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JP5121675B2 - 画像処理装置、映像表示装置、撮像装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、映像表示装置、撮像装置、画像処理方法 Download PDF

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JP5121675B2 JP2008290673A JP2008290673A JP5121675B2 JP 5121675 B2 JP5121675 B2 JP 5121675B2 JP 2008290673 A JP2008290673 A JP 2008290673A JP 2008290673 A JP2008290673 A JP 2008290673A JP 5121675 B2 JP5121675 B2 JP 5121675B2
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Description

本発明は、階調変換を行う画像処理装置、映像表示装置、撮像装置、画像処理方法に関するものである。
従来から映像や画像を複数のエリアに分割し、分割エリア毎に最適な階調変換することが行われてきた。しかし、エリア毎に階調変換を行うとエリアとエリアとの境界が目立つという問題があった。
この問題に対して特許文献1では、エリアの境界では距離による重み付けによって補正値を連続的に変化するように制御し、境界が目立たないようにしている。
また、特許文献2では、階調変換の対象であるエリアより広いエリアの統計量から階調変換特性を求めることで、隣接するエリアであまり階調変換特性に差が生じないようにしている。
特開2004−287794号公報 特開2008−92052号公報
しかし、特許文献1では、距離による一律の制御を行っているため、距離による重み付けを行わない方が好ましい場合であっても隣のエリアの階調変換特性の影響を強く受けてしまう場合があった。
図13は、従来の技術による階調変換の問題を説明する図である。
特許文献1の手法では、例えば、図13のポイントPの日傘の部分は、エリアの境界付近の場所なので左隣のエリアの階調変換特性の影響を強く受けてしまう。図13の例では、左隣のエリアは一面草原のエリアであり、草原に適した階調変換特性になっている。よって、草原に適した階調変換特性が日傘の部分であるポイントPに強く影響した場合、日傘の部分に適した階調変換特性から外れた階調変換が行われてしまうという問題があった。
また、特許文献2では、階調変換の対象であるエリアより広いエリアの統計量から階調変換特性を求めている。よって、統計量を求めたエリア内に、変換対象のエリアのオブジェクトと異なるオブジェクトがあった場合、その異なるオブジェクトの影響を受けてしまう場合があった。
例えば、図13のポイントPを中心に破線のエリアの統計量を基に階調変換を行うと、エリア内に日傘以外の草も含まれているため、日傘の部分に適した階調変換特性から外れた階調変換が行われてしまうという問題があった。
本発明の課題は、画像内の位置により異なる階調変換を行っても、境界が目立たず自然な画像を得ることができる画像処理装置、映像表示装置、撮像装置、画像処理方法を提供することである。
本発明の第1の側面としての画像処理装置は、画像を複数のエリアに分割して、前記エリア毎に画像データに関する統計量を算出するエリア統計量算出手段と、前記エリア統計量算出手段が算出した前記エリア毎の統計量を用いて前記エリア毎に階調変換特性を算出する階調変換特性算出手段と、前記エリアをさらに小さな複数の小ブロックに分割して、前記小ブロック毎に画像データに関する統計量を算出する小ブロック統計量算出手段と、前記小ブロック統計量算出手段が算出した前記小ブロック毎の統計量に基づいて、前記小ブロック毎の階調変換に用いる階調変換特性を、前記小ブロックが属するエリアの階調変換特性と、前記小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの階調変換特性との何れかから選択して決定する階調変換特性決定手段と、前記小ブロック毎に前記階調変換特性決定手段が決定した階調変換特性を用いて前記小ブロック毎に階調変換を行う階調変換手段とを備える。
本発明の第2の側面としての映像表示装置は、映像データを受信又は入力する入力手段と、前記入力手段により得た映像データに対して画像処理を行う本発明の第1の側面としての画像処理装置と、前記画像処理装置により処理された映像データを表示する表示手段とを備える。
本発明の第3の側面としての撮像装置は、被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により得た画像データに対して画像処理を行う本発明の第1の側面としての画像処理装置とを備える。
