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JP5156066B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料と空気との混合気の燃焼により発生した燃焼ガスをタービンに供給する複数の燃焼器と、点火栓と、燃焼器同士の間で火炎を伝播させる火炎伝播管とを備えるガスタービン燃焼器に関する。
従来一般に採用されているガスタービンが備えるガスタービン燃焼器として、複数個の缶型の燃焼器を備えたものが知られており、その各々の燃焼器は、燃料と圧縮空気とを反応させて、タービンを回転駆動するための高温高圧の燃焼ガスを生成するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
これら複数個の燃焼器はタービンロータの周方向に沿った円上に配置されていて、周方向で隣接する燃焼器同士は連結パイプによって結合され、該連結パイプの内部に火炎伝播管が設置されている。火炎伝播管は管状となっており、接続された燃焼器の圧力差によって、火炎伝播管の中を燃焼ガスが通過する。
始動の際、ガスタービンは外部駆動装置によって駆動されて、点火回転速度まで回転速度が上昇し、その後、全ての燃焼器に燃料と空気が導入される。そして、1つあるいは2つの燃焼器に設置した点火栓をスパークさせることにより燃焼が開始する。燃焼器内での燃焼により高温の燃焼ガスが発生するため,燃焼器内部の圧力が上昇する。隣接する燃焼器が未点火の状態にある場合、点火した燃焼器との差圧により、火炎伝播管を通じて、高温の燃焼ガスが未点火の燃焼器へ流入する。こうして1つあるいは2つの燃焼器だけの点火から始まって、隣接する各々の燃焼器が点火され、全ての燃焼器が点火される。
特許第3940705号公報
ところで、ガスタービン燃焼器を構成する複数個の燃焼器のそれぞれが備えるバーナが、混合室を形成する混合室壁と燃料ノズルとを備え、前記混合室壁には、燃焼用空気を、燃料ノズルから供給された燃料と共に前記混合室に導入する複数の空気導入通路が設けられることにより、空気導入通路内および混合室において燃料と空気との混合気が促進されて、予混合燃焼によるNOxの低減が可能になる。
一方、ガスタービン始動時の点火特性や火炎伝播特性は、混合気の燃料濃度が濃い(すなわち、燃空比が大きい)ほど、良好な特性を示すが、予混合燃焼では、混合室での混合気の燃料濃度は均一化される傾向にあるため、ガスタービン始動時の点火特性や火炎伝播特性が低下することがある。
本発明の目的は、ガスタービン燃焼器において、バーナの混合室壁に設けられた空気導入通路内および混合室内で燃料と空気との混合が促進されることにより、予混合燃焼によるNOxの低減を図りながら、点火特性や火炎伝播特性の向上を図ることにある。
請求項1記載の発明は、燃料と圧縮機から導入された燃焼用空気との混合気が燃焼して生成した燃焼ガスをガスタービンに供給する複数個の燃焼器と、前記混合気に点火する点火栓と、前記燃焼器同士の間で前記混合気の燃焼による火炎を伝播させる火炎伝播管とを備えるガスタービン燃焼器において、前記燃焼器は、前記燃焼器の軸線方向で下流に向かって開放する混合室を形成する混合室壁と、燃料を供給する燃料ノズルとを有するバーナを備え、前記混合室壁には、燃焼用空気を、前記燃料ノズルからの燃料と共に前記混合室に導入する複数の空気導入通路が設けられ、前記空気導入通路から前記混合室に噴出した燃焼用空気および燃料が、前記点火栓および前記火炎伝播管の少なくとも一方に指向して流れるガスタービン燃焼器である。
これによれば、複数個の燃焼器と点火栓と火炎伝播管とを備えるガスタービン燃焼器において、各燃焼器が備えるバーナの混合室に燃焼用空気を導入する空気導入通路から、燃焼用空気が燃料ノズルから供給された燃料と共に混合気になって混合室内に噴出し、噴出した該混合気は点火栓および火炎伝播管の少なくとも一方に指向して流れる。この結果、点火栓および火炎伝播管の少なくとも一方の設置位置およびその近傍には、燃料濃度の濃い混合気が存在するので、点火しやすくなり、点火特性および火炎伝播特性の少なくとも一方が向上し、ガスタービンの始動性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のガスタービン燃焼器において、前記混合室壁には、複数の前記空気導入通路が、前記軸線方向または径方向に第1列および第2列に並んで配置され、前記点火栓に指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第1列に属し、前記火炎伝播管に指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第2列に属するものである。
これによれば、点火栓および火炎伝播管に指向させる混合気を噴出する空気導入通路が、第1,第2列にそれぞれ振り分けられて設けられるので、混合室壁における空気導入通路の配置や形状の自由度が大きくなって、点火特性および火炎伝播特性向上の観点で好適な空気導入通路の設計が容易になる。
請求項3記載の発明は、前記バーナである中央バーナと、前記中央バーナに対して外周側に配置された複数の外周バーナとを備える請求項1記載のガスタービン燃焼器において、前記中央バーナは、前記混合室である中央混合室を形成する前記混合室壁である中央混合室壁と、前記燃料ノズルである中央燃料ノズルとを有し、前記外周バーナは、前記軸線方向で下流に向かって開放する外周混合室を形成する外周混合室壁と、前記外周混合室に燃料を供給する外周燃料ノズルとを有し、前記中央混合室壁には、複数の前記燃焼用空気導入通路が、前記軸線方向に第1列および第2列に並んで設けられ、前記点火栓および前記火炎伝播管の少なくとも一方を指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第1列に属し、前記第2列に属する前記空気導入通路から噴出する燃焼用空気は、前記外周混合室の出口に指向して流れるものである。
これによれば、空気導入孔から燃料と共に噴出した燃焼用空気は、外周バーナの出口に指向して噴出することにより、外周バーナの出口には第2列に属する空気導入通路から噴出した混合気の燃焼により高温の燃焼ガスが供給されるので、外周バーナから供給される混合気の燃焼が容易になり、例えば外周バーナでの混合気の燃料濃度が低い場合にも、容易に燃焼を開始させることができる。この結果、外周バーナを備える燃焼器の燃焼性が向上して、ガスタービンの運用負荷範囲の拡大が可能になる。
さらに、空気導入通路が、第1,第2列にそれぞれ振り分けられて設けられるので、混合室壁における空気導入通路の配置や形状の自由度が大きくなって、点火特性または火炎伝播特性向上、メインバーナからの混合気の燃焼開始の容易化の観点で好適な空気導入通路の設計が容易になる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のガスタービン燃焼器において、前記中央バーナの前記第2列を構成する前記空気導入通路の個数が、前記外周バーナの個数の整数倍であるものである。
これによれば、空気導入通路の個数が、外周バーナの個数の整数倍であることで、外周バーナに指向して流れる混合気を噴出する空気導入通路を、外周バーナ毎に均等に割り当てることができ、しかもそのための複数の空気導入通路の配置や形状の均等化が容易になるので、バーナの構造を簡単化しながら、燃焼安定性の向上が可能になる。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載のガスタービン燃焼器において、前記第1列および前記第2列のうちで、前記軸線方向で上流側の列を構成する前記空気導入通路は6個であり、下流側の列を構成する前記空気導入通路は12個であり、前記外周バーナは、4個または6個であるものである。
