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JP4984966B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートバックが該シートバックに連結されたリクライニング装置によって背凭れ角度の調整移動が可能に構成された車両用シートに関する。
従来より、車両用シートには、シートバックの背凭れ角度の調整操作をアシストするために、シートバックを常時起こし上げの回動方向に附勢するバネ部材が配備されている。これにより、シートバックは、リクライニング装置のロックを解除する操作に伴って、バネ部材の附勢によって自然と起こし上げられるようになっている。
ここで、下記特許文献1には、このようなバネ部材の附勢力によって起こし上げられていく可動体の動きに弾みが付き過ぎないように減速させる技術が開示されている。この開示では、可動体となるシート全体が、バネ部材の附勢力によってフロアから起こし上げられて格納されるようになっている。そして、このシートとフロアとを連結するヒンジ構造部には、シートが起こし上げられていく動きに弾みが付き過ぎないように減速するダンパー機構が設けられている。
特開2005−186642号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ダンパー機構のような複雑な構造部品を用いて可動体の動きを減速させるため、かかる構成が煩雑なものとなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックが附勢によって前起こし方向に回動していく動きに弾みが付き過ぎないように減速させる機構を簡素に構成することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックがこのシートバックに連結されたリクライニング装置によって背凭れ角度の調整移動が可能に構成された車両用シートである。この車両用シートは、シートバックを前起こしの回動方向に附勢する附勢部材と、附勢部材の附勢力によって前起こしの回動方向に回動するシートバックの動きを減速する減速機構と、を有する。この減速機構は、シートバックと一体的となって動くように設けられた可動体が、シートクッション等の固定体に対して摺動による摩擦抵抗力を付与することにより、シートバックの動きを減速する構成となっている。この可動体は、附勢部材の附勢力によってシートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用によって固定体に押し付けられ、その摺動時の摩擦抵抗力を増大させる構成となっている。可動体は、押圧部材と、腕振り部材と、を有する。押圧部材は、固定体に押し付けられることで摺動による摩擦抵抗力を付与する。腕振り部材は、シートバックに腕振り運動可能に設けられ、その腕振り運動により押圧部材を固定体に押し付けることのできるカム形状の外周面を有する。腕振り部材は、その腕振りの先端に錘を有し、シートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用を受けて腕振り運動するようになっている。
この第1の発明によれば、可動体は、附勢部材の附勢力によってシートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用を受けることにより、固定体に押し付けられる。これにより、可動体がその摺動による摩擦抵抗力を固定体に付与して、シートバックの前起こしされていく動きが減速される。詳しくは、シートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用により、先端に錘を有した腕振り部材が腕振り運動する。これにより、押圧部材が、腕振り部材のカム形状に形成された外周面に押圧されて固定体に押し付けられる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、リクライニング装置は、円盤形状の第1及び第2の連結部材と、環状の外周挟持部材と、を有する。第1の連結部材は、シートバックと一体的に連結されている。そして、第2の連結部材は、第1の連結部材と円盤面を対向させるかたちで設けられ、シートクッション等の固定側部材と一体的に連結されている。外周挟持部材は、両連結部材の外周縁を囲うかたちで設けられ、この両連結部材の互いの相対回動を許容した状態でこれらを板厚方向に挟持する。この外周挟持部材は、シートクッション等の固定側部材と一体的に連結される第2の連結部材と円周方向に一体的に結合されている。そして、固定体は、外周挟持部材の外周縁に沿ってこれと円周方向に一体的に組み付けられる環状部材として構成されている。
