JP4828511B2 - バックアップ電源およびその制御方法 - Google Patents
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Description
1つ以上の蓄電池を組み合わせてなる組電池と、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する整流器と、前記組電池を充電する充電器と、前記組電池が出力する電力をそのまま、あるいはスイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記負荷に供給する放電器とを構成要素とするバックアップ電源を制御する、バックアップ電源の制御方法であって、前記放電器は、出力する電力の電圧があらかじめ定められた最高放電電圧を上回るときは該電力を前記スイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記最高放電電圧の電力として出力し、前記放電器が出力する電力の電圧が前記最高放電電圧を下回り、かつ、前記組電池が出力する電力の電圧があらかじめ定められた最低放電電圧以上のときは前記スイッチング素子を短絡状態にして前記組電池が出力する電力をそのまま出力し、前記組電池が出力する電力の電圧が前記最低放電電圧を下回るときは前記スイッチング素子を開放状態にして前記組電池の放電を終了するように制御し、前記負荷の許容上限電圧および許容下限電圧を、それぞれ、V H およびV L とし、前記整流器の出力電圧をVrとし、前記組電池の充電最高電圧をVmaxとし、前記あらかじめ定められた最高放電電圧および最低放電電圧を、それぞれ、VdおよびVsとしたとき、関係式:V H ≧Vr≧Vd≧V L 、および、関係式:Vmax≧Vd>Vs≧V L が成立するように制御し、前記組電池の最低許容放電電圧をVminとしたとき、前記組電池において直列接続される蓄電池の個数を選んで、V L とVminとの差の絶対値が前記蓄電池1個の最低許容放電電圧よりも小さくなるようにし、VsはV L とVminのうちの小でない方に等しいとし、前記放電器は昇圧手段を具備しないことを特徴とするバックアップ電源の制御方法を構成する。
請求項1に記載のバックアップ電源の制御方法において、前記放電器は、前記組電池の放電を停止するための外部信号を受信するとき、前記スイッチング素子を開放状態に維持し、前記組電池の放電を停止するように制御することを特徴とするバックアップ電源の制御方法を構成する。
1つ以上の蓄電池を組み合わせてなる組電池と、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する整流器と、前記組電池を充電する充電器と、前記組電池が出力する電力をそのまま、あるいはスイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記負荷に供給する放電器とを構成要素とするバックアップ電源であって、前記放電器は、出力する電力の電圧があらかじめ定められた最高放電電圧を上回るときは該電力を前記スイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記最高放電電圧の電力として出力し、前記放電器が出力する電力の電圧が前記最高放電電圧を下回り、かつ、前記組電池が出力する電力の電圧があらかじめ定められた最低放電電圧以上のときは前記スイッチング素子を短絡状態にして前記組電池が出力する電力をそのまま出力し、前記組電池が出力する電力の電圧が前記最低放電電圧を下回るときは前記スイッチング素子を開放状態にして前記組電池の放電を終了し、前記負荷の許容上限電圧および許容下限電圧を、それぞれ、V H およびV L とし、前記整流器の出力電圧をVrとし、前記組電池の充電最高電圧をVmaxとし、前記あらかじめ定められた最高放電電圧および最低放電電圧を、それぞれ、VdおよびVsとしたとき、関係式:V H ≧Vr≧Vd≧V L 、および、関係式:Vmax≧Vd>Vs≧V L が成立し、前記組電池の最低許容放電電圧をVminとしたとき、前記組電池において直列接続される蓄電池の個数が選ばれ、V L とVminとの差の絶対値が前記蓄電池1個の最低許容放電電圧よりも小さくなり、VsはV L とVminのうちの小でない方に等しく、前記放電器は昇圧手段を具備しないことを特徴とするバックアップ電源を構成する。
図1は、本発明の実施の形態例を説明する図である。
60セル直列の場合。使用電圧範囲は96V〜60Vであり、負荷6の許容電圧範囲を超えている。よって、放電器5は組電池4の電圧によらず常に降圧動作を行い出力電圧を54Vに維持する。
40セル直列の場合。使用電圧範囲は64V〜40Vであり、負荷6の許容電圧範囲が使用電圧範囲に含まれているため、降圧も昇圧も必要としない場合がある。放電器5の最高出力電圧を54Vとし、出力電圧が54Vを上回ろうとするときは出力電圧を54Vに維持し、組電池4の電圧が低く出力電圧が54V以下であるときは降圧動作をしないことによって組電池4が出力する電力をそのまま負荷6へ供給することができる。負荷6の最低許容電圧(40.5V)が組電池4の最低許容放電電圧(40V)より高いが、40.5Vから40Vまでの放電容量は実用上ほとんど無視できるため、組電池4の出力電圧が40.5Vを下回るときは、放電は行わず、昇圧も不要としても、実用上の支障は無い。
30セル直列の場合。使用電圧範囲は48V〜30Vとなる。負荷6の許容電圧範囲の一部が含まれている。放電器5は、出力電圧が42Vを超えているときは昇圧動作をしないことによって組電池4が出力する電力をそのまま負荷6へ供給し、42Vを下回るときは昇圧動作により出力電圧を42Vに維持する。このケースにおける放電器5の最低出力電圧42Vは、出力放電器5の出力から負荷6への電圧降下を考慮した値である。