これによれば、下流側列には、上流側列よりも多くの空気導入通路があるので、下流に向かって流れる混合気をより確実に指向させることができる。また、下流側列の空気導入通路の個数が、外周バーナの個数の整数倍になるので、請求項4記載の発明と同様の効果が奏される。
本発明によれば、ガスタービン燃焼器において、空気導入通路内および混合室内で燃料と空気との混合が促進されることにより、予混合燃焼によるNOxの低減が可能になり、しかも点火特性や火炎伝播特性の向上が可能になる。
本発明の実施例1に係るガスタービン燃焼器を備えるガスタービンが使用されたガスタービンプラントの要部概略断面図である。 図1のガスタービン燃焼器が備える燃焼器および火炎伝播管を説明する概略図である。 図1の要部拡大図であり、バーナの空気導入孔は簡略に示されている。 図3のIV−IV線での断面図である。 図3のV−V線での断面図である。 実施例1の変形実施例を示し、図3の要部に相当する図である。 本発明の実施例2を示し、図3に相当する図である。 実施例2において、図4に相当する図である。 実施例2において、ガスタービンの負荷とバーナの燃料流量との関係を示すグラフである。 本発明の実施例3を示し、図3に相当する図である。 実施例3において、図4に相当する図である。 実施例3において、図9に相当するグラフである。 本発明の実施例4を示し、図3に相当する図である。 実施例4において、図4に相当する図である。
以下,本発明の実施例に係るガスタービン燃焼器について、図1〜図14を参照して説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1に係るガスタービン燃焼器4について,図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1を参照すると、ガスタービン1を備えるガスタービンプラントは、該ガスタービン1により駆動される駆動対象としての発電機2を備える発電用ガスタービンプラントである。
ガスタービン1は、空気を圧縮する圧縮機3と、圧縮機3で得られた圧縮空気の一部である燃焼用空気により燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成するガスタービン燃焼器4と、ガスタービン燃焼器4で生成した高温高圧の燃焼ガスにより駆動されて回転するタービン5と、該燃焼ガスをガスタービン燃焼器4からタービン5に導くトランジションピース6と、ガスタービン燃焼器4に気体燃料(例えば、液化天然ガス)である燃料を供給する燃料供給系統7と、圧縮機3から吐出された圧縮空気が流れる車室9を形成すると共にガスタービン燃焼器4を支持するケーシング8とを備える。
圧縮機3および発電機2は、タービン5に連結されて、該タービン5により回転駆動される。車室9にはトランジションピース6が収容される。
図2を併せて参照すると、ガスタービン燃焼器4は、タービン5および圧縮機3の回転中心線C1を中心とする周方向に等しい間隔をおいて配置された複数個の、ここでは10個の缶型の燃焼器10と、燃料と燃焼用空気とが混合して生成された混合気に点火する点火栓13と、燃焼器10同士を連結する連結パイプ14と、連結パイプ14の内部に収容されると共に燃焼器10同士の間で混合気の燃焼による火炎を伝播させる火炎伝播管15とを備える。
ガスタービン燃焼器4を構成する全ての燃焼器10のうち、一部の燃焼器10は、点火栓13が設けられた1または複数個の、ここでは2個の特定燃焼器としての第1燃焼器11であり、残りの燃焼器10は、点火栓13が設けられていない第2燃焼器12である。第1燃焼器11および第2燃焼器12は、第1燃焼器11における点火栓13に関連する構造を除いて、基本的に同じ構造を有する。なお、以下の説明では、第1,第2燃焼器11,12に関して、両者を区別しない場合、単に燃焼器10と記載する。
図1,図3を参照すると、燃料と燃焼用空気との混合気が燃焼して生成した燃焼ガスをガスタービン1に供給する各燃焼器10は、燃焼室20を形成する円筒状の内筒21と、内筒21を囲んで配置されると共に内筒21との間に圧縮機3からの燃焼用空気が流れる環状形状の空気通路23を形成する円筒状の外筒22と、上流端壁を構成するエンドカバー24と、燃焼器軸線C2上に配置されると共に燃焼用空気および燃料を燃焼室20に供給するバーナ30と、バーナ30の出口に配置されて燃焼火炎の保炎を補助する保炎部材としての保炎プレート25とを備える。
そして、圧縮機3で圧縮された空気は、圧縮機3から車室9内に流入し、その一部が燃焼用空気として燃焼器10に供給される。
なお、燃焼器軸線C2(図2も参照)は、内筒21または燃焼室20の中心軸線であり、軸線方向は燃焼器軸線C2に平行な方向であり、特に断らない限り、径方向および周方向は、それぞれ、燃焼器軸線C2を中心とした径方向および周方向であるとする。
また、上流および下流は、それぞれ、バーナ30での燃焼用空気またはバーナ30および燃焼室20での燃焼ガスの、軸線方向における流れに関してのものであるとする。
燃焼器軸線C2上に中心がほぼ位置するように配置されるバーナ30は、軸線方向で燃焼室20に向かって開放する混合室31を形成する混合室壁32と、燃料を供給する燃料ノズル38とを有する。混合室壁32は、軸線方向で燃焼室20よりも上流側に配置されると共に、燃焼器軸線C2を中心軸線として軸線方向で燃焼室20に向かって径方向に拡開した中空円錐形状であり、その内部に、円錐面形状の混合室壁面33により、下流に向かって頂角αで拡開した円錐形状の混合室31を形成する。したがって、混合室壁面33は頂角αの円錐面形状である。
混合室壁32には、混合室31の内部に燃焼用空気を導入する複数の空気導入通路をそれぞれ形成する複数の空気導入孔35,36,37が設けられる。直線状の円孔である空気導入孔35,36,37は、混合室壁面33に対しそれぞれ異なる角度β1,β2,β3を形成している。各角度β1,β2,β3は、空気導入孔35,36,37の中心線と円錐面形状の混合室壁面33の母線(混合室壁面33と、燃焼器軸線C2を含む平面との交線である。)とがなす角度である。
燃料供給系統7は、燃料供給装置41と燃料分配器42と燃料供給配管43とを備える。燃料ノズル38には,燃料供給装置41からの燃料を、各燃焼器10に分配する燃料分配器42を介して導くための燃料供給配管43が接続される。そして、燃料供給配管43からの燃料が燃料マニホルド部38aを有する燃料ノズル38に供給され、燃料ノズル38から噴出した燃料が、全ての空気導入孔35,36,37のそれぞれの内部に供給されるように配置されている。したがって、各空気導入孔35,36,37は、燃焼用空気を、燃料ノズル38から供給された燃料と共に、該燃料との混合気を生成しながら混合室31に導入する。
2つの燃焼器11のそれぞれにおいて、点火栓13は、その点火部13aが燃焼室20内に位置するように外筒22に取り付けられる。
