JP4803598B2 - 無線通信端末および無線通信端末における通信制御方法 - Google Patents
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Description
ところで、チャネルの受信電界強度は、無線通信端末の使用環境(地形や建物等)によっては著しく低下することがあり、チャネルの受信電界強度が低い場合には、チャネルの電波を受信したにもかかわらず、当該チャネルが捕捉できなかったものと判定され、圏内復帰処理に移行する。この圏内復帰処理において、無線通信端末は所定の周期でチャネルの捕捉動作を行なうシステムスキャンを実行する。
また、一旦、圏外と判定された場合、圏内復帰処理を所定周期で行うが、復帰のためのシステムスキャンを試行する通信方式が限定的であったりして、圏内復帰のために要する時間は無視できないものとなっている。例えば、トンネルの出入り等、使用環境が極端に異なる場所では、トンネルから出てすぐに圏内復帰処理ができれば良いが、圏内復帰捕捉動作のタイミングにならない限りすぐには復帰できない。また、圏内復帰捕捉処理を行なってもすぐには圏内復帰につながるわけではない。
近年、無線通信システムにおいて、使用する周波数帯の有効利用をはかるとともに、使用周波数を世界標準仕様に合わせるために周波数帯の再編が検討されている。例えば、CDMA2000 1x使用の無線通信システムにおいて、現在、日本国内では、日本仕様の800MHz帯(以下、旧800MHz帯)が用いられているが、この周波数帯が世界標準仕様である新800MHz帯へ再編される予定である。なお、旧800MHz帯と新800MHz帯とでは、使用する周波数帯のうち、上り、下りの周波数割り当て等が相違している。こうした背景から、現行の周波数帯(旧800MHz)、新たな周波数帯(新800MHz)、および高周波の周波数帯(2GHz)での通信が可能なマルチバンド対応の無線通信端末が開発されている。
上記したそれぞれ異なる周波数帯の通信システムには、基地局と無線通信端末間で周波数帯を識別するための識別番号として、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)で規定されたバンドクラスが付与されている。例えば、基地局から無線通信端末に報知される情報の中の近隣基地局リスト等において、無線通信端末の周辺に存在する通信システムを報知する等のためにこのバンドクラスが使用される。なお、現行の周波数帯(旧800MHz)はバンドクラス3、新たな周波数帯(新800MHz)はバンドクラス0、高周波の周波数帯(2GHz)はバンドクラス6にそれぞれ分類されている。また、各バンドクラスには、プライマリチャンネルとセカンダリチャンネルが割当てられ(但し、バンドクラス6のEVDO通信においてはプライマリチャンネルのみ)、更に、プロトコルの違い(EVDO)を考慮すれば、合計で11パターンの通信システムが存在することになる。
図1は、本発明の実施の形態1、実施の形態2にかかわる無線通信端末の内部構成を示すブロック図である。ここでは、無線通信端末として携帯電話が例示されており、この携帯電話は、通信部1と、操作部2と、音声処理部3と、スピーカ4と、マイク5と、表示部6と、記憶部7と、制御部8とにより構成される。
また、操作部2は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部8に入力する。
また、表示部6は、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部8から供給される映像信号に応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、バッテリ残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。
なお、上記した記憶部7は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
制御部8は、記憶部7に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部7に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
キー検出部81は、操作部2からの発信操作を検出して捕捉指示機能実行部86による捕捉処理を起動する機能を持ち、また、表示制御部82は、捕捉指示機能実行部86を介して出力される発信の成否を表示部6に表示する機能を持つ。
