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JP4943930B2 - 立体回路部品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、立体回路部品の取付構造に関する。
従来、立体回路部品の取付構造として、一方の面に半導体チップが実装される素子用電極が設けられるとともに他方の面に端子用電極が設けられ、これら素子用電極と端子用電極とが導電性膜によって電気的に接続された板状基板をはんだ付けすることで回路基板に取り付けて、板状基板と回路基板とを電気的に接続させたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1では、板状基板に一方の面から他方の面に達するスルーホール電極を設け、このスルーホール電極に導電性膜を形成することで素子用電極と端子用電極との電気的接続を行うとともに、板状基板のスルーホール電極が形成された部位と回路基板上に形成された回路パターンとをはんだ付けすることで板状基板が回路基板に取り付けられている。こうして、各取付部位におけるはんだ量が不均一であったとしても、板状基板に一方の端部を浮き上がらせるような応力が生じてしまうのをなくし、導通不良を防止することができるようにしている。
特開2000−216440号公報
しかしながら、板状基板の線膨張率と回路基板の線膨張率は互いに異なるものであり、半導体チップの発熱によって板状基板および回路基板に熱が蓄積されると、板状基板と回路基板との線膨張率の相異によってはんだ部分に応力が生じ、当該応力によってはんだが破損してしまうおそれがある。すなわち、はんだ付けによる実装では、導通不良が生じてしまうおそれがある。
そこで、かかる問題を解決するために接触バネを有するソケットを用いて立体回路部品を取り付け、立体回路部品とソケットとを電気的に接続するものが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の板状基板を用いた場合、板状基板をソケットに取り付ける際に、接触バネを板状基板の側面部に接触させるとソケットの幅が広くなってしまい、上面部若しくは下面部に接触させるとソケットが厚くなってしまう。
このように、上記従来技術では、立体回路部品の取付構造の小型化が図りにくかった。
そこで、本発明は、導通不良を抑制することができるとともに、小型化を図ることのできる立体回路部品の取付構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、電子部品を電気的に接続する回路パターンが表面に形成されて電子部品が実装される立体回路部品と、前記立体回路部品を収納するフレーム部と前記立体回路部品を保持する接触バネ部とを有するソケットと、を備える立体回路部品の取付構造であって、前記立体回路部品は、当該立体回路部品の側部を傾斜面が形成されるように切り欠いた切欠凹部が設けられているとともに、当該切欠凹部の傾斜面には前記回路パターンの一部である端子部が設けられており、前記接触バネ部は、前記端子部に接触するとともに、前記切欠凹部の傾斜面を上方から押圧して前記立体回路部品を保持する第1の接触バネを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の立体回路部品の取付構造において、前記接触バネ部は、前記立体回路部品を保持する第2の接触バネを備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の立体回路部品の取付構造において、前記第2の接触バネと前記フレーム部とが一体に成形されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造において、前記立体回路部品の少なくとも一部に凹部が形成され、当該凹部内に前記回路パターンが形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造において、前記第1の接触バネは前記端子部に当接する屈曲部を備えるとともに、前記端子部はノッチ部を備えており、前記屈曲部を前記ノッチ部に2箇所で接触させたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造において、前記ソケットは、前記立体回路部品を支持する突起部を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造において、前記立体回路部品の下面部を放熱板に当接させていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の立体回路部品の取付構造において、前記ソケットの下部には、当該ソケットを保持する保持金具が設けられており、当該保持金具を介して前記立体回路部品の下面部を前記放熱板に当接させていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の立体回路部品の取付構造において、前記立体回路部品の下面部に突部を設けるとともに前記保持金具に挿通孔を設け、前記突部を前記挿通孔に挿通させたