高いと、ドレンパンの強度が低下したり薬剤が溶出した後に水漏れしたりするおそれがあるという課題がある。逆に樹脂に対する薬剤の重量比を小さく抑えると、十分な抗菌性能を発揮できる期間(寿命)が短くなってしまうという課題がある。また、ドレンパンの材料に抗菌剤を練り込んだ場合、ドレンパンの表面に抗菌剤を塗布した場合の双方とも、塵埃等がドレンパン表面に堆積すると抗菌性能が著しく低下してしまい、必要な抗菌性能が得られなくなってしまうという課題がある。 However, in the conventional air conditioner, when a drug having antibacterial performance is kneaded into the resin material constituting the drain pan, if the weight ratio of the drug to the resin is high, the drain pan strength decreases or the drug elutes. There is a problem that water may leak. Conversely, if the weight ratio of the drug to the resin is kept small, there is a problem that the period (life) in which sufficient antibacterial performance can be exerted is shortened. In addition, when an antibacterial agent is kneaded into the drain pan material, both when the antibacterial agent is applied to the drain pan surface, the antibacterial performance is significantly reduced if dust or the like accumulates on the drain pan surface, and the necessary antibacterial performance is reduced. There is a problem that it cannot be obtained.
また、特許文献4に示されるような従来の空気調和装置においては、設置した抗菌剤の抗菌成分がドレンパン内のドレン水の全体に拡散されないため、ドレンパン内に抗菌成分が不足している部分ができてしまい、当該部分においては細菌の増殖を十分に抑制することができないという課題がある。特に、空気調和装置の空調運転(冷房運転)を停止してドレンポンプの運転停止中にはドレン水はドレンパン内で流れがなく滞留している。このため、特にドレンパンの流路が狭い場合には、抗菌成分の拡散は小さくなる。
Moreover, in the conventional air conditioning apparatus as shown in
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ドレンパン内のドレン水全体にわたって均一に抗菌剤を拡散させることができ、ドレンパン内で菌の繁殖を効果的に抑制することが可能であって、ヌメリやスライムが原因で起こるドレンポンプ・ドレンパイプの詰まりによる排水不良を未然に防止することができる空気調和装置を得るものである。 This invention was made in order to solve such a problem, can disperse the antibacterial agent uniformly throughout the drain water in the drain pan, and effectively suppress the growth of bacteria in the drain pan. It is possible to obtain an air conditioner that can prevent a drainage failure due to clogging of a drain pump / drain pipe caused by slime or slime.
この発明に係る空気調和装置においては、熱交換器と、前記熱交換器で発生した凝縮水を受け、この凝縮水をドレン水として貯溜するドレンパンと、前記ドレンパン内の前記ドレン水を排出するドレンポンプと、前記ドレンパン内の前記ドレン水中に浮揚した状態で設けられた抗菌剤と、を備え、空調運転の停止中において、前記ドレンポンプについて、所定の停止時間の間の停止と所定の運転時間の間の作動とを交互に繰り返して行う断続運転を実施する構成とする。
In the air conditioner according to the present invention, a heat exchanger, a drain pan that receives condensed water generated in the heat exchanger, and stores the condensed water as drain water, and a drain that discharges the drain water in the drain pan. A pump and an antibacterial agent provided in a state of being floated in the drain water in the drain pan. When the air conditioning operation is stopped, the drain pump is stopped between a predetermined stop time and a predetermined operation time. It is set as the structure which implements the intermittent operation | movement which alternately repeats the operation | movement between.
この発明に係る空気調和装置においては、ドレンパン内のドレン水全体にわたって均一に抗菌剤を拡散させることができ、ドレンパン内で菌の繁殖を効果的に抑制することが可能であって、ヌメリやスライムが原因で起こるドレンポンプ・ドレンパイプの詰まりによる排水不良を未然に防止することができる。 In the air conditioner according to the present invention, the antibacterial agent can be uniformly diffused throughout the drain water in the drain pan, and the growth of bacteria can be effectively suppressed in the drain pan. It is possible to prevent drainage failure due to clogging of the drain pump and drain pipe caused by the above.