また、周方向で互いに隣接する燃焼器10同士は,その外筒22同士を連結する連結パイプ14により連結される。そして、これら燃焼器10の燃焼室20同士または内筒21同士は、火炎伝播管15により連通している。火炎伝播管15の両端開口は、燃焼室20に開放している出入口15aを構成する。ここで、各出入口15aは、隣接する燃焼器10への火炎の入口、および該隣接する燃焼器10からの火炎の出口になり得ることを意味する。
そして、点火栓13を備える燃焼器11での該点火栓13により点火された混合気が燃焼して生成された燃焼ガスにより、内筒21の内部である燃焼室20における圧力が上昇して、火炎伝播管15で連通した隣接する燃焼器12の燃焼室20との間に圧力差が生じ、この圧力差によって該隣接燃焼器12へ送り込まれた燃焼ガス27が、該隣接燃焼器12で生成された混合気に点火する。同様に、隣接する燃焼器12の点火が火炎伝播管15により順次行われて、全ての燃焼器10が点火される。
図3,図4を参照すると、混合室壁32に形成された空気導入孔35〜37は、軸線方向に複数列に並ぶように、この実施例1では第1〜第3列R1〜R3の3列に並ぶように配置されている。これら列R1〜R3のそれぞれは、軸線方向での形成位置での円周上において、周方向に間隔をおいて環状に配置された1個以上の、ここでは複数個の空気導入孔35〜37により構成される。
なお、図の煩雑さを避けるために、図4では、図3に図示されている構造の一部が省略されている。
そして、混合室壁32には、図4,図5に部分的に示されるように、各列R1〜R3に属する複数の空気導入孔35〜37が、燃焼器軸線C2を中心に同心状に配置されている。また、各空気導入孔35〜37から噴出した燃焼用空気により混合室31内で旋回流が生成されるように、空気導入孔37は周方向に偏向されて形成され、空気導入孔35,36は軸線方向および周方向に偏向されて形成されている。
また、軸線方向での第1列R1および第2列R2の位置に関し、第1,第2列R1,R2のうちで、第1列R1は上流側に位置する上流側列であり、第2列R2は、下流側に位置する下流側列である。また、第2列R2は、第1列R1よりも径方向外方に位置し、第1列R1よりも大径の円周上に配置される。
図4を参照すると、各燃焼器10において、空気導入孔35〜37のうちの1個以上の、この実施例では複数個の特定空気導入通路としての特定空気導入孔35a,35bから混合室31内に噴出した燃焼用空気が、該特定空気導入孔35a,35bを燃焼用空気と共に流れる燃料と共に、内筒21に設置した点火栓13の点火部13aおよび火炎伝播管15の出入口15aの設置位置に指向するように、該特定空気導入孔35a,35bが軸線方向および周方向に偏向して形成されている。
具体的には、燃焼器11では、第1特定空気導入孔35aから噴出した燃焼用空気および燃料の混合気m1が,点火部13aに指向して流れ、2個の第2特定空気導入孔35bから噴出した燃焼用空気および燃料の混合気m2が、2つの火炎伝播管15の出入口15aに指向して流れる。
また、燃焼器12(図1参照)では、第2特定空気導入孔35bから噴出した燃焼用空気および燃料の混合気が、2個の火炎伝播管15の出入口15aに指向して流れる。
図5を参照すると、空気導入孔37はバーナ30のバーナ中心線でもある燃焼器軸線C2からオフセット距離sだけオフセットされた位置に形成されているため、空気導入孔37から流入した混合気は混合室31内で旋回流を生成する。空気導入孔35,36についても、空気導入孔37と同様に、前記バーナ中心線からオフセット距離sだけオフセットされた位置に形成されているため,混合室31内で旋回流を生成することが可能となる。そして、この旋回流によってバーナ30の下流部に安定した循環流が生成され、燃焼安定性を確保することが可能となる。
本実施例では、第1列R1に属する空気導入孔35のうちの特定空気導入孔35a,35bから噴出した混合気m1,m2が点火栓13や火炎伝播管15に指向して流れるように空気導入孔35を形成すべく、混合室31を形成する混合室壁32の頂角αと、空気導入孔35の形成角度β2と、前記バーナ中心線(または、燃焼器軸線C2)からのオフセット距離sによって混合気の流れ方向が決定される。
また、本実施例では、空気導入孔35〜37を形成する混合室31の内径d(図5参照)に対する前記バーナ中心線からオフセット距離sの比s/dをそれぞれ任意に設定することによって,空気導入孔35から噴出した燃料と燃焼用空気の混合気m1,m2(図4参照)を、点火栓13や火炎伝播管15の設置位置に偏向させると共に、空気導入孔35〜37の比s/dを制御することでバーナ30の下流部に燃焼安定性に必要な循環流を生成することが可能となるため、点火特性や火炎伝播特性に優れ、安定に燃焼するガスタービン燃焼器4を提供することが可能となる。
図3,図4を参照すると、このように構成されたガスタービン燃焼器4において、ガスタービン1の始動時に、ガスタービン燃焼器4の点火時には、燃料供給装置41(図1も参照)からの燃料が燃料ノズル38に供給される。燃料は燃料ノズル38から各空気導入孔35〜37に向かって噴出し、空気導入孔35〜37の内部や混合室31において燃焼用空気と混合し混合気を生成する。そして、空気導入孔35〜37から噴出した混合気が点火栓13のスパークによって点火され、予混合燃焼が行われる。
その際、第1〜第3列R1〜R3のうちの第1列R1、すなわち上流側から2番目(図3で、左から2番目)を構成する空気導入孔35の特定空気導入孔35a,35bから、混合気m1,m2が点火栓13の点火部13aおよび火炎伝播管15の出入口15aに指向し噴出するように特定空気導入孔35a,35bを形成してある。
このため、燃焼器11においては、点火栓13の点火部13aおよびその近傍には、燃料濃度の濃い(すなわち、燃空比が大きい)混合気が存在するため、点火しやすくなり点火特性が向上する。
また、燃焼器11が点火すると燃焼室20の圧力が上昇するため、燃焼ガス27は隣接する未点火の燃焼器11に火炎伝播管15を介して噴出することになるが,本実施例では特定空気導入孔35a,35bから、混合気m2が火炎伝播管15の出入口15aに指向して噴出しているので、燃焼器11での出入口15a(この場合、出口として機能する。)およびその近傍には、燃料濃度の濃い混合気が存在するため、温度の高い燃焼ガスを生成することができる。このため、この高温の燃焼ガス(火炎)が火炎伝播管15を通って隣接する燃焼器12の燃焼室20に噴出する。
一方、燃焼器11からの火炎が伝播する隣接する燃焼器12では、特定空気導入孔35bからの燃料濃度の濃い混合気が,火炎伝播管15の出入口15a(この場合、入口として機能する。)に指向して噴出しているため、燃焼器11から火炎伝播管15を通って流入した燃焼ガスによって火炎伝播がしやすくなって燃焼の開始が容易になり、火炎伝播特性が向上する。
本実施例1では、混合室壁32が頂角αで形成されると共に円錐形状の混合室31を形成し、かつ燃料ノズル38から噴出した燃料と空気導入孔35〜37から噴出した燃焼用空気および燃料が混合室31内で混合するため、均一化が向上した混合気での予混合燃焼により、NOx排出量が一層低減される効果や、混合室31内での混合気の旋回流が混合室壁32によって拘束されることで、旋回強度が増加して燃焼安定性が向上する効果が期待できる。
さらに,混合室壁32が中空円錐形状であることにより、混合室壁32における空気導入孔35〜37の形成領域が、混合室壁32が例えば環状形状の平板である場合に比べて増加するので、空気導入孔35〜37の個数や空気導入孔35〜37の径などの空気導入孔仕様を決めるときの自由度が増加する利点があり、また空気導入孔35〜37の形成が容易になる。
