JP4975137B2 - 有機el素子および表示装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施例1にかかる表示素子について、図1を用いて説明する。図1(a)及び(b)はボトムエミッション型のパッシブ表示素子の構造を示す断面図および平面図であり、透明基板と、透明基板上に形成された導電性透明電極と、該導電性透明電極上に積層された有機層として、電子輸送層と発光層とホール輸送層と、該有機層上に積層された対向電極と、これらを覆うように形成された保護層と、該保護層に接するように形成された放熱層とからなる。透明基板としては、発光層から放射された光を透過する材料であればよく、本実施例ではガラス基板を用いた。対向電極は、有機層に接する面の仕事関数を高め、素子へのホール注入効率を向上するために、高仕事関数材料であるPt膜を用いた。これにより、一般的に必要とされるホール注入層やバッファ層は不要となる。有機層は、電子輸送層、発光層、ホール輸送層からなり、特に限定はされず、公知の材料のいずれを使用しても、本発明の作用・効果が得られる。ホール輸送層は、発光層へのホールの移動を効率よく行うとともに、対向電極からの電子が発光層を超えて透明導電性電極側へ移動するのを抑制し、発光層における電子とホールとの再結合効率を高める役割を有するものである。ホール輸送層を構成する材料としては、特に限定されないが、たとえば1,1−ビス(4−ジ−pアミノフェニル)シクロヘキサン、ガルバゾールおよびその誘導体、トリフェニルアミンおよびその誘導体などを使用することができる。発光層は、特に限定されないが、ドーパントを含有したキノリノールアルミニウム錯体、DPViビフェニルなどを使用することができる。用途に応じて、赤、緑、青の発光体を積層して用いてもよく、また、表示装置などにおいては、赤、緑、青の発光体をマトリクス状に配置して用いても良い。電子輸送層としては、シロール誘導体、シクロペンタジエン誘導体等を使用できる。対向電極を形成する材料は特に制限はないが、透明でありながら電子注入効率の高い低仕事関数材料が好ましく、4.5乃至4.8eVの仕事関数を有するITO等を用いることができる。有機EL発光層への水分や、酸化性ガス等の浸入を防ぐ保護層としては、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、B、Al、Siからなる群から選ばれる元素の窒化物が好適である。熱抵抗を低減する点から薄いほうが好ましいが、水分や酸化性ガスなどの透過を抑えるために10nmから100nm程度が好ましく、30nmから50nmがより好ましい。保護層が上述の窒化物からなる場合、熱伝導率が高く、熱抵抗を低減できるため、保護層で放熱層を兼ねることもできるが、放熱をさらに効率よく行うために放熱層を設けてもよい。放熱層としては熱伝導率の高いアルミニウムや銅などが好ましい。
本発明の実施例2にかかる表示素子について、図2を用いて説明する。図2(a)及び(b)はトップエミッション型のパッシブ表示素子の構造を示す断面図および平面図であり、基板と、基板上に形成され導電性透明電極に対向する対向電極と、対向電極上に積層された有機層として、ホール輸送層と発光層と電子輸送層と、該有機層上に積層された導電性透明電極と、これらを覆うように形成された保護層と、該保護層に接するように形成された放熱層とからなる。トップエミッション型であるため、基板材料は特に限定されないが、放熱の観点から、金属、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などが好ましい。金属基板を用いる場合は、基板を対向電極と兼用しても良い。金属基板を兼ねる対向電極としてPtを用いた。実施例1に記載の方法と同様の方法でホール輸送層、発光層、電子輸送層を積層した。各層の材料としては公知のものを使用できるが、実施例1に示した材料が例示される。発光層は用途に応じて、赤、緑、青の発光体を単層または積層して用いてもよい。次に、実施例1に示す方法により、ITO膜を成膜し、導電性透明電極とした。