JP5047077B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents
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Description
そのひとつとして、半導体チップの受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置が提案されている。このような中で、例えば、受光エリアにマイクロレンズを設けた固体撮像装置を、固体撮像装置の受光エリアとマイクロレンズとの間に気密封止部をもつように一体的に実装することにより、小型化をはかるようにした固体撮像装置が提案されている(特許文献1)。
また、このような固体撮像装置の実装に際しては、信号の外部への取り出しに際して、固体撮像装置を実装する支持基板上に搭載し、ボンディングなどの方法により電気的接続を図るとともに封止を行う必要がある。このように、工数が多いことから、実装に多大な時間を要するという問題もあった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、接着剤の流れ出しを生じることなく、信頼性の高い、製造の容易な固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
表面に固体撮像素子を形成してなる半導体基板と、
前記固体撮像素子の受光領域に空隙を隔てて対向する透光性部材と、
前記半導体基板と前記透光性部材との間の熱膨張係数をもつ材料で構成され、前記半導体基板と前記透光性部材との間隔を保つために前記半導体基板及び透光性部材に接着剤で接着されたスペーサと、を有し、前記スペーサの前記半導体基板及び透光性部材の少なくとも一方に対向する接合面に粗面が形成されている固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板表面に複数の前記固体撮像素子を形成する撮像素子形成工程と、
透光性部材の板に前記複数の固体撮像素子のための前記スペーサが接着された封止用カバーを形成する封止用カバー形成工程と、
前記半導体基板と前記封止用カバーとを接合して、前記スペーサを、前記半導体基板表面に形成されたそれぞれの固体撮像素子を囲む位置に接着する接合工程と、
前記接合工程で得られた接合体を個々の固体撮像装置に分離する分離工程とを含み、
前記封止用カバー形成工程が、少なくとも一方の表面に粗面を形成したスペーサ用基板を前記透光性部材の板、または、ダミー板に接着するステップと、複数の固体撮像素子用の前記スペーサを形成するために、前記スペーサ用基板のスペーサ形成位置にレジストパターンを形成して前記スペーサ用基板をエッチングするステップと、を含む固体撮像装置の製造方法。
この固体撮像装置は、図1(a)に断面図、図1(b)に要部拡大断面図、図1(c)および図1(d)に接合部の要部拡大断面図を示すように、固体撮像素子基板100固体撮像素子102の形成された半導体基板としてのシリコン基板101からなる固体撮像素子基板100表面に、このシリコン基板101の受光領域に相当して空隙Cをもつようにシリコンからなるスペーサ203Sを介して透光性部材としてのガラス基板201が接合されるとともに、このシリコン基板101の周縁がダイシングによって個別に分離され、このガラス基板201から露呈する周縁部のシリコン基板101表面に形成されたボンディングパッドBPを介して、外部回路(図示せず)との電気的接続が達成されるように構成されている。このスペーサ203Sの端面およびシリコン基板101表面の接合領域101Sとは、それぞれ図1(c)および図1(d)に拡大断面図を示すように、いずれも粗面加工がなされている。ここでスペーサ203Sは、10〜500μm、好ましくは80〜120μmの高さとする。このように接合面が粗面加工されているため、接着剤層が入り込みやすく接着剤の漏れもない。
図2(a)に示すように、ガラス基板201表面に、紫外線硬化型接着剤(カチオン重合性エネルギー線硬化接着剤)からなる接着剤層202を介してスペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィにより、レジストパターンR1を形成する。これ以外に熱硬化性接着剤を使用することもできる。
そしてさらにこのスペーサの表面に接着剤層207を形成する。ここではスペーサをシリコン基板で形成しているため、ガラス基板の主成分である酸化シリコンのエッチング速度が、シリコンのエッチング速度に比べて十分に大きくなるようなエッチング条件でエッチングするようにすれば、素子間領域にスペーサの側壁が露呈したままの状態でエッチングしてもよい。素子間溝部204の形成に際しては、ダイシングブレード(砥石)を用いてもよい。
この工程により、ガラス基板の薄型化と同時に個々に分離することが可能となる。
また、マイクロレンズアレイについても、基板表面に透明樹脂膜を形成しておき、この表面からイオン移入によって所定の深さに屈折率勾配を有するレンズ層を形成することによって形成することもできる。
