JP5082905B2 - 駐車支援装置、駐車支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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また、走行経路領域を縮小した縮小経路領域を更に設定し、縮小経路領域を最大舵角で走行しても逸脱する時点で走行経路領域内に車両を留める案内又は車両制御を行うので、走行経路領域を逸脱しない為の案内又は車両制御を行うことが可能となる。
また、走行経路領域を縮小した縮小経路領域を更に設定し、縮小経路領域を最大舵角で走行しても逸脱する時点で走行経路領域内に車両を留める案内又は車両制御を行うので、走行経路領域を逸脱しない為の案内又は車両制御を行うことが可能となる。
尚、測距センサ5A,5Bとしては、超音波センサの代わりにレーザ距離センサを用いても良い。また、駐車スペースの検出、並びに検出した駐車スペースの形状の特定には後方カメラ4を用いても良い。
そして、駐車支援ECU3は後述するように車両DB8に記憶された各種パラメータ情報を用いることによって、後述する駐車支援処理(図3〜図6参照)で駐車スペースへの走行経路領域の算出を行う。また、同じく車両DB8に記憶された各種パラメータ情報を用いることによって、算出された走行経路に基づく車両2の駐車支援(案内や自動操舵)を行う。
ジャイロセンサ13は、車両2の旋回角を検出可能とするセンサである。また、ジャイロセンサ13によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
シフトレバーセンサ14は、シフトレバー(図示せず)に内蔵され、シフト位置が「P(パーキング)」、「N(ニュートラル)」、「R(リバース)」、「D(ドライブ)」、「2(セカンド)」、「L(ロー)」のいずれの位置となっているかを検出可能とする。
具体的には、車両の移動に伴い、測距センサ5A,5Bで駐車場内又は道路脇にある空きスペースの横幅を検出する。また、空きスペースの縦幅については、空きスペースを通過した後の横幅の検出結果に基づいて検出される。そして、車両DB8に記憶された自車の形状に基づいて自車が駐車可能な広さの空きスペース(例えば、車幅+30cm以上の横幅で、且つ車長+1m以上の縦幅)であると判定した場合に、その空きスペースを駐車スペースとして検出する。また、検出した横幅と縦幅に基づいて駐車スペースの形状を特定する。その後、S3へと移行する。
尚、後方カメラ4で自車の周囲環境を撮像し、撮像画像に画像認識処理を施すことによって、駐車スペースの検出並びに駐車スペースの形状の取得を行うこととしても良い。また、駐車スペース形状はDBやセンタから取得するようにしても良い。尚、上記S2が駐車スペース検出手段の処理に相当する。
図7に示すように目標駐車位置32は、駐車スペース31の左縁部からAだけ離間し、後縁部からBだけ離間した位置に設定する。尚、A、Bは予め規定された固定値(例えば、A=30cm、B=30cm)である。
一方、図7に示すように後退開始位置33は、自車の現在位置の進行方向前方であって、駐車スペース31の前縁部からCだけ前方の位置に設定する。尚、Cは予め規定された固定値(例えば、C=2m)である。
図8に示すように第1目標走行経路35は、後半経路36と前半経路37と後退経路38とから構成される。
ここで、後半経路36を構成する第2旋回は、最大舵角で駐車スペース31へと最も遅いタイミングで進入する為に行う旋回である。従って、後半経路36は、第2旋回半径R2を半径として目標駐車位置32を通る円弧39により規定される。尚、第1目標走行経路の第2旋回半径R2は、車両が最大舵角により旋回する際に、後輪車軸の中心が描く円の半径であり、車両DB8に記憶される。
一方、前半経路37を構成する第1旋回は転舵位置まで最大舵角により旋回する経路である。従って、前半経路37は、第1旋回半径R1を半径として、後退開始位置33を通り道路と平行に描かれる平行線40と円弧39とに接する円弧41により規定される。尚、第1目標走行経路の第1旋回半径R1は、第2旋回半径R2と同じく車両が最大舵角により旋回する際に、後輪車軸の中心が描く円の半径であり、車両DB8に記憶される。
また、円弧39と円弧41との接する点が第1目標走行経路の転舵位置Pとなる。更に、平行線40と円弧41との接する点が第1目標走行経路の旋回開始位置Sとなる。