この第2の発明によれば、固定体は、リクライニング装置の構成部品である環状の外周挟持部材の外周縁に沿ってこれと一体的な状態として配設される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、シートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用を利用して、シートバックの動きに摺動摩擦による抵抗力を付与する構成としたことにより、シートバックの動きに弾みが付き過ぎないように減速させる機構を簡素に構成することができる。
更に、第2の発明によれば、固定体をリクライニング装置の構成部品である環状の外周挟持部材の外周縁に沿って配設したことにより、可動体を摺動させるための摺動面を合理的かつコンパクトに設定することができる
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図7を用いて説明する。
ここで、図1には、本実施例の車両用シート1の概略構成が斜視図によって示されている。この車両用シート1は、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受け部となるヘッドレスト4と、を有する。ここで、シートバック2は、その幅方向の両サイド下部に設けられたリクライニング装置10,10によって、シートクッション3に連結されている。
これらリクライニング装置10,10は、常時は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態とされて保持されている。そして、各リクライニング装置10,10は、シートクッション3の図示右サイドの下部位置にある操作レバーLを引き上げる操作を行うことにより、上記のロック状態が解除操作されるようになっている。ここで、各リクライニング装置10,10は、ロッドRによって互いのロック解除の操作部品が連結されており、そのロック・解除の切換え作動が左右で同期して行われるようになっている。したがって、操作レバーLを引き上げる操作を行うことにより、各リクライニング装置10,10のロック状態が一斉に解除されるため、シートバック2の背凭れ角度の固定状態を解くことができる。これにより、シートバック2の背凭れ角度の調整移動が行えるようになる。
ここで、シートバック2とシートクッション3との間には、捩りバネSs(図3参照)が掛着されている。この捩りバネSsは、詳細は後述するが、常時はシートバック2を前に起こす回動方向(図1の矢印方向)に附勢している。したがって、例えば、シートバック2が同図の仮想線で示される後傾した姿勢位置に保持されている状態で、操作レバーLを引き上げる操作を行うことにより、シートバック2は、上記の附勢によってこの位置から自然と前起こしされていく。
このとき、後傾位置から前起こしされていくシートバック2は、通常であれば、その運動時の重心移動に伴って、その起こし上げられていく動きに弾みが付いて次第に回動速度が高くなっていく。しかし、本実施例の構成では、このシートバック2が起こし上げられていく動きに弾みが付き過ぎないように減速することのできる減速機構が配備されている。
以下、この減速機構の構成について詳しく説明していく。
ここで、図2には、図1のII-II線断面図として、車両用シート1の内部構造が示されている。そして、図3には、図2のIII-III線断面図として、リクライニング装置10によるシートバック2とシートクッション3との連結構造が示されている。
これらの図に示されるように、シートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2fが、リクライニング装置10によって、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fに連結されている。これにより、シートバック2は、リクライニング装置10のロック状態が解除されることにより、リクライニング装置10の中心部のまわりにシートクッション3に対して回動運動させられるようになっている。なお、リクライニング装置10の具体的な構成については、後に詳しく説明する。
ここで、図2に示されるように、シートバック2のシートクッション3に対する図示時計回り方向への回動運動(後傾運動)は、バックフレーム2fに一体的に設けられたL字フレーム2Lが、クッションフレーム3fの図示右上側の端部に形成された係止部3jと当接することによって規制されるようになっている。そして、シートバック2のシートクッション3に対する図示反時計回り方向への回動運動(前傾運動)は、上記のL字フレーム2Lが、クッションフレーム3fの図示左上側の端部に形成された係止部3kと当接することによって規制されるようになっている。すなわち、シートバック2のシートクッション3に対する相対的な回動運動は、このL字フレーム2Lが当接する係止部3jと係止部3kとの間の領域内において可能とされている。
