JP4953724B2 - 燃料電池および燃料電池システム - Google Patents
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Description
アノード:CH3OH+H2O→CO2+6H++6e-
カソード:O2+4H++4e-→2H2O
理論的に、メタノールは水と1:1モル(M)比で反応するため、メタノール1Mと水1Mとの混合液(すなわちメタノール濃度が約64質量%の混合液)を使用できるが、このように約64質量%の高濃度燃料を使用する場合、電解質として使われる固体高分子電解質膜での燃料のクロスオーバーによる発電性能の減少が大きいため、一般的に3〜10質量%の低濃度メタノールを使用する。このため、カソード側で生成する水を回収し、メタノールを3〜10質量%に希釈することが行われているが、一般的にはポンプ等の電力を必要とする補機を用いて生成水を回収し、燃料部への供給を行なっている。しかしながら、ポンプ等の補機を用いると、ポンプ等の補機を駆動するための駆動電力が必要になり、燃料電池が発電した電力を消費するため、燃料電池システムとしてのエネルギー利用効率が低下してしまう問題を抱えている。さらに、ポンプ等の補機自体の小型化が制限されることで、燃料電池システムの小型化が制限される問題を抱えている。
CH3OH+H2O→CO2↑+6H++6e-
の還元反応を起こし、電子とプロトンと二酸化炭素ガスとに分解される。
O2+4H++4e-→2H2O
の酸化反応を起こし、水を生成する。カソード触媒層3b上および多孔質構造体5内で凝縮した凝縮水は多孔質構造体5により吸水され、それ以外は液体水または水蒸気として外部へ排出される。多孔質構造体は本質的に毛管作用を有するため、本発明の燃料電池が多孔質構造体5を有することによって、該多孔質構造体5に吸水された水は、毛管作用により多孔質構造体5の内部に吸収され、カソード側からアノード側へ輸送される。輸送された水は液体燃料の希釈のために再利用される。これにより、高濃度の液体燃料が直接アノード側に供給されてしまうことによるクロスオーバーを効果的に防止し、発電特性に優れた燃料電池を得ることができる。
(電解質膜4)
電解質膜4としては、典型的には固体高分子電解質膜が用いられる。固体高分子電解質膜としては、燃料電池においてより高い発電特性が得られる点で、プロトン伝導率が1×10-5S/cm以上であるものが好ましい。具体的には、パーフルオロスルフォン酸ポリマや炭化水素系ポリマ等が好ましく用いられる。特に、プロトン伝導率が1×10-3S/cm以上の高分子電解質膜は好ましく用いられる。また、電解質膜4の膜厚は、抵抗を小さくしてより高い出力電圧が得られる点で、200μm以下が好ましく、燃料のクロスオーバーの抑止効果が高い点で、1μm以上が望ましい。
アノード触媒層3aおよびカソード触媒層3bは、典型的には、触媒と該触媒を担持した導電性粒子とイオン導電性バインダとから構成される。触媒としては、たとえばPt、Ru、Au、Ag、Rh、Pd、Os、Irなどの貴金属や、Ni、V、Ti、Co、Mo、Fe、Cu、Znなどの卑金属が例示され、単独もしくは2種類以上組み合わせて用いることができる。導電性粒子としては、たとえばアセチレンブラックやケッチェンブラック、ファーネスブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、フラーレンなどの炭素粒子を用いることができる。イオン導電性バインダとしては、たとえば電解質膜に用いられるものと同様の高分子電解質を用いることができる。
アノード導電層2aは、アノード触媒層3aと電子の授受を行なう機能を有し、カソード導電層2bは、カソード触媒層3bと電子の授受を行なう機能を有する。また、アノード導電層2aおよびカソード導電層2bは、電気的配線、すなわち取り出し電極としての機能をも有している。
多孔質構造体5は、単一または複数種類の多孔質材料から構成されることができ、カソード触媒層3bで発生した水をアノード触媒層3aへ供給し、さらに多孔質構造体5に供給された燃料をアノード触媒層3aへ供給することが可能となるような、多数の連通孔を有しており、毛管力により液体を吸い上げる機能を有している。
本発明はまた、燃料電池と燃料供給部とを少なくとも備え、燃料電池として上述したような燃料電池を用いた燃料電池システムに関する。図3は、本発明の好ましい例の燃料電池システムを模式的に示す概略図である。図3に示す燃料電池システム7は、図1および図2に示す構造の燃料電池と、燃料貯蔵部8と、燃料供給部9と、筐体10とから構成される。
<実施例1>
本実施例では、図1および図2に示す構造の燃料電池1を作製し、さらに、該燃料電池が組み込まれ図3に示す構造を有する燃料電池システム7を作製した。