なお、捕捉指示機能実行部86は、通信システム選択部85に対して通信システムの捕捉開始指示を行い、携帯電話が通信を行うことの出来ない圏外状態にあると判定された状態において、操作部2による発信操作を検出したとき、通信システム選択部85に対し、複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第1の捕捉指示を行い、当該第1の捕捉指示に対して捕捉失敗が報知された場合に、通信システム選択部85に対して第2の捕捉指示を行い、上記した第1の捕捉指示、あるいは第2の捕捉指示に対して捕捉成功が報知された場合に、捕捉が成功した通信システムによる通信開始の処理を行う機能を持つ。
なお、ここに示す捕捉結果報知領域860は、具体的には、記憶部7の適当な領域に割り付けられ記憶されるものとする。
図2は、本発明の実施の形態1にかかわる無線通信端末の動作を説明するために引用した動作シーケンス図であり、ここでは、制御部8を構成する、EVDOプロトコル実行部83(1xプロトコル実行部84)と、通信システム選択部85と、捕捉指示機能実行部86との間の動作シーケンスが示されている。また、図3は、その動作を模式的に示した動作概念図である。
以下、図2、図3を参照しながら、図1に示す本発明の実施の形態1にかかわる無線通信端末の動作について説明する。
捕捉指示機能実行部86は、この発信要求を取得し、発信処理を行う前に発信に要する通信システムを捕捉するために、発信によるシステムスキャンの実行を指示する。このシステムスキャンは、捕捉指示機能実行部86が、通信システム選択部85を起動し(S202:システムスキャン指示)、通信システム選択部85が、発信の「呼」設定に基づいて、どの通信システムをスキャンするかに応じて、EVDOプロトコル実行部83、または1xプロトコル実行部84を選択し(S203)、選択されたEVDOプロトコル実行部83、または1xプロトコル実行部84を起動することにより実現される(S204:システムスキャン指示)。
通信システム選択部85により選択されたEVDOプロトコル実行部83、または1xプロトコル実行部84は、システムスキャンの結果、その通信システムの捕捉の成否に関し、通信システム選択部85を経由して捕捉指示機能実行部86に報知する(S205、S206)。通信システム選択部85は、通信システムの捕捉に成功した場合は、捕捉指示機能実行部86に対し、その通信システムを用いた発信処理を指示するが、失敗した場合は、同一プロトコル内の他の通信システムをスキャンするように、先にシステムスキャンを実行したEVDOプロトコル実行部83または1xプロトコル実行部84に対して再度システムスキャンの実行を指示する(S207〜S211)。
捕捉指示機能実行部86は、システムスキャンを通信システム選択部85に対して指示した後、4秒間、通信システム選択部85からの捕捉成功の報知を待つ。ここで、4秒間、システム選択部85から捕捉成功の通知が出力されない場合、捕捉指示機能実行部86は、再度、通信システム選択部85に対し、上記したシステムスキャンを再試行(リトライ)するように指示する(S212)。
なお、通信システム選択部85と、EVDOプロトコル実行部83または1xプロトコル実行部84は、このシステムスキャンを契機に、通信システムを捕捉できるまで、上記した通信システムの捕捉動作を繰り返す。
なお、発信処理に関し、AMSS(Advanced Mobile Solution Software)では、発信処理にタイマ機能が設けられており、40秒発信動作を続けても基地局と通信できない場合は自動的に発信終了となる(S216)。
すなわち、図3(b)に示されるように、携帯電話10(通信システム選択部85)は、スキャンリスト850のインデックスの始めに格納されている通信システム#1から捕捉指示を出力し(1)、以後、通信システム#1〜#nの捕捉が成功するまでスキャンリスト850に格納されている通信システムの捕捉試行を行うように、EVDOプロトコル実行部83または1xプロトコル実行部84を制御する。
上記した通信システムの捕捉試行を繰り返し、捕捉指示機能実行部86により4秒経過したことが検出されると、再度システムスキャンが要求され、上記した(1)(2)の動作が繰り返し実行される(7)(8)。
例えば、通信システム#2が通信上に障害があって捕捉試行に4秒かかる場合、通信システム選択部85は、捕捉指示機能実行部86から、4秒満了によるシステムスキャンを要求されるため、通信システム#3以降の捕捉試行動作を行うことができず、通信システム#1から再度捕捉試行動を実行することになる。このような場合、発信中は、通信システム#3以降は永遠に捕捉試行動作が実行されない。仮に、通信システム#3の電波が安定しているエリアにおいて、捕捉可能な通信システムが存在するにも関わらず、その通信システムを捕捉しにいく契機がないため、発信できないことになってしまう。
