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JP4818716B2 - ロボット制御装置 - Google Patents

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JP4818716B2
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Description

本発明は、ロボットの動作を制御するロボット制御装置に関する。
近年、ヒューマノイドロボット、特にヒューマノイドロボットの歩行は数多くの研究者の注意を引いている。このヒューマノイドロボットの歩行に関する研究の大部分は、ZMP(Zero Moment Point)規範を用いている。このZMP規範は、支持多角形の内部にZMPを留めるように制御する。このアプローチでは、ヒューマノイドロボットやロボットの周囲環境を正確にモデリングし、微分方程式を解くことになる。ところが、このモデリングはアンノウンな要素がある場合には難しくなる。さらに、微分方程式を解くのに時間がかかるため、リアルタイム制御は困難なものとなる。
ひとつのアプローチとして、ZMP規範を用いない方法がある。たとえば、ロボットの可動部の周期運動を利用して、ロボットの姿勢が安定するよう周期運動の位相を調節する従来技術がある(特許文献1を参照)。ここで、可動部とは、ロボットの脚や腕である。
特開2005−96068号公報
しかしながら、ヒューマノイドロボットは、異なる種類の動作を連続しておこなう場合もある。このような場合には、可動部の周期はロボットがおこなう動作の種類により変化する。すなわち、ヒューマノイドロボットが異なる種類の動作を連続しておこなう場合には、可動部の動きは周期運動とはならない。このように、可動部は必ずしも周期運動をおこなうとは限らないため、従来技術ではロボットの姿勢を制御することが難しかった。
そのため、ヒューマノイドロボットやロボットの周囲環境のモデリングを不要としつつ、ヒューマノイドロボットがさまざまな運動を安定しておこなうことができるよう効率的に制御することができる技術の開発が必要とされている。
本発明の一側面によれば、2本脚のロボットの動作を制御するロボット制御装置は、ロボットが転倒することなく単独で立っている参照姿勢を少なくとも含む複数の異なる時点のロボットの姿勢に係る情報を取得する姿勢情報取得手段と、前記ロボットのそれぞれの脚の足裏がロボットが歩行する床面から受ける反力を示す力情報を取得する反力情報取得手段と、前記ロボットの脚の状態に基づいて前記力情報のゲインを調節するゲイン調節手段と、前記姿勢情報取得手段により取得された少なくとも2つの姿勢に係る情報基づいて、リカレントニューラルネットワーク回路を用いて2つの姿勢間での姿勢の遷移に対する制御情報を算出し、さらに前記ゲイン調節手段により調節されたゲインに基づいて一つ前の姿勢における制御パラメータを順次調整していき、各姿勢間を順次遷移して前記参照姿勢となるように制御情報を算出することによりロボットの姿勢が前記参照姿勢となるよう2つの時点間のロボットの動作を制御する動作制御手段と、を備える。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ロボットは、2本脚のロボットであり、前記参照姿勢は、当該ロボットが一方の脚のみで立っており、ロボットの歩幅が0である姿勢である。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ロボットの動作状態を示す動作情報を取得する動作状態情報取得手段と、前記動作状態情報取得手段により取得された動作情報に基づいて、前記姿勢情報取得手段により取得された姿勢に係る情報を補正する補正手段とをさらに備え、前記動作制御手段は、補正された姿勢に係る情報に基づいて前記制御情報を算出する。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ロボットは、2本脚のロボットであり、前記ロボットのそれぞれの脚の足裏がロボットが歩行する床面から受ける反力を示す力情報を取得する反力情報取得手段と、前記ロボットの脚の状態に基づいて前記力情報のゲインを調節するゲイン調節手段とをさらに備え、前記動作制御手段は、前記ゲイン調節手段により調節されたゲインに基づいて前記制御情報を算出する。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ゲイン調節手段は、前記ロボットの脚が床面に着地する場合に、前記力情報のゲインをロボットの脚が着地する前のゲインよりも小さくする。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ゲイン調節手段は、一方の脚が床面に着地し、他方の脚がロボットの前方に振り出される場合に、前記力情報のゲインを前記他方の脚がロボットの前方に振り出される前のゲインよりも小さくする。
さらに、上記ロボット制御装置において、前記ロボットの動作の変更要求を受け付ける要求受付手段をさらに備え、前記動作制御手段は、前記要求受付手段により受け付けられた変更要求に基づいて、ロボットが動作変更をおこなうように制御する。
本発明のもう1つの側面によれば、ロボットの動作を制御するロボット制御方法は、ロボットが転倒することなく単独で立っている参照姿勢を少なくとも含む複数の異なる時点のロボットの姿勢に係る情報を取得する姿勢情報取得工程と、前記姿勢情報取得工程により取得された少なくとも2つの姿勢に係る情報に基づいて、ロボットの姿勢が前記参照姿勢となるよう制御情報を算出することにより2つの時点間のロボットの動作を制御する動作制御工程と、を含む。
