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JP5152483B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリマーアクチュエータ素子を用いた光学素子モジュールを備えた撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラにおいては高画素化、高機能化に伴って、手振れ補正機能が標準となってきている。中でも、最近ではデジタル手振れ補正に加え、光学式の手振れ補正が多く搭載されてきている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、光学式手振れ補正の場合、前記特許文献1の例にあるようにリニアモーターのような磁気を用いたアクチュエータ機構が主に使用されており、モジュール全体としてはサイズが大きくなってしまい、カメラのサイズをより小さくすることは難しくなってきている。
また、携帯電話に搭載されているカメラにおいても高画素化が進んできており、将来的には手振れ補正が必要になってくると考えられる。しかし、現在使用されているアクチュエータ機構では携帯電話に入るサイズで光学式の手振れ補正機能を持たせることは非常に難しい。
これらの問題に対して、最近では、ポリマーアクチュエータを用いた手振れ補正機能付き撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2,3参照。)。しかし、特許文献2,3の撮像装置ではポリマーアクチュエータの変位を利用して撮像光学系及び撮像素子が取り付けられた筐体全体を傾斜させるものであることからそのためのスペースを要し、装置全体としてのコンパクト化は十分なものではなかった。
特許第3516110号公報 特開2007−129295号公報 特開2007−147843号公報
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、ポリマーアクチュエータを用いてシンプルな構造でコンパクト化を図ることができ、手振れ補正を行なうことが可能な光学素子モジュールを用いた撮像装置を提供することを目的とする。また、フォーカス・ズーム調整を行なうことが可能な光学素子モジュールを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、光学素子モジュールを有する撮像光学系を備えるとともに、光学素子モジュールが、レンズ、レンズおよびレンズホルダー、受光素子のいずれか、またはそれらの組合せからなる光学素子と、第1および第2のアクチュエータ素子からなる複数のアクチュエータ素子と、これらの光学素子および複数のアクチュエータ素子のうちの少なくとも1つを収納または搭載する固定部材とを備えるようにしたものである。第1および第2のアクチュエータ素子はそれぞれ、イオン導電性高分子膜とこのイオン導電性高分子膜の両面に設けられる電極とを有するとともに、電極間への電圧印加により全体が厚み方向に湾曲するものである。第1のアクチュエータ素子は、それらの厚み方向が光学素子の光軸方向とされるとともに、この光学素子の光軸に対して垂直となる平面(XY平面)上においてその光軸周りに均等配置されている。第2のアクチュエータ素子は、その厚み方向が光学素子の光軸の垂直方向となるとともに、その幅方向が光学素子の光軸方向となるように配置されている。複数のアクチュエータ素子のうち少なくとも1つの第1および第2のアクチュエータ素子における長手方向に沿った一方の端部がそれぞれ、光学素子に対して湾曲による変位を伝達可能に連結されるとともに、それらの第1および第2のアクチュエータ素子における他方の端部がそれぞれ、固定部材に固定されている。上記少なくとも1つの第1および第2のアクチュエータ素子における一方の端部の湾曲による変位が光学素子の側面または底面に作用することによって、光学素子を傾斜させるか、光学素子を光軸周りに回転させるか、または光学素子をその光軸方向に沿って移動させる機能を有している。撮像時に光学素子モジュールを駆動して、固定部材を変位させずに固定しつつ、光学素子のみを傾斜させて光軸ブレを補正する第1補正と、光学素子のみを光軸周りに回転させて回転ブレを補正する第2補正とを併用することにより、手振れ補正を行う。
本発明の光学素子モジュールによれば、ポリマーアクチュエータの薄型軽量ながら発生力、変形量が大きく柔軟性もあるという特長を生かし、かつシンプルな構造とすることにより、コンパクト化を図ることができる。
また、本発明の撮像装置によれば、本発明の光学素子モジュールを用いることにより、撮像装置全体のコンパクト化を図るとともに、光学素子を傾斜させて、手振れ補正を行うことができる。さらに、光学素子を光軸方向に移動させて、フォーカス又はズーム調整を行うことができる。
以下に、本発明に係る光学素子モジュールの構成について説明する。なお、本発明を図面に示した実施形態をもって説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施の態様に応じて適宜変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係る光学素子モジュールは、光学素子と複数のアクチュエータ素子を備え、前記アクチュエータ素子は、細長い板形状のイオン導電性高分子膜と該イオン導電性高分子膜の両面に設けられる電極とを有し、前記電極間への電圧印加により全体が厚み方向に湾曲するものであり、前記複数のアクチュエータ素子は、厚み方向が前記光学素子の光軸方向とされるとともに該光学素子の光軸に対して垂直となる平面(XY平面)上であって該光軸周りに均等配置され、少なくとも1つのアクチュエータ素子の長手方向の一方の端部の前記湾曲による変位が前記光学素子の側面又は底面に作用して該光学素子を傾斜させまたは光軸方向に移動させることを特徴とするものである。光学素子を傾斜または移動させる駆動機構に要するスペースがアクチュエータ素子の大きさ及びその湾曲スペースで済むことから、コンパクトな光学素子モジュールとすることができる。
図1は、本発明に係る光学素子モジュールの第1の実施の形態における構成を示す概略図である。図1(a)は、光学素子モジュール100を光学素子の光軸に沿って上から見た正面図であり、図1(b)は光学素子モジュール100の側面図である。
光学素子モジュール100は、光学素子11と、複数のアクチュエータ素子10a,10b,10c,10dと、光学素子11及びアクチュエータ素子10a,10b,10c,10dを収納する固定枠12と、を備えている。また、前記複数のアクチュエータ素子10a,10b,10c,10dは、短冊形状の4つのアクチュエータ素子であって、そのうち2つのアクチュエータ素子10a,10bは、光学素子11をXY平面上の一方向(X方向)に挟んでお互いが光学素子11の光軸を中心として点対称となるように配置され、残りの2つのアクチュエータ素子10c,10dは、光学素子11をX方向と直交する方向(Y方向)に挟んでお互いが前記光軸を中心として点対称となるように配置されている。さらに、アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dは、それぞれの前記一方の端部が光学素子11の底面又は側面に変位を伝達可能に連結され他方の端部が固定枠12に固定されている。なお、前記変位を伝達可能に連結する構造としては、例えば接合部にユニバーサルジョイントを使用したり、連結部をボールポイントアーム構造とするとよい。あるいは、可撓性のある板ばねやプラスチックフィルムを介する連結部してもよい。
ここで、光学素子11は、レンズ、レンズ及びレンズホルダー、CCDなどの撮像素子(受光素子)のいずれか、またはそれらの組合せからなるものである。図1ではレンズ単体からなる光学素子11を示している。また、固定枠12は、高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dそれぞれの他方の端部が固定され、少なくとも高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10d及び光学素子11を支持するだけの剛性を有するフレームである。
