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JP5016520B2 - 3次元形状計測方法および装置 - Google Patents

3次元形状計測方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、被計測物体の3次元形状計測方法および装置に関する。
従来から、非接触かつ自動処理により被計測物体の3次元形状を計測する方法として、いわゆる位相シフト法が知られている。位相シフト法は、互いに位相をずらした正弦波縞パターン光による照明状態のもとで撮像した複数の縞パターン画像つまり複数の輝度分布データを用いて、画像全体について定まる1つの位相状態について画素点毎の位相を求め、その位相の分布データを3次元座標決定の基礎データとする。3次元形状計測結果は、位相分布データと撮像の幾何学条件等から得られ、各画素に被計測物体表面の3次元座標を割り当てた距離画像として得られる。
位相シフト法を用いて3次元形状計測を行う場合に、被計測物体表面に反射率の異なる部分、例えば、文字や柄があると、これらの文字や柄と背景部分の境界において計測誤差が発生する。その原因は、境界部分における注目画素の輝度がその周辺画素の輝度に影響されてぼけて真の輝度から変化することによる。このぼけは、撮像の際の焦点ぼけやレンズの変調伝達関数特性に基づくぼけによる。縞パターン画像がぼけると基礎データとする位相の分布データが誤差を含み、計測誤差が発生する。
上述の誤差の発生をシミュレーションにより図16乃至図21を参照して説明する。図16、図17に示すように一様照明のもとで明部(領域x2)と暗部(領域x1,x3)とが2値の輝度値L1,L2となるコントラストのある対象領域に対して、強制的にぼけを発生させて比較する。図18(a)〜(d)は、明度がx方向に正弦波状に変化する照明のもとで、それぞれ位相変化分δφを0(初期位相状態)から、π/2,π,3π/2とした場合の、x0方向に沿った輝度変化の計算値を示す。これはぼけのないデータである。図19(a)〜(d)は、図18(a)〜(d)の輝度変化に標準偏差σのガウス移動平均処理を行って、計算により強制的に輝度変化をぼかして得たデータである。図20は、図18(a)〜(d)から算出した位相分布と、図19(a)〜(d)から算出した位相分布とを重ねて示している。図21は、図20において位相差ΔPが生じている部分Dを拡大して示している。
図20に示すように、明暗の境界xbの位置で、破線で示したぼかし有りの位相値は、実線で示したぼかしのない正しい位相値から変化して、位相差ΔPの誤差を有している。位相差ΔPの大きさは、明暗の境界線に垂直な方向、すなわち、輝度(明度)の勾配方向と縞パターンの変化方向(図17乃至図21ではx方向)とがなす角度(γとする)によって変化する。シミュレーションによると、角度γが0゜のときが誤差がもっとも大きく、90゜のときに誤差は最小になり、誤差の大きさはこの間で角度γの大きさと共に単調減少する。
上述のような特性を有する位相シフト法は、被計測物体上に反射率の異なる部分があると、その部分の明暗状態が表面形状を反映しないものとなって計測誤差を発生するので、被計測物体は白く塗装して計測される。従って、位相シフト法による3次元形状計測は、例えば、3次元CADに基づいて製作された製品が正しい形状にできているかを検証するために、白塗装された試作段階の物体について行われるが、実際の生産工程におけるインライン計測には殆ど使われていない。
ところで、位相シフト法において、カメラの視野方向と投影装置による投影方向とが異なることに加え被計測物体が3次元形状であることにより発生する自己隠蔽(いわゆるオクルージョン)や、影、乱反射、などの影響を解消するため、異なる複数の方向から縞パターン光を投影したり、被計測物体を回転させたりして、計測精度を上げることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−19825号公報
しかしながら、上述したように、従来の位相シフト法は実際の生産工程におけるインライン計測には殆ど使われていない。また、上述した特許文献1に示されるような位相シフト法による計測方法は、被計測物体表面の反射率の違いにより発生する計測誤差を解決することができない。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、表面に文字や柄などによる反射率の異なる領域が混在する被計測物体についても計測精度を向上できる位相シフト法による3次元形状計測方法および装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、明度が正弦波状に変化する縞パターンを異なる位相で3回以上被計測物体に投影して一定位置から複数の画像を撮像し、これらの画像を用いて画像中の各画素毎に被計測物体の3次元座標を求める位相シフト法による3次元形状計測方法において、被計測物体の計測領域上方に撮像部を設置し、前記撮像部の光軸と1つの投影用光軸とで構成される平面を複数設定し、前記平面の1つについて該平面に対して90°を除く所定の角度を有しかつ前記撮像部の光軸に直交する直線の方向としたパターン変化方向に沿って明度が変化する縞パターンを該平面を構成する投影用光軸方向から前記計測領域に投影すると共に前記撮像部によって撮像して位相シフト法により該計測領域の3次元座標を取得するステップを、前記各平面について独立に行うことにより複数種類の3次元座標データを取得する座標計測ステップと、前記計測領域を均一な照明光のもとで撮像した画像を微分処理し該画像中の画素毎に輝度の勾配方向を求めるステップを、前記各平面について独立に、前記投影用光軸方向からの照明と前記撮像部による撮像とによって行うことにより複数種類の勾配方向データを取得する勾配取得ステップと、前記各平面毎の3次元座標データと勾配方向データとから成る複数の組における互いに他の組の画像中の画素に対応する各画素について、それぞれ前記輝度の勾配方向と前記パターン変化方向とのなす角度または該角度に相当する傾き成分を求め、各組における当該画素に対する3次元座標をこれらの角度または傾き成分に基づいて合成して当該画素における3次元座標の計測結果とする画素データ決定ステップと、を含むものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の3次元形状計測方法において、前記画素データ決定ステップは、前記3次元座標を合成する際に、前記複数の組における輝度の勾配方向と前記パターン変化方向とのなす角度を互いに比較して90゜により近い角度を与える組から3次元座標を選択して当該画素における計測結果とするものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の3次元形状計測方法において、前記画素データ決定ステップは、前記勾配取得ステップにおける微分処理による微分値の大きさが前記複数の組における互いに対応する画素のいずれについても予め定めた閾値より小さくなる場合には、前記各組における当該画素に対する3次元座標を互いに均等に合成して当該画素における3次元座標の計測結果とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の3次元形状計測方法を用いる3次元形状計測装置である。