本発明によれば、ロボットが転倒することなく移動を停止する姿勢を含むあらかじめ設定された複数の時点の姿勢に係る情報を取得し、取得した複数の時点の姿勢に係る情報に基づいてロボットの姿勢が上記移動を停止する姿勢となるよう各姿勢に対応する複数の時点の間におけるロボットの制御情報を算出することによりロボットの動作を制御することとしたので、ロボット自身やロボットの周囲環境のモデリングを不要としつつ、ロボットがさまざまな運動を安定しておこなうことができるよう効率的に制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ロボットが転倒することなく移動を停止する姿勢は、2つの脚を有するロボットが一方の脚のみで立っており、ロボットの歩幅が0である姿勢であることとしたので、ロボットがそれまでおこなっていた動作とは異なる動作に安定的に移行するよう制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ロボットの動作状態の情報を取得し、取得した動作状態の情報に基づいて複数の時点における姿勢に係る情報を補正することとしたので、大まかに設定された姿勢を補正してロボットが安定的に動作するよう制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ロボットの足が床面から受ける反力に係る情報を取得し、取得した情報に基づいてロボットの動作の制御をおこなう場合に、当該情報のゲインをロボットの脚の状態に応じて変更することとしたので、ロボットの脚の状態に応じて、床面に対する脚の着地の柔軟性を適切に制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ロボットの脚が着地した場合に、上記ゲインを脚が着地する前よりも小さくすることとしたので、ロボットの脚が柔軟に着地し、その後床面をしっかり捉えるように制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、2つの脚を有するロボットの一方の脚が着地し、他方の脚がロボットの前方に振り出される場合に、上記ゲインを脚が振り出される前よりも小さくすることとしたので、ロボットの脚が床面をしっかり捉え、もう一方の脚の振り出しを安定的におこなうことができるように制御することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ロボットの動作の変更要求を受け付け、受け付けた変更要求に基づいて、ロボットが動作変更をおこなうように制御することとしたので、ロボットの動作変更を容易に実行することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るロボット制御装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、ここでは、2本脚のヒューマノイドロボットをロボットの例として取り上げるが、4本脚のロボットなど、その他のロボットに対して本発明を適用することとしてもよい。
図1は、本発明の概念について説明する図である。ここで、ロボットの右脚は実線で、ロボットの左脚は点線で表されている。ここでは、あらかじめロボットの歩行運動中のさまざまな姿勢を定義する複数のフレームPiが設定される。正確には、フレームはロボットの関節の角度などのパラメータを定義する。
図1では、P0からP11までの12のフレームが設定されている。ただし、このフレーム数は任意である。フレームP0は、ロボットが倒れることなく単独で立っている歩行前の姿勢を表している。フレームP1,P6,P11は、ロボットが倒れることなく単独で立って、動かないでいる姿勢である。
たとえば、フレームP6では、ロボットのリニア速度は0であり、ロボットは左脚のみで立っており、歩幅は0である。フレームP1とフレームP11のロボットの状態は同じである。すなわち、これらのフレームP1,P11においては、ロボットのリニア速度は0であり、ロボットは右脚のみで立っており、歩幅は0となっている。歩幅が0とは、ロボットの両脚が揃っていることを意味する。フレームP1,P6,P11においては、ロボットは単独で立っており、また、歩幅は0であるので、これらのフレームをリファレンスフレームと呼ぶこととする。
あるフレームから別のフレームへの切り替えは、すべての介在するフレームの姿勢を補間することによりおこなわれる。また、リファレンスフレーム以外のフレームにおける各姿勢は大まかに定義されたものであり、これらの各姿勢は歩行が安定的におこなわれるように適宜修正される。
図2は、各フレームP1〜P11の状態遷移図である。ロボットの状態は、フレームP0からリファレンスフレームP1(リファレンスフレームP11と同じ)あるいはリファレンスフレームP6に遷移する。また、ロボットの状態は、リファレンスフレームP1あるいはリファレンスフレームP6からフレームP0に遷移することもできる。図1の例では、まず、フレームP0からリファレンスフレームP1にロボットの状態が遷移する。その後、ロボットの状態は、リファレンスフレームP2からリファレンスフレームP10を経由してリファレンスフレームP11に遷移する。
このように、ロボットが転倒することなく単独で立っているリファレンスフレームP1,P6,P11を含むフレーム情報を取得し、ロボットの動作がリファレンスフレームP1,P6,P11の姿勢となるようフレームP0〜P11の間で姿勢を補間することにより、ロボットの状態が制御される。その結果、たとえロボットの姿勢が不安定になった場合でも、リファレンスフレームでは姿勢が安定な状態となる。すなわち、ロボットは歩行運動を安定して継続することができる。
また、リファレンスフレームP6,P11では、ロボットは歩行を停止し、安定して立っている状態なので、それ以降の歩行の歩幅を変更したり、歩行する方向を変更したり、あるいは、歩行以外の運動を開始したりすることが容易にできる。
図3は、本実施例に係るロボットの概略図である。このロボットは、胴体20、胴体に備えられたジャイロセンサ60、右脚30Rおよび左脚30Lの2本の脚を有する。また、各脚は6つの関節を有する。すなわち、各脚の自由度は6である。なお、関節の数は任意である。
関節は、ピッチ腰関節10、右ヨー股関節11R、左ヨー股関節11L、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ピッチ股関節13R、左ピッチ股関節13L、右ピッチ膝関節14R、左ピッチ膝関節14L、右ピッチ足首関節15R、左ピッチ足首関節15L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lを含む。各関節には、モータ(図示せず)が組み込まれている。各関節のモータは、それぞれの関節の動きを制御する。
ピッチ腰関節10は、胴体20の前後の動き(ピッチング)を制御する。右ヨー股関節11Rおよび左ヨー股関節11Lは、それぞれの脚の付け根部分におけるロボットの左右に回転する動き(ヨーイング)を生じさせる。
右ロール股関節12Rおよび左ロール股関節12Lは、それぞれの脚の付け根部分におけるロボットの横向きの回転(ローリング)を生じさせる。右ピッチ股関節13Rおよび左ピッチ股関節13Lは、それぞれの脚の付け根部分におけるロボットの前後の回転(ピッチング)を生じさせる。
また、右ピッチ膝関節14Rおよび左ピッチ膝関節14Lは、それぞれの膝部分におけるロボットの前後の動き(ピッチング)を生じさせる。右ピッチ足首関節15Rおよび左ピッチ足首関節15Lは、それぞれの足首部分におけるロボットの前後の動き(ピッチング)を生じさせる。右ロール足首関節16Rおよび左ロール足首関節16Lは、それぞれの足首部分におけるロボットの横向きの動き(ローリング)を生じさせる。