以上の構成で組み立てられた光学素子モジュール100では、電圧印加されていない高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dが板ばねのような状態となっていることから、図1に示す初期状態、すなわち光学素子11の光軸が光学素子モジュール100の垂直方向となるように保持されている。あるいは、別途板ばね等を追加して光学素子11の位置を規制してもよい。また、高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dは光学素子11の外側で固定したほうが光学的な影響が少ないが、実際に使用していない領域があれば、影響がない範囲で光学素子11の内側で固定してもよい。また、光学素子11と高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dとの結合部にスペーサやアームにて間隔をあけることでよりスムーズに動作させることもできる。
ここで、高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10d(以下、総称して高分子アクチュエータ素子10と記す。)は、短冊形状を有しており、特許第2961125号公報、特開平11−206162号公報などで開示されている従来公知のものでもよいが、それ以外に例えばつぎのような構成のものを使うとよい。
図2は、高分子アクチュエータ素子の基本的構成を示す断面図である。なおここでは、イオン導電性高分子体は、その一態様としてフィルム状となったもの(イオン導電性高分子膜)を示している。
高分子アクチュエータ素子10は、水系の電解液が含浸されたイオン導電性高分子膜(イオン導電性高分子フィルム)1と、該イオン導電性高分子膜1の両面それぞれに設けられる電極膜2と、該電極膜2それぞれに電気的に接続されたリード線4とを備え、1対のリード線4より電極膜2間に電圧が印加されることによりイオン導電性高分子膜1が湾曲または変形するものである。
イオン導電性高分子膜1は、フッ素樹脂、炭化水素系などを骨格としたイオン交換樹脂からなり、表裏2つの主面をもつ短冊形状を呈している。また、イオン交換樹脂としては、陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹脂、両イオン交換樹脂いずれでもよいが、このうち陽イオン交換樹脂が好適である。
陽イオン交換樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、フッ素樹脂などにスルホン酸基、カルボキシル基などの官能基が導入されたものが挙げられ、とくにフッ素樹脂にスルホン酸基、カルボキシル基などの官能基が導入された陽イオン交換樹脂が好ましい。例えば、Nafion(N−112)が使用可能である。
電極膜2は、カーボン粉末(カーボン粒子)とイオン導電性樹脂とからなり、前記カーボン粉末がイオン導電性樹脂中に分散され、該カーボン粉末同士がイオン導電性樹脂を介して結合していることを特徴とする。カーボン粉末は、導電性をもつカーボンブラックの微細粉末であり、比表面積が大きなものほど電極膜2としてイオン導電性高分子膜1と接する表面積が大きくなりより大きな変形量を得ることができる。例えばケッチェンブラックが好ましい。また、イオン導電性樹脂は、イオン導電性高分子膜1を構成する材料と同じものでよい。具体的には、ケッチェンブラック(BET=800m/g)とNafion溶液5wt%とを固形分比が1:3となるように混ぜ合わせた塗料を塗布して形成する。あるいは、Nafion樹脂に直接、金や白金を還元させたものでもよい。
電極膜2はこのような構成をとることにより可撓性を有しつつ適度な剛性を有する。また、こしのないイオン導電性高分子膜1をその両面から電極膜2で支えることから高分子アクチュエータ素子10全体としても可撓性を有しつつ、光学素子を支持するのに十分な剛性を得ることができる。さらに、電圧が印加されていないフリーな状態では板ばねと同様のバネ特性を有する。
また、電極膜2は、イオン導電性樹脂成分とカーボン粉末を含む塗料がイオン導電性高分子膜1に塗布されてなるものである。あるいは、電極膜2は、カーボン粉末とイオン導電性樹脂とからなる導電膜がイオン導電性高分子膜1に圧着されてなるものである。
いずれの方法によっても、簡便に短時間で電極膜2を形成することができる。
なお、少なくともイオン導電性高分子膜1に陽イオン物質が含浸されているが、該陽イオン物質とは、水及び金属イオン、水及び有機イオン、イオン液体のいずれかであることが好ましい。ここで、金属イオンとは例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオン等が挙げられる。また、有機イオンとは例えば、アルキルアンモニウムイオン等が挙げられる。これらのイオンはイオン導電性高分子膜1中において水和物として存在している。イオン導電性高分子膜1が水及び金属イオン、または水及び有機イオンを含み、含水状態となっている場合には、ポリマーアクチュエータ素子10は中からこの水が揮発しないように封止されていることが好ましい。
また、イオン液体とは、常温溶融塩とも言われる不燃性、不揮発性のイオンのみからなる溶媒であり、例えばイミダゾリウム環系化合物、ピリジニウム環系化合物、脂肪族系化合物のものを使用することができる。イオン導電性高分子膜1にイオン液体を含浸させている場合には、揮発する心配なく高温あるいは真空中でもポリマーアクチュエータ素子10を使用することができようになる。
また、図3に、前記高分子アクチュエータ素子の変形例を示す。
図3は、本発明の高分子アクチュエータを構成する別の高分子アクチュエータ素子の基本的構成を示す断面図である。
高分子アクチュエータ素子20は、上述した高分子アクチュエータ素子10の1対の電極膜2それぞれの上に金または白金からなる金属導電膜3を備え、該金属導電膜3にリード線4を電気的に接続した構成となっている。ここで、イオン導電性高分子膜1、電極膜2、イオン導電性高分子膜1に含浸させる水系の電解液は、図2で示したものと同じである。
ここで、金属導電膜3は、1対の電極膜2それぞれの上に湿式めっき法、蒸着法、スパッタ法などの従来公知の成膜手法により、金または白金の薄膜が形成されてなるものである。この金属導電膜3の厚さにはとくに制限はないが、リード線4からの電位が電極膜2に均等に印加されるように連続した膜となる程度の厚さであることが好ましい。
図4に、これらの高分子アクチュエータ素子10,20の動作原理を示す。ここでは、イオン導電性高分子膜1中にナトリウムイオンが含浸されているものとして説明する。
図4(a)では、電源Eよりリード線4を通じて、図中左側の高分子アクチュエータ10の電極膜2にプラスの電位、図中右側の電極膜2にマイナスの電位を印加している。この電位差(例えば0.5〜1.5V程度)により、高分子アクチュエータ素子10(20)のイオン導電性高分子膜1中では、マイナスの電位が印加された側(図中右側)の電極膜2にナトリウムイオン水和物が引き寄せられて移動し、当該電極膜2の近傍に集中しこの領域は体積膨張するようになる。一方、プラスの電位が印加された側(図中左側)の電極膜2近傍におけるナトリウム水和物濃度は減少し、この領域は体積収縮するようになる。その結果、イオン導電性高分子膜1の2つの電極膜2近傍領域の間に体積差が生じることとなり、イオン導電性高分子膜1は図中左側に湾曲するようになる。なお、湾曲後に2つの電極膜2近傍領域で蓄積された電荷を移動させない状態で保持すると、特に電力を使用することなく、その湾曲状態が維持される。
図4(b)では、2つの電極膜2がショートした状態でつながれることから2つの電極膜2近傍領域で蓄積された電荷に応じて放電が起こる。そして、その結果2つの電極膜2の間に電位差がなくなることから、イオン導電性高分子膜1の2つの電極膜2近傍領域の間に体積差はなくなり、イオン導電性高分子膜1は初期形状状態(ここでは真っ直ぐな状態)となる。
図4(c)では、電源Eよりリード線4を通じて、図中左側の高分子アクチュエータ素子10(20)の電極膜2にマイナスの電位、図中右側の電極膜2にプラスの電位を印加しており、電圧印加方法が図4(a)の場合とは逆である。この電位差により、高分子アクチュエータ素子10(20)のイオン導電性高分子膜1中では、マイナスの電位が印加された側(図中左側)の電極膜2の近傍領域は体積膨張するようになり、プラスの電位が印加された側(図中右側)の電極膜2近傍領域は体積収縮するようになる。その結果、イオン導電性高分子膜1は図中右側に湾曲するようになる。
