JP5051812B2 - 撮像装置、その合焦方法および記録媒体 - Google Patents
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Description
ディジタルスティルカメラ等のようにスティル画像を撮像する装置においては、一般にビデオカメラ等の動画を撮影する装置に比べ厳密な合焦が要求されるため、撮影動作のたびにAF動作を行うか、または記録モードにおいて常に合焦動作を繰り返し行うようにしている。
また、例えば金網越しに物体を撮影した場合には、全対象領域をAFスキャン動作すると金網においてAF評価値がピークとなり、撮影したい物体がボケてしまうという誤動作を起こしてしまうというような問題もある。このような問題の対策として、例えば特許文献2(特開昭54−113334号公報)等においては、合焦判定を行う範囲を限定することが提案されている。
また、特許文献3(特開2003−230039号公報)、特許文献4(特開2003−262786号公報)、特許文献5(特開平9−211298号公報)等には、AFスキャン範囲、すなわちモータによるフォーカスレンズ移動範囲、を特定の範囲に限定することが開示されている。
本発明の請求項1の目的は、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し、使い勝手も向上し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、偽合焦状態のまま撮影をしてしまうことを効果的に防止し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、一層効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、さらに効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更に対処して、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し、使い勝手も向上し得る撮像装置の合焦方法を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し、使い勝手も向上し得るコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
自動合焦機能を有する撮像装置において、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手段と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手段と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手段で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手段と、
前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手段と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲を表示する表示手段と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手段と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手段とを具備し、
前記合焦範囲指定手段は、前記マクロモード切り替え手段によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手段は、前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前回の合焦結果を保存する前回合焦結果保存手段と、
前記合焦範囲指定手段により合焦範囲を指定する設定をしたときに、前記前回合焦結果保存手段に保存された前回合焦結果にて合焦が得られていない場合には、警告表示を行う警告表示手段と
をさらに備えることを特徴としている。
撮像装置を操作する操作手段とをさらに備え、
前記合焦範囲位置変更手段は、前記操作手段の操作により、前記狭い合焦範囲の位置を変更することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項の撮像装置であって、前記合焦範囲指定手段により指定されている狭い合焦範囲の設定を解除する合焦範囲指定解除手段をさらに備えることを特徴としている。
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替える前記マクロモード切り替え手段と、
前記マクロモード切り替え手段による切り替えが行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備えることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備えることを特徴としている。
前記合焦範囲指定手段によって狭い範囲を指定した状態で合焦動作を行った結果、合焦点を見つけられなかったときに測距範囲を拡大して再測距を行うかどうかの選択をする拡大再測距選択手段と、
前記合焦範囲指定手段によって設定されている狭い範囲で合焦点が得られなかった場合で、且つ前記拡大再測距選択手段により拡大再測距が許可されている場合には、設定されている合焦範囲よりも広い範囲で再度合焦動作を実施する手段と
をさらに備えることを特徴としている。
撮像装置の合焦方法において、撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像ステップと、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出ステップと、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出ステップで検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定ステップと、
前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更ステップと、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲を表示する表示ステップと、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替えステップと、
前記撮影レンズの焦点距離を変更する前記ズームステップと、
前記ズームステップによるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更ステップと、
前記ズーム倍率変更ステップにより設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更するステップとを具備し、