本発明の第4の側面としての画像処理方法は、画像を複数のエリアに分割して、前記エリア毎に画像データに関する統計量を算出し、算出した前記エリア毎の統計量を用いて前記エリア毎に階調変換特性を算出し、前記エリアをさらに小さな複数の小ブロックに分割して、前記小ブロック毎に画像データに関する統計量を算出し、算出した前記小ブロック毎の統計量に基づいて、前記小ブロック毎の階調変換に用いる階調変換特性を、前記小ブロックが属するエリアの階調変換特性と、前記小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの階調変換特性との何れかから選択して決定し、前記小ブロック毎に決定した階調変換特性を用いて前記小ブロック毎に階調変換を行う。
本発明によれば、エリア内をさらに小さいブロックに分割し、ブロック毎に自エリアの補正値で補正するか、周辺エリアの補正値で補正するか判定を行っている。よって、境界付近であっても自エリアの補正値で補正するのが望ましい場合は自エリアの補正値で補正を行うので、入力画像に応じて適切な階調表現を実現でき、境界が目立たず自然な画像を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
なお、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、構成、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明による画像処理装置を用いた映像表示装置の第1実施形態を示す図である。
本実施形態の映像表示装置は、映像入力部1、画像処理部100、システム制御部2、操作部3、記録部4、表示部5を備えたテレビジョン受像機である。
映像入力部1は、放送受信部1a、外部入力部1bを有している。
放送受信部1aは、放送局が送信するテレビジョン放送波を不図示のアンテナを介して受信し、必要に応じて復号を行い、画像処理部100が処理可能な映像信号への変換を行う。放送受信部1aが取得した映像信号は、画像処理部100へ送られる。
外部入力部1bは、不図示の映像再生機器等から取得し、必要に応じて画像処理部100が処理可能な映像信号への変換を行う。外部入力部1bが取得した映像信号は、画像処理部100へ送られる。
映像入力部1は、システム制御部2からの指示に応じて放送受信部1aからの映像信号と外部入力部1bからの映像信号と切り換えて、画像処理部100へ送る。
画像処理部100は、システム制御部2からの指示に応じて映像入力部1が取得した映像データに対して画像処理を行う。
本実施形態では、この画像処理部100が本発明における画像処理装置に相当するものである。
システム制御部2は、映像表示装置全体を制御する制御部であり、マイクロコンピュータによって構成されている。
操作部3は、各種設定を行う操作ボタン等からなり、操作に応じた信号がシステム制御部2へ送られる。
記録部4は、映像データをハードディスク装置やメモリカード等の記録媒体へ記録する。
表示部5は、システム制御部2の指示に応じて、文字、画像等を表示する。表示部5は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。
なお、図1では、画像データ等は、システム制御部2を介して記録部4や表示部5へ送られるように示したが、これらは、システム制御部2の指示に応じて直接各部へ送られるようにしてもよい。
図2は、画像処理部100をより詳細に示すブロック図である。
本実施形態の画像処理部100は、エリア統計量算出部101、階調変換特性算出部102、小ブロック統計量算出部103、階調変換特性決定部104、階調変換部105を備え、映像信号Y、Cb、Cr各8ビットのうちY信号に階調変換を行う。ここで、Yは、輝度信号であり、Cb、Crは、色差信号である。
エリア統計量算出部101では、1画面を横5×縦3の15エリアに分割し、分割したエリア毎に輝度ヒストグラムを取得する。
階調変換特性算出部102では、エリア毎に取得した輝度ヒストグラムからエリア毎に黒側局所MAX階調、白側局所MAX階調を求める。黒側局所MAX階調とは、輝度ヒストグラムにおいて最も低階調側にあるピークの階調、白側局所MAX階調とは最も高階調側にあるピークの階調である。ここで、低階調、及び、高階調という文言は、それぞれ、映像信号(ここではY信号であるので、輝度信号)を階調分割したときの信号値が低い(ここでは、低輝度)こと、及び、高いこと(ここでは、高輝度)を指すものとする。よってこれらは、階調数が少ない低階調、階調数が多い高階調を指すものではない。
黒側局所MAX階調及び白側局所MAX階調の具体的な取得方法を説明する。
まず、局所MAX判定条件を満たす階調を探索する。局所MAX判定条件は、hist[n]を階調nの度数、閾値lim1と調整値magを定数とすると、以下の3条件からなる。
条件1:hist[n]>lim1
条件2:hist[n−4]からhist[n+4]のうちhist[n]が一番大きい
