JP5158923B2 - 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体 - Google Patents
光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体 Download PDFInfo
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Description
加圧により変形可能な光硬化性組成物からなる光硬化性転写層を有する光硬化性転写シートであって、
光硬化性組成物が、下記式(1)又は(2):
R3が、水素原子又は炭素原子数1〜12個のアルキル基を表し、
R4が、炭素原子数1〜20個のアルキレン基、又は途中にエーテル結合、エステル結合、シロキサン結合もしくはフェニレン基を有する炭素原子数2〜20個のアルキレン基を表し、そして
Zが、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、4−ビニルベンジルオキシ基、スチリル基、アリルオキシ基又はアリル基を表す。]
で表されるチオウラシル誘導体を含んでいることを特徴とする光硬化性転写シート;
によって達成される。
R7が、水素原子、アルキル基またはフェニル基を表し、
R8が、炭素原子数2〜12個の2価の飽和炭化水素基、−CH2−C6H4−CH2−又は−(CH2)O−Si(CH3)2OSi(CH3)2−(CH2)P−(但し、o及びpはそれぞれ独立に1〜5の整数である。)を表し、
Yが、−COO−、−CH2O−又は−C6H4−CH2O−を表し、そして
R9が、水素原子又はメチル基を表す。]
で表される。
R5、R6及びR7が、水素原子を表し、
R8が、炭素原子数2〜12個の2価の飽和炭化水素基を表し、
Yが、−COO−、−CH2O−又は−C6H4−CH2O−を表し、そしてR9が、水素原子又はメチル基を表す。
(2)上記の光硬化性転写シートが両面に剥離シートを有する場合、その一方の剥離シートを除去する工程;
(3)表面に記録ピット及び/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらに該凹凸表面の凹凸に沿って反射層が設けられた基板の該反射層上に、該光硬化性転写シートの光硬化性転写層の表面が該反射層の凹凸表面に接触するように載置し、これらを押圧して該光硬化性転写シートの表面が該反射層の凹凸表面に沿って密着された積層体を形成する工程;及び
(4)該積層体からもう一方の剥離シートを除去する工程、
を含むことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法にもある。
(1)光硬化性転写シートを円盤状に打ち抜く工程;又は
(1)光硬化性転写シートの光硬化性転写層と一方の剥離シートを円盤状に打ち抜き、もう一方の剥離シートをそのまま残す工程;
を行う。
(5)該積層体の剥離シートが除去された光硬化性転写層の表面に、記録ピット及び/又はグルーブとしての凹凸を有するスタンパを、該凹凸表面が転写層の表面に接触するように載置し、これらを押圧して該光硬化性転写シートの表面が該凹凸表面に沿って密着した積層体を形成する工程;
(6)該スタンパを有する積層体の光硬化性転写層を紫外線照射により硬化させ、次いでスタンパを除去することにより、光硬化性転写層の表面に凹凸を設ける工程;
を含む。
(7)光硬化性転写層の凹凸表面に反射層を設ける工程;
を含む。
即ち、表面に記録ピット及び/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらに該凹凸表面の凹凸に沿って反射層(半透明反射層も含む)が設けられた基板の該反射層上に、該反射層の凹凸表面に接触するように設けられた光硬化性組成物の硬化層を含む光情報記録媒体であって、
光硬化性組成物が、前記光硬化性シートの組成物であることを特徴とする光情報記録媒体;
表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する光情報記録基板の該反射層上に、表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する中間樹脂層が、その中間樹脂層の凹凸を持たない表面を基板表面の反射層に対向させて、基板表面の反射層上に、その凹凸に沿って設けられてなる光情報記録媒体であって、
中間樹脂層が、前記光硬化性転写シートの光硬化性転写層の硬化層であることを特徴とする光情報記録媒体;及び
表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する光情報記録基板の該反射層上に、表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する中間樹脂層が、その中間樹脂層の凹凸を持たない表面を基板表面の反射層に対向させて、基板表面の反射層上に、その凹凸に沿って設けられ、さらに凹凸表面及び反射層を有する1層以上の別の中間樹脂層が、中間樹脂層の凹凸を持たない表面をすでに設けられた中間樹脂層の反射層に対向させて、すでに設けられた中間樹脂層の反射層上に、その凹凸に沿って設けられてなる光情報記録媒体であって、