以上の高分子アクチュエータ素子10の湾曲による変位量は、印加する電圧により制御することが可能であり、かつその繰り返し精度も良好である。
なお、ここまでは、1枚の短冊状のイオン導電性高分子膜1と該イオン導電性高分子膜1の両面に設けられた2つの電極膜2を1セットとした場合、この1セットの構成(単位高分子アクチュエータ)からなる高分子アクチュエータ素子10について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、前記1セット構成の高分子アクチュエータ素子10に使われる単位高分子アクチュエータよりも厚みを薄くした単位高分子アクチュエータを厚み方向に複数セット重ね合わせて、高分子アクチュエータ素子10としてもよい。この場合、全体の厚みが前記1セット構成の高分子アクチュエータ素子10と同じ厚み(例えば、300〜500μm)でありながら、前記1セット構成の高分子アクチュエータ素子10よりも電圧印加に対するレスポンスが速くなり、出力トルクも増加する。
また、高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dが短冊形状である前提で説明したが、ある一定の長さがあり、前記他方の端部を基準として長手方向の一方の端部の電圧印加による変位(湾曲)が対象物(光学素子11)に伝達できれば、その形状はとくに限定されない。すなわち、例えば主面が三角形や楕円形、あるいは周辺の他の部分に接触しないように部分的に切除された不定形などであってもよい。
図5に、図1の矢印の方向から光学素子モジュール100を見たときの傾斜駆動の様子を示す。なお、図5(a)は高分子アクチュエータ素子10a〜10dに電圧が印加されていない初期状態を示しており、その状態の光軸を基準(0°)として、高分子アクチュエータ素子10a,10bの電圧印加による湾曲が関与して光学素子11が傾斜(チルト)したときの角度をαとし、高分子アクチュエータ素子10c,10dの電圧印加による湾曲が関与して光学素子11が傾斜(チルト)したときの角度をβとする。また、高分子アクチュエータ素子10c、10dは省略している。
光学素子モジュール100は、高分子アクチュエータ素子10a,10bのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子11をα方向の一方向に傾斜させることができる。また、高分子アクチュエータ素子10c,10dのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子11をβ方向の一方向に傾斜させることができる。
すなわち、光学素子11のα方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(1)動作1(図5(b))
光学素子11をα(+)方向(図1(a)における右方向)に傾斜させるには、以下の操作1a、1bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作1a)高分子アクチュエータ素子10aを電圧印加により光学素子11の底面から頂上に向かう方向(図5(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10aの一方の端部で光学素子11を上方向に押圧する。
(操作1b)高分子アクチュエータ素子10bを電圧印加により光学素子11の底面から下方向(図5(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10bの一方の端部で光学素子11を下方向に牽引する。
(2)動作2(図5(c))
光学素子11をα(−)方向(図1(a)における左方向)に傾斜させるには、以下の操作2a、2bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作2a)高分子アクチュエータ素子10bを電圧印加により光学素子11の底面から頂上に向かう方向(図5(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10bの一方の端部で光学素子11を上方向に押圧する。
(操作2b)高分子アクチュエータ素子10aを電圧印加により光学素子11の底面から下方向(図5(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10aの一方の端部で光学素子11を下方向に牽引する。
また、光学素子11のβ方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(3)動作3
光学素子11をβ(+)方向(図1(a)における上方向)に傾斜させるには、以下の操作3a、3bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作3a)高分子アクチュエータ素子10dを電圧印加により光学素子11の底面から頂上に向かう方向(図1(b)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10dの一方の端部で光学素子11を上方向に押圧する。
(操作3b)高分子アクチュエータ素子10cを電圧印加により光学素子11の底面から下方向(図1(b)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10cの一方の端部で光学素子11を下方向に牽引する。
(4)動作4
光学素子11をβ(−)方向(図1(a)における下方向)に傾斜させるには、以下の操作4a、4bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作4a)高分子アクチュエータ素子10cを電圧印加により光学素子11の底面から頂上に向かう方向(図1(b)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10cの一方の端部で光学素子11を上方向に押圧する。
(操作4b)高分子アクチュエータ素子10dを電圧印加により光学素子11の底面から下方向(図1(b)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子10dの一方の端部で光学素子11を下方向に牽引する。
実際の駆動に当たっては、前記動作1〜4を適宜組み合わせることによって(動作1〜4のいずれかの単独動作、動作1または2と、動作3または4との組合せ動作)、光学素子11の光軸を該光学素子11の初期状態の光軸に対して任意の角度で傾斜させることができる。
また、高分子アクチュエータ素子10a〜10dのすべてを電圧印加により光学素子11の底面から頂上に向かう方向(図1(b)における上方向)に湾曲させると、該高分子アクチュエータ素子10a〜10dすべての一方の端部で光学素子11を上方向に押圧することとなり、光学素子11を初期状態の光軸方向の上方に平行移動させることができる。
つぎに、本発明に係る光学素子モジュールの第2の実施の形態について説明する。
図6は、本発明に係る光学素子モジュールの第2の実施の形態における構成を示す概略図である。図6(a)は、光学素子モジュール200を光学素子の光軸に沿って上から見た正面図であり、図6(b)は光学素子モジュール200の側面図である。
光学素子モジュール200は、光学素子21を内包する内枠22と、内枠22を光学素子22とともに内包する外枠23とを備えている。また、光学素子モジュール200は、前記複数のアクチュエータ素子として、前述した高分子アクチュエータ素子10と同じ構成の短冊形状の4つのアクチュエータ素子20a,20b,20c,20dを有しており、そのうち2つのアクチュエータ素子20a,20bは、光学素子21を光学素子21の光軸に対して垂直となる平面(XY平面)上の一方向(X方向)に挟んでお互いが前記光軸を中心として点対称となるように内枠22の枠内に配置され、残りの2つのアクチュエータ素子20c,20dは、内枠22及び光学素子21をX方向と直交する方向(Y方向)に挟んでお互いが前記光軸を中心として点対称となるように外枠23の枠内に配置されている。
ここで、光学素子21は、レンズ21aと、レンズ21aの光軸方向に貫通しレンズ21aを保持する穴を有する箱型のレンズホルダー21bと、からなる。また、レンズホルダー21bのX方向で対向する2つの側面には、高分子アクチュエータ素子20a,20bそれぞれに固定されたアーム部材20pが挿入されるX方向に延びる穴が設けられている。なお、光学素子21は、この構成以外にCCDなどの受光素子であってもよい。
