JP5059921B2 - 洗浄方法及び洗浄装置及び洗浄媒体 - Google Patents
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Description
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の洗浄方法または請求項5記載の洗浄装置に用いられる洗浄媒体であることを特徴とする。
洗浄媒体2は、可撓性を有し気流により飛翔する薄片状のものが用いられ、ワーク1の形状や材質等の特性、ワーク1に付着している付着物の粒径や付着強さ等の特性に応じ、その材質、重さ、大きさ、形状等が決定される。
洗浄媒体2が飛翔するための気流を生成する送風手段3は、ワーク1の固定位置より所定の距離だけ離れた位置に配置されている。この送風手段3としては、ブロー手段、圧縮空気源、エアチューブ、エアブローノズル、噴霧装置等を用いることができる。送風手段3による気流の生成方法としては洗浄媒体2が飛翔可能であればどのような方法でもよく、気体と混合した状態で洗浄媒体2を吐出する構成としてもよいし、気体の吹き出し口に予め洗浄媒体2を配置する構成としてもよい。
薄片状の洗浄媒体2がその端部からワーク1に衝突した場合には、衝突力がそのエッジに集中するために質量が小さいにも拘らず付着物4の除去に必要な力を得ることができる。また薄片状の洗浄媒体2の場合には衝突力が大きくなると撓んで力を逃がすため、空気から受ける粘性抵抗が大きく作用して非弾性衝突となることによりワーク1との接触時間が長くなり、洗浄能力を向上することができる。さらに薄片状の洗浄媒体2では衝突時の跳ね返りが起こりにくく、斜め衝突の場合は図2に示すようにワーク1に対して滑り接触するため、洗浄媒体2がワーク1の広い面積に接触してワーク1から多くの付着物4を除去することにより洗浄効率を高めることができる。これに対し、一般的なショット材や弾性スポンジでは衝突時に跳ね返りが生じ易く、ワーク1への衝突時における接触効率が薄片状の洗浄媒体2に比して低い。
洗浄媒体2としては様々な面形状のものが使用でき、第1の実施形態で示した正方形の他、長方形、三角形、星形、円形等のものを使用することが可能である。正方形や長方形の矩形状の場合、直線的なエッジを長く取ることができワーク1との接触面積を大きく取れることにより洗浄能力を向上することができると共に、製造が容易でありコストダウンを図ることができる。三角形や星形の場合、鋭角の先端部がワーク1の凹凸部に入り込むことができ、洗浄残しを少なくすることができる。円形の場合、常に同じ姿勢でワーク1に対して衝突するので、洗浄結果のばらつきが小さくなるという作用効果がある。このようにそれぞれの形状によってワーク1に対する洗浄能力が異なるため、いろいろな形状が混在した洗浄媒体2を用いることにより総合的な洗浄能力を高めることができる。
洗浄媒体2としては、様々なサイズのものを使用することができる。洗浄媒体2が大きい場合にはワーク1との接触面積を大きく取れることにより洗浄能力を向上することができるが、大きすぎるとワーク1の細かい部分には入り込めず洗浄残しが発生する。洗浄媒体2が小さい場合にはワーク1の細部にまで入り込めるが、小さすぎるとワーク1との接触面積が小さすぎて洗浄効率が悪化すると共にワーク1内に残留した際に発見しにくい。このようにそれぞれのサイズによってワーク1に対する洗浄能力が異なるため、いろいろなサイズが混在した洗浄媒体2を用いることにより総合的な洗浄能力を高めることができる。
洗浄媒体2としては、可撓性を有するものであれば様々な材質のものを使用することができる。例えば、一般的な樹脂フィルムを用いた場合には柔軟性及び耐久性があるため、ワーク1を傷付けることなく長期間繰り返し使用することが可能となり、さらにポリエチレンであれば安価でありコストダウンを図ることができる。また、ワーク1に複数種類の付着物4が付着している場合には、複数の材質を用いることにより洗浄の役割分担を行うことができる。例えば樹脂フィルムでは油脂汚れを吸着除去することは苦手であるが、吸着物が少ないために乾式で再生を行い易い。これとは逆に布では油脂汚れを吸着除去することは得意であるが、乾式で再生しにくいために繰り返しの使用には耐えられない。特に洗浄媒体2を繰り返し使用する場合にはその機械的強度が要求されるため、紙や布は不利となり樹脂や金属は有利となる。また金属箔については、繰り返しの応力を受けると塑性変形してしまうという問題点があるため、樹脂フィルム、熱可塑性エラストマフィルム、ゴム等のミクロな高分子が絡まり合いあるいは結合した集合体のものが有利となる。特に樹脂フィルムは熱可塑性エラストマあるいはゴムに比してワーク1に非弾性衝突し易いため、洗浄効率的にも有利である。このようにそれぞれの材質によってワーク1に対する洗浄能力が異なるため、いろいろな材質が混在した洗浄媒体2を用いることにより、総合的な洗浄能力を高めることができる。