中間樹脂層が、前記光硬化性転写シートの光硬化性転写層の硬化層であることを特徴とする光情報記録媒体。
本発明の上記光硬化性組成物は、一般に、上記式(1)又は(2)の特定のチオウラシル誘導体、ポリマー(好ましくはガラス転移温度が80℃以上のポリマー)、光重合性官能基(一般に炭素炭素2重結合基、好ましくは(メタ)アクリロイル基)を有する反応性希釈剤(モノマー及びオリゴマー)、光重合性開始剤及び、所望により他の添加剤から構成される。
R3が、水素原子又は炭素原子数1〜12個のアルキル基を表し、
R4が、炭素原子数1〜20個のアルキレン基、又は途中にエーテル結合、エステル結合、シロキサン結合もしくはフェニレン基を有する炭素原子数2〜20個のアルキレン基を表し、そして
Zが、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、4−ビニルベンジルオキシ基、スチリル基、アリルオキシ基又はアリル基を表す。]
で表されるチオウラシル誘導体を含んでいる。
炭素原子数1〜12個のアルキル基の好ましい例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルを挙げることができる。さらに炭素原子数1〜4個のアルキル基が好ましく、その例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチルを挙げることができる。
R7が、水素原子、アルキル基またはフェニル基を表し、
R8が、炭素原子数2〜12個の2価の飽和炭化水素基、−CH2−C6H4−CH2−又は−(CH2)O−Si(CH3)2OSi(CH3)2−(CH2)P−(但し、o及びpはそれぞれ独立に1〜5の整数である。)を表し、
Yが、−COO−、−CH2O−又は−C6H4−CH2O−を表し、そして
R9が、水素原子又はメチル基を表す。]
で表される化合物であることが好ましい。
R5、R6及びR7が、水素原子であることが好ましく、
R8が、炭素原子数2〜12個の2価の飽和炭化水素基であることが好ましく、そして
R9が、水素原子又はメチル基であることが好ましい。
チオ尿素誘導体と、マロン酸誘導体を縮合反応させて、カルボエトキシチオウラシル誘導体を得、その後に脱エステル化反応によりカルボキシチオウラシル誘導体を得た後、これと重合性不飽和結合を有するアルコールを反応させることにより前記一般式(3)の重合性不飽和結合を有するチオウラシル誘導体を得ることができる。製造方法の詳細は、特許第3296476号の明細書の段落番号0028〜0149に記載されている。
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、
グリセリンジアクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、グリセリンジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパンアクリレートメタクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマー類;
ポリオール化合物(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、ビスフェノールAポリエトキシジオール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオール類、前記ポリオール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、水添ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩基酸又はこれらの酸無水物類との反応物であるポリエステルポリオール類、前記ポリオール類とε−カプロラクトンとの反応物であるポリカプロラクトンポリオール類、前記ポリオール類と前記、多塩基酸又はこれらの酸無水物類のε−カプロラクトンとの反応物、ポリカーボネートポリオール、ポリマーポリオール等)と、有機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ジシクロペンタニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4'−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2',4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等)の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることができる。これら光重合可能な官能基を有する化合物は1種又は2種以上、混合して使用することができる。
R2が水素原子、炭素原子数1〜5個のアルキル基又は炭素原子数1〜5個のヒドロキシアルキル基を表し、
R3が、水素原子又は炭素原子数1〜5個のアルキル基を表し、相互に同一でも異なっていても良く、
R4が炭素原子数1〜5個のアルキレン基を表し、
X及びYが、それぞれ独立してアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表し、そして
