JP5127018B2 - 保護膜用樹脂組成物 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、
(2)溶剤(D)を含むことを特徴とする上記(1)に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物、
(3)水酸基を有するエポキシ樹脂がビスフェノールA型エポキシ樹脂である上記(1)又は(2)に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物、
(4)硬化剤(B)が環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物である上記(1)ないし(3)のいずれか一項に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物、
(5)環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物が、環状テルペン化合物1分子にフェノール類2分子を付加させた化合物である上記(4)に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物、
(6)環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物が、環状テルペン化合物1分子にフェノール類2分子を付加させた化合物に、酸性触媒の存在下にさらにアルデヒド類及び/又はケトン類を縮合反応させて得られた化合物である上記(4)に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物、
(7)環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物のフェノール骨格が、フェノール、o−クレゾール、2,6−キシレノール及びo−アリルフェノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である上記(4)ないし(6)のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物、
(8)硬化促進剤(C)が、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ−〔1,2−a〕ベンズイミダゾールである上記(1)ないし(7)のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物、
(9)カラーフィルターの保護膜用である上記(1)ないし(8)のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物、
(10)上記(1)ないし(9)のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させて得られる保護膜、
(11)上記(10)に記載の保護膜を有するカラーフィルターを備えた液晶表示装置、
に関する。
表1の実施例1の欄に示す組成(数値は「部」)のものを混合し、溶解せしめて、粘度約7.5mPa・s(R型粘度計、10rpmでの測定値)の本発明の保護膜用エポキシ樹脂組成物を調製した。次に厚さ0.7mmのガラス基板上に、この保護膜用エポキシ樹脂組成物をスピンコーターを用いて、硬化後の厚さが1.5μmになるように塗布し、100℃、2分の条件でプリベークを行った後、230℃、30分の条件で硬化し、透明な本発明の保護膜を得た。本発明の保護膜の評価結果(評価方法は後述)を表2に示す。
表1の実施例2〜3及び比較例1〜2の各欄に示す組成のものを用いた以外は実施例1と同様に行い保護膜を作成した。これらの評価結果を表2に示した。
表1の実施例1〜3の各欄に示す組成の本発明の保護膜用エポキシ樹脂組成物を用い、ガラス基板の代わりに微細パターン化したカラーフィルター(ガラス基板の表面に着色樹脂膜が形成されたもの)を用いた以外は実施例1と同様にして得られた保護膜につき評価した結果を表3に示した。
実施例1,4 実施例2,5 実施例3,6 比較例1
エポキシ樹脂A 197 98.5
(純分100) (純分50)
エポキシ樹脂B 100
(純分50)
エポキシ樹脂C 50 50 100
硬化剤 12 31 32 74
促進剤 2 2 2 2
添加剤A 0.5 0.5 0.5 0.5
添加剤B 1 1 1 1
溶剤 232 356 386 505
エポキシ樹脂A:ビスフェノールA型樹脂とメトキシシランとの縮合反応物(商品名:コンポセランHBEP125、エポキシ当量:約870g/eq、溶剤:ジメチルジプロピレングリコール、純分:51%、荒川化学工業株式会社製)
エポキシ樹脂B:ビスフェノールA型樹脂とメチル基を有するメトキシシランとの縮合反応物(商品名:コンポセランE103B、エポキシ当量:約700g/eq、溶剤:ジメチルジプロピレングリコール、純分:50%、荒川化学工業株式会社製)
エポキシ樹脂C:2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンのグリシジルエーテル化合物(商品名:VG3101、エポキシ当量:約211g/eq、三井化学工業株式会社製から濃縮してして得たもの)
硬化剤 :ノボラック型テルペン骨格を有するフェノール樹脂(水酸基当量:174g/eq、商品名:エピキュアMP402FPY、ジャパンエポキシレジン株式会社製)
促進剤 :2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ−〔1,2−a〕ベンズイミダゾール(商品名キュアゾールTBZ、四国化成株式会社製)
添加剤A :フッ素系界面活性剤メガファックF470(大日本インキ株式会社製)
添加剤B :エポキシシラン系カップリング剤サイラエースS−510(株式会社チッソ製)
溶剤 :プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
実施例 比較例
1 2 3 4 5 6 1
ITO試験 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×
透明性 ○ ○ ○ ― ― ― ○
耐熱性 ○ ○ ○ ― ― ― ○
硬度(Hv) 650 534 510 ― ― ― 430
耐アルカリ性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
1.ITO試験
実施例1〜6、比較例1の保護膜を240℃の条件でITOを2500Å膜厚、シート抵抗値10Ω/cm2になるようにスパッタした時の膜状態を観察し、外観変化のないものを○、部分的に皺、クラックの発生しているものを△、全体的に皺、クラックが発生し、白濁しているものを×とした。
2.透明性
実施例1〜3、比較例1の保護膜を、分光光度計で測定し、1μあたりの膜厚に換算した際の400nmの透過率が95%以上であるものを○、90〜95%のものを△、90%以下のものを×とした。
3.耐熱性試験
実施例1〜3、比較例1の保護膜を、250℃のオーブンにそれぞれ60分間放置し、保護膜の黄変性を目視により判定した。判定基準は、高温放置する前の塗膜に比較し、○がほとんど変化なし、△がやや黄変するもの、×が黄変し使用に耐えないものを示した。
5.硬度
表面皮膜物性試験機(株式会社フィッシャー・インストルメンツ製フィッシャースコープH−100C−HCU)を使用し、ガラス基板に1.5μmの膜厚になるよう作成した試験片の2mN荷重下でのヴィッカース硬度(Hv)を測定した。
6.耐アルカリ性
実施例1〜6、比較例1の保護膜を、60℃の5重量%水酸化ナトリウム水溶液に30分浸漬した後の、塗膜の状態を観察した。判定基準は、光学顕微鏡下1000倍で塗膜表面を観察した時、外観変化の無いものを○、表面荒れの認められるものを△、塗膜剥がれのあるものを×とした。
Claims (9)
- 水酸基を有するエポキシ樹脂とアルコキシシラン部分縮合物とを脱アルコール縮合反応させて得られるアルコキシ基を有するシラン変性エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)及び硬化促進剤(C)を含む保護膜用エポキシ樹脂組成物であって、硬化剤(B)が環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物であり、硬化促進剤(C)が2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ−〔1,2−a〕ベンズイミダゾールである保護膜用エポキシ樹脂組成物。
- 溶剤(D)を含むことを特徴とする請求項1に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物。
- 水酸基を有するエポキシ樹脂がビスフェノールA型エポキシ樹脂である請求項1又は請求項2に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物。
- 環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物が、環状テルペン化合物1分子にフェノール類2分子を付加させた化合物である請求項3に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物。
- 環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物が、環状テルペン化合物1分子にフェノール類2分子を付加させた化合物に、酸性触媒の存在下にさらにアルデヒド類及び/又はケトン類を縮合反応させて得られた化合物である請求項3に記載の保護膜用エポキシ樹脂組成物。
- 環状テルペン骨格を有する多価フェノール化合物のフェノール骨格が、フェノール、o−クレゾール、2,6−キシレノール及びo−アリルフェノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物。
- カラーフィルターの保護膜用である請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させて得られる保護膜。
- 請求項8に記載の保護膜を有するカラーフィルターを備えた液晶表示装置。
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