これに対し、以下に説明する実施の形態2では、圏外発信時の発信によるシステムスキャンの実行手順において、全ての通信システム#1〜#nに対して捕捉試行を実行し、その結果が出るまで、再度、発信によるシステムスキャン要求を発行しない仕組みを構築することにより、捕捉可能な通信システムが存在するにも関わらず、その通信システムを捕捉する契機が与えられないことから発信が不可となっていた実施の形態1が持つ不都合が解消できる。
図4は、本発明の実施の形態2にかかわる無線通信端末の動作を示すシーケンス図であり、ここでは、制御部8を構成する、1xプロトコル実行部84と、EVDOプロトコル実行部83と、通信システム選択部85と、捕捉指示機能実行部86と間の動作シーケンスが示されている。また、図5は、発信処理開始時における通信プロトコル決定処理の流れを、図6は、通信システムの捕捉処理の流れをそれぞれ示すフローチャートである。
以下、図4〜図6を参照しながら、本発明の実施の形態2にかかわる無線通信端末の動作について詳細に説明する。
上記した捕捉指示機能実行部86を起動するにあたり、図5のフローチャートに示されるように、制御部8は、キー検知部81を介して発信操作有無を検知すると(図5のS501)、その操作は、音声発信か、データ通信かを判定する(S502)。ここで、音声発信の場合は、1xの通信システムに基づく発信処理を起動し(S503)、データ通信の場合は、更に、1xの通信システム以外使用できないINS(Information Network System)接続等による特殊データ通信でないことを確認したうえで、データレートの高いEVDOの通信システムを優先した発信処理を起動する(S504“No”、S505)。
このシステムスキャンは、捕捉指示機能実行部86が、通信システム選択部85を起動し(S402:システムスキャン指示)、通信システム選択部85が、スキャンリスト850を参照してスキャンすべき通信システムを決定し、EVDOプロトコル実行部83を選択起動することにより実現される(S403、S404)。なお、このとき、スキャンリスト850には、デフォルトで設定された、無線通信端末自身がスキャンすることができるEVDO用の5パターンの通信システムが格納されている。
通信システム選択部85は、EVDOプロトコル実行部84に対し、スキャンリスト850の最後尾のインデックスに格納された通信システム(5パターン目)のスキャンの指示を行い(S409、S410)、当該システムスキャンの結果、EVDOプロトコル実行部84から捕捉失敗が通知されたときに(S411)、捕捉指示機能実行部86に対して捕捉失敗を報知(捕捉失敗フラグをON)する(S412)。
このシステムスキャンは、捕捉指示機能実行部86が、通信システム選択部85を起動し、通信システム選択部85が、スキャンリスト850の1番目のインデックスに格納された1x用の通信システムにしたがい、1xプロトコル実行部84を選択起動することにより実現される(S414、S415)。
通信システム選択部85は、その通信システムの捕捉に成功した場合は、捕捉指示機能実行部86に対しその通信システムを用いた発信処理を指示するが、1xプロトコル実行部84から捕捉失敗の報知を受信した場合は、上記同様、捕捉指示機能実行部86に対して捕捉失敗を報知することなく、1xプロトコル実行部84に対し、更なる他のシステムスキャンの実行を指示するように、残る4パターン分の通信システムを都度選択し、それぞれの通信システムに基づくシステムスキャンの実行を指示する。
なお、捕捉指示機能実行部86は、1xプロトコルでのシステムスキャン指示を行ったステップS413のタイミングで、再度第1の所定時間(4秒)のタイマをスタートさせ、4秒満了時に捕捉結果報知領域860に対する新たな失敗フラグの有無を確認する。また、4秒満了時にフラグが確認できなかった場合には、第2の所定時間(1秒)周期で捕捉結果報知領域860に対する新たな失敗フラグの有無を確認する処理についてはEVDOでのシステムスキャン時と同様である。
ステップS420の後捕捉指示機能実行部86は、スキャンリスト850の6パターン目の通信システムの捕捉失敗に基づくフラグONを確認すると、表示制御部82を制御して表示部6に発信の失敗を表示する(S421)。
