JP5278569B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
前記枢軸の端部側からヨークを越えて、前記トラニオンに対してパワーローラを回転自在とする前記軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給部材を備え、
前記枢軸には、前記枢軸を傾転自在かつ揺動自在にヨークに接続する傾転軸受が設けられ、前記ヨークには、前記傾転軸受が挿入されて支持される支持孔が形成され
前記枢軸の傾転軸受が取り付けられる傾転軸受取付部の前記枢軸の中心部分からパワーローラの先端側に、前記潤滑油供給部材を通す切欠部を設け、前記潤滑油供給部材が前記ヨークの前記支持孔を通ることを特徴とする。
また、枢軸の切欠部を設けた部分において、傾転軸受はその内側にバックアップとなる部材が存在しないことになるが、この場合もこの部分に大きな力作用しないので、問題が生じることがない。
前記一対の枢軸のうちの他方の枢軸の前記傾転軸受取付部に前記切欠部が形成され、前記切欠部に前記潤滑油供給部材が配置されるとともに、前記潤滑油供給部材の潤滑油を受ける一端側が前記枢軸の中心から当該枢軸の軸方向に沿って延出して配置されていることを特徴とする。
例えば、枢軸の中心を通るように潤滑油供給部材を配置し、そのままケーシング等に0リング等の回転可能なシールを介して接続し、ケーシング側から油を供給する構成とすることができる。
そこで、第1の実施形態の場合を例にとって説明すると、従来とほぼ同様のヨーク23Bに、潤滑油供給部材200を貫通させる貫通開口部201が設けられている。
ここで、ヨーク23Bの支持孔18と、ラジアルニードル軸受30の外周面は、枢軸14を揺動自在に支持するための球面軸受を構成している。
そして、前記支持孔18と、ラジアルニードル軸受30とにより、トラニオン15の枢軸14を揺動自在、かつ、傾転自在に支持する支持部が構成される。
そして、ヨーク23Bには、支持部の中心よりパワーローラ11の先端側となる部分で、かつ、トラニオン15の傾転により移動する潤滑油供給部材200の移動範囲が含まれる部分に、潤滑油供給部材200を貫通させる貫通開口部201が設けられている。
なお、パワーローラ11は、トラニオン15とともに傾転するが傾転の角度範囲は、180度より小さなものとなっており、この例において、貫通開口部201は、パワーローラ11がいずれの傾転角度にあっても、支持孔18の中心よりパワーローラ11の先端側となっている。
なお、ここで、ヨーク23Bのパワーローラ11に対する押付力がトラニオン15の枢軸14を介して負荷としてかかる部分を負荷圏と称し、前記負荷が直接かかることがない部分を非負荷圏と称する。そして、貫通開口部201は、この非負荷圏に形成されることになる。
また、ダブルキャビティ型においては、一対の支持孔18,18が2組配置されるが、各一対の支持孔18,18において、上述のように貫通開口部201が形成される。
なお、貫通開口部201が形成されるヨーク23A,23Bは、下側のヨーク23Bに限定されるものではなく、潤滑油供給部材200が駆動ロッド29の無い上側の枢軸14側から潤滑油を供給する構成となっている場合には、上側のヨーク23Aに貫通開口部201が形成されることになる。
貫通開口部202は、傾転するトラニオンに対応して移動する潤滑油供給部材200の移動軌跡に対応して、枢軸14の中心を中心とする円弧状に形成されている。
以上のヨーク23Bにおける貫通開口部201,202は、第1の実施の形態だけではなく、第2および第3の実施の形態にも適用される。
そして、上述のように潤滑油供給部材200をヨーク23Bを貫通して配置することで、潤滑油供給部材200の取り回しが極めて簡素化され、ヨーク23Bの周囲に潤滑油供給部材200を取り回す空間を確保する必要もなく、ヨーク23Bの周囲を省スペース化することができる。
前記切欠部204は、枢軸14のラジアルニードル軸受30(傾転軸受)が取り付けられる傾転軸受取付部141の枢軸14の中心部分もしくはその近傍からパワーローラ11の先端側に設けられている。なお、切欠部204は、枢軸14の中心部分(中心およびその周囲)を含んでいても含んでいなくても良いが、この例では、中心部分を含み、後述のように潤滑油供給部材203の一端側を枢軸14の端面において、枢軸14の中心から枢軸14の軸方向に沿って延出することができるようになっている。
すなわち、切欠部204は、ラジアルニードル軸受30(傾転軸受)の上下幅の範囲より広い範囲で形成され、潤滑油供給部材203をラジアルニードル軸受30の上下幅の範囲において、完全にラジアルニードル軸受30の内側に配置されるようにしている。
そして、潤滑油供給部材203は、その先端部がパワーローラ11の回転軸方向に沿うように直角に方向転換するように湾曲し、前記第1の油路210に潤滑油を流出可能となっている。
なお、この例では、トラニオン15にできるだけ油路用の孔あけ加工をしないようにしており、枢軸14の潤滑油供給部材203を通す部分は、孔ではなく開放状態の切欠部204としている。そこで、ラジアルニードル軸受30は、枢軸14を内輪とするのではなく、円筒状のカラーを内輪とすることで、枢軸14に切欠部204を形成可能としている。
すなわち、一対の枢軸14,14のうちの一方の枢軸14にトラニオン15を枢軸の軸方向に駆動する駆動手段としての駆動シリンダ31が駆動ロッド29を介して接続され、一対の枢軸14,14のうちの他方の枢軸14の傾転軸受取付部141に切欠部204が形成され、切欠部204に潤滑油供給部材203が配置されるとともに、潤滑油供給部材20の潤滑油を受ける一端側が枢軸14の中心に枢軸14の軸方向に沿って配置されている。