内筒21における点火栓13または火炎伝播管15の軸線方向位置は、内筒21の内径をD、内筒21の上流端からの軸線方向での点火部13aまたは出入口15aまでの距離をLとしたとき、比L/Dは0.3<L/D<0.7範囲となる場合が、設計上多い。このため、特定空気導入孔35a,35bから噴出した混合気が、内筒21において0.3<L/D<0.7となる位置を指向するように特定空気導入孔35a,35bを形成するのが望ましい。
また、点火栓13は,内筒21に挿入する径方向位置を調整することで,点火特性を改善できるため,点火栓13と火炎伝播管15の軸方向位置が著しく異なる場合は,火炎伝播管15の出入口15aの形成位置に指向して混合気m2が噴出するよう特定空気導入孔35bを形成するのが望ましい。
なお、空気導入孔35〜37が軸線方向に複数列に並ぶように形成された場合、実施例1の変形実施例として、1つの列である第1列R1に属する空気導入孔35からの混合気m1を点火栓13の点火部13aに指向するように該空気導入孔35が偏向して形成され、第1列R1とは別の列である第2列R2の空気導入孔36からの混合気m2が火炎伝播管15の出入口15aに指向して噴出するように該空気導入孔36が偏向して形成され、さらに残りの列である第3列R3(1以上の列であってもよい。)があるときは、該第3列R3の空気導入孔37からの混合気が混合室31内に旋回流を生成することで燃焼安定性に寄与するように該空気導入孔37が形成されてもよい。
これにより、実施例1と同様に、点火特性や火炎伝播特性が向上して、ガスタービン1の始動性が向上すると共に燃焼安定性に優れたバーナ30を提供することが可能となる。
また、点火部13aおよび出入口15aに指向させる混合気m1,m2を噴出する特定空気導入孔35a、35bが、第1,第2列R1,R2にそれぞれ振り分けられて設けられるので、混合室壁32における空気導入通路35,36の配置や形状の自由度が大きくなって、点火特性および火炎伝播特性向上の観点で好適な空気導入孔35,36の設計が容易になる。
また,実施例1に係るガスタービン燃焼器4では,ガスタービン1の燃料として気体燃料に加え,液体燃料(例えば、A重油や軽油)が使用される場合がある。実施例1のこの別の変形実施例を、図3,図4を参照しながら、主に図6を参照して説明する。
燃焼器10は、前述した第1燃料としての気体燃料を供給する第1燃料ノズルとしての燃料ノズル38を備えるバーナ30の混合室31の上流側に配置されて第2燃料としての液体燃料を噴射する第2燃料ノズルとしての液体燃料ノズル39を備える。液体燃料ノズル39には、燃料供給系統7が備える燃料供給装置44から液体燃料が供給される。
液体燃料ノズル39は液体燃料を噴霧し、混合室31内の高温の燃焼用空気5と混合し蒸発させて燃焼させるもので、液体燃料を小さな液滴に微粒化する役目を担う。液体燃料を微粒化するには、空気のせん断力を利用して微粒化する空気噴霧式燃料ノズルと、液体燃料の供給圧力を利用して微粒化する圧力噴霧式燃料ノズルがあるが、本実施例にはいずれの方式、または上記した以外の噴霧方式による液体燃料ノズルを適用しても本発明の効果を適用できる。
本実施例では液体燃料ノズル39が、バーナ30の燃焼器軸線C2上で、且つ混合室31の上流側に設置されているため、液体燃料ノズル39から円錐状に噴霧した液滴は、バーナ30の空気導入孔35〜37から噴出する燃焼用空気と混合室31内で混合する。
実施例1と同様に、空気導入孔35からの燃焼用空気は、内筒21に設置した点火栓13の点火部13aと火炎伝播管15の出入口15aに指向して噴出するように空気導入孔35が軸線方向および周方向に偏向して形成されているため、点火部13aや出入口15aの設置位置には、空気導入孔35からの混合気と液体燃料ノズル39からの微粒化した液体燃料の混合気が供給されるので、燃料濃度の濃い混合気によって、点火特性や火炎伝播特性を向上することが可能となる。
また、バーナ30に配置する液体燃料ノズル39の噴霧角度(液体燃料が噴霧する広がり角度)は、混合室31の頂角αよりも小さく設定されている。液体燃料ノズル39の噴霧角度が頂角αより大きくなると、液体燃料ノズル39から噴霧した液滴が混合室壁32に衝突し、該混合室壁32で液体燃料が炭化するコーキングが発生して、バーナ30の持つ様々な性能を劣化させる恐れがある。このため、液体燃料ノズル39の噴霧角度が頂角αよりも小さいことにより、コーキングの発生を防止することができる。
(実施例2)
本発明の実施例2について、図7〜図9を参照しつつ以下に説明する。実施例2は、バーナ30の外周側に複数個のメインバーナ50,60が配置されたもので、その他は、実施例1と基本的に同一の構成を有する。
なお、この実施例2および後記実施例3,4において、実施例1と同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。また、実施例1の部材等と同一の部材または対応する部材等については、必要に応じて同一の符号が使用されている。そして、実施例2〜4は、実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、実施例2〜4において、混合室壁、混合室31および燃料ノズルは、それぞれ中央混合壁、中央混合室および中央燃料ノズルであり、混合室壁、混合室および燃料ノズルは、それぞれ外周混合壁、外周混合室および外周燃料ノズルである。また、バーナおよびパイロットバーナは、中央バーナであり、メインバーナは外周バーナである。
さらに、実施例2〜4に関する図では、図の煩雑さを避けるために、例えば一部のメインバーナに指向する後記混合気m3,m4のみが図示されている。
図7,図8を参照すると、実施例2に係るガスタービン燃焼器4が備える燃焼器10のバーナ30,50,60は、パイロットバーナとしてのバーナ30と、メインバーナ50,60とから構成される。
バーナ30に対して外周側に(すなわち、径方向外方に)配置された1個以上の、ここでは複数個としての6個のメインバーナ50,60は、同数である3個ずつの第1メインバーナ50および第2メインバーナ60から構成される。
各メインバーナ50,60は、軸線方向で下流に向かって開放する外周混合室としての混合室51,61を形成する外周混合壁としての混合室壁52,62と、燃料を供給する外周燃料ノズルとしての燃料ノズル59,69とを有する。軸線方向で燃焼室20よりも上流側に配置される混合室壁52,62は、燃焼器軸線C2を中心に軸線方向で燃焼室20に向かって拡開した円錐形状の混合気室壁面53,63を有する上流壁部52a,62aと、該上流壁部52a,62aに連なると共に下流に向かって延びている円筒状の下流壁部52b,62bとから構成され、その内部に混合室51,61を形成する。混合室壁52,62は円柱面状の外周面を有する。
メインバーナ50,60は基本的にはバーナ30と同様な構造であるが、混合室51,61は、該混合室51,61において燃焼用空気と燃料との混合を促進させるため、軸線方向での長さがバーナ30の混合室31に比べて長くなっている。
上流壁部52a,62aには、混合室51,61内に、燃焼用空気、または燃焼用空気を燃料と共に導入する複数の空気導入孔55〜57,65〜67が形成される。空気導入孔55〜57,65〜67は、軸線方向に複数列としての3列に並ぶように配置される。また、第2列R2は、軸線方向で第1列R1よりもバーナ30の出口およびメインバーナ50,60の出口に近い。