また、前記実施の形態では、スペーサ端面とシリコン基板の両方を粗面化したが、いずれか一方でもよい。さらにまた透光性カバーガラスとスペーサとの接合面についても同様に少なくともいずれか一方を粗面化することにより、より接着性を高め、外観の良好な接合部を形成することが可能となる。
また、この接合面の状態としては、粗面化するほか、図4(a)乃至(f)に変形例を示すように、突起を形成したもの、凹部を形成したもの、端面を斜めにしたものなども有効である。
すなわち、図4(a)は、スペーサ203Sの端面に凸部を形成したものである。
また、図4(b)は、スペーサ203Sの端面に凹部を形成したものである。
また、図4(c)は、スペーサ203Sの端面を斜めに形成したものである。
また、図4(d)は、スペーサ203Sの端面をラウンドさせたものである。
また、図4(e)は、スペーサ203Sの端面をステップ状に形成したものである。
また、図4(f)は、スペーサ203Sの端面を斜めにラウンドさせたものである。
いずれも接合部で隙間ができ、その隙間に接着剤が入り込むため良好に接着することができる。さらにまた接着剤の染み出しもない。
なお、これはスペーサに限定されることなく、スペーサと固体撮像素子基板、スペーサと封止用カバーガラスなどの接合部のいずれか一方あるいは両方に適用可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、固体撮像素子基板と同じシリコンからなるスペーサを用いて固体撮像素子基板と封止用カバーガラスとを接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101に切断溝を形成することなく、分離し、そのままの厚さを残すようにしたことを特徴とする。他部については前記第1の実施の形態と同様に接合面を粗面として形成されている。
そして、さらに図4(d)に示すように、ガラス基板201側からダイヤモンドブレード(砥石)により、切断し、個々の固体撮像装置に分離する。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにしたものである。
他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
すなわち、この接合および分離工程を図6(a)乃至(e)に示す。シリコン基板101を出発材料とし、通常のシリコンプロセスを用いて、チャンネルストッパ層を形成、チャネル領域を形成し、電荷転送電極・・などの素子領域を形成する。また、表面に配線層を形成し、外部接続のために金層からなるボンディングパッドBPを形成する。そしてこの後、図6(a)に示すように、このシリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介してシリコン基板からなるダミー板301を貼着する。
そして、図6(c)に示すように、固体撮像素子基板100、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。ここでガラス基板は、図2(a)乃至(c)の工程で形成したスペーサ203Sおよび接着剤層207を備えたものを用いている。このとき、シリコン基板101を貫通するように切断溝304が形成されているが、ダミー板301で固定されているため、機械的強度は高い。
この工程により、ガラス基板の薄型化と同時に個々に分離することが可能となる。
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201の素子間領域に相当する領域にあらかじめ溝部204を形成しておくようにし、固体撮像素子基板とガラス基板との接合後、ガラス基板201の裏面側からCMPを行うことにより、個々の素子に分離するようにしたが、本実施の形態では、凹部を形成しないガラス基板を接合し、分離時にダイシングまたはレーザなどで切断線の周辺を蒸発させ、各固体撮像素子のガラス基板201の端縁が固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101の端縁よりも内側にくるように調整したことを特徴とするものである。他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第5の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離したが、本実施の形態では、シリコン基板101に切断溝を形成することなく、分離し、そのままの厚さを残すようにしたことを特徴とする。また前記第4の実施形態と同様、ガラス基板201にも溝部204を形成することなく接合し、分離時に端縁部を蒸発させるようにした。他部については前記第1の実施の形態と同様に形成されている。
この後、図8(b)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。このとき、シリコン基板101およびガラス基板201の両方に切断溝も凹部も形成されていないため、機械的強度は高い。