すなわち、通信システム選択部85は、スキャンリスト850に存在する通信システムの全てに関して捕捉試行動作を実行した結果、全ての通信システムが捕捉できなかった場合に、捕捉指示機能実行部86に対して捕捉失敗を報知することになる。
なお、通信システム選択部85から捕捉成功の報知があった場合は、実施の形態1同様、即座に捕捉が成功した通信システム上で発信処理を行う。
以上説明のように、本発明の実施の形態2によれば、圏外発信時、スキャンリスト850にある全ての通信システムに対して捕捉試行が実行されるため、発信成功率が向上する。
さらに、データ通信の発信要求の際に、EVDOでの捕捉に失敗する環境においては、失敗判定も早期に行えるだけではなく、すぐさま1xでの捕捉試行を行えるように構成しているので、極力、通信接続できるチャンスを拡大している。
図6において、通信システム選択部85は、捕捉指示機能実行部86が発信要求をうけ、その発信処理を実行する前に、発信に要する通信システムを捕捉するために、まず、最優先バンドクラス(バンドクラス6)の選択を行い(S601)、次に、そのプライマリチャネルを選択して(S602)、EVDOプロトコル実行部83、あるいは1xプロトコル実行部84を起動し、発信によるシステムスキャンの実行を行なう。
一方、補足失敗の場合は、そのバンドクラスのセカンダリチャネルの選択が完了したか否かを判定し(S604)、完了していない場合は、そのセカンダリチャネルを選択して(S605)S603の処理(捕捉の成否判定)に戻り、セカンダリチャネルの選択が完了していた場合には、更に、全てのバンドクラス(BC)の選択が完了したか否かを判定する(S606)。
すなわち、本発明の無線通信端末の通信制御方法は、複数の通信システムを捕捉し、第1の通信プロトコル(EVDO)と第2の通信プロトコル(1x)による通信を行う通信部1と、操作部2と、操作部2により通信開始が指示されたときに、複数の通信システムのいずれかで第1の通信プロトコルまたは第2の通信プロトコルを用いて通信部1による通信を制御する、通信システム選択部85、第1プロトコル実行部83、第2プロトコル実行部84、捕捉指示機能実行部86を含む制御部8と、を備える無線通信端末における通信制御方法であって、捕捉指示機能実行部86が、通信を行うことの出来ない圏外状態にあると判定された状態において、操作部2による発信操作が検出されたとき、通信システム選択部85に対し、複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第1の捕捉指示を行う第1のステップ(S401、S402)と、第1のプロトコル実行部83が、第1のステップに基づいて、複数の通信システム毎、捕捉が成功するまで捕捉処理を実行する第2のステップ(S403〜S411)と、通信システム選択部85が、第2のステップにおいて、いずれの通信システムにおいても捕捉できない場合には捕捉指示機能実行部86に対して捕捉の失敗を報知する第3のステップと(S412)、捕捉指示機能実行部86が、捕捉失敗が報知されたことをうけ、通信システム選択部85に対して第2の捕捉指示を行う第4のステップ(S413)と、 第2のプロトコル実行部84が、第4のステップに基づいて、複数の通信システム毎、捕捉が成功するまで捕捉処理を実行する第5のステップ(S414〜S419)と、通信システム選択部85が、第5のステップにおいて、いずれの通信システムにおいても捕捉できない場合には捕捉指示機能実行部86に対して捕捉の失敗を報知する第6のステップ(S420)と、通信システム選択部85が、第2のステップ、もしくは第5のステップにおいて、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合に、捕捉指示機能実行部86に対して捕捉の成功を報知する第6のステップ(該当ステップ不図示)と、捕捉指示機能実行部86が、捕捉成功の報知をうけ、捕捉が成功した通信システムによる通信開始の処理を行う第7のステップ(該当ステップ不図示)と、を有するものである。
また、本発明の無線通信端末の各構成ブロックの機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウエアで実現してもよい。例えば、制御部8における処理や、通信部1、音声処理部3におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウエアで実現してもよい。
また、捕捉失敗を判定する場合においても、実施の形態1の場合には40秒を要していたが、実施の形態2によればそれよりも早い時間、なおかつより高い精度で失敗判定が行えるため、無理な補足試行に伴う電力消費を抑えることにも繋がるという効果を有する。