請求項1の発明によれば、輝度の勾配方向とパターン変化方向のなす角度または該角度に相当する傾き成分を求め、各組における注目画素に対する3次元座標をこれらの角度または傾き成分に基づいて合成して当該画素における3次元座標の計測結果とするので、被計測物体上に文字や柄等による反射率が異なる領域が存在する場合であっても反射率の変化部分(画像中の輝度変化部分)で発生する計測誤差を低減できると共に、ランダムノイズによる計測誤差を低減することができ、精度の高い計測ができる。3次元座標(座標値)の合成は、複数のパターン変化方向のもとでの計測結果を、各計測における輝度の勾配方向とパターン変化方向のなす角度または該角度に相当する傾き成分の大きさに応じた重みを付けて合成することにより行えばよい。
請求項2の発明によれば、輝度の勾配方向とパターン変化方向とのなす角度を比較して最適と考えられる3次元座標の計測結果を選択するので、選択するだけの簡単な操作によって、簡単な構成による精度の高い計測ができる。これは、合成における重み付けを”1”と”0”とした場合に相当する。
請求項3の発明によれば、微分処理による微分値の大きさ、すなわち輝度勾配の大きさが予め定めた閾値より小さい場合には、複数の計測結果の平均値を3次元座標の計測結果とするので、ランダムノイズによる計測誤差を低減することができ、精度の高い計測ができる。これは、輝度変化が小さい場合には、輝度変化による縞パターン画像のぼけの発生が少なく、このようなぼけによる計測誤差が小さいので、ランダムノイズに注目して誤差低減を図ることができることによる。
請求項4の発明によれば、表面に文字や柄などによる反射率の異なる領域が混在する被計測物体についても計測精度を向上できる位相シフト法による3次元形状計測装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る3次元形状計測装置および方法について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る3次元形状計測装置の模式的構成を示し、図2は同装置の投影部と撮像部の配置を示し、図3は同装置の投影部、撮像部、および縞パターンの位置関係を示す(図3は、図2の矢印30a方向から見た図)。
3次元形状計測装置1は、文字や柄などによる反射率の異なる領域が表面に混在する被計測物体についても、位相シフト法を用いて非接触で精度良くその3次元形状を計測可能とする装置であって、画像中の画素毎に被計測物体の3次元座標を求めることができる。この3次元形状計測装置1は、基本的に、通常の位相シフト法による3次元形状計測を複数回行い、その計測結果から最良の計測結果を決定することにより、最終的に高精度の3次元形状計測を可能にする。
このため、3次元形状計測装置1は、互いに異なる方向から被計測物体の計測領域10に縞パターンを投影する2つの縞パターン投影部2と、計測領域10の上方に設置されて計測領域10を撮像する撮像部3と、縞パターン投影部2および撮像部3とを制御すると共に縞パターン投影部2および撮像部3から出力されるデータを基に計測領域10の3次元形状を求める計算を行う3次元計測処理部4とを備えている。計測領域10は、任意の3次元凹凸表面を有する被計測物体の表面領域である。
縞パターン投影部2は、照明部21、縞パターン生成部22、および投影光学部23を備えている。照明部21は、光源と光源からの光を平行光に変換するコンデンサーレンズとを用いて構成される。縞パターン生成部22は、光の透過率が一方向に沿って正弦波状に変化する、平面上において平行縞となる縞パターンを生成する部分であり、透過型液晶板と偏光板とを用いて構成される。投影光学部23は、縞パターン生成部22で作られた縞パターンを計測対象物に投影するためのレンズで構成される。
縞パターン投影部2は、複数設けられ、本実施形態では、A,Bの2系統を用いる例を示す。縞パターン投影部2は、実際に複数の機器を準備する必要はなく、1系統の縞パターン投影部2の配置を変えることにより2系統の動作を実現してもよい。これは、複数系統からの照明のもとで同時に撮像することはないからである。しかしながら、撮像の段取り変えに要する時間などを考えると、複数系統を固定して移動せずに用いる方が好ましい。この2系統の縞パターン投影部2と撮像部3との配置関係については、後述する。
上述の縞パターン生成部22を構成する透過型液晶板と偏光板とは、反射型液晶板と偏光板との組合せ、縞パターンを焼き付けたフィルムと所定の位相をずらすためのそのフィルムを移動させるアクチュエータとの組合せ、またはデジタルミラーデバイス(DMD)などによって、同等の機能を実現するようにしてもよい。
撮像部3は、計測領域10からの光を光電変換して画像データを生成するための撮像素子31と、計測領域10の像を撮像素子31上に形成するための光学レンズから成る撮像光学部32とを備えている。
3次元計測処理部4は、縞パターンデータ作成部41と、中央制御部42と、メモリ43と、演算部44と、計測結果や撮像画像等を表示する表示部45と、本装置の操作に必要な入出力部(不図示)と、を備えている。また、演算部44は、最終的な計測結果を決定するための計測結果決定部4aを備えている。このような3次元計測処理部4は、CPU、外部記憶装置、表示装置、入力装置などを備えた一般的な構成を備えたコンピュータ、およびコンピュータ上のプロセスや機能の集合を用いて構成することができる。
表示部45は、通常のコンピュータ周辺機器として用いられる液晶ディスプレイやCRT等で構成することができる。入出力部は、簡単なスイッチ群で構成したり、通常のコンピュータ周辺機器におけるマウスやキーボード等を用いて構成される。