また、それぞれの脚には、足裏が取り付けられている。図3には、左脚30Lに取り付けられた足裏40が示されている。それぞれの足裏には、4つの力センサが組み込まれている。なお、力センサの数は任意である。図3には、足裏40に備えられた力センサ50a〜50dが示されている。これらの力センサは、足裏40が床面から受ける反力を測定する。
ジャイロセンサ60は、横向き(ローリング)方向および前後(ピッチング)方向の胴体20の回転角度を測定する。力センサにより測定された反力およびジャイロセンサ60により測定された回転角度は、ロボットの動きのフィードバック制御に用いられる。
図4は、ロボットの歩行運動を説明するタイムチャートである。時間t0で、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lは、左脚を持ち上げるため、両脚をロボットの右側に傾けるローリングの動作をおこなう。この動作をおこなう場合、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lの動きは、ギアバックラッシュ補償の分だけわずかに異なるものとなる。
ローリング動作の振幅は、試行錯誤により決定される。あるいは、ローリング動作の振幅は、胴体20のローリング角の評価関数が最小となるようにフィードバック制御をおこなうことにより決定される。
時間t1では、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lはローリングの動作を停止する。そして、左脚を持ち上げるため、すなわち、左脚のリフティング操作をおこなうため、左ピッチ膝関節14Lは、左脚を縮めるように回転し、左ピッチ足首関節15Lは、左足首を縮めるように回転する。
時間t2では、左ピッチ膝関節14Lおよび左ピッチ足首関節15Lはリフティングの動作を停止する。そして、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは回転して、胴体20が前方に移動するようピッチングの動作をおこなう。
時間t2と時間t3の間では、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは、ピッチングの動作を停止する。
時間t3では、左ピッチ膝関節14Lは、左脚を床面に着地させるため、左脚を伸ばすように回転し、左ピッチ足首関節15Lは、左足首を伸ばすように回転する。
時間t4では、左脚が床面に着地する。加えて、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lは、右脚を持ち上げるため、両脚をロボットの左側に傾けるローリングの動作をおこなう。さらに、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは、元の状態、すなわち、時間t2における状態に戻るように回転する。さらに、右脚を前方に振り出すため、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは回転して、胴体20が前方に移動するようピッチングの動作をおこなう。
時間t4と時間t5の間では、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは元の状態に戻るとともに、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lはピッチングの動作を停止する。
そして、時間t5では、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lはローリングの動作を停止する。さらに、右脚を持ち上げるため、すなわち、右脚のリフティング操作をおこなうため、右ピッチ膝関節14Rは、右脚を縮めるように回転し、右ピッチ足首関節15Rは、右足首を縮めるように回転する。
時間t6では、右ピッチ膝関節14Rおよび右ピッチ足首関節15Rはリフティングの動作を停止する。さらに、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは、元の状態、すなわち、時間t4における状態に戻るように回転する。その結果、ロボットの姿勢が、リファレンスフレームP6で定義される姿勢に設定される。
時間t6と時間t7の間では、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは元の状態に復帰する。その結果、ロボットの姿勢が、リファレンスフレームP6で定義される姿勢に設定される。すなわち、ロボットのリニア速度は0であり、ロボットは左脚のみで立っており、歩幅は0となる。
時間t7では、右脚を前方に振り出すため、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは回転して、胴体20が前方に移動するようピッチングの動作をおこなう。
時間t7と時間t8の間では、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは、ピッチングの動作を停止する。時間t8では、右脚を床面に着地させるため、右ピッチ膝関節14Rは、右脚を伸ばすように回転し、右ピッチ足首関節15Rは、右足首を伸ばすように回転する。
時間t9では、右脚が床面に着地する。加えて、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lは、左脚を持ち上げるため、両脚をロボットの右側に傾けるローリングの動作をおこなう。さらに、左脚を前方に振り出すため、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは回転して、胴体20が前方に移動するようピッチングの動作をおこなう。さらに、左ピッチ股関節13Lおよび左ピッチ足首関節15Lは、元の状態、すなわち、時間t7における状態に戻るように回転する。
時間t10では、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lはローリングの動作を停止する。さらに、左脚を持ち上げるため、すなわち、左脚のリフティング操作をおこなうため、左ピッチ膝関節14Lは、左脚を縮めるように回転し、左ピッチ足首関節15Lは、左足首を縮めるように回転する。