前記合焦範囲指定ステップは、前記マクロモード切り替えステップによりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更するステップは、前記ズーム倍率変更ステップによりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上述した目的を達成するために、
コンピュータに、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手順と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手順と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手順で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手順と、
前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手順と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲を表示する表示手順と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手順と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更する前記ズーム手順と、
前記ズーム手順によるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更手順と、
前記ズーム倍率変更手順により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手順とを具備し、
前記合焦範囲指定手順は、前記マクロモード切り替え手順によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手順は、前記ズーム倍率変更手順によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することを特徴としている。
すなわち、本発明の請求項1による撮像装置は、
自動合焦機能を有する撮像装置において、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手段と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手段と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手段で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手段と、
前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手段と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲を表示する表示手段と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手段と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手段とを具備し、
前記合焦範囲指定手段は、前記マクロモード切り替え手段によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手段は、前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定する。
このような構成により、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。すなわち、AFスキャン範囲を指定することで、AFに要する時間を短縮することができ、フォーカスモータを動作させる範囲を狭くすることによって、消費電力を削減することができ、さらに山登りAFを行った場合に複数のピークが現れるような奥行きがある被写体において、所望の範囲の被写体に合焦させることができる。
また、上記このような構成により、特に、失敗撮影を効果的に防止し得る。すなわち、現在の合焦範囲を表示するので、失敗撮影を少なくすることができ、また、範囲を限定していない場合には、全領域が合焦範囲であることが示されるので、フォーカス動作におけるタイムラグが大きくなることを予め認識することもできる。
前回の合焦結果を保存する前回合焦結果保存手段と、
前記合焦範囲指定手段により合焦範囲を指定する設定をしたときに、前記前回合焦結果保存手段に保存された前回合焦結果にて合焦が得られていない場合には、警告表示を行う警告表示手段と
をさらに備える。
このような構成により、特に、偽合焦状態のまま撮影をしてしまうことを効果的に防止し得る。すなわち、前回のAF結果で、非合焦状態でエリアを限定していることを使用者に告知することにより、使用者が状態を認識するので、非合焦のまま撮影が繰り返されてしまうのを防止することができる。
撮像装置を操作する操作手段とをさらに備え、
前記合焦範囲位置変更手段は、前記操作手段の操作により、前記狭い合焦範囲の位置を変更する。
このような構成により、特に、一層効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。また、被写体の位置変化や撮影条件の変化にも容易に対応することができる。
本発明の請求項4による撮像装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項の撮像装置において、前記合焦範囲指定手段により指定されている狭い合焦範囲の設定を解除する合焦範囲指定解除手段をさらに備える。
このような構成により、特に、さらに効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。全域に対して再度AFを行うようにしたい場合にも、対処し得る。
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替える前記マクロモード切り替え手段と、
前記マクロモード切り替え手段による切り替えが行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備える。
このような構成により、特に、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの切り替えに対処して、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。すなわち、マクロモードのオン/オフの切り替えは、撮影可能範囲が違っているのみならず、被写体も変化している可能性が高いので、自動的に範囲の限定をオフとすることによって、範囲指定設定解除を忘れることをなくし、撮影失敗を効果的に防止することができる。
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備える。