nが0又は1を表す。]
で表される。
本発明の光硬化性組成物は、上述のように、一般に、本発明の特定のチオウラシル誘導体、ガラス転移温度が80℃以上のポリマー、光重合性官能基(好ましくは(メタ)アクリロイル基)を有する反応性希釈剤(モノマー及びオリゴマー)、光重合性開始剤及び、所望により他の添加剤から構成される。ポリマーと反応性希釈剤との質量比は、20:80〜80:20、特に30:70〜70:30の範囲が好ましい。
本発明の光情報記録媒体の製造は、通常、上記のように円盤状で処理されるが、シート状で連続的に作成し、最後に円盤状にしてもよい。
<光硬化性転写シートの作製>
(ヒドロキシル基を有するポリマー1の作製)
ポリマー配合1
メチルメタクリレート 74.6質量部
n−ブチルメタクリレート 13.2質量部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 12.1質量部
AIBN 1.2質量部
トルエン 70質量部
酢酸エチル 30質量部
上記の配合の混合物を、穏やかに撹拌しながら、70℃に加熱して重合を開始させ、この温度で8時間撹拌し、側鎖にヒドロキシル基を有するヒドロキシル基を有するポリマー1(アクリル樹脂)を得た。固形分を36質量%に調製した(ポリマー溶液1)。
ヒドロキシル基を有するポリマー溶液1 100質量部(固形分)
ヘキサンジオールジアクリレート 100質量部
(KS−HDDA;共栄社化学(株)製)
トリメチロールプロパントリアクリレート
(TMP−A;共栄社化学(株)製) 20質量部
下記の構造を有する*チオウラシル化合物(1) 5質量部
ジイソシアネート(BXX5627、東洋インキ製造(株)製) 1質量部
イルガキュア184
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製) 1質量部
*チオウラシル化合物(1)
実施例1において、組成物配合1のチオウラシル化合物(1)の代わりに下記のチオウラシル化合物(2):
実施例1において、組成物配合1のチオウラシル化合物(1)の代わりに下記のチオウラシル化合物(3):
実施例1において、組成物配合1を下記の組成物配合2を使用した以外は、同様にして光硬化性転写シートを得た。
組成物配合2
ヒドロキシル基を有するポリマー溶液1 100質量部(固形分)
ヘキサンジオールジアクリレート(KS−HDDA) 100質量部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(TMP−A;共栄社化学(株)製) 20質量部
2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート
(G−201P;共栄社化学(株)製) 20質量部
前記チオウラシル化合物(1) 5質量部
ジイソシアネート(BXX5627、東洋インキ製造(株)製) 1質量部
イルガキュア651
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製) 1質量部
ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ) 0.05質量部
得られた光硬化性転写シートの光硬化性転写層の貯蔵弾性率は表1に示す通りであり、Tgは、−20℃であった。
実施例4において、組成物配合2のチオウラシル化合物(1)の代わりに前記のチオウラシル化合物(2)を使用した以外は、同様にして光硬化性転写シートを得た。
実施例4において、組成物配合1のチオウラシル化合物(1)の代わりに前記のチオウラシル化合物(3)を使用した以外は、同様にして光硬化性転写シートを得た。
実施例1において、組成物配合の調製にチオウラシル化合物(1)を使用しなかった以外は、同様にして光硬化性転写シートを得た。
(1−1)ガラス転移温度(Tg)の測定
得られた光硬化性転写シートから両側の剥離シートを除去し、長さ20mm、幅4mm(厚さ25μm)に裁断してサンプルとした。
得られた転写シートの転写層の貯蔵弾性率を、粘弾性測定装置としてレオストレスRS300(HAAKE社製)を用いて測定した。その際、φ=8mmのパラレルプレート治具を用いて、測定厚さ400μm(転写層を積層して使用)、測定温度25℃及び80℃にて、周波数1Hzにおいて測定した。
(2−1)基板、反射層及び硬化転写層の積層体(光情報記録媒体)の作製
光硬化性転写シートのロールを円盤状に打ち抜いた後、一方の剥離シートを除去し、得られた円盤状光硬化性転写シートを、射出成形により成形したピットとしての凹凸面を有するポリカーボネート基板(厚さ1.1mm)の凹凸面に設けられた厚さ40nmの銀合金(Ag・Cu・Nd(組成比98.4:0.7:0.9(質量))の半透過反射層上に、転写シート面と反射層が接触するように配置し、シリコーンゴム製のローラを用いて2kgの荷重で光硬化性転写シートを押圧し、積層体を形成した(図2の(3)に対応)。
(2−2)積層体における、硬化した転写層の反射層(Ag・Cu・Nd)に対する接着性(及びスタンパの剥離性)
積層体の作製(スタンパの剥離まで)を5回行い、得られた硬化転写層のスタンパへの移行の程度、及び硬化転写層の剥離の程度を観察した。
