JP5092673B2 - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
このような問題を解消するため、例えば特許文献1の発明には、被写界深度の範囲内と範囲外とに2値化した領域をスルー画像に重ねて表示させることが記載されている。これによれば、被写界深度の範囲を容易に認識することができ、初心者でもピント領域とボケ領域を容易に確認することができる。
被写体を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された被写体画像を表示する表示手段とを備えている撮像装置において、
互いに異なる複数の絞り値を設定する設定手段と、
この設定手段により設定された絞り値毎に、前記表示手段に表示されている前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された合焦領域を、前記設定手段により設定された各絞り値と対応させて前記表示手段に識別表示させる表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、撮像記録を行なう前に、前記設定手段で設定した異なる絞り値毎に、前記検出手段で各絞り値での合焦領域を検出し、各絞り値毎にピントの合う領域を絞り値と対応付けて、一画面内で同時に識別表示させることを特徴とする。
前記検出手段は、
前記選択手段によって選択された複数の絞り値のそれぞれに対応して、前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出することを特徴とする。
請求項1記載の撮像装置。
前記検出手段により検出された合焦領域を、前記選択手段によって選択された絞り値毎に区別可能な態様で識別表示させることを特徴とする。
前記設定手段により設定された複数の絞り値の中の一つの絞り値を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された絞り値にて前記撮像手段による撮像を行い、この撮像された被写体画像を記録する記録手段と、
を更に備えたことを特徴とする。
被写体を撮像する撮像手段と、
この撮像手段により撮像された被写体画像を表示する表示手段とを備えている撮像装置が具備されたコンピュータを、
互いに異なる複数の絞り値を設定し、この設定された複数の絞り値毎に、前記表示手段における前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出する検出手段、
この検出手段により検出された合焦領域を、前記設定手段により設定された各絞り値と対応させて前記表示手段に識別表示させる表示制御手段、として機能させ、
前記表示制御手段は、撮像記録を行なう前に、前記設定手段で設定した異なる絞り値毎に、前記検出手段で各絞り値での合焦領域を検出し、各絞り値毎にピントの合う領域を絞り値と対応付けて、一画面内で同時に識別表示させることを特徴とする。
[実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り4、CCD5、垂直ドライバ6、TG(timing generator)7、ユニット回路8、DMAコントローラ(以下、DMAという)9、CPU10、キー入力部11、メモリ12、DRAM13、DMA14、AF評価値算出部15、DMA16、画像生成部17、DMA18、DMA19、表示部20、DMA21、圧縮伸張部22、DMA23、フラッシュメモリ24、バス25を備えている。
絞りとは、CCD5に入射される光の量を制御する機構のことをいう。この絞りの度合を示した絞り値(F値)は値が小さくなるほど絞りの度合が少なくなり、値が大きくなるほど絞りの度合が大きくなる。
露出量は、この絞り値とシャッタ速度によって定められる。
特に、CPU10は、絞りの絞り値(絞り度合)を変更する変更部101、CCD5により撮像された画像データの合焦領域を検出する検出部102、CCD5により撮像された画像データや該検出された合焦領域とを表示部20に表示させる表示制御部103を有する。
メモリ12には、CPU10がデジタルカメラ1の各部を制御するのに必要な制御プログラム、及び必要なデータが記録されており、CPU10は、該プログラムに従い動作する。
AF評価値算出部15は、送られてきた画像データの画像データに基づいて高周波成分を抽出し、該抽出した高周波成分を積算してAF評価値を算出する。この算出されたAF評価値は、CPU10に送られる。このAF評価値が高い領域程、ピントが合っている領域となる。
画像生成部17は、DMA16から送られてきた画像データに対して、画素補間処理、γ補正処理、ホワイトバランス処理などの処理を施すとともに、輝度色差信号(YUVデータ)の生成も行なう。つまり、画像処理を施す部分である。
DMA18は、画像生成部17で画像処理が施された輝度色差信号の画像データ(YUVデータ)をバッファメモリに記憶させるものである。
表示部20は、カラーLCDとその駆動回路を含み、CPU10の表示制御部103の制御によってDMA19から出力された画像データの画像を表示させる。
圧縮伸張部22は、画像データの圧縮・伸張(例えば、JPEGやMPEG形式の圧縮・伸張)を行なう部分である。
DMA23は、バッファッメモリに記憶されている圧縮画像データを読み出してフラッシュメモリ24に記録させたり、フラッシュメモリ24に記録された圧縮画像データをバッファメモリに記憶させるものである。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図2のフローチャートにしたがって説明する。
このように、図3(A)に示すような複数の領域枠31が、スルー画像32に重ねて表示されることになる。