このような構成により、特に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更に対処して、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。すなわち、このような場合には、被写体の撮影条件が変わっている可能性があるため、そのまま撮影した場合に撮影失敗となる可能性がある。そこで、範囲の限定を解除することによって撮影失敗の可能性を低く抑えることができる。
前記合焦範囲指定手段によって狭い範囲を指定した状態で合焦動作を行った結果、合焦点を見つけられなかったときに測距範囲を拡大して再測距を行うかどうかの選択をする拡大再測距選択手段と、
前記合焦範囲指定手段によって設定されている狭い範囲で合焦点が得られなかった場合で、且つ前記拡大再測距選択手段により拡大再測距が許可されている場合には、設定されている合焦範囲よりも広い範囲で再度合焦動作を実施する手段と
をさらに備える。
このような構成により、特に、合焦位置を検出できなかった場合における柔軟で且つ効果的な対処を可能とする。すなわち、記録可能状態になった直後にAF動作を行うようにすることで、1枚目の撮影からレリーズタイムラグの削減効果を得ることができる。
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像ステップと、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出ステップと、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出ステップで検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定ステップと、
前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更ステップと、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲を表示する表示ステップと、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替えステップと、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズームステップと、
前記ズームステップによるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更ステップと、
前記ズーム倍率変更ステップにより設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更するステップとを具備し、
前記合焦範囲指定ステップは、前記マクロモード切り替えステップによりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更するステップは、前記ズーム倍率変更ステップによりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定する。
このような構成により、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、特に、ズームレンズにおけるズーム位置に適合させて、ズーム意位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、撮像装置におけるAF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し、使い勝手も向上し得る。また、通常撮影モードでは、合焦範囲指定をしないようにすることで、通常撮影モードにおける被写体の変化に容易に対応することができるようになり、撮影失敗の可能性を低くすることができる。
コンピュータに、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手順と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手順と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手順で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手順と、
前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手順と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲を表示する表示手順と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手順と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更する前記ズーム手順と、
前記ズーム手順によるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更手順と、
前記ズーム倍率変更手順により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手順とを具備し、
前記合焦範囲指定手順は、前記マクロモード切り替え手順によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手順は、前記ズーム倍率変更手順によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定する。
このような構成により、特に、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、特に、ズームレンズにおけるズーム位置に適合させて、ズーム意位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、撮像装置におけるAF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し、使い勝手も向上し得る。また、通常撮影モードでは、合焦範囲指定をしないようにすることで、通常撮影モードにおける被写体の変化に容易に対応することができるようになり、撮影失敗の可能性を低くすることができる。
すなわち本発明の請求項1の撮像装置によれば、自動合焦機能を有する撮像装置において、
自動合焦機能を有する撮像装置において、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手段と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手段と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手段で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手段と、
