JP4913510B2 - シミュレーション方法、繊維配向制御方法、及び繊維配向制御装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、抄紙機1は、抄紙原料が供給されるヘッドボックス41が設けられており、ヘッドボックス41の抄紙原料の流れ方向下流側には、抄紙原料がワイヤー表面に供給された後に脱水されるワイヤーパート44が構成されている。ジェットがワイヤーに最初に着地する面を紙のワイヤー面、その反対側の面を紙のフェルト面と呼ぶ。ワイヤーパート44の下流側には、抄紙原料をフェルトと共にプレスロールでプレスされ搾水されるプレスパート45が設けられており、更に下流側には製造された紙を乾燥させるためのドライパート50が構成されている。このドライパート50は、予熱が付与されるプレドライヤー51と、プレドライヤー51に引き続き乾燥を促進させるアフタードライヤー52とから構成されている。ドライパート50の更に下流側には、ドライパート50で乾燥されて紙となった抄紙原料を圧潰するためのカレンダーパート55が設けられており、カレンダーパート55の更に下流側には、紙を巻き取るリールパート53が構成されている。
図1は、長網抄紙機の例を示しているが、本発明は抄紙機の形態(ギャップフォーマ、オントップフォーマなど)に関わらず適用される。
全層の繊維配向角を計測する場合には、紙の一方の面に対向させて光源を、他方の面に対向させて検出器をそれぞれ配置する。
そして、数式モデルを用いて得られた制御演算結果を基に、スライスボルト操作部81、エッジフローバルブ操作部82、サイドブリードバルブ操作部83、及びその他操作部84、85を操作してスライスリップ開度やエッジフローバルブ開度などを変更して、実繊維配向角プロファイルが理想繊維配向角プロファイルに収束するように制御される。
作成された実繊維配向角プロファイルは、制御部72に接続されたCRTモニタなどの表示装置73に表示される。また、制御部72には予めこの抄紙機1で抄造する紙に適した理想繊維配向角プロファイルが登録されており、この理想繊維配向角プロファイルも表示装置73に表示されるようにしてある。或いは、これら実繊維配向角プロファイルも理想繊維配向角プロファイルも表示せず、制御部72においてこれら実繊維配向角プロファイルと理想繊維配向角プロファイルとの差を求めて作成された繊維配向角偏差プロファイルを表示装置73に表示させるようにしても良い。また、この表示装置73は中央制御室だけでなく、必要となる位置、例えばヘッドボックス41の近傍や繊維配向計測計71の近傍などに配設しても良い。
なお、一般的にはエッジフロー管21、23かブリード管31、33のいずれか一方のみが設置されている。
抄紙機1のヘッドボックス41に抄紙原料が供給され、スライスリップ15から抄紙原料が吐出される。吐出された抄紙原料は、ワイヤーパート44にて脱水された後、プレスパート45に搬送される。プレスパート45にて更に搾水された後、ドライパート50へと搬送される。ドライパート50は、プレドライヤー51とアフタードライヤー52とに分かれており、プレスパート45から送られた紙を乾燥する。乾燥された紙は、その後カレンダーパート55にて圧潰されたのち、リールパート53にて巻き取られる。
本実施形態では、繊維配向角プロファイルを表すために、次のように定義する。紙の幅方向にN個の区画に分割し、それぞれの区画の繊維配向角測定値をFOPV(i)とする。iは1〜Nの値をとる。Nは基本的にはスライスボルト16の本数であるが、実際には一つの区画に複数のスライスボルト16を含めて平均化を行う。
下記(1)式で繊維配向角偏差FODV(i)を定義する。制御の目標は、この繊維配向角偏差を0にすることにある。
FODV(i)=FOPV(i)−FOSV(i) ・・・ (1)
ここでは、MD方向に座標X、CD方向に座標Y、及び紙の厚さ方向に座標Zを定義する。座標Xは紙が流れる方向を正とし、座標YはB側からF側に向かう方向を正とする。このような座標系で、X方向の速度成分をU(m/s)、Y方向の速度成分をV(m/s)、Z方向の速度成分をW(m/s)とする。
FO(i)=arctan(V(i)/UR(i))×180/π ・・・(2)
ここで、V(i)はi番目領域のスライスリップ15出口におけるCD方向の速度成分(m/s)、UR(i)は同位置のMD方向の相対速度成分(m/s)である。相対速度とは、ワイヤー面配向角の場合はワイヤー面上の原料の速度とワイヤー走行速度との相対速度を、フェルト面配向角の場合はフェルト面における原料の速度とその直下の紙層との相対速度をいう。前記(2)式により、原料のMD方向及びCD方向の速度を求めることにより、繊維配向角を計算することができる。
dVEF(i)はi=1のときに最小値−KEF、i=L+1のときに0になり、その間直線的に変化する。一方、dVEB(i)はi=N−Lのときに0、i=Nのときに最大値KEBになり、その間直線的に変化する。すなわち、エッジフロー管21、23或いはブリード管31、33が設置されている側からL番目のスライスボルト16の位置までの流速成分を直線的に変えることができる。
dUR(i)=KU×dS(i) (i=1,・・・,N) ・・・(4)
ここで、dS(i)はμm単位で表したi番目領域のスライスリップ15の開度変化、KUはスライスリップ15の開度変化からU速度成分の変化を求めるプロセスゲインであり、正または負の値をとる。
図7(A)は、スライスリップ15の開度変化を模式的に示したものである。ここでは山型にスライスリップ15の開度を変化させている。図7(B)はスライスリップ15開度の変化と流体シミュレーションで求めたU相対速度の変化dUを表したものである。図7(C)は(5−2)、(5−3)式で計算したスライスリップ15開度の差分の移動平均、移動平均の移動平均、及び流体シミュレーションで求めたV速度成分の変化量dVを示したものである。
図7(B)、(C)に示すように、スライスリップ15開度の変化量と流体シミュレーションで求めたdU、及び(5−3)式で求めたスライスリップ15開度幅方向差分の移動平均の移動平均と流体シミュレーションで求めたdVの形はよく一致しており、スライスボルトモデルが有効であることが分かる。
i番目領域の繊維配向角は(2)式によって求めることができる。したがって、(2)式の微分dFO(i)を計算することによって、繊維配向角の変化を得ることができる。この繊維配向角の変化dFO(i)を下記(6)式に示す。