ここで、図3に示されるように、上記バックフレーム2fに一体的に固定されたL字フレーム2Lと、クッションフレーム3fに一体的に設けられたL字フレーム3Lとの間には、捩りバネSsが掛着されている。この捩りバネSsは、予め捩り込まれた状態で設けられており、その中心側の端部がL字フレーム3Lに掛着されており、外周側の端部がL字フレーム2Lに掛着されている。これにより、図2に示されるように、シートバック2が、シートクッション3に対して前起こしされる回動方向に附勢されている。
そして、バックフレーム2fには、減速機構を構成するアーム状の押圧部材20や腕振り部材30が配設されている。
前者の押圧部材20は、そのアーム状の根元側の端部が、連結軸23によってバックフレーム2fに回動可能に軸支されている。この押圧部材20は、図3に示されるように、L字フレーム2Lとバックフレーム2fとの板面の間に挟み込まれるかたちで配設されている。そして、図2に戻って、この押圧部材20の先端側の端部には、クッションフレーム3fと一体的に設けられた環状の固定側リング40の外周面に当て交われる摺動部21が形成されている。この摺動部21は、固定側リング40の外周面との接触により、シートバック2が回動する動きに対して摺動による摩擦抵抗力を付与することのできる構成となっている。
この固定側リング40は、リクライニング装置10の構成部品である外周リング15と一体的に溶着されており、これによってクッションフレーム3fと一体的な構成とされている。詳しくは、固定側リング40は、外周リング15の外周面部15cを取り囲むようにして、外周面部15cの外周縁に沿って嵌め込まれて配設されている。ここで、固定側リング40が本発明の固定体に相当する。
そして、後者の腕振り部材30は、図3に示されるように、図示下端側となる先端側の端部に錘31が取り付けられたアーム部と、カム形状の外周面を有したカム部32と、を有する。これらは、連結軸33によって互いに一体的に連結されていると共に、バックフレーム2fに対して回動可能に軸支されている。そして、カム部32は、そのカム形状の外周面が押圧部材20の背面部22に当て交われた状態で配設されている。
上記構成の腕振り部材30は、図2に示されるように、そのアーム部の先端に錘31が取り付けられていることにより、シートバック2が起こし上げられていく動きに弾みが付こうとすると、その慣性力の作用を受けて腕振り運動(回動運動)する。すなわち、腕振り部材30は、シートバック2が起こし上げられていく動きに弾みが付こうとすると、錘31の付いたアーム部が、連結軸33を中心に図示反時計回り方向に回動する。これにより、カム部32も一体的となって図示反時計回り方向に回動し、そのカム形状の外周面の膨らんだ部分によって押圧部材20の背面部22を押圧する。そして、押圧部材20は、その背面部22が押圧されることにより、摺動部21が固定側リング40の外周面に押し付けられた状態となる。
この摺動部21が固定側リング40の外周面に押し付けられる力は、シートバック2の動きに弾みが付こうとするときほど大きくなる。したがって、このようなときには、シートバック2が回動する動きに対して大きな摺動摩擦による抵抗力が付与される。これにより、シートバック2の回動する動きが減速されるため、その動きに弾みが付き過ぎないように抑制される。
次に、図3〜図7を用いてリクライニング装置10,10の構成について説明する。なお、各リクライニング装置10,10は、互いに対称の構成となっているが、実質的な構成は同じとなっている。したがって、以下の説明では、図3〜図7に示されている一方側の構成についてのみ説明する。
ここで、図4には、リクライニング装置10の分解斜視図が示されている。なお、図4に示されているリクライニング装置10は、図3に示されているリクライニング装置10とはその組み付けの配置が左右で逆向きに示されている。同図に示されるように、リクライニング装置10は、概略円盤形状のラチェット11及びガイド12と、これらの円盤面の間に挟まれて配置される押引部材13及びポール14,14と、上記のラチェット11及びガイド12を挟持する外周リング15と、がひとつに組み付けられて構成されている。なお、リクライニング装置10の組み付け状態は、図5に示されている。ここで、ラチェット11が本発明の第1の連結部材に相当し、ガイド12が本発明の第2の連結部材に相当し、外周リング15が本発明の外周挟持部材に相当する。
以下、上記各部品の構成について詳しく説明する。
先ず、ラチェット11の構成について説明する。すなわち、図4に示されるように、ラチェット11は、概略円盤形状に形成されている。
このラチェット11は、その円盤形状の外周縁部位が板圧方向(軸方向)への半抜き加工によって円筒状に突出した形状に形成されている。そして、この円筒状に突出した部位の内周面には、内歯11gが形成されている。これにより、ラチェット11の外周縁部位が、円筒状に突出した内歯車として形成されている。そして、ラチェット11の円盤形状の中心部には、板厚方向に貫通した貫通孔11hが形成されている。
