JP4828303B2 - 光情報記録再生装置用対物レンズおよび光情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
アッベ数νdが以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
を満たす材料で作られており、少なくともいずれかの面に、同心状に複数に分割された屈折面で構成された位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、互いに隣り合う屈折面間において、入射光束に対して光路長差を付与する段差を有し、該段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(2)、
2N+1.00<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(2)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする。
3.00<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(3)(請求項2)。
1.50<|ΔOPD/λ3|<1.62・・・(4)
5.00<|ΔOPD/λ1|<5.30・・・(5)(請求項4)。
2.50<|ΔOPD/λ3|<2.58・・・(6)
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
アッベ数νdが以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
を満たし、少なくともいずれかの面に、同心状に複数に分割された屈折面で構成された位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、互いに隣り合う屈折面間において、入射光束に対して光路長差を付与する段差を有し、該段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(8)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.25・・・(8)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする。
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.25・・・(9)
1.30<|ΔOPD/λ3|<1.47・・・(10)
4.70<|ΔOPD/λ1|<5.25・・・(11)
2.27<|ΔOPD/λ3|<2.46・・・(12)
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
ただし、νdは対物レンズのアッベ数を表す。
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一の波長、および、第二の波長の光束は略平行光束が、第三の波長の光束は発散光が対物レンズに入射し、対物レンズは、少なくともいずれかの面の、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を有する位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、第一の領域において、該段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(2)、
2N+1.00<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(2)
ただし、Nは0以上の整数
を満たすことを特徴とする。
−0.02<f1×M1<0.02・・・(13)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(14)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(15)
を満たすように構成される。
1.50<|ΔOPD/λ3|<1.62・・・(4)
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、第一から第三の光ディスクの保護層厚が、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、第一から第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数が、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、第一の波長、および、第二の波長の光束は略平行光束が、第三の波長の光束は発散光が対物レンズに入射し、対物レンズは、少なくともいずれかの面の、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を有する位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、第一の領域において、該段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)、とすると、以下の条件(8)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.25・・・(8)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする。
−0.02<f1×M1<0.02・・・(13)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(14)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(16)
を満たすとともに、以下の条件(9)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.25・・・(9)
を満たす。
1.30<|ΔOPD/λ3|<1.47・・・(10)
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、第一から第三の光ディスクの保護層厚が、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、第一から第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数が、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、対物レンズは、少なくともいずれかの面の、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を少なくとも二種類有する位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、第一の領域において、少なくとも一方の段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)、とすると、以下の条件(17)
2N+1.00<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(17)
ただし、Nは0以上の整数
を満たすことを特徴とする。
3.00<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(18)
1.50<|ΔOPD1/λ3|<1.62・・・(19)
5.00<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(20)
2.50<|ΔOPD1/λ3|<2.58・・・(21)
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、第一から第三の光ディスクの保護層厚が、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、第一から第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数が、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、対物レンズは、少なくともいずれかの面の、第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を少なくとも二種類有する位相シフト構造を有しており、位相シフト構造は、第一の領域において、少なくとも一方の段差が第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(22)
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.25・・・(22)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする。