条件3:(hist[n−4]+hist[n+4])×mag>hist[n]
条件1は、度数の低いピークを検出しないための条件である。条件2は、ピークを検出するための条件である。条件3は、グラフィックのようなベタ部分のピークを除外するための条件である。条件2、条件3でhistの添え字が0より小さくなったり、255を超えたりした場合は、折り返した階調の度数で代用して判定を行う。
この3つの条件を満たす階調が局所MAX階調になる。
そして、これらの局所MAX階調のうち、階調0〜128の範囲にあり、最も低階調側にある局所MAX階調を黒側局所MAX階調とする。階調0〜128の範囲に局所MAX階調がない場合は便宜上、階調128を黒側局所MAXとする。
また、階調192〜255の範囲にあり、最も高階調側にある局所MAX階調を白側局所MAX階調とする。階調192〜255の範囲に局所MAX階調がない場合は便宜上、階調192を白側局所MAXとする。
図3は、黒側局所MAX階調及び白側局所MAX階調の取得方法を説明する輝度ヒストグラム例を示す図である。
例えば、図3のような輝度ヒストグラムでは、階調24が黒側局所MAX階調、階調232が白側局所MAX階調になる。
黒側局所MAX階調、白側局所MAX階調が求まったら、それらを元に階調変換特性を求める。第1実施形態では、予め不図示のROMや不揮発性RAM等に、0〜128階調の変換特性を指定する黒側変換カーブを256本、192〜255階調の変換特性を指定する白側変換カーブを256本記憶している。黒側局所MAX階調の値と黒側変換カーブ番号、白側局所MAX値と白側変換カーブ番号は対応している。よって黒側局所MAX階調値の黒側変換カーブと、白側局所MAX値の白側変換カーブがそのエリアの階調変換特性となる。指定のない129〜191階調の変換特性は、後述する階調変換特性決定部104で黒側変換カーブと白側変換カーブを直線補間して求める。
図4は、黒側変換カーブ及び白側変換カーブの例を示す図である。
例えば、黒側局所MAX階調が24、白側局所MAX階調が232の場合は、図4のように黒側局所MAX階調24に対応する黒側変換カーブ、白側局所MAX階調232に対応する白側変換カーブを選択する。
小ブロック統計量算出部103では、エリア内をさらに細かく分割して評価値を求める。本実施形態における分割数は、横10×縦10の100の小ブロックとする。この小ブロック毎に平均輝度を求め、それを評価値とする。
階調変換特性決定部104は、小ブロック毎の階調変換特性を決定する。このとき、階調変換特性決定部104は、階調変換特性算出部102で求めたエリア毎の黒側変換カーブと白側変換カーブ、黒側局所MAX階調、白側局所MAX階調、及び、小ブロック統計量算出部103で求めた小ブロック毎の評価値を用いる。
図5は、小ブロック毎の階調変換特性の決定動作を示すフローチャートである。
小ブロック毎の階調変換特性の決定方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5においてdcとは黒側変換カーブ、wcとは白側変換カーブを意味する。
まず、STEP401では、小ブロックの評価値を確認する。評価値が0〜144の黒側階調の場合は、黒側変換カーブの判定を行うためSTEP402へ進む。評価値が0〜144以外の場合は、STEP406に進む。
STEP406では、評価値が176〜255の場合は、白側変換カーブの判定を行うためSTEP407に進む。評価値が176〜255以外の場合は、自エリアの階調変換特性をそのまま使用するのでSTEP411に進む。
ここで、自エリアとは、ある小ブロックが属するエリアのことを指すものとする。
STEP402では、評価値と自エリアの黒側局所MAX階調とを比較する。もし評価値が自エリアの黒側局所MAX階調±16以内であれば、自エリアの黒側変換カーブをそのまま使うのが望ましいのでSTEP404に進む。上記範囲内でなければ、STEP403へ進む。
STEP403では、評価値と周辺エリアの黒側局所MAX階調を比較する。
図6は、自エリアと周辺エリア及び小ブロックの関係を示す図である。
周辺エリアとは、図6に示すように小ブロックの中心からエリアの中心までの距離が近い自エリアを除く3つのエリアのことである。
図5に戻って、STEP403で、評価値が周辺エリアの黒側局所MAX階調±16以内の場合は、周辺エリアの黒側変換カーブを使用するのが望ましいのでSTEP405に進む。上記範囲内でなければSTEP404に進み自エリアの黒側変換カーブを使用する。
STEP407では、評価値と自エリアの白側局所MAX階調とを比較する。もし評価値が自エリアの白側局所MAX階調±16以内であれば、自エリアの白側変換カーブを使用するのが望ましいのでSTEP409へ進む。上記範囲内でなければ、STEP408へ進む。
STEP408では、評価値と周辺エリアの白側局所MAX階調とを比較する。評価値が周辺エリアの白側局所MAX階調±16以内の場合は、周辺エリアの白側変換カーブを使用するのが望ましいのでSTEP410へ進む。上記範囲内でなければ、STEP409へ進み自エリアの白側変換カーブを使用する。