燃料ノズル59,69は、メインバーナ50,60の上流部に形成した燃料マニホールド部59a,69aと、該燃料マニホールド部59a,69aと空気導入孔55〜57,65〜67とを連通させる燃料噴孔59b,69bとから構成される。
燃料供給系統7が備える燃料供給装置45,46から燃料マニホールド部59a,69aに供給された燃料は、燃料噴孔59b,69bから空気導入孔55〜57,65〜67内に噴出されて供給される。
空気導入孔55〜57,65〜67に供給された燃料は,空気導入孔55〜57,65〜67の内部や混合室51,61の内部で燃焼用空気と混合し、メインバーナ50,60の下流の燃焼室20で予混合火炎を形成し,予混合燃焼を開始する。
このように、メインバーナ50は、メインバーナ60と同様な構造である一方で、メインバーナ60の燃料供給装置46とは異なった燃料供給装置45から燃料が供給される。したがって、バーナ30には燃料供給装置20から、3個のメインバーナ50には燃料供給装置45から、他の3個のメインバーナ60は燃料供給装置46から、燃料が別々に供給される。
次に、図9を参照して、実施例2に係るガスタービン燃焼器4を備えるガスタービン1(図1参照)の運転方法を説明する。
ガスタービン1の運転状態の指標としての負荷が、負荷a(無負荷である。)から負荷b未満までの負荷状態では、バーナ30に燃料が供給され、バーナ30単独でガスタービン1が運転される。負荷bから負荷c未満までの負荷状態では、負荷bでバーナ30の燃料流量が低下させられる一方、メインバーナ50に燃料が供給されて、バーナ30とメインバーナ50とでガスタービン1が運転される。負荷cから定格負荷dまでの負荷状態では、負荷cでバーナ30とメインバーナ50の燃料流量が低下させられる一方、メインバーナ60に燃料が供給されて、バーナ30およびメインバーナ50,60の全バーナでガスタービン1が運転される。
定格運転状態での負荷である定格負荷dでは,燃焼安定性を確保したうえで、バーナ30の燃料流量とメインバーナ50,60の燃料流量との割合を調整することによって低NOx燃焼をすることが可能となる。
このように、実施例2では、燃焼器10の燃焼器軸線C2上の中央部にバーナ30が配置され、その外周側にメインバーナ50,60が6個配置されて、定格運転状態において、拡散燃焼するバーナ30と予混合燃焼するメインバーナ50,60との燃料流量割合を調整することで、低NOx運転と燃焼安定性を両立することが可能である。
ところで、図7,図8に示されるように、バーナ30の外周側にメインバーナ50,60が配置され,さらにその外周に点火栓13や火炎伝播管15が配置されている燃焼器では、燃焼器の点火の時にメインバーナ50,60から噴出する燃焼用空気によってバーナ30の点火特性や火炎伝播特性が低下することが考えられる。
また,本実施例2の燃焼器10では,図9に示されるようにパイロットバーナであるバーナ30単独運転状態から、負荷bでメインバーナ50に燃料が供給されてメインバーナ50で予混合燃焼が開始され、さらに負荷cでメインバーナ60に燃料が供給されて、全バーナでの運転が開始される。このため、メインバーナ50,60で予混合燃焼を開始したり停止したりするとき、負荷状態によっては燃焼が不安定になる場合があることから、ガスタービン1を安定に運転する範囲は、全てのバーナ30,50,60に燃料が供給される負荷c以上の高い負荷での運転状態であることが望ましい。一方、全てのバーナ30,50,60への燃料供給が開始される運転状態である負荷cを低く設定することにより、運用できるガスタービン1の負荷範囲が拡大するため、運転の自由度が増加する。
そこで、実施例2では、第2列R2に属する空気導入孔36は、該空気導入孔36からの混合気m3,m4がそれぞれメインバーナ50,60の出口に指向して噴出するように形成されていることにより、メインバーナ50,60の出口には高温の燃焼ガスが供給される。このため,メインバーナ50,60から供給される混合気の燃料濃度が低い条件、すなわちガスタービン1の負荷が低い運転状態においても、メインバーナ50,60で予混合燃焼を開始することができるので、全ての全バーナ30,50,60での燃焼の開始負荷である負荷cを低い負荷に設定することが可能となり、ガスタービン1の運用負荷帯を広げることが可能となる。
また、図8に示されるように、実施例1と同様に、燃焼器11において、特定空気導入孔35aからの混合気m1は点火栓13の点火部13aに指向して噴出し,特定空気導入孔35bからの混合気m2は火炎伝播管15の出入口15aに指向して噴出することにより、点火栓13および火炎伝播管15の設置位置に燃料濃度の濃い混合気m1,m2を供給できるため、ガスタービン1の始動時の点火特性および火炎伝播特性が向上する。
さらに、点火栓13および火炎伝播管15は、周方向でメインバーナ50,60のほぼ中間に配置されているため、混合気m1,m2はメインバーナ50,60から噴出する燃焼用空気または混合気の影響を受けにくくなり、この点でも点火特性および火炎伝播特性が向上する。
また、バーナ30の空気導入孔35が6個、空気導入孔36が12個形成され、メインバーナ50,60がバーナ30の外周側に6個配置されていることに示されるように、バーナ30に形成される空気導入孔36の個数を、メインバーナ50,60の個数の整数倍にすることと併せて、第1列R1の空気導入孔35の周方向での位置の設定により、バーナ30で発生する混合気をガスタービン1の始動時の点火特性および火炎伝播特性の向上に効率よく利用することができ、さらに第2列R2の空気導入孔36の周方向での配置の設定により、予混合燃焼するメインバーナ50,60にバーナ30の燃焼ガスの熱エネルギーを効率よく伝えることができるため、ガスタービン1負荷が低いときから全バーナでの運転が可能となるので、この点でも、ガスタービン1を安定して運転することができる負荷範囲を拡大することが可能となる。
また、点火部13aおよび出入口15aに指向させる混合気m1,m2を噴出する特定空気導入孔35a、35bと、メインバーナ50,60の出口に指向させる混合気m3,m4を噴出する空気導入孔36とが、第1,第2列R1,R2にそれぞれ振り分けられて設けられるので、混合室壁32における空気導入孔35,36の配置や形状の自由度が大きくなって、点火特性および火炎伝播特性向上の観点で好適な空気導入孔35,36の設計が容易になる。
また、空気導入孔36の個数が、メインバーナ50,60の個数の整数倍であることで、メインバーナ50,60に指向して流れる混合気を噴出する空気導入孔36を、メインバーナ50,60毎に均等に割り当てることができ、しかもそのための複数の空気導入孔36の配置や形状の均等化が容易になるので、バーナ30の構造を簡単化しながら、燃焼安定性の向上が可能になる。さらに、第1列R1よりも下流に位置する第2列R2には、第1列R1よりも多くの空気導入孔があるので、下流に向かって流れる混合気をより確実にメインバーナ50,60に指向させることができる。
(実施例3)
本発明の実施例3について,図10〜図12を参照しつつ以下に説明する。
図10,図11を参照すると、実施例3に係るガスタービン燃焼器4が備える燃焼器10のバーナ70,80は、実施例2のバーナ30に相当するパイロットバーナ70と、メインバーナ80とから構成される。
パイロットバーナ70は、軸線方向で下流に向かって開放する円錐形状の混合室71を形成する混合室壁72と、燃料を供給する中央ノズルとしての燃料ノズル79とを有する。混合室壁72の混合室壁面73は円錐面形状に形成されて、円錐形状の混合室71が形成される。