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の立体回路部品の取付構造において、前記保持金具は、前記放熱板への取付部を備えていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7に記載の立体回路部品の取付構造において、前記立体回路部品と前記放熱板とに互いに嵌合する凹凸部を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、立体回路部品の側部を切り欠いて切欠凹部を設けるとともに、当該切欠凹部の内面に回路パターンの一部である端子部を設け、当該端子部にソケットに設けられた第1の接触バネを当接させているため、ソケットの幅を狭くすることができ、以て、立体回路部品の取付構造の小型化を図ることができる。また、第1の接触バネが切欠凹部の内面を押圧して立体回路部品を保持しているため、第1の接触バネと端子部とが接触不良を起こしてしまうのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、第1の接触バネとは別に立体回路部品を保持する第2の接触バネを設けたため、より確実に立体回路部品を保持することができる上、第1の接触バネによる傾斜面の押圧力を低く設定しても立体回路部品を保持することができるようになる。その結果、第1の接触バネによる傾斜面の押圧で回路パターンが剥離してしまうのを抑制することができ、回路パターンの寿命を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、第2の接触バネとフレーム部とを一体に成形することで、製造工程の簡素化を図ることができるとともに部品点数の低減を図ることができ、コスト的に有利に製造することができる。
請求項4の発明によれば、立体回路部品の少なくとも一部に凹部を形成し、当該凹部内に回路パターンを形成することで、回路パターンが設けられた部位と第2の接触バネが押圧する部位とが重なってしまったとしても、当該第2の接触バネが直接回路パターンを押さえることがなくなるため、回路パターンが剥離してしまうのを抑制することができる。
請求項5の発明によれば、第1の接触バネに端子部に当接する屈曲部を設けるとともに端子部にノッチ部を設け、屈曲部をノッチ部に2箇所で接触させているため、第1の接触バネと端子部との相対移動をより抑制することができ、導通不良が生じてしまうのを抑制することができる。
請求項6の発明によれば、ソケットに立体回路部品を支持する突起部を設けることで、立体回路部品をより確実に支持することができる。その結果、ソケットと立体回路部品との相対移動をより抑制することができる。また、突起部によって立体回路部品の位置決めがなされるため、立体回路部品を所定位置に精度良く取り付けることができる。
請求項7の発明によれば、立体回路部品の下面部を放熱板に当接させることで、電子部品により発生した熱を放熱板から放熱させることができる。
請求項8の発明によれば、ソケットを保持する保持金具を備えることで、保持金具によってソケットが補強されて強度を高めることができるため、ソケットの薄型化を図ることができる。
請求項9の発明によれば、立体回路部品の下面部に突部を設けるとともに保持金具に挿通孔を設け、突部を挿通孔に挿通させることで、立体回路部品を放熱板に取り付ける際に、上方からだけでなく放熱板の面に沿わせて横方向からも取り付けることができるようになり、立体回路部品の放熱板への取り付け自由度を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、保持金具に、放熱板への取付部が設けられているため、立体回路部品の放熱板への取り付けの際に第1の接触バネと端子部とが接触不良を起こしてしまうのを抑制することができ、導通不良が生じることなく立体回路部品を放熱板に取り付けることができる。
請求項11の発明によれば、立体回路部品と放熱板とに互いに嵌合する凹凸部を設けることで、立体回路部品を取り付けやすくすることができる上、立体回路部品の位置決めがなされ、立体回路部品を所定位置に精度良く取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、電子部品としてLEDチップを用い、立体回路部品を放熱板に取り付ける構造について例示する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の斜視図、図2は、立体回路部品の取付構造の分解斜視図、図3は、立体回路部品の取付構造の平面図、図4は、図3のA−A断面図、図5は、図3のB−B断面図である。
本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造は、下面に正負の電極(図示せず)が形成された略直方体状のLEDチップ40と、当該LEDチップ40が実装される立体回路部品10と、立体回路部品10を収納するソケット20と、ソケット20を補強する保持金具50と、LEDチップ40から生じた熱を放出する放熱板30と、を備える。