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。 The present invention will be described with reference to the accompanying drawings. Throughout the drawings, the same reference numerals indicate the same or corresponding parts, and redundant description thereof will be simplified or omitted as appropriate.
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は実際に設置された天井埋込型の空気調和装置(室内機)を室内から見た視点で示す斜視図、図2は空気調和装置の横断面図、図3は空気調和装置の縦断面図、図4は空気調和装置の要部(ドレンパイプ付近)を拡大して示す断面図、図5は空気調和装置が備える抗菌剤の構成を模式的に示す図、図6は抗菌剤の第1の配置例を示す空気調和装置の断面図、図7は抗菌剤の第2の配置例を示す空気調和装置の断面図である。
FIGS. 1 to 7 relate to
ここでは、空気調和装置として天井埋込型のものを例として取り挙げて説明する(ただし、ここで説明する天井埋込型空気調和装置はあくまでも一例であり、これに限定されるものではない)。すなわち、図1に示すように、部屋1の天井に空気調和装置2(室内機)が埋設されている。空気調和装置2は大きく分けて天井に埋め込まれた本体3と、この本体3の下面に取り付けられ天井において部屋1内に露出する化粧パネル4とから構成されている。
Here, a description will be given by taking a ceiling-embedded type air conditioning apparatus as an example (however, the ceiling-embedded air conditioning apparatus described here is merely an example, and the present invention is not limited to this). . That is, as shown in FIG. 1, an air conditioner 2 (indoor unit) is embedded in the ceiling of the
化粧パネル4は略四角形状であり、その略中央部には略四角形状のグリルからなるパネル吸込口4aが設けられている。そして、化粧パネル4における略四角形状の各辺に沿った内側で、かつ、パネル吸込口4aの略四角形状の各辺の外側には、パネル吹出口4bが計4つ設けられている。各パネル吹出口4bには、吹き出し風の風向を制御するベーン5が設けられている。なお、本体3に化粧パネル4を取り付けた状態で、パネル吸込口4aは後述する本体吸込口3aに、パネル吹出口4bは同じく後述する本体吹出口3bに、それぞれ連通される。
The
図2及び図3に示すように、横断面形状が略四角形状の本体3には、その略四角形状の各辺に沿って本体吹出口3bが形成されている。そして、本体3の略中央部には遠心送風機からなる送風機6が設置されている。送風機6は、吸込側が下方に向けられたターボファンからなるファン6aと、このファン6aを回転駆動するファンモータ6bとを備えている。ファンモータ6bは、本体3の天面側に取り付けられており、ファン6aの下方には、ファン6aへ空気を導入するためのベルマウス9が取り付けられている。このベルマウス9の開口部の下側が本体吸込口3aである。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
本体3内には、ファン6aを囲むように略環状(より正確には、一箇所が切り離された略C字状)に配置された熱交換器7が設置されている。熱交換器7は、図示しない室外機が備える、冷媒を圧縮する圧縮機等とともに冷凍サイクルを構成するものである。熱交換器7では、ファン6aによりパネル吸込口4a(本体吸込口3a)から吸い込まれる部屋1内の空気と冷凍サイクルにある冷媒との間で熱交換を行い冷気又は暖気が生成される。
A
熱交換器7の下方には、熱交換器7における熱交換過程において空気が冷やされることにより当該空気中の水分が凝結して発生した凝縮水(ドレン水)を受けるためのドレンパン8が設置されている。
Below the