縞パターンデータ作成部41は、縞パターン投影部2の縞パターン生成部22において生成される縞パターンのもとになるデータを生成する。
中央制御部42は、縞パターン投影部2に送る縞パターンのもとデータの送信制御、縞パターン投影部2の投影制御、撮像部3の撮像制御などを行って、計測領域10に投影する縞パターンの位相を一定の位相間隔でシフトさせると共に、各位相のもとで照明した計測領域10の撮像部3による撮像を制御する。中央制御部42は、このほか、表示部45や入出力部その他の各部の制御を行う。
メモリ43は、3次元形状計測に必要なデータを記録するところであり、撮像部3と縞パターン投影部2の空間配置に関するデータ、撮像部3の分解能、縞パターンのピッチ、位相シフト量、撮像部3によって撮像された画像データ等のデータが記録される。
演算部44は、メモリ43に記録されたデータを用いて、位相シフト法における撮像画像の各画素での位相値を求め、求まった位相値に基づいて各画素点毎に計測領域10の3次元形状座標を算出する。
(縞パターン投影部2と撮像部3の空間配置)
本実施形態では、A,Bの2系統の縞パターン投影部2を用いており、これらを互いに直交する2平面(図2におけるA面、B面)内にそれぞれ配置する。従って、各縞パターン投影部2の投影用光軸20はA面、またはB面に含まれる。また、撮像部3は、その光軸30を前記直交するA面とB面の交線に一致させて計測領域10の上方に配置する。
ここで、直交座標系を構成する空間の座標軸X,Y,Z、および画像面における座標軸x,yを定義する。Z軸は撮像部3の光軸30とし、X軸、Y軸はそれぞれA面、B面にあるとする。座標軸x,yは、座標軸X,Yに一致させて、または対応させて定義することができる。
(縞パターンSPの配置)
本実施形態の位相シフト法で用いられる縞パターンSPは、明度が一定方向(以下、パターン変化方向5)に沿って正弦波状に変化するパターンである。本実施形態においては、パターン変化方向5を、X,x軸方向と、Y,y軸方向とに設定している。なお、パターン変化方向5は、必ずしも投影用光軸20が含まれているA面やB面に含まれる必要はなく、これらの面に対してゼロではない任意の角度を持たせることができる。さらに一般にA面、B面も必ずしも互いに直角である必要はない。
(動作説明)
次に、図4、図5を参照して3次元形状計測装置1の動作を説明する。3次元形状計測装置1は、前述したように、基本的に、通常の位相シフト法による3次元形状計測を複数回行い、その計測結果から最良の計測結果を決定することにより、最終的に高精度の3次元形状計測を可能にするものである。そこで、本実施形態では、まず、上述のA,Bの2系統の縞パターン投影部2を用いて、通常の3次元形状計測が行われる。その後、演算部44の計測結果決定部4aにおいて、最良の計測結果が画素毎に決定される。
図4に示す画像Gは、一様な明るさの光で照明した計測領域10を撮像したものである。画像Gには、明るい背景画像の中に暗い画像部分が写っている。図5には、その明暗領域の境界における画素gの周辺画像が拡大されて示されている。座標軸x,yは、画像Gにおける画素gの位置を決定する。また、それぞれの縞パターンSPのパターン変化方向5がx軸方向とy軸方向に設定されている。
図5において、輝度の勾配方向hが示されている。輝度の勾配方向hは、画像Gの各画素における輝度値をx軸方向とy軸方向とに沿ってそれぞれ微分して得られた各微分強度を成分とするベクトル方向として、各画素g毎に算出される。なお、一様輝度の画像部分では、勾配方向は定義されない。この場合、従来技術における課題として述べたぼけによる計測誤差の発生もない。
本発明の3次元形状計測装置1は、図21を参照して説明したように、被計測物体表面の反射率の違い、特に、明暗の境界xbの位置で発生する画像のぼけによる計測誤差を解決するものである。そして、このぼけによる計測誤差の大きさは、明暗の境界線に垂直な方向、すなわち、輝度(明度)の勾配方向と縞パターンの変化方向とがなす角度(γとする)によって変化し、角度γが0゜のときが誤差がもっとも大きく、90゜のときに誤差は最小になり、0゜<γ<90゜では誤差の大きさは角度γの大きさと共に単調減少する、ということが分かっている。
上述のぼけによる計測誤差を解消するために、計測結果決定部4aは、以下に示すように、最良の計測結果を選択して最終の計測結果を決定する。
各縞パターンSPにおけるパターン変化方向5の単位ベクトルua,ub、および上記輝度の勾配方向hの単位ベクトルu0を定義する。なお、本実施形態の場合、単位ベクトルua,ubの方向は、それぞれx軸、y軸の方向に一致させているが、このような一致は、3次元形状計測装置1における計測にとって本質的なものではない。
単位ベクトルuaと単位ベクトルu0のなす角度をα、単位ベクトルubと単位ベクトルu0のなす角度をβとすると、ベクトルの内積の絶対値について以下の関係がある。
|u0・ua|=|cosα|、
|u0・ub|=|cosβ|。
角度θ(ただし、0゜<θ<180゜とする)について、|cosθ|がゼロに近いほど、θは90゜に近い。そこで、計測結果決定部4aは、上述の|cosα|と|cosβ|とを比較して、よりゼロに近い方を見つけて、そのような結果を与える縞パターン投影部2による計測結果を、注目画素gにおける3次元形状計測結果とする。図4、図5における画素gの場合、x軸方向(単位ベクトルua方向)に縞パターンの変化方向5が向いている縞パターンSPによる計測結果(A系統の縞パターン投影部2による計測結果)が、最良の計測結果として決定される。計測結果決定部4aは、このような計測結果の決定を全ての画素gについて行う。
本実施形態の3次元形状計測装置1によれば、表面に文字や柄などによる反射率の異なる領域が混在していることにより撮像された画像中の画素における輝度値が真の値から変化するような被計測物体についても、計測精度を向上することができる。
(第2の実施形態)
図6は第2の実施形態に係る3次元形状計測方法のフローチャートを示し、図7は同方法における点群データ取得のフローチャートを示し、図8は同方法における画像データ取得のフローチャートを示し、図9は同方法における画素データ決定のフローチャートを示す。本実施形態は、上述の第1の実施形態における3次元形状計測装置1を用いて3次元形状計測を行う方法を示すものであり、図1〜図5を適宜参照する。
