JP5008634B2 - フロントフォーク - Google Patents
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Description
(a)フロントフォークは、サブピストンに圧側減衰力発生装置を設けている。圧側減衰力発生装置は、フロントフォークの圧縮行程で、(i)ダンパシリンダの内部のピストン側油室に進入するピストンロッドの進入容積分の作動油と、(ii)インナチューブの内部の下環状油室に進入するサブピストンの進入容積分の作動油の両方が、下環状油室からサブピストンの圧側油路を通って上環状油室に流出し、この圧側油路に設けた圧側ディスクバルブ(又は絞り)の抵抗による圧側減衰力を発生する。
(b)サブピストンが懸架スプリングの内周をガイドするスプリングガイド部を備え、アウタチューブの圧縮ストローク端側で、サブピストンのスプリングガイド部がダンパシリンダの外周に嵌挿する。従って、圧縮ストローク端側で、サブピストンが下環状油室及びピストン側油室を閉じ込め、オイルロック効果を発生する。圧縮ストローク端でアウタチューブとインナチューブの底突きを緩和する。
(c)サブピストンの外周に設けたシールリングが、アウタチューブの圧縮ストローク端側からの伸長行程で、上環状油室の油を下環状油室に戻すチェックバルブを構成するものとした。従って、圧縮ストローク端側のオイルロック効果を発生した後、伸長行程に移行するとき、上環状油室の油を下環状油室に戻し、下環状油室の負圧を解消し、スムースに伸長行程に移行できる。
(d)上環状油室をスプリングカラーにより上内側室と上外側室に区画するとともに、サブピストンに設けた圧側減衰力発生装置の油路を上内側室に開口し、スプリングカラーの上端側に上内側室をシールするシール部材を設け、上内側室を上外側室に連通する油孔をスプリングカラーの下端側の油中に設けた。フロントフォークの圧縮の繰り返しで、サブピストンの圧側油路を通って上環状油室の上内側室に流入した油が、スプリングカラーの油孔を介して下内側室にも流入する。このとき、上内側室の上部がシール部材によりシールされ、上内側室の上部からの空気又は油のリークが阻止されるから、上内側室の上部に一定の空気室が確保される。これにより、フロントフォークの圧縮行程で下環状油室の側から流出する油を上記空気室の圧縮によって上環状油室に安定的に受容できる。従って、圧側減衰力発生装置において安定的に圧側減衰力を発生させることができる。また、上環状油室の油が油孔から瞬間的に下環状油室に流出して急激な衝撃を生ずることなく、路面の凹凸に対する安定的な衝撃吸収性能を維持できる。
自動二輪車等の倒立型フロントフォーク10は、図1〜図4に示す如く、車体側のアウタチューブ11の内周に、車輪側のインナチューブ12を摺動自在に嵌合して倒立にし、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を正立にして内装している。
(伸長時)
フロントフォーク10の伸長時には、ピストンバルブ装置40において、ピストン41の伸側流路43の伸側ディスクバルブ43A或いはバイパス路47のニードル46Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、サブバルブ装置50では殆んど減衰力を生じない。
フロントフォーク10の圧縮時には、サブバルブ装置50において、サブピストン51の圧側流路58の圧側ディスクバルブ58Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、ピストンバルブ装置40では殆んど減衰力を生じない。
(a)フロントフォーク10は、サブピストン51にサブバルブ装置50を設けている。サブバルブ装置50は、フロントフォーク10の圧縮行程で、(i)ダンパシリンダ21の内部のピストン側油室42Aに進入するピストンロッド25の進入容積分の作動油と、(ii)インナチューブ12の内部の下環状油室55Bに進入するサブピストン51の進入容積分の作動油の両方が、下環状油室55Bからサブピストン51の圧側流路58を通って上環状油室55Aに流出し、この圧側流路58に設けた圧側ディスクバルブ58A(又は絞り)の抵抗による圧側減衰力を発生する。