本体吹出口3bは、これらの熱交換器7及びドレンパン8の外側に配置され、熱交換器7の2次側と部屋1内とを連通させている。前述したように、本体吹出口3bはパネル吹出口4bと連通しており、パネル吹出口4bには、熱交換器7(及び送風機6)で生成された冷風又は温風の吹き出し方向の調整するためのベーン5が取り付けられている。このベーン5の形状は、パネル吹出口4bと略同形である。これは、ベーン5が閉じた状態でパネル吹出口4bをほぼ塞ぐことができるよう、意匠性を考慮したことによるものである。なお、化粧パネル4の略中央の開口部には、略四角形状のグリルが取り付けられて、パネル吸込口4aが形成されている。このグリルは、例えば爪等により化粧パネル4に係合される。
The
本体3内における横断面略四角形状の一隅には、ドレンパン8内に貯溜されたドレン水を吸い上げて本体3外へ排出するためのドレンポンプ10が設置されている。
図4は、ドレンパン8のドレンポンプ10設置箇所付近を拡大して示す断面図である。ドレンパン8には、熱交換器7で凝縮された水分がドレン水11となって貯溜されている。ドレンパン8の主材料は発泡スチロールで、ドレン水11が貯溜される内側表面にはABS樹脂からなるスキン層8aが一体的に成形されている。このスキン層8aの厚さは、約0.5mm程度である。
A
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view showing the vicinity of the location where the
なお、ドレンパン8の主材料に発泡スチロールを用いるのは、以下の理由による。すなわち、空気調和装置2の例えば冷房運転時には、ドレンパン8の上方にある熱交換器7の温度が室内空気よりも低くなる。そして、熱交換器7からの伝熱等によってドレンパン8も冷却されると、この冷却の程度によってはドレンパン8の表面において結露が発生してしまう。従って、ドレンパン8表面における結露を抑制するためにドレンパン8の断熱性を高める必要がある、という理由である。
The reason why the polystyrene foam is used as the main material of the
また、発泡スチロールの表面にABS樹脂からなるスキン層8aを一体成形するのは、以下の理由による。すなわち、発泡スチロールは、断熱性には優れているものの、水密性については十分とは言えず、そのまま用いたのではドレン水11が漏れてしまうおそれがある。そこで、ドレンパン8からドレン水11が漏れないようにするために、ドレン水11を受けるドレンパン8の内側表面にABS樹脂からなるスキン層8aを設けている。
The
ドレンパン8におけるドレンポンプ10の略直下の部分(すなわち、ドレンパン8の最深部)には、ドレンポンプ10の故障時に使用するドレン排水口12aが開けられたドレンソケット12が設けられている。このドレンソケット12は、ポリフェニレンオキサイド樹脂からなるドレンパン8とは別体の部品であり、ドレンパン8にインサート成形されている。ドレンソケット12のドレン排水口12aは、ドレンポンプ10が正常であれば用いることがないため、常時はドレンプラグ13で塞がれている。
A
なお、ドレンソケット12の材料としてポリフェニレンオキサイド樹脂を用いるのは、以下の理由による。仮にドレンソケット12の部分をスキン層8aと同じABS樹脂で成形した場合、ABS樹脂の耐熱性は比較的低いため、ドレン排水口12aの部分の精度が十分に得られず、ドレンプラグ13との間に隙間を生じてドレン水11が漏れてしまうおそれがある。そこで、ドレンソケット12の材質は、発泡スチロールより耐熱性が高いポリフェニレンオキサイド樹脂を用いている。ただし、将来的にドレンパン8の主材料である発泡スチロールの成形技術が改良されれば、ドレンソケット12の部分も耐熱性の低いABS樹脂等で一体に形成することも可能である。
The reason why the polyphenylene oxide resin is used as the material of the
ドレンパン8の流路内には、抗菌剤14は配置されている。この抗菌剤14は比重が1以上の第1の抗菌剤と比重が1より小さい第2の抗菌剤の、少なくとも2種の抗菌剤が混合された上で、抗菌剤包袋14cによって1つに包袋されている。このように構成された抗菌剤14は、全体として平均すると1より小さい比重を持ち、ドレンパン8内においてドレン水11中に浮いている。
An
第1の抗菌剤14aは無機系抗菌剤であり、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム及びホウ素のうちの少なくとも1つ以上を含有するケイ酸塩化合物に、抗菌性能を有する銀、銅、鉄及び亜鉛のうちの少なくとも1つ以上を主成分とする金属錯体を混合して構成されている。
The first
第2の抗菌剤14bは有機系抗菌剤であり、抗菌成分であるPHMG(ポリヘキサメチルグアニジンリン酸塩)を母材であるPE(ポリエチレン)に練り込んだものである。抗菌成分であるPHMGの、母材(PE)に対する重量比は、5%〜20%が適する。
The second