この方法によれば、前記第1の実施の形態で得られる固体撮像装置に比べて厚型ではあるが、信頼性の高い装置を形成することが可能となる。
次に本発明の第6の実施の形態について説明する。
前記第4の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、裏面側からCMPを行うことにより、分離するようにしている。また前記第5の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなく形成しておき、接合後、ダイヤモンドブレード(砥石)で切断することにより、シリコン基板101を分離するようにしている。本実施の形態では、封止用カバーガラス200と固体撮像素子基板100を貼り合わせた後にシリコン基板101を分離しなくてもすむように、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにしたものである。
他部については前記第4および第5の実施の形態と同様に形成される。
そして、図9(c)に示すように、固体撮像素子基板100、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。ここで封止用カバーガラス200としてのガラス基板201は、図2(a)乃至(c)の工程と同様にしてガラス基板201上に形成したシリコン基板をパターニングしてスペーサ203Sを形成したものを用いている。接着剤層207はスペーサ203Sの端面に形成される。このとき、シリコン基板101を貫通するように切断溝304が形成されているが、ダミー板301で固定されているため、機械的強度は高い。
なお、前記第4乃至第6の実施の形態においてガラス基板の切断はスクライブあるいはエッチングでもよい。
次に本発明の第7の実施の形態について説明する。
前記第6の実施の形態では、シリコン基板101の裏面側に接着剤層302を介して、板厚50〜700μmのシリコン基板からなるダミー板301を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板301に到達する深さの切断溝304を形成しておくようにし、ガラス基板201との接合後、個々の固体撮素子に分離する工程においては、接着剤層302を軟化させ、このダミー板301を除去することにより、分離するようにしたが、本実施の形態では、ガラス基板201に対しても裏面側に、接着剤層402を介して、板厚50〜700μmのガラス基板からなるダミー板401を貼着しておくようにし、貼着後、このダミー板401に到達する深さの凹部404を形成する。そして、ガラス基板201との接合後、個々の固体撮素子に分離する工程においては、接着剤層402を軟化させ、このダミー板401を除去することにより、分離するようにしている。他部については前記第6の実施の形態と同様に形成されている。
まず、図10(a)に示すように、ガラス基板201の裏面側に、接着剤層402を介して、板厚50〜700μmのガラス基板からなるダミー板401を貼着しておくようにし、貼着後、さらに、接着剤層202を介してシリコン基板203を貼着し、図2(a)乃至(c)で説明した第1の実施の形態と同様に、シリコン基板203をフォトリソグラフィを用いたエッチング法により、スペーサ203Sを形成する。
さらに、シリコン基板101を出発材料とし、通常のシリコンプロセスを用いて、チャンネルストッパ層を形成するとともに、チャネル領域を形成し、電荷転送電極・・などの素子領域102を形成する。また、表面に配線層を形成し、外部接続のために金層からなるボンディングパッドBPを形成したものを用意する。そして、図10(c)に示すように、このようにして形成した固体撮像素子基板100と、封止用カバーガラス200の周縁部に形成したアライメントマーク(図示せず)によって位置合わせを行い、前述のようにして形成した固体撮像素子基板100上に、ダミー板401付き封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。
次に本発明の第8の実施の形態について説明する。
前記第7の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなくそのまま接合し、最後にダイヤモンドブレード(砥石)で切断するようにしたが、本実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成しておき、接合後、裏面側からこの切断溝104に到達するまでCMPを行うことにより、シリコン基板101を薄型化しながら、分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第7の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第9の実施の形態について説明する。
