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JP5066358B2 - 燃料電池システム及びその掃気方法 - Google Patents

燃料電池システム及びその掃気方法 Download PDF

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JP5066358B2 JP2006344165A JP2006344165A JP5066358B2 JP 5066358 B2 JP5066358 B2 JP 5066358B2 JP 2006344165 A JP2006344165 A JP 2006344165A JP 2006344165 A JP2006344165 A JP 2006344165A JP 5066358 B2 JP5066358 B2 JP 5066358B2
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Description

この発明は、燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池を有し、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する燃料電池システム及びその掃気方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側にそれぞれアノード側電極及びカソード側電極を設けた電解質膜・電極構造体を、一対のセパレータによって挟持して構成されている。燃料電池では、アノード側電極とセパレータとの間に燃料ガス流路が形成される一方、カソード側電極とセパレータとの間に酸化剤ガス流路が形成されている。この燃料電池は、通常、電解質膜・電極構造体及びセパレータを所定数だけ積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、燃料ガス流路に燃料ガス、例えば、水素含有ガスが供給される一方、酸化剤ガス流路に酸化剤ガス、例えば、空気等の酸素含有ガスが供給されている。このため、カソード側電極には、水素イオン、電子及び酸素ガスが反応して水が生成されるとともに、アノード側電極には、カソード側からの逆拡散あるいは燃料ガスの高湿化等を原因として水分が存在している。
上記のように、酸化剤ガス流路や燃料ガス流路に水分が残存していると、特に氷点下等の低温時に燃料電池システムが起動される際、前記水分の凍結が惹起し易い。このため、酸化剤ガスや燃料ガスの拡散が阻害されたり、電解質膜の電気伝導性が低下したりするおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムは、図14に示すように、燃料電池1を備えており、この燃料電池1には、酸素極側に空気を供給するための空気経路2と、水素極側に水素を供給するための水素経路3と、冷却水を循環させるための冷却水経路4とが設けられている。
空気経路2の上流側には、空気供給用の空気ポンプ5が設けられるとともに、この空気経路2の排出側には、気液分離器6aを介してバルブ7aが接続されている。水素経路3の上流側には、水素供給用の水素ポンプ5bが設けられるとともに、前記水素経路3の排出側には、気液分離器6bを介してバルブ7bが配設されている。
そして、燃料電池1の運転停止後に、水分パージを行う必要があると判定された場合には、空気ポンプ5a及び水素ポンプ5bを作動させている。このため、空気経路2から燃料電池1の酸素極側に乾燥空気が供給されるとともに、水素経路3から前記燃料電池1の水素極側に乾燥空気が供給されている。さらに、燃料電池1に供給された各乾燥空気は、この燃料電池1内の残留水分を含んで前記燃料電池1から排出され、気液分離器6a、6bで空気と水とに分離された後、空気がバルブ7a、7bから排出されている。
特開2002−208422号公報(図1)
ところで、上記の特許文献1では、バルブ7aやバルブ7bに故障や凍結等に起因して弁開閉動作がなされない弁開閉異常が惹起する場合がある。その際、例えば、バルブ7bが閉じられた状態で、燃料電池1の酸素極側及び水素極側の水分パージを行うと、水素経路3内の空気圧力が上昇してしまう。これにより、燃料電池1内の水素流路と空気流路との間に相当に大きな圧力差が発生し、電解質膜・電極構造体が破損するという問題がある。
この発明はこの種の問題を解決するものであり、掃気ガス圧が異常に上昇することを確実に阻止して良好な掃気処理が遂行されるとともに、燃料電池の損傷を可及的に防止することが可能な燃料電池システム及びその掃気方法を提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池と、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する掃気装置と、前記燃料ガス流路を掃気した前記掃気ガスを前記燃料電池から排出する排気ガス排出弁と、前記排気ガス排出弁に弁開閉異常が存在しているか否かを検出する排出弁異常検出装置と、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記掃気装置による前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する制御装置と備えている。
