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JP5042180B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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JP5042180B2
JP5042180B2 JP2008245458A JP2008245458A JP5042180B2 JP 5042180 B2 JP5042180 B2 JP 5042180B2 JP 2008245458 A JP2008245458 A JP 2008245458A JP 2008245458 A JP2008245458 A JP 2008245458A JP 5042180 B2 JP5042180 B2 JP 5042180B2
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Description

本発明は、ループアンテナを用いて信号を送信又は受信するアンテナ装置に関し、特に2つのループアンテナを備えたものに関する。
照明などの負荷をオン/オフする負荷制御システムとしては、送信器から送信された無線信号を壁面などの造営面に配設されたスイッチにより受信して、スイッチが受信した信号に基づいて照明装置などの開閉動作を行うように構成されているものがある。このような負荷制御システムにおいては、無線通信を利用することにより、例えば高機能なスイッチを、当該負荷制御システムの他の部分との間の配線作業等を行うことなく、既設のスイッチに替えて又は新規に、容易に配設することができる。
このような無線通信を利用する負荷制御システムにおいて、用途によって、電波による無線通信により送信器とスイッチとの間で信号を送受信する方が、赤外光により送受信する場合よりも望ましい場合がある。これは、無線通信によれば、赤外光による場合よりも、電波の透過性や回折性等により、スイッチに信号を送信可能になる送信器のエリアが広くなる等のメリットがあるからである。負荷制御システムに用いられる小型のスイッチや送信機において、無線通信により信号を送受信するためのアンテナとしては、通常、微小のループアンテナが好適である。微小ループアンテナは、全長が送信波長の1/10以下程度にまで小さく、微小ダイポールアンテナよりも雑音電界に強い等という特徴を有している。
ところで、このように電波を放射したり受信したりするアンテナ装置においては、より確実に電波を放射したり受信したりすることができるように、条件の異なる2つのループアンテナを互いに切り替え可能に設け、ダイバーシチ効果を利用する場合がある。2つのアンテナを切り替えるためには、アンテナと無線回路とを接続する信号の伝送線路中に高周波スイッチを設ける必要がある。しかしながら、高周波伝送線路中に用いる高周波スイッチは高価なものであり、アンテナ装置の製造コストが高くなるという問題がある。また、スイッチにおいて高周波損失が発生するという問題がある。さらにまた、2つのループアンテナを同一のアンテナ装置内で互いに近接させて用いる場合には、一方のアンテナで確実に電波を送信又は受信するために、互いのアンテナ間で結合が生じないように、他方のアンテナのマッチングをずらさなければならないという問題がある。
ここで、特許文献1には、ループアンテナに設けられたコンデンサに直列にダイオードを接続し、このダイオードのバイアス電流の有無に応じてマッチングをずらすことによってループアンテナの動否を制御し、2つのループアンテナを切り替えるようにしたアンテナ装置が開示されている。しかしながら、このアンテナ装置は、使用しないほうのループアンテナのマッチングをずらした状態でも当該ループアンテナに若干の電流が流れ、ループアンテナを完全に切り替えることができない場合があるという問題がある。
特公平7−44492号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、高周波スイッチを用いずに2つのループアンテナを完全に切り替えて使用することができ、製造コストを低くすることが可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、回路基板と、前記回路基板に形成された導電性パターンの一部と導電体で形成され前記導電性パターンに対応するように配置されたアンテナエレメントとをそれぞれ有する2つのループアンテナと、前記2つのループアンテナにそれぞれ対応するように設けられ、当該ループアンテナのマッチングを、静電容量値を変更することにより調整する2つの整合回路部と、前記2つのループアンテナのいずれか一方を用いて無線信号を送信及び/又は受信する無線回路部と、前記無線回路部の動作