このラチェット11は、図3に示されるように、その外盤面をシートバック2の骨格を成すバックフレーム2fの板面と接合させることにより、シートバック2と一体的に連結されている。ここで、図4に示されるように、ラチェット11の外盤面には、その円周方向の複数箇所にダボ11a・・やDダボ11bが突出形成されている。このDダボ11bは、その突出形状の一部が断面D字状に切り欠かれた形状に形成されており、円筒形状に突出したダボ11a・・とは形状が区別されるようになっている。一方、図3に示されるように、バックフレーム2fには、これらダボ11a・・やDダボ11bを嵌合させることのできるダボ孔2a・・やDダボ孔2bが貫通形成されている。したがって、これらダボ11a・・やDダボ11bを、バックフレーム2fに形成されたダボ孔2a・・やDダボ孔2bに嵌合させた状態で両板面を溶着して接合することにより、ラチェット11とバックフレーム2fとが強固に一体的に連結されている。
なお、バックフレーム2fには、ラチェット11に形成された貫通孔11hと同芯上の位置に貫通孔2cが形成されている。
次に、図4に戻って、ガイド12の構成について説明する。このガイド12は、ラチェット11よりもひとまわり大きな外径を有した概略円盤形状に形成されている。
このガイド12は、ラチェット11と同じように、その円盤形状の外周縁部位が、板厚方向(軸方向)への半抜き加工によって円筒状に突出した形状に形成されている。このガイド12は、図3に示されるように、ラチェット11と互いの内盤面を重ね合わせるかたちで組み付けられることにより、その円筒状に突出した外周縁部位の内部に、ラチェット11の円筒状に突出した外周縁部位を囲い込んだ状態として組み付けられるようになっている。これにより、ガイド12は、その円筒状に突出した外周縁部位の内周面12nによって、ラチェット11の径方向への相対移動を規制した状態として保持できるようになっている。そして、図4に戻って、ガイド12の円盤形状の中心部には、板厚方向に貫通した貫通孔12hが形成されている。
このガイド12は、図3に示されるように、その外盤面をシートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fの板面と接合させることにより、シートクッション3と一体的に連結されている。ここで、図4に示されるように、ガイド12の外盤面には、その円周方向の複数箇所にダボ12a・・やDダボ12bが突出形成されている。このDダボ12bは、その突出形状の一部が断面D字状に切り欠かれた形状に形成されており、円筒形状に突出したダボ12a・・とは形状が区別されるようになっている。一方、図3に示されるように、クッションフレーム3fには、これらダボ12a・・やDダボ12bを嵌合させることのできるダボ孔3a・・やDダボ孔3bが貫通形成されている。したがって、これらダボ12a・・やDダボ12bを、クッションフレーム3fに形成されたダボ孔3a・・やDダボ孔3bに嵌合させた状態で両板面を溶着して接合することにより、ガイド12とクッションフレーム3fとが強固に一体的に連結されている。
なお、クッションフレーム3fには、ガイド12に形成された貫通孔12hと同芯上の位置に貫通孔3cが形成されている。
そして、図4に戻って、ガイド12の内盤面には、板厚方向(軸方向)への半抜き加工によって“十”符号状に窪んだ溝部12dが形成されている。そして、この溝部12dの内部には、押引部材13やポール14,14がスライド移動可能に収納されている。
ここで、図6には、ガイド12の溝部12d内に押引部材13やポール14,14が収納配置された状態が示されている。同図に示されるように、溝部12dの図示上側と下側の窪み領域には、ポール14,14がそれぞれ収納配置されている。そして、溝部12dの中央部には、図示右側と左側の窪み領域に跨るかたちで押引部材13が収納配置されている。これにより、図示上側に収納配置されたポール14が、その両サイドに突出形成されているガイド部12g,12gに当て交われた状態とされている。そして、図示下側に収納配置されたポール14が、その両サイドに突出形成されているガイド部12g,12gに当て交われた状態とされている。そして、同じように、押引部材13は、その左右の端部が、それらの上下サイドに突出形成されているガイド部12g,12gやガイド部12g,12gに当て交われた状態とされている。
ここで、図示上側と下側の左右のガイド部12g,12g及びガイド部12g,12g間の各幅寸法(左右間寸法)は、各ポール14,14の幅寸法よりも僅かに大きい程度でほぼ同じ大きさに設定されている。そして、図示右側と左側の上下のガイド部12g,12g及びガイド部12g,12g間の各幅寸法(上下間寸法)は、押引部材13の上下の幅寸法よりも僅かに大きい程度でほぼ同じ大きさに設定されている。
これにより、各ポール14,14は、図7に示されるように、それらの両サイドに当て交われたガイド部12g,12g或いはガイド部12g,12gに案内されながら、溝部12dの形状内部を半径方向の内外方(図示上下方向)にのみスライド移動させられるようになっている。また、押引部材13は、その左右の端部に当て交われたガイド部12g,12g或いはガイド部12g,12gに案内されながら、溝部12dの形状内部を図示左右方向(半径方向)にのみスライド移動させられるようになっている。
