JP5156799B2 - 駐輪装置 - Google Patents
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Description
このような駐輪装置では、自転車を載置する自転車用架台やこれを昇降させるスライダの重量が重い上に、これに自転車を載せるとその自転車の重量が更に加わることから、自転車を載せた自転車用架台を上昇させようとすると、その操作に相当大きな力が必要となる。
しかし、自転車用架台に載置される自転車にあっては、近来より需要傾向が高くかつ重量が24〜25kgと重い電動自転車などが載置されることもある。このため、第二の定荷重手段の発する力を十分に大きく設定していても、この第二の定荷重手段の発する力自体が21、22kg程度の自転車を載置した場合を考慮して設定されたものであることから、電動自転車などのように20kgを大きく超える重い自転車を載置した場合には、自転車の重量が第二の定荷重手段の発する力を上回って自転車用架台が上昇位置から不慮に下降するおそれがある。
この特定事項により、自転車用架台は、16kg〜20kg程度の自転車が載置されると、上昇付勢手段の発する力により上昇位置で保持される。
その場合、自転車用架台は、電動自転車などのように20kgを大きく超える自転車が載置されても、スライダが昇降用支柱の上昇位置にあるときつまり自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置に位置付ければ、上昇位置係脱手段によってスライダが係合されて自転車用架台が上昇位置に保持される。そして、上昇位置係脱手段によって上昇位置に保持された自転車用架台を下降させる場合には、上昇位置において下降移動が規制された自転車用架台をさらに上方へ上昇移動させるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、上昇位置係脱手段によるスライダの係合状態が離脱され、自転車用架台の下降動作が許容される。
このように、自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置に位置付けるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、自転車用架台が上昇位置に保持されることになる。これにより、重い自転車を載置した際の上昇位置からの自転車用架台の不慮の下降を非常に簡単な操作で確実に防止することが可能となる。
しかも、自転車用架台を上昇位置から下降させる場合にも、昇降用支柱の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台を上昇位置からさらに上方へ上昇移動させるだけで、スライダの係合状態が離脱される。これにより、重い自転車を載置した際の上昇位置からの自転車用架台の下降移動を非常に簡単な操作で許容させることが可能となる。
この場合には、自転車用架台は、電動自転車などのように20kgを大きく超える自転車が載置されても、スライダが昇降用支柱の上昇位置にあるときつまり自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置に位置付ければ、基端がスライダに回動自在に支持されたスライダ側係合部材のリンク先端のローラが支柱側係合部材の係合面に係合し、これによって自転車用架台が上昇位置に保持される。そして、上昇位置係脱手段によって上昇位置に保持された自転車用架台を下降させる場合には、上昇位置において下降移動が規制された自転車用架台をさらに上方へ上昇移動させるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、この自転車用架台の上昇移動に伴って係合面から離脱面を通って上記ローラが離脱し、自転車用架台の下降動作が許容される。
このように、自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台を昇降用支柱の上昇位置に位置付けるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、自転車用架台が上昇位置に保持されることになる。これにより、重い自転車を載置した際の上昇位置からの自転車用架台の不慮の下降を非常に簡単な操作で確実に防止することができる。
しかも、自転車用架台を上昇位置から下降させる場合にも、昇降用支柱の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台を上昇位置からさらに上方へ上昇移動させるだけで、この上昇移動に伴って係合面から離脱面を通ってローラが離脱し、重い自転車を載置した際の上昇位置からの自転車用架台の下降移動を非常に簡単な操作で許容させることができる。
図1は本発明に係る駐輪装置の概略構成を示し、この駐輪装置1は、昇降用支柱2と、この昇降用支柱2に昇降可能に支持されたスライダ3と、このスライダ3に基端部が取り付けられて当該スライダ3で昇降する自転車用架台4とを備えている。