dV(i)=dVS(i)+dVEF(i)+dVEB(i) ・・・(7)
また、UR(i)、V(i)はそれぞれU速度成分、V速度成分の現在値(m/s)である。U速度成分の現在値UR(i)は、(4)式を積分することによって下記(8)式で計算することができる。
UR(i)=KU×S(i)+U0 (i=1,・・・,N) ・・・(8)
U0(i)=(R−A)×WSPD (i=1,・・・,N) ・・(9)
Rはワイヤー面紙層での原料のU速度成分とワイヤー走行速度の比であるJ/W比、Aは1.00に近いある値、WSPDはワイヤー走行速度である。
V(i)=tan(FOPV(i)×π/180)×UR(i) ・・・(10)
UR(i)はU相対速度成分の現在値である。
これに対して、図7及び(5−1)〜(5−4)式から明らかなように、スライスボルト16を操作したときには繊維配向角プロファイルの平均値はほとんど変化しない。しかし、繊維配向角プロファイルの形状を局所的に変化させることができる。
位置iにおける繊維配向角偏差FODV(i)は(1)式で求められる。したがって、下記(12)式で示す繊維配向角偏差の自乗和Jを評価関数として採用する。
この(24)式で定義される操作変更量を、(12)式で定義される評価関数Jを最適化するためのスライスボルト16とエッジフローバルブ22、24又はサイドブリードバルブ32、34を操作端とする繊維配向角制御における操作変更量とする。
また、プロセスゲインなどは次のように設定した。
KU=−0.0003((m/s)/μm)
KV=0.0006((m/s)/μm)
KEF=0.0015((m/s)/%)
KEB=0.0019((m/s)/%)
εS=20(μm/°)
εE=0(%/°)
移動平均の範囲 r=1
シミュレーション回数=100回
スライスリップ15の幅方向の各点における繊維配向角の分布を表した繊維配向角測定値プロファイルの初期値の平均値は−1°である。図8(A)から、スライスボルト16のみの操作によって、繊維配向角測定値はその初期値の平均値と同じ値に収束することが分かる。また、図8(A)の結果が得られた際のスライスリップ15の幅方向の開度を表したものが図8(B)である。
εS=0(μm/°)
εE=0.01(%/°)
とした。また、エッジフローバルブ22、24の操作量の初期値として
EF=EB=60%
最終値として、
EF=54.1%、EB=61.3%となった。
εS=20(μm/°)
εE=0.01(%/°)
とした。また、エッジフローバルブ22、24の操作量の初期値として、
EF=EB=60%
最終値として、
EF=56.7%、EB=61.6%となった。
また、繊維配向角を制御するための各操作部の操作量は、制御演算部に繊維配向角測定値と繊維配向角制御目標値との差分を代入して定量的に求めることができるため、好適な制御をすることができる。また、この制御を継続的に行うことで、繊維配向角測定値を繊維配向角制御目標値に収束させることができる。
また、スライスボルトを制御してスライスリップの開度を局所的に調整することにより、繊維配向角を局所的に調整することが可能となり、目標値の値に近づけることができる。
したがって、エッジフローバルブ及び/或いはサイドブリードバルブの開度及びスライスリップの開度の両方を制御することで、繊維配向角の平均値を0°に近づけると共に、局所的に調整することで各点での繊維配向角を0°に近づけることもできるため、より高品質の紙を製造することができる。
本実施形態では、繊維配向計測計をリールパート直前に配設した場合の説明をしたが、設置位置はプレドライヤーとアフタードライヤーとの間でも構わない。また、要求される紙質によっては表裏面の繊維配向角の均一化を図る必要が無い場合などには、フェルト面或いはワイヤー面のいずれか一方の繊維配向角あるいは繊維配向角の全層平均値を測定するようにしても構わない。
本実施形態では、実繊維配向角プロファイルと理想繊維配向角プロファイルとの差分を0にする場合の説明をしたが、紙の表裏面の実繊維配向角プロファイルの差分を0にする制御に適用することもできる。
Claims (13)
- 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、
該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向に直交する速度成分は、端から所定の応答幅だけエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例して変化するとして設定し、
前記数式モデルから幅方向の繊維配向角プロファイルの変化を予測演算することを特徴とするシミュレーション方法。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段の操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、
該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例するとして設定し、
前記数式モデルから幅方向の繊維配向角プロファイルの変化を予測演算することを特徴とするシミュレーション方法。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段及びエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、
該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は、端から所定の応答幅に渡るエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例した変化分と、前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例した変化分との加算であるとして設定し、