これらの第1の抗菌剤14a及び第2の抗菌剤14bのいずれとも十分に高い(例えば所定の値より高い)水溶性を有するものが用いられる。そして、これらの第1の抗菌剤14a及び第2の抗菌剤14bを、顆粒状とすることで表面積を大きくすることができ、抗菌成分の溶出速度を速くすることが可能である。なお、異なる種類の抗菌剤を混合することは、より多くの菌種に対して増殖抑制が可能となるという点でも好ましい。
Any one of these first
抗菌剤包袋14cは、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)やナイロン等の耐水性を有する樹脂繊維からなる。抗菌剤包袋14cは、内部に保持する第1の抗菌剤14a及び第2の抗菌剤14bの抗菌成分の抗菌剤包袋14c外部への溶出を妨げず、かつ、内部に保持する第1の抗菌剤14a及び第2の抗菌剤14b自体は脱落しない程度の開口率を有する。
The
このような抗菌剤14は、ドレンパン8の貯水性能とは無関係であるから抗菌成分が溶出して抗菌剤14自体の機械的強度が低下しても構わない。従って、抗菌剤14の含有する抗菌成分の濃度を十分に高いものとすることができ、必要な抗菌性能を得ることが可能である。
Since such an
そして、以上のように構成された抗菌剤14は、ドレンパン8の流路におけるドレンポンプ10の両側に、それぞれ少なくとも1つずつ配置されている。ここで、抗菌剤14は比重が1より小さい第2の抗菌剤14bによりドレン水11の中で浮いているため、ドレンパン8の流路内を移動可能である。
Then, at least one
このため、ドレンポンプ10の運転状態の作動/停止に応じてドレンパン8中のドレン水11に流れが生じると、この流れに乗って抗菌剤14がドレンパン8内を移動する。この際に、抗菌剤14がドレンポンプ10に向かって移動してドレンポンプ10のポンプ吸込口10aを塞いでしまうことを防ぐため、ポンプ吸込口10aから所定の距離以内に近づかないように、抗菌剤14の移動範囲を規制する抗菌材移動範囲規制手段が設けられている。
For this reason, when a flow is generated in the
図6に、この抗菌材移動範囲規制手段及び抗菌剤の配置の第1の例を示す。この図6に示すように、ドレンパン8の流路におけるドレンポンプ10の両側にそれぞれ配置されている。そして、ドレンパン8の流路の幅が抗菌剤14の幅よりも小さくなるように、ドレンパン8の流路を構成する一方又は両方の壁部が、対向する壁部の方へと突出されて、抗菌材移動範囲規制手段が形成されている。この図6に示す例では、ドレンパン8の流路を構成する一方の壁部に、対向する他方の壁部の方へと突出された突出部15aが形成されている。
FIG. 6 shows a first example of the arrangement of the antibacterial material movement range regulating means and the antibacterial agent. As shown in FIG. 6, the
また、抗菌材移動範囲規制手段の他の例として、図7に示すように、可撓性を有する紐等の条体15bの一端を抗菌剤14(の抗菌剤包袋14c)に連結し、他端を例えばドレンパン8の壁面に固定することにより、抗菌材移動範囲規制手段を構成してもよい。
Further, as another example of the antibacterial material movement range regulating means, as shown in FIG. 7, one end of a
次に、以上のように構成された空気調和装置2の動作について説明する。空気調和装置2は、パネル吸込口4a及び本体吸込口3aを介して部屋1内の空気を取り込み、取り込んだ空気を熱交換器7にて冷却し、この冷却した空気を本体吹出口3b及びパネル吹出口4bから吹き出して部屋1内へと戻すものである。この際の、空気の取り込み及び吹き出しは、送風機6により生成される空気流によって起こされる。
Next, operation | movement of the
冷却前の空気が熱交換器7を通過して冷却されるときには、空気中に含まれていた水分の一部が凝結して熱交換器7において凝縮水が生成される。この生成された凝縮水は熱交換器7の下方に配置されているドレンパン8内に滴下してドレン水11として貯溜される。
When the air before cooling passes through the
ドレンポンプ10の運転状態は送風機6の運転状態と基本的には連動しており、送風機6の作動時にはドレンポンプ10が作動してドレンパン8内に貯留されているドレン水11を吸い上げ、図示しないドレンパイプを通じて本体3外へと排水される。
The operation state of the