Pt担持量32.5wt%、Ru担持量が16.9wt%のPtRu粒子とカーボン粒子とからなる触媒担持カーボン粒子(田中貴金属社製TEC66E50)と、20wt%のNafionのアルコール溶液(アルドリッチ社製)と、イソプロパノールと、アルミナボールとを、質量比0.5:1.5:1.6:100の割合でテフロン(登録商標)容器にいれ、撹拌脱機を用いて500rpmで50分間の混合を行なうことにより、アノード触媒ペーストを作製した。また、Pt担持量46.8wt%のPt粒子とカーボン粒子とからなる触媒担持カーボン粒子(田中貴金属社製TEC10E50E)を用いて、上記のアノード触媒ペーストと同様の方法で、カソード触媒ペーストを作製した。
多孔質構造体のアノード側とカソード側との中間部を切断し、アノード側とカソード側とが分断された形状の多孔質構造体を組み込んだこと以外は、実施例1と同様に燃料電池および燃料電池システムを作製した。
Claims (10)
- アノード導電層、アノード触媒層、電解質膜、カソード触媒層、カソード導電層がこの順に積層されてなる膜電極複合体と、前記アノード触媒層および前記カソード触媒層に接する多孔質構造体とを少なくとも備え、
前記多孔質構造体において、前記アノード触媒層に面する部位の毛管力が、前記カソード触媒層に面する部位の毛管力よりも大きくされてなる、燃料電池。 - 前記多孔質構造体が複数種類の多孔質材料からなり、前記アノード触媒層に面する部位を構成する多孔質材料の毛管力が、前記カソード触媒層に面する部位を構成する多孔質材料の毛管力よりも大きくされることにより、前記多孔質構造体において前記アノード触媒層に面する部位の毛管力が前記カソード触媒層に面する部位の毛管力よりも大きくされてなる、請求項1に記載の燃料電池。
- 前記多孔質構造体が単一の多孔質材料からなり、前記アノード触媒層に面する部位における前記多孔質材料の密度が前記カソード触媒層に面する部位における前記多孔質材料の密度よりも大きくされることにより、前記多孔質構造体において前記アノード触媒層に面する部位の毛管力が前記カソード触媒層に面する部位の毛管力よりも大きくされてなる、請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記多孔質構造体において、前記カソード触媒層に面する部位の多孔質材料の最大密度が前記アノード触媒層に面する部位の多孔質材料の最小密度よりも小さくされることにより、前記多孔質構造体において前記アノード触媒層に面する部位の毛管力が前記カソード触媒層に面する部位の毛管力よりも大きくされてなる、請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池。
- 前記多孔質構造体において、前記カソード触媒層に面する部位から前記アノード触媒層に面する部位に向かって連続的に毛管力が大きくなるように、前記多孔質構造体の毛管力に勾配が設けられてなる、請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
- 前記多孔質構造体、前記アノード導電層、前記アノード触媒層、前記電解質膜、前記カソード触媒層、前記カソード導電層、前記多孔質構造体がこの順に積層され、前記多孔質構造体は前記アノード触媒層および前記カソード触媒層とそれぞれ前記アノード導電層の貫通孔と前記カソード電極層の貫通孔を介して接している、請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池。
- 前記多孔質構造体が、前記カソード触媒層と対向する面に複数の突起を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池。
- 前記アノード触媒層、前記カソード触媒層、前記アノード導電層、前記カソード導電層からなる群から選択される少なくとも1つの部材が前記多孔質構造体と一体化されてなる、請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池。
- 前記アノード触媒層、前記カソード触媒層、前記アノード導電層、および前記カソード導電層が前記多孔質構造体と一体化されてなる、請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池。
- 燃料電池と燃料供給部とを少なくとも備え、
前記燃料電池は請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池であり、
前記燃料供給部は、前記燃料電池の前記多孔質構造体中の液体燃料の消費量と同等の量の液体燃料を供給するための機構を有する、燃料電池システム。
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