を制御する制御部とを備えたアンテナ装置において、前記2つのループアンテナは、それぞれ前記無線回路部に共通の信号線を介して接続されており、前記2つの整合回路部は、それぞれコンデンサ及びダイオードで構成され、前記コンデンサは、前記ループアンテナの共振周波数が所望する周波数となるように、その静電容量値が選択され、前記ダイオードは前記ループアンテナからグランドパターンに向けて順方向となる向きに配置され、前記制御部は、前記2つの整合回路部のうち、使用する側のループアンテナに対応する整合回路部のダイオードにのみ順方向のバイアス電圧が印加されるように、所定の制御信号を送信し、該使用する側のループアンテナを接地状態とすることにより、前記無線回路部が無線信号の送信及び/又は受信に用いるループアンテナを切り替え可能に構成されているものである。
請求項1の発明によれば、各ループアンテナの接地状態と非接地状態とを切り替えることにより、ループアンテナの整合状態を変更することができる。従って、無線信号の送信や受信に用いる一方のループアンテナは接地させてマッチングをとり、他方のループアンテナは接地しないようにしてマッチングを大きくずらすことができ、確実に一方のループアンテナのみで無線信号を送信又は受信することができる。2つのループアンテナは、高価な高周波スイッチを用いずに共通の信号線を介して無線回路部に接続されているので、アンテナ装置の製造コストを低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置を用いた照明制御システムを示す。照明制御システム101は、照明装置150と、無線信号を送信する送信機(アンテナ装置)151と、商用交流電源である電源153と照明装置150に電線を介して直列接続された制御装置であるスイッチ(アンテナ装置)152等で構成された負荷制御システムである。スイッチ152は、外部からユーザが操作可能な操作ハンドル152aを有しており、この操作ハンドル152aの操作又は送信機151から送信され受信した無線信号に応じて照明装置150を点灯又は消灯させる。また、送信機151には、ユーザにより操作可能な操作ボタン等(図示せず)が設けられている。ここで、負荷として白熱灯からなる照明装置150を例示するが、これに限定する主旨ではなく、蛍光灯及び蛍光灯電子安定器などの他の照明負荷の他、照明負荷以外の負荷であってもよい。
図2は、送信機151のブロック構成を示す。この送信機151には、センサ部151aと、照明装置150を点灯させるための点灯信号等の制御信号を生成する制御部151bと、制御信号を変調及び増幅する無線回路部151cと、後述するようにループアンテナを有する信号送信部151dと、スイッチ回路部151eと、電源部151fとを有している。送信機151は、例えば、各部が筐体内に収納された箱体状に構成されており、例えば壁面上に取り付けられて用いられる。送信機151は、無線信号を送信可能なアンテナ装置である。
センサ部151aは、焦電素子により人体から放射される熱線を検出することで検知エリア内における人の存否を検知する人感センサと、光電変換素子や太陽電池により周囲の明るさを検知する照度センサとを有し、照度センサで検知する周囲の明るさと人感センサで検知した人の存否の検出結果を制御部151bに送出する。制御部151bは、マイクロコンピュータ等で構成されており、センサ部151aにより、周囲の明るさが基準値よりも暗く、且つ、人体が存在することが検出されたとき、又は後述の操作信号が入力されたときに点灯信号を生成する。点灯信号は、無線回路部151cで変調及び増幅された後に、信号送信部151dから無線信号として送信される。スイッチ回路部151eは、ユーザによる操作ボタンの操作に伴い、操作信号を制御部151bに送出する。すなわち、ユーザは、操作ボタンを操作することにより、センサ部151aにより検知される人の存否にかかわらず、照明装置150を強制的に点灯又は消灯させることができる。電源部151fは、例えば電池を電源として各部に動作電源を供給する。
図3は、スイッチ152のブロック構成を示す。スイッチ152は、制御部152bと、負荷制御回路部152cと、無線信号を受信する信号受信部152dと、信号受信部152dで受信した信号を復調及び増幅する無線回路部152eと、表示部152fと、スイッチ入力部152gと、電源回路部152hとを有している。スイッチ152は、例えば、合成樹脂製の矩形箱状の器体を有するワイドハンドル形連用スイッチ(JIS C 8304参照)の2個モジュール寸法に形成されており、規格に準拠した取付枠等に取り付けられて、壁面内に埋め込まれているスイッチボックス内に収められ、配設される。スイッチ152は、無線信号を受信可能なアンテナ装置である。