(1−1)と同様にして得られたサンプルに、積算光量300mJ/cm2の条件でUV照射し、(1−1)と同様にしてTgを測定した。
12a,12b 剥離シート
21 基板
23a,23b,23c,23d 反射層
11a,11b,11c 硬化した光硬化性転写層
24 スタンパ
26 有機ポリマーフィルム(カバー層)
Claims (32)
- 加圧により変形可能な光硬化性組成物からなる光硬化性転写層を有する光硬化性転写シートであって、
光硬化性組成物が、下記式(1)又は(2):
R3が、水素原子又は炭素原子数1〜12個のアルキル基を表し、
R4が、炭素原子数1〜20個のアルキレン基、又は途中にエーテル結合、エステル結合、シロキサン結合もしくはフェニレン基を有する炭素原子数2〜20個のアルキレン基を表し、そして
Zが、メタクリロイルオキシ基、アクリロイルオキシ基、4−ビニルベンジルオキシ基、スチリル基、アリルオキシ基又はアリル基を表す。]
で表されるチオウラシル誘導体を含んでいることを特徴とする光硬化性転写シート。 - 光硬化性組成物が、ポリマーと光重合性官能基を有する反応性希釈剤とを含む請求項1に記載の光硬化性転写シート。
- R5、R6及びR7が、水素原子を表し、
R8が、炭素原子数2〜12個の2価の飽和炭化水素基を表し、
Yが、−COO−、−CH2O−又は−C6H4−CH2O−を表し、そして
R9が、水素原子又はメチル基を表す請求項3に記載の光硬化性転写シート。 - ポリマーのガラス転移温度が80℃以上である請求項2及び請求項2を引用する請求項3〜4のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性転写層の300mJ/cm2の紫外線照射後のガラス転移温度が65℃以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性組成物のガラス転移温度が20℃未満である請求項1〜6のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- ポリマーが、アクリル樹脂である請求項2及び請求項2を引用する請求項3〜7のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、メチルメタクリレートの繰り返し単位を少なくとも50質量%含むアクリル樹脂である請求項8に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、光重合性官能基を有するアクリル樹脂である請求項8又は9に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、メチルメタクリレートと、アルコール残基が炭素原子数2〜10個のアルキルの(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも1種と、グリシジル(メタ)アクリレートとの共重合体で、且つ該グリシジル基に重合性官能基を有するカルボン酸を反応させて得られるものである請求項8〜10のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、メチルメタクリレートと、アルコール残基が炭素原子数2〜10個のアルキルの(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも1種と、重合性官能基を有するカルボン酸との共重合体で、且つ該カルボン酸基にグリシジル(メタ)アクリレートを反応させて得られるものである請求項8〜10のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、ヒドロキシル基を有するアクリル樹脂である請求項8又は9に記載の光硬化性転写シート。
- アクリル樹脂が、メチルメタクリレートと、アルコール残基が炭素原子数2〜10個のアルキルの(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも1種と、アルコール残基がヒドロキシル基を有する炭素原子数2〜4個のアルキルの(メタ)アクリル酸エステルの少なくとも1種との共重合体である請求項8、9又は13に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性組成物がさらにジイソシアネートを含む請求項1〜14のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- ポリマーの重量平均分子量が100000以上である請求項2及び請求項2を引用する請求項3〜15のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性組成物が、光重合開始剤を0.1〜10質量%含む請求項1〜16のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 380〜420nmの波長領域の光透過率が70%以上である請求項1〜17のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 380〜800nmの波長領域の光透過率が70%以上である請求項1〜18のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性転写層の厚さが5〜300μmである請求項1〜19のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性転写層の一方又は両方の表面に、剥離シートが設けられている請求項1〜20のいずれか1項に記載の光硬化性転写シート。