ここで、作動しているドレンポンプ10を停止すると、ドレンパン8のドレン水11の水位はドレンポンプ10の作動中よりも上昇する。これは、ドレンポンプ10に接続しているドレンパイプの立ち上がり部分に残留した水が、ドレンポンプ10を停止するとドレンポンプ10を逆流してドレンパン8に戻るためである。具体的な数号は空調機の設置状況にもよるが、ドレンポンプ10を停止すると、例えば、約200cc〜約1000cc程度の水がドレンパイプから逆流してドレンパン8に戻る。
Here, when the
ここで、一般に、冷房が主に使用される環境においては、空気調和装置2の冷房運転が停止された後には天井部の温度は35〜40℃にまで上昇する。そして、ドレンパン8中のドレン水11の水温は周囲の温度に近づくため、20〜30℃程度にまで上がる。この20〜30℃の温度は、細菌の繁殖に適した温度である。一方で、空気調和装置2の冷房運転中に発生するドレン水11は、約10℃程度と水温が低く細菌は繁殖しにくい。
Here, generally, in an environment where cooling is mainly used, the temperature of the ceiling rises to 35 to 40 ° C. after the cooling operation of the
従って、特に冷房運転が停止され、ドレンポンプ10の運転も停止されている際にドレン水11の抗菌を行うことが菌の繁殖抑制に対して有効となる。そこで、抗菌剤14の高さ方向の寸法について、ドレンポンプ10が停止してドレンパン8内のドレン水11の水位が上昇しているときには、図5に示すように抗菌剤14のほぼ全体がドレン水11に漬かり、ドレンポンプ10が運転されてドレンパン8内のドレン水11の水位が低下しているときには、抗菌剤14の上側がドレン水11から露出して抗菌剤14下側の一部のみがドレン水11に漬かるように調整されている。
Therefore, in particular, when the cooling operation is stopped and the operation of the
このような寸法に調整することで、細菌が繁殖しやすいドレンポンプ10の停止中には、抗菌剤14のほぼ全体がドレン水11中に漬かって抗菌成分を十分に溶出させることができ、かつ、比較的細菌が繁殖しにくいドレンポンプ10の作動中には、抗菌剤14の一部のみがドレン水11に漬かるようにすることにより、抗菌剤14の寿命を長くすることができる。
By adjusting to such a dimension, while the
なお、少なくとも、ドレンポンプ10が停止してドレン水11の水位が上昇した状態においてドレン水11中に浸漬した抗菌剤14の体積が、ドレンポンプ10が作動してドレン水11の水位が下降した状態においてドレン水11に浸漬した抗菌剤14の体積よりも大きくなるように、抗菌剤14が構成されていればよい。
Note that at least the volume of the
また、ドレンポンプ10の運転が停止される際には、前述したように、ドレンパイプ中に残留した水が逆流してくるため、ドレンパン8の流路においてドレンポンプ10から離れていく流れが発生する。そして、抗菌剤14はドレン水11に移動可能に浮いているために、この流れに乗ってドレンパン8の流路における反ドレンポンプ10側の端部にまで移動する。この流される過程で抗菌剤14から徐々に抗菌成分が溶出し、ドレンパン8の全体に均一に抗菌成分を拡散させることができる。
Further, when the operation of the
また、これとは逆に、ドレンポンプ10の運転が再開されたときには、ドレンパン8内のドレン水11はドレンポンプ10に吸い上げられるため、ドレンポンプ10に向かう流れが発生する。このとき、抗菌剤14もドレンポンプに向かって移動するが、抗菌材移動範囲規制手段によって、抗菌剤14の移動範囲がドレンポンプ10から所定の距離以内に近づかないように規制されているため、抗菌剤14がドレンポンプ10の吸込口を塞いでしまうことはない。この際、抗菌剤14の移動は止まるが、抗菌剤14はドレン水11に浮いているため、ドレン水11中の埃等の異物をせき止めて排水を妨げることもない。
On the other hand, when the operation of the
なお、抗菌剤包袋14cとして、抗菌剤包袋の少なくとも下側の面で硬質な樹脂の長繊維が毛羽立っているものを用いてもよい。抗菌剤包袋の外面を毛羽立たせることにより、抗菌剤14がドレンパン8内を移動するときにこの毛羽立った長繊維がドレンパン8の底面円と摩擦接触し、ドレンパン8の底面に堆積する汚れやヌメリを剥離除去することができる。
The
また、ここでは、空気調和装置2として、天井埋込型であって化粧パネル4が部屋1内に露出するものを例に挙げて説明したが、例えば、本体3全体が天井裏に設置されるものであってもよく、また、設置方式として例えば天吊型や壁掛け型等の別を問わない。