ITO膜は、電子温度の低いXeプラズマによりスパッタ成膜されるため、下層の有機層や成膜されたITO膜にプラズマに起因するダメージは観測されず、低温で、高品質な成膜ができた。このようにして得られたトップエミッション型の有機EL素子を覆うように窒化ケイ素を、実施例1に示す方法で成膜し、放熱層を兼ねる絶縁性保護膜とした。該絶縁性保護膜の厚さは50nmとした。窒化ケイ素は熱伝導率が80W/(m・K)と高く、また、マイクロ波励起プラズマにより、緻密な薄膜が形成できたため、熱抵抗を十分に低減することでき、素子の温度上昇を抑制することができるため、保護層でありながら放熱層として十分に機能する。基板として金属を用いて、絶縁性保護層として窒化ケイ素を用いれば十分な放熱が得られるが、さらに、効率的に放熱を行うために、別途放熱層を用いても良い。トップエミッション型に使用される透明放熱層としては、熱伝導率が高く透明な材料であれば特に限定されないがITOなどが例示される。このようにして完成した有機EL素子の輝度半減寿命を計測したところ、従来3000時間であったものが9000時間となり、保護層の効果が確認された。
本発明の実施例3における表示装置について、図3を用いて説明する。図3(a)及び(b)はボトムエミッション型パッシブマトリクス有機EL表示装置の一部の画素を示す断面図と平面図であり、透明基板と、導電性透明電極と、導電性透明電極上に形成される有機層として、電子輸送層と発光層とホール輸送層と、該有機層上に形成される対向電極と、発光層を直接または間接に覆うように形成される保護層と、放熱層とからなる。実施例1に示すボトムエミッション型有機EL表示素子をマトリクス状に配置した構成となっているため、導電性透明電極と対向電極とで選択された素子が発光する。導電性透明電極と対向電極がマトリクス状にパターニングされ、素子が複数配置されている。保護膜としては、異なる対向電極同士の絶縁性の点から、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などが好ましく、本実施例では実施例1に記載の方法で形成した窒化ケイ素を用いた。実施例1に示す素子をマトリクス上に並べているため、簡便に表示装置を構成しながら、実施例1と同様の効果が得られ、緻密で薄い保護層により素子の輝度半減寿命が向上する。測定の結果、従来2000時間であった輝度半減寿命は6000時間となった。
本発明の実施例4における表示装置について、図4を用いて説明する。図4(a)及び(b)はトップエミッション型パッシブマトリクス有機EL表示装置の一部の画素を示す断面図および平面図である。基板と、導電性透明電極に対向する対向電極と、対向電極上に形成される有機層として、ホール輸送層と発光層と電子輸送層と、該有機層上に形成される導電性透明電極と、発光層を直接または間接に覆うように形成される保護層と、放熱層とからなり、実施例2に示すトップエミッション型有機EL表示素子をマトリクス状に配置した構成となっているため、導電性透明電極と対向電極とで選択された素子が発光する。基板上に配置された対向電極と導電性透明電極とで発光する素子を選択するため、基板は絶縁性であり、ガラスや石英基板、窒化ケイ素基板、窒化アルミニウム基板、窒化ホウ素基板などが好ましく、放熱の観点から熱伝導率の高い窒化ケイ素基板や窒化アルミニウム基板、窒化ホウ素基板などがより好ましく、本実施例においては実施例1に記載の方法で形成した窒化ケイ素を用いた。
本発明の実施例5における表示装置について、図5を用いて説明する。図5(a)及び(b)はボトムエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置の一部の画素を示す断面図および平面図である。基板と複数のゲート配線と、ゲート配線に交差する複数の信号線と、該ゲート配線と該信号線の交差部付近に設置されたスイッチング素子と、スイッチング素子に接続された導電性透明画素電極と、該透明画素電極上に形成された有機層として、電子輸送層と発光層とホール輸送層と、該透明画素電極と対向する様に該有機膜上に形成された対向電極と、少なくとも有機層を直接または間接に覆うように形成された保護層と、保護層に接するように形成された放熱層とからなる。有機層は、透明画素電極に近い側から電子輸送層、発光層、ホール輸送層が形成される。