また、燃料電池システムでは、掃気装置は、酸化剤ガス流路に掃気ガスを供給する第1掃気ガス供給路と、燃料ガス流路に前記掃気ガスを供給する第2掃気ガス供給路とを備え、制御装置は、排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記第2掃気ガス供給路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスを供給することが好ましい。
さらに、燃料電池システムでは、排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されて第2掃気ガス供給路への掃気ガスの供給を停止する際、第1掃気ガス供給路に供給される前記掃気ガスの総流量は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記第2掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される際、前記第1掃気ガス供給路に供給される前記掃気ガスの総流量よりも増加されることが好ましい。
さらにまた、燃料電池システムでは、排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されて第2掃気ガス供給路への掃気ガスの供給を停止する際、第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される掃気時間は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記第2掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される際、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される掃気時間よりも長く設定されることが好ましい。
また、燃料電池システムでは、排出弁異常検出装置は、排気ガス排出弁の上流側に配置される上流側圧力検出手段と、前記排気ガス排出弁の下流側に配置される下流側圧力検出手段とを備え、前記上流側圧力検出手段と前記下流側圧力検出手段とにより検出される圧力差に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することが好ましい。
さらに、燃料電池システムでは、排出弁異常検出装置は、排気ガス排出弁の温度を検出する温度検出手段を備え、前記温度検出手段とにより検出される温度に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することが好ましい。
さらにまた、燃料電池システムでは、排出弁異常検出装置は、排気ガス排出弁の弁開度を検出する弁開度検出手段を備え、前記弁開度検出手段とにより検出される弁開度に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することが好ましい。
また、本発明は、燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池を有し、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する燃料電池システムの掃気方法に関するものである。
この掃気方法では、燃料ガス流路を掃気した掃気ガスを燃料電池から排出する排気ガス排出弁に、弁開閉異常が存在しているか否かを検出する工程と、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する工程とを有している。
さらに、掃気方法では、燃料電池の発電停止時に、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を掃気ガスにより掃気処理するとともに、排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスを供給することが好ましい。
本発明では、燃料ガス流路を掃気した掃気ガスを燃料電池から排出する排気ガス排出弁に弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路の掃気処理が規制されるため、前記燃料ガス流路内の掃気ガス圧力が上昇することを有効に抑制することができる。
これにより、燃料電池内において、燃料ガス流路内で掃気ガス圧が異常に上昇することによって前記燃料ガス流路と酸剤ガス流路との間で大きな圧力差が発生することを確実に阻止することが可能になり、前記燃料電池の損傷を良好に防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車載用の燃料電池システム10の概略構成図である。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置14と、前記燃料電池スタック12に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置16と、前記燃料電池スタック12に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置(図示せず)と、前記燃料電池スタック12の発電停止時に、後述する燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路(少なくとも燃料ガス流路)を掃気ガスにより掃気処理する掃気装置18と、前記燃料電池システム10全体の制御を行う制御装置20とを備える。