前記第7の実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101にあらかじめ切断溝104を形成することなくそのまま接合し、最後にダイヤモンドブレード(砥石)で切断するようにしたが、本実施の形態では、固体撮像素子基板100を構成するシリコン基板101も封止用カバーガラス200を構成するガラス基板201にもあらかじめダミー板を形成し、接合に先立ちあらかじめ切断溝104および溝部204を形成しておき、接合後、接着剤層402および302を軟化させダミー板301および401を除去することにより分離するようにしたものである。他部については前記第7の実施の形態と同様に形成されている。
そして、また封止用カバーガラス200の方も前記第7および第8の実施の形態と同様にダミー板401を貼着するとともにエッチングまたはダイシングにより凹部404を形成しておく。
そして図12(c)に示すように、各基板の周縁部に形成したアライメントマークによって位置合わせを行い、ダミー基板301付き固体撮像素子基板100上に、前記第7の実施の形態のようにして形成したダミー基板401付き封止用カバーガラス200を載置し、加熱することにより接着剤層207によって両者を一体化させる。
なお、これらの接着剤層302,402は軟化温度がほぼ同程度のものを使用し、同時に軟化させるようにしてもよい。
また一方を軟化させて除去したのち、テーピングにより固定し、他の一方を軟化させて除去するようにしてもよい。
かかる構成によれば、接合後、余分な応力がかかることがないため、固体撮像素子へのダメージを低減することが可能となる。
次に本発明の第10の実施の形態について説明する。
前記第1乃至第9の実施の形態では、図2(a)および(b)に示したように、スペーサ203Sを形成した封止用カバーガラス200の形成に際しては、ガラス基板201に接着剤を介して、スペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりこのシリコン基板203をパターニングするとともに切断溝204を形成したが、本実施の形態では、図13(a)および(b)に示すように、ダミー板501を用いてダミー板上で、スペーサ203Sのエッチングを行い、この後、ガラス基板201に接着剤層202を介して接着するようにしている。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第11の実施の形態について説明する。
前記第1乃至第10の実施の形態では、スペーサ203Sは別に形成し接着剤層を介して貼着するようにしたが、本実施の形態ではフォトリソグラフィを用いたエッチング法により、ガラス基板201に、凹部205を形成することによりスペーサ206を形成したものである。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
そして、図15(b)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法により、凹部205を形成することにより、スペーサ206を具備したガラス基板が形成される。
次に本発明の第12の実施の形態について説明する。
前記第11の実施の形態では、スペーサ206を一体形成した封止用カバーガラス200を形成する方法について説明したが、図16(a)乃至(c)に示すように、さらに、溝部204もエッチングで形成しておくことも可能である。
すなわち、図16(a)に示すように、ガラス基板201を用意する。
そして、図16(b)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりガラス基板201に、凹部205を形成する。
なおこれらの加工工程は、エッチング深さが異なるため2回のエッチングが必要であるが、マスクとなるレジストパターンを2層構造で形成し、スペーサ形成のための溝部204のエッチング後、上層のレジストパターンのみを選択的に除去し、下層側のレジストパターンのみをマスクとしてエッチングするようにしてもよい。
次に本発明の第13の実施の形態について説明する。
前記第11および12の実施の形態では、スペーサ206を一体形成した封止用カバーガラス200を形成する方法について説明したが、図17(a)乃至(d)に示すように、溝部204を形成したガラス基板201に、スペーサ用のシリコン基板203を貼着し、これをフォトリソグラフィを用いたエッチング法により選択的に除去し、スペーサ203Sを形成してもよい。他部については前記11および12の実施の形態と同様に形成されている。
そして、図17(b)に示すように、フォトリソグラフィ法を用いたエッチング法によりガラス基板201に、溝部204を形成する。
この後、図17(c)に示すように、接着剤層202を介してスペーサ用基板としてのシリコン基板203を貼着する。
そしてさらに図17(d)に示すように、フォトリソグラフィを用いたエッチング法により、スペーサ203Sを一体形成する。
尚、接合および分離工程については前記第1乃至第3の実施の形態で説明した図3乃至5の工程と同様である。