実施例2が実施例1と異なる点は、ダンパ14がボトムバルブ装置70を有すること、スプリングカラー29の上端側に上環状油室55Aの上内側室55Aiをシールするシール部材80を設けたことにある。
上環状油室55Aをスプリングカラー29により上内側室55Aiと上外側室55Aoに区画するとともに、サブピストン51に設けたサブバルブ装置50の圧側流路58を上内側室55Aiに開口し、スプリングカラー29の上端側に上内側室55Aiをシールするシール部材80を設け、上内側室55Aiを上外側室55Aoに連通する油孔29Aをスプリングカラー29の下端側の油中に設けた。フロントフォーク10の圧縮の繰り返しで、サブピストン51の圧側流路58を通って上環状油室55Aの上内側室55Aiに流入した油が、スプリングカラー29の油孔29Aを介して下内側室にも流入する。このとき、上内側室55Aiの上部がシール部材80によりシールされ、上内側室55Aiの上部からの空気又は油のリークが阻止されるから、上内側室55Aiの上部に一定の空気室55Cが確保される。これにより、フロントフォーク10の圧縮行程で下環状油室の側から流出する油を上記空気室55Cの圧縮によって上環状油室55Aに安定的に受容できる。従って、サブバルブ装置50において安定的に圧側減衰力を発生させることができる。また、上環状油室55Aの油が油孔29Aから瞬間的に下環状油室に流出して急激な衝撃を生ずることなく、路面の凹凸に対する安定的な衝撃吸収性能を維持できる。
11 アウタチューブ
12 インナチューブ
13 懸架スプリング
21 ダンパシリンダ
25 ピストンロッド
29 スプリングカラー
29A 油孔
41 ピストン
42A ピストン側油室
42B ピストンロッド側油室
50 サブバルブ装置(圧側減衰力発生装置)
51 サブピストン
53 スプリングガイド
53A ガイド部
54 シールリング
55 環状空間
55A 上環状油室
55Ai 上内側室
55Ao 上外側室
55B 下環状油室
56 油孔
57 伸側流路
58 圧側流路
59 チェックバルブ
80 シール部材
Claims (4)
- 車体側のアウタチューブの内周に車輪側のインナチューブを摺動自在に嵌合し、
インナチューブの内部にダンパシリンダを立設し、
アウタチューブの内部に取付けたピストンロッドをダンパシリンダの内部に挿入し、その挿入端に設けたピストンをダンパシリンダの内周に摺動自在に嵌合し、ダンパシリンダの内部の作動油室をピストンによりピストン側油室とピストンロッド側油室に区画してなるフロントフォークにおいて、
アウタチューブの内部のピストンロッドまわりに設けられてアウタチューブ側に支持されるスプリングカラーと、インナチューブの内部のダンパシリンダまわりに設けられてインナチューブ側に支持される懸架スプリングとの間に設けられるサブピストンを、ピストンロッドの外周に隙間なく添設するとともに、インナチューブの内周に摺動自在に嵌合し、
アウタチューブ及びインナチューブがダンパシリンダ及びピストンロッドの周囲に形成する環状空間を、サブピストンにより上環状油室と下環状油室に区画し、
ダンパシリンダの内部のピストン側油室を下環状油室に連通し、
サブピストンに圧側減衰力発生装置を設けたことを特徴とするフロントフォーク。 - 前記サブピストンが懸架スプリングの内周をガイドするスプリングガイド部を備え、
アウタチューブの圧縮ストローク端側で、サブピストンのスプリングガイド部がダンパシリンダの外周に嵌挿する請求項1に記載のフロントフォーク。 - 前記サブピストンの外周に設けたシールリングが、アウタチューブの圧縮ストローク端側からの伸長行程で、上環状油室の油を下環状油室に戻すチェックバルブを構成する請求項2に記載のフロントフォーク。
- 前記上環状油室をスプリングカラーにより上内側室と上外側室に区画するとともに、サブピストンに設けた圧側減衰力発生装置の油路を上内側室に開口し、
スプリングカラーの上端側に上内側室をシールするシール部材を設け、上内側室を上外側室に連通する油孔をスプリングカラーの下端側の油中に設けた請求項1〜3のいずれかに記載のフロントフォーク。
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