JP4807025B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客等の操作により現金引出しや現金入金および振込み等の取引ができるものである。また、通信回線2を介して図示しないホストコンピュータ等と通信可能に接続されている。
11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行なう入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行なう画面および入力された情報等を表示するものである。
14は係員操作表示部であり、自動取引装置1の前面扉等の内側に備えられ、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この係員操作表示部14は液晶ディスプレイ等の表示部にタッチパネルを配置し保守員等の係員が行なう入力操作等を検知するものであり、また、係員の作業や入力操作等の誘導を行なう画面および自動取引装置1の状態を示す情報等を表示するものである。
16は制御部であり、CPU等の演算および制御手段や図示しない記憶手段、通信回線2を介して接続されたホストコンピュータ3等との間で情報の送受信を行う通信手段等で構成されたものである。この制御部16は顧客操作表示部11、カードリーダプリンタ部12、紙幣入出金部13、係員操作表示部14および記憶部15を含めて自動取引装置1全体の動作を記憶部15に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御する。
次に、紙幣入出金部13について説明する。
図2において、21は紙幣入出金口であり、顧客との間で紙幣の受け渡しを行うものである。この紙幣入出金口21は投入された紙幣を検知する機構および搬送された紙幣の受取りを検知する機構を設け、顧客が投入する紙幣を受け付け、また、顧客へ出金する紙幣を集積させる。
23は紙幣収納カセットAであり、万円券を収納するものである。この紙幣収納カセットA23は紙幣入出金部13に着脱可能に構成されたものであり、自動取引装置1に装着した状態で図示しない紙幣分離繰出し機構により収納された紙幣を1枚ずつ分離して繰出し紙幣搬送路22へ送り出すことができる。送り出された紙幣は紙幣搬送路22により紙幣入出金口21へ搬送され集積される。また、図示しない集積収納機構により紙幣入出金口21から搬送された紙幣を集積して収納することができるものである。
係員は補充用の紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24を自動取引装置1の設置場所に持参し、現在装着されている紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24と入れ替えることにより、紙幣の回収および補充を行うことができる。また、持参する補充用の紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24には、現金センタにおいて金種ごとに所定の枚数の紙幣が収納されており、紙幣収納カセット毎の収納枚数は収納時に計数され、カセットIDごとにカセット収納枚数データとして管理される。このカセット収納枚数データは現金センタのサーバ等に記憶され、通信回線2を介してホストコンピュータや自動取引装置1から参照でき、カセットIDをキーにして収納枚数を取得できるようになっている。
このように、紙幣入出金部13は紙幣入出金口21、紙幣搬送路22、紙幣収納カセットA23、紙幣収納カセットB24および鑑別部25等で構成され、顧客により紙幣入出金口21に投入された紙幣を1枚ずつ分離し繰出して紙幣搬送路22で搬送し、鑑別部25の鑑別の結果により金種毎に紙幣収納カセットA23または紙幣収納カセットB24へ収納して入金処理を行い、また、紙幣収納カセットA23または紙幣収納カセットB24に収納された紙幣を1枚ずつ分離し繰出して紙幣搬送路22で搬送し、紙幣入出金口21へ集積させて出金処理を行う。
現金カウンタは、ホストコンピュータにより管理され、自動取引装置の紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24に収納された万円券、五千円券、二千円券および千円券等の金種毎の紙幣の枚数カウンタで構成されたものである。すなわち、自動取引装置1の機番毎に、装着された紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24に収納されている紙幣の枚数が管理されている。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御される。
図3は実施例における精査の流れを示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S3:「精査」ボタン41が押下されたことを係員操作表示部14が検知すると制御部16は現在、紙幣入出金部13に装着されている紙幣収納カセットA23ならびに紙幣収納カセットB24(第1の紙幣収納カセット)からそれぞれのカセットIDを読み出し記憶部15に記憶させるとともにホストコンピュータから受信した現金カウンタを記憶部15に記憶させる。
なお、紙幣入出金部13に紙幣収納カセットA23または紙幣収納カセットB24が装着されていない場合や装着されている場合であっても紙幣収納カセットA23または紙幣収納カセットB24が前回の精査処理で異常が検出されたもの、すなわち、前回の精査処理で異常が検出されたカセットIDを記憶した紙幣収納カセットである場合、異常が発生した紙幣収納カセットのカセットIDは記憶部15に記憶させないものとする。