本計測方法の全体の流れが図6に示され、主なサブルーティンが図7、図8、図9に示されている。本計測方法では、処理の前半において2組の点群データ取得が行われ(S1,S2)、後半において2組の3次元形状データから各画素における最良の3次元形状データを決定する選択決定が行われる(ループLP1〜LP11,LP2〜LP22)。前半の処理は、中央制御部42の制御のもとで2つの縞パターン投影部2(投影部A,Bとする)を用いて行われる。また、後半の決定処理は、計測結果決定部4aによって行われる。以下、処理の流れに沿って説明する。
(点群データ取得)
まず、前半の点群データ取得(S1,S2)を、サブルーティンのフローチャート(図7)を参照して説明する。この処理の個々のデータを除く基本部分は、投影部A,Bにとって共通の処理である。以下において、式や変数における添字kは、投影部A,Bを識別するAまたはBを表すものとする。この点群データ取得処理では、3次元形状データおよび輝度勾配データが点群データとして取得される。
ここで、”点群データ”という用語について説明する。位相シフト法を用いる3次元形状計測では、計測領域10に対して一定の位置に固定した撮像部3によって種々の画像が撮像され参照される。これらの画像は、互いに同じ画素数、および互いに同じx,y座標系(図1参照)のもとでの同じ画素配列を有して構成されている。また、各画素は、XYZ座標系(図1参照)で定義される3次元空間における計測領域10の表面の特定の点に対応している。点群データは、これらの特定の点に関するデータ、すなわち、輝度、XYZ座標値、所定の画像についてその点における輝度の勾配方向、などのデータの総称である。通常、そのデータの種類毎に画素数と同じ数のデータの集まり(すなわち点群)となる。
上述のように、点群データは画像中の画素毎に取得されるデータであり、点群データ取得処理は、画像を撮像する画像データ取得処理(S10)、および、演算部44による画素毎の点群データ取得のための画像処理(ループLP3〜LP33,LP4〜LP44)によって行われる。この画像処理では、位相シフト法に関する処理(S11、S12)、および本発明の特徴的処理である輝度勾配データの取得が行われる(S13)。
画像データ取得処理(S10)を、さらに、サブルーティンのフローチャート(図8)を参照して説明する。このサブルーティンの処理では、4相の位相シフト法のための4つの縞パターン光による照明のもとでの4つの画像データと、一様照明のもとでの1つの画像データが取得される。縞パターンによる画像は輝度データIki(x,y),i=0,1,2,3として記録され(LP5〜LP55)、一様照明による画像は輝度データI(x,y)として記録される(S24〜S26)。ここで、x,yは画像上の画素の位置を示す座標であり、画像のサイズに応じてx=0,1,・・,m,y=0,1,・・,nである。なお、ここでは4相の位相シフト法を用いる例を示すが、3次元形状データを取得するためには、これに限らず3相または5相以上の位相シフト法を用いることもできる。
(縞パターン光による画像データ取得)
中央制御部42は、位相変化ループ(LP5〜LP55)において、変数iの値を各ループ毎にi=0,1,2,3と変化させて、投影縞パターンデータ生成(S20)、縞パターン投影(S21)、撮像(S22)、輝度データ記録(S23)を行う。すなわち、中央制御部42は、正弦波の位相をπ/2ずつ変化させて画像データを輝度データとしてメモリ43に4回取り込む。
より具体的に述べると、3次元計測処理部4の縞パターンデータ作成部41が、投影縞パターンデータを生成する(S20)。生成された縞パターンデータは、中央制御部42の制御によって縞パターン投影部2に転送され、縞パターン投影部2より、正弦波状に明度が変化する縞パターンSPとして被計測物の計測領域10に投影される(S21)。
縞パターン生成部22で作られる縞パターンLki(u,v)は、次式(1)に表される。この縞パターンは、明度が正弦波状に変化する。ここで、(u,v)は縞パターン投影部2の縞パターン生成部22を構成する透過型液晶板上の座標であり、b(u,v)はバイアス値、a(u,v)は振幅、φ(u)は初期位相(i=0の場合の位相)、iπ/2は初期位相からの位相シフト量(i=0,1,2,3)である。
Figure 0005016520
撮像部3は、縞パターンが投影された被計測物の計測領域10を撮像し(S22)、撮像された各画素の輝度データから成る輝度データIki(x,y)は、3次元計測処理部4のメモリ43に記録される(S23)。
(一様照明による画像データ取得)
次に、中央制御部42は、縞パターン投影部2によって明るさが一様な照明光を被計測物の計測領域10に投影し(S24)、撮像部3によって撮像し(S25)、縞パターンのない一様照明での輝度データI(x,y)をメモリに記録する(S26)。
縞パターンのない画像は、上述のように縞パターンが投影されていない一様照明による状態を撮像して得ることもできるが、位相シフト法計測のために取得した縞パターンの画像を合成して取得することもできる。つまり、具体的な輝度データIの取得方法として、次の2つの方法を用いることができる。
(1)パターンのない明るさが一定の画像を投影部から投影して撮像する。
(2)I=Ik0+Ik1+Ik2+Ik3により合成して求める。
(位相算出)
次に、図7に戻って、位相算出(S11)を説明し、その後、3次元データ計算(S12)を説明する。まず、上述の縞パターン投影と撮像によって得られた各画素の輝度値Iki(x,y)(i=0,1,2,3)から、次式(2)によって定義される位相φ(x,y)が算出される(S11)。算出は演算部44において行われる。
Figure 0005016520
この位相φ(x,y)は、画像全体について定まる1つの位相状態について、座標(x,y)で定まる画素点毎の位相(位相値)の分布データである。この式で表される位相分布データと撮像の幾何学条件等から、被計測物体表面の3次元座標を各画素に割り当てた、いわゆる距離画像が得られる。より詳しく説明すると、計測領域10に投影された縞パターンSPは、計測領域10の3次元形状によって変調(歪曲)される。投影時の位相φ(u)と、撮像した画像から求めた位相φ(x,y)は、もとが同じものであるので、撮像部3の撮像素子31上の座標と液晶板上の座標の対応関係を得ることができる。従って、三角測量の原理によって被計測物表面の計測領域10の3次元座標X,Y,Zが、次式(3)によって求められる(S12)。
Figure 0005016520