上記上昇移動禁止装置6は、スライダ3にピン(図示せず)を介して略中央部が前後方向に揺動自在に支持された略S字状のロックアーム62と、このロックアーム62の上端に設けられ、自転車用架台4に載置した自転車B2の前輪B21の一部を切欠部で下落させて位置決めした際にその前輪B21との当接によりロックアーム62を後方へ揺動させる当接片63と、上記ロックアーム62の下端に設けられ、上記ロックアーム62(当接片63)の前方への揺動時に昇降用支柱2の下端に係合する一方ロックアーム62(当接片63)の後方への揺動時に昇降用支柱2の下端との係合を解除する係合片64と、上記ロックアーム62と上記スライダ3とに係止され、上記ロックアーム62(当接片63)を前方へ揺動させるように付勢するねじりコイルばね(図示せず)とを備えている。この場合、ねじりコイルばねによりロックアーム62(当接片63)を前方へ揺動させることで、昇降用支柱2の下端にロックアーム62下端の係合片64を係合させ、自転車用架台4に自転車B2が載置されない状態での不慮のスライダ3の上昇移動を禁止して自転車用架台4を下降位置に保持している。一方、図5に示すように、自転車用架台4に載置した自転車B2の前輪B21の一部を切欠部で下落させて位置決めした際にその前輪B21に当接片63を当接させてロックアーム62を後方へ揺動させることで、自転車用架台4に自転車B2を載置した状態での上昇付勢手段5によるスライダ3の上昇移動を許容して自転車用架台4を上昇位置(図5に二点鎖線で示す位置)に保持している。なお、図5中B22は、自転車B2の後輪である。
その場合、自転車用架台4は、電動自転車などのように20kgを大きく超える重い自転車B2が載置されても、スライダ3が昇降用支柱2の上昇位置にあるときつまり自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置(図5に二点鎖線で示す位置)に位置付ければ、上昇位置係脱手段7によってスライダ3が係合されて自転車用架台4が上昇位置に保持される。具体的には、重い自転車B2を載置した自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置に位置付ければ、図4に示すように、基端がスライダ3に回動自在に支持されたスライダ側係合部材71のリンク711先端のローラ712が支柱側係合部材72の係合面721に対し昇降用支柱2の背面側及び下方から係合し、これによって自転車用架台4が上昇位置に保持される。
このため、自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置に位置付けるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、自転車用架台4が上昇位置に保持されることになる。これにより、重い自転車B2を載置した際の上昇位置からの自転車用架台4の不慮の下降を非常に簡単な操作で確実に防止することができる。
このため、自転車用架台4を下降させる場合にも、自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置において煩わしいハンドルの操作を行わなくとも、自転車用架台4を昇降用支柱2の上昇位置よりもさらに上方に上昇移動させるだけの非常に簡単な操作を行うだけで、重い自転車B2を載置した際の上昇位置からの自転車用架台4の下降移動を許容させることができる。
2 昇降用支柱
3 スライダ
4 自転車用架台
5 上昇付勢手段
B1 一般的な自転車
B2 重い自転車
7 上昇位置係脱手段
71 スライダ側係合部材
72 支柱側係合部材
711 リンク
712 ローラ
721 係合面
722 離脱面
Claims (2)
- 自転車用架台の基端側部分のスライダが昇降用支柱に昇降可能に配設され、上記スライダを上昇付勢手段により上昇付勢するようにしてなる駐輪装置において、
上記上昇付勢手段は、上記自転車用架台の重量に自転車の重量を加味した状態で上記スライダを上昇付勢するものであり、
上記昇降用支柱と上記スライダとの間には、上記自転車用架台を上記昇降用支柱の上昇位置に位置付けたときに上記スライダを係合して当該自転車用架台の下降移動を規制する一方、その上昇位置において下降移動が規制された自転車用架台をさらに上方へ上昇移動させたときに上記スライダの係合状態を離脱させて上記自転車用架台の下方への下降移動を許容する上昇位置係脱手段が設けられていることを特徴とする駐輪装置。 - 上記上昇位置係脱手段は、
上記スライダに揺動自在に設けられたスライダ側係合部材と、上記昇降用支柱に設けられた支柱側係合部材とで構成され、
上記スライダ側係合部材は、
基端が上記スライダに回動自在に支持された上下方向へ延びるリンクと、
上記リンクの先端に回動自在に支持されたローラと、
を備えている一方、
上記支柱側係合部材は、
上記自転車用架台を上記昇降用支柱の上昇位置に位置付けたときに上記ローラを係脱自在に係合する係合面と、
この係合面に連設され、上記昇降用支柱の上昇位置よりも上方への自転車用架台の上昇移動に伴って上記係合面から上記ローラを離脱させる離脱面と、
を備えており、
上記ローラは、上記自転車用架台を上記昇降用支柱の上昇位置に位置付けたときに上記係合面に対し係合するように付勢されている請求項1に記載の駐輪装置。
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