なお、ここでは、縦8×横10の計80個の領域枠31を表示させるようにしたが、これの数に限られないことは言うまでもなく、又領域枠31の大きさもこれに限られない。領域枠31の大きさは、n画素×m画素のブロック単位であってもよいし、画素単位であってもよい。
次いで、CPU10は、一番手前の被写体に合うようにコントラスト検出方式によるAF処理を行う(ステップS5)。
このとき、CPU10は、表示された絞り値のうち、最も小さい絞り値(ここでは「F2.8」)にカーソルを合わせておく。
ここでは、まだ、選択されている絞り値は、ステップS4で選択された最少の絞り値「F2.8」のみなので、該絞り値「F2.8」でピントが合う領域枠しか識別表示されないことになる。
図4(A)を見るとわかるように、複数表示される領域枠31のうち、一番手間にいる被写体にある領域枠34のみが識別表示(斜線で表示)され、その領域枠が合焦領域であることがわかる。
また、右上を見るとわかるように、現在識別表示されている合焦領域(領域枠34)と、絞り値を示す指標(アイコン)33が対応付けて表示されているのがわかる。つまり、領域枠34について、どの絞り値でピントが合ったのかがわかるように表示されている。ここでは、絞り値「F2.8」における合焦領域の領域枠34と同じ態様(斜線表示)で、右上に「F2.8」と描画された指標33が表示されている。
このとき、ユーザが絞り値指定キーを操作すると、設定可能な絞り値が一覧表示され、該一覧表示された中から十字キーの操作を行うことにより任意の絞り値にカーソルを合わせることができ、該カーソルが合わさっている絞り値でOKと思う場合にSETキーを操作することにより、該カーソルが合わさっている絞り値を指定することができ、この一連操作に対応する操作信号が送られてくると、CPU10は、絞り値の指定操作が行われたと判断する。
図4(B)を見ると、絞り値「F2.8」でピントのあう領域枠34が識別表示されているとともにと、絞り値「F4.0」でピントのあう領域枠36も識別表示されているのがわかる。また、領域枠34と領域枠36とが区別可能な状態で識別表示(斜線表示と縦線表示)されているのがわかる。この区別可能な態様で可能で表示しないと、たとえば、すべて斜線表示してしまうと、どの絞り値でどの領域枠31にピントが合ったのかわからないからである。
図5を見るとわかるように、指定された絞り値は「F2.8」(指標33)、「F4.0」(指標35)、「F8.0」(指標37)、「F11」(指標39)、「F16」(指標41)であり、各絞り値でピントが合う領域枠34、36、38、40、及び42が区別可能な態様で識別表示されている。各領域枠がどの絞り値でピントが合ったのか分かるように、各絞り値の指標と各領域枠とが対応付けて表示されている。
次いで、CPU10は、ユーザによってシャッタボタンが全押しされたか否かを判断する(ステップS11)。この判断は、シャッタボタンの全押し操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かにより判断する。
次に、図2のステップS6の現在選択されている絞り値毎にピントの合う領域を絞り値と対応付けて識別表示させる処理の動作を図6のサブフローチャートにしたがって説明する。
ステップS25で、次に大きい絞り値があると判断すると、CPU10の変更部101は、該次に大きい絞り値に変更して(ステップS26)、ステップS22に戻る。この絞り値の変更とともに、該絞りの絞り度合も変更されることになる。
一方、ステップS25で、次に大きい絞り値が無いと判断すると、図2のステップS7に進む。
また、撮像された画像データを表示させるとともに、それぞれの絞り値に応じた合焦領域を識別表示させるので、どの被写体がどの絞り値でピントが合うのかを容易に認識することができる。
また、絞り値と、該絞り値における合焦領域となる領域枠とを対応付けて表示させるので、どの絞り値でどの領域枠でピントが合うのか、どの絞り値でどのくらいの被写界深度になるのか容易に認識することができる。
また、ユーザによって選択された絞り値に変えていくので、任意の絞り値に変更することができるとともに、被写界深度を知りたい絞り値の被写界深度を知ることができる。
また、決定された絞り値で静止画撮影を行なうので、絞り値毎に識別表示された合焦領域を見ることにより、最も適切な絞り値を決定することにより、所望の被写界深度となる静止画像データを得ることができる。
D.上記実施の形態は、以下のような変形例も可能である。
また、AF動作を行なわないようにしてもよい。この場合は、図2のステップS4の動作を経るとそのままステップS6に進む。また、この場合は、ステップS2に動作も無くしてもよい。つまり、ステップS1で、スルー画像表示を開始すると、ステップS3に進むようにしてもよい。
また、絞り値に応じて領域枠の色を変えることによって識別表示させる場合は、絞り値の指標と該絞り値でピントが合った合焦領域とを対応付けて表示させるため、表示させる絞り値の色も変えるようにしてもよい。つまり、各絞り値に応じて、絞り値と該絞り値で合焦領域となる領域枠31とを同じ色で表示させるようにする。例えば、第1の絞り値で合焦領域となった領域枠に赤色を付して表示させる場合は、該第1の絞り値の指標を赤色で描画表示させる。
この場合に、ある領域枠が2つ以上の絞り値で合焦領域となる場合は、そのことが分かるように該領域枠を識別表示させる。例えば、絞り値に応じて色を変えることにより識別表示させる場合は、合焦領域となる領域枠を絞り値に応じた色で交互に表示さえることにより識別表示させるようにしてもよい。具体的に説明すると、第1の絞り値で合焦領域となる領域枠を赤色で、第2の絞り値で合焦領域となる領域枠を青色で表示させる場合に、ある領域枠が第1の絞り値及び第2の絞り値で合焦領域となる場合は、該ある領域枠を赤色と青色の2色で表示させる。