ここで、(X,Y,Z)は3次元空間における計測領域10の表面の点の座標、u(φ)は液晶板上における画素の座標(位相が変化する方向の座標)である。またp,pはそれぞれ、撮像部3、縞パターン投影部2のキャリブレーションで求められるパラメータであり、次式(4)(5)を満足する。
Figure 0005016520
Figure 0005016520
上述の処理に基づいて、1つの縞パターン投影部2と撮像部3の組み合わせによる3次元形状計測結果として、画像上の画素位置(x,y)において空間座標データ(X,Y,Z)が定義された3次元点群データP(x,y;X,Y,Z)が得られる。
(輝度勾配データ計算)
図7における処理の後半では、一様照明での輝度データI(x,y)について輝度勾配データを求める計算が行われる(S13)。輝度勾配は、画像のx方向、y方向について輝度データの微分値を算出して求められる。この算出には、例えばSobelフィルタを用いることができる。輝度データIに対応するx方向の微分値Dkx(x,y)、y方向の微分値Dky(x,y)は、それぞれ次式(6)(7)で求められる。
Figure 0005016520
Figure 0005016520
輝度の勾配方向を表す角度θ(x,y)はこれらの微分値から次式(8)で求められる。この角度θ(x,y)は画像におけるx軸方向となす角度として定義されている。
Figure 0005016520
本実施形態の3次元形状計測方法では、輝度の勾配方向と、縞パターンSPの変化方向とのなす角度が、投影部A,Bのどちらの場合においてより90゜に近いか、を判定に用いるので、θ(x,y)の値は0゜から90゜の範囲の値でよい。従って、x方向微分値、y方向微分値の絶対値を用いて、次式(9)のように求めた角度Θ(x,y)を用いることもできる。以下では、便宜上、角度Θ(x,y)を用いるものとして説明する。また、これらの角度θ(x,y)、または角度Θ(x,y)が定義できなく、存在しない場合には、「999」などの所定の異常値を角度値として与えておくものとする。
Figure 0005016520
以上の処理により、図6のステップS1,S2における、投影部A,Bによる2組の点群データ取得が完了し、3次元形状データP(x,y;X,Y,Z),k=A,B、輝度勾配データΘ(x,y),Dkx(x,y),Dky(x,y),k=A,Bが取得される。以下では、図6における各画素における最良の3次元形状データの選択による画素データの決定の処理を説明する(ループLP1〜LP11、LP2〜LP22)。なお、P(x,y;X,Y,Z)をP(x,y)と表記し、選択決定された最終の3次元形状データをP(x,y;X,Y,Z)、またはP(x,y)と表記する。
(画素データの決定)
ループ処理において(ループLP1〜LP11,LP2〜LP22)、座標x,yによって指定された特定の画素について、P(x,y),P(x,y)の存在の如何が判断され、いずれか一方のみが存在する場合には、その値が選択され、P(x,y)=P(x,y)、または、P(x,y)=P(x,y)とされる(S6、またはS8)。また、いずれも存在していなければ(S3とS7でNo)、P(x,y)は、非存在とされ、「999」などの所定の異常値がP(x,y)に与えられる(S9)。
上述の処理(S6,S8,S9)は、各縞パターン投影部2からの投影方向に依存して発生する3次元立体形状に起因する隠蔽(影ができる、いわゆるオクルージョン)のため計測結果がなくなる場合の対応処理である。これにより、2種類の測定結果のうち、一方が隠蔽の影響を受ける場合、他方を正しい計測結果として選択することができる。
(x,y),P(x,y)がいずれも存在する場合(S3とS4でYes)、輝度勾配に基づく画素データの決定が行われる(S5)。
輝度勾配に基づく画素データの選択決定を、サブルーティンのフローチャート(図8)を参照して説明する。まず、輝度勾配データである角度Θ(x,y),Θ(x,y)の存在の如何が判断され(#1)、いずれか一方の角度が、上述のように「999」とされて、存在しない場合(#1でNo)、デフォルトでP(x,y)=P(x,y)とされる(#4)。なお、これらの角度がいずれも存在しない場合は、輝度勾配が定義されない状態、すなわち、輝度勾配がない状態であり、注目画素の周辺画素において一様輝度分布となっていることを示す。
角度Θ(x,y),Θ(x,y)のいずれも存在する場合には(#1でYes)、パターン変化方向の角度(η,ηとする)と、角度Θ(x,y),Θ(x,y)との差の絶対値としての角度α,βが求められる(#2)。この角度α,βは、第1の実施形態における図5に示した角度α,βに相当する。また、角度η,ηは、同じく図5に示した単位ベクトルua,ubの方向に相当し、本実施形態の場合、x軸方向を基準にするとη=0,η=90゜である。
次に、上述の角度α,βのいずれが90゜に近いか判断され、角度αが角度βよりも90゜に近い場合、つまり、β<α≦90゜の場合(#3でYes)、P(x,y)=P(x,y)とされる(#4)。また、角度αが角度βよりも90゜に近くはない場合(#3でNo)、P(x,y)=P(x,y)とされる(#5)。
上記では、角度Θ(x,y),Θ(x,y)を用いて最良のデータを選択決定する旨説明したが、同様の選択決定は、輝度勾配データであるx方向の微分値Dkx(x,y)、y方向の微分値Dky(x,y)を用いて行うこともできる。この方法によると、角度Θ(x,y),Θ(x,y)を求めるための逆正接の計算が不要であるので、より少ない計算処理量で処理できる利点がある。
本実施形態の場合、角度η,ηが、η=0,η=90゜であるので、微分値を用いる選択決定は、次の関係によって行うことができる。ただし、次式は、投影部Aのデータにより判断するので、投影部A,Bによって得られた輝度勾配の方向が互いに略等しい場合に適用される。
Ay≧DAx の場合、P(x,y)=P(x,y)、
Ay<DAx の場合、P(x,y)=P(x,y)。
上述のような画素データの決定処理が、全画素について行われることにより、最適選択された最終の3次元座標データ、すなわち3次元形状計測結果P(x,y)、より明示的にP(x,y;X,Y,Z)が取得される。
本実施形態の3次元形状計測方法によれば、輝度の勾配方向とパターン変化方向とのなす角度を比較して最適と考えられる3次元座標の計測結果を選択するので、表面に文字や柄などによる反射率の異なる領域が混在する被計測物体についても、選択するだけの簡単な操作によって、精度の高い計測ができる。また、異なる方向からの投影部A,Bによる点群データの比較と選択により、隠蔽(オクルージョン)による計測結果の欠損を回避できる。