そして、円弧39の内、転舵位置Pから目標駐車位置32までの経路が後半経路36となる。円弧41の内、旋回開始位置Sから転舵位置Pまでの経路が前半経路37となる。更に、後退開始位置33から旋回開始位置Sまでの直線経路が後退経路38となる。
図9に示すように第2目標走行経路45は、後半経路46と前半経路47と後退経路48、49とから構成される。
ここで、後半経路46を構成する第2旋回は、最大舵角で駐車スペース31へと最も早いタイミングで進入する為に行う旋回である。そこで、後半経路46を算出する為に、先ず、接触旋回半径R3を半径として、車両の左前角Jと駐車スペース31の端点Kとを通る円弧50を描く。接触旋回半径R3は、車両が最大舵角により旋回する際に、車両の左前角Jが描く円の半径であり、車両DB8に記憶される。その後、円弧50の中心Iを通り道路と垂直方向をなす線と、目標駐車位置32を通り道路と平行をなす線との交点を車両左前が接触しない最前方の車両位置51とする。そして、後半経路46は、第2旋回半径R2を半径として車両位置51における後輪車軸中央を通る円弧52により規定される。尚、第2目標走行経路の第2旋回半径R2は、第1目標走行経路と同じく車両が最大舵角により旋回する際に、後輪車軸の中心が描く円の半径であり、車両DB8に記憶される。
一方、前半経路47を構成する第1旋回は転舵位置まで最大舵角により旋回する経路である。従って、前半経路47は、第1旋回半径R1を半径として、後退開始位置33を通り道路と平行に描かれる平行線53と円弧52とに接する円弧54により規定される。尚、第2目標走行経路の第1旋回半径R1は、第1目標走行経路と同じく車両が最大舵角により旋回する際に、後輪車軸の中心が描く円の半径であり、車両DB8に記憶される。
また、円弧52と円弧54との接する点が第2目標走行経路の転舵位置Pとなる。更に、平行線53と円弧54との接する点が第2目標走行経路の旋回開始位置Sとなる。
そして、円弧52の内、転舵位置Pから車両位置51までの経路が後半経路46となる。円弧54の内、旋回開始位置Sから転舵位置Pまでの経路が前半経路47となる。更に、後退開始位置33から旋回開始位置Sまでの直線経路が第1の後退経路48となり、車両位置51から目標駐車位置32までの直線経路が第2の後退経路49となる。
尚、図10は上記例により算出された図8に示す第1目標走行経路35と図9に示す第2目標走行経路45をそれぞれ示した図である。
また、上記S3が第1目標走行経路算出手段及び第2目標走行経路算出手段の処理に相当する。
ここで、図11は前記S4で特定される走行経路領域の一例を示した図である。尚、図11は図10に示す第1目標走行経路35と第2目標走行経路45とによって特定される走行経路領域55を示す。また、上記S4が走行経路領域特定手段の処理に相当する。
尚、前記S3で算出した第1走行経路を後退開始位置側に平行移動させるとともに、前記S3で算出した第2走行経路を目標駐車位置側に平行移動させ、平行移動させた第1目標走行経路と第2目標走行経路とで囲まれた領域を縮小経路領域としても良い。
ここで、図12は前記S5で設定される縮小経路領域の一例を示した図である。尚、図12は図11に示す走行経路領域55が縮小された縮小経路領域56を示す。図12に示すように、縮小経路領域56は走行経路領域55と比較して領域の幅が狭くなる。具体的には、後退開始位置33から目標駐車位置32へと到る経路であって、第1目標走行経路35より旋回舵角の緩い第1緩和経路57と、第2目標走行経路45より旋回舵角の緩い第2緩和経路58によって囲まれた領域となる。尚、上記S5が縮小経路領域設定手段の処理に相当する。
尚、走行経路領域55を逸脱するか否かの判定は、走行経路領域55を形成する第1目標走行経路35及び第2目標走行経路45の内、推奨操舵方向(図15〜図17では左方向)と異なる方向にある経路(図15〜図17では車両2に対して右方向にある第1目標走行経路35)と予想走行経路62が交わる場合に走行経路領域55を逸脱すると判定する。
同様に、縮小経路領域56を逸脱するか否かの判定は、縮小経路領域56を形成する第1緩和経路57及び第2緩和経路58の内、推奨操舵方向(図15〜図17では左方向)と異なる方向にある経路(図15〜図17では車両2に対して右方向にある第1目標走行経路35)と予想走行経路62が交わる場合に縮小経路領域56を逸脱すると判定する。