負荷制御回路部152cは、電源153から照明装置150への給電路を開閉するスイッチング素子(例えば、トライアックなど)を有する。制御部152bは、マイクロコンピュータ等で構成されており、負荷制御回路部152cのスイッチング素子をスイッチング制御する。信号受信部152dは、後述するように、ループアンテナにより無線信号を受信可能に構成されている。表示部152fは、例えば、発光ダイオードなどの発光素子を有し、制御部152bの制御に基づき、送信機151による制御の有効/無効等、制御状態の表示等を行う。スイッチ入力部152gは、操作ハンドル152aによって押下操作されるタクトスイッチを有し、そのタクトスイッチがオンされたときに、操作信号を制御部152bに送出する。すなわち、操作ハンドル152aが押操作されてスイッチ入力部152gから操作信号が送出される度に、制御部152bの制御により負荷制御回路部152cのスイッチング素子のスイッチングが行われ、照明装置150の点灯と消灯が切り換えられる。電源回路部152hは、制御部152b等に動作電源を供給する。なお、スイッチ152において、負荷制御回路部152cが照明装置150への給電路を開成しているときには、電源回路部152hは、コンデンサに充電してスイッチ152の動作電源を生成する。他方、負荷制御回路部152cが電源153から照明装置150への給電路を閉成しているときには、負荷制御回路部152cは照明装置150の点灯状態に影響を及ぼさない範囲で定期的に給電路を所定の時間だけ開成して電源回路部152hのコンデンサに充電して、所定の時間外の閉成時にはコンデンサから放電して動作電源を生成する。これにより、スイッチ152は、電源153と照明装置150とを2線で直列接続することが可能となっている。なお、この種の電源回路部152hは従来から公知(例えば、特開2000−357443号公報等を参照)であるから、詳細な構成及び動作についての図示並びに説明は省略する。
ところで、本実施形態において、送信機151及びスイッチ152は、それぞれ2つのループアンテナを切り替えて信号の送信又は受信が可能に構成されている。以下、簡略化のため、送信機151又はスイッチ152の構成を説明するのに替えて、送信機151又はスイッチ152に用いられており、ループアンテナを上記と同様に切り替え可能である特徴を有する、無線信号を送信又は受信可能なアンテナ装置1の構成について説明する。アンテナ装置1においては、上記の送信機151、スイッチ152のうち、制御部151b,152b、無線回路部151c,152e、及び信号送信部151dと信号受信部152d等を有するものとする。その他、操作ハンドル152aやセンサ部151a、及び負荷制御回路部152c等の、無線送信に直接には関係しない部位については、以下、図示及び説明を省略する。
図4は、アンテナ装置1の構成を示す。アンテナ装置1は、箱体状の筐体50の内部に、例えば略矩形形状の回路基板2が収納されて構成されている。筐体50は、例えば合成樹脂製であり、アンテナ装置1の前面側の前面パネル51と、アンテナ装置1の背面側のベース部材52とが接合されて構成されている。回路基板2は、例えば、ベース部材52上に設けられているボス(図示せず)上に回路基板2を貫通するねじ(図示せず)等を螺結することにより、ベース部材52にマウントされている。
回路基板2の上部には、回路基板2上に形成された第1導電性パターン3aと、この第1導電性パターン3aの一部の両端部にそれぞれ両端部が電気的に接続するように、例えばはんだ(図示せず)等を用いて回路基板2上に略垂直に実装された略コの字状の第1アンテナエレメント4aが設けられている。また、回路基板2の下部には、回路基板2上に形成された第2導電性パターン3bと、この第2導電性パターン3bの一部の両端部にそれぞれ両端部が電気的に接続するように、第1アンテナエレメント4aと同様に回路基板2上に実装された略コの字状の第2アンテナエレメント4bが設けられている。第1導電性パターン3aと第1アンテナエレメント4aは、矩形の第1ループアンテナ10aを構成する。また、第2導電性パターン3bと第2アンテナエレメント4bは、第1ループアンテナ10aと同様に、矩形の第2ループアンテナ10bを構成する。本実施形態において、第1ループアンテナ10aと第2ループアンテナ10bとは、互いにループ面が平行になるように配置されている。なお、第1アンテナエレメント4aや第2アンテナエレメント4bは、回路基板2に固定されていなくてもよく、例えば別の導電線等の導電体を介して、ループアンテナを構成するように各導電性パターン3a,3bに接続されていてもよい。また、第1ループアンテナ10aと第2ループアンテナ10bとは、互いにループ面が平行になるように配置されていなくてもよい。