図6(a)及び(b)に示す本発明の実施例6はTFT上に平坦化膜を形成した構成を備え、その後に有機EL素子が形成されている。このようにすることで、平坦面に有機EL素子を形成できるため、製造歩留まりが向上する。さらに、信号線層と異なる層に有機EL層が形成されるため、画素電極を信号配線上に拡張し配置でき、発光素子の面積を増加することが可能である。さらに、信号線を、画素電極とは異なる材料で形成できるため、導電性透明材料を用いる必要が無く、表示装置を大型にした際の配線抵抗を削減でき、表示階調を増加することができる。本実施例6のボトムエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置は次のように形成される。まず実施例5に記載の方法により、ゲート線、TFT素子、信号線を形成する。信号線は、実施例6に示すXeガスを用いたスパッタ法によりAlを300nm成膜しフォトリソグラフィ法によりパターニングすることで得た。次に、感光性透明樹脂をスピンコート法により塗布し、露光、現像をおこなったのち、150℃、30分の乾燥の乾燥を行い、平坦化膜とした。前記露光、現像工程により、平坦化膜にはTFTの画素側電極と有機EL素子とを接続する接続孔が設けられる。感光性透明樹脂としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、脂環式オレフィン樹脂などがあるが、水分の含有、放出が少なく、透明性に優れた、脂環式オレフィン樹脂が好ましく、本実施例においては脂環式オレフィン樹脂を用いた。次に実施例1に記載の方法により、ITO膜を成膜し、フォトリソグラフィ法によりパターニングし、導電性透明画素電極を得た。引き続き実施例1に示す方法により、電子輸送層、発光層、ホール輸送層を連続的に成膜し、同じく実施例1に示すXeプラズマを用いたスパッタ法によりPtを形成し対向電極とした。発光層は、赤、緑、青の発光をする材料を、任意に積層して用いても良く、それぞれを単層に形成してマトリクス上に配置しても良い。次に、実施例1に示す方法により、窒化ケイ素膜を50nm堆積し保護膜とした。窒化ケイ素膜は熱伝導率が高く、また十分薄く形成されているため、この状態でも放熱層を兼ねた保護層となるが、さらに効率よく放熱を行うため、実施例1に示すXeプラズマを用いたスパッタ法によりAlを堆積して放熱層とした。
本発明の実施例7における表示装置について、図7を用いて説明する。図7(a)及び(b)は本実施例のトップエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置の一部の画素を示す断面図および平面図である。基板と複数のゲート配線と、ゲート配線に交差する複数の信号線と、該ゲート配線と該信号線の交差部付近に設置されたスイッチング素子と、スイッチング素子に接続された対向電極と、該対向電極上に形成された有機層として、ホール輸送層と発光層と電子輸送層と、該対向電極と対向する様に該有機膜上に形成された導電性透明電極と、少なくとも有機層を直接または間接に覆うように形成された保護層と、保護層に接するように形成された放熱層とからなる。有機層は、透明画素電極に近い側からホール輸送層、発光層、電子輸送層が形成される。
図8(a)及び(b)に示された実施例8は、TFT上に平坦化膜を形成した構成を備え、その後に有機EL素子が形成されている。このようにすることで、平坦面に有機EL素子を形成できるため、製造歩留まりが向上する。さらに、信号線層と異なる層に有機EL層が形成されるため、画素電極を信号配線上に拡張し配置でき、発光素子の面積を増加することが可能である。さらに、信号線を、画素電極とは異なる材料で形成できるため、導電性透明材料を用いる必要が無く、表示装置を大型にした際の配線抵抗を削減でき、表示階調を増加することができる。本実施例8のトップエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置は次のように形成される。まず実施例7に記載の方法により、ゲート線、TFT素子、信号線を形成する。