Claims (10)
- 複数の通信システムを捕捉可能であって、第1の通信プロトコルによる通信と第2の通信プロトコルによる通信とのいずれも実行可能な通信部と、操作部と、前記操作部により通信開始が指示されたときに、前記複数の通信システムのいずれかで前記第1の通信プロトコルまたは第2の通信プロトコルを用いて前記通信部による通信を制御する制御部と、を備える無線通信端末であり、
前記制御部は、
前記通信部に、捕捉させる通信システムを指示する通信システム選択部と、
前記通信部に前記第1の通信プロトコルによる捕捉を指示する第1プロトコル実行部と、
前記通信部に前記第2の通信プロトコルによる捕捉を指示する第2プロトコル実行部と、
通信を行うことの出来ない圏外状態にあると判定された状態において、前記操作部による発信操作を検出したとき、前記通信システム選択部に対し、前記第1の通信プロトコルによる前記複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第1の捕捉指示を行い、前記第1の捕捉指示に対して捕捉失敗が報知された場合に、前記通信システム選択部に対して前記第2の通信プロトコルによる前記複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第2の捕捉指示を行い、前記第1の捕捉指示、あるいは前記第2の捕捉指示に対して捕捉成功が報知された場合に、捕捉が成功したプロトコルおよび通信システムによる通信開始の処理を行う捕捉指示機能実行部と、を有し、
前記通信システム選択部は、
前記第1の捕捉指示にしたがう捕捉処理を前記複数の通信システム毎、捕捉が成功するまで前記第1プロトコル実行部に行わせ、いずれの通信システムにおいても捕捉が失敗した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉が失敗したことを報知し、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉が成功したことを報知し、
前記第2の捕捉指示にしたがう捕捉処理を前記複数の通信システム毎、捕捉が成功するまで前記第2プロトコル実行部に行わせ、いずれの通信システムにおいても捕捉が失敗した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉失敗を報知し、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉成功を報知し、
前記捕捉指示機能実行部は、
前記第1の捕捉指示を行ってから第1の所定時間が経過すると、当該第1の捕捉指示についての捕捉失敗の報知の有無を判定し、捕捉失敗の報知が無ければ、前記第1の所定時間経過以降、前記第1の所定時間より短い第2の所定時間の周期で当該第1の捕捉指示についての捕捉失敗の報知の有無を判定する
ことを特徴とする無線通信端末。 - 前記複数の通信システムは、
それぞれで周波数帯の異なる通信システムである
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。 - 前記複数の通信システムは、
それぞれでCDMA(Code Division Multiple Access)通信におけるバンドクラスの異なる通信システムを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。 - 前記複数の通信システムは、
前記バンドクラスの異なる通信システムに関するプライマリチャネル、セカンダリチャネルである
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信端末。 - 表示部を更に有し、
前記捕捉指示機能実行部は、圏外状態にあると判定された状態において前記操作部による発信操作を検出し、前記第1の捕捉指示による捕捉失敗が報知された後に、前記第2の捕捉指示による捕捉失敗が報知されたとき、前記表示部に発信の失敗を表示させる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信端末。 - 前記圏外状態は、
前記第1プロトコル実行部、および第2プロトコル実行部のいずれにおいても前記複数の通信システムの捕捉ができない状態が生じ、前記捕捉指示機能実行部により前記表示部に対して圏外表示させている状態であって、前記通信部による圏内復帰処理が実行される状態である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信端末。 - 前記通信システム選択部は、