次に、図4に戻って、ポール14,14の構成について説明する。
これらポール14,14は、平板形状に形成されている。そして、各ポール14,14の外周面部には、ラチェット11に形成された内歯11gと噛合可能な外歯14g,14gがそれぞれ形成されている。そして、各ポール14,14は、それらの内周面部が肉抜きされた形状に形成されている。そして、この肉抜きされた空間内部には、押引部材13によって引き操作される掛部14k,14kがそれぞれ突出形成されている。そして、この肉抜き形状によって、各ポール14,14の内周面部の両側部には、押引部材13によって押し操作される脚部14b,14b及び脚部14b,14bがそれぞれ形成されている。
次に、押引部材13の構成について説明する。
この押引部材13は、平板形状に形成されている。そして、押引部材13の図示上側と下側の中央部位には、各ポール14,14に形成された掛部14k,14kを引掛けることのできるフック形状の引き部13q,13qが形成されている。これら引き部13q,13qは、図6及び図7に示されるように、押引部材13が図6のスライド位置から図7のスライド位置に向けて移動操作されることにより、各ポール14,14に形成された掛部14k,14kを引掛けてこれらを半径方向の内方にそれぞれ引き寄せる。これにより、各ポール14,14をラチェット11の内歯11gとの噛合状態から外すことができる。
そして、図4に戻って、押引部材13の上記引き部13q,13qが形成された各部位の両サイドには、各ポール14,14の脚部14b,14b及び脚部14b,14bをそれぞれ引き込むことのできる窪み部13d,13d及び窪み部13d,13dが形成されている。これら窪み部13d,13d及び窪み部13d,13dは、図7に示されるように、各ポール14,14が引き部13q,13qによって半径方向の内方にそれぞれ引き寄せられた際に、各ポール14,14の脚部14b,14b及び脚部14b,14bを引き込んで、それらのスライド移動を許容するようになっている。
そして、図4に戻って、上記窪み部13d,13d及び窪み部13d,13dの図示両左肩側の部位には、それらの窪み形状からの立ち上がり形状によって、各ポール14,14の脚部14b,14b及び脚部14b,14bをそれぞれ半径方向の外方に押し操作することのできる押し部13p,13p及び押し部13p,13pがそれぞれ形成されている。これら押し部13p,13p及び押し部13p,13pは、図7に示されるように、各ポール14,14の脚部14b,14b及び脚部14b,14bが各窪み部13d,13d及び窪み部13d,13dの内部に引き込まれた状態から、押引部材13が図6のスライド位置まで移動することにより、各ポール14,14の脚部14b,14b及び脚部14b,14bを押し上げて半径方向の外方に押し出すようになっている。これにより、各ポール14,14の外歯14g,14gがラチェット11の内歯11gにそれぞれ噛合された状態となって保持される。
そして、各ポール14,14がラチェット11の内歯11gと噛合することにより、ラチェット11のガイド12に対する相対回動が規制された状態となる。すなわち、ラチェット11の内歯11gに噛合状態となっている各ポール14,14は、ガイド12に対しては、溝部12dの内部に収納されていることでその周方向への移動が規制された状態とされている。これにより、各ポール14,14を介して、ラチェット11のガイド12に対する相対回動が規制された状態となっている。しかし、図7に示されるように、各ポール14,14がラチェット11との噛合状態から外されることにより、ラチェット11のガイド12に対する相対回動が許容された状態に切換えられる。
次に、図4に戻って、外周リング15について説明する。この外周リング15は、薄板状の中空円板部材が板圧方向(軸方向)への半抜き加工によって段差のある円筒形状に形成されている。
この外周リング15は、その内周縁側の部位面が、ラチェット11の外盤面の外周縁側の部位面に当て交われる挟持面部15bとして形成されている。そして、外周リング15の外周縁側の部位面は、図3に示されるように、ガイド12の外盤面の外周縁側の部位面に当て交われるようにカシメられる挟持面部15aとして形成されている。
したがって、この外周リング15を、ラチェット11とガイド12とを組付けた状態で、これらを挟み込むようにしてカシメ固定することにより、これらが板圧方向に離間移動しないように挟持された状態として保持される。そして、この外周リング15は、ガイド12に当て交われている挟持面部15aがガイド12に対して一体的に溶着されて固定されている。これにより、ガイド12及びこのガイド12と一体的に固定されている外周リング15に対して、ラチェット11が相対的に回動移動することのできる構成とされている。