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.25・・・(23)
1.30<|ΔOPD1/λ3|<1.47・・・(24)
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.25・・・(25)
2.27<|ΔOPD1/λ3|<2.46・・・(26)
2N−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2N+0.20・・・(27)
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(28)
f1×NA1>f2×NA2・・・(29)
f1×NA1<f2×NA2・・・(30)
t1=0.6mm
t2=0.6mm
t3=1.2mm
NA1>NA3かつNA2>NA3
40≦νd≦80・・・(1)
を満たす対物レンズ10を使用する場合には、位相シフト構造は、該位相シフト構造を構成する段差によって第一のレーザー光に付与される光路長差ΔOPDが、以下の条件(2)を満たすように設計される。
2N+1.00<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(2)
ただし、Nは0以上の整数である。以下に示す各条件において用いられるNも同様である。
3.00<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(3)
5.00<|ΔOPD/λ1|<5.30・・・(5)
を満たすように設計される。
2.50<|ΔOPD/λ3|<2.58・・・(6)
−0.02<f1×M1<0.02・・・(13)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(14)
ただし、M1、f1は、それぞれ第一の光ディスクD1使用時における対物レンズ10の結像倍率と焦点距離を、
M2、f2は、それぞれ第二の光ディスクD2使用時における対物レンズ10の結像倍率と焦点距離を、表す。
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(15)
20≦νd<40・・・(7)
を満たす対物レンズ10を使用する場合には、位相シフト構造は、該位相シフト構造を構成する段差によって第一のレーザー光に付与される光路長差ΔOPDが、以下の条件(8)を満たすように設計される。
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.25・・・(8)
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.25・・・(9)
4.70<|ΔOPD/λ1|<5.25・・・(11)
を満たすように設計される。
2.27<|ΔOPD/λ3|<2.46・・・(12)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(16)
40≦νd≦80・・・(1)
を満たす対物レンズ10を使用する場合には、位相シフト構造は、第一の段差によって第一のレーザー光に付与される光路長差ΔOPD1が、以下の条件(17)を満たすように設計される。
2N+1.00<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(17)
3.00<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(18)
5.00<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(20)
を満たすように設計される。
2.50<|ΔOPD1/λ3|<2.58・・・(21)
20≦νd<40・・・(7)
を満たす対物レンズ10を使用する場合には、位相シフト構造は、光路長差ΔOPD1が、以下の条件(22)を満たすように設計される。
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.25・・・(22)
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.25・・・(23)
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.25・・・(25)
を満たすように設計される。
2.27<|ΔOPD1/λ3|<2.46・・・(26)
2N−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2N+0.20・・・(27)
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(28)
f1×NA1>f2×NA2・・・(29)
が成立する場合、つまり、第一のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径が、第二のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径より大きい場合が挙げられる。この場合、第一のレーザー光が第一の光ディスクD1の記録面上において略無収差で良好に収束するような位相シフト構造を有する第三の領域が第一面11に形成される。
f1×NA1<f2×NA2・・・(30)
が成立する場合、つまり、第二のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径が、第一のレーザー光が入射する場合の対物レンズ10の入射面での有効光束径より大きい場合が挙げられる。この場合、第二のレーザー光が第二の光ディスクD2の記録面上において略無収差で良好に収束するような位相シフト構造を有する第三の領域が第一面11に形成される。条件(30)が成立する場合に形成される第三の領域は、第二の領域とは異なり、第一のレーザー光の収束には寄与しない。つまり、条件(30)が成立するときに形成される第三の領域は、第一のレーザー光に対する開口制限機能を有する。そのため、該位相シフト構造は、第二のレーザー光について互いに隣り合う屈折面の境界において付与される光路長差が、第二の領域における第二のレーザー光についての光路長差とは異なるように設計される。該設計時には、第三の領域は、第二のレーザー光に対する回折効率が最大となるようにブレーズ化される。
第一領域…h≦1.590、
第二領域…1.590<h≦1.861、
第三領域…1.861<h≦1.950、となる。
2A、2B、2C 回折格子
3A、3B、3C カップリングレンズ
41、42 ビームスプリッタ
5A、5B、5C ハーフミラー
6A、6B、6C 受光部
10 対物レンズ
D1〜D3 光ディスク
100 光情報記録再生装置
Claims (32)
- 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置に用いられる対物レンズであって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
前記対物レンズは以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
ただし、νdは対物レンズの材料のアッベ数
を満たす材料で作られており、
少なくともいずれかの面に、同心状に複数に分割された屈折面で構成された位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、互いに隣り合う屈折面間において、入射光束に対して光路長差を付与する段差を有し、前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)、とすると、以下の条件(2)、
2N+1.00<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(2)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項1に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(3)、
3.00<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(3)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項1または請求項2に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(4)、
1.50<|ΔOPD/λ3|<1.62・・・(4)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項1に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(5)、