燃料電池スタック12には、この燃料電池スタック12の出力を補助するとともに、前記燃料電池スタック12の発電電流により充電される蓄電装置(エネルギストレージ)22と、走行用の駆動モータ24とが、VCU26を介して接続される。蓄電装置22しては、例えば、電気二重層コンデンサ等のキャパシタやバッテリが用いられる。
燃料電池スタック12は、複数の燃料電池30を積層して構成される。図2に示すように、燃料電池30は、電解質膜・電極構造体32が第1及び第2セパレータ34、36に挟持される。第1及び第2セパレータ34、36は、金属セパレータ又はカーボンセパレータ等により構成される。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜38と、前記固体高分子電解質膜38を挟持するカソード側電極40及びアノード側電極42とを備える。
カソード側電極40及びアノード側電極42は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜38の両面に形成される。
燃料電池30の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔44a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔46a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔48bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池30の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔48a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔46b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔44bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1セパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、発電部に対応して酸化剤ガス流路50が設けられるとともに、前記酸化剤ガス流路50は、酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス出口連通孔44bとに連通する。第1セパレータ34の面34aとは反対の面34bには、冷却媒体入口連通孔46aと冷却媒体出口連通孔46bとに連通する冷却媒体流路52が形成される。
第2セパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、発電部に対応して燃料ガス入口連通孔48aと燃料ガス出口連通孔48bとに連通する燃料ガス流路54が形成される。第2セパレータ36の面36bには、第1セパレータ34の面34bと重なり合うことにより、冷却媒体流路52が設けられる。第1セパレータ34及び第2セパレータ36には、図示しないがシール部材が一体成形又は積層される。
図1に示すように、酸化剤ガス供給装置14は、大気からの空気(酸素含有ガス及び掃気ガス)を圧縮して供給するエアコンプレッサ60を備え、前記エアコンプレッサ60が空気供給流路(第1掃気ガス供給路)62に配設される。空気供給流路62は、燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔44aに連通するとともに、前記空気供給流路62の途上には、エアコンプレッサ60から吐出される圧縮空気に水分を与えて加湿空気とする加湿器64が配設される。
酸化剤ガス供給装置14は、酸化剤ガス出口連通孔44bに連通する空気排出流路66を備える。この空気排出流路66には、エアコンプレッサ60から空気供給流路62を通って燃料電池スタック12に供給される空気の圧力を調整するための背圧制御弁68が設けられる。空気排出流路66は、後述する希釈器90に連通する。
燃料ガス供給装置16は、高圧水素(水素含有ガス)を貯留する水素タンク70を備え、この水素タンク70は、水素供給流路72を介して燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔48aに連通する。この水素供給流路72には、エゼクタ74が設けられる。エゼクタ74は、水素タンク70から供給される水素ガスを、水素供給流路72を通って燃料電池スタック12に供給するとともに、燃料電池スタック12で使用されなかった未使用の水素ガスを含む排ガスを、燃料ガス出口連通孔48bに連通する水素循環流路76から吸引して燃料電池スタック12に再度供給する。
水素循環流路76には、排出流路78、ドレン流路80及びパージ流路82が連通する。排出流路78には、比較的大流量のエア排出弁(排気ガス排出弁)84が配設され、ドレン流路80には、比較的中流量のドレン弁(排気ガス排出弁)86が配設され、パージ流路82には、比較的小流量のパージ弁(排気ガス排出弁)88が配設される。排出流路78、ドレン流路80及びパージ流路82は、希釈器90の入口側に接続されるとともに、前記希釈器90の出口側は、外部(外気・大気)に開放される。
燃料電池スタック12には、酸化剤ガス出口連通孔44bの近傍に位置して前記酸化剤ガス出口連通孔44b内のガス温度を検出する温度センサ91aと、燃料ガス出口連通孔48bの近傍に位置して前記燃料ガス出口連通孔48b内のガス温度を検出する温度センサ91bとが設けられる。燃料電池スタック12の外部には、図示しないが、外気温度を検出する温度センサが配設される。