回路基板2上には、第1導電性パターン3a及び第2導電性パターン3bのそれぞれのうちループアンテナ10a,10bを構成する一部にそれぞれ挿入された、コンデンサ5a及びコンデンサ5bと、回路基板2上に実装された無線回路部12及び制御部13などが設けられている。また、回路基板2上には、いわゆるベタパターンであるグランドパターン6と、第1導電性パターン3aや第2導電性パターン3bの一部であって第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bのそれぞれとグランドパターン6との間に配された2つの接地線7と、無線回路部12から第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bに信号を供給する給電線である信号線8などが設けられている。接地線7は、導電性パターン3a,3bのうちコンデンサ5a,5bとアンテナエレメント4a,4bの一端部との間に、ループアンテナ10a,10bのループ面に対して略垂直となる方向が長手方向となるように延設されている。また、信号線8は、導電性パターン3a,3bのうち接地線7が接続されている部位とアンテナエレメント4a,4bの一端部との間に接続されている。信号線8は、本実施形態において、無線回路部12に接続された共通の伝送線を分岐するようにして導電性パターン3a,3bに接続されている。すなわち、2つのループアンテナ10a,10bは、それぞれ無線回路部12に共通の信号線8を介して接続されている。上記の送信機151、スイッチ152の各部位のうち、制御部151b,152bは、アンテナ装置1の制御部13に相当し、無線回路部151c,152e、及び信号送信部151dと信号受信部152dは、無線回路部12と、第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bと、コンデンサ5a,5b等に相当する。なお、このアンテナ装置1において、無線回路部12は、信号の送信及び受信を互いに切り替えて行うことができるように構成されているが、これに限られるものではなく、送信又は受信のどちらかのみを行うことができるように構成されていてもよい。
図5は、アンテナ装置1のアンテナ部分の回路構成を示す。このアンテナ装置1により行う無線通信の周波数をfとすると、無線回路部12は、無線信号を送信するとき、周波数fの信号を出力する。第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bは、ループ1周の全長が送信波長λの1/10以下程度になるように、その幅及び高さが設計されている。また、第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bは、周波数f(=2π/λ)でロスが最も少なくなる(アンテナ利得の低下を小さくする)ようにインピーダンス調整されている。第1ループアンテナ10aのインピーダンス調整は、コンデンサ5aと接地線7等で構成される第1整合回路部11aで行われる。また、第2ループアンテナ10bのインピーダンス調整は、コンデンサ5bと接地線7等で構成される第2整合回路部11bで行われる。具体的には、コンデンサ5a及びコンデンサ5bのそれぞれの静電容量値を適宜選択することにより、第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bの共振周波数を調整している。また、第1ループアンテナ10a及び第2ループアンテナ10bの共振周波数が所望する周波数であると仮定して、各導電性パターン3a,3bにおいて、信号線8との接続点から、接地線7との接続点までの距離(図5に寸法線D1,D2で示す)を調整することで、各ループアンテナ10a,10bが接地された状態におけるアンテナ入力インピーダンスを調整することができる。
例えば第1ループアンテナ10aを用いて無線信号を送信する場合、無線回路部12から出力された高周波信号が出力されると、アンテナ装置1に高周波電流が励起される。この高周波電流は、第1ループアンテナ10aを構成する導電路に沿って流れて第1ループアンテナ10aとしての放射に寄与する電流(ループモード電流)と、回路基板2に接地線7の長手方向に流れてダイポールアンテナとしての放射に寄与する電流(ダイポールモード電流)の2つに分けて考えることができる。ループモード電流は、第1ループアンテナ10aによって構成される矩形と平行な方向に、ループ面と平行な偏波の電波(水平偏波成分)を励起する。他方、ダイポールモード電流は、回路基板2に垂直な方向に、接地線7の長手方向と平行な偏波の電波(垂直偏波成分)を励起する。このアンテナ装置1においては、例えば、これら2つの方向の偏波成分の電波が合成された円偏波の電波を放射、受信することができるように構成されている。なお、アンテナ装置1は、第2ループアンテナ10bを用いた場合も同様に、円偏波の電波を放射、受信可能であり、後述のように第1ループアンテナ10aと第2ループアンテナ10bとのいずれを無線信号の送受信に用いるかを切り替えることにより、例えば右旋円偏波と左旋円偏波とを切り替える偏波ダイバーシチの効果を得ることができるように構成されている。