5.00<|ΔOPD/λ1|<5.30・・・(5)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項1または請求項4に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(6)、
2.50<|ΔOPD/λ3|<2.58・・・(6)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置に用いられる対物レンズであって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
前記対物レンズは以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
ただし、νdは対物レンズの材料のアッベ数
を満たす材料で構成されており、
少なくともいずれかの面に、同心状に複数に分割された屈折面で構成された位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、互いに隣り合う屈折面間において、入射光束に対して光路長差を付与する段差を有し、前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(8)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.25・・・(8)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項6に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(9)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.25・・・(9)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項6または請求項7に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(10)、
1.30<|ΔOPD/λ3|<1.47・・・(10)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項6に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(11)、
4.70<|ΔOPD/λ1|<5.25・・・(11)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 請求項6または請求項9に記載の光情報記録再生装置用対物レンズにおいて、
前記位相シフト構造は、以下の条件(12)、
2.27<|ΔOPD/λ3|<2.46・・・(12)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置用対物レンズ。 - 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
ただし、νdは対物レンズのアッベ数を表す
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、
前記第一から第三の波長のうち最も短い第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第一の波長よりも長い第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第一から第三の波長のうち最も長い第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一の波長および前記第二の波長の光束は略平行光束が、前記第三の波長の光束は発散光が対物レンズに入射し、
前記対物レンズは、少なくともいずれかの面の、前記第三の波長の光束を前記第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を有する位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域において、前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(2)、
2N+1.00<|ΔOPD/λ1|<2N+1.30・・・(2)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項11に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(13)から条件(15)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(13)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(14)
−0.12<f3×M3<−0.04・・・(15)
を満たし、
さらに、以下の条件(3)、
3.00<|ΔOPD/λ1|<3.30・・・(3)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項11または請求項12に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(4)、
1.50<|ΔOPD/λ3|<1.62・・・(4)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の光束のいずれかを使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
ただし、νdは対物レンズのアッベ数を表す
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、
前記第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束は略平行光束が、前記第三の波長の光束は発散光が対物レンズに入射し、
前記対物レンズは、少なくともいずれかの面の、前記第三の波長の光束を前記第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を有する位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域において、前記段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD(nm)とすると、以下の条件(8)、
2N+0.70<|ΔOPD/λ1|<2N+1.25・・・(8)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項14に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM1、焦点距離をf1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM2、焦点距離をf2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生における、結像倍率をM3、焦点距離をf3とすると、以下の条件(13)、(14)および条件(16)、
−0.02<f1×M1<0.02・・・(13)
−0.02<f2×M2<0.02・・・(14)
−0.38<f3×M3<−0.30・・・(16)
を満たし、
さらに、以下の条件(9)、
2.70<|ΔOPD/λ1|<3.25・・・(9)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項14または請求項15に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(10)、
1.30<|ΔOPD/λ3|<1.47・・・(10)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の略平行光束を使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(1)、
40≦νd≦80・・・(1)
ただし、νdは対物レンズのアッベ数を表す
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、
前記第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記対物レンズは、少なくともいずれかの面の、前記第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を少なくとも二種類有する位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域において、少なくとも一方の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(17)