- 光硬化性転写シートが長尺状であり、かつ光硬化性転写層と剥離シートの幅が略同一である請求項21に記載の光硬化性転写シート。
- 下記の工程(2)〜(4):
(2)請求項21又は22に記載の光硬化性転写シートが両面に剥離シートを有する場合、その一方の剥離シートを除去する工程;
(3)表面に記録ピット及び/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらに該凹凸表面の凹凸に沿って反射層が設けられた基板の該反射層上に、該光硬化性転写シートの光硬化性転写層の表面が該反射層の凹凸表面に接触するように載置し、これらを押圧して該光硬化性転写シートの表面が該反射層の凹凸表面に沿って密着された積層体を形成する工程;及び
(4)該積層体からもう一方の剥離シートを除去する工程、
を含むことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 前記工程(2)の前に、
(1)光硬化性転写シートを円盤状に打ち抜く工程;又は
(1)光硬化性転写シートの光硬化性転写層と一方の剥離シートを円盤状に打ち抜き、もう一方の剥離シートをそのまま残す工程;
を行う請求項23に記載の光情報記録媒体の製造方法。 - 前記工程(4)を行った後、さらに
(5)該積層体の剥離シートが除去された光硬化性転写層の表面に、記録ピット及び/又はグルーブとしての凹凸を有するスタンパを該凹凸表面が転写層の表面に接触するように載置し、これらを押圧して該光硬化性転写シートの表面が該凹凸表面に沿って密着した積層体を形成する工程;
(6)該スタンパを有する積層体の光硬化性転写層を紫外線照射により硬化させ、次いでスタンパを除去することにより、光硬化性転写層の表面に凹凸を設ける工程;
を含む請求項23又は24に記載の光情報記録媒体の製造方法。 - 前記(6)の紫外線照射を少なくとも300mJ/cm2の照射エネルギーで行う請求項25に記載の光情報記録媒体の製造方法。
- 前記(6)で得られる光硬化性転写層のガラス転移温度が65℃以上である請求項25又は26に記載の光情報記録媒体の製造方法。
- 前記(5)〜(6)の工程を行った後、さらに
(7)光硬化性転写層の凹凸表面に反射層を設ける工程;
を含む請求項25〜27のいずれか1項に記載の光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項23〜28のいずれかに記載の製造方法により得られる光情報記録媒体。
- 表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する光情報記録基板の該反射層上に、その凹凸に沿って請求項1〜22のいずれか1項に記載の光硬化性転写シートの光硬化性転写層の硬化層が設けられていることを特徴とする光情報記録媒体。
- 表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する光情報記録基板の該反射層上に、表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する中間樹脂層が、その中間樹脂層の凹凸を持たない表面を基板表面の反射層に対向させて、基板表面の反射層上に、その凹凸に沿って設けられてなる光情報記録媒体であって、
中間樹脂層が、請求項1〜22のいずれか1項に記載の光硬化性転写シートの光硬化性転写層の硬化層であることを特徴とする光情報記録媒体。 - 表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する光情報記録基板の該反射層上に、表面に記録ピットおよび/又はグルーブとしての凹凸を有し、さらにその凹凸表面に形成された反射層を有する中間樹脂層が、その中間樹脂層の凹凸を持たない表面を基板表面の反射層に対向させて、基板表面の反射層上に、その凹凸に沿って設けられ、さらに凹凸表面及び反射層を有する1層以上の別の中間樹脂層が、中間樹脂層の凹凸を持たない表面をすでに設けられた中間樹脂層の反射層に対向させて、すでに設けられた中間樹脂層の反射層上に、その凹凸に沿って設けられてなる光情報記録媒体であって、
中間樹脂層が、請求項1〜22のいずれか1項に記載の光硬化性転写シートの光硬化性転写層の硬化層であることを特徴とする光情報記録媒体。
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JP2006142922A JP5158923B2 (ja) | 2006-05-23 | 2006-05-23 | 光硬化性転写シート、これを用いた光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録媒体 |
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