次に本発明の第14の実施の形態について説明する。
前記第13の実施の形態では、図17(a)乃至(d)に示したようにガラス基板201に接着剤を介して、スペーサとなるシリコン基板203を貼着し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によりこのシリコン基板203をパターニングして、封止用カバーガラス200を形成したが、本実施の形態では、図18(a)および(b)に示すように、ダミー板501を用いてダミー板上で、スペーサ203Sのパターニングを行い、この後、溝部204を形成したガラス基板201に接着剤層202を介して接着するようにしている。他部については前記第13の実施の形態と同様に形成されている。
このようにしてガラス基板201を貼着した後、接着剤層202が軟化しない範囲で50〜150℃程度に加熱し接着剤層502を軟化させてダミー板501を除去し、図18(c)に示すように、スペーサ付きの封止用カバーガラス200が形成される。
次に本発明の第15の実施の形態について説明する。
前記第12乃至第14の実施の形態では、分離工程を容易にするための溝部204を備えたスペーサ付きの封止用カバーガラス200の製造工程について説明したが、第15乃至17の実施の形態では、ダミー板401に貼着し、溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ちあらかじめ分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第14の実施の形態と同様に形成されている。
次に本発明の第16の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、第13の実施の形態で説明した凹部付きガラス板にスペーサ203Sを貼着するタイプのガラス基板201を、ダミー板401に貼着すると共に溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ち分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第13の実施の形態と同様に形成されている。
出発材料としてガラス板を用い、ダミー板貼着後、ダミー板に到達する深さの溝部204の形成およびスペーサ203Sの形成を前記第13の実施の形態と同様に行っている。
次に本発明の第17の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、ダミー板501上でパターニングしたスペーサ203Sを、第14の実施の形態(図18)で説明した凹部付きガラス板にスペーサ203Sを貼着するタイプのガラス基板201を、ダミー板401に貼着し、溝部204を形成しておくことにより、ガラス基板自体は接合に先立ちあらかじめ分離されており、接合後、接着剤層402を軟化させることにより、ダミー板を除去し個々の固体撮像素子に分離するようにしたことを特徴とする。他部については前記第14の実施の形態と同様に形成されている。
出発材料としてガラス板を用い、ダミー板貼着後、ダミー板に到達する深さの溝部204の形成およびスペーサ203Sの形成を前記第15の実施の形態と同様に行っている。
すなわち、シリコン基板からなるダミー板501に接着剤層502を介してスペーサとなるシリコン基板203を貼着したのち、図21(a)に示すように、このシリコン基板203に対し、フォトリソグラフィを用いたエッチング法によるパターニングを施し、スペーサ203Sを形成する。
このようにしてガラス基板201を貼着した後、接着剤層502を軟化させてダミー板501を除去し、図21(c)に示すように、スペーサ付きの封止用カバーガラス200が形成される。
かかる構成によれば、分割時に加熱によって接着剤層402を軟化させるのみでダミー板401が容易に除去され、きわめて容易に分割可能である。
が可能となる。他部については前記実施の形態と同様に形成されている。
101 シリコン基板
102 固体撮像素子
200 封止用カバーガラス
201 ガラス基板
203S スペーサ
Claims (9)
- 表面に固体撮像素子を形成してなる半導体基板と、
前記固体撮像素子の受光領域に空隙を隔てて対向する透光性部材と、
前記半導体基板と前記透光性部材との間の熱膨張係数をもつ材料で構成され、前記半導体基板と前記透光性部材との間隔を保つために前記半導体基板及び透光性部材に接着剤で接着されたスペーサと、を有し、前記スペーサの前記半導体基板及び透光性部材の少なくとも一方に対向する接合面に粗面が形成されている固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板表面に複数の前記固体撮像素子を形成する撮像素子形成工程と、
透光性部材の板に前記複数の固体撮像素子のための前記スペーサが接着された封止用カバーを形成する封止用カバー形成工程と、