ここで、第1ループアンテナ10aの接地線7及び第2ループアンテナ10bの接地線7には、それぞれ、ダイオード15a,15bが挿入されている。ダイオード15a,15bは、例えばPINダイオードであり、ループアンテナ10a,10bからグランドパターン6に向けて順方向となる向きに配置されている。従って、ダイオード15a,15bにバイアス電圧が印加されていない状態では、第1ループアンテナ10aや第2ループアンテナ10bは、グランドパターン6に接続されず、接地されていない状態となる。第1ループアンテナ10aに接続されている接地線7のうち、ダイオード15aの陽極側には、制御部13から制御信号を入力するための制御線9aが接続されている。また、第2ループアンテナ10bに接続されている接地線7のうち、ダイオード15bの陽極側には、制御部13から制御信号を入力するための制御線9bが接続されている。なお、アンテナ装置1の回路中には、高周波信号に影響を及ぼさない程度の静電容量のコンデンサ等の素子が直流電流をカットするために設けられているが、これらの素子の図示は省略している。
本実施形態においては、制御部13が、制御線9a,9bを通して所定の電圧の制御信号を第1整合回路部11a、第2整合回路部11bに送信することにより、第1ループアンテナ10aと第2ループアンテナ10bのいずれを無線信号の送受信に用いるかを切り替え可能である。例えば、無線信号の送受信に第1ループアンテナ10aを用いる場合には、制御部13は、ダイオード15aに順方向のバイアス電圧が印加されるように、所定の電圧の制御信号を、第1整合回路部11aの接地線7に制御線9aを通して送信する。他方、制御部13は、ダイオード15bに順方向のバイアス電圧が印加されないように、所定の電圧(例えば接地電圧)の制御信号を、第2整合回路部11bの接地線7に制御線9bを通して送信する。このようにダイオード15aに順方向のバイアス電圧が印加されると、ダイオード15aのインピーダンスが低くなり、第1ループアンテナ10aが接地されて、第1ループアンテナ10aのインピーダンスが所定値となり、マッチングがとれた状態になる。他方、ダイオード15bは、順方向のバイアス電圧が印加されていないのでインピーダンスが高い状態であり、第2ループアンテナ10bが接地されず、かなりインピーダンスが高い状態となるので、マッチングが大きくずれた状態になる。従って、例えば信号送信時には、各ループアンテナ10a,10bには、共通の信号線8を介して無線回路部12から同一の高周波信号が入力されるが、マッチングがとれていない第2ループアンテナ10bからは電波が放射されず、マッチングがとれている第1ループアンテナ10aからのみ電波が放射される。
また、例えば、無線信号の送受信に用いるアンテナを第1ループアンテナ10aから第2ループアンテナ10bに切り替えるには、制御部13は、第1整合回路部11aと第2整合回路部11bに送信する制御信号を変更し、ダイオード15bにのみ順方向のバイアス電圧が印加されるようにすればよい。このように制御信号を送信することにより、各整合回路部11a,11bに、当該制御信号に応じて各ループアンテナ10a,10bの接地状態を変更させ、第1ループアンテナ10aのマッチングをずらし、第2ループアンテナ10bのマッチングをとることができる。従って、第1ループアンテナ10aが動作しないようにする一方で、第2ループアンテナ10bを確実に動作可能にすることができる。
以上説明したように、アンテナ装置1では、各ループアンテナ10a,10bの接地状態を変更し、整合状態を変更することができる。従って、無線信号の送信や受信に用いるループアンテナ10a,10bのマッチングをとり、且つ、他方のループアンテナ10b,10aのマッチングを大きくずらし、確実に一方のループアンテナのみで無線信号を送信又は受信することができるようにループアンテナ10a,10bを切り替え可能である。2つのループアンテナ10a,10bは、高価な高周波スイッチを用いずに共通の信号線8を介して無線回路部12に接続されているので、アンテナ装置1の製造コストを低減することができる。
なお、本実施形態において、制御部13と各接地線7との間を結ぶ制御線中に論理回路等を設け、制御部13が1本のみの制御線に送信する制御信号を変更すると、第1整合回路部11a及び第2整合回路部11bにそれぞれ異なる制御信号が入力されるようにしてもよい。このように、制御部13に接続される制御線を一系統にすることにより、制御部13の回路構成をより簡素化することができ、アンテナ装置1の製造コストをさらに低減することができる。