STEP404では、黒側変換カーブ、白側変換カーブ共に自エリアのものを選択する。
STEP405では、黒側変換カーブは、STEP403で条件を満たした周辺エリアの黒側変換カーブを選択する。もし複数のエリアが条件を満たした場合は、評価値と黒側局所MAX階調が一番近いエリアの黒側変換カーブを選択する。白側変換カーブは、自エリアのものを選択する。
STEP409では、黒側変換カーブ、白側変換カーブ共に自エリアのものを選択する。
STEP410では、黒側変換カーブは、自エリアのものを使用する。白側変換カーブは、STEP408で条件を満たした周辺エリアの白側変換カーブを選択する。もし複数のエリアが条件を満たした場合は、評価値と白側局所MAX階調が一番近いエリアの白側変換カーブを選択する。
STEP411では、黒側変換カーブ、白側変換カーブ共に自エリアのものを選択する。
黒側変換カーブ、白側変換カーブが決定したら階調129〜191の中間階調の変換特性を黒側変換カーブの128階調と白側変換カーブの192階調を直線補間して求める。そしてこれらの黒側変換カーブ、白側変換カーブ、中間階調の変換特性がその小ブロックの階調変換特性となる。
階調変換部105では、階調変換特性決定部104から小ブロック毎の階調変換特性を受け取り、受け取った階調変換特性に基づいて階調変換を行う。階調変換は、隣接する4つの小ブロックの階調変換特性を用いる。
図7は、階調変換を説明する図である。
図7に示す注目画素を階調変換する場合は、注目画素からブロックの中心が近い小ブロック(i,j)、小ブロック(i,j+1)、小ブロック(i−1,j)、小ブロック(i−1,j+1)の4つ小ブロックの変換特性を使用する。注目画素を各小ブロックの変換特性で階調変換し、その結果を距離による重み付けで補間することで階調変換結果とする。
以上説明した通り、本実施形態では、エリア毎に統計量から階調変換特性を求めると共に、エリアをより細分化した小ブロックから評価値を求めるようにした。そして評価値を元に自エリアの階調変換特性を使用するか、周辺エリアの変換特性を使用するか判定するようにした。これにより周辺エリアの階調変換特性で階調変換を行った方が望ましい場合は、周辺エリアの階調変換特性で階調変換を行うことで、エリア間の階調変換特性の段差を認識されづらくすることが可能となる。また、自エリアの階調変換特性で階調変換を行った方が望ましい場合は、自エリアの階調変換特性で階調変換を行うので、周辺エリアに異なる物体があったときでもその物体の影響を受けずに階調変換を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態とは異なる階調変換特性算出方法を用いた形態である。
なお、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、第2実施形態の画像処理部200のブロック図である。
第2実施形態の画像処理部200は、第1実施形態と同様なエリア統計量算出部101、階調変換部105の他に、階調変換特性算出部701、小ブロック統計量算出部702、エリア平均値算出部703、階調変換特性決定部704を備えている。
階調変換特性算出部701では、まず、エリア毎に取得した輝度ヒストグラムから累積輝度ヒストグラムを求める。累積輝度ヒストグラムとは、その階調の画素の度数をプロットした輝度ヒストグラムとは異なり、その階調以下の画素を合計した度数をプロットしたものになる。
図9は、累積輝度ヒストグラムの例を示す図である。
図10は、図9に示す累積輝度ヒストグラムの階調を入力階調、正規化した度数を出力階調として示す図である。
例えば、図2のような輝度ヒストグラムを累積輝度ヒストグラムにすると図9のようになる。そして、求めた累積ヒストグラムの度数を255に正規化し、図10のように階調を入力階調、正規化した度数を出力階調として階調変換特性を算出する。
小ブロック統計量算出部702では、エリア内をさらに細かく分割して評価値を求める。ここで、分割数は、横10×縦10の100の小ブロックとする。この小ブロック毎に、Yの平均値、Cbの平均値、Crの平均値を求め、それらをY評価値、Cb評価値、Cr評価値とする。
エリア平均値算出部703では、エリア毎のY平均値、Cb平均値、Cr平均値を求める。
階調変換特性決定部704は、小ブロック毎の階調変換特性を決定する。このとき、階調変換特性算出部701で求めたエリア毎の階調変換特性、小ブロック統計量算出部702で求めた小ブロック毎のY評価値、Cb評価値、Cr評価値、及びエリア平均値算出部703で求めたエリア毎のY平均値、Cb平均値、Cr平均値を用いる。
図11は、小ブロック毎の階調変換特性の決定動作を示すフローチャートである。