掃気装置18は、第1掃気ガス供給路として機能する空気供給流路62から分岐し、水素供給流路72に接続される掃気ガス供給路(第2掃気ガス供給路)92を備える。この掃気ガス供給路92には、前記掃気ガス供給路92の開閉を行うための掃気ガス導入弁94が配設される。
燃料電池システム10は、排気ガス排出弁であるエア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88に弁開閉異常が存在しているか否かを検出する排出弁異常検出装置96を備える。排出弁異常検出装置96は、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の上流側、例えば、燃料ガス入口連通孔48aに近接して水素供給流路72の途上に配置される第1圧力センサ(上流側圧力検出手段)98aと、前記エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の下流側に配置される第2圧力センサ(下流側圧力検出手段)98bとを備える。
制御装置20は、第1圧力センサ98aと第2圧力センサ98bとにより検出される圧力差に基づいて、弁開閉異常が存在するか否かを推定する弁異常推定部100として機能する。制御装置20は、さらに後述する3種類の掃気処理から適切な手法を選択する掃気手法選択部102と、選択された掃気処理の制御を行う掃気制御部104として機能する。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。なお、燃料電池システム10の通常発電運転時には、制御装置20による弁制御によって、エア排出弁84、ドレン弁86、パージ弁88及び掃気ガス導入弁94は、閉じた状態に維持されている。
この通常発電運転時において、エアコンプレッサ60から供給される圧縮空気は、加湿器64を通って加湿された後、空気供給流路62を介して燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔44aに供給される。一方、水素タンク70から供給される水素ガスは、エゼクタ74を介し水素供給流路72を通って燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔48aに供給される。
燃料電池スタック12を構成する各燃料電池30では、図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔44aに供給された空気(酸化剤ガス)は、第1セパレータ34の酸化剤ガス流路50に導入され、カソード側電極40の電極面に沿って移動した後、酸化剤ガス出口連通孔44bに排出される。
一方、燃料ガス入口連通孔48aに供給された水素ガス(燃料ガス)は、第2セパレータ36の燃料ガス流路54に供給され、アノード側電極42の電極面に沿って移動した後、燃料ガス出口連通孔48bに排出される。従って、各燃料電池30では、カソード側電極40に供給される空気中の酸素と、アノード側電極42に供給される水素とが反応して発電が行われる。
図1に示すように、燃料電池スタック12の燃料ガス出口連通孔48bには、水素循環流路76が連通している。このため、この水素循環流路76に排出された排ガス(未使用水素を含む排出燃料ガス)は、エゼクタ74の吸引作用下に水素供給流路72の途上に戻された後、再度、燃料ガスとして燃料電池スタック12に供給される。
上記のように、各燃料電池30で発電が行われると、カソード側電極40側に生成水が発生し、この生成水が酸化剤ガス流路50に貯留される。さらに、カソード側電極40側の生成水は、固体高分子電解質膜38、アノード側電極42を透過して燃料ガス流路54に伝達され、この燃料ガス流路54内にも貯留される。
次いで、燃料電池システム10の掃気処理に係る動作について説明する。
燃料電池システム10の掃気処理としては、通常掃気処理、2段階掃気処理及び3段階掃気処理の3種類が採用される。具体的には、酸化剤ガス流路50に残存する液滴を排出するために、前記酸化剤ガス流路50に大流量の掃気ガス(空気)を供給する第1処理、燃料ガス流路54に残存する液滴を排出するために、前記燃料ガス流路54に大流量の掃気ガス(空気)を供給する第2処理、及び電解質膜・電極構造体32の内部を乾燥させるために、前記酸化剤ガス流路50に小流量の掃気ガス(空気)を供給する第3処理を組み合わせている。
すなわち、通常掃気処理は、第1処理及び第2処理の組合せであり、2段階掃気処理は、第1処理及び第3処理の組合せであり、3段階掃気処理は、第1処理、第2処理及び第3処理の組合せである。
そこで、エア排出弁84、ドレン弁86又はパージ弁88のいずれかが排気ガスを排気可能な開状態を維持し得ると判断された際には、通常掃気処理又は3段階掃気処理が行われる。一方、排出弁異常検出装置96により、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88全てに弁開閉異常が存在していることが検出された際には、2段階掃気処理が行われる。
通常掃気処理は、図3に示すように、燃料電池スタック12の発電が終了(イグニッションがオフ)された後、この燃料電池スタック12が氷点下起動(イグニッションがオン)されるまでのソーク中に実施される。