時間t11では、左ピッチ膝関節14Lおよび左ピッチ足首関節15Lはリフティングの動作を停止する。さらに、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは、元の状態、すなわち、時間t9における状態に戻るように回転する。その結果、ロボットの姿勢が、リファレンスフレームP11で定義される姿勢に設定される。
時間t11以後、右ピッチ股関節13Rおよび右ピッチ足首関節15Rは元の状態に復帰する。その結果、ロボットの姿勢が、リファレンスフレームP11で定義される姿勢に設定される。すなわち、ロボットのリニア速度は0であり、ロボットは右脚のみで立っており、歩幅は0となる。このような動きを繰り返すことにより、ロボットの歩行運動が実現される。
図5は、本実施例によるロボット制御システムの機能ブロック図である。このロボット制御システムは、外部端末装置100とロボット110とを含む。
外部端末装置100は、ロボットの動作を管理するオペレータにより操作されるパーソナルコンピュータなどである。この外部端末装置100は、ロボット110との間で通信をおこなう。この通信は、さまざまな種類の情報の授受を含むものである。
この外部端末装置100は、あらかじめ設定したロボット110のフレーム情報および/またはロボット110への指令情報などをロボット110に送信したり、ロボット110からロボット110の状態(姿勢や速度など)に係る情報などを受信する。ロボット110から得られた情報は、表示装置(図示せず)に表示される。
ロボット110は、たとえば2本脚のヒューマノイドロボットである。このロボット110は、ジャイロセンサ111、ジャイロセンサ制御部112、関節1131〜113n、関節制御部1141〜114n(nは自然数)、力センサ1151〜115m(mは自然数)、力センサ制御部1161〜116m、通信インターフェース117、メモリ118、中央制御部119を有する。
ジャイロセンサ111は、図3に示したジャイロセンサ60と同様の機能を有する。このジャイロセンサ111は、ロボット110の胴体20に備えられ、横向き(ローリング)方向および前後(ピッチング)方向の胴体20の回転角度を測定する。ジャイロセンサ制御部112は、ジャイロセンサ111の機能を制御するとともに、ジャイロセンサ111により測定された回転角度の情報を中央制御部119に送信する。
関節1131〜113nは、ロボット110のさまざまな関節を動かすものである。モータ(図示せず)がこれらの関節を駆動させる。ジョイントには、図3で説明したピッチ腰関節10、右ヨー股関節11R、左ヨー股関節11L、右ロール股関節12R、左ロール股関節12L、右ピッチ股関節13R、左ピッチ股関節13L、右ピッチ膝関節14R、左ピッチ膝関節14L、右ピッチ足首関節15R、左ピッチ足首関節15L、右ロール足首関節16R、左ロール足首関節16Lが含まれる。
関節制御部1141〜114nは、各関節1131〜113nの動作を制御する。特に、関節制御部1141〜114nは、関節1131〜113nが所定の時間に、所定の角速度で所定の角度だけ回転するよう制御する。この角度、角速度、時間は中央制御部119により指定される。
力センサ1151〜115mは、ロボット110の右脚および左脚の足裏に設けられる。この力センサ1151〜115mは、床面からの反力を測定する。また、この力センサ1151〜115mは、図3で説明した力センサ50a〜50dと同様の機能を有する。力センサ制御部1161〜116mは、力センサ1151〜115mの機能を制御するとともに、力センサ1151〜115mにより測定された反力の情報を中央制御部119に送信する。
通信インターフェース117は、外部端末装置100との間で通信をおこなう。この通信インターフェース117は、外部端末装置100との間で無線通信および/または有線通信をおこなう。
メモリ118は、さまざまな情報を記憶する。たとえば、メモリ118は、外部端末装置100から受信した情報および/または外部端末装置100に送信される情報を記憶するとともに、中央制御部119によりなされた種々の演算の結果に係る情報を記憶する。
中央制御部119は、ロボット110を全体制御する。この中央制御部119は、たとえば、外部端末装置100から受信したフレーム情報を基にして、ロボット110が動作する際の各関節1131〜113nの回転開始時間、角速度、回転角などを算出し、その結果を関節制御部1141〜114nに送信する。
また、中央制御部119は、外部端末装置100から通信インターフェース117を介してロボット110の動作制御要求を受け付ける。動作制御要求とは、歩幅の変更要求や歩行方向の変更要求、あるいは歩行以外の動作の実行要求を含むものである。
中央制御部119は、リファレンスフレームP1,P6,P11の姿勢が実現された後にのみ、上記要求を実行する。要求を実行する際には、中央制御部119は、要求された動作に対応する関節1131〜113nの回転開始時間、角速度、回転角などの情報を関節制御部1141〜114nに送信する。リファレンスフレームP1,P6,P11においては、ロボット110は、片足で安定して立っているので、ロボット110がリファレンスフレームP1,P6,P11に対応する姿勢で立っている場合に上記要求を実行することは都合がよいことである。
なお、ここでは、中央制御部119がさまざまなパラメータを算出することとしているが、外部端末装置100がそれらを算出し、ロボットを制御する構成を採用することとしてもよい。このような構成を採用する場合には、外部端末装置100は、回転開始時間、角速度、回転角などの算出に必要な情報をロボット110から受信し、受信した情報に基づいて各パラメータを算出する。関節制御部1141〜114nは、外部端末装置100から算出結果の情報を受信し、受信した情報に基づいてロボット110の動作制御をおこなう。
以下に、中央制御部119がおこなうロボット制御処理について詳細に説明する。このロボット制御処理は、基本リカレントニューラルネットワーク回路を用いてフレーム間の姿勢の遷移を制御することを含む。ここで、基本リカレントニューラルネットワーク回路とは、フレーム間の姿勢の遷移を表現するRNN回路である。
まず、ニューロンの数式モデルについて以下に説明する。図6は、ニューロンの数式モデルについて説明する図である。図6に示すニューロンモデルは、以下のような一次微分方程式(1)で表すことができる。
ここで、yiはニューロンiの出力であり、εiは時間遅延定数であり、yjは重み係数cijで入力されるニューロンjの出力である。時間遅延定数は、ステップ入力に対する応答遅れの程度を表す時定数に相当するものである。
図7は、基本RNN回路の構成要素の定義について説明する図である。基本RNN回路は、主な構成要素として、ニューロン、ワイヤ、ケーブル−W、ケーブル−N、スレショールド、スイッチャー、デッドニューロンを含む。