小ブロック毎の階調変換特性の決定方法について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まずSTEP1001では、小ブロックの評価値と自エリアの平均値とを比較する。Y評価値がY平均値±16以内、かつCb評価値がCb平均値±16以内、かつCr評価値がCr平均値±16以内の場合は、自エリアの階調変換特性をそのまま使用するのが望ましいのでSTEP1003へ進む。どれか1つでも上記範囲内でなければ、STEP1002に進む。
STEP1002では、評価値と周辺エリアのエリア平均値とを比較する。周辺エリアとは、図6に示すように小ブロックの中心からエリアの中心までの距離が近い自エリアを除く3つのエリアのことである。Y評価値、Cb評価値、Cr評価値が周辺エリアのY平均値、Cb平均値、Cr平均値それぞれの±8以内(誤判定を避けるため範囲を狭くしている)の場合は周辺エリアの黒側、白側変換カーブを使用するのが望ましいのでSTEP1004へ進む。1つでも上記範囲内でなければ、STEP1003へ進み自エリアの階調変換特性を使用する。
STEP1003では、自エリアの階調変換特性を選択する。
STEP1004では、STEP1002で条件を満たした周辺エリアの階調変換特性を選択する。もし複数のエリアが条件を満たした場合は、Y評価値とY平均値、Cb評価値とCb平均値、Cr評価値とCr平均値の差分の絶対値の合計が一番少ないエリアの階調変換特性を選択する。
そして選択した階調変換特性がその小ブロックの階調変換特性となる。
このように、図11に示した動作を行うことにより、小ブロックの統計量と小ブロックが属するエリアの平均値との比較、及び、小ブロックの統計量と小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの平均値との比較を行うことになる。そして、比較した値同士が近い値であるエリアの階調変換特性を選択して、小ブロック毎の階調変換特性の決定が行われる。
以上説明した通り、本実施形態では、エリア平均値を取得してそれを基に小ブロックの変換特性にどのエリアの階調変換特性を使用するか判定するようにした。これにより第1実施形態のような階調変換特性算出の過程で局所MAX階調を求めない階調変換特性算出方法であっても、より望ましいエリアの階調変換特性で階調変換が行える。
(第3実施形態)
図12は、本発明による画像処理装置を用いた映像機器の第3実施形態である撮像装置を示す図である。
第3実施形態は、本発明による画像処理装置をビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置に用いる形態である。
なお、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の撮像装置は、撮影レンズ11、撮像素子12、画像処理部100、システム制御部2、操作部3、記録部4、表示部5を備えている。
撮影レンズ11は、被写体像を撮像素子12上に結像させる撮影光学系である。
撮像素子12は、光学像を電気信号に変換する光電変換手段であり、被写体像を撮像する撮像手段として機能する。本実施形態の撮像素子12は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いている。なお、撮像素子としては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等、他のタイプのイメージセンサでもよい。
本実施形態では、画像処理部100は、システム制御部2からの指示に応じて撮像素子12が取得した映像データに対して画像処理を行う。
画像処理部100の動作については、第1実施形態と同様である。
本実施形態によれば、撮像装置において、より自然な階調変換を行える。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、周辺エリアは、自エリアに近い3つのエリアとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、斜めのエリアを除いた2エリアを周辺エリアとしてもよいし、自エリアに隣接する8エリアをすべて周辺エリアとしてもよい。
(2)各実施形態において、映像表示装置、又は、撮像装置に本発明の画像処理装置を用いる例を示したが、これらに限るものではない。例えば、ハードディスク装置や光ディスク装置等を用いた録画機器でもよいし、ゲーム機や携帯電話機等、画像を扱う機器に広く利用することができる。
(3)各実施形態において、輝度信号Yと色差信号Cb、Crを扱う例を示したが、これに限らず、例えば、輝度信号Yと色差信号Pb、Prを扱うものでもよいし、輝度信号と色信号を扱うものでもよい。
なお、第1実施形態から第3実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