そして、ユーザは自車マーク72を参照することによって駐車スペースに対する自車の現在位置と方位を把握することが可能となる。また、進行方向矢印73を参照することによって自車の現在の操舵角を把握することが可能となる。また、俯瞰画像71に表示された走行経路領域74を参照することによって駐車スペースへ駐車する為の概ねの走行経路を把握することが可能となる。また、ハンドルのイラスト75は推奨操舵方向へ旋回操作を行っているハンドルの図から構成され、ユーザはイラスト75を参照することによってハンドルを操舵すべき方向を把握することが可能となる。
また、図20は現在の操舵角が180°の場合に描画される進行方向矢印73を示した図である。操舵角が180°の場合にはオフセット量は「a」に設定される。従って、進行方向矢印73の角度θ2は「tan−1(a/L)」となり、進行方向矢印73の長さbは「L/cosθ2」となる。
また、図21は現在の操舵角が−540°の場合に描画される進行方向矢印73を示した図である。操舵角が−540°の場合にはオフセット量は「−c」に設定される。従って、進行方向矢印73の角度θ3は「−tan−1(c/L)」となり、進行方向矢印73の長さdは「L/cosθ3」となる。
尚、オフセット量は自車の中心線と基準線76との交点から自車の予想走行経路と基準線76との交点までの距離に基づいて算出しても良い。
また、縮小経路領域を最大舵角で走行しても逸脱する時点で走行経路領域内に車両を留める案内又は車両制御を行うので、走行経路領域を逸脱しない為の案内又は車両制御を行うことが可能となる。
また、走行経路領域を逸脱するのが避けられない場合には、駐車のやり直しの案内を行うので、車両を障害物と接触させること無く、より安全に駐車を行わせることが可能となる。
また、走行経路領域及び縮小経路領域の逸脱判定(S35、S37)では、各領域を構成する2本の経路の内、推奨操舵方向と異なる方向にある経路と予想走行経路62とが交わる場合に、予想走行経路が走行経路領域又は縮小経路領域を逸脱すると判定するので、車両が走行経路領域又は縮小経路領域から逸脱するか否かの判定をより正確に行うことが可能となる。
更に、走行経路領域は、駐車スペースへと切り返しを行うことなく駐車をする為の全走行経路を含む最大の領域となるので、様々な運転者の広い運転指向に対応した運転支援を行うことが可能となる。
例えば、本実施形態では測距センサ5A,5Bによって駐車スペースや障害物の位置を検出することとしているが、カメラやミリ波レーダを用いたレーダ装置を用いて検出するようにしても良い。更に、駐車スペースはデータベースに予め記憶させておいても良い。
2 車両
3 駐車支援ECU
5A,5B 測距センサ
6 液晶ディスプレイ
7 スピーカ
21 CPU
22 RAM
23 ROM
35 第1目標走行経路
45 第2目標走行経路
55 走行経路領域
56 縮小経路領域
Claims (6)
- 駐車スペースを検出する駐車スペース検出手段と、
前記駐車スペース検出手段で検出された駐車スペースへと車両を進入させる第1目標走行経路を算出する第1目標走行経路算出手段と、
前記第1目標走行経路と開始点及び終了点が同一で且つ異なる経路により前記駐車スペース検出手段で検出された駐車スペースへと前記車両を進入させる第2目標走行経路を算出する第2目標走行経路算出手段と、
前記第1目標走行経路と第2目標走行経路とで囲まれた走行経路領域を特定する走行経路領域特定手段と、
前記走行経路領域特定手段によって特定された前記走行経路領域に基づいて駐車を支援する駐車支援手段と、
前記車両の推奨操舵方向を取得する推奨操舵方向取得手段と、
前記推奨操舵方向取得手段によって取得された前記推奨操舵方向へ最大舵角で走行した場合における前記車両の走行経路を予測する走行経路予測手段と、
前記走行経路領域を縮小した縮小経路領域を設定する縮小経路領域設定手段と、
前記走行経路予測手段によって予測された前記走行経路が前記走行経路領域及び前記縮小経路領域から逸脱するか否か判定する逸脱判定手段と、を有し、