信号線は、実施例6に示すXeガスを用いたスパッタ法によりAlを300nm成膜しフォトリソグラフィ法によりパターニングすることで得た。次に、感光性透明樹脂をスピンコート法により塗布し、露光、現像をおこなったのち、150℃、30分の乾燥の乾燥を行い、平坦化膜とした。前記露光、現像工程により、平坦化膜にはTFTの画素側電極と有機EL素子とを接続する接続孔が設けられる。感光性透明樹脂としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、脂環式オレフィン樹脂などがあるが、水分の含有、放出が少なく、透明性に優れた、脂環式オレフィン樹脂が好ましく、本実施例においては脂環式オレフィン樹脂を用いた。次に実施例1に記載の方法により、Xeプラズマを用いたスパッタ法によりPtを成膜しリフトオフ法でパターニングして対向電極を得た。引き続き実施例1に示す方法により、ホール輸送層、発光層、電子輸送層を連続的に成膜し、同じく実施例1に示す方法により、ITO膜を成膜し、導電性透明画素電極を得た。発光層は、赤、緑、青の発光をする材料を、任意に積層して用いても良く、それぞれを単層に形成してマトリクス上に配置しても良い。次に、実施例1に示す方法により、窒化ケイ素膜を50nm堆積し保護膜とした。窒化ケイ素膜は熱伝導率が高く、また十分薄く形成されているため、この状態でも放熱層を兼ねた保護層となるが、さらに効率よく放熱を行うため、放熱層を別途設けても良い。トップエミッション型に使用される透明放熱層としては、熱伝導率が高く透明である材料であれば特に限定されないがITOなどが例示される。
本発明の実施例9における表示装置について、図9を用いて説明する。図9(a)及び(b)は本実施例のボトムエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置の一部の画素を示す断面図および平面図である。基板と複数のゲート配線と、ゲート配線に交差する複数の信号線と、該ゲート配線と該信号線の交差部付近に設置されたスイッチング素子と、スイッチング素子に接続された導電性透明画素電極と、該透明画素電極上に形成された有機層として、電子輸送層と発光層とホール輸送層と、該透明画素電極と対向する様に該有機膜上に形成された対向電極と、少なくとも有機層を直接または間接に覆うように形成された保護層と、保護層に接するように形成された放熱層とからなる。有機層は、透明画素電極に近い側から電子輸送層、発光層、ホール輸送層が形成される。
図10(a)及び(b)に示された実施例10はTFT上に平坦化膜を形成した構成を備え、その後に有機EL素子が形成されている。このようにすることで、平坦面に有機EL素子を形成できるため、製造歩留まりが向上する。さらに、信号線層と異なる層に有機EL層が形成されるため、画素電極を信号配線上に拡張し配置でき、発光素子の面積を増加することが可能である。さらに、信号線を、画素電極とは異なる材料で形成できるため、導電性透明材料を用いる必要が無く、表示装置を大型にした際の配線抵抗を削減でき、表示階調を増加することができる。本実施例10のボトムエミッション型アクティブマトリクス有機EL表示装置は次のように形成される。まず実施例9に記載の方法により、TFT素子、ゲート線、信号線を形成する。信号線は、実施例6に示すXeガスを用いたスパッタ法によりAlを300nm成膜しフォトリソグラフィ法によりパターニングすることで得た。次に、感光性透明樹脂をスピンコート法により塗布し、露光、現像をおこなったのち、150℃、30分の乾燥の乾燥を行い、平坦化膜とした。前記露光、現像工程により、平坦化膜にはTFTの画素側電極と有機EL素子とを接続する接続孔が設けられる。感光性透明樹脂としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、脂環式オレフィン樹脂などがあるが、水分の含有、放出が少なく、透明性に優れた、脂環式オレフィン樹脂が好ましく、本実施例においては脂環式オレフィン樹脂を用いた。次に実施例1に記載の方法により、ITO膜を成膜し、フォトリソグラフィ法によりパターニングし、導電性透明画素電極を得た。引き続き実施例1に示す方法により、電子輸送層、発光層、ホール輸送層を連続的に成膜し、同じく実施例1に示すXeプラズマを用いたスパッタ法によりPtを形成し対向電極とした。発光層は、赤、緑、青の発光をする材料を、任意に積層して用いても良く、それぞれを単層に形成してマトリクス上に配置しても良い。次に、実施例1に示す方法により、窒化ケイ素膜を50nm堆積し保護膜とした。