内枠22は、箱型の光学素子21及び高分子アクチュエータ素子20a,20bを内包する樹脂製あるいは金属製のケースである。高分子アクチュエータ素子20a,20bは、それぞれの前記一方の端部が光学素子21の側面に電圧印加による湾曲に基づく変位を伝達可能に棒状のアーム部材20pを介して連結され、他方の端部が内枠22の内壁に固定されている。また、内枠のY方向で対向する2つの外壁側面には、高分子アクチュエータ素子20c,20dそれぞれに固定されたアーム部材20pが挿入されるY方向に延びる穴が設けられている。
外枠23は、内枠22(光学素子21、高分子アクチュエータ素子20a,20bを含む)及び高分子アクチュエータ素子20c,20dを内包する樹脂製あるいは金属製のケースである。高分子アクチュエータ素子20c,20dは、それぞれの前記一方の端部が内枠22の外壁に電圧印加による湾曲に基づく変位を伝達可能に棒状のアーム部材20pを介して連結され他方の端部が外枠23の内壁に固定されている。
以上の構成で組み立てられた光学素子モジュール200では、電圧印加されていない高分子アクチュエータ素子20a,20b,20c,20dが板ばねのような状態となっていることから、図6(a)に示す初期状態、すなわち光学素子21の光軸が光学素子モジュール200の垂直方向となるように保持されている。あるいは、別途板ばね等を追加して光学素子21,内枠22の位置を規制してもよい。また、光学素子21と高分子アクチュエータ素子20a,20b、内枠22と高分子アクチュエータ素子10c,10dとの間にスペーサを設けたりアーム部材20pを長目にすることにより間隔をあけることでよりスムーズに動作させることもできる。
なお、高分子アクチュエータ素子20a,20b,20c,20dそれぞれには、丸棒状あるいはピン形状のアーム部材20pがその一方の端部から高分子アクチュエータ素子長手に対して直角をなすように直立して固定されている。そして、前述のように、高分子アクチュエータ素20a,20bのアーム部材20pは光学素子21の側面に設けられた穴に挿入され、これにより高分子アクチュエータ素20a,20bと光学素子21とが連結されている。また、高分子アクチュエータ素20c,20dのアーム部材20pは内枠22の外壁に設けられた穴に挿入され、これにより高分子アクチュエータ素20c,20dと内枠22とが連結されている。なお、これらの穴はアーム部材20pに固定されておらずアーム部材20pの外周(円周)方向に摺動可能な状態とされている。したがって、高分子アクチュエータ素子が湾曲すると、その変位がアーム部材20pを介して連結された対象物(光学素子21や内枠22)に伝えられて該対象物の位置が変わるとともに、対象物がそのアーム部材20pを軸として回転することになる。
なお、高分子アクチュエータ素子20a,20b,20c,20dが短冊形状である前提で説明したが、ある一定の長さがあり、前記他方の端部を基準として長手方向の一方の端部の電圧印加による変位(湾曲)がアーム部材20pを介して対象物(光学素子21、内枠22)に伝達できれば、その形状はとくに限定されない。すなわち、例えば主面が三角形や楕円形、あるいは周辺の他の部分に接触しないように部分的に切除された不定形などであってもよい。
図7に、光学素子モジュール200の傾斜駆動の様子を示す。図7(a)〜(c)は図6(a)の矢印Aの方向から光学素子モジュール200を見たときの駆動の様子を示しており、図7(d),(e)は図6(a)の矢印Bの方向から光学素子モジュール200を見たときの駆動の様子を示している。なお、図7(a)は高分子アクチュエータ素子20a〜20dに電圧が印加されていない初期状態を示しており、その状態の光軸を基準(0°)として、高分子アクチュエータ素子20a,20bの電圧印加による湾曲が関与して光学素子21が傾斜(チルト)したときの角度をαとし、高分子アクチュエータ素子20c,20dの電圧印加による湾曲が関与して光学素子21が傾斜(チルト)したときの角度をβとする。
光学素子モジュール200は、高分子アクチュエータ素子20a,20bのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子21をα方向の一方向に傾斜させることができる。また、高分子アクチュエータ素子20c,20dのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子21をβ方向の一方向に傾斜させることができる。
すなわち、光学素子21のα方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(1)動作1(図7(b))
光学素子21をα(+)方向(図6(a)における右方向)に傾斜させるには、以下の操作1a、1bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作1a)高分子アクチュエータ素子20aを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図7(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20aの一方の端部で光学素子21を上方向に押圧する。
(操作1b)高分子アクチュエータ素子20bを電圧印加により光学素子21の底面から下方向(図7(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20bの一方の端部で光学素子21を下方向に牽引する。
(2)動作2(図7(c))
光学素子21をα(−)方向(図6(a)における左方向)に傾斜させるには、以下の操作2a、2bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作2a)高分子アクチュエータ素子20bを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図7(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20bの一方の端部で光学素子21を上方向に押圧する。
(操作2b)高分子アクチュエータ素子20aを電圧印加により光学素子21の底面から下方向(図7(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20aの一方の端部で光学素子21を下方向に牽引する。
また、光学素子21のβ方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(3)動作3(図7(d))
光学素子21をβ(+)方向(図6(a)における上方向)に傾斜させるには、以下の操作3a、3bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作3a)高分子アクチュエータ素子20cを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図7(b)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20cの一方の端部で光学素子21を上方向に押圧する。
(操作3b)高分子アクチュエータ素子20dを電圧印加により光学素子21の底面から下方向(図7(b)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20dの一方の端部で光学素子21を下方向に牽引する。
(4)動作4(図7(e))
光学素子21をβ(−)方向(図6(a)における下方向)に傾斜させるには、以下の操作4a、4bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作4a)高分子アクチュエータ素子20dを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図7(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20dの一方の端部で光学素子21を上方向に押圧する。
(操作4b)高分子アクチュエータ素子20cを電圧印加により光学素子21の底面から下方向(図7(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子20cの一方の端部で光学素子21を下方向に牽引する。