時間遅延定数がεで、初期値がy0であるニューロンは、以下のようにして定義される。
ニューロン:var y(ε)=y0
ここで、varは、ケーブル−W、ケーブル−N、そして、その他の構成要素を定義することを意味する。
また、ワイヤは、2つのニューロンを所定の重み係数で接続するために用いられる。たとえば、出力がy1であるニューロンと出力がy2であるニューロンとの間の接続は、以下のように表現される。
ワイヤ:y2:=C*y1
ケーブル−Wは、ワイヤの重み係数を変更するために用いられる。時間遅延定数がεで、初期値がV0であるケーブル−Wは、以下のように定義される。
ケーブル−W:var C(ε)=V0
ワイヤ:y2:=C*y1
ケーブル−Nは、他のニューロンの時間遅延定数を変更するために用いられる。時間遅延定数がepsで、初期値がW0であるニューロンの時間遅延定数を変更する時間遅延定数がε、初期値がV0のケーブル−Nは、以下のように定義される。
ケーブル−N:var eps(ε)=V0
ニューロン:var y(eps)=W0
スレショールドは、あるニューロンから出力された値y1が所定の値xよりも大きい場合、あるいは、所定の値xよりも小さい場合に値y1を入力値として受け入れるために用いられる。すなわち、このスレショールドは、それぞれ以下のように表される。
スレショールド:y2:=C*(x>)y1
あるいは、
スレショールド:y2:=C*(x<)y1
たとえば、x=1のときは、
スレショールド:y2:=C*(1>)y1
あるいは
スレショールド:y2:=C*(1<)y1
となる。
スイッチャーは、あるニューロンから出力された値y3が所定の値xよりも大きい場合、あるいは、所定の値xよりも小さい場合に別のニューロンから出力された値y1を入力値として受け入れるために用いられる。すなわち、このスレショールドは、それぞれ以下のように表される。
スイッチャー:y2:=if(y3>x)C*y1
あるいは、
スイッチャー:y2:=if(y3<x)C*y1
たとえば、x=1のときは、
スイッチャー:y2:=if(y3>1)C*y1
あるいは、
スイッチャー:y2:=if(y3<1)C*y1
となる。
上記スレショールドは、スイッチャーの一種と考えることもできる。また、デッドニューロンは、時間遅延定数が0であるニューロンのことである。
図8は、基本RNN回路について説明する図である。この基本RNN回路は、2つのニューロンuおよびnと、サブ回路Sとを含む。ニューロンuは、単位定数を生成する。一方、ニューロンnは、ニューロンuの出力が重み係数Csのワイヤを介してニューロンnに入力された場合に、一次多項式を生成する。
また、サブ回路Sに属するすべてのニューロンの時間遅延定数は0である。さらに、パラメータswは、基本RNN回路により生成される動作のオン/オフを切り替えるために用いられるものである。
図9は、図8に示した基本RNN回路の出力について説明する図である。図9は、時間tsに所定の角速度k=csmで始まる1度の回転を表している。本発明では、複数のフレームが設定されるが、あるフレームからつぎのフレームへの遷移操作は時間tsに開始される。
さらに、時間遅延定数εが1である場合、出力v1は、
1=cst−ts
と表される。
フレーム間の姿勢の遷移は、2つのパラメータ、すなわち、開始時間tsと関節の角速度kとにより決定される。各関節の回転は、開始時間tsに角速度kで始まる基本運動と振幅とを考慮して実現される。
そして、フレームiからフレームi+1へとロボットの姿勢が遷移する場合の関節jiの動きは、以下のように表される。
ここで、ciは角度であり、kiは角速度であり、ki=csi≧0である。miは、時間tiから時間ti+1までの関節の動きの速さを決定するパラメータである。この値は試行錯誤により決定される。さらに、δiは、t≧tiの場合1であり、tがt≧tiを満足しない場合0である。
また、ロボット110の歩行速度は比較的高く、24cm/secに達しうる。このような高い歩行速度のため、ロボット110歩行する際に振動が発生する。そして、この振動は、ロボット110を不安定にしてしまう。このような振動を最小限に抑えるため、ジャイロセンサ111により測定された角速度を用いてフィードバック制御がおこなわれる。
さらに、胴体20を床面に対して垂直に保つため、足裏に設けられた力センサ1151〜115mにより測定された反力を用いてもう1つのフィードバック制御がおこなわれる。これにより、図1に示したような、大まかに設定されたロボット110の歩行パターンが、なめらかで安定した歩行となるように補正される。
図10は、ジャイロセンサ111あるいは力センサ1151〜115mからの入力を受け付けるコントローラを示す図である。このコントローラ120は、2次のコントローラであり、その状態空間表現は、一般に、以下のように表される。
ここで、xは、状態ベクトル、uは入力ベクトル、yは出力ベクトル、Aはシステム行列、Bは入力行列、Cは出力行列である。なお、2次のコントローラは一例であり、他の次数のコントローラを用いることとしてもよい。後に示すコントローラ121,122もコントローラ120と同様の構成を有する。
また、式(4)は、以下のように表現することができる。
さらにこの式は、以下のように変形することができる。
ここで、δi=sign(aii)である。式(7)の左辺はニューロンからの出力を表し、右辺はニューロンに対する入力を表す。
図10は、nが2の場合のRNN回路を示している。ここで、ki=1+δi、εi=δi/aii、di=δii/aii、fi=δiij/aii(i≠j)である。このコントローラにおける各パラメータは、学習プロセスあるいは試行錯誤により適切な値に調節される。その場合の初期値は、たとえば、従来一般的に用いられているZiegler−Nicholsの調整法などを用いて決定することができる。
具体的には、初期値を得るために、ロボット110は片脚で立ち止まる半歩の歩行動作(図1のフレームP0からフレームP6まで)をおこなうように制御され、その後、持続振動に対する比例ゲインの限界値が算出される。この限界値と振動の周期とからPID(Proportional-Integral-Derivative)制御パラメータが算出され、算出された制御パラメータが初期値として設定される。
また、ジャイロセンサ111から受け取る情報と関節の位置情報とから逐次最小二乗法を用いることによりロボットを安定的に制御するコントローラの制御パラメータの初期値を決定することとしてもよい。また、従来一般的に用いられている極配置法を用いることによりロボットの動特性を安定化させる制御パラメータの初期値を推定することとしてもよい。