また、本実施形態において、2つのループアンテナを、互いのループ面が略垂直となるように、且つ、互いのループ面の交線方向に見て2つのループアンテナがL字型やT字型を成すように配置してもよい。このような2つのループアンテナの配置を採用することにより、それぞれのループアンテナにおいて発生等する磁束が他のループアンテナに干渉しづらくなるため、ループアンテナ同士が結合しにくくなる。従って、例えば一方のループアンテナを用いて無線信号の送信や受信を行う場合に、他方のループアンテナで電流が誘起されることによるノイズの発生等を防止することができ、さらに適正に無線信号の送受信を行うことができる。また、2つのループアンテナを、互いのループ面が略同一平面内に位置するように配置してもよい。この場合も、同様に、ループアンテナ同士を結合しにくくし、より適正に無線信号を送受信可能にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、ループアンテナは、矩形に限られず、他の形状であってもよい。また、アンテナ装置は、単にループアンテナによる水平偏波又は垂直偏波の電波を送受信可能に構成されていてもよく、上述とは異なるループアンテナの配置で、2つのループアンテナで互いに異なる指向性の電波を放射/受信可能に構成されていてもよい。その場合、2つのループアンテナを切り替えて用いることにより、空間ダイバーシチや指向性ダイバーシチ等を実現することができる。さらにまた、第1整合回路部や第2整合回路部の接地線には、上記のようなPINダイオードに替えて、同様に制御部からの制御信号によるバイアス電圧の有無に応じて高周波を通過させるような他の種類のダイオード等を挿入してもよい。
なお、アンテナ装置は、上述のように照明負荷のオン・オフを制御する照明制御システムのほか、送信機から送信された信号に応じて動作をオン・オフする空調システムや給湯システム、又は送信機から送信された所定の信号を受信して通報動作を行う防犯システムなど、他の用途に用いられる負荷制御システムにおいても用いることが可能である。すなわち、その負荷制御システムの動作を無線信号を送信することにより遠隔制御するために用いられるような送信機又はリモコン装置や、又はそのような無線信号を受信するスイッチ等の制御装置に、上述したアンテナ装置の構成を用いることにより、当該送信機、リモコン装置、又は制御装置等の製造コストを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置を用いた照明制御システムの一例を示す図。 上記照明制御システムのスイッチ及び照明装置の構成を示すブロック図。 上記照明制御システムの送信機の構成を示すブロック図。 上記照明制御システムに用いられるアンテナ装置の一例を示す分解斜視図。 上記アンテナ装置の回路構成を示す図。
符号の説明
1 アンテナ装置
2 回路基板
3a 第1導電性パターン
3b 第2導電性パターン
4a 第1アンテナエレメント
4b 第2アンテナエレメント
8 信号線
10a 第1ループアンテナ
10b 第2ループアンテナ
11a 第1整合回路
11b 第2整合回路
12 無線回路部
13 制御部

Claims (1)

  1. 回路基板と、
    前記回路基板に形成された導電性パターンの一部と導電体で形成され前記導電性パターンに対応するように配置されたアンテナエレメントとをそれぞれ有する2つのループアンテナと、
    前記2つのループアンテナにそれぞれ対応するように設けられ、当該ループアンテナのマッチングを、静電容量値を変更することにより調整する2つの整合回路部と、
    前記2つのループアンテナのいずれか一方を用いて無線信号を送信及び/又は受信する無線回路部と、
    前記無線回路部の動作を制御する制御部とを備えたアンテナ装置において、
    前記2つのループアンテナは、それぞれ前記無線回路部に共通の信号線を介して接続されており、
    前記2つの整合回路部は、それぞれコンデンサ及びダイオードで構成され、
    前記コンデンサは、前記ループアンテナの共振周波数が所望する周波数となるように、その静電容量値が選択され、
    前記ダイオードは前記ループアンテナからグランドパターンに向けて順方向となる向きに配置され、
    前記制御部は、前記2つの整合回路部のうち、使用する側のループアンテナに対応する整合回路部のダイオードにのみ順方向のバイアス電圧が印加されるように、所定の制御信号を送信し、該使用する側のループアンテナを接地状態とすることにより、前記無線回路部が無線信号の送信及び/又は受信に用いるループアンテナを切り替え可能に構成されていることを特徴とするアンテナ装置。
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