実際の駆動に当たっては、前記動作1〜4を適宜組み合わせることによって(動作1〜4のいずれかの単独動作、動作1または2と、動作3または4との組合せ動作)、光学素子21の光軸を該光学素子21の初期状態の光軸に対して任意の角度で傾斜させることができる。
図8に、光学素子モジュール200における光学素子21の軸方向移動の様子を示す。高分子アクチュエータ素子20c,20dを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図8(a)における上方向)に同じ変位量で湾曲させると、該高分子アクチュエータ素子20c,20dの一方の端部がアーム部材20pを介してで光学素子21を上方向に押圧することとなり、光学素子21を初期状態の光軸方向の上方に平行移動させることができる(図8(b))。また、高分子アクチュエータ素子20a〜20dすべてを電圧印加により光学素子21の底面から頂上に向かう方向(図8(a)における上方向)に同じ変位量で湾曲させると、該高分子アクチュエータ素子20a〜20dすべての一方の端部がアーム部材20pを介して光学素子21を上方向に押圧することとなり、光学素子21を初期状態の光軸方向のさらに上方に平行移動させることができる(図8(c))。
つぎに、本発明に係る光学素子モジュールの第3の実施の形態について説明する。
図9は、本発明に係る光学素子モジュールの第3の実施の形態における構成を示す概略図である。図9(a)は、光学素子モジュール300の斜視図であり、図9(b)は光学素子モジュール300を光学素子の光軸に沿って上から見た正面図である。
光学素子モジュール300は、光学素子31と、3つ以上の高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cと、光学素子31及び高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cを搭載する平板状のベース32と、を備えている。
ここで、光学素子31は、レンズ、レンズ及びレンズホルダー、あるいはCCDなどの受光素子である。図9ではレンズ単体からなる光学素子31を示している。また、ベース32は、中心に貫通した穴を有するドーナツ状の円盤であり、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cそれぞれの他方の端部が固定され、少なくとも高分子アクチュエータ素子30a,30b,30c及び光学素子31を支持するだけの剛性を有するものである。
高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cは、前述した高分子アクチュエータ素子10と同じ構成の短冊形状のアクチュエータ素子であり、光学素子31の底面とベース32との間に配置されるとともに、その長手方向が光学素子31の光軸を中心とする円周に沿って均等配置されている。このとき、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cは長手方向が前記円周に沿って湾曲している。また、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cそれぞれの前記一方の端部が光学素子31の底面に固定され他方の端部がベース32に固定されており、さらに隣接する高分子アクチュエータ素子の近接する端部同士は一方が光学素子31の底面に固定されていれば他方はベース32に固定されるようになっている。高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cはいずれも、電圧印加により前記一方の端部が厚み方向、すなわち光学素子31の光軸方向に変位する。
以上の構成で組み立てられた光学素子モジュール300では、電圧印加されていない高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cが平板状態となっていることから、図10(a)に示す初期状態、すなわち光学素子31の光軸が光学素子モジュール300の垂直方向となっている。あるいは、別途板ばね等を追加して光学素子31の位置を規制してもよい。また、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cは光学素子31の底面外側で固定したほうが光学的な影響が少ないが、実際に使用していない領域があれば、影響がない範囲で光学素子31の内側で固定してもよい。また、光学素子31と高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cとの結合部にスペーサやアームにて間隔をあけることでよりスムーズに動作させることもできる。
なお、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cが短冊形状である前提で説明したが、ある一定の長さがあり、前記他方の端部を基準として長手方向の一方の端部の電圧印加による変位(湾曲)が対象物(光学素子31)に伝達できれば、その形状はとくに限定されない。すなわち、例えば主面が三角形や楕円形、あるいは周辺の他の部分に接触しないように部分的に切除された不定形などであってもよい。
図10に、光学素子モジュール300の傾斜駆動の様子を示す。
図10(a)の初期状態において、高分子アクチュエータ素子30aに所定の電圧を印加すると、ベース32に固定された前記他方の端部を基準として一方の端部が光学素子31の底面から頂上に向かう方向(図10(a)における上方向)に湾曲し、該高分子アクチュエータ素子30aの一方の端部が光学素子31の底面を上方向に押圧する。これにより、光学素子31は所定方向の所定角度で傾斜するようになる(図10(b))。このように、高分子アクチュエータ素子30a,30b,30cのうち、1または2の高分子アクチュエータ素子を適宜湾曲させて、光学素子31の光軸を該光学素子31の初期状態の光軸に対して任意の角度で傾斜させることができる。
図11に、光学素子モジュール300における光学素子31の軸方向移動の様子を示す。高分子アクチュエータ素子30a〜30cすべてを電圧印加により光学素子31の底面から頂上に向かう方向(図11(a)における上方向)に同じ変位量で湾曲させると、該高分子アクチュエータ素子30a〜30cすべての一方の端部が光学素子31を上方向に押圧することとなり、光学素子31を初期状態の光軸方向の上方に平行移動させることができる(図11(b))。
つぎに、本発明に係る光学素子モジュールの第4の実施の形態について説明する。
図12は、本発明に係る光学素子モジュールの第4の実施の形態における構成を示す概略図である。図12(a)は、光学素子モジュール400の分解図であり、図12(b)は光学素子モジュール400の側面図、図12(c)は光学素子モジュール400を背面側から見た斜視図である。
光学素子モジュール400は、光学素子41と、複数の高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dと、高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dを搭載するベース42と、を備える。
ここで、光学素子41は、レンズ及びレンズホルダー、CCDなどの受光素子の組合せである。図12ではレンズ41aと受光素子41bとの組合せからなる光学素子41を示している。また、ベース42は、高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dそれぞれの他方の端部を挟んで保持する平板状のベース部材42a,42bからなる。
高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dは、前述した高分子アクチュエータ素子10と同じ構成の短冊形状のアクチュエータ素子であり、光学素子41の底面側に配置される短冊形状の4つのアクチュエータ素子であって、その長手方向が光学素子41の光軸中心から放射する方向とされるとともにお互いに隣接する高分子アクチュエータ素子とのなす角度が90°となるように配置され、それぞれの前記一方の端部が光学素子41の矩形底面の4辺それぞれに変位を伝達可能にアーム部材40pを介して連結され他方の端部がベース42に固定されているものである。なお、前記一方の端部とアーム部材40pとの接合部、アーム部材40pと光学素子41との接合部は完全に固定してもよいが、お互いが自由に回動可能な構造としてもよい。前記自由に回動可能な構造としては、例えば接合部にユニバーサルジョイントを使用したり、アーム部材40pをボールポイントアーム構造とするとよい。あるいは、可撓性のある板ばねやプラスチックフィルムを介する接合部してもよい。