また、混合室壁72には、混合室71に燃焼用空気、または燃焼用空気を燃料と共に導入する複数の空気導入通路を形成する複数の空気導入孔75,76が軸線方向に第1,第2列R1,R2の2列に並ぶように配置されており,その上流側に、各空気導入孔75,76内に燃料を噴出して供給する燃料ノズル79が配置されている。
第1列R1は、個数が1個以上の、ここでは複数個としての6個の、周方向に間隔をおいて形成された空気導入孔75により構成され、第2列R2は、個数が1個以上の、ここでは複数個としての12個の、周方向に間隔をおいて形成された空気導入孔76により構成される。
また、空気導入孔75,76は、直線部75c,76cと、直線部75c,76cに下流側で連なる偏向部75d,76dとを有する。空気導入孔75,76の出口部である偏向部75d,76dは、空気導入孔75,76から噴出する燃焼用空気または混合気により混合室71内に旋回流が生成されるように、軸線方向および周方向に偏向して形成されている。空気導入孔75,76の入口部を含む直線部75c,76cは、偏向部75d,76dから上流に向かって軸線方向にほぼ平行に延びていて、軸線方向での長さが、軸線方向での偏向部75d,76dの長さよりも2倍以上長くなるように形成されている。
また、燃料供給装置41からの燃料が燃料マニホールド部79aを有する燃料ノズル79に供給され、燃料ノズル79からの燃料が各空気導入孔75内に供給されるように噴出する。
パイロットバーナ70に対して外周側に配置されるメインバーナ80は、軸線方向で下流に向かって開放する混合室81を形成する円筒形状の混合室壁82と、燃料を供給する燃料ノズル89とを有する。外周混合室壁としての混合室壁82は、外周室壁82aおよび内周室壁82bから構成される。
軸線方向長さが混合室71の軸線方向長さよりも長い混合室81は、軸線方向に延びていると共に環状形状をしており、混合室81の上流側には燃料ノズル89が設置され,混合室81の出口には円環状形状の保炎器84が設置されている。
燃料供給系統7が備える燃料供給装置47からの燃料が、燃料マニホールド部88を有する燃料ノズル89に供給される。燃料ノズル89から噴出した燃料は、混合室81内で燃焼用空気と混合して混合気を生成する。該混合気は燃焼室20に向かって下流に流れ、保炎器84の下流に形成される循環流の作用によって予混合燃焼が安定して行われる。また、径方向でパイロットバーナ70とメインバーナ80との間には、パイロットバーナコーン78が設置されている。
図11を参照すると、メインバーナ80の混合室81は、該混合室71内に設置された4個の仕切部材としての仕切壁87により、個数が4の分割混合室である混合室81a〜81dに分割される。そして、4個の混合室81a〜81dに対応して、燃料供給装置47も混合室81a〜81dと同数の4個の分割燃料供給装置である燃料供給装置47a〜47dに分割されて個別に構成され、同様に燃料ノズル89も、各燃料供給装置47a〜47dからの燃料が個別に供給されるように4個の分割燃料ノズルである燃料ノズル89a〜89dに分割されている。
このため、メインバーナ80は、各混合室81a〜81dを形成する混合室壁82の各部分および仕切壁87により構成される混合室壁と、燃料ノズル89a〜89dとを備える4つの分割メインバーナであるメインバーナ80a〜80dにより構成される。そして、4つの燃料ノズル89a〜89dに供給される燃料は個別に制御可能である。
このように、実施例3での燃焼器10は、混合室81がパイロットバーナ70の混合室71よりも軸線方向に長いことにより、燃料と燃焼用空気の混合を促進させた超低NOx型のバーナを構成するメインバーナ80と、空気導入孔75,76の軸線方向長さが、直線部75c,76cを有することにより、ほぼ偏向部75d,76dに相当する部分のみである実施例1,2の空気導入孔35,36よりも長いパイロットバーナ70とを備える。
パイロットバーナ70において、混合室壁面73は円錐面状であり,上流端壁面74は平面状であることにより、空気導入孔75,76には、直線部75c,76cを軸線方向に平行に延びた形状に形成することができるので、空気導入孔75,76内で燃焼用空気と燃料との混合が十分に促進され、パイロットバーナ70で形成される火炎からのNOx排出量を低減することが可能となる。
また、本実施例3では、パイロットバーナ70の内周側(または、上流側)の空気導入孔75が周方向に6個の個数で、外周側(または、下流側)の空気導入孔76が周方向に12個の個数で形成されている。このため、空気導入孔75に対して径方向外方となる空気導入孔76では、その長さが空気導入孔75の長さよりも長くなるので、個数の多い空気導入孔76において,燃焼用空気と燃料の混合距離が長くなり、混合が促進されて低NOx化に有利となる。
さらに、空気導入孔75,76の偏向部75d,76dは、軸線方向および周方向に偏向しているので、これに関わる効果は実施例1,2と同様である。
具体的には、実施例3によれば、燃料ノズル79から噴出した燃料は、各空気導入孔75,76内で燃焼用空気と混合し、混合室71内に噴出する。そして、空気導入孔75,76は軸線方向および周方向に偏向されているため、混合室71内には旋回流が生成される。また、空気導入孔75,76の偏向角を調整することで、空気導入孔75,76から噴出する混合気の噴出方向を制御することが可能となる。
そして、図11に示すように,空気導入孔75の特定空気導入孔75a,75bからは、混合気m1,m2が点火栓13の点火部13aおよび火炎伝播管15の出入口15aに指向して噴出するため、燃料濃度の濃い混合気が点火部13aおよび出入口15aおよびその近傍に形成され、ガスタービン1(図1参照)の始動時に、点火特性や火炎伝播特性が向上する。
また,空気導入孔76から噴出した混合気m3は,メインバーナ80の各メインバーナ80a〜80dの保炎器84(図10参照)の下流部に噴出することにより、メインバーナ80で予混合燃焼を開始する際に、高温の燃焼ガスが保炎器84の下流部に供給されるので、燃料濃度の低い条件で予混合燃焼を開始することが可能となり、メインバーナ80で予混合燃焼を開始するときの燃焼特性(以下、「切替特性」という。)が向上する。
次に,本実施例3のガスタービン燃焼器4の運転方法を図10,図11を参照しつつ、主に図12を参照して、以下に説明する。
ガスタービン1(図1参照)の始動後、ガスタービン1は無負荷定格回転速度状態の図12に示される負荷eに到達し、パイロットバーナ70のみに燃料が供給された状態で、ガスタービン1の負荷が上昇する。
ガスタービン1の負荷が負荷fに到達すると、パイロットバーナ70への燃料流量が低下させられ、メインバーナ80aに燃料が供給され、保炎器84において、混合室81aに対応する部分の下流側に、予混合火炎が形成される。このとき,パイロットバーナ70とメインバーナ80aの燃料流量はほぼ等しく、混合室71から噴出した混合気は、保炎器84の下流側においてパイロットバーナ70からの高温の燃焼ガスの高い熱エネルギーを得ることができるので、混合室81aの下流に形成される予混合火炎の切替特性は良好となる。
ガスタービン1の負荷が上昇して負荷gに到達すると、メインバーナ80bにも燃料が供給され、負荷hではメインバーナ80bにも燃料が供給され、それぞれ予混合燃焼を開始するが、予混合燃焼する燃料流量に対するパイロットバーナ70の燃料流量の割合が低下するため、切替裕度は低下する(または、小さくなる)傾向にある。