前記第1の捕捉指示に基づく捕捉処理を、前記第1の所定時間中、繰り返し実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。 - 前記捕捉指示機能実行部は、
前記発信操作が、音声発信の操作であった場合には、前記通信システム選択部に対して第3の捕捉指示を行い、
前記通信システム選択部は、
前記第3の捕捉指示をうけると、前記複数の通信システム毎に捕捉が成功するまで前記第2プロトコル実行部に捕捉処理を行わせ、いずれの通信システムにおいても捕捉が失敗した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉の失敗を報知し、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合には前記捕捉指示機能実行部に捕捉が成功したことを報知する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信端末。 - 前記捕捉指示機能実行部は、
前記発信操作が音声発信の操作であった場合に、前記通信システム選択部に対して第3の捕捉指示を行い、
前記通信システム選択部は、
前記第3の捕捉指示にしたがい、前記複数の通信システム毎に捕捉が成功するまで前記第2プロトコル実行部に捕捉処理を行わせ、いずれの通信システムにおいても捕捉が失敗した場合に前記捕捉指示機能実行部に捕捉の失敗を報知し、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合に捕捉が成功したことを報知する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の無線通信端末。 - 複数の通信システムを捕捉可能であって、第1の通信プロトコルによる通信と第2の通信プロトコルによる通信とのいずれも実行可能な通信部と、操作部と、前記操作部により通信開始が指示されたときに、前記複数の通信システムのいずれかで前記第1の通信プロトコルまたは第2の通信プロトコルを用いて前記通信部による通信を制御する、通信システム選択部、第1プロトコル実行部、第2プロトコル実行部、捕捉指示機能実行部を含む制御部と、を備える無線通信端末における通信制御方法であり、
前記捕捉指示機能実行部が、通信を行うことの出来ない圏外状態にあると判定された状態において、前記操作部による発信操作が検出されたとき、前記通信システム選択部に対し、前記第1の通信プロトコルによる前記複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第1の捕捉指示を行う第1のステップと、
前記第1プロトコル実行部が、前記第1のステップに基づいて、前記複数の通信システム毎に捕捉が成功するまで捕捉処理を実行する第2のステップと、
前記通信システム選択部が、前記第2のステップにおいて、いずれの通信システムにおいても捕捉できない場合には前記捕捉指示機能実行部に対して捕捉の失敗を報知する第3のステップと、
前記捕捉指示機能実行部が、前記捕捉失敗が報知されたことをうけ、前記通信システム選択部に対して前記第2の通信プロトコルによる前記複数の通信システムのいずれかの捕捉を指示する第2の捕捉指示を行う第4のステップと、
前記第2プロトコル実行部が、前記第4のステップに基づいて、前記複数の通信システム毎、捕捉が成功するまで捕捉処理を実行する第5のステップと、
前記通信システム選択部が、前記第5のステップにおいて、いずれの通信システムにおいても捕捉できない場合には前記捕捉指示機能実行部に対して捕捉の失敗を報知する第6のステップと、
前記通信システム選択部が、前記第2のステップ、もしくは第5のステップにおいて、いずれかの通信システムにおいて捕捉が成功した場合に、前記捕捉指示機能実行部に対して捕捉の成功を報知する第7のステップと、
前記捕捉指示機能実行部が、前記捕捉成功の報知をうけ、捕捉が成功したプロトコルおよび通信システムによる通信開始の処理を行う第8のステップと、を有し、
前記第4のステップは、前記第1の捕捉指示を行ってから第1の所定時間が経過すると、当該第1の捕捉指示についての捕捉失敗の報知の有無を判定し、捕捉失敗の報知が無ければ、前記第1の所定時間経過以降、前記第1の所定時間より短い第2の所定時間の周期で当該第1の捕捉指示についての捕捉失敗の報知の有無を判定する
ことを特徴とする無線通信端末における通信制御方法。
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