前回の精査において異常が発生していないことを確認すると制御部16の指示により以下の精査処理を行う。
S4:まず、制御部16の指示により係員操作表示部14に「紙幣収納カセットをはずしてください」等の文言を表示し係員を誘導する。
この初期動作は紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24に備えた分離機構、繰出し機構および集積機構等の動作確認を行なうものである。
そして、前面扉が閉められたことを係員操作表示部14で検知すると制御部16は顧客による取引の受付けを再開する。
S7:一方、「精査前復帰」ボタン51が押下されたことを係員操作表示部14が検知すると制御部16の指示により係員操作表示部14は図6に示す精査前復帰確認画面を表示する。この精査前復帰確認画面は「精査前復帰確認 精査処理前に装着されていたカセットをセットし「確認」を押してください」等の文言および「取消」ボタン61ならびに「確認」ボタン62等で構成されたものである。
S9:「確認」ボタン62が押下されたことを係員操作表示部14が検知すると制御部16の指示により紙幣入出金部13の制御部は装着された紙幣収納カセットA23および紙幣収納カセットB24(第1の紙幣収納カセット)に記憶されたカセットIDをそれぞれ読み取る。紙幣入出金部13の制御部は読み取ったカセットIDを制御部16へ通知するものとする。
このように自動取引装置1で行う精査処理中において新たな紙幣収納カセットに異常が検出された場合、精査処理前に装着されていた紙幣収納カセットを再度装着しするとともに現金カウンタを精査処理前の状態に復帰させ、運用を再開させることができる。
以上説明したように、本実施例では、係員等が行う精査処理で現金が装填された新たな紙幣収納カセットを装着するときに行われる初期化動作においてその新たな紙幣収納カセットの異常が検出された場合であっても、精査処理前に装着されていた紙幣収納カセットを装着できるようにしたため、短時間で自動取引装置の運用を再開することができるという効果が得られる。
2 通信回線
11 顧客操作表示部
12 カードリーダプリンタ部
13 紙幣入出金部
14 係員操作表示部
15 記憶部
16 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣搬送路
23 紙幣収納カセットA
24 紙幣収納カセットB
25 鑑別部
Claims (2)
- 紙幣を収納する第1の紙幣収納カセットと、この第1の紙幣収納カセットと同一構造の第2の紙幣収納カセットと、前記第1の紙幣収納カセットおよび第2の紙幣収納カセットを着脱可能にした紙幣入出金部とを備え、前記第1の紙幣収納カセットを紙幣入出金部から外し、紙幣が装填された前記第2の紙幣収納カセットを装着するとともに該第2の紙幣収納カセットに収納された紙幣の枚数を現金カウンタに格納する自動取引装置において、
前記第1の紙幣収納カセットおよび前記第2の紙幣収納カセットに、紙幣収納カセットを識別するカセットIDを記憶する記憶手段と、
前記第1の紙幣収納カセットから読み取ったカセットIDおよび前記第1の紙幣収納カセットの収納枚数を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した前記第1の紙幣収納カセットのカセットIDと紙幣入出金部に装着された紙幣収納カセットの前記記憶手段から読み取ったカセットIDとを比較して一致することを確認する確認手段とを設け、
装着された前記第2の紙幣収納カセットの異常を検出した場合、前記確認手段により外された前記第1の紙幣収納カセットが再び装着されたことを確認し、前記記憶部に記憶した前記第1の紙幣収納カセットの収納枚数を現金カウンタに格納して取引を継続させるようにしたことを特徴とする自動取引装置。 - 紙幣を収納する第1の紙幣収納カセットと、この第1の紙幣収納カセットと同一構造の第2の紙幣収納カセットと、前記第1の紙幣収納カセットおよび第2の紙幣収納カセットを着脱可能にした紙幣入出金部と、装着された紙幣収納カセットに収納された金種ごとの紙幣の枚数を示す現金カウンタを格納する記憶部とを備え、前記第1の紙幣収納カセットを紙幣入出金部から外し、紙幣が装填された前記第2の紙幣収納カセットを装着するとともに該第2の紙幣収納カセットに収納された紙幣の枚数を現金カウンタに格納して精査処理を行った後、顧客の操作による現金支払い等の取引を可能にする自動取引装置において、
前記第1の紙幣収納カセットおよび前記第2の紙幣収納カセットに、紙幣収納カセットを識別するカセットIDを記憶する記憶手段と、
前記記憶部に、前記第1の紙幣収納カセットの収納枚数を退避する退避領域と、
前記記憶部に記憶した前記第1の紙幣収納カセットのカセットIDと紙幣入出金部に装着された紙幣収納カセットの前記記憶手段から読み取ったカセットIDとを比較して一致することを確認する確認手段とを設け、
係員操作表示部で精査処理の開始が選択されたとき、前記第1の紙幣収納カセットから読み取ったカセットIDを前記記憶部に記憶させるとともに第1の紙幣収納カセットの収納枚数を前記退避領域に退避させ、装着された前記第2の紙幣収納カセットの異常を検出した場合、前記確認手段により外された前記第1の紙幣収納カセットが再び装着されたことを確認し、前記退避領域に退避した前記第1の紙幣収納カセットの収納枚数を現金カウンタに復元して取引を継続させるようにしたことを特徴とする自動取引装置。
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