前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手段と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲を表示する表示手段と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手段と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手段とを具備し、
前記合焦範囲指定手段は、前記マクロモード切り替え手段によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手段は、前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することにより、特に、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、特に、ズームレンズにおけるズーム位置に適合させて、ズーム意位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効果的に防止し得ると共に、使い勝手も向上し得る。
本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置において、前記合焦範囲指定手段により指定されている狭い合焦範囲の位置を変更する合焦範囲位置変更手段と、撮像装置を操作する操作手段とをさらに備え、
前記合焦範囲位置変更手段は、前記操作手段の操作により、前記狭い合焦範囲の位置を変更することにより、特に、一層効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置において、至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替える前記マクロモード切り替え手段と、前記マクロモード切り替え手段による切り替えが行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段とをさらに備えることにより、特に、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの切り替えに対処して、効果的に、AF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。
本発明の請求項8の撮像装置の合焦方法によれば、撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像ステップと、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出ステップと、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出ステップで検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定ステップと、
前記合焦範囲指定ステップによる指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更ステップと、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲を表示する表示ステップと、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替えステップと、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズームステップと、
前記ズームステップによるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更ステップと、
前記ズーム倍率変更ステップにより設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更するステップとを具備し、
前記合焦範囲指定ステップは、前記マクロモード切り替えステップによりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更するステップは、前記ズーム倍率変更ステップによりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することにより、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、特に、ズームレンズにおけるズーム位置に適合させて、ズーム意位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、撮像装置におけるAF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、失敗撮影を効率的に防止し、且つ誤判定による偽合焦を防止して、使い勝手も向上し得る。
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手順と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手順と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手順で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手順と、
前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手順と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲を表示する表示手順と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手順と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手順と、
前記ズーム手順によるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更手順と、
前記ズーム倍率変更手順により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手順とを具備し、
前記合焦範囲指定手順は、前記マクロモード切り替え手順によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手順は、前記ズーム倍率変更手順によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することにより、特に、至近距離被写体を撮影するマクロモードと、通常モードとの撮影モードの特性に適合させると共に、ズームレンズにおけるズーム位置の変更の際、当該ズーム位置にかかわらず、レリーズタイムラグを一定にして、効果的に、撮像装置におけるAF動作の高速化および消費電力の削減を達成し、誤判定による偽合焦を防止して、失敗撮影を効率的に防止し得ると共に、使い勝手も向上し得る。