先ず、乾式洗浄方法によって除去対象となる付着物(トナー)の付着力による影響を観察するため、複写機のトナーカートリッジにトナーを付着させた後に所定温度で1時間加温し、付着力の異なるサンプル(付着力弱、付着力中、付着力強)を作成した。送風手段としてはSilvent社製エアノズルSL−920Aを複数配列し、圧縮空気圧は0.1MPa,0.5MPa,1MPaで一定となるように設定してそれぞれ2分間洗浄を行った。
ここで、本実施形態と同様の可撓性を有する薄片状の洗浄媒体として、
(1)厚さ30μm、5mm角のポリエチレン製フィルム
(2)厚さ30μm、5mm角のPET(ポリエチレンテレフタラート)製フィルム
(3)厚さ100μm、5mm角のポリエチレン製フィルム
(4)厚さ100μm、5mm角のPET製フィルム
の4種を使用した。
また、比較例として、
(5)洗浄媒体を使用しないエアブローのみによる乾式洗浄
及び洗浄媒体として各種粒状の洗浄媒体を使用した乾式洗浄を行った。
ここで、各種粒状の洗浄媒体として
(6)2mm角立方体のナイロン
(7)直径2mmのナイロン球
(8)直径5mmのウレタンスポンジ球
(9)厚さ2mm、直径5mmのPET円板(可撓性なし)
を使用した。実験の結果を表1に示す。
複写機のトナーカートリッジにトナーを付着させた後に所定温度で1時間加温し、付着力が中のサンプルを作成した。送風手段としてはSilvent社製エアノズルSL−920Aを複数配列し、圧縮空気圧は0.5MPaで一定となるように設定して2分間洗浄を行った。このときサンプル毎に洗浄媒体を変えることはせず、同一の洗浄媒体を使用し続けた場合のサンプル処理数の増加に伴う洗浄結果の推移を比較した。
ここで、本実施形態と同様の可撓性を有する薄片状の洗浄媒体として、
(1)厚さ100μm、5mm角のポリエチレン製フィルム
(2)厚さ100μm、5mm角のPET製フィルム
(3)厚さ100μm、5mm角のナイロン布片
(4)厚さ100μm、5mm角の紙片
(5)厚さ100μm、5mm角のアルミ箔片
を使用した。実験の結果を表2に示す。
2 洗浄媒体
4 付着物
6,12 乾式洗浄装置
Claims (6)
- 洗浄槽内に設けられ付着物が付着した被洗浄体に洗浄媒体を衝突させることにより前記被洗浄体から前記付着物を除去する洗浄方法であって、
前記洗浄媒体を前記洗浄槽内で気流により飛翔させる工程と、飛翔した前記洗浄媒体を前記被洗浄体に衝突させる工程と、前記被洗浄体に衝突した前記洗浄媒体により前記被洗浄体に付着した付着物を除去する工程と、付着物を除去した前記洗浄媒体を前記気流によりさらに飛翔させる工程と、付着物を除去した前記洗浄媒体が飛翔する際に前記洗浄媒体と前記付着物とを分離する工程と、前記洗浄媒体より分離した前記付着物を回収する工程とを有し、前記洗浄媒体として薄片状の樹脂フィルムを用い、該洗浄媒体を前記洗浄槽内で繰り返し前記被洗浄体に衝突させることを特徴とする洗浄方法。 - 請求項1記載の洗浄方法において、
前記洗浄媒体として複数の異なる形状のものを用いることを特徴とする洗浄方法。 - 請求項1または2記載の洗浄方法において、
前記洗浄媒体として複数のサイズのものを用いることを特徴とする洗浄方法。 - 請求項1ないし3の何れか1つに記載の洗浄方法において、
前記洗浄媒体として複数の異なる材質のものが用いられることを特徴とする洗浄方法。 - 請求項1ないし4の何れか1つに記載の洗浄方法により前記被洗浄体に付着した付着物を除去することを特徴とする洗浄装置。
- 請求項1ないし4の何れか1つに記載の洗浄方法または請求項5記載の洗浄装置に用いられることを特徴とする洗浄媒体。
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JP2010195582A JP5059921B2 (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | 洗浄方法及び洗浄装置及び洗浄媒体 |
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JP2010274263A JP2010274263A (ja) | 2010-12-09 |
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