そして、図3に示されるように、上記したラチェット11やガイド12の中心部に形成された貫通孔11h,12hの内部には、これらに貫通するかたちで操作軸17が挿通されている。この操作軸17は、図1において前述した操作レバーLと一体的に連結されており、操作レバーLを引き上げる操作に伴って軸回動操作されるようになっている。この操作軸17は、ロッドRと回動方向に一体的に連結されている。
そして、この操作軸17には、カム形状の外周面を有した操作カム18が挿通されており、互いに回動方向に一体的な状態に連結されている。この操作カム18は、図4に示されるように、押引部材13に貫通形成された貫通孔13h内に収納配置されている。そして、操作カム18は、操作軸17が回動操作されることにより、そのカム形状の外周面の膨らんだ押動部18aによって、押引部材13を貫通孔13hの内周面側からスライド移動操作するようになっている。
ここで、図4に戻って、操作カム18の軸部分の図示左側の端部には、角筒形状のバネ掛部18bが形成されている。このバネ掛部18bには、捩りバネ16の中心側の端部が掛着されるようになっている。そして、捩りバネ16の外周側の端部は、ガイド12に突出形成されたバネ掛部12kに掛着されるようになっている。したがって、操作カム18は、この捩りバネ16の掛着により、常時は、図6に示されるように図示反時計回り方向に回動附勢されて、各ポール14,14をラチェット11の内歯11gと噛合させた状態として保持されている。そして、操作カム18は、図7に示されるように、上記の附勢に抗して図示時計回り方向に回動操作されることにより、各ポール14,14をラチェット11との噛合状態から外すように操作する。そして、操作カム18は、その図示時計回り方向への回動操作が解除されることにより、その附勢によって再び図6に示される位置状態に戻される。
続いて、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図1の仮想線で示されるように、例えばシートバック2が後ろに倒し込まれている姿勢状態で、操作レバーLの引き上げ操作を行うと、シートバック2はその背凭れ角度の固定状態が解かれて、附勢によって前に起こし上げられていく。
このとき、シートバック2は、通常であれば、その運動時の重心移動に伴って、その起こし上げられていく動きに弾みが付いて次第に回動速度が高くなっていく。しかし、本実施例の構成では、図2に示されるように、シートバック2が起こし上げられていく動きに弾みが付こうとすると、その慣性力の作用を受けて腕振り部材30が腕振り運動し、押圧部材20の摺動部21を固定側リング40の外周面に押し付けてこの外周面上を摺動させる。これにより、シートバック2が回動する動きに対して摺動による摩擦抵抗力が付与されて、シートバック2が起こし上げられていく動きに弾みが付き過ぎないように減速される。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、シートバック2の前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用を利用して、シートバック2の動きに摺動摩擦による抵抗力を付与する構成としたことにより、シートバック2の動きに弾みが付き過ぎないように減速させる機構を簡素に構成することができる。
更に、固定体である固定側リング40を、リクライニング装置10の構成部品である環状の外周リング15(外周挟持部材)の外周縁に沿って配設したことにより、押圧部材20(可動体)を摺動させるための摺動面を合理的かつコンパクトに設定することができる。
更に、先端に錘31を有した腕振り部材30の腕振り運動を利用して押圧部材20を固定側リング40に押し付ける構成として、減速機構を比較的簡単な構成によって具現化することができる。
続いて、実施例2の車両用シート1の構成について、図8を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1の車両用シート1と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相違する箇所について詳しく説明をする。
本実施例では、本発明の固定体に相当する固定側リング40の外周面の一部に、部分的に膨らんだ膨出部41が形成されている。これにより、押圧部材20の摺動部21が固定側リング40の外周面上を摺動する際の摩擦抵抗力を、この膨出部41の形成された部位において局所的に増大させられるようになっている。
この膨出部41は、同図に示されるように、シートバック2がその動きに弾みが付き易くなる起立した姿勢となるときに、押圧部材20の摺動部21がその外周面上を摺動するように配置形成されている。これにより、シートバック2が起こし上げられていく動きを効果的に減速させることができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、リクライニング装置は、シートバックとシートクッションとを連結するのではなく、シートバックとフロアとを連結するように設けられていてもよい。この場合には、固定体は、フロアと一体的な構成部材として設定されることとなる。