図1、図2、図3および図4は、本発明の一つの実施の形態に係る撮像装置を適用したディジタルスティルカメラの構成を示している。
図1は、撮像システムであるディジタルスティルカメラの全体のシステム構成の概要を示すブロック図であり、そして図2、図3および図4は、図1のディジタルスティルカメラの外観構成を模式的に示す、それぞれ、上面図、正面図および背面図である。
図1に示すディジタルカメラは、撮影レンズ系1、メカニカルシャッタ2、CCD(電荷結合素子)固体撮像素子3、CDS(相関2重サンプリング)回路4、AGC(自動利得制御)回路5、A/D(アナログ−ディジタル)変換器6、タイミング発生器(TG)7、CCDインタフェース(CCD−I/F)8、メモリコントローラ9、表示出力制御部10、圧縮処理部11、YUV変換部12、リサイズ処理部13、メディアインタフェース(メディアI/F)14、CPU(中央制御部)15、ROM(リードオンリメモリ)16、フレームメモリ(SDRAM)17、液晶(LCD)ディスプレイ18、モータドライバ19、操作部20、音声出力装置21およびメモリカード22を具備している。
撮影レンズ系1は、被写体光学像をCCD固体撮像素子3の受光面上に結像させるための光学系である。メカニカルシャッタ2は、撮影レンズ系1とCCD固体撮像素子3との間の光路上に介挿されて、光路を開閉し、CCD固体撮像素子3の露光を制限する。CCD固体撮像素子3は、露光状態で受光面に入射される光学像を電気信号に変換して一時保持し、画像データを転送出力する。
CDS回路4、AGC回路5、A/D変換器6およびタイミング発生器7は、CCD固体撮像素子3からの出力信号をフロントエンドにおいて処理する信号処理部31を構成する。CDS回路4は、CCD固体撮像素子3の出力画像信号を相関2重サンプリングする。AGC回路5は、CDS回路4の相関2重サンプリング出力を、自動利得制御して所用の信号レベルに調整する。A/D変換器6は、AGC回路5のアナログ出力をディジタルデータに変換する。
信号処理IC32は、CPU15の制御に基づき、信号処理部31のA/D変換器6を介して与えられるディジタル画像データをフレームメモリ17へ格納するとともに、圧縮およびYUV変換等の所要の信号処理を行い、当該信号処理IC32内で処理されたデータのフレームメモリ17への格納、A/D変換器6から与えられ、またはフレームメモリ17から取り出された画像データ等のLCDディスプレイ18への表示、A/D変換器6から与えられ、またはフレームメモリ17から取り出されたディジタル画像データの圧縮処理、YUV変換およびリサイズ処理、並びにフレームメモリ17から取り出されたディジタル画像データのメディアインタフェース14を介してのメモリカード22への格納等の処理を行う。
ROM16は、CPU15の動作プログラムおよびデータ等を格納しており、CPU15は、ROM16から読み出したプログラムおよびデータに従って撮影動作に係る各種の処理を実行する。フレームメモリ17は、例えばSDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の半導体メモリであり、原RGBデータ、YUV変換されたYUVデータ、JPEG圧縮されたJPEGデータおよびOSD画像データ等をそれぞれ格納する。LCDディスプレイ18は、液晶表示装置等の画像表示可能な表示装置であり、A/D変換器6から供給され、またはフレームメモリ17から取り出され、表示出力制御部10を介して与えられる画像データ等を表示し、さらには、所要の情報を表示する。
図1の操作部20のうちの図2に示すモードダイアル202を操作して、動作モードを記録モードに設定することによって、このディジタルスティルカメラが記録モードで起動する。モードダイアル202の設定は、図1の操作部20に含まれるモードスイッチの状態が記録モードオンになったことをCPU15が検知し、モータドライバ19を制御して、鏡胴ユニット107の撮影レンズ系1を撮影可能位置に移動させる。さらに、CCD固体撮像素子3、信号処理部31およびLCDディスプレイ18等の各部に電源を投入して動作を開始させる。
各部の電源が投入されると、ファインダモードの動作が開始される。このファインダモードにおいては、撮影レンズ系1を通してCCD固体撮像素子3に入射した光は、電気信号に変換され、この場合、アナログのR、GおよびB信号からなるアナログRGB信号として、CDS回路4およびAGC回路5を順次介してA/D変換器6に送られる。A/D変換器6でディジタルRGB信号に変換されたそれぞれの信号はディジタル信号処理IC32内のYUV変換部12でYUV信号に変換され、メモリコントローラ9によってフレームメモリ17に書き込まれる。このYUV信号はメモリコントローラ9により読み出され、表示出力制御部10を介してTV出力として出力され、あるいはLCDディスプレイ18に送られてLCDモニタ18Aによる表示が行われる。この処理が、通常、1/30秒間隔で行われ、1/30秒ごとに更新される、いわゆる電子ファインダとしてのファインダモードの表示となる。
このAEとAWBの処理は、ファインダモード中は連続的に行われている。
まず、第1の動作例として、マクロモードでのみAFのスキャン範囲を限定する場合について説明する。
このファインダモード状態で図4の下/マクロスイッチ210を押下すると、マクロモードに設定される。図5がマクロモードを設定したときのLCDモニタ18Aの表示画面の一例である。記録画素数は、例えば2048×1536に設定されている。画面下部にある横向きのバーB1の表示が現在のフォーカス位置である。マクロ設定直後は30cmのところにフォーカスが合っている。
このような、現在のフォーカスレンズ位置検出を実現するにはいくつかの方法がある。例えば、パルスモータによってフォーカスレンズを駆動する場合には、カメラ起動時リセット動作として基準点の検出を行う。その後の移動パルス数から現在の位置を検出することができる。また、フォーカスレンズの位置によって異なる抵抗値を示す抵抗板を用い、抵抗板の出力によって位置検出を行うこともできる。
図6の状態でオーケースイッチ212を押下すると、現在のフォーカス位置付近が、次回のAFスキャン対象範囲となる。図7がオーケースイッチ212を押した後の表示であり、矢印R1で示している範囲が次回のAFスキャン対象範囲となる。
ここでシャッタレリーズ201を深く押下することにより、撮影動作を実行すると、記録に先立ちAF動作が実行される。スキャン範囲を、例えば15ステップに限定したものとすれば、画面更新が1/30秒であるので、AFに要する時間を0.5秒とすることができ、シャッタタイムラグを大きく減少させることができる。しかも、フォーカスモータを作動させる時間および距離(回転量)を少なくすることができるので、消費電力を削減することができる。