ここで、切替裕度とは、切替時における燃焼安定性を確保するための燃空比の許容範囲の広さの指標であり、切替裕度が高い(または、大きい)ほど、燃空比の広い範囲で所要の燃焼安定性が確保された切替ができ、切替特性が向上する。
負荷が負荷iは、パイロットバーナ70およびメインバーナ80の全体(したがって、メインバーナ80a〜80d)が燃焼を開始する負荷であり、メインバーナ80の燃料流量に対するパイロットバーナ70の燃料流量の割合が低下するために、パイロットバーナ70から供給される熱エネルギーが小さくなって、切替特性における前記切替裕度が低下する運転状態である。
しかしながら,本実施例3では、第1列R1の空気導入孔75から、混合気m5が各混合室81a〜81dの下流側に噴出すること、さらに第2列R2の空気導入孔76から、混合気m3が各混合室81a〜81dの下流側に噴出することから、高温の燃焼ガスを各混合室81a〜81dに対応する位置で、保炎器84の下流に集中させることが可能となり、負荷iにおける切替特性を向上することが可能となる。
また、メインバーナ80の混合室81が、個数が4の混合室81a〜81dに分割された本実施例3では、パイロットバーナ70の空気導入孔76の個数が12個とされて、空気導入孔76の個数が混合室81a〜81dの個数の整数倍とされることで、各混合室81a〜81dの下流に均等に、パイロットバーナ70による燃焼ガスの熱エネルギを供給することが可能となる。
さらに、パイロットバーナ70の内周側の第1列R1に属する空気導入孔75の個数を6とすることで,点火栓13の点火部13aおよび火炎伝播管15の出入口15aおよびその近傍に燃料濃度の濃い混合気を形成しつつ、最も前記切替裕度が低下する負荷iにおいて、空気導入孔75,76から噴出される混合気m5,m3が混合室81dの出口およびその近傍に噴出して、混合室81b,81cに比べ内周側の空気導入孔75から供給される混合気の量が倍になるため燃焼ガスの熱エネルギーを有効に利用でき切替特性を向上することが可能となる。
また、図12に示されるように、負荷iでは、パイロットバーナ70の燃料流量を増加することにより、切替特性が向上するように制御されるが、パイロットバーナ70からの熱エネルギーが大きすぎると、予混合火炎部の温度が上昇しサーマルNOxの排出量が増加する。そこで、負荷iで全バーナ燃焼に切替えられた後は、パイロットバーナ70の燃料流量を低下させ、かつメインバーナ80の燃料流量を増加させることにより、NOx排出量を低下させている。
このように、本実施例3によれば、空気導入孔75の軸線方向長さを延長して長くすることができ、空気導入孔75,76の出口において空気導入孔75から噴出する燃焼用空気や混合気の噴出方向を調整可能なパイロットバーナ70を、混合室81を軸線方向に延長したメインバーナ80と組合せることで,点火特性および火炎伝播特性に優れ、しかもガスタービン1の切替負荷を低下できると共に,定格負荷においては超低NOx燃焼が可能なガスタービン燃焼器4を提供できる。
(実施例4)
本発明の実施例4について,図13,図14を参照しつつ以下に説明する。
実施例4に係るガスタービン燃焼器4が備える燃焼器10のバーナ90,100は、実施例2のバーナ30に相当するパイロットバーナ90と、メインバーナ100とから構成される。
パイロットバーナ90は、軸線方向で燃焼室20に向かって開放する混合室91を形成する混合室壁92と、燃料を供給する燃料ノズル98,99とを有する。混合室壁92の混合室壁面93は円錐面形状に形成され、円錐形状の混合室91を形成する。混合室壁92には、燃焼用空気と燃料との混合気を噴出する複数の空気導入孔95,96が軸線方向に第1,第2列R1,R2の2列に並ぶように配置されており、軸線方向でその上流側の対向する位置に各空気導入孔95,96内に燃料を噴出して供給する燃料ノズル98が配置されている。各空気導入孔95,96は、空気導入孔95,96から噴出する燃焼用空気または混合気により混合室91内に旋回流が生成されるように、軸線方向および周方向に偏向して形成されている。
燃料ノズル98,99は、第1燃料としての気体燃料を供給する第1燃料ノズルとしての気体燃料ノズル98と、第2燃料としての液体燃料を供給する第1燃料ノズルとしての液体燃料ノズル99とから構成される。
燃料供給系統7が備える燃料供給装置41からの気体燃料である燃料は、燃料マニホールド部98aを有する燃料ノズル98から空気導入孔95,96内に噴出して供給される。
また、燃料供給系統7が備える燃料供給装置47からの液体燃料である燃料は、燃焼器軸線C2上で燃焼室20の上流側に設置された液体燃料ノズル99から混合室91内に噴出される。このように、各燃料ノズル98,99の燃料は個別に供給されることから、パイロットバーナ90では、気体燃料単独燃焼,液体燃料単独燃焼,気体燃料と液体燃料の混合燃焼が可能である。
メインバーナ100は、パイロットバーナ90に対して外周側に、6個の個数で周方向に間隔をおいて配置されている。各メインバーナ100は、同心円上に複数個配置された空気導入孔105〜107がメインバーナ100のバーナ中心線を中心とする径方向に3列に並ぶように配置されている。そして、メインバーナ100の上流側には空気導入孔105,106,107に対して、ほぼ同軸方向に平行に燃料を噴出して供給する燃料ノズル109が配置されている。
燃料供給系統7(図1参照)が備える燃料供給装置48からの気体燃料としての燃料は、燃料マニホールド部109aを有する燃料ノズル109に供給され、燃料ノズル109からの燃料が各空気導入孔105〜107内に噴出して供給される。
と燃焼用空気は、燃料ノズル109から噴出した燃料と共に、各空気導入孔105〜107を通って燃焼室20に噴出する。燃焼用空気と燃料との混合気は、空気導入孔105〜107の狭い空間から燃焼室20の広い空間に噴出する際に,混合気の流れに大きな乱れが発生するため、燃焼用空気と燃料との混合が燃焼室20において促進される。
本実施例4では,メインバーナ100に多数の空気導入孔105,106,107が形成され、該多数の空気導入孔105〜107のそれぞれに対応するように燃料ノズル109が配置されているため、多数の空気導入孔105〜107の個数に対応して燃料が予め分散するので、燃焼用空気と燃料との境界面積が増加している。このため、混合する軸線方向の距離が短くても燃焼用空気と燃料との混合が促進され、超低NOx燃焼を行うことができる。
一般に、混合室91の軸線方向長さが長い場合、混合室91の内部に火炎が逆流する危険性があるが、実施例4のメインバーナ100は燃焼室20で燃料と燃焼用空気とを混合させるため、火炎がメインバーナ100に逆流する危険性を回避することができる。
本実施例4では、前記したように、燃料と燃焼用空気の混合が促進されているため,メインバーナ100の下流に噴出する混合気の燃料濃度が均一で低NOx燃焼には有効である。
しかし、パイロットバーナ90によって形成される火炎から、熱エネルギーを受けて予混合燃焼を開始する際、メインバーナ100から噴出した混合気に燃料濃度が均一で濃度の濃い部分が存在しないため、混合気が点火しにくくなり点火特性が低下することが考えられる。このため、ガスタービン1(図1参照)の負荷が高くならないと全てのバーナ90,100での燃焼ができなくなり、その結果、ガスタービン1を運転する負荷範囲が狭くなる可能性があった。