この通常掃気処理では、図4に示すように、先ず、酸化剤ガス流路50の液滴の排出が行われる(第1処理)。具体的には、図1に示すように、水素タンク70から水素供給流路72への水素の供給が停止されるとともに、掃気ガス導入弁94が閉塞されている。そして、ソーク中の任意の時点でエアコンプレッサ60が駆動され、大流量に設定された空気が、燃料ガスとして燃料電池スタック12の酸化剤ガス入口連通孔44aから各酸化剤ガス流路50に導入される。
各酸化剤ガス流路50に残存する生成水は、導入された大流量の空気によって酸化剤ガス出口連通孔44bから空気ガス排出流路66に排出され、前記酸化剤ガス流路50の掃気処理が行われる。酸化剤ガス流路50の掃気処理が所定時間(短時間)だけ行われた後、掃気ガス導入弁94が開放される。
このため、エアコンプレッサ60から供給される大流量の空気は、空気供給流路62から掃気ガス供給路92に送られた後、水素供給流路72から燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔48aに導入される。従って、各燃料ガス流路54には、大流量の空気が掃気ガスとして導入されるため、前記燃料ガス流路54に残留する水分(液滴)が燃料ガス出口連通孔48bから水素循環流路76に排出される。
その際、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の中、例えば、前記エア排出弁84が開放されている。このため、水素循環流路76に排出された水分を含む排ガスは、希釈器90に導入された後、十分に希釈されて外方に排出される。これにより、燃料ガス流路54の液滴の排出が行われる(図4中、第2処理参照)。なお、燃料ガス流路54の掃気処理を行う直前に、燃料ガス供給系に残存する水素を少量排出させておくことが望ましい。
次いで、3段階掃気処理は、図5に示すタイムチャートに沿って行われる。この3段階掃気処理では、先ず、イグニッションがオフされた直後に酸化剤ガス流路50の液滴が大流量の掃気ガスで排出され(第1処理)、さらに燃料ガス流路54の液滴が大流量の掃気ガスによって排出される(第2処理)。そして、掃気ガス導入弁94が閉塞される一方、エアコンプレッサ60から小流量の空気が第1掃気ガス供給路である空気供給流路62に供給される。従って、酸化剤ガス流路50には、小流量の空気が長時間T1にわたって流されるため、電解質膜・電極構造体32を構成するカソード側電極40の乾燥が一層促進され、前記電解質膜・電極構造体32の内部が乾燥処理される。
また、3段階掃気処理は、図3に示すように、分割して実施してもよい。この場合、イグニッションがオフされた直後に、第1処理と第2処理とが連続して行われる。さらに、所定時間経過後に、第3処理が行われることによって、3段階掃気処理が遂行される。
一方、2段階掃気処理は、図6に示すように、酸化剤ガス流路50の液滴の排出処理(第1処理)が短時間だけ行われた後、前記酸化剤ガス流路50に少量流量の掃気ガスが長時間T2(T2>T1)にわたって供給されることにより、電解質膜・電極構造体32の乾燥処理が行われる(第3処理)。
次に、燃料電池システム10の通常運転時における掃気処理を、図7及び図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、制御装置20が燃料電池システム10の起動信号であるイグニッションのオン信号を検出すると(ステップS1中、YES)、ステップ2に進んで、燃料電池スタック12による発電が開始される。制御装置20では、燃料電池スタック12の発電による積算発電量が計測される(ステップS3)。
そして、制御装置20は、イグニッションのオフ信号を検出すると(ステップS4中、YES)、ステップS5に進んで、燃料電池スタック12の温度が温度センサ91b(及び/又は91a)により検出される。さらに、ステップS6において、計測された積算発電量から燃料電池スタック12内に生成される生成水量(水分量)が推定される。
なお、制御装置20では、予め積算発電量と水分量との関係を求めてメモリに格納しておく。また、積算発電量に代えて、発電経過時間と水分量との関係を予めメモリに格納しておき、燃料電池スタック12の発電時間を計測して水分量を測定してもよい。
ステップS7では、燃料電池スタック12の発電により水分が発生したか否かが判定され、水分が発生していないと判定されると(ステップS7中、NO)、掃気処理が行われずに、作業が終了する。一方、水分が発生していると判定されると(ステップS7中、YES)、ステップS8に進んで、外気温度が検出される。
この外気温度に基づいて、次の始動時に氷点下となると推定されて掃気処理が必要であると判断されると(ステップS9中、YES)、ステップS10に進んで、排出弁異常検出装置96により第1圧力センサ98aと第2圧力センサ98bとによる圧力差が検出される。
ここで、第1圧力センサ98aは、燃料電池スタック12の燃料ガス入口連通孔48aに近接して水素供給流路72に配置される一方、第2圧力センサ98bは、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の下流側に配置されている。従って、第1圧力センサ98aと第2圧力センサ98bとにより検出される圧力差が、所定値以上であると判断されると(ステップS11中、YES)、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88が全て凍結又は故障により閉塞されていると判断される(ステップS12)。