2N+1.00<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.30・・・(17)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項17に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域において、前記位相シフト構造は、以下の条件(18)、
3.00<|ΔOPD1/λ1|<3.30・・・(18)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項17または請求項18に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(19)、
1.50<|ΔOPD1/λ3|<1.62・・・(19)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項17に記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域において、前記位相シフト構造は、以下の条件(20)、
5.00<|ΔOPD1/λ1|<5.30・・・(20)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項17または請求項20に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(21)、
2.50<|ΔOPD1/λ3|<2.58・・・(21)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 記録密度の異なる少なくとも三種類の光ディスクに対して第一から第三の波長を持つ三種類の略平行光束を使うことにより、各光ディスクに対する情報の記録または再生を行う光情報記録再生装置であって、
前記第一の波長をλ1(nm)、前記第二の波長をλ2(nm)、前記第三の波長をλ3(nm)とすると、
λ1≒405nm、λ2≒660nm、λ3≒790nm
であり、
以下の条件(7)、
20≦νd<40・・・(7)
ただし、νdは対物レンズのアッベ数
を満たす材料で作られている対物レンズを備え、
前記第一の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第一の光ディスクの保護層厚をt1、前記第二の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第二の光ディスクの保護層厚をt2、前記第三の波長の光束を用いて情報の記録または再生が行われる第三の光ディスクの保護層厚をt3、とすると、
t1≒0.6mm
t2≒0.6mm
t3≒1.2mm
であり、
前記第一の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA1、前記第二の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA2、前記第三の光ディスクに対する情報の記録または再生に必要な開口数をNA3、とすると、
NA1>NA3かつNA2>NA3
であり、
前記対物レンズは、少なくともいずれかの面の、前記第三の波長の光束を第三の光ディスクの記録面上に収束させる第一の領域に、同心状に複数に分割された屈折面で構成され、かつ互いに隣り合う屈折面間において入射光束に対して光路長差を付与する段差を少なくとも二種類有する位相シフト構造を有しており、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域において、少なくとも一方の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD1(nm)とすると、以下の条件(22)
2N+0.70<|ΔOPD1/λ1|<2N+1.25・・・(22)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項22に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(23)、
2.70<|ΔOPD1/λ1|<3.25・・・(23)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項22または請求項23に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(24)、
1.30<|ΔOPD1/λ3|<1.47・・・(24)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項22に記載の光情報記録再生装置において、
前記前記位相シフト構造は、以下の条件(25)、
4.70<|ΔOPD1/λ1|<5.25・・・(25)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項22または請求項25に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、以下の条件(26)、
2.27<|ΔOPD1/λ3|<2.46・・・(26)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項17から請求項26のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記第一の領域における前記少なくとも一方の段差と異なる光路長差を付与する段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差をΔOPD2(nm)とすると、以下の条件(27)、
2N−0.20<|ΔOPD2/λ1|<2N+0.20・・・(27)
ただし、Nは0以上の整数である
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項27に記載の光情報記録再生装置において、
さらに以下の条件(28)、
1.80<|ΔOPD2/λ1|<2.20・・・(28)
を満たすことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項11から請求項16のいずれかに記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束し、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差の絶対値のうち少なくとも一種類は、前記第一の領域の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項27または請求項28に記載の光情報記録再生装置において、
前記位相シフト構造は、前記第一の領域の外側に、前記第一の波長の光束および前記第二の波長の光束をそれぞれ前記第一の光ディスクおよび前記第二の光ディスクの記録面上に収束し、かつ前記第三の波長の光束の収束には寄与しない第二の領域を有し、
前記第二の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第二の領域の段差が前記第一の波長の光束に対して付与する光路長差の絶対値のうち少なくとも一種類は、前記|ΔOPD2/λ1|とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項29または請求項30に記載の光情報記録再生装置において、
以下の条件(29)、
f1×NA1>f2×NA2・・・(29)
を満たし、
前記位相シフト構造は、前記第二の領域の外側に、前記第一の波長の光束のみを収束させ、前記第二および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される前記少なくとも一種類の光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される前記少なくとも一種類の光路長差の絶対値と異なることを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項29または請求項30に記載の光情報記録再生装置において、
以下の条件(30)、
f1×NA1<f2×NA2・・・(30)
を満たし、
前記位相シフト構造は、前記第二の領域の外側に、前記第二の波長の光束のみを収束させ、前記第一および第三の波長の光束の収束には寄与しない第三の領域を有し、
前記第三の領域は、互いに隣り合う屈折面の境界において、入射光束に対して少なくとも一種類の光路長差を付与する段差を有し、
前記第三の領域の段差により付与される前記少なくとも一種類の光路長差の絶対値は、前記第二の領域の段差により付与される前記少なくとも一種類の光路長差の絶対値とは異なることを特徴とする光情報記録再生装置。
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