立体回路部品10は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリフタルアミドなどの樹脂材料で形成されており、絶縁性を有している。なお、立体回路部品10は、絶縁性を有していればよく、樹脂製材料のほかに、アルミナ、窒化アルミ、炭化ケイ素などのセラミック材料を用いることも可能である。また、銅やアルミなどを所定形状に成形し、その上に絶縁材料を被覆したメタルコア基板などを用いることも可能である。
本実施形態では、立体回路部品10は、略直方体状の下段部11と、平面視で下段部11よりも一回り小さい長方形状をし、かつ側面視で略台形状をしている上段部12と、を備えた形状をしている。
すなわち、立体回路部品10は、略直方体状の下段部11の上面に下段部11の上面よりも一回り小さい底面を有する上段部12を載置した形状をしており、図3に示すように、下段部11の上面には略枠状の平坦面11aが形成されることとなる。そして、平坦面(立体回路部品10の表面)11aの短手方向(図3において上下方向)両側の長手方向(図3において左右方向)略中央部には、溝部(凹部)11c,11cがそれぞれ設けられている。また、下段部11は、図5に示すように、その下面の短手方向両端がテーパ状に面取りされている。
そして、上段部12の長手方向両側部には、傾斜面12b,12bがそれぞれ設けられており、これら傾斜面12b,12bには、短手方向に沿って略V字状の溝がそれぞれ形成されている。
すなわち、本実施形態では、立体回路部品10の長手方向両側部に、切欠凹部10bが設けられ、上段部12の傾斜面12bと下段部11の平坦面11aとで切欠凹部10bの内面が形成されている。
また、上段部12の上面部(立体回路部品10の表面)12a、傾斜面(立体回路部品10の表面)12bおよび側面部(立体回路部品10の表面)12gには、図2に示すように、一対の回路パターン12c,12cが形成されている。
本実施形態では、上段部12の傾斜面12b,12bに、各回路パターン12c,12cの一部である接触パネル部(端子部)12d,12dがそれぞれ設けられている。
さらに、本実施形態では、接触パネル部12dは、傾斜面12bの形状に対応するように形成されており、この接触パネル部12dには、短手方向に沿って略V字状のノッチ部12fが設けられている。そして、このノッチ部12fの内側に、後述するリードフレーム(第1の接触バネ)22aの屈曲部22cを2箇所で接触させている。
また、本実施形態では、図2に示すように、一方の回路パターン12c(例えば図2において左側の回路パターン12c)は、接触パネル部12dが傾斜面12bから上面部12aの長手方向先端にかけて設けられており、接触パネル部12dから上面部12aの中央部に向けて線状に延伸されている。そして、上面部12aの中央部近傍で短手方向に屈曲するとともに短手方向側の側面部12gを通るようにして平坦面11aの溝部11cに向けて延伸され、回路パターン12cの端部12eが溝部11c内に収納されている。なお、他方の回路パターン12cも、一方の回路パターン12cと同一の形状をしており、上面部12aの中心点に対して点対称となる位置に配置されている。そして、各回路パターン12c,12cにLEDチップ40の正負の電極がそれぞれ接触するように、当該LEDチップ40を立体回路部品10上に載置して取り付けることで、LEDチップ40が電気的に接続されることとなる。
ソケット20は、合成樹脂製のフレーム部21と金属製の接触バネ部22とを備えている。
フレーム部21は、略枠状をしており、中央部に上記立体回路部品10が収納されるようになっている。また、フレーム部21の内側面の長手方向側には、内側に向かって突出した突部21a,21aが短手方向略中央部に設けられており、これら突部21a,21aが下段部11の長手方向側の側面部11b,11bに当接することで、立体回路部品10をフレーム部21内に収納した際に、立体回路部品10の位置決めがなされるようにしている。
また、フレーム部21の外側面には、後述する保持金具50にソケット20を取り付けるための嵌合突部21bが設けられている。本実施形態では、嵌合突部21bは、短手方向両側面に2箇所ずつ設けられている。
そして、フレーム部21の下面部の内周側四隅近傍には、図4に示すように、略円筒状の取付用突部21cが設けられている。そして、この取付用突部21cを後述する放熱板30に設けられた取付孔30bに挿通させることで、ソケット20が放熱板30に取り付けられるようにしている。
接触バネ部22は、立体回路部品10を保持するものであり、本実施形態では、接触バネ部22として、一対のリードフレーム(第1の接触バネ)22a,22aを備えている。このリードフレーム(第1の接触バネ)22aは、一方の端部を略フック状に折り曲げて形成した屈曲部22cが設けられており、他方の端部には外部接続部22dが設けられている。さらに、本実施形態では、リードフレーム22aの一方の端部が二股に分岐しており、それぞれに屈曲部22cが設けられている。そして、これら一対のリードフレーム22a,22aを、屈曲部22cがフレーム部21の内側面の内側に、外部接続部22dがフレーム部21の外側面の外側に突出するようにフレーム部21の長手方向側にそれぞれ配置させている。本実施形態では、一対のリードフレーム22a,22aは、インサート成形によりフレーム部21と一体に成形されている。そして、外部接続部22dが例えばコネクタ(図示せず)等に接続されて外部と電気的に接続されている。