以上の構成で組み立てられた光学素子モジュール400では、電圧印加されていない高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dが板ばねのような状態となっていることから、図12(b)に示す初期状態、すなわち光学素子41の光軸が光学素子モジュール400の垂直方向となるように保持されている。あるいは、別途板ばね等を追加して光学素子41の位置を規制してもよい。
また、高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dが短冊形状である前提で説明したが、ある一定の長さがあり、前記他方の端部を基準として長手方向の一方の端部の電圧印加による変位(湾曲)がアーム部材40pを介して対象物(光学素子41)に伝達できれば、その形状はとくに限定されない。すなわち、例えば主面が三角形や楕円形、あるいは周辺の他の部分に接触しないように部分的に切除された不定形などであってもよい。
図13に、光学素子モジュール400の傾斜駆動の様子を示す。なお、図13(a)は高分子アクチュエータ素子40a〜40dに電圧が印加されていない初期状態を示しており、その状態の光軸を基準(0°)として、高分子アクチュエータ素子40a,40bの電圧印加による湾曲が関与して光学素子41が傾斜(チルト)したときの角度をαとし、高分子アクチュエータ素子40c,40dの電圧印加による湾曲が関与して光学素子41が傾斜(チルト)したときの角度をβとする。また、図13においては高分子アクチュエータ素子40c、40dは省略している。
光学素子モジュール400は、高分子アクチュエータ素子40a,40bのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子41をα方向の一方向に傾斜させることができる。また、高分子アクチュエータ素子40c,40dのいずれか一方または両方に電圧を印加して湾曲させ、一方の端部の押圧又は牽引によって、光学素子41をβ方向の一方向に傾斜させることができる。
すなわち、光学素子41のα方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(1)動作1(図13(b))
光学素子41をα(+)方向(図13(a)における右方向)に傾斜させるには、以下の操作1a、1bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作1a)高分子アクチュエータ素子40aを電圧印加により光学素子41の底面から頂上に向かう方向(図13(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40aの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を上方向に押圧する。
(操作1b)高分子アクチュエータ素子40bを電圧印加により光学素子41の底面から下方向(図13(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40bの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を下方向に牽引する。
(2)動作2(図13(c))
光学素子41をα(−)方向(図13(a)における左方向)に傾斜させるには、以下の操作2a、2bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作2a)高分子アクチュエータ素子40bを電圧印加により光学素子41の底面から頂上に向かう方向(図13(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40bの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を上方向に押圧する。
(操作2b)高分子アクチュエータ素子40aを電圧印加により光学素子41の底面から下方向(図13(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40aの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を下方向に牽引する。
また、光学素子41のβ方向の傾斜動作は以下の操作によって行なう。
(3)動作3
光学素子41をβ(+)方向(図13(a)における紙面向こう方向)に傾斜させるには、以下の操作3a、3bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作3a)高分子アクチュエータ素子40dを電圧印加により光学素子41の底面から頂上に向かう方向(図13(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40dの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を上方向に押圧する。
(操作3b)高分子アクチュエータ素子40cを電圧印加により光学素子41の底面から下方向(図13(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40cの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を下方向に牽引する。
(4)動作4
光学素子41をβ(−)方向(図13(a)における紙面手前方向)に傾斜させるには、以下の操作4a、4bのいずれか一方又は両方を行なう。
(操作4a)高分子アクチュエータ素子40cを電圧印加により光学素子41の底面から頂上に向かう方向(図13(a)における上方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40cの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を上方向に押圧する。
(操作4b)高分子アクチュエータ素子40dを電圧印加により光学素子41の底面から下方向(図13(a)における下方向)に湾曲させ、該高分子アクチュエータ素子40dの一方の端部に連結されたアーム部材40pで光学素子41の矩形底面を構成する1辺を下方向に牽引する。
実際の駆動に当たっては、前記動作1〜4を適宜組み合わせることによって(動作1〜4のいずれかの単独動作、動作1または2と、動作3または4との組合せ動作)、光学素子41の光軸を該光学素子41の初期状態の光軸に対して任意の角度で傾斜させることができる。
つぎに、本発明に係る光学素子モジュールの第5の実施の形態について説明する。
図14は、本発明に係る光学素子モジュールの第5の実施の形態における構成を示す概略図である。図14(a)は、光学素子モジュール500を光学素子の光軸に沿って上から見た正面図であり、図14(b)は光学素子モジュール500の側面図である。
光学素子モジュール500は、高分子アクチュエータ素子50と、光学素子51と、光学素子51、高分子アクチュエータ素子50を収納する固定枠52と、固定枠52内で光学素子51を光軸周りに回転可能に保持するベアリング53と、を備える。
ここで、光学素子51は、レンズ51aと、受光素子51bとが光軸方向に連結されてなるものであり、レンズ51aの外周にベアリング53が配置されている。また、ベアリング53は内側がレンズ51aに固定されており、外側が固定枠52内壁に固定されている。これにより、レンズ51aの円周方向に応力が作用するとベアリング53により固定枠52内でレンズ51a及び受光素子51bが光軸周りに回転駆動することになる。
固定枠52は、その内壁に高分子アクチュエータ素子50の他方の端部が固定され、少なくとも高分子アクチュエータ素子50及びその付帯物、光学素子51、ベアリング53を支持するだけの剛性を有するフレームである。