また、可動体は、シートバックが起こし上げられる慣性力の作用によって腕振り運動(回動運動)によって摺動による摩擦抵抗力を作用させる構成を示したが、直線運動等の他の運動によって摺動による摩擦抵抗力を作用させるようになっていてもよい。
また、リクライニング装置を構成する外周リング(外周挟持部材)の外周縁に沿って、固定体となる固定側リングが配設された構成を例示したが、他のシートクッション側の構成部材(フロア側の構成部材)に固定体を設定することも可能である。
また、可動体や固定体の材質については特に述べなかったが、これらは、適宜の摩擦係数を有した材質によって形成されていれば良く、その形質は特に限定されるものではない。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 図2のIII-III線断面図である。 リクライニング装置の分解斜視図である。 リクライニング装置の組み付け状態図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図6の状態からリクライニング装置のロックが解除された状態を表した断面図である。 実施例2の車両用シートの減速機構を表した構成図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2f バックフレーム
2L L字フレーム
2a ダボ孔
2b Dダボ孔
2c 貫通孔
3 シートクッション
3f クッションフレーム
3L L字フレーム
3a ダボ孔
3b Dダボ孔
3c 貫通孔
3k 係止部
3j 係止部
4 ヘッドレスト
10 リクライニング装置
11 ラチェット(第1の連結部材)
11g 内歯
11h 貫通孔
11a ダボ
11b Dダボ
12 ガイド(第2の連結部材)
12n 内周面
12g ガイド部
12h 貫通孔
12a ダボ
12b Dダボ
12d 溝部
12k バネ掛部
13 押引部材
13h 貫通孔
13p 押し部
13q 引き部
13d 窪み部
14 ポール
14g 外歯
14k 掛部
14b 脚部
15 外周リング(外周挟持部材)
15a 挟持面部
15b 挟持面部
15c 外周面部
16 捩りバネ
17 操作軸
18 操作カム
18a 押動部
18b バネ掛部
20 押圧部材
21 摺動部
22 背面部
23 連結軸
30 腕振り部材
31 錘
32 カム部
33 連結軸
40 固定側リング(固定体)
41 膨出部
L 操作レバー
Ss 捩りバネ
R ロッド

Claims (2)

  1. シートバックが該シートバックに連結されたリクライニング装置によって背凭れ角度の調整移動が可能に構成された車両用シートであって、
    前記シートバックを前起こしの回動方向に附勢する附勢部材と、
    該附勢部材の附勢力によって前起こしの回動方向に回動するシートバックの動きを減速する減速機構と、を有し、
    該減速機構は、前記シートバックと一体的となって動くように設けられた可動体がシートクッション等の固定体に対して摺動による摩擦抵抗力を付与することによりシートバックの動きを減速する構成となっており、
    前記可動体は、前記附勢部材の附勢力によってシートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用によって前記固定体に押し付けられて摺動時の摩擦抵抗力を増大させる構成となっており、前記可動体は、前記固定体に押し付けられることで摺動による摩擦抵抗力を付与する押圧部材と、前記シートバックに腕振り運動可能に設けられ、その腕振り運動により前記押圧部材を固定体に押し付けることのできるカム形状の外周面を有した腕振り部材と、を有し、該腕振り部材は、その腕振りの先端に錘を有し、前記シートバックの前起こしの回動方向の動きに弾みが付く際の慣性力の作用を受けて腕振り運動するようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記リクライニング装置は、
    前記シートバックと一体的に連結される円盤形状の第1の連結部材と、
    該第1の連結部材と円盤面を対向させるかたちで設けられ、前記シートクッション等の固定側部材と一体的に連結される円盤形状の第2の連結部材と、
    該両連結部材の外周縁を囲うかたちで設けられ、該両連結部材の互いの相対回動を許容した状態でこれらを板厚方向に挟持する環状の外周挟持部材と、を有し、
    該外周挟持部材は前記シートクッション等の固定側部材と一体的に連結される第2の連結部材と円周方向に一体的に結合されており、前記固定体は該外周挟持部材の外周縁に沿ってこれと円周方向に一体的に組み付けられる環状部材として構成されていることを特徴とする車両用シート。
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