次に、第2の動作例として、通常撮影モードにおいてAFスキャン範囲を限定する場合について説明する。表1に示すように、全域に対してAFスキャンを行うと、ズームの広角端(WIDE端)と望遠端(TELE端)ではステップ数が大きく違っているため、ズーム位置によってフォーカスに要する時間が異なってしまう。そのため、動いているものを撮影するときなどは、ズーム位置によりレリーズタイムラグが変わることを考慮して撮影しなければならない。距離がおおよそわかっていれば、スキャン範囲をある範囲で限定することで、AF時間を短くすることができる。
例えばフォーカスレンズの移動量を一定になるようにしておけば、レリーズタイムラグはズーム位置にかかわらず一定とすることができる。
この図10の画面表示状態でオーケースイッチ212を押下すると、図11のような表示に切り替わる。画面下部の横向きのバーB1の表示がフォーカスに関する情報表示である。「○」印が現在のフォーカスレンズの位置J1を示し、矢印R1が次回のAF時のスキャン範囲を示している。
図11のような広角端では、表1に示すように10ポイントしか合焦検出位置がないため、そのうちの7ポイントを検出範囲としている。7ポイントは7フレームのハイパスフィルタ出力を取得することになるので、AFスキャンに要する時間は約0.25秒となる。また、図12は、ズームを望遠端に移動したものである。図2のズームスイッチ203および204によってズーム倍率変更が設定されると、CPU15は、モータドライバ19を駆動してズームレンズを移動する。ズームスイッチ203または204が押下されている間は、要求方向に移動し、その移動位置に対応させて、図12のようにズームバーB2に「●」で示すズーム位置J2が移動する。
このようにすることにより、AF合焦検出動作時間の短縮が可能となり、しかもズーム位置によるタイムラグの違いの少ないシステムを実現することができる。また、機構部分の動作量も少なくすることができるので、消費電力の低減を実現することができる。さらに、画面に合焦範囲が明示されるので、撮影者が意図した範囲を合焦対象としているかを容易に確認することができる。表示される範囲内で合焦することが予め判るため、金網越しなどの撮影においても、手前の金網に合焦してしまう心配がなくなり、失敗の少ないAFを実現することができる。また、図11および図12の状態で、再度オーケースイッチ212を押下することによって、合焦範囲の設定は解除され、図10のような状態に戻る。
また、上述においては、ズーム位置が変わることによって合焦ポイント数が増減することに対して、フォーカスレンズの移動範囲を同じにして時間を一定にするための被写体距離範囲を変更する方法と、被写体距離範囲を一定にしてフォーカスレンズの移動範囲を変更する方法について説明した。しかしながら、ズーム倍率によっては、広角端と望遠端でポイント数の差がさらに大きい場合もある。そのため、図11や図12のようにフォーカス範囲指定をした状態で、ズーム倍率を変更した場合に、自動的にフォーカスの合焦範囲指定を解除するようにしてもよい。
また、狭い範囲に限定したスキャン範囲でAFを行った結果、合焦が得られなかった場合に、時間をかけてでも範囲を拡大し、例えば全域をスキャンして合焦位置を検出するか、設定している範囲内だけに限定するかを設定できるようにしてもよい。範囲を拡大するように設定をしておけば、時間は長くなってしまうが、被写体の変化に対して自動的に対応することができ、撮影の失敗を減らすことができる。しかしながら、設定されている範囲内に合焦点があることが予めわかっている場合には、範囲を広げてスキャンする時間は無駄であり、余計な電力を消費してしまう。さらに、全域をスキャンして限定している範囲外のポイントで合焦してしまった場合には、意図した撮影とはならなくなってしまう。そのため、範囲内に合焦点が見つけられなかったときに、範囲を拡大するか否かの選択を可能とすることが望ましい。
なお、この発明の撮像装置は、専用のディジタルスティルカメラ等として構成する代りに、コンピュータシステムを用いた汎用性のある装置にて実現することができる。例えば、コンピュータシステムに上述の動作を実行するためのプログラムを格納したフレキシブルディスク、CD−ROM等の記録媒体から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構築するようにしてもよい。インストールによって、当該プログラムは、コンピュータシステム内のハードディスク等の媒体に格納されて、上述の装置を構成し、実行に供される。また、当該プログラムを、インターネット等の通信ネットワーク上に設けたFTP(File Transfer Protocol)サーバに登録し、FTPクライアントにネットワークを介して配信するようにしてもよい。該プログラムを、通信ネットワークの電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)等に登録し、これをネットワークを介して配信するようにしてもよい。そして、このプログラムを起動し、OS(Operating System)の制御下において実行することにより、上述の処理を達成することが可能となる。さらに、プログラムを通信ネットワークを介して転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
2 メカニカルシャッタ
3 CCD(電荷結合素子)固体撮像素子
4 CDS(相関2重サンプリング)回路
5 AGC(自動利得制御)回路
6 A/D(アナログ−ディジタル)変換器
7 タイミング発生器(TG)
8 CCDインタフェース(CCD−I/F)
9 メモリコントローラ
10 表示出力制御部
11 圧縮処理部
12 YUV変換部
13 リサイズ処理部
14 メディアインタフェース(メディアI/F)
15 CPU(中央制御部)
16 ROM(リードオンリメモリ)
17 フレームメモリ(SDRAM)
18 液晶(LCD)ディスプレイ
18A 液晶(LCD)モニタ
18B サブ液晶(LCD)
19 モータドライバ
20 操作部
21 音声出力装置
22 メモリカード
31 フロントエンド(F/E)信号処理部
32 ディジタル信号処理IC(集積回路)
201 シャッタレリーズ(ボタン)
202 モードダイアル
203 広角側(WIDE)ズームスイッチ
204 望遠側(TELE)ズームスイッチ
205 セルフタイマ/削除スイッチ
206 メニュースイッチ
207 上/ストロボスイッチ
208 右スイッチ
209 ディスプレイスイッチ
210 下/マクロスイッチ
211 左/画像確認スイッチ
212 オーケー(OK)スイッチ
Claims (9)
- 自動合焦機能を有する撮像装置において、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手段と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手段と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手段で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手段と、