前記数式モデルから幅方向の繊維配向角プロファイルの変化を予測演算することを特徴とするシミュレーション方法。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向に直交する速度成分は、端から所定の応答幅だけエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例して変化するとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なエッジフロー流量操作量と最適なサイドブリード流量操作量の少なくともいずれか一つを求めることを特徴とする繊維配向制御方法。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段の操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例するとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なスライスリップ開度操作量を求めることを特徴とする繊維配向制御方法。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段及びエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は、端から所定の応答幅に渡るエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例した変化分と、前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例した変化分との加算であるとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なスライスリップ開度操作量及び最適なエッジフロー流量操作量と最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求めることを特徴とする繊維配向制御方法。 - 前記最適なスライスリップ開度操作量及び前記最適なエッジフロー流量操作量と前記最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求めるための前記評価関数として、制御偏差の自乗和を用いることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の繊維配向制御方法。
- 前記最適なスライスリップ開度操作量及び前記最適なエッジフロー流量操作量と前記最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求める手段として、前記評価関数に関する最急降下法を用いることを特徴とする請求項7に記載の繊維配向制御方法。
- 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向に直交する速度成分は、端から所定の応答幅だけエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例して変化するとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なエッジフロー流量操作量と最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求め、
該最適なエッジフロー流量操作量と該最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つに基づいて前記エッジフロー流量調整手段と前記サイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つが調節されることを特徴とする繊維配向制御装置。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段の操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例するとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なスライスリップ開度操作量を求め、
該最適なスライスリップ開度操作量に基づいて前記スライスリップ開度調整手段が調節されることを特徴とする繊維配向制御装置。 - 抄紙原料をワイヤー上に供給する際に、ヘッドボックスにおけるスライスリップ開度調整手段及びエッジフロー流量調整手段とサイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つの操作によるスライスリップ出口の原料速度成分の変化を数式モデルに表し、該数式モデルを、前記抄紙原料の流れ方向の速度成分の変化はスライスリップの開度変化に比例し、前記流れ方向に直交する速度成分の変化は、端から所定の応答幅に渡るエッジフロー流量とサイドブリード流量との少なくともいずれか一つの変化に比例した変化分と、前記スライスリップの開度変化の幅方向差分の平均的な値に比例した変化分との加算であるとして設定し、
前記数式モデルによる幅方向の繊維配向角プロファイルの変化の予測演算手段を用いて計算された評価関数に基づき、最適なスライスリップ開度操作量及び最適なエッジフロー流量操作量と最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求め、
該最適なスライスリップ開度操作量及び該最適なエッジフロー流量操作量と該最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つに基づいて、前記スライスリップ開度調整手段及び前記エッジフロー流量調整手段と前記サイドブリード流量調整手段との少なくともいずれか一つが調節されることを特徴とする繊維配向制御装置。 - 前記最適なスライスリップ開度操作量及び前記最適なエッジフロー流量操作量と前記最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求めるための前記評価関数として、制御偏差の自乗和を用いることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の繊維配向制御装置。
- 前記最適なスライスリップ開度操作量及び前記最適なエッジフロー流量操作量と前記最適なサイドブリード流量操作量との少なくともいずれか一つを求める手段として、前記評価関数に関する最急降下法を用いることを特徴とする請求項12に記載の繊維配向制御装置。
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