高分子アクチュエータ素子50は、前述した高分子アクチュエータ素子10と同じ構成の短冊形状のアクチュエータ素子であり、レンズ51aの側面側に配置される短冊形状のアクチュエータ素子であって、その短冊形状の幅方向が前記光軸方向、厚み方向が前記光軸の垂直方向となるように配置され、長手方向の一方の端部が前記湾曲により変位して光学素子51の回転移動に関与するように他方の端部が固定枠52の内壁に固定されている。また、高分子アクチュエータ素子50の一方の端部にはヒンジ50sを介してアーム部材50pが取り付けられ、さらにこのアーム部材50pの先にヒンジ50tが取り付けられ、このヒンジ50tはレンズ51aの側面に固定されている。このとき、ヒンジ50sは高分子アクチュエータ素子50とアーム部材50pとを連結するとともにお互いに自由に回動可能な構造となっている。また、ヒンジ50tはアーム部材50pとレンズ51aとを連結するとともにお互いに自由に回動可能な構造となっている。この構造により、高分子アクチュエータ素子50が湾曲するとアーム部材50pを押してレンズ51aをその円周方向に回転させることができる。
なお、高分子アクチュエータ素子50の一方の端部とアーム部材50pとの接合部、アーム部材50pとレンズ51aとの接合部は、ヒンジ構造に限定されるものではなく、お互いが自由に回動可能な構造となり、高分子アクチュエータ素子50の変位をレンズ51aの回転に伝達可能な構造であればよい。例えば接合部にユニバーサルジョイントを使用したり、アーム部材50pをボールポイントアーム構造とするとよい。あるいは、可撓性のある板ばねやプラスチックフィルムを介する接合部してもよい。
また、高分子アクチュエータ素子50が短冊形状である前提で説明したが、ある一定の長さがあり、前記他方の端部を基準として長手方向の一方の端部の電圧印加による変位(湾曲)がアーム部材50pを介して対象物(レンズ51a)に伝達できれば、その形状はとくに限定されない。すなわち、例えば主面が三角形や楕円形、あるいは周辺の他の部分に接触しないように部分的に切除された不定形などであってもよい。
図15に、光学素子モジュール500の回転駆動の様子を示す。
光学素子モジュール500の初期状態としては、図15(a)に示すように、高分子アクチュエータ素子50は固定枠52の内壁から垂直に直立した状態である。ついで、高分子アクチュエータ素子50に電圧を印加すると、該高分子アクチュエータ素子50は厚み方向に湾曲し、一方の端部がレンズ51a側に変位し、この変位がアーム部材50pを介してレンズ51aに伝達され、該レンズ51a及び受光素子51b(光学素子51)は光軸を中心として時計回り方向に回転する(図15(b))。また、高分子アクチュエータ素子50に図15(b)の場合とは逆極性にして電圧を印加すると、該高分子アクチュエータ素子50は厚み方向に湾曲し、一方の端部がレンズ51aから離れる側に変位し、この変位がアーム部材50pを介してレンズ51aに伝達され、該レンズ51a及び受光素子51b(光学素子51)は光軸を中心として反時計回り方向に回転する(図15(c))。
このように、高分子アクチュエータ素子50への電圧印加の極性、電圧値を調整することにより、光学素子51を光軸周りに任意の角度で回転させることができる。
ところで、後述する撮像装置を考えた場合、光学素子モジュール500のような回転ブレを補正する方式と、光軸の回転以外のブレを補正する方式とを併用することが可能である。その場合の光軸ブレ補正は光学式の各方式、デジタル式の各方式が採用可能である。その例を図16に示す。ここでは、光学素子モジュール500の構造に、前述した光学素子モジュール400の構造を追加した光学素子モジュール600を示している。すなわち、光学素子モジュール600は、光学素子モジュール500における固定枠52の底面(受光素子51bの底面側)に、光学素子モジュール400における高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40d及びベース42の構造を追加してなるものである。この場合、アーム部材40pは省略され、高分子アクチュエータ素子40a,40b,40c,40dそれぞれの一方の端部が固定枠52の矩形底面の4辺それぞれに連結されている。
次に、本発明に係る撮像装置の構成について説明する。
図17は、本発明に係る撮像装置の手振れ補正機能を中心とした構成を示すブロック図である。
図17に示すように、撮像装置70は、複数のレンズ及び受光素子CCDの光学素子群からなり、そのうちの一部が本発明の光学素子モジュール100となった撮像光学系71と、加速度センサなどの手振れ検出手段72と、光学素子モジュール100を構成する光学素子の位置を検出する光学素子位置検出手段73と、手振れ検出手段72や光学素子位置検出手段73からの信号を受けて演算処理を行なう演算回路74と、演算回路74からの信号を受けるドライブ回路75と、ドライブ回路75からの信号を受け光学素子モジュール100の駆動を制御する光学素子モジュール駆動手段76と、受光素子CCDから出力される画像信号についてホワイトバランスの補正やγ補正等の画像信号処理を行なう画像信号処理回路77と、信号処理されたデータを保存する記録手段78と、を備える。なお、撮像光学系71の光学素子モジュール100に代えて、前述した本発明の光学素子モジュール200,300,400,500,600のいずれかとしてもよい。
撮像装置70において、シャッターボタンが押されるなどして撮影が開始されると、撮像光学系71の受光素子CCDから結像して得られた画像信号が出力される。ついで該画像信号について画像処理信号回路77にてホワイトバランスの補正やγ補正等の画像信号処理が行なわれ、画像信号処理後のデータが記録手段78に保存される。
図18に、撮像装置70における撮影時の手振れ補正機構の動作手順を示す。ここでは、撮像装置70においてシャッターボタンが押された瞬間に手振れ(光軸ブレ)が発生した前提で説明する。
(S11)シャッターボタンが押された瞬間に、手振れ検出手段72が撮像装置70全体の振れを検出する。ついで、演算回路74は、手振れ検出手段72からの検出信号に基づいて手振れ量(あるいは速度)を演算する。
(S12)ついで、演算回路72は、この手振れ量(あるいは速度)によって生ずる像ぶれをキャンセルするように光学素子モジュール100の光学素子11の目標傾斜角度(あるいは目標回転角度)を演算し、さらに初期状態からの駆動量の演算結果に応じた駆動信号を計算し出力する。
(S13)ドライブ回路75は演算回路74からの駆動信号に基づいて光学素子モジュール駆動手段76を制御する。さらに、光学素子モジュール駆動手段76はその制御に基づいて、光学素子モジュール100の高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dそれぞれに所定の電圧を印加し、湾曲変位させて光学素子11を該光学素子11の光軸に対して所定方向の所定の傾斜角度(あるいは回転角度)となるように駆動させる。
(S14)この際、光学素子11の傾斜(回転)位置(あるいは速度)を光学素子位置検出手段73により検出する。
(S15)演算回路74は、光学素子位置検出手段73の検出信号に基づいて、ステップS12で求めた光学素子11の目標位置との誤差(手振れ補正誤差)を計算する。
(S16)ついで、この手振れ補正誤差が予め設定された閾値以下であれば(YES)、この回の手振れ補正動作は終了し、つぎの手振れ補正動作に備える(ステップS11へ)。また、手振れ補正誤差が予め設定された閾値を超えていれば(NO)、ステップS12に戻り、それ以降の処理動作を行なう。
以上の手振れ補正動作により、光学素子モジュール100における光学素子11の手振れ補正は目標位置に精度良く駆動され、適正な撮像が可能となる。
なお、撮像装置50に、光学素子11がレンズ及びレンズホルダー又はレンズである光学素子モジュール100を用いた場合、高分子アクチュエータ素子10a,10b,10c,10dすべてを同一変位量で駆動させることにより、光学素子11を光軸方向に移動させて撮像のフォーカス又はズーム調整することが可能である。これは、光学素子21,31がレンズ及びレンズホルダー又はレンズである光学素子モジュール200,300を適用した場合も同様である。