In addition, here, the
以上のように構成された空気調和装置は、熱交換器と、熱交換器で発生した凝縮水を受け、この凝縮水をドレン水として貯溜するドレンパンと、ドレンパン内のドレン水を排出するドレンポンプと、ドレンパン内のドレン水中に浮揚した状態で設けられた抗菌剤と、を備えたものである。 The air conditioner configured as described above includes a heat exchanger, a drain pan that receives condensed water generated in the heat exchanger, and stores the condensed water as drain water, and a drain pump that discharges the drain water in the drain pan. And an antibacterial agent provided in a state of floating in the drain water in the drain pan.
このため、ドレンパン内のドレン水全体にわたって均一に抗菌剤を拡散させることができ、ドレンパン内で菌の繁殖を効果的に抑制することが可能であって、ヌメリやスライムが原因で起こるドレンポンプ・ドレンパイプの詰まりによる排水不良を未然に防止することができる。また、抗菌剤をドレン水中に浮揚した状態で移動可能にすることで、さらに効率的にドレンパン内のドレン水全体にわたって均一に抗菌剤を拡散させることが可能となる。 For this reason, the antibacterial agent can be diffused uniformly throughout the drain water in the drain pan, and it is possible to effectively suppress the growth of bacteria in the drain pan, and the drain pump that is caused by slime and slime It is possible to prevent drainage failure due to clogging of the drain pipe. Further, by allowing the antibacterial agent to move in a state where it floats in the drain water, it becomes possible to more efficiently diffuse the antibacterial agent uniformly throughout the drain water in the drain pan.
実施の形態2.
図8から図10は、この発明の実施の形態2に係るもので、図8はドレンパン内のドレン水のドレンポンプを作動させない場合における抗菌剤濃度の経時変化を説明する図、図9はドレンパン内のドレン水のドレンポンプを断続的に作動させた場合における抗菌剤濃度の経時変化を説明する図、図10はドレンパン内のドレン水の水位変化を説明する図である。
FIGS. 8 to 10 relate to
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、冷房運転を停止して、ドレンポンプの運転も一度停止した後、所定の時間間隔毎にドレンポンプを断続的に作動させることで、ドレンパン内における抗菌成分のさらに迅速な拡散を促し、より短い時間でドレンパン内の平均抗菌成分が必要な濃度にまで上昇させることができるようにしたものである。 In the second embodiment described here, in the configuration of the first embodiment described above, after the cooling operation is stopped and the drain pump is also stopped once, the drain pump is operated intermittently at predetermined time intervals. Thus, the antibacterial component in the drain pan is further diffused more rapidly, and the average antibacterial component in the drain pan can be increased to a necessary concentration in a shorter time.