つまり、ステップS10の動作を経た後そのままステップS12に進むようにしてもよい。
この場合の動作は、図2のステップS7でシャッタボタンが全押しされたか否かを判断し、全押しされていない場合はステップS8に進み、全押しされた場合は、選択している全ての絞り値での静止画撮影処理を連続して行う。
このとき、連続して行なった静止画撮影処理により得られた画像データを全て記録するようにしてもよいし、該連続して行った静止画撮影処理により得られた画像データをプレビュー表示させて、ユーザによって選択された画像データのみを記録するようにしてもよい。
これにより、各絞り値で静止画撮影を連続して行なうので、所望の被写界深度となる画像データを得ることができる。
図7は、そのときに識別表示される合焦領域の様子の一例を示すものである。
図7を見ると分かるように、各絞り値を描画した指標33、35、37、39、及び、41とこの各絞り値における合焦領域となる画像領域340、360、380、400、及び、420とが区別可能な態様で表示されているのがわかる。
したがって、本発明の上記実施形態に対してなされ得る多種多様な変形ないし修正はすべて本発明の範囲内に含まれるものであり、添付の特許請求の範囲によって保護されるものと解さなければならない。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り
5 CCD
6 垂直ドライバ
7 TG
8 ユニット回路
9 DMA
10 CPU
11 キー入力部
12 メモリ
13 DRAM
14 DMA
15 AF評価値算出部
16 DMA
17 画像生成部
18 DMA
19 DMA
20 表示部
21 DMA
22 圧縮伸張部
23 DMA
24 フラッシュメモリ
25 バス
Claims (9)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
この撮像手段により撮像された被写体画像を表示する表示手段とを備えている撮像装置において、
互いに異なる複数の絞り値を設定する設定手段と、
この設定手段により設定された絞り値毎に、前記表示手段に表示されている前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された合焦領域を、前記設定手段により設定された各絞り値と対応させて前記表示手段に識別表示させる表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、撮像記録を行なう前に、前記設定手段で設定した異なる絞り値毎に、前記検出手段で各絞り値での合焦領域を検出し、各絞り値毎にピントの合う領域を絞り値と対応付けて、一画面内で同時に識別表示させることを特徴とする撮像装置。 - 前記設定手段は、前記複数の絞り値をそれぞれ選択する選択手段を備えており、
前記検出手段は、
前記選択手段によって選択された複数の絞り値のそれぞれに対応して、前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記検出手段により検出された合焦領域を、前記選択手段によって選択された絞り値毎に区別可能な態様で識別表示させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記検出手段により検出された合焦領域を、前記選択手段によって選択された絞り値毎に異なる色を付して識別表示させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記複数の絞り値を示す指標と前記検出手段により検出された合焦領域とを対応付けて表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記複数の絞り値の指標と前記検出手段により検出された合焦領域とを同じ色で表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記設定手段により設定された複数の絞り値の中の一つの絞り値を決定する決定手段と、
この決定手段によって決定された絞り値にて前記撮像手段による撮像を行い、この撮像された被写体画像を記録する記録手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記設定手段により設定された複数の絞り値の中の一つの絞り値が決定される都度、この決定された絞り値にて前記撮像手段による撮像を行い、この撮像された被写体画像を順次記録する記録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 被写体を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された被写体画像を表示する表示手段とを備えている撮像装置が具備されたコンピュータを、
互いに異なる複数の絞り値を設定し、この設定された絞り値毎に、前記表示手段における前記被写体画像に対してピントの合う合焦領域を検出する検出手段、
この検出手段により検出された合焦領域を、前記設定手段により設定された各絞り値と対応させて前記表示手段に識別表示させる表示制御手段、として機能させ、
前記表示制御手段は、撮像記録を行なう前に、前記設定手段で設定した異なる絞り値毎に、前記検出手段で各絞り値での合焦領域を検出し、各絞り値毎にピントの合う領域を絞り値と対応付けて、一画面内で同時に識別表示させることを特徴とするプログラム。
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