本発明に係る光学素子モジュールの第1の実施の形態における構成を示す概略図である。 本発明で使用する高分子アクチュエータ素子の構成(1)を示す断面図である。 本発明で使用する高分子アクチュエータ素子の構成(2)を示す断面図である。 高分子アクチュエータ素子の動作を示す説明図である。 図1の光学素子モジュールの駆動状態を示す上面図である。 本発明に係る光学素子モジュールの第2の実施の形態における構成を示す概略図である。 図6の光学素子モジュールの傾斜駆動状態を示す側面図である。 図6の光学素子モジュールにおける光学素子の軸方向移動状態を示す側面図である。 本発明に係る光学素子モジュールの第3の実施の形態における構成を示す概略図である。 図9の光学素子モジュールの傾斜駆動状態を示す側面図である。 図9の光学素子モジュールにおける光学素子の軸方向移動状態を示す斜視図である。 本発明に係る光学素子モジュールの第4の実施の形態における構成を示す概略図である。 図12の光学素子モジュールの傾斜駆動状態を示す側面図である。 本発明に係る光学素子モジュールの第5の実施の形態における構成を示す概略図である。 図14の光学素子モジュールの回転駆動状態を示す側面図である。 本発明に係る光学素子モジュールの第6の実施の形態における構成を示す概略図である。 本発明に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図17の撮像装置における手振れ補正動作のフローチャートである。
符号の説明
1…イオン導電性高分子膜、2…電極膜、3…金属導電膜、4…リード線、10,10a,10b,10c、10d,20,20a,20b,20c,20d,30a,30b,40a,40b…高分子アクチュエータ素子、11,21,31,41,51…光学素子、12,52…固定枠、20p,40p,50p…アーム部材、21a,41a,51a…レンズ、21b…レンズホルダー、22…内枠、23…外枠、32,42…ベース、41b,51b,CCD…受光素子、42a,42b…ベース部材、50s,50t…ヒンジ、53…ベアリング、70…撮像装置、71…撮像光学系、72…手振れ検出手段、73…光学素子位置検出手段、74…演算回路、75…ドライブ回路、76…光学素子モジュール駆動手段、77…画像信号処理回路、78…記録手段、100,200,300,400,500,600…光学素子モジュール、

Claims (8)

  1. 光学素子モジュールを有する撮像光学系を備え、
    前記光学素子モジュールは、
    レンズ、レンズおよびレンズホルダー、受光素子のいずれか、またはそれらの組合せからなる光学素子と、
    第1および第2のアクチュエータ素子からなる複数のアクチュエータ素子と、
    前記光学素子および前記複数のアクチュエータ素子のうちの少なくとも1つを収納または搭載する固定部材と
    を備え、
    前記第1および第2のアクチュエータ素子はそれぞれ、イオン導電性高分子膜とこのイオン導電性高分子膜の両面に設けられる電極とを有するとともに、前記電極間への電圧印加により全体が厚み方向に湾曲するものであり、
    前記第1のアクチュエータ素子は、それらの厚み方向が前記光学素子の光軸方向とされるとともに、この光学素子の光軸に対して垂直となる平面(XY平面)上においてその光軸周りに均等配置され、
    前記第2のアクチュエータ素子は、その厚み方向が前記光学素子の光軸の垂直方向となるとともに、その幅方向が前記光学素子の光軸方向となるように配置され、
    前記複数のアクチュエータ素子のうち少なくとも1つの第1および第2のアクチュエータ素子における長手方向に沿った一方の端部がそれぞれ、前記光学素子に対して前記湾曲による変位を伝達可能に連結されるとともに、それらの第1および第2のアクチュエータ素子における他方の端部がそれぞれ、前記固定部材に固定され、
    前記少なくとも1つの第1および第2のアクチュエータ素子における前記一方の端部の前記湾曲による変位が前記光学素子の側面または底面に作用することによって、前記光学素子を傾斜させるか、前記光学素子を光軸周りに回転させるか、または前記光学素子をその光軸方向に沿って移動させる機能を有し、
    撮像時に前記光学素子モジュールを駆動して、前記固定部材を変位させずに固定しつつ、前記光学素子のみを傾斜させて光軸ブレを補正する第1補正と、前記光学素子のみを光軸周りに回転させて回転ブレを補正する第2補正とを併用することにより、手振れ補正を行う
    撮像装置。
  2. 前記固定部材として、前記光学素子および前記複数のアクチュエータ素子を収納する固定枠を備え、
    前記第1のアクチュエータ素子は、4つのアクチュエータ素子であり、
    そのうち2つのアクチュエータ素子は、前記光学素子を前記XY平面上の一方向(X方向)に挟んで、お互いが前記光軸を中心として点対称となるように配置され、
    残りの2つのアクチュエータ素子は、前記光学素子を前記X方向と直交する方向(Y方向)に挟んで、お互いが前記光軸を中心として点対称となるように配置され、
    第1のアクチュエータ素子における前記一方の端部が、前記光学素子の底面または側面に対して前記湾曲による変位を伝達可能に連結され、かつ前記他方の端部が前記固定枠に固定されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記固定部材として、前記光学素子を内包する内枠と、この内枠を前記光学素子とともに内包する外枠とを備え、
    前記第1のアクチュエータ素子は、4つのアクチュエータ素子であり、
    そのうち2つのアクチュエータ素子は、前記光学素子を前記XY平面上の一方向(X方向)に挟んで、お互いが前記光軸を中心として点対称となるように前記内枠の枠内に配置されるとともに、各アクチュエータ素子における前記一方の端部が、前記光学素子の側面に対して前記湾曲による変位を伝達可能に連結され、かつ前記他方の端部が前記内枠の内壁に固定されており、
    残りの2つのアクチュエータ素子は、前記内枠および前記光学素子を前記X方向と直交する方向(Y方向)に挟んで、お互いが前記光軸を中心として点対称となるように前記外枠の枠内に配置されるとともに、各アクチュエータ素子における前記一方の端部が、前記内枠の外壁に対して前記湾曲による変位を伝達可能に連結され、かつ前記他方の端部が前記外枠の内壁に固定されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記固定部材として、前記光学素子および前記複数のアクチュエータ素子を搭載するベースを備え、
    前記第1のアクチュエータ素子は、
    前記光学素子の底面と前記ベースとの間に配置される3以上のアクチュエータ素子であり、
    それらのアクチュエータ素子の長手方向が、前記光学素子の光軸を中心とする円周に沿って均等配置され、
    第1のアクチュエータ素子における前記一方の端部が前記光学素子の底面に固定され、かつ前記他方の端部が前記ベースに固定されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記固定部材として、前記複数のアクチュエータ素子を搭載するベースを備え、
    前記第1のアクチュエータ素子は、
    前記光学素子の底面側に配置される4つのアクチュエータ素子であり、
    それらのアクチュエータ素子における長手方向が、前記光学素子の光軸中心から放射する方向とされるとともに、隣接するアクチュエータ素子同士のなす角度が90°となるように配置され、
    第1のアクチュエータ素子における前記一方の端部が、前記光学素子の底面に対して前記湾曲による変位を伝達可能に連結され、かつ前記他方の端部が前記ベースに固定されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記光学素子が、レンズおよびレンズホルダー、またはレンズであり、
    前記光学素子モジュールを駆動して、前記固定部材を変位させずに固定しつつ、前記光学素子のみをその光軸方向に沿って移動させることにより、フォーカスまたはズーム調整を行う
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記電極は、樹脂中にカーボン粒子が分散されてなる導電膜である
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記複数のアクチュエータ素子は、前記イオン導電性高分子膜の両面に前記電極をもつものが厚み方向に複数枚重ね合わされてなる
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
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