すなわち、空気調和装置2の基本的な構成は、前述した実施の形態1と同一であって、異なるのは冷房運転停止中におけるドレンポンプ10の運転制御である。まず、図8を参照しながら、実施の形態1の構成において、冷房運転停止中においてドレンポンプ10の運転も停止させ続けた場合の、ドレンパン8内のドレン水11中の抗菌成分の溶出濃度の経時変化を説明する。
That is, the basic configuration of the
抗菌成分の溶出速度は、抗菌剤14をドレン水11に浸漬し始めた瞬間が最も高く、抗菌剤14の周囲近傍の抗菌成分濃度が増加するにつれ溶出速度は徐々に低下していく。そして、浸漬開始後約1時間経過すると溶出濃度の増加速度は大分鈍ってくる。抗菌剤14から溶出した抗菌成分はドレンパン8内のドレン水11中を拡散していくため、ドレンパン8内における抗菌剤14配置箇所からの最遠部である抗菌剤対向部においても、抗菌成分の濃度は少しづつ増加していく。
The elution rate of the antibacterial component is highest at the moment when the
以上のような過程を経て、ドレンパン8内のドレン水11に溶出した抗菌成分濃度は、抗菌剤14の浸漬開始後約8時間経過すると、ドレン水11中の細菌の増殖を効果的に抑制するために必要な濃度にまで達する。このように、ドレンポンプ10の運転を停止し続けた場合、抗菌剤14の浸漬開始後約1時間も経過すると抗菌成分の溶出速度は浸漬開始時と比較してかなり低下してしまうことや、ドレンパン8全体への抗菌成分の伝搬を主に拡散作用に頼っていることから、最終的に必要な抗菌成分濃度に達するまでにやや長い時間が必要となる。
The antibacterial component concentration eluted in the
そこで、この実施の形態2においては、冷房(空調)運転が停止された状態において、ドレンポンプ10の運転が停止されてから、所定のポンプ停止時間が経過する毎に、ドレンポンプ10を所定のポンプ運転時間だけ作動(運転)させる。この場合におけるドレンパン8内のドレン水11中の抗菌成分の溶出濃度の経時変化の例を図9に示す。このように、冷房運転停止中においてもドレンポンプ10を一定時間毎に断続的に作動させることで、ドレンパン8内のドレン水11に流れが生じて抗菌成分の伝搬について移流や攪拌効果が加わるため、抗菌成分の伝搬が促進され、ドレンパン8全体に均一な抗菌成分濃度が得られる。
Therefore, in the second embodiment, in a state where the cooling (air conditioning) operation is stopped, the
また、一定時間毎にドレンポンプ10の作動/停止を交互に繰り返すことで、ドレンパン8内において生じるドレン水11の流れに乗って、ドレン水11中に浮揚している抗菌剤14がドレンパン8内で往復移動を行うため、広範囲での抗菌剤溶出が積極的に行われる。このことも、迅速にドレンパン8全体において均一な抗菌成分濃度分布を実現することに貢献している。
Further, by alternately repeating the operation / stop of the
ここで、断続的なドレンポンプ10の運転におけるポンプの停止が長時間に及んでしまうと、ドレンパン8内のうち抗菌成分濃度が不足している箇所で細菌の増殖が進んでしまう。特に、ドレンポンプ10の停止時間が約3時間を超えると、この細菌の増殖により細菌数が一定値を超えてしまう。従って、細菌の増殖を一定範囲内に留めるため、少なくとも3時間に一度は、ドレンポンプ10を作動させてドレン水11の攪拌を行うことが好ましい。そこで、ここでは所定のポンプ停止時間を1時間以上であって3時間より短い時間に設定する。
Here, if the pump is stopped for a long time in the intermittent operation of the
また、ドレンポンプ10の断続運転における所定のポンプ運転時間については、1時間以上とすることが好ましい。これは、少なくとも1時間ドレンポンプ10を運転することで、抗菌剤14の抗菌成分が十分溶解したドレン水11をドレンパイプ内にも行き渡らせて、ドレンパイプの抗菌も同時に行うことができるためである。
Further, the predetermined pump operation time in the intermittent operation of the
なお、先の実施の形態1において前述したように、ドレンポンプ10の運転状態によってドレンパン8内のドレン水11の水位が変動する。この実施の形態2においてドレンポンプ10を断続的に運転させる際には、このドレン水11の水位が、常にドレンポンプ10のポンプ吸込口10aより上方にあるように、ドレンポンプ10の運転状態を制御する。ドレンポンプ10を作動させるとドレン水11の水位が低下するが、ドレン水11の水位がポンプ吸込口10aを下回る前にドレンポンプ10の運転を停止する(図10)。