放熱板30は、板状をしており、保持金具50を取り付けるための突起部30aと、その内周側にフレーム部21の取付用突部21cを挿通させる取付孔30bが形成されている。また、放熱板30の中央部には、立体回路部品10の下段部11の下面形状に対応する嵌合凹部30cが設けられており、当該嵌合凹部30cに立体回路部品10の下段部11を嵌合させている。
保持金具50は、中央部に立体回路部品10を挿通するための挿通穴50eが設けられており、フレーム部21の形状に対応した略枠状の形状をしている。そして、保持金具50の四隅に、放熱板30に取り付けるための取付部50fがそれぞれ突設されており、各取付部50fには、放熱板30に設けられた突起部30aに対応する取付孔50bがそれぞれ設けられている。
また、挿通穴50eの周縁部には、取付用突部21cを挿入するための挿通孔50aが形成されている。
そして、保持金具50の外周には、ソケット20を保持金具50に嵌合固定するための起立片50cが設けられている。本実施形態では、起立片50cは、各辺2箇所ずつ設けられている。さらに、短手方向側の起立片50cには、嵌合突部21bと嵌合する嵌合孔50dが設けられている。
次に、立体回路部品の放熱板への取り付け方法について説明する。
まず、放熱板30の突起部30aを保持金具50に設けられた取付部50fの挿通孔50aに挿入して、放熱板30の上方に保持金具50を取り付ける。本実施形態では、挿通孔50aに挿入した突起部30aをかしめることで保持金具50を取り付けている。なお、このかしめ固定は、立体回路部品10やソケット20を装着した後に行ってもよい。
次に、表面にLEDチップ40を実装した立体回路部品10の下面部10aを放熱板30の表面部に当接させるように取り付ける。具体的には、立体回路部品10の下段部11の下面部を保持金具50の挿通穴50eに挿通させ、嵌合凹部30cと嵌合させる。こうして、立体回路部品10の下面部10aと嵌合凹部30cの底面30dとが当接するようにしている。なお、本実施形態では、下段部11の下面部(立体回路部品10の下面部10a)をテーパ状に面取しているため、立体回路部品10を放熱板30の嵌合凹部30cに嵌め込みやすくなっている。
最後に、嵌合突部21bと嵌合孔50dとを嵌合させて、ソケット20を保持金具50に嵌合固定するとともに、リードフレーム22aの屈曲部22cを立体回路部品10の傾斜面12bに設けられた接触パネル部12dのノッチ部12fに2箇所で接触させる。こうして、立体回路部品10とソケット20とを電気的に接続するとともに、立体回路部品10を放熱板30に取り付けている。
以上の本実施形態によれば、立体回路部品10の長手方向両側部を切り欠いて切欠凹部10bを設けるとともに、当該切欠凹部10bの内面としての傾斜面12b,12bを立体回路部品10に設け、当該傾斜面12b,12bに一対の回路パターン12cの一部である接触パネル部12d,12dをそれぞれ設け、当該接触パネル部12d,12dにソケット20に設けられたリードフレーム22a,22aを接触させているため、ソケット20の幅を狭くすることができる。その結果、立体回路部品10の取付構造の小型化を図ることができる。また、リードフレーム22a,22aが傾斜面12b,12bをそれぞれ押圧することで立体回路部品10を保持しているため、リードフレーム22aと接触パネル部12dとが接触不良を起こしてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、リードフレーム22aに接触パネル部12dに接触するフック状の屈曲部22cを設けるとともに接触パネル部12dに略V字状のノッチ部12fを設け、屈曲部22cをノッチ部12fの内側に2箇所で接触させることで、リードフレーム22aと接触パネル部12dとが相対的に移動してしまうのをより抑制することができ、リードフレーム22aと接触パネル部12dとが接触しなくなって導通不良が生じてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ソケット20に立体回路部品10を支持する突部21aを設けることで、立体回路部品10をより確実に支持することができる。その結果、ソケット20と立体回路部品10との相対移動をより抑制することができる。また、突部21aによって立体回路部品10の位置決めがなされるため、立体回路部品10を所定位置に精度良く取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、立体回路部品10の下面部を放熱板30に当接させることで、LEDチップ40により発生した熱を放熱板30から放熱させることができる。
また、本実施形態によれば、ソケット20を保持する保持金具50を備えることで、保持金具50によってソケット20が補強されて強度を高めることができるため、ソケット20の薄型化を図ることができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