コントローラの制御パラメータを最適化するためには、図10に示したコントローラの重み係数と時間遅延定数を試行錯誤により調整し、振動のない速いレスポンスが保障されるようにする。ロボットの動特性をモデル化する従来の方法を用いることとしてもよいが、その場合には、正確に動特性のモデル化がなされないと、最適化が適切におこなわれなくなるかもしれない。
最終的には、ある関節に対する制御パラメータは、式(2)と式(5)とから、以下のように表現することができる。
図11は、ジャイロセンサ60(あるいは111)や力センサ1151〜115mからのフィードバックに基づいてロボット110の歩行を実現するニューラルネットワークを示す図である。図11に示したニューラルネットワークには、図10に示したコントローラ120,121,122が含まれている。
図11のロボット110の模式図には、図3で説明したジャイロセンサ60と、関節12R〜16R,12L〜16Lと、右脚30Rおよび左脚30Lの足裏に設けられた力センサ(右力センサおよび左力センサ)とが示されている。
また、図11に示したパラメータであるピッチを変更することにより、ロボットの歩幅を変更することができる。具体的には、パラメータであるピッチは、ケーブル−Wを用いてワイヤの重み係数を変更することにより歩幅を変更する。
図10に示したコントローラは、上述のさまざまなセンサからの入力を受け付ける。たとえば、図11に示すように、コントローラ120は右脚30Rの足裏に設けられた力センサからの入力を受け付け、右ピッチ股関節13R、右ピッチ膝関節14R、右ピッチ足首関節15Rに対する制御パラメータを生成する。
また、コントローラ121は左脚30Lの足裏に設けられた力センサからの入力を受け付け、左ピッチ股関節13L、左ピッチ膝関節14L、左ピッチ足首関節15Lに対する制御信号を生成する。また、コントローラ122はジャイロセンサ60からの入力を受け付け、右ピッチ足首関節15Rおよび左ピッチ足首関節15Lに対する制御パラメータを生成する。
具体的には、これらの制御パラメータは、ジャイロセンサ111が検出するロボット110の胴体20のローリング角、および、力センサ1151〜115mが検出する床面の反力の情報に基づいて、ロボット110の胴体20の傾きおよびロボット110の重心のバランスを評価する評価関数が最小となるように生成される。
これら制御パラメータを生成するアルゴリズムは、まず、最初のフレームから2番目のフレームまでのロボット110の動作を安定化する。続いて、2番目のフレームにおける制御パラメータを調節することにより、最初のフレームから3番目のフレームまでのロボット110の動作を安定化する。
つぎに、このアルゴリズムは、4番目のフレームを考慮し、最初のフレームから4番目のフレームまでのロボット110の動作が安定化するよう、3番目のフレームにおける制御パラメータを調節する。アルゴリズムはこのような処理を繰り返し、最終的には、最初のフレームからリファレンスフレームまでのロボット110の動作が安定化するよう、リファレンスフレームの1つ前のフレームの制御パラメータを調節する。
すなわち、このアルゴリズムは、1つ前のフレームにおける制御パラメータを少しずつ調節することによりロボット110の動作を安定化させる。
図12は、評価関数を用いて制御パラメータを調節する処理について説明する図である。図12では、図1に示したフレームP0とフレームP1において制御パラメータを調節する場合について説明している。
フレームP0は、ロボット110の歩行前の立ち姿勢に対応する。このフレームP0においては、ロボットの両脚の足裏に対照的に配置された各力センサ50a〜50dにより測定された反力F1〜F4が、以下の式を満足するまで、ピッチ腰関節10のピッチングに対する制御パラメータを再帰的に調節する。
δy=(F3+F4)/ΣFi−0.5≒0.21
この式は、ロボット110がフレームP0の姿勢で安定的に立つことのできる条件を表す。
フレームP1は、ロボット110が右脚のみで立つ、歩幅が0の姿勢に対応する。このフレームP1では、ロボットの右脚の足裏に対照的に配置された各力センサ50a〜50dにより測定された反力F1〜F4が、以下の式を満足するまで、右ロール股関節12Rおよび右ロール足首関節16Rのローリングに対する制御パラメータ、すなわち式(2)におけるciを再帰的に調節する。
δx=(F2+F3)/ΣFi−0.5≒0.40
この式は、ロボット110がフレームP1の姿勢で安定的に立つことのできる条件式を表す。
また、フレームP1では、ジャイロセンサ60により測定されたロボット110の胴体20のローリング方向の回転角度が以下の評価関数を最小化するよう右ロール股関節12Rのローリングに対する制御パラメータを再帰的に調節する。
ここで、Jyroyは実際のローリング角であり、Jyrohは、ロボット110が垂直に立っているときのローリング角であり、t1およびt2は所定の時間である。この式は、ギアバックラッシュを補償するために用いられている。
そして、フレームP0からフレームP1への遷移時には、図9で説明した基本動作の角速度、すなわち、式(3)における角速度kiを調節し、さらにジャイロセンサ60によるローリング角の測定結果に基づいてローリングの振幅を調節することによりロボット110の動作を制御する。
他のフレームの制御パラメータは、δyやδxの設定値や評価関数は異なるものの、フレームP0やフレームP1と同様にして調節される。
特に、リファレンスフレームP6,P11の姿勢を実現する基本RNN回路、すなわち、フレームP5,P10に対応する基本RNN回路の角速度kiは、ジャイロセンサ60を用いてロボット110のピッチング角を評価しながら試行錯誤により調節される。
なお、力センサからコントローラ120,121が入力を受け付けるワイヤの重み係数w、あるいは、コントローラゲインは、ロボット110の歩行中に変化する。図13は、ロボット110の脚の着地手順について説明する図である。また、図14は、コントローラゲインの調節について説明する図である。
着地は図4に示した時間t3に開始され、着地した左脚は時間t4から時間t10まで床面に接触している。すなわち、図13に示すように、図1で説明したフレームP3からフレームP9まで左脚が床面に着地している。
そして、図14に示すように、コントローラゲインは、着地フェーズが開始される前(時間t3以前)に最大となるように設定される。すなわち、着地時のショックを小さくするよう脚を柔らかに着地させるため、重み係数wを最大値wmaxに設定する。