組電池4の電圧が低下し、放電器5の出力電圧が54Vを下回り、かつ、あらかじめ定められた最低放電電圧である40.5V(負荷6の最低許容電圧に等しく設定されている)以上であるときはスイッチング素子10aを短絡することによって組電池4が出力する電力をそのまま負荷6へ供給し(直結モード)、
さらに、組電池4の電圧が低下して、前記最低放電電圧である40.5Vを下回るときは、スイッチング素子10aを開放状態にして組電池4の放電を終了する。
本実施の形態例において、VH=57V、Vr=55V、Vd=54V、VL=40.5Vであるから、式(1)は成立している。
Vmax≧Vd≧Vs≧VL (2)
が成立するようにすればよい。
実施の形態例1においては、組電池4、充電器3、放電器5が1つずつのバックアップ電源について適用しているが、図2に示すように、組電池4を6系列搭載するバックアップ電源においても適用可能である。組電池4ごとに充電器3と放電器5を接続し、組電池4はニッケル水素蓄電池セルを40セル直列接続したものとし、充電器3、放電器5および整流器2は実施の形態例1と同じ構成とすればよい。
Claims (3)
- 1つ以上の蓄電池を組み合わせてなる組電池と、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する整流器と、前記組電池を充電する充電器と、前記組電池が出力する電力をそのまま、あるいはスイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記負荷に供給する放電器とを構成要素とするバックアップ電源を制御する、バックアップ電源の制御方法であって、
前記放電器は、出力する電力の電圧があらかじめ定められた最高放電電圧を上回るときは該電力を前記スイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記最高放電電圧の電力として出力し、
前記放電器が出力する電力の電圧が前記最高放電電圧を下回り、かつ、前記組電池が出力する電力の電圧があらかじめ定められた最低放電電圧以上のときは前記スイッチング素子を短絡状態にして前記組電池が出力する電力をそのまま出力し、
前記組電池が出力する電力の電圧が前記最低放電電圧を下回るときは前記スイッチング素子を開放状態にして前記組電池の放電を終了するように制御し、
前記負荷の許容上限電圧および許容下限電圧を、それぞれ、V H およびV L とし、前記整流器の出力電圧をVrとし、前記組電池の充電最高電圧をVmaxとし、前記あらかじめ定められた最高放電電圧および最低放電電圧を、それぞれ、VdおよびVsとしたとき、
関係式:V H ≧Vr≧Vd≧V L 、および、
関係式:Vmax≧Vd>Vs≧V L が成立するように制御し、
前記組電池の最低許容放電電圧をVminとしたとき、
前記組電池において直列接続される蓄電池の個数を選んで、
V L とVminとの差の絶対値が前記蓄電池1個の最低許容放電電圧よりも小さくなるようにし、
VsはV L とVminのうちの小でない方に等しいとし、
前記放電器は昇圧手段を具備しないことを特徴とするバックアップ電源の制御方法。 - 請求項1に記載のバックアップ電源の制御方法において、
前記放電器は、前記組電池の放電を停止するための外部信号を受信するとき、前記スイッチング素子を開放状態に維持し、前記組電池の放電を停止するように制御することを特徴とするバックアップ電源の制御方法。 - 1つ以上の蓄電池を組み合わせてなる組電池と、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して負荷に供給する整流器と、前記組電池を充電する充電器と、前記組電池が出力する電力をそのまま、あるいはスイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記負荷に供給する放電器とを構成要素とするバックアップ電源であって、
前記放電器は、出力する電力の電圧があらかじめ定められた最高放電電圧を上回るときは該電力を前記スイッチング素子のスイッチング動作によって降圧制御して前記最高放電電圧の電力として出力し、
前記放電器が出力する電力の電圧が前記最高放電電圧を下回り、かつ、前記組電池が出力する電力の電圧があらかじめ定められた最低放電電圧以上のときは前記スイッチング素子を短絡状態にして前記組電池が出力する電力をそのまま出力し、
前記組電池が出力する電力の電圧が前記最低放電電圧を下回るときは前記スイッチング素子を開放状態にして前記組電池の放電を終了し、
前記負荷の許容上限電圧および許容下限電圧を、それぞれ、V H およびV L とし、前記整流器の出力電圧をVrとし、前記組電池の充電最高電圧をVmaxとし、前記あらかじめ定められた最高放電電圧および最低放電電圧を、それぞれ、VdおよびVsとしたとき、
関係式:V H ≧Vr≧Vd≧V L 、および、
関係式:Vmax≧Vd>Vs≧V L が成立し、
前記組電池の最低許容放電電圧をVminとしたとき、
前記組電池において直列接続される蓄電池の個数が選ばれ、
V L とVminとの差の絶対値が前記蓄電池1個の最低許容放電電圧よりも小さくなり、
VsはV L とVminのうちの小でない方に等しく、
前記放電器は昇圧手段を具備しないことを特徴とするバックアップ電源。
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