図6は、本実施形態の変形例にかかる立体回路部品の取付構造の分解斜視図である。なお、本実施形態の変形例にかかる立体回路部品の取付構造は、上記第1実施形態にかかる立体回路部品の取付構造と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本変形例では、立体回路部品14と放熱板31とに互いに嵌合する凸部15,凹部32が設けられている。具体的には、立体回路部品14の下段部11の長手方向両端部に、一対の凸部15,15を設けるとともに、放熱板31に一対の凸部15,15を嵌合させる凹部32,32が設けられている。このとき、立体回路部品14の下面が放熱板31の上面に当接するように、凹部32,32の深さを凸部15,15の厚さと同等若しくは凸部15,15の厚さよりも深くするのが好適である。
その他の構造は、上記第1実施形態と基本的に同一である。
以上の本変形例によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、立体回路部品14と放熱板31とに互いに嵌合する凸部15,凹部32をそれぞれ設けることで、立体回路部品14を取り付けやすくすることができる上、立体回路部品14の位置決めがなされ、立体回路部品14を所定位置に精度良く取り付けることができる。
(第2実施形態)図7は、本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の斜視図、図8は、立体回路部品の取付構造の分解斜視図、図9は、立体回路部品の取付構造の平面図、図10は、図9のC−C断面図、図11は、図9のD−D断面図である。なお、本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造は、上記第1実施形態にかかる立体回路部品の取付構造と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造は、立体回路部品10A、ソケット20A、保持金具50Aを図7に示すように、サブアッセンブリすることで立体回路部品取付モジュール1Aを形成している。そして、この立体回路部品取付モジュール1Aを例えば上記第1実施形態で例示した放熱板30に固定するようにしている。
本実施形態では、立体回路部品10Aは、下段部11の下面に当該下段部11よりも一回り小さい略直方体状の突部13が設けられている。
また、ソケット20Aには、フレーム部21の短手方向側の内側面にも内側に突出する突部21aが設けられているとともに、接触バネ部22として、一対のリードフレーム22a,22aと、一対の保持用接触バネ(第2の接触バネ)22b,22bとが、フレーム部21と一体に形成されている。そして、一対のリードフレーム22a,22aの外部接続部22d,22dが同一の方向に突出するようにしている。
一対の保持用接触バネ22b,22bは、図11に示すように、クランク状に屈曲しており、フレーム部21の短手方向側の内側面から内側に突出するように設けられている。
保持金具50Aは、上記第1実施形態と同様、中央部に挿通穴50eが設けられているが、本実施形態では、この挿通穴50eは、立体回路部品10Aの突部13は挿通させることができるが、下段部11は挿通させることができない大きさとなるように設定されている。すなわち、立体回路部品取付モジュール1Aを形成した際に、下段部11の下面部が保持金具50Aの上面に当接するようにしている。また、本実施形態では、突部13の下面部13aが保持金具50Aの下面よりも若干下方に突出するようにしている。
また、本実施形態では、嵌合突部21bと起立片50cは、外部接続部22d,22dを突出させた方向以外の3方向に設けられている。
以上の構成をした立体回路部品10A、ソケット20A、保持金具50Aをサブアッセンブリすることで立体回路部品取付モジュール1Aを形成している。
具体的には、表面にLEDチップ40を実装した立体回路部品10Aの突部13を保持金具50Aの挿通穴50eに挿通し、下段部11の下面部が保持金具50Aの上面に当接するように載置する。そして、嵌合突部21bと起立片50cに設けられた嵌合孔50dとを嵌合させて、ソケット20Aを保持金具50Aに嵌合固定する。
このとき、リードフレーム22aの屈曲部22cが立体回路部品10の傾斜面12bに設けられた接触パネル部12dのノッチ部12fの内側に2箇所で接触して、立体回路部品10とソケット20とが電気的に接続される。また、立体回路部品10Aは、リードフレーム22a,22aが傾斜面12b,12bを押圧するとともに、保持用接触バネ22b,22bが立体回路部品10Aの下段部11の平坦面11aを下方に押圧することによって、ソケット20Aと保持金具50Aとで保持されることとなる。本実施形態では、保持用接触バネ22b,22bは、回路パターン12cの端部12eが収納される溝部11cが形成された部位を押圧している。