また、左脚が着地した直後(時間t4)には、床面を左脚が確実に捉えることができるようにコントローラゲインが半分に設定される。すなわち、重み係数wが最大値wmaxの半分に低減される。
さらに、右脚を前方に投げ出すスイングフェーズでは、左脚が床面をさらに確実に捉えることができるようコントローラゲインが最小となるように設定される。すなわち、重み係数wが最小値wminに設定される。
たとえば、wmaxの値およびwminの値は、ロボット110の胴体20が床面に対して垂直になるよう試行錯誤により決定される。また、これらの値は、他の再帰的方法を用いて決定することとしてもよい。
これにより、大まかに設定されたロボットの歩行パターンが、スムーズでしっかりしたロボットの動きを達成するよう修正される。言い換えれば、ロボット110は、上記コントローラゲインを調節することにより、安定して歩行できるように制御される。したがって、床面についての情報を取得する必要がなく、床面が平らであるか傾いているか、あるいは段があるかは問題とはならない。
また、図4においてロボット110が歩行運動をおこなう場合の各関節を回転させる角度について示したが、各関節の速度の連続性を保つため、各関節に対する出力は、図11に示した時間遅延定数がαであるニューロンを通過させる。このニューロンは、1次のローパスフィルタとして機能するものである。
図15は、所定の時間遅延定数を有するニューロンの働きについて説明する図である。時間遅延定数は、ステップ入力に対する応答遅れの程度を表す時定数に相当するものである。そのため、時間遅延定数αを有するニューロンを介して各関節に制御パラメータを出力することにより、各関節の角速度の急激な変化を抑制し、角速度の連続性を確保することができる。
なお、ここでは、1次のローパスフィルタを構成するニューロンを用いることとしたが、ローパスフィルタの次数はこれに限定されない。また、各ニューロンの時間遅延定数を同一の値αとしているが、それぞれ異なる値としてもよい。また、時間遅延定数αは試行錯誤により得られる。
図16は、床面を安定的に歩行するロボット110の写真である。図16に示すように、上述したロボット制御処理においては、平坦な床面をロボット110が安定的に歩行するように制御できるだけでなく、床面の傾斜や高さがあらかじめ分からなくとも、傾斜した床面や階段を安定的に歩行するようロボット110を制御することができる。
上述してきたように、図5に示した中央制御部119は、リファレンスフレームP1,P6,P11を含む複数のフレームP0〜P11の情報を取得し、それぞれのフレームに対応する複数の時点の間のロボット110の制御情報を算出することによりロボット110の動作を制御する。その結果、ロボット110自身やロボット110の周囲環境のモデリングを不要としつつ、ロボット110がさまざまな運動を安定しておこなうことができるよう効率的にロボット110を制御することができる。
さらに、ロボット110が転倒することなく移動を停止する姿勢は、ロボット110が一方の脚のみで立っており、ロボット110の歩幅が0である姿勢としたので、中央制御部119は、ロボット110の動作の変更を制御することができる。
さらに、中央制御部119は、ジャイロセンサ111や力センサ1151〜115mから胴体20の傾きや、各脚の足裏が床面から受ける反力などのロボット110の動作状態の情報を取得し、取得した動作状態の情報に基づいて複数の時点におけるフレーム情報を補正することとしたので、大まかに設定された姿勢を補正してロボット110が安定的に動作するよう制御することができる。
さらに、中央制御部119は、ロボット110の脚が床面から受ける反力に係る情報を力センサ1151〜115mから取得し、取得した情報に基づいてロボット110の動作の制御をおこなう場合に、当該情報のゲインをロボット110の脚の状態に応じて変更することとしたので、中央制御部119は、ロボット110の脚の状態に応じて、床面に対する脚の着地の柔軟性を適切に制御することができる。
さらに、中央制御部119は、ロボット110の脚が床面に着地した場合に、上記ゲインを脚が着地する前よりも小さくすることとしたので、中央制御部119は、ロボット110の脚が柔軟に床面に着地し、その後床面をしっかり捉えるように制御することができる。
さらに、2本脚のロボット110の一方の脚が床面に着地し、他方の脚がロボット110の前方に振り出される場合に、中央制御部119は、上記ゲインを脚が振り出される前よりも小さくすることとしたので、中央制御部119は、ロボット110の脚が床面をしっかり捉え、もう一方の脚の振り出しを安定的におこなうことができるように制御することができる。
さらに、中央制御部119は、ロボット110の動作の変更要求を外部端末装置100から受け付け、受け付けた変更要求に基づいて、ロボット110が動作変更をおこなうように制御することとしたので、ロボット110の動作変更を容易に実行することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、ロボット制御装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、ロボット制御装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明したロボット制御方法は、コンピュータプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。
コンピュータは、このプログラムをインターネットなどのネットワークを介して受信することができる。また、コンピュータは、このプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体から読み取ることができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体とは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどである。
(付記1)ロボットの動作を制御するロボット制御装置であって、
ロボットが転倒することなく単独で立っている参照姿勢を少なくとも含む複数の異なる時点のロボットの姿勢に係る情報を取得する姿勢情報取得手段と、
前記姿勢情報取得手段により取得された少なくとも2つの姿勢に係る情報に基づいて、ロボットの姿勢が前記参照姿勢となるよう制御情報を算出することにより2つの時点間のロボットの動作を制御する動作制御手段と、
を備えたことを特徴とするロボット制御装置。
(付記2)前記ロボットは、2本脚のロボットであり、前記参照姿勢は、当該ロボットが一方の脚のみで立っており、ロボットの歩幅が0である姿勢であることを特徴とする付記1に記載のロボット制御装置。