(第3の実施形態)
図10は第3の実施形態に係る3次元形状計測方法および装置を説明するための投影部、撮像部、および縞パターンの位置関係を示す。本実施形態は、第1または第2の実施形態における2つの縞パターン投影部2を3つとする構成にしたものである。各縞パターン投影部2の配置面A,B,Cは、面間の角度をφ1,φ2とされ、縞パターンSPのパターン変化方向5も配置面A,B,Cに応じて設定されている。角度φ1,φ2は、例えば、それぞれ60゜とすることにより、第1の実施形態における90゜の場合よりも、ぼけに対する誤差回避をより効果的に行えるので、より精度良く3次元形状計測を行える。
本発明の3次元形状計測方法および装置は、より一般的に、縞パターン投影部2(より基本的に投影用光軸、以下同様)を2つ以上設けることができ、その数を増やすことにより、ぼけに対する誤差回避をより効果的に行える。また、多数の計測結果を統計処理することにより、ランダムノイズ誤差を低減したりできる。縞パターン投影部2の数は、測定に係る時間や、必要な計測精度や、設備費等の兼ね合いで決定すればよい。
ここで、縞パターン投影部2を任意の数だけ備えた場合の、一般的な3次元形状計測方法について説明する。なお、説明の便宜のため、図1乃至図10に示した各部の名称や符号等を参照するが、それらの構成に限定されるものではない。この3次元形状計測方法では、第1、第2の実施形態同様に、明度が正弦波状に変化する縞パターンSPを異なる位相で3回以上被計測物体の計測領域10に投影して、一定位置に配置された撮像部3により撮像することにより、各画像間で互いに画素位置が対応づけられた複数の画像を撮像し、これらの画像を用いて画像中の各画素毎に被計測物体の3次元座標を求める位相シフト法を用いる。
この3次元形状計測方法は、座標計測ステップと、勾配取得ステップと、画素データ決定ステップと、を含んでおり、各ステップを以下に詳述する。
座標計測ステップでは、被計測物体の計測領域10上方に撮像部3を設置し、撮像部3の光軸30と1つの投影用光軸20とで構成される平面を複数設定し、前記平面の1つについて該平面に対して所定の角度を有しかつ撮像部3の光軸30に直交する直線の方向としたパターン変化方向5に沿って明度が変化する縞パターンSPを該平面を構成する投影用光軸20方向から計測領域10に投影すると共に撮像部3によって撮像して位相シフト法により該計測領域の3次元座標(X,Y,Z)を取得するステップを、前記各平面について独立に行うことにより複数種類の3次元座標データP(x,y;X,Y,Z)を取得する。ここで、X,Y,Zは計測領域10に設定された空間座標、x,yは画像に設定された座標である。ここで、添字kは、各投影用光軸20等を識別する変数であり、第1の実施形態におけるA,B等を識別する添字である。
勾配取得ステップでは、計測領域10を均一な照明光のもとで撮像した画像を微分処理し該画像中の画素毎に輝度の勾配方向hを求めるステップを、前記各平面について独立に投影用光軸20方向からの照明と撮像部3による撮像とによって行うことにより複数種類の勾配方向データを取得する。輝度の勾配方向hは、角度θ(x,y)、x方向の微分値Dkx(x,y)、y方向の微分値Dky(x,y)等で表される。
この勾配取得ステップと上述の座標計測ステップとは、互いに順番を入れ替えて実行することができる。また、これらのステップをそれぞれ一括して行わずに、互いに前記各平面毎(各投影用光軸20毎)のステップによってまとめて行うようにしてもよい。
画素データ決定ステップでは、各投影用光軸20毎の3次元座標データP(x,y;X,Y,Z)と勾配方向データθ(x,y),Dkx(x,y),Dky(x,y)から成る複数の組における互いに他の組の画像中の画素に対応する各画素について、それぞれ輝度の勾配方向hとパターン変化方向5とのなす角度γまたは該角度γに相当する傾き成分を求め、各組における当該画素に対する3次元座標X,Y,Zをこれらの角度γまたは傾き成分に基づいて合成して当該画素における3次元座標の計測結果P(x,y;X,Y,Z)とする。
また、上述の画素データ決定ステップは、3次元座標を合成する際に、前記互いに対応する各画素について求めた輝度の勾配方向と前記パターン変化方向とのなす角度γを比較して90゜により近い角度γを与える組から3次元座標を選択して当該画素における計測結果P(x,y;X,Y,Z)とすることができる。これは、合成時の重み付けを、選択した1つのデータについて”1”とし、他のデータの全てについて”0”とした場合に相当する。
(第4の実施形態)
図11は第4の実施形態に係る3次元形状計測方法を説明するフローチャートを示し、図12は同方法における画素データ決定のフローチャートを示す。本実施形態の3次元形状計測方法は、第2の実施形態における、「輝度勾配(すなわち角度)に基づく画素データ決定の処理」を、「微分強度(すなわち輝度分布の微分値)」に基づいて行うところが異なっており、他の点は第2の実施形態と同様である。
従って、図11に示すフローチャートは、第2の実施形態のフローチャート(図6)におけるステップS5を、輝度強度に基づく画素データ決定の内容(S50)、に置き換えたものとなっている。なお、図11のフローチャートにおけるステップS1,S2では、角度勾配を表す角度θ(x,y)やΘ(x,y)の導出は不要である。また、ここでいう「微分強度」は、画像中の輝度変化の微分値のことであり、x方向の微分強度Dkxとy方向の微分強度Dkyがある(kはAまたはB)。これらは、前述の勾配方向データであって、Dkx=Dkx(x,y),Dky=Dky(x,y)である。
以下では、ステップS50の具体的処理を示すサブルーティン(図12)を説明し、他の説明は省略する。ここでも、図1〜図5、および図6を適宜参照する。
画素データ決定サブルーティンの最初のステップで、2つの投影部A,Bのもとで得られた微分強度が、互いにx方向成分同士と閾値T、およびy方向成分同士と閾値Tで比較される(#10)。例えば、x方向について、微分強度DAxが微分強度DBxに閾値Tを加えた値よりも大きい(DAx>DBx+T)場合に(#10でYes)、投影部Bによる3次元形状データが、xy座標を有する注目画素に対する最終データとして選択決定されP(x,y)=P(x,y)とされる(#14)。