このため、制御装置20では、弁異常推定部100が弁開閉異常が存在すると推定し、掃気手法選択部102を介して燃料ガス流路54の掃気処理が禁止される(ステップS13)。そして、ステップS14に進んで、掃気制御部104では、3種類の掃気手法の中、2段階掃気処理が選択され、上記のように、この2段階掃気処理が行われる。
一方、第1圧力センサ98aと第2圧力センサ98bとにより検出される圧力差が、所定値未満であると判断されると(ステップS11中、NO)、ステップS15に進んで、通常掃気処理、又は、3段階掃気処理が選択され、選択された掃気処理が実施される(ステップS14)。
また、ステップS9において、掃気処理が必要でないと判断されると、ステップS16に進んで、通常掃気処理が選択され、燃料電池スタック12の温度が検出される(ステップS17)。燃料電池スタック12の温度が所定温度以上であると(ステップS17中、YES)、ステップS18に進んで、イグニッションのオン信号の入力の有無が判断される。一方、燃料電池スタック12の温度が、所定温度未満であると判定されると(ステップS17中、NO)、ステップS10に進む。
この場合、第1の実施形態では、燃料電池スタック12の掃気処理が必要であると判定された後、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88に凍結や故障による弁開閉異常があるか否かが検出され、前記弁開閉異常が検出された際に、燃料ガス流路54の掃気処理が規制されている。
このため、出口側が閉塞された燃料ガス流路54に掃気ガスが導入されて前記燃料ガス流路54に相当に大きな圧力上昇が発生することを、有効に抑制することができる。これにより、各燃料電池30では、燃料ガス流路54内で掃気ガス圧が異常に上昇することを確実に阻止することが可能になり、前記燃料ガス流路54と酸化剤ガス流路50との間で大きな圧力差が発生することを阻止することができる。従って、特に電解質膜・電極構造体32の損傷を良好に阻止することが可能になるという効果が得られる。
しかも、第1圧力センサ98a及び第2圧力センサ98bは、例えば、燃料電池スタック12内における燃料消費量を計測するために用いられている圧力検出装置を兼用することができ、経済的であるという利点がある。
さらに、第1の実施形態では、燃料ガス流路54の掃気処理が禁止される際に、酸化剤ガス流路50の掃気処理が行われている。このため、酸化剤ガス流路50の掃気処理とともに、カソード側電極40側から電解質膜・電極構造体32の乾燥処理を行うことが可能になり、氷点下での起動性の向上を図るとともに、発電性能の低下を抑制することができるという効果がある。
さらに、燃料ガス流路54の掃気処理が禁止される際には、3種類の掃気手法の中、2段階掃気処理が選択されている。ここで、2段階掃気処理は、3段階掃気処理に比べて第3処理の時間が長く設定されている(T2>T1)。これにより、酸化剤ガス流路50側からのみ行われる電解質膜・電極構造体32の乾燥処理が、確実に遂行されるという利点がある。
なお、第1の実施形態では、図5及び図6に示すように、2段階掃気処理における第3処理の時間T2を、3段階掃気処理における第3処理T1の時間よりも長く設定しているが、これに限定されるものではない。例えば、2段階掃気処理の第3処理における排気ガスの総流量を、3段階掃気処理における第3処理の掃気ガスの総流量よりも増加させてもよい。
次に、低温短時間の運転時における掃気処理について、図9及び図10に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図7及び図8に示すフローチャートと同一の処理については、その詳細な説明は省略する。
イグニッションがオンされて発電が開始された後、この発電開始時における温度が検出される(ステップS21〜S23)。そして、ステップS24〜ステップS35の処理が、前述のステップS3〜S14に準じて行われる。ここで、ステップS32において、第1圧力センサ98aと第2圧力センサ98bとにより検出される圧力差が、所定値以上であると判断されると、ステップS36に進む。このステップS36では、イグニッションがオンされてからオフされるまでの時間が短時間、例えば、1分〜2分以下であると判定されると(ステップS36中、YES)、ステップS37に進んで、マップ検索によって掃気処理が決定される。
図11には、検索される掃気処理決定マップ106が示されている。発電開始時温度及び発電終了時温度が比較的高い領域では、通常掃気処理領域に決定される一方、発電終了時温度が最も低い温度である領域では、2段階掃気処理領域に決定される。その中間では、3段階掃気処理領域108に決定される。
そして、ステップS38では、検索された掃気処理決定マップ106に従って掃気処理が行われるため、特に、氷点下等の低温時に、起動が行われて短時間で発電が停止された場合に、発電性能の悪化や再起動不能を未然に回避することができるという効果が得られる。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム110の概略構成図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム110は、排出弁異常検出装置112を備える。この排出弁異常検出装置112は、水素循環流路76に配置される温度センサ(温度検出手段)114を備え、前記温度センサ114による温度に基づいて、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の凍結による弁開閉異常を検出する。
