JP4872878B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
この場合に、トラニオン15に長い油路を設けるとともに複数の油路を設ける必要があり、かつ、トラニオン15は高いスラスト力が入力されるため比較的硬度の高い材質となっているため、油路を形成するための孔あけ加工に長い加工時間を必要とするとともに、孔あけ工具が早く磨耗し、加工コストが高くなっていた。
また、長い油路や複数の油路を設けることにより、応力集中により強度が低下し、トラニオン15を厚くするなどして強度を保持する必要があり、トラニオン15の重量が増加する問題があった。
さらに、トラニオン15の内部に複数の油路を交差させて設けることにより、交差部分にバリが生じ、バリ取りの作業コストが嵩んだり、油路内部を清浄にするために高圧洗浄等を必要とした。
そして、入力側ディスク2と出力側ディスク3とに挟持された状態で強いトラクション力を受けるパワーローラ11からのスラスト力を受けるトラニオン15には、背面側が凸となる弓状に曲がるような曲げ応力が生じる。この際に、前記油路の形成位置は、トラニオン15の中でも特に応力が高い位置となり、油路に応力が集中しやすい状態となり、油路の数や距離を減少させても十分にトラニオン16の強度低下を防止することができない可能性があった。
また、潤滑油を供給する管路である潤滑油供給部材がトラニオン15の背面に沿って配置されるため、潤滑油供給部材がトラニオン15の後方に突出した状態となり、これがトロイダル型無段変速機の各部材の配置に影響する可能性があり、前記部材のレイアウト上の制限が生じる可能性があった。
これにより、油路を形成することによるトラニオンの強度低下を抑制し、トラニオンの軽量化を図ることができる。
また、油路となる孔の径を大きくすることができる。
すなわち、油路のトラニオンの前記側部側の端部だけ径を拡げ、その径が広くなった部分に潤滑油供給部材の湾曲部分の一部を収容することで、湾曲することによりトラニオンの背面から離れた状態となってしまう潤滑油供給部材をトラニオンの側部に近づけることができ、トラニオンからの潤滑油供給部材の突出量を低減することができる。
なお、この例では、トラニオン15の側部(側面)の後部側、すなわち、側面と背面との境界部分の近くに潤滑油供給部材200が配置されている。
潤滑油供給部材200の一端部200aの位置は、枢軸14と駆動ロッド29との接続部分で、枢軸14の下端部となる位置の外周面に対向する位置である。なお、この位置は、枢軸14の下端部で、その上の部分より径が細くなった部分で、一対のトラニオン15間で回転の同期を取るためのワイヤが架け渡されるプーリー状のワイヤサポート35の上部が取り付けられる部分である。
また、潤滑油供給部材200の他端部200bの接続位置と、トラニオン15に支持されるパワーローラ11の回転中心となる位置とは、枢軸14の軸方向にほぼ直交する1つの線分上に配置される。すなわち、トラニオン15の上下方向において、他端部200bの高さ位置とパワーローラ11の回転中心の高さ位置とが略同じ高さレベルとされる。
また、潤滑油供給部材200の一端部200aと他端部200bとを除く部分、すなわち、潤滑油供給部材200の本体部200cは、トラニオン15の背面より前となる側部(側面)に沿うように枢軸方向に沿って配置されている。すなわち、本体部200cは、枢軸14と平行に配置される。また、枢軸14の軸方向に直交する一端部200aと、枢軸14の軸方向に平行な本体部200cとの接続部分は、円弧状に湾曲して(Rを付けて)形成され、本体部200cと枢軸14の軸方向に直交する他端部200bとの接続部分も円弧状に湾曲して形成されている。
また、潤滑油供給部材200は、その本体部200cが、トラニオン15の背面より前となる側部に沿って配置されるので、少なくとものその一部(前部側)がトラニオン15の背面より前となっており、潤滑油供給部材200の本体部200cをトラニオン15の背面に沿って配置した場合よりも、潤滑油供給部材200のトラニオン15の後方側への突出量を減少させることができる。
なお、潤滑油供給部材200全体をトラニオン15の背面より前側とすることも可能である。
また、第1の油路201の他端部200bが挿入された部分より先側は、その内径が他端部200bが挿入された部分より僅かに狭くされており、他端部200bの内径とほぼ等しいものとなっている。
また、トラニオン15の正面には、トラニオン15に対してパワーローラ11を回転自在とするスラスト玉軸受(軸受)24の外輪28が配置されている。そして、外輪28のトラニオン15の正面に対向する背面のパワーローラ11の回転中心の延長線上となる位置には、第2の油路204の後端側の開口が形成されている。すなわち、外輪28の背面には、トラニオン15の正面の第1の油路201の開口と重なる位置に、第2の油路204の開口が形成され、第1の油路201から第2の油路204に潤滑油を供給可能となっている。
第3の油路205は、その両端部が回転軸23bの基端部の外周面に開口している。そして、第3の油路205は、潤滑油を外輪28の前面とパワーローラ11の背面との間の玉26,26が配置される位置に供給するようになっている。すなわち、第3の油路205は、パワーローラ11を回転自在に支持するスラスト玉軸受24に潤滑油を供給するようになっている。
なお、第3の油路205は、パワーローラ11の回転中心に直交する方向で、かつ、枢軸14の軸方向に対して斜めとなる方向に配置されている。
なお、第4の油路206は、図2、図3において、第2の油路204との接続部だけが図示されている。
第4の油路206は、その両端部が回転軸23bの先端部の外周面に開口している。そして、第4の油路206は、潤滑油を回転軸23bとパワーローラ11の内孔との間のラジアルニードル軸受34に供給するとともに、パワーローラ11の先端面側からトラクション面となる周面11a側に供給するようになっている。
なお、第4の油路206は、パワーローラ11の回転中心に直交する方向で、かつ、枢軸14の軸方向に対して斜めとなる方向に配置され、かつ、第3の油路205と平行となっている。
これにより、外輪28の正面側に回転自在に支持された状態のパワーローラ11は概略円柱状の支持板部16の枢軸14の軸方向と平行な中心線を回転中心として、左右に首を振るように回転自在となっている。この際のパワーローラ11の回転中心は、枢軸14を中心とするトラニオン15の傾転の回転中心よりパワーローラ11の先端から後方となる位置にある。
本実施の形態によれば、潤滑油供給部材200の他端部200bのトラニオン15の側部への接続位置が、トラニオン15の上下方向(枢軸14の軸方向)の中央位置よりも潤滑油供給部材200の一端部200a側に位置しているので、潤滑油供給部材200の長さを短くすることができる利点がある。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
11a 周面(トラクション面)
14 枢軸
15 トラニオン
24 スラスト玉軸受(軸受)
200 潤滑油供給部材
200a 一端部
200b 他端部
201 第1の油路(油路)
Claims (1)
- 互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを軸受を介して回転自在に支持する複数のトラニオンと、を備えるトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンの前記枢軸へと供給される潤滑油を受ける一端部と、前記トラニオンの前記パワーローラの反対側となる背面より前となる左右側部のうちの一方の側部に接続される他端部とを有し、前記トラニオンの前記側部に沿って延在して配置される潤滑油供給部材を備え、
前記トラニオンには、前記側部の前記潤滑油供給部材の他端部が接続される部位から前記パワーローラ側に、前記潤滑油供給部材から流入される潤滑油を供給する油路が設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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