JP5199767B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
しかし、絨毯には毛足の長いものや短いもの、表面に凹凸を設けて模様を表したもの等、多くの種類が存在しており、従来の回転ブラシ式の清掃具は、毛足が長いものや表面に凹凸を持つ絨毯などの場合には、清掃具を動かす際にブラシや他の部分が大きな抵抗を受けたり、引っかかったりしてスムーズに清掃できなかったり、ボディが絨毯に接触して駆動輪が回らず、その結果、掻き取りが不十分となったりする場合があった。
本実施形態の清掃具1は、図1〜図4に示すように、清掃具に加えられる操作力により回転する駆動輪2,2と、駆動輪2,2から得られる回転力により回転して被清掃面上の清掃対象物を掻き上げる掻上ロール体3と、掻上ロール体3を支持し、掻上ロール体3の回転軸高さ位置を駆動輪2,2の回転軸高さ位置に対して上下に変位させるスイング体4と、掻上ロール体3が掻き上げた清掃対象物を収容する除去物収容部5とを備え、掻上ロール体3と被清掃面との接触状態を一定に維持するガイド手段6を有している。
本体7は、掻上ロール体3の軸長方向(図1の左右方向)と同方向に長い細幅板状の背面部73と、該背面部73の長手方向の両端から前方に向かって略垂直に延びる軸保持部74,74とを有する。背面部73の長手方向中央部には前述した操作基部72が突設されており、該操作基部72には、棒状の操作部71を脱着自在に取り付け可能である。図1には、操作基部72に操作部71を取り付けた状態が示されている。
本実施形態における操作基部72は、取付部として機能すると共に、操作部71の実質的な長さを長くする機能を有する。
なお、操作基部72を、人手で直接把持したり、或いは、操作基部72に直接把持部75を接続することにより、いわゆるハンディタイプの清掃具とすることもできる。操作基部72を人手で直接把持して使用する実施形態は、操作基部72自体が操作部である。
より詳細に説明すると、スイング体4は、本体7の軸保持部74,74間に位置し、一の軸体21Aがスイング体4の一の側壁部45Aを貫通している。また、他方の軸体21Bがスイング体4の他の側壁部45Bを貫通して、前記一の軸体21Aと他方の軸体21Bは別体としてスイング体4に取り付けられている。スイング体4は、駆動輪2の回転軸でもある軸体21とボス部23を介して本体7と連結されており、該軸体21を中心軸として回動自在(スイング動作自在)となっている。このように、スイング体4が軸体21を回動軸として回動自在であることによって、本体7に対する相対角度が、被清掃面の表面状態に応じて自在に変動可能である。また、軸体21を中心軸として回動可能であることによって、スイング体4の軸体21から離間した位置に保持されている掻上ロール体3の回転軸高さ位置が、駆動輪2の回転軸高さ位置に対して上下に変位する。ここで回転軸高さとは、被清掃面に対して垂直方向の、被清掃面と各軸中心までの距離をいう。
ガイドアーム62(ガイド手段)は、掻上ロール体3の下部前方に、前述したソリ部61を有することが好ましい。掻上ロール体3の下部前方とは、掻上ロール体3の回転軸の中心線の位置より下方に位置し、該中心線より進行方向の前方(図4の左方向)に位置する部分である。平坦後方部63の面積は、本実施形態の清掃具1の使用時に、駆動輪2の回転によって発生するトルクをスイング体4が受けて、掻上げロール体3が被清掃面Sに深く沈むことを防止できる大きさにすることが好ましい。
このように、本実施形態の清掃具1は、ガイドアーム62のスイング体4に対する取り付け角度を調節可能であるため、本実施形態の清掃具は、清掃する絨毯の種類や毛足の長さ等に応じて、掻上ロール体3と被清掃面との位置関係が適切な状態となるように取り付け角度を調整した後、清掃することができる。
この掻上ロール3の回転によって、被清掃面S上の清掃対象物Gが掻き上げられ、掻き上げられた清掃対象物Gが除去物収容部5内に収容される。本実施形態の清掃具1は、当該清掃具の進行速度V1よりも速い周速度V2で掻上ロール体を速く回転させることにより、被清掃面上の清掃対象物除去を効果的に行い、清掃効果を増す機能を有している。除去物収容部5内に、清掃対象物Gがある程度たまった場合には、箱状体46をスイング体4から引き出して、内部の塵埃等を廃棄し、スイング体4に再度セットして用いるか、又は箱状体46を廃棄して新しいものと交換する。