前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手段と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手段によって指定されている合焦範囲を表示する表示手段と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手段と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手段とを具備し、
前記合焦範囲指定手段は、前記マクロモード切り替え手段によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手段は、前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定する
ことを特徴とする撮像装置。 - 前回の合焦結果を保存する前回合焦結果保存手段と、
前記合焦範囲指定手段により合焦範囲を指定する設定をしたときに、前記前回合焦結果保存手段に保存された前回合焦結果にて合焦が得られていない場合には、警告表示を行う警告表示手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記合焦範囲指定手段により指定されている狭い合焦範囲の位置を変更する合焦範囲位置変更手段と、
撮像装置を操作する操作手段とをさらに備え、
前記合焦範囲位置変更手段は、前記操作手段の操作により、前記狭い合焦範囲の位置を変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。 - 前記合焦範囲指定手段により指定されている狭い合焦範囲の設定を解除する合焦範囲指定解除手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替える前記マクロモード切り替え手段と、
前記マクロモード切り替え手段による切り替えが行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮影レンズの焦点距離を変更するズーム手段と、
前記ズーム手段によるズーム倍率を変更させるズーム倍率変更手段と、
前記ズーム倍率変更手段によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記合焦範囲指定手段により合焦範囲が指定されていた場合には、自動的に合焦範囲の指定を解除する手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記合焦範囲指定手段によって狭い範囲を指定した状態で合焦動作を行った結果、合焦点を見つけられなかったときに測距範囲を拡大して再測距を行うかどうかの選択をする拡大再測距選択手段と、
前記合焦範囲指定手段によって設定されている狭い範囲で合焦点が得られなかった場合で、且つ前記拡大再測距選択手段により拡大再測距が許可されている場合には、設定されている合焦範囲よりも広い範囲で再度合焦動作を実施する手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 撮像装置の合焦方法において、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像ステップと、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出ステップと、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出ステップで検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定ステップと、
前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更ステップと、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定ステップによって指定されている合焦範囲を表示する表示ステップと、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替えステップと、
前記撮影レンズの焦点距離を変更する前記ズームステップと、
前記ズームステップによるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更ステップと、
前記ズーム倍率変更ステップにより設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更するステップとを具備し、
前記合焦範囲指定ステップは、前記マクロモード切り替えステップによりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更するステップは、前記ズーム倍率変更ステップによりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することを特徴とする撮像装置の合焦方法。 - コンピュータに、
撮影レンズを通して入射された光を電気信号に変換し、撮像データを取得する撮像手順と、
現在のフォーカスレンズの位置を検出するフォーカスレンズ位置検出手順と、
前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲から、前記フォーカスレンズ位置検出手順で検出される現在のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲を合焦範囲に指定する合焦範囲指定手順と、
前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲に対応してフォーカスレンズの駆動範囲を変更するフォーカスレンズ駆動範囲変更手順と、
前記撮像データを表示するとともに、前記フォーカスレンズが駆動可能な全合焦範囲に対する前記合焦範囲指定手順によって指定されている合焦範囲を表示する表示手順と、
至近距離の被写体を撮影するマクロモードと通常距離の被写体を撮影する通常モードとを切り替えるマクロモード切り替え手順と、
前記撮影レンズの焦点距離を変更する前記ズーム手順と、
前記ズーム手順によるズーム倍率を変更させる前記ズーム倍率変更手順と、
前記ズーム倍率変更手順により設定されているズーム倍率に応じて合焦検出をする範囲を変更する手順とを具備し、
前記合焦範囲指定手順は、前記マクロモード切り替え手順によりマクロモードに設定されているときであって、一度合焦動作を行った後は、次回以降の合焦範囲の指定を前回のフォーカスレンズ位置付近の狭い範囲とするとともに、
前記合焦検出をする範囲を変更する手順は、前記ズーム倍率変更手順によりズーム倍率の変更が行われたときに、前記変更されたズーム倍率にかかわらず、前記フォーカスレンズの駆動量が一定となるように前記合焦範囲を限定することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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