そこで、図14に示されるように、本実施例4では、実施例2と同様に、第1列R1を構成する1個以上の、ここでは複数個としての6個の空気導入孔95が周方向に間隔をおいて形成され、第2列R2を構成する1個以上の、ここでは複数個としての12個の空気導入孔96が周方向に間隔をおいて形成される。したがって、空気導入孔96の個数はメインバーナ100の個数の整数倍である。
そして、空気導入孔95の特定空気導入孔95a,95bからの混合気m1,m2は、点火栓13の点火部13aおよび火炎伝播管15の出入口15aに指向してそれぞれ噴出し、空気導入孔96からの混合気m3は各メインバーナ100の出口に指向して噴出する。これにより、パイロットバーナ90によって形成される火炎(すなわち、燃焼ガスでもある。)の熱エネルギーを、点火や火炎伝播、さらには予混合火炎の点火に効率よく利用できるので、点火特性、火炎伝播特性および切替特性が向上する。この結果、点火特性および火炎伝播特性に優れ、しかもガスタービン1の切替負荷を低下できると共に、定格負荷条件においては超低NOx燃焼が可能なガスタービン燃焼器4を提供することが可能となる。
また,本実施例4に用いたメインバーナ100は火炎が逆流することがないため、燃料速度の速い水素を含有した燃料用の低NOx燃焼器として適用が可能である。水素を含有した燃料をガスタービンの燃料として利用する場合、水素は可燃範囲が広いため、一般に点火時の点火失敗による爆発を回避する目的で、液体燃料(例えば、軽油)で点火および火炎伝播を行わせ、その後、水素含有燃料で燃焼させることがある。
これに対して、本実施例4では、パイロットバーナ90は気体燃料用の燃料ノズル98および液体燃料用の燃料ノズル99の両方を備え,液体燃料での単独燃焼、液体燃料および気体燃料での混合燃焼、気体燃料での単独燃焼を行うことができ、しかも液体燃料時の点火特性および火炎伝播特性にも優れている。このため、実施例4に係るガスタービン燃焼器4は、水素含有燃料を燃料とするガスタービン燃焼器に対して有効となる。
以下、前記した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
実施例1のバーナ11および実施例2〜4のパイロットバーナの混合室は、燃焼器の下流に向かって拡開した円錐形状とされたが、パイロットバーナの下流側形状は平板や下流側に中心部が突出した凸型でも良く、空気導入孔からの燃焼用空気や燃料と燃焼用空気の混合気を、点火栓の点火部、火炎伝播管の出入口または予混合燃焼するメインバーナの出口に、指向して噴出するように形成し、パイロットバーナ火炎の熱エネルギーを有効に利用できるように、パイロットバーナの空気導入孔の噴出方向を調整すればよい。
空気導入通路は、管部材により形成されてもよい。
特定空気導入孔以外の空気導入孔には、該空気導入孔内に燃料が供給されないものがあってもよく、その場合には、該空気導入孔は、燃焼用空気のみが混合室内に噴出することになる。
特定空気導入孔から噴出した燃焼用空気および燃料を含む混合気が、点火部13aまたは出入口15aおよびその近傍に達する前に、偏向手段(例えば、偏向板や偏向用空気流)により、点火部13aまたは出入口15aおよびその近傍に指向するように偏向されてもよい。
第1列R1が下流側列であり、第2列R2が上流側列であってもよい。
複数の空気導入通路は、径方向に複数列を形成してもよく、その場合にも、列が軸線方向に形成される場合と同様の作用効果が奏される。また、複数の空気導入通路が、軸線方向または径方向に3以上の複数列を形成する場合、該複数列の任意の2つの列に対して請求項2の第1,第2列が適用される。
本発明は、発電用のガスタービンだけでなく、熱と電力を併給可能なコジェネレーションシステムを構成するガスタービン、あるいはポンプ・圧縮機などの機械駆動用のガスタービン、その他様々なガスタービンのガスタービン燃焼器に適用可能である。
4 ガスタービン燃焼器
10 燃焼器
13 点火栓
15 火炎伝播管
30,50,60,70,80,90,100 バーナ
31,51,61,71,81,91 混合室
32,72,92 混合室壁
35,36,55,56,65,66,75,76,95,96 空気導入孔
38,59,69,79,89,98,99,109 燃料ノズル
m1,m2,m3,m4,m5 混合気

Claims (5)

  1. 燃料と圧縮機から導入された燃焼用空気との混合気が燃焼して生成した燃焼ガスをガスタービンに供給する複数個の燃焼器と、前記混合気に点火する点火栓と、前記燃焼器同士の間で前記混合気の燃焼による火炎を伝播させる火炎伝播管とを備えるガスタービン燃焼器において、
    前記燃焼器は、前記燃焼器の軸線方向で下流に向かって開放する混合室を形成する混合室壁と、燃料を供給する燃料ノズルとを有するバーナを備え、
    前記混合室壁には、燃焼用空気を、前記燃料ノズルからの燃料と共に前記混合室に導入する複数の空気導入通路が設けられ、
    前記空気導入通路から前記混合室に噴出した燃焼用空気および燃料が、前記点火栓および前記火炎伝播管の少なくとも一方に指向して流れることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1記載のガスタービン燃焼器において、
    前記混合室壁には、複数の前記空気導入通路が、前記軸線方向または径方向に第1列および第2列に並んで配置され、
    前記点火栓に指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第1列に属し、
    前記火炎伝播管に指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第2列に属することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 前記バーナである中央バーナと、前記中央バーナに対して外周側に配置された複数の外周バーナとを備える請求項1記載のガスタービン燃焼器において、
    前記中央バーナは、前記混合室である中央混合室を形成する前記混合室壁である中央混合室壁と、前記燃料ノズルである中央燃料ノズルとを有し、
    前記外周バーナは、前記軸線方向で下流に向かって開放する外周混合室を形成する外周混合室壁と、前記外周混合室に燃料を供給する外周燃料ノズルとを有し、
    前記中央混合室壁には、複数の前記燃焼用空気導入通路が、前記軸線方向に第1列および第2列に並んで設けられ、
    前記点火栓および前記火炎伝播管の少なくとも一方を指向して流れる燃焼用空気が噴出する前記空気導入通路は、前記第1列に属し、
    前記第2列に属する前記空気導入通路から噴出する燃焼用空気は、前記外周混合室の出口に指向して流れることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項3記載のガスタービン燃焼器において、
    前記中央バーナの前記第2列を構成する前記空気導入通路の個数が、前記外周バーナの個数の整数倍であることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項3または4記載のガスタービン燃焼器において、
    前記第1列および前記第2列のうちで、前記軸線方向で上流側の列を構成する前記空気導入通路は6個であり、下流側の列を構成する前記空気導入通路は12個であり、
    前記外周バーナは、4個または6個であることを特徴とするガスタービン燃焼器。
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