As described above in the first embodiment, the water level of the
ドレン水11の水位がポンプ吸込口10aを下回っている状態でドレンポンプ10の運転を続けると、ドレンポンプ10はドレン水11とともにポンプ吸込口10a周辺の空気も一緒に吸引してしまう。すると、ドレン水11中の溶存酸素濃度は上昇する。溶存酸素は細菌の増殖を補助するものであり好ましくない。そこで、ドレンポンプ10の運転において、ドレン水11と空気とを極力混合させないようにするため、上述したようにポンプ吸込口10aより上方にドレン水11の水位が維持されるようにドレンポンプ10の運転を制御する。
If the operation of the
以上のように構成された空気調和装置は、実施の形態1の構成において、空調運転の停止中において、ドレンポンプについて、所定の停止時間の間の停止と所定の運転時間の間の作動とを交互に繰り返して行う断続運転を実施するものである。
このため、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、さらに迅速にドレンパン内全体にわたって均一に抗菌剤を拡散させることができる。
In the configuration of the first embodiment, the air conditioner configured as described above performs a stop for a predetermined stop time and an operation for a predetermined operation time for the drain pump while the air conditioning operation is stopped. Intermittent operation that is repeated alternately is performed.
For this reason, in addition to having the same effect as in the first embodiment, the antibacterial agent can be evenly diffused throughout the drain pan even more quickly.
1 部屋
2 空気調和装置
3 本体
3a 本体吸込口
3b 本体吹出口
4 化粧パネル
4a パネル吸込口
4b パネル吹出口
5 ベーン
6 送風機
6a ファン
6b ファンモータ
7 熱交換器
8 ドレンパン
8a スキン層
9 ベルマウス
10 ドレンポンプ
10a ポンプ吸込口
11 ドレン水
12 ドレンソケット
12a ドレン排水口
13 ドレンプラグ
14 抗菌剤
14a 第1の抗菌剤
14b 第2の抗菌剤
14c 抗菌剤包袋
15a 突出部
15b 条体
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記熱交換器で発生した凝縮水を受け、この凝縮水をドレン水として貯溜するドレンパンと、
前記ドレンパン内の前記ドレン水を排出するドレンポンプと、
前記ドレンパン内の前記ドレン水中に浮揚した状態で設けられた抗菌剤と、を備え、
空調運転の停止中において、前記ドレンポンプについて、所定の停止時間の間の停止と所定の運転時間の間の作動とを交互に繰り返して行う断続運転を実施することを特徴とする空気調和装置。 A heat exchanger,
A drain pan that receives the condensed water generated in the heat exchanger and stores the condensed water as drain water;
A drain pump for discharging the drain water in the drain pan;
An antibacterial agent provided in a state of floating in the drain water in the drain pan ,
An air conditioner that performs intermittent operation by alternately repeating a stop for a predetermined stop time and an operation for a predetermined operation time for the drain pump while the air conditioning operation is stopped .
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