また、第3の実施の形態と同様に、潤滑油供給部材203にパワーローラ11のトラクション面11aに潤滑油を供給する分岐を設けてもよい。
例えば、ケーシング50の部分に潤滑油供給部材203の一端部を挿入可能な孔を設け、孔の内周と潤滑油供給部材203との間に、回転可能にシール(例えばOリング)を施し、前記孔から潤滑油供給部材203に潤滑油を供給できる構造とできる。
すなわち、第5の実施の形態においては、潤滑油供給部材203の潤滑油の吐出口側となる他端が、第1〜第3の実施の形態と同様にパワーローラ11の先端面側に配置されているが、第6の実施の形態においては、枢軸14の端部側からヨーク23A(23B)を超えてパワーローラ11のスラスト玉軸受24に潤滑油を供給する潤滑油供給部材205がトラニオン15のパワーローラ11の反対側となる背面からスラスト玉軸受24に潤滑油を供給する構成となっている。
その他の点については、第5の実施の形態と同様の構成を有するものであり、第5の実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
そして、変位軸23の基端部23aには、変位軸23(基端部23a)の端面に開口する第3の油路230が基端部23aの中心を通り基端部23aの軸方向に沿って配置されている。そして、潤滑油供給部材205の他端205bは、第3の油路230に挿入されている。
また、この例において、第1の油路211が上述の第1の油路210と異なり、変位軸23の先端部23bの中心より基端部23aの中心側にずれて配置されており、先端部23bから基端部23aの第3の油路230の外周部に接続して連通するように配置されている。また、第1の油路211の先端部23bの端面側の開口部は閉塞されている。
この構成により、トラニオン15の背面側から潤滑油の供給が可能となる。
また、潤滑油供給部材205をトラニオン15の前面側から背面側に配管するようにしたので、枢軸14の切欠部204の位置は、第5の実施の形態と同様となり、枢軸14および傾転軸受の負荷のかからない部分に形成することができる。
また、第6の実施の形態においても、第3の実施の形態に示すように潤滑油供給部材205にパワーローラ11のトラクション面11aに潤滑油を供給する分岐を設ける構成としてもよい。
また、第5および第6の実施の形態においても、第1〜第3の実施の形態のように、駆動ロッド29が接続された枢軸14側から潤滑油供給部材205を配置するようにしてもよい。この場合に、駆動ロッド29が設けられた枢軸14に潤滑油供給部材205を通す切欠部204を形成することになる。そして、潤滑油供給部材205は、枢軸14から直接駆動ロッド29の内部に連通するようにしてもよいし、駆動ロッド29の外周側から駆動ロッド29の内部に連通するようにしてもよい。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
11a 周面(トラクション面)
11b 油穴
14 枢軸
15 トラニオン
18 支持孔
23 変位軸(軸部)
23A ヨーク
23B ヨーク
24 スラスト玉軸受(軸受)
30 ラジアルニードル軸受(傾転軸受)
200 潤滑油供給部材
201 貫通開口部
202 貫通開口部
204 切欠部
205 潤滑油供給部材
200a 一端
200b 他端
210,220,240 油路
300 潤滑油供給部材(補強部材)
300a 油路
Claims (3)
- 互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを軸受を介して回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、を備えるトロイダル型無段変速機において、
前記枢軸の端部側からヨークを越えて、前記トラニオンに対してパワーローラを回転自在とする前記軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給部材を備え、
前記枢軸には、前記枢軸を傾転自在かつ揺動自在にヨークに接続する傾転軸受が設けられ、前記ヨークには、前記傾転軸受が挿入されて支持される支持孔が形成され
前記枢軸の傾転軸受が取り付けられる傾転軸受取付部の前記枢軸の中心部分からパワーローラの先端側に、前記潤滑油供給部材を通す切欠部を設け、前記潤滑油供給部材が前記ヨークの前記支持孔を通ることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 前記切欠部が設けられた傾転軸受取付部の外周に円筒体を介して前記傾転軸受が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
- 前記一対の枢軸のうちの一方の枢軸に前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に駆動する駆動手段が接続され、
前記一対の枢軸のうちの他方の枢軸の前記傾転軸受取付部に前記切欠部が形成され、前記切欠部に前記潤滑油供給部材が配置されるとともに、前記潤滑油供給部材の潤滑油を受ける一端側が前記枢軸の中心から当該枢軸の軸方向に沿って延出して配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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