実施例9に示すボトムエミッション型アクティブマトリクス表示装置において、実施例7に示す方法と同様の方法で、対向電極と導電性透明電極、ホール輸送層と電子輸送層の形成順序をそれぞれ入れ替えることで、トップエミッション型アクティブマトリクス表示装置を得ることができる。
実施例10に示すボトムエミッション型アクティブマトリクス表示装置において、実施例8に示す方法と同様の方法で、対向電極と導電性透明電極、ホール輸送層と電子輸送層の形成順序をそれぞれ入れ替えることで、トップエミッション型アクティブマトリクス表示装置を得ることができる。
実施例13におけるTFTおよびそれを用いた表示素子の構造について図13を用いて説明する。図13(a)及び(b)は、本実施例におけるボトムエミッション型有機EL表示装置の断面図および平面図であり、基板と複数のゲート配線と、ゲート配線に交差する複数の信号線と、該ゲート配線と該信号線の交差部付近に設置されたスイッチング素子と、スイッチング素子に接続された導電性透明画素電極と、該透明画素電極上に形成された有機層として、電子輸送層と発光層とホール輸送層と、該透明画素電極と対向する様に該有機膜上に形成された対向電極と、少なくとも有機層を直接または間接に覆うように形成された保護層と、保護層に接するように形成された放熱層とからなる。有機層は、透明画素電極に近い側から電子輸送層、発光層、ホール輸送層が形成される。
実施例14における表示素子について、図14を用いて説明する。図14は本実施例の放熱層の一例を示す断面図であり、実施例1における表示素子の放熱層の例を示している。本実施例の放熱層は、表面にくし型のパターンを配置してなり、これにより、外部の層、例えば空気層と接触する面積を向上し放熱効率の向上を図るものである。このようにくし型の電極としたことにより、放熱効率が向上し、素子の輝度半減寿命が20%向上した。本実施例においてはくし型の構造としたが、外部の層との接触面積を増やせる構造であればよく、エンボス上の凹凸などでもよい。さらに、放熱層は、保護層と兼用しない場合、素子全面を覆う必要はなく、少なくとも発光領域を覆えばよい。隣り合う放熱層を接続して、ヒートシンクやペルチェ素子などの別の放熱手段を素子外部に設けても良い。
Claims (5)
- 透明導電性電極と、
該透明導電性電極に対向する対向電極と、
前記透明導電性電極と前記対向電極との間に設けられ、少なくとも発光層を有する有機層と、
少なくとも前記透明導電性電極と、前記対向電極と、前記有機層と、を覆い、保護層の機能と放熱層の機能とを有する単一層の部材と、を有し、
前記単一層の部材が、マイクロ波励起プラズマを用いた気相成長法により形成されており、
前記単一層の部材が、窒化ケイ素からなり、
前記単一層の部材の厚さが、100nm以下であり、
前記単一層の部材の表面に凹凸が設けられていることを特徴とする有機EL素子。 - 前記単一層の部材が、表面にくし型のパターンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子。
- 前記単一層の部材の厚さが、30nm以上50nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機EL素子。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の前記有機EL素子を複数有する表示装置。
- 前記単一層の部材が、前記複数の有機EL素子の発光領域のみに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
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