上述の選択決定の判定は、隠蔽(オクルージョン)による誤計測を回避するためのものである。すなわち、隠蔽によって画像に影が生じ、その影の境界線によって微分強度が強くなってしまう場所において、そのような影の影響が少ないと考えられるより信頼性の高い計測結果を選択する処理である。上の例では、微分強度DAxが微分強度DBxに閾値Tを加えた値よりも大きいので(DAx>DBx+T)、投影部Aによる3次元形状データP(x,y)には隠蔽による影の影響があると判断され、P(x,y)が選択され決定されている。
同様に、y方向についても、微分強度DAyが微分強度DByに閾値Tを加えた値よりも大きい(DAy>DBy+T)場合に(#10でYes)、P(x,y)=P(x,y)とされる(#14)。この処理を言い換えると、x方向とy方向のいずれかにおいて、異常に大きい輝度微分強度を有するような3次元形状データは、隠蔽による影の影響を含む可能性があるので除外する処理と言える。
上述とは逆の場合には、すなわち、投影部Bによる微分強度が異常に大きい場合には(#11でYes)、同様の理由で、P(x,y)=P(x,y)とされる(#13)。
いずれの微分強度も、閾値T,Tによって判断されるような大きな異常値を持たない場合に(#10でNo、#11でNo)、投影部Aに関する微分強度のxy方向の成分の大小比較が行われる(#12)。この大小比較は、隠蔽による影響がない状況下で、文字や柄などによる反射率の異なる領域の境界部分におけるぼけの影響による計測誤差の発生を回避するために行われる。この場合、隠蔽もなく、また、一様な照明のもとでの画像に基づく輝度の微分強度なので、投影部A,Bのいずれに基づく微分強度も互いに同等の値を有すると考えられ、いずれの微分強度を用いても有効に大小比較できると考えられる。
上述のぼけの影響による計測誤差は、画像の輝度の勾配方向と、縞パターンの変化方向との角度が90゜に近いほど小さいので、DAy≧DAxの場合(#12でYes)、P(x,y)=P(x,y)とすればよい(#13)。
補足説明すると、本実施形態の3次元形状計測方法は、第2の実施形態と同様に、第1の実施形態の構成の3次元形状計測装置を用いることを想定しているので、投影部Aによる縞パターンの変化方向はX軸方向(x軸方向)である。また、投影部Bによる縞パターンの変化方向はY軸方向(y軸方向)である。
そこで、DAy≧DAxの場合、輝度の勾配方向は、x軸方向よりも、y軸方向に傾いていることになる。つまり、x軸とy軸とは直角なので、輝度の勾配方向は、x軸方向に対してより大きな、90゜に近い角度を有することになり、x軸方向に縞パターン変化方向を有する場合の3次元形状データP(x,y)が、より誤差の少ないデータとして選択される。逆の場合、すなわち、DAy≧DAxではない場合(#12でNo)、P(x,y)=P(x,y)とされる(#14)。
(第5の実施形態)
図13は第5の実施形態に係る3次元形状計測方法における画素データ決定のフローチャートを示す。本実施形態の3次元形状計測方法は、上述の第4の実施形態と同様に「微分強度(すなわち輝度分布の微分値)」に基づいて「画素データ決定の処理」を行うが、2つの計測データのうちいずれかを選択するのではなく、所定の重み付けのもとで、2つの計測データを合成したデータを最終の「画素データ」すなわち3次元形状計測データとするところが異なり、他の点は第4の実施形態と同様である。
図13に示す本実施形態のサブルーティンのフローチャートは、第4の実施形態のフローチャート(図12)に代わるものである。ステップ#20,#21における処理は、前述の図12におけるステップ#10,#11における処理と同様なので説明は省略する。
いずれの微分強度も、閾値T,Tによって判断されるような大きな異常値を持たない場合に(#20でNo、#21でNo)、次式(10)に示すように、パラメータtを設定する(#22)。
Figure 0005016520
パラメータtの設定には、投影部Aによる微分強度データDAy(x,y),DAx(x,y)が用いられているが、隠蔽もなく、また、一様な照明のもとでの画像に基づく輝度の微分強度なので、投影部A,Bのいずれに基づく微分強度データでも、同等にパラメータtを設定できると考えられる。
上式(12)のtは、分母を1として考えると、tがx成分に相当し、(1−t)がy成分に相当する。また、t=1なら、微分強度はx成分のみであり、輝度勾配方向はx軸方向であり、この方向に直交するy軸方向に縞パターン変化方向となっている3次元形状計測値P(x,y)が選択決定される。
また、t=0なら、微分強度はy成分のみであり、輝度勾配方向はy軸方向であり、この方向に直交するx軸方向に縞パターン変化方向となっている3次元形状計測値P(x,y)が選択決定される。
パラメータtが、0<t<1の場合には、それぞれ、P(x,y)とP(x,y)とからの寄与を、(1−t)とtの重み付けのもとで、P(x,y)に算入すればよいことが分かる。
上記のことから、パラメータtを用いて、次式(11)に示すように、投影部A,Bによる3次元形状計測値P(x,y),P(x,y)を合成して、xy座標を有する注目画素に対する最終データP(x,y)を決定する(#23)。
Figure 0005016520
本実施形態の3次元形状計測方法によれば、2つの縞パターン変化方向を互いに直角方向にとって、投影部A,Bによって取得した3次元形状計測データを、輝度の勾配方向の角度(微分強度の2成分の大小関係)応じて加重平均をするので、ランダム雑音の影響を低減させることができ、かつ、反射率の混在による計測誤差(ぼけの影響)を低減させることができ、3次元形状計測の精度を向上させることができる。
(第6の実施形態)
図14は第6の実施形態に係る3次元形状計測方法における画素データ決定のフローチャートを示す。本実施形態の3次元形状計測方法は、上述の第5の実施形態とは、注目画素における輝度の微分強度がいずれも小さい場合の処理を組み入れた点が異なり、他は第5の実施形態と同様である。すなわち、図14に示すフローチャートにおいて、ステップ#30,#31が、図13のフローチャートに追加されている。
いずれの微分強度も、閾値T,Tによって判断されるような大きな異常値を持たない場合に(#20でNo、#21でNo)、投影部Aに関する微分強度の成分DAy(x,y),DAx(x,y)が、それぞれ閾値Tより小さいかどうか比較される(#30)。いずれも小さい場合、すなわち、DAy(x,y)<T、かつDAx(x,y)<Tの場合(#30でYes)、上述のパラメータtが、t=0.5とされる(#31)。