こうして、立体回路部品取付モジュール1Aを形成し、上記第1実施形態と同様に放熱板30に設けられた突起部30aを保持金具50Aの取付部50fに設けられた取付孔50bに挿通し、突起部30aをかしめることで立体回路部品取付モジュール1Aを放熱板30に取り付けている。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、リードフレーム22a,22aとは別に立体回路部品10Aを保持する保持用接触バネ22b,22bを設けたため、より確実に立体回路部品10Aを保持することができる上、リードフレーム22a,22aによる傾斜面12b,12bの押圧力を低く設定しても立体回路部品10Aを保持することができるようになる。その結果、リードフレーム22a,22aによる傾斜面12b,12bの押圧で回路パターン12c,12cが剥離してしまうのを抑制することができ、回路パターン12cの寿命を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、保持用接触バネ22b,22bとフレーム部21とを一体に成形することで、製造工程の簡素化を図ることができるとともに部品点数の低減を図ることができ、コスト的に有利に製造することができる。
また、本実施形態によれば、立体回路部品10Aの下段部11の平坦面11aに溝部11cを形成し、当該溝部11c内に回路パターン12cの端部12eを収納することで、回路パターン12cが設けられた部位と保持用接触バネ22b,22bが押圧する部位とが重なってしまったとしても、当該保持用接触バネ22b,22bが直接回路パターン12cを押さえることがなくなるため、回路パターン12cが剥離してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、保持金具50に、放熱板30への取付部50fが設けられているため、立体回路部品10Aの放熱板30への取り付けの際にリードフレーム22aと接触パネル部12dとが接触不良を起こしてしまうのを抑制することができ、導通不良が生じることなく立体回路部品10Aを放熱板30に取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、立体回路部品10Aの下面部に突部13を設けるとともに保持金具50Aに挿通穴50eを設け、突部13を挿通穴50eに挿通させることで、立体回路部品10Aを放熱板30に取り付ける際に、上方からだけでなく放熱板30の面に沿わせて横方向からも取り付けることができるようになり、立体回路部品10Aの放熱板30への取り付け自由度を向上させることができる。
(第3実施形態)図12は、本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の外観斜視図、図13は、立体回路部品の取付構造の分解斜視図、図14は、立体回路部品の取付構造の平面図、図15は、図14のE−E断面図、図16は、図14のF−F断面図である。なお、本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造は、上記第2実施形態にかかる立体回路部品の取付構造と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる立体回路部品の取付構造は、保持金具50Bに放熱板への取付部が設けられていない点が上記第2実施形態と異なっており、その他の構成は基本的に上記第2実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態では、立体回路部品10A、ソケット20A、保持金具50Bを図12に示すように、サブアッセンブリすることで立体回路部品取付モジュール1Bを形成している。
そして、この立体回路部品取付モジュール1Bを例えば放熱板に一対の略L字状のガイド部(図示せず)を設け、ソケット20Aの側面と上面とを当該ガイド部にガイドさせながら立体回路部品取付モジュール1Bを挿入して放熱板に固定するようにしている。なお、ガイド部を放熱板以外の他の部材に設け、当該ガイド部にガイドさせながら立体回路部品取付モジュール1Bを放熱板に固定するようにしてもよい。
以上の本実施形態によっても、上記第1および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明にかかる立体回路部品の取付構造の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限ることなく要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。
例えば、保持金具の放熱板への取り付けは、かしめ固定でなくねじ止めによって取り付けてもよい。
また、電子部品として半導体を用いたりしてもよいし、立体回路部品として様々な回路パターンが形成されたものを用いてもよい。なお、電子部品の種類、回路パターンの形状等は、用途に応じて適宜設定することが可能である。
また、立体回路部品は、放熱板以外の部材に取り付けるようにしてもよい。
また、屈曲部は、略フック状に折り曲げて形成しているが、屈曲部の形状はこれに限らず、例えば、略コ字状に折り曲げて形成する等、種々の形状とすることが可能である。