前記半導体基板と前記封止用カバーとを接合して、前記スペーサを、前記半導体基板表面に形成されたそれぞれの固体撮像素子を囲む位置に接着する接合工程と、
前記接合工程で得られた接合体を個々の固体撮像装置に分離する分離工程とを含み、
前記封止用カバー形成工程が、少なくとも一方の表面に粗面を形成したスペーサ用基板を前記透光性部材の板、または、ダミー板に接着するステップと、複数の固体撮像素子用の前記スペーサを形成するために、前記スペーサ用基板のスペーサ形成位置にレジストパターンを形成して前記スペーサ用基板をエッチングするステップと、を含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項1記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記封止用カバー形成工程が、前記透光性部材の板の表面に前記スペーサ用基板を貼着し、前記スペーサ用基板をエッチングして複数の固体撮像素子用の前記スペーサを形成した後、最終的に固体撮像装置に含まれない前記透光性部材のスペーサ側の領域を所定の深さまでエッチングして素子間溝部を形成するステップを含み、
前記分離工程が、前記透光性部材を前記半導体基板側とは逆の裏面側から前記素子間溝部に到達するまで研磨するステップを含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項2記載の固体撮像装置の製造方法であって、前記分離工程が、前記半導体基板を切断して分離するステップを含む固体撮像装置の製造方法。
- 請求項2記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記撮像素子形成工程が、複数の前記固体撮像素子が形成される半導体基板の表面に各固体撮像装置に分離するための切断溝を形成するステップを含み、
前記分離工程が、前記半導体基板を前記封止用カバー側とは逆の裏面側から前記切断溝に到達するまで研磨して個々の固体撮像装置に分離するステップを含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項1記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記分離工程が、前記接合工程で得られた前記接合体の最終的に固体撮像装置に含まれない前記透光性部材の領域を、前記半導体基板側とは逆の裏面側から、ダイシングまたはレーザによって除去するステップと、前記半導体基板を個々の固体撮像装置に切断して分離するステップと、を含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項1記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記封止用カバー形成工程が、裏面にダミー板を貼着した前記透光性部材の板の表面に前記スペーサ用基板を貼着し、前記スペーサ用基板をエッチングして複数の固体撮像素子用の前記スペーサを形成するステップと、最終的に固体撮像装置に含まれない前記透光性部材の領域に前記ダミー板に到達する深さの凹部を形成するステップと、を含み、
前記分離工程が、加熱により前記ダミー板を前記透光性部材から除去するステップと、前記半導体基板を個々の固体撮像装置に切断して分離するステップと、を含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項1記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記封止用カバー形成工程が、ダミー板の表面に前記スペーサ用基板を第1の接着剤を介して貼着し、前記スペーサ用基板をエッチングして複数の固体撮像素子用の前記スペーサを形成するステップと、前記スペーサの前記ダミー板が接着した側とは逆の側に前記第1の接着材より軟化温度の高い第2の接着材を介して前記透光性部材の板を貼着し、前記第2の接着材が軟化することなく前記第1の接着材が軟化する温度に加熱して前記ダミー板を前記スペーサから除去するステップと、最終的に固体撮像装置に含まれない前記透光性部材のスペーサ側の領域を所定の深さまでエッチングして素子間溝部を形成するステップとを含み、
前記分離工程が、前記透光性部材を前記半導体基板側とは逆の裏面側から前記素子間溝部に到達するまで研磨するステップを含む固体撮像装置の製造方法。 - 請求項7記載の固体撮像装置の製造方法であって、前記分離工程が、前記半導体基板を切断して分離するステップを含む固体撮像装置の製造方法。
- 請求項7記載の固体撮像装置の製造方法であって、
前記撮像素子形成工程が、複数の前記固体撮像素子が形成される半導体基板の表面に各固体撮像装置に分離するための切断溝を形成するステップを含み、
前記分離工程が、前記半導体基板を前記封止用カバー側とは逆の裏面側から前記切断溝に到達するまで研磨して個々の固体撮像装置に分離するステップを含む固体撮像装置の製造方法。
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