上述の処理は、隠蔽もなく、また、一様な照明のもとでの画像に基づく輝度の微分強度なので、投影部A,Bのいずれに基づく微分強度も互いに同等の値を有すると考えられるので、投影部Aに関する微分強度の成分によって判断されている。
また、上述の輝度の微分強度の成分がいずれも小さいという条件は、微分強度の大きさそのものが小さいことを意味する。上述の処理は、注目している画素の周辺における輝度変化が少なく、輝度変化による縞パターン画像のぼけの発生が少なく、従って、このようなぼけによるによる計測誤差が小さいので、ランダムノイズに注目して誤差低減を図る処理である。
本実施形態の3次元形状計測方法によれば、パラメータtの計算を簡略化し、t=0.5と固定値とすることにより、計算処理を少なくしながら、計測結果を平均化することによりランダム雑音の影響を低減させることができ、計測誤差を低減して精度の高い計測ができる。
なお、本発明は、上記各実施形態によって示した構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態の構成を矛盾のない範囲で互いに組み合わせた構成とすることができ、そのような組合せ可能な構成の実施形態は明記されていなくても当然に本発明に含まれる。また、いずれの縞パターン投影部2についても、その投影用光軸20と撮像部3の光軸30とは、必ずしも同一平面に含まれる必要はなく、互いの幾何学的な空間配置が明確であればよく、互いにねじれの位置の関係とすることもできる。また、位相シフト法で用いられる縞パターンSPは、明度が必ずしも正弦波状に変化するパターンである必要はなく、明度が周期的に変化する縞パターンであればよい。
本発明の第1の実施形態に係る3次元形状計測装置の模式的構成図。 同上装置の投影部と撮像部の配置を示す模式的斜視図。 同上装置の投影部、撮像部、および縞パターンの位置関係を示す平面図。 同上装置において撮像される画像の例。 同上装置において3次元座標データ選択に用いられる輝度の勾配方向の図。 第2の実施形態に係る3次元形状計測方法を説明するフローチャート。 同上方法における点群データ取得のフローチャート。 同上方法における画像データ取得のフローチャート。 同上方法における画素データ決定のフローチャート。 第3の実施形態に係る3次元形状計測方法および装置を説明するための投影部、撮像部、および縞パターンの位置関係を示す平面図。 第4の実施形態に係る3次元形状計測方法を説明するフローチャート。 同上方法における画素データ決定のフローチャート。 第5の実施形態に係る3次元形状計測方法における画素データ決定のフローチャート。 第6の実施形態に係る3次元形状計測方法における画素データ決定のフローチャート。 本発明の参考となる平面図。 従来および本発明が適用される反射率の異なる領域を含む計測領域の一様照明のもとでの画像。 図16の画像におけるx0方向に沿った輝度値変化を示すグラフ。 (a)〜(d)はそれぞれ図16の画像を明度がx方向に正弦波状に変化する照明のもとで位相変化分を初期位相0から、π/2,π,3π/2とした場合のx0方向に沿った輝度値変化の計算値を示すグラフ。 (a)〜(d)はそれぞれ図18(a)〜(d)の輝度値に移動平均処理を行って輝度変化をぼかした状態のグラフ。 図18(a)〜(d)から算出した初期位相のx方向の変化を示すグラフと図19(a)〜(d)から算出した初期位相のx方向の変化を示すグラフを重ねて示したグラフ。 図20のD部を拡大したグラフ。
符号の説明
1 3次元形状計測装置
2 撮像部
3 投影部
4 計測処理部
5 パターン変化方向
10 計測領域
20 撮像部光軸
30 投影用光軸
g 画素
h 勾配方向
G 画像
SP 縞パターン
X,Y,Z 3次元座標

Claims (4)

  1. 明度が正弦波状に変化する縞パターンを異なる位相で3回以上被計測物体に投影して一定位置から複数の画像を撮像し、これらの画像を用いて画像中の各画素毎に被計測物体の3次元座標を求める位相シフト法による3次元形状計測方法において、
    被計測物体の計測領域上方に撮像部を設置し、前記撮像部の光軸と1つの投影用光軸とで構成される平面を複数設定し、前記平面の1つについて該平面に対して90°を除く所定の角度を有しかつ前記撮像部の光軸に直交する直線の方向としたパターン変化方向に沿って明度が変化する縞パターンを該平面を構成する投影用光軸方向から前記計測領域に投影すると共に前記撮像部によって撮像して位相シフト法により該計測領域の3次元座標を取得するステップを、前記各平面について独立に行うことにより複数種類の3次元座標データを取得する座標計測ステップと、
    前記計測領域を均一な照明光のもとで撮像した画像を微分処理し該画像中の画素毎に輝度の勾配方向を求めるステップを、前記各平面について独立に、前記投影用光軸方向からの照明と前記撮像部による撮像とによって行うことにより複数種類の勾配方向データを取得する勾配取得ステップと、
    前記各平面毎の3次元座標データと勾配方向データとから成る複数の組における互いに他の組の画像中の画素に対応する各画素について、それぞれ前記輝度の勾配方向と前記パターン変化方向とのなす角度または該角度に相当する傾き成分を求め、各組における当該画素に対する3次元座標をこれらの角度または傾き成分に基づいて合成して当該画素における3次元座標の計測結果とする画素データ決定ステップと、を含むことを特徴とする3次元形状計測方法。
  2. 前記画素データ決定ステップは、前記3次元座標を合成する際に、前記複数の組における輝度の勾配方向と前記パターン変化方向とのなす角度を互いに比較して90゜により近い角度を与える組から3次元座標を選択して当該画素における計測結果とすることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測方法。
  3. 前記画素データ決定ステップは、前記勾配取得ステップにおける微分処理による微分値の大きさが前記複数の組における互いに対応する画素のいずれについても予め定めた閾値より小さくなる場合には、前記各組における当該画素に対する3次元座標を互いに均等に合成して当該画素における3次元座標の計測結果とすることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の3次元形状計測方法を用いる3次元形状計測装置。
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