このように、本実施形態の清掃具1によれば、被清掃面の表面状態に拘わらずにスムーズに動かすことができ、操作性に優れていると共に、掻上ロール体が確実に回転して優れた清掃性能が得られる。
このように、掻上ロール体3の逆回転を防止する逆転防止機構を設けることで、掻き上げた清掃対象物Gが再び外部に放出されることを防止することができる。
掻上ロール体3の逆回転を防止する逆転防止機構としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、特許文献2の〔0021〕〜〔0024〕に記載されている機構を採用することもできる。
即ち、図10に示すように、清掃具を後退時の操作力は、駆動輪2に固定されている第1ギア22を逆回転(図10では右回転)させる回転トルクに変換される。この回転トルクは第3ギア48を回転させる力F1と第3ギア軸を支えるスイング体4を持ち上げようとする力F2に分解される。軸体21まわりのモーメントを考えると、L2×F2>L1×Wの場合にスイング体4が持ち上がる。ここで、L2は、軸体21の中心から第2ギア中心軸までの距離、F2は、スイング体4を持ち上げようとする力、L1は、軸体21の中心からスイング体4の重心までの距離、Wはスイング体4の自重である。また、第3ギア48と第2ギア33との減速比が大きいほど第3ギアの回転抵抗が増加する為、第3ギア48を回転させる力F1が減少する。従って、スイング体4を持ち上げようとする力F2が増大するため、清掃具を後退させた時に掻き上げロール体3が逆回転する間もなく、スイング体4が持ち上がることになる。
例えば、ガイド手段6として、上述したガイドアーム62に代えて、ローラーを設けることもできる。ローラーは、被清掃面に接触して回転することで被清掃面からの抵抗を受けにくいものであり、駆動輪2が絨毯に大きくめり込むような場合であっても、掻上ロール体3を上方に変位させて該掻上ロール3が絨毯にめり込むことを防止し、掻上ロール体3と被清掃面Sとの接触状態を一定に維持することができる。このようなローラーも、掻上ロール体3の下部前方に設けることが、掻上ロール体3と被清掃面Sとの接触状態の維持等の観点から好ましい。
2 駆動輪
3 回転ブラシ(掻上ロール体)
4 スイング体
5 除去物収容部
6,62 ガイドアーム(ガイド手段)
7 本体
X 清掃具の進行方向
Y 掻上ロール体の回転方向
Claims (3)
- 清掃具に加えられる操作力により回転する駆動輪と、前記駆動輪から得られる回転力により回転して被清掃面上の清掃対象物を掻き上げる掻上ロール体と、前記掻上ロール体を支持し、該掻上ロール体の回転軸高さ位置を前記駆動輪の回転軸高さ位置に対して上下に変位させるスイング体と、前記掻上ロール体が掻き上げた清掃対象物を収容する除去物収容部とを備え、前記掻上ロール体と前記被清掃面との接触状態を一定に維持するガイド手段を有し、
前記駆動輪は、清掃具操作用の操作部又は該操作部を取り付け可能な取付部を有する本体に回転自在に支持されており、前記スイング体が、該本体に対して回動自在に連結されており、
前記スイング体は、前記駆動輪の回転軸となる軸体と連結され、該軸体を中心軸として回動自在となっており、
前記ガイド手段が、前方に向かうにつれて上方に持ち上がったソリ部と平坦な下面を有する平坦後方部とを有するガイド部、又はローラー状のガイド部であり、
前記ガイド部は前記掻上ロール体の下部前方に設けられている清掃具。 - 清掃具を前方に向かって移動させる場合には、この移動に伴い、被清掃面に接触している前記駆動輪が回転して、操作部を介して加えた操作力が回転力に変換され、その回転力が、前記駆動輪と一体的に回転する第1ギア、第1ギアに噛み合う第3ギア及び第3ギアに噛み合う第2ギアを介して、前記掻上ロールへと伝達されるとともに、第1ギアと第3ギアとのギア比及び第3ギアと第2ギアとのギア比が、清掃具の進行速度V1より前記掻上ロール体の外周部における周速度が早くなるように設定してあることによって、前記掻き上げロール体の周速度が清掃具の進行速度より速くなり、
前記スイング体の重心位置が第3ギアの軸心と第1ギアの軸心の間になるように設定されていることにより、清掃具を後方に向かって移動させる場合には、前記掻上ロール体が逆回転する間もなく、前記スイング体が持ち上がるようになされている請求項1に記載の清掃具。 - 前記ガイド手段が、前記掻上ロール体と被清掃面との位置関係を調節可能に設けられている請求項1又は2に記載の清掃具。
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