本発明による画像処理装置を用いた映像表示装置の第1実施形態を示す図である。 画像処理部100をより詳細に示すブロック図である。 黒側局所MAX階調及び白側局所MAX階調の取得方法を説明する輝度ヒストグラム例を示す図である。 黒側変換カーブ及び白側変換カーブの例を示す図である。 小ブロック毎の階調変換特性の決定動作を示すフローチャートである。 自エリアと周辺エリア及び小ブロックの関係を示す図である。 階調変換を説明する図である。 第2実施形態の画像処理部200のブロック図である。 累積輝度ヒストグラムの例を示す図である。 図9に示す累積輝度ヒストグラムの階調を入力階調、正規化した度数を出力階調として示す図である。 小ブロック毎の階調変換特性の決定動作を示すフローチャートである。 本発明による画像処理装置を用いた映像機器の第3実施形態である撮像装置を示す図である。 従来の技術による階調変換の問題を説明する図である。
符号の説明
1 映像入力部
1a 放送受信部
1b 外部入力部
2 システム制御部
3 操作部
4 記録部
5 表示部
11 撮影レンズ
12 撮像素子
100,200 画像処理部
101 エリア統計量算出部
102 階調変換特性算出部
103 小ブロック統計量算出部
104 階調変換特性決定部
105 階調変換部
701 階調変換特性算出部
702 小ブロック統計量算出部
703 エリア平均値算出部
704 階調変換特性決定部

Claims (7)

  1. 画像を複数のエリアに分割して、前記エリア毎に画像データに関する統計量を算出するエリア統計量算出手段と、
    前記エリア統計量算出手段が算出した前記エリア毎の統計量を用いて前記エリア毎に階調変換特性を算出する階調変換特性算出手段と、
    前記エリアをさらに小さな複数の小ブロックに分割して、前記小ブロック毎に画像データに関する統計量を算出する小ブロック統計量算出手段と、
    前記小ブロック統計量算出手段が算出した前記小ブロック毎の統計量に基づいて、前記小ブロック毎の階調変換に用いる階調変換特性を、前記小ブロックが属するエリアの階調変換特性と、前記小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの階調変換特性との何れかから選択して決定する階調変換特性決定手段と、
    前記小ブロック毎に前記階調変換特性決定手段が決定した階調変換特性を用いて前記小ブロック毎に階調変換を行う階調変換手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記小ブロック統計量算出手段が算出する統計量は、輝度信号の平均値であること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エリア毎に画像データに関する平均値を算出するエリア平均値算出手段を備え、
    前記階調変換特性決定手段は、前記小ブロックの統計量と前記小ブロックが属するエリアの平均値との比較、及び、前記小ブロックの統計量と前記小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの平均値との比較を行い、比較した値同士が近い値であるエリアの階調変換特性を選択すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記小ブロック統計量算出手段が算出する統計量は、前記小ブロック毎の輝度信号の平均値と色差信号又は色信号の平均値であり、
    前記エリア平均値算出手段が算出する統計量は、前記エリア毎の輝度信号の平均値と色差信号又は色信号の平均値であること、
    を特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 映像データを受信又は入力する入力手段と、
    前記入力手段により得た映像データに対して画像処理を行う請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により処理された映像データを表示する表示手段と、
    を備える映像表示装置。
  6. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により得た画像データに対して画像処理を行う請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備える撮像装置。
  7. 画像を複数のエリアに分割して、前記エリア毎に画像データに関する統計量を算出し、
    算出した前記エリア毎の統計量を用いて前記エリア毎に階調変換特性を算出し、
    前記エリアをさらに小さな複数の小ブロックに分割して、前記小ブロック毎に画像データに関する統計量を算出し、
    算出した前記小ブロック毎の統計量に基づいて、前記小ブロック毎の階調変換に用いる階調変換特性を、前記小ブロックが属するエリアの階調変換特性と、前記小ブロックが属するエリアに隣接するエリアの階調変換特性との何れかから選択して決定し、
    前記小ブロック毎に決定した階調変換特性を用いて前記小ブロック毎に階調変換を行う画像処理方法。
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