また、立体回路部品として傾斜面が形成された形状のものを用いたが、立体回路部品の形状はこれに限らず、例えば、略直方体状の下段部の上面に下段部よりも一回り小さい略直方体状の上段部を載置した形状のものを用い、上段部の側面に端子部を設けて屈曲部を接触させるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の斜視図。 本発明の第1実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の分解斜視図。 本発明の第1実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の平面図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる立体回路部品の取付構造の分解斜視図。 本発明の第2実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の斜視図。 本発明の第2実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の分解斜視図。 本発明の第2実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の平面図。 図9のC−C断面図。 図9のD−D断面図。 本発明の第3実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の斜視図。 本発明の第3実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の分解斜視図。 本発明の第3実施形態にかかる立体回路部品の取付構造の平面図。 図14のE−E断面図。 図14のF−F断面図。
符号の説明
1A、1B 立体回路部品取付モジュール
10、10A 立体回路部品
10b 切欠凹部
11c 溝部(凹部)
12b 傾斜面(切欠凹部の内面)
12c 回路パターン
12d 接触パネル部(端子部)
12f ノッチ部
14 立体回路部品
15 凸部
20 ソケット
21 フレーム部
21a 突部
22 接触バネ
22a リードフレーム(第1の接触バネ)
22b 保持用接触バネ(第2の接触バネ)
22c 屈曲部
30、31 放熱板
32 凹部
40 LEDチップ(電子部品)
50 保持金具
50f 取付部

Claims (11)

  1. 電子部品を電気的に接続する回路パターンが表面に形成されて電子部品が実装される立体回路部品と、前記立体回路部品を収納するフレーム部と前記立体回路部品を保持する接触バネ部とを有するソケットと、を備える立体回路部品の取付構造であって、
    前記立体回路部品は、当該立体回路部品の側部を傾斜面が形成されるように切り欠いた切欠凹部が設けられているとともに、当該切欠凹部の傾斜面には前記回路パターンの一部である端子部が設けられており、
    前記接触バネ部は、前記端子部に接触するとともに、前記切欠凹部の傾斜面を上方から押圧して前記立体回路部品を保持する第1の接触バネを備えていることを特徴とする立体回路部品の取付構造。
  2. 前記接触バネ部は、前記立体回路部品を保持する第2の接触バネを備えていることを特徴とする請求項1に記載の立体回路部品の取付構造。
  3. 前記第2の接触バネと前記フレーム部とが一体に成形されていることを特徴とする請求項2に記載の立体回路部品の取付構造。
  4. 前記立体回路部品の少なくとも一部に凹部が形成され、当該凹部内に前記回路パターンが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造。
  5. 前記第1の接触バネは前記端子部に当接する屈曲部を備えるとともに、前記端子部はノッチ部を備えており、前記屈曲部を前記ノッチ部に2箇所で接触させたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造。
  6. 前記ソケットは、前記立体回路部品を支持する突起部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造。
  7. 前記立体回路部品の下面部を放熱板に当接させていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の立体回路部品の取付構造。
  8. 前記ソケットの下部には、当該ソケットを保持する保持金具が設けられており、当該保持金具を介して前記立体回路部品の下面部を前記放熱板に当接させていることを特徴とする請求項7に記載の立体回路部品の取付構造。
  9. 前記立体回路部品の下面部に突部を設けるとともに前記保持金具に挿通孔を設け、前記突部を前記挿通孔に挿通させたことを特徴とする請求項8に記載の立体回路部品の取付構造。
  10. 前記保持金具は、前記放熱板への取付部を備えていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の立体回路部品の取付構造。
  11. 前記立体回路部品と前記放熱板とに互いに嵌合する凹凸部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の立体回路部品の取付構造。
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