従って、第2の実施形態では、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の凍結による弁開閉異常が検出されるため、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、構成が有効に簡素化されるという利点がある。また、温度センサ114を用いずに、燃料電池スタック12に配置されている温度センサ91bを排出弁異常検出装置112として用いることも可能である。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システム120の概略構成図である。
燃料電池システム120は、排出弁異常検出装置122を備える。この排出弁異常検出装置122は、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の弁開度を検出する弁開度センサ(弁開度検出手段)124a、124b及び124cを備える。弁開度センサ124a、124b及び124cは、検出された弁開度に基づいて、エア排出弁84、ドレン弁86及びパージ弁88の弁開度異常を検出するものであり、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る車載用の燃料電池システムの概略構成図である。 燃料電池スタックを構成する燃料電池の分解斜視図である。 通常掃気処理及び3段階掃気処理の概略的説明図である。 前記通常掃気処理に係るタイムチャートである。 前記3段階掃気処理に係るタイムチャートである。 2段階掃気処理に係るタイムチャートである。 通常運転時の掃気処理を説明するフローチャートの前段部分である。 前記フローチャートの後段部分である。 低温短時間運転時の掃気処理を説明するフローチャートの前段部分である。 前記フローチャートの後段部分である。 掃気処理決定マップの説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車載用の燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る車載用の燃料電池システムの概略構成図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略的説明図である。
符号の説明
10、110、120…燃料電池システム
12…燃料電池スタック 14…酸化剤ガス供給装置
16…燃料ガス供給装置 18…掃気装置
20…制御装置 22…蓄電装置
30…燃料電池 32…電解質膜・電極構造体
34、36…セパレータ 38…固体高分子電解質膜
40…カソード側電極 42…アノード側電極
50…酸化剤ガス流路 52…冷却媒体流路
54…燃料ガス流路 60…エアコンプレッサ
62…空気供給流路 66…空気排出流路
70…水素タンク 72…水素供給流路
74…エゼクタ 76…水素循環流路
84…エア排出弁 86…ドレン弁
88…パージ弁 90…希釈器
91a、91b、114…温度センサ 92…掃気ガス供給路
94…掃気ガス導入弁
96、112、122…排出弁異常検出装置
98a、98b…圧力センサ 100…弁異常推定部
102…掃気手法選択部 104…掃気制御部
106…掃気処理決定マップ
124a、124b、124c…弁開度センサ

Claims (7)

  1. 燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する掃気装置と、
    前記燃料ガス流路を掃気した前記掃気ガスを前記燃料電池から排出する排気ガス排出弁と、
    前記排気ガス排出弁に弁開閉異常が存在しているか否かを検出する排出弁異常検出装置と、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記掃気装置による前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する制御装置と、
    を備え、
    さらに、前記掃気装置は、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスを供給する第1掃気ガス供給路と、
    前記燃料ガス流路に前記掃気ガスを供給する第2掃気ガス供給路と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記第2掃気ガス供給路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスを供給すると共に、前記掃気ガスの供給を停止する際、前記第1掃気ガス供給路に供給される前記掃気ガスの総流量は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記第2掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される際、前記第1掃気ガス供給路に供給される前記掃気ガスの総流量よりも増加されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する掃気装置と、
    前記燃料ガス流路を掃気した前記掃気ガスを前記燃料電池から排出する排気ガス排出弁と、
    前記排気ガス排出弁に弁開閉異常が存在しているか否かを検出する排出弁異常検出装置と、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記掃気装置による前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する制御装置と、