(付記3)前記ロボットの動作状態を示す動作情報を取得する動作状態情報取得手段と、前記動作状態情報取得手段により取得された動作情報に基づいて、前記姿勢情報取得手段により取得された姿勢に係る情報を補正する補正手段とをさらに備え、前記動作制御手段は、補正された姿勢に係る情報に基づいて前記制御情報を算出することを特徴とする付記1または2に記載のロボット制御装置。
(付記4)前記ロボットは、2本脚のロボットであり、前記ロボットのそれぞれの脚の足裏がロボットが歩行する床面から受ける反力を示す力情報を取得する反力情報取得手段と、前記ロボットの脚の状態に基づいて前記力情報のゲインを調節するゲイン調節手段とをさらに備え、前記動作制御手段は、前記ゲイン調節手段により調節されたゲインに基づいて前記制御情報を算出することを特徴とする付記1、2または3に記載のロボット制御装置。
(付記5)前記ゲイン調節手段は、前記ロボットの脚が床面に着地する場合に、前記力情報のゲインをロボットの脚が着地する前のゲインよりも小さくすることを特徴とする付記4に記載のロボット制御装置。
(付記6)前記ゲイン調節手段は、一方の脚が床面に着地し、他方の脚がロボットの前方に振り出される場合に、前記力情報のゲインを前記他方の脚がロボットの前方に振り出される前のゲインよりも小さくすることを特徴とする付記4または5に記載のロボット制御装置。
(付記7)前記ロボットの動作の変更要求を受け付ける要求受付手段をさらに備え、前記動作制御手段は、前記要求受付手段により受け付けられた変更要求に基づいて、ロボットが動作変更をおこなうように制御することを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載のロボット制御装置。
(付記8)ロボットの動作を制御するロボット制御方法であって、
ロボットが転倒することなく単独で立っている参照姿勢を少なくとも含む複数の異なる時点のロボットの姿勢に係る情報を取得する姿勢情報取得工程と、
前記姿勢情報取得工程により取得された少なくとも2つの姿勢に係る情報に基づいて、ロボットの姿勢が前記参照姿勢となるよう制御情報を算出することにより2つの時点間のロボットの動作を制御する動作制御工程と、
を含んだことを特徴とするロボット制御方法。
以上のように、本発明に係るロボット制御装置は、ロボット自身やロボットの周囲環境のモデリングを不要としつつ、ロボットがさまざまな運動を安定しておこなうことができるよう効率的に制御することが必要なロボット制御システムに有用である。
本発明の概念について説明する図である。 図1に示したフレームP0〜P11の状態遷移図である。 ロボットの概略図である。 図3に示したロボットの歩行運動を説明するタイムチャートである。 本実施例に係るロボット制御システムの機能ブロック図である。 ニューロンの数式モデルについて説明する図である。 基本RNN回路の構成要素の定義について説明する図である。 基本RNN回路について説明する図である。 図8に示した基本RNN回路の出力について説明する図である。 図3に示したジャイロセンサあるいは力センサからの入力を受け付けるコントローラを示す図である。 ジャイロセンサおよび力センサのフィードバックに基づいてロボットの歩行を実現するニューラルネットワークを示す図である。 評価関数を用いて制御パラメータを調節する処理について説明する図である。 ロボットの脚の着地について説明する図である。 コントローラゲインの調節について説明する図である。 所定の時間遅延定数を有するニューロンの働きについて説明する図である。 床面を安定的に歩行するロボット110の写真である。
符号の説明
10 ピッチ腰関節
11R 右ヨー股関節
11L 左ヨー股関節
12R 右ロール股関節
12L 左ロール股関節
13R 右ピッチ股関節
13L 左ピッチ股関節
14R 右ピッチ膝関節
14L 左ピッチ膝関節
15R 右ピッチ足首関節
15L 左ピッチ足首関節
16R 右ロール足首関節
16L 左ロール足首関節
20 胴体
30R 右脚
30L 左脚
40 足裏
50a〜50d,1151〜115m 力センサ
60,111 ジャイロセンサ
100 外部端末装置
110 ロボット
112 ジャイロセンサ制御部
1131〜113n 関節
1141〜114n 関節制御部
1161〜116m 力センサ制御部

Claims (4)

  1. 2本脚のロボットの動作を制御するロボット制御装置であって、
    ロボットが転倒することなく単独で立っている参照姿勢を少なくとも含む複数の異なる時点のロボットの姿勢に係る情報を取得する姿勢情報取得手段と、
    前記ロボットのそれぞれの脚の足裏がロボットが歩行する床面から受ける反力を示す力情報を取得する反力情報取得手段と、
    前記ロボットの脚の状態に基づいて前記力情報のゲインを調節するゲイン調節手段と、
    前記姿勢情報取得手段により取得された少なくとも2つの姿勢に係る情報基づいて、リカレントニューラルネットワーク回路を用いて2つの姿勢間での姿勢の遷移に対する制御情報を算出し、さらに前記ゲイン調節手段により調節されたゲインに基づいて一つ前の姿勢における制御パラメータを順次調整していき、各姿勢間を順次遷移して前記参照姿勢となるように制御情報を算出することによりロボットの姿勢が前記参照姿勢となるよう2つの時点間のロボットの動作を制御する動作制御手段と、
    を備えたことを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記参照姿勢は、当該ロボットが一方の脚のみで立っており、ロボットの歩幅が0である姿勢であることを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記ロボットの動作状態を示す動作情報を取得する動作状態情報取得手段と、前記動作状態情報取得手段により取得された動作情報に基づいて、前記姿勢情報取得手段により取得された姿勢に係る情報を補正する補正手段とをさらに備え、前記動作制御手段は、補正された姿勢に係る情報に基づいて前記制御情報を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記ロボットの動作の変更要求を受け付ける要求受付手段をさらに備え、前記動作制御手段は、前記要求受付手段により受け付けられた変更要求に基づいて、ロボットが動作変更をおこなうように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のロボット制御装置。
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