前記駐車支援手段は、前記走行経路予測手段によって予測された前記走行経路が前記走行経路領域に含まれるとともに前記縮小経路領域から逸脱すると判定された場合に、前記走行経路領域内に前記車両を留める案内又は車両制御を行うことを特徴とする駐車支援装置。 - 前記駐車支援手段は、前記走行経路予測手段によって予測された前記走行経路が前記走行経路領域から逸脱すると判定された場合に、駐車のやり直しの案内を行うことを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
- 前記逸脱判定手段は、前記走行経路領域又は前記縮小経路領域を構成する2本の経路の内、前記推奨操舵方向と異なる方向にある経路と前記走行経路予測手段によって予測された前記走行経路とが交わる場合に、前記走行経路が前記走行経路領域又は前記縮小経路領域を逸脱すると判定することを特徴とする請求項2に記載の駐車支援装置。
- 前記第1目標走行経路及び第2目標走行経路は、後退開始位置から転舵位置までに行う第1旋回及び転舵位置から目標駐車位置までに行う第2旋回をそれぞれ最大舵角で走行する縦列駐車の走行経路であって、
前記第1目標走行経路は後退開始位置から最も遅いタイミングで第1旋回を行う経路であり、
前記第2目標走行経路は後退開始位置から最も早いタイミングで第1旋回を行う経路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の駐車支援装置。 - 駐車スペースを検出する駐車スペース検出ステップと、
前記駐車スペース検出ステップで検出された駐車スペースへと車両を進入させる第1目標走行経路を算出する第1目標走行経路算出ステップと、
前記第1目標走行経路と開始点及び終了点が同一で且つ異なる経路により前記駐車スペース検出手段で検出された駐車スペースへと前記車両を進入させる第2目標走行経路を算出する第2目標走行経路算出ステップと、
前記第1目標走行経路と第2目標走行経路とで囲まれた走行経路領域を特定する走行経路領域特定ステップと、
前記走行経路領域特定ステップによって特定された前記走行経路領域に基づいて駐車を支援する駐車支援ステップと、
前記車両の推奨操舵方向を取得する推奨操舵方向取得ステップと、
前記推奨操舵方向取得ステップによって取得された前記推奨操舵方向へ最大舵角で走行した場合における前記車両の走行経路を予測する走行経路予測ステップと、
前記走行経路領域を縮小した縮小経路領域を設定する縮小経路領域設定ステップと、
前記走行経路予測ステップによって予測された前記走行経路が前記走行経路領域及び前記縮小経路領域から逸脱するか否か判定する逸脱判定ステップと、を有し、
前記駐車支援ステップは、前記走行経路予測ステップによって予測された前記走行経路が前記走行経路領域に含まれるとともに前記縮小経路領域から逸脱すると判定された場合に、前記走行経路領域内に前記車両を留める案内又は車両制御を行うことを特徴とする駐車支援方法。 - コンピュータに、
駐車スペースを検出する駐車スペース検出機能と、
前記駐車スペース検出機能で検出された駐車スペースへと車両を進入させる第1目標走行経路を算出する第1目標走行経路算出機能と、
前記第1目標走行経路と開始点及び終了点が同一で且つ異なる経路により前記駐車スペース検出手段で検出された駐車スペースへと車両を進入させる第2目標走行経路を算出する第2目標走行経路算出機能と、
前記第1目標走行経路と第2目標走行経路とで囲まれた走行経路領域を特定する走行経路領域特定機能と、
前記走行経路領域特定機能によって特定された前記走行経路領域に基づいて駐車を支援する駐車支援機能と、
前記車両の推奨操舵方向を取得する推奨操舵方向取得機能と、
前記推奨操舵方向取得機能によって取得された前記推奨操舵方向へ最大舵角で走行した場合における前記車両の走行経路を予測する走行経路予測機能と、
前記走行経路領域を縮小した縮小経路領域を設定する縮小経路領域設定機能と、
前記走行経路予測機能によって予測された前記走行経路が前記走行経路領域及び前記縮小経路領域から逸脱するか否か判定する逸脱判定機能と、を実行させ、
前記駐車支援機能は、前記走行経路予測機能によって予測された前記走行経路が前記走行経路領域に含まれるとともに前記縮小経路領域から逸脱すると判定された場合に、前記走行経路領域内に前記車両を留める案内又は車両制御を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。
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