    を備え、
    さらに、前記掃気装置は、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスを供給する第1掃気ガス供給路と、
    前記燃料ガス流路に前記掃気ガスを供給する第2掃気ガス供給路と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記第2掃気ガス供給路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスを供給すると共に、前記掃気ガスの供給を停止する際、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される掃気時間は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記第2掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される際、前記第1掃気ガス供給路に前記掃気ガスが供給される掃気時間よりも長く設定されることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記排出弁異常検出装置は、前記排気ガス排出弁の上流側に配置される上流側圧力検出手段と、
    前記排気ガス排出弁の下流側に配置される下流側圧力検出手段と、
    を備え、
    前記上流側圧力検出手段と前記下流側圧力検出手段とにより検出される圧力差に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記排出弁異常検出装置は、前記排気ガス排出弁の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度検出手段とにより検出される温度に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムにおいて、前記排出弁異常検出装置は、前記排気ガス排出弁の弁開度を検出する弁開度検出手段を備え、
    前記弁開度検出手段とにより検出される弁開度に基づいて、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常を検出することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池を有し、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する燃料電池システムの掃気方法であって、
    前記燃料ガス流路を掃気した前記掃気ガスを前記燃料電池から排出する排気ガス排出弁に、弁開閉異常が存在しているか否かを検出する工程と、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する工程と、
    を有し、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路及び前記酸化剤ガス流路を掃気ガスにより掃気処理すると共に、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスを供給し、
    さらに、前記掃気ガスの供給を停止する際、前記酸化剤ガス流路に供給される前記掃気ガスの総流量を、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記燃料ガス流路に前記掃気ガスが供給される際、前記酸化剤ガス流路に供給される前記掃気ガスの総流量よりも増加させることを特徴とする燃料電池システムの掃気方法。
  7. 燃料ガス流路に供給される燃料ガス及び酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスにより発電する燃料電池を有し、前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路を掃気ガスにより掃気処理する燃料電池システムの掃気方法であって、
    前記燃料ガス流路を掃気した前記掃気ガスを前記燃料電池から排出する排気ガス排出弁に、弁開閉異常が存在しているか否かを検出する工程と、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路の掃気処理を規制する工程と、
    を有し、
    前記燃料電池の発電停止時に、前記燃料ガス流路及び前記酸化剤ガス流路を掃気ガスにより掃気処理すると共に、
    前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出された際、前記燃料ガス流路への前記掃気ガスの供給を停止する一方、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスを供給し、
    さらに、前記掃気ガスの供給を停止する際、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスが供給される掃気時間は、前記排気ガス排出弁の弁開閉異常が検出されず前記燃料ガス流路に前記掃気ガスが供給される際、前記酸化剤ガス流路に前記掃気ガスが供給される掃気時間よりも長く設定されることを特徴とする燃料電池システムの掃気方法。
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