JP5225636B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
例えば、CDMA2000 1xにおいては、従来から800MHz帯(バンドクラス3)のインフラが整備されており、そのトラフィックが混雑してきたことから新規に割当てた800MHz帯(バンドクラス0)と、2GHz帯(バンドクラス6)のインフラが新たに整備されてきている。このような環境(トライバンド対応)にあっては、当然ながら新しい周波数帯でのトラフィックが軽いため、それらを捕捉するための優先度を上位に設定したい。
このような複数の無線通信プロトコルを使用する通信システムにおいてもそれぞれに優先されるべき通信システムが存在し、それぞれでリセレクション動作が実施されている。
この状態でリセレクション処理を実施し、上位の通信システムを捕捉した場合にはセッションを確立したネットワークノードが変更されてしまうため、PPPセッション再確立のための動作が発生する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、携帯端末装置として携帯電話1が例示されている。
図1に示されるように、携帯電話1は、通信部11と、操作部12と、音声処理部13と、スピーカ14と、マイクロフォン15と、表示部16と、記憶部17と、制御部18とにより構成される。
すなわち、音声処理部13は、マイクロフォン15から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部18に出力する。
また、音声処理部13は、制御部18から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ14に出力する。
上記した記憶部17は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
すなわち、制御部18は、記憶部17に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
そして、リセレクションタイマの計時開始のトリガは、通信の完了時、優先度が最上位の通信システムから下位の通信システムに待ち受けを変更したとき、ハンドオフが発生したとき等、とされている。逆に、最上位のシステムに待ち受けが変更されたときにはリセレクションは必要なくなるので、リセレクションタイマは解除される。このようなリセレクション処理において制御部18は、具体的には、リセレクションタイマが計時満了した場合に、選択された通信システムにより基地局との間でセッションを保持したまま無線を開放するドーマント状態に遷移したか否かを判定し、ドーマント状態に遷移したと判定された場合にリセレクション処理を保留してセッション開放後にリセレクション処理を実行する。
以下、図3(a)(b)に示すフローチャートを参照しながら、図2に示す制御部18の動作について詳細に説明する。
これを受けたCDMA 1xプロトコル処理部181、およびEVDOプロトコル処理部182は、その状態を記憶しておき、自プロトコルのリセレクションタイマがタイムアウトしたことを契機にその状態(Dormant状態)を参照し(ステップS301)、ドーマント状態にあれば(ステップS301“Yes”)、リセレクション保留フラグをONしてリセレクション動作を実施せず(ステップS302)、ドーマント状態になければ(ステップS301“No”)直ちにリセレクション動作を実施する(ステップS303)。
状態遷移を通知されたCDMA 1xプロトコル処理部181、およびEVDOプロトコル処理部182は、先に記憶部17の所定の領域に割付け記憶してあるリセレクション保留フラグを参照し(ステップS311)、当該リセレクション保留フラグがONであれば(ステップS311“Yes”)、保留していたリセレクション動作を実施し(ステップS312)、OFFしていれば(テップS311“No”)、終了する。
上記した実施の形態1は、端末側でのみリセレクションコントロールを行ったが、以下に説明する実施の形態2では、基地局側からリセレクションコントロールのための情報を提供することで更に効率的なリセレクションコントロールを可能とする例について説明する。ここでは、基地局から以下に示すリセレクションに関する情報を提供するものとし、一つは、通信システムが使用する無線プロトコルを示すフィールドであり、他の一つは、ドーマント状態でのリセレクションを許可するか否かを示すフィールドである。
なお、基地局側からの情報提供手段としては、幾つか方法が考えられるが、ここでは、基地局側と端末側双方において構成の柔軟性や実現容易性の観点からブロードキャストSMS(Short Message Service)を用いることとする。以下にその詳細を説明する。
ブロードキャストSMSは、ブロードキャストアドレスをメッセージ内に含み、このブロードキャストアドレスに対応する携帯電話1の全てが動作可能となっている。このため、ある特定のエリアにおいて、ブロードキャストアドレスを含むブロードキャストSMSを報知すると、ブロードキャストアドレスを認識できる携帯電話1は、ある決められたタイミングでブロードキャストSMSを受信できることになる。ブロードキャストSMSは、データバーストメッセージを使用しており、ユーザによって任意に設定可能なパラメータ(ユーザデータ)を有している。このパラメータ設定により効率的なリセレクション制御を実施するのが以下に説類する実施の形態2の主旨である。
このとき、携帯電話1は、現在通信中の基地局におけるベージングチャネルの所定のビットの有無を周期的に監視し、当該ビットの存在が確認できた場合には通信タイムスロットを変更してベージングチャネルにて報知される報知情報を取得する。そして、その報知情報から、周辺に存在する通信システムを特定する情報を含むパラメータを抽出し、現在待ち受けている通信システムのセッションを開放するとともに、特定された通信システムに対して捕捉試行して位置登録を試みるリセレクション処理を実行するものとする。
図5に示されるように、図2に示した実施の形態1との差異は、実施の形態1が有する構成に更に、SMSプロトコル処理部184が付加されている点にある。SMSプロトコル処理部184は、SMSプロトコルを処理する機能ブロックであり、ここでは、ブロードキャストSMSから近隣の上位通信システム情報を取得し、CDMA 1xプロトコル処理部181およびEVDOプロトコル処理部182へ引き渡してリセレクション動作をコントロールする機能を有する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
なお、レコード数が0の場合は、上位通信システムが存在しないことを示す。
ここで、ドーマント状態にあると判定された場合(ステップS708“Yes”)、CDMA 1xプロトコル処理部181またはEVDOプロトコル処理部182は、リセレクション保留フラグをONし(ステップS709)、その後、ドーマント状態の解放が通知されたときに、先に展開されたバッファのレコード情報を使ってリセレクションを実施する。ドーマント状態でないと判定された場合(ステップS708“No”)、CDMA 1xプロトコル処理部181またはEVDOプロトコル処理部182は、即座にリセレクション動作を実施する(ステップS708)。
すなわち、本発明の無線ネットワークシステムにおいて、基地局20は、少なくとも複数の通信システムのうちの一つの通信システムを用いて、周辺の他の通信システムを特定する情報や、複数の通信システムに対応可能なネットワークノードを有するエリアであるかどうかの情報を含むメッセージを報知しておき、このメッセージを携帯端末装置(携帯電話1)が受信することによりリセレクションコントロールを行うように構成しても良い。
前記携帯端末装置は、前記報知されたメッセージを受信して記憶しておき、リセレクションのタイミングが到来した段階で、最新のメッセージに含まれるパラメータから捕捉試行するべき通信システムを特定するとともに、自局の待ち受け中基地局の含まれるエリアの有するネットワークノードが複数の通信システムに対応しているかどうかを判定する。
ここで、ネットワークノードが複数の通信システムに対応しているならば、待ち受けする通信システムを変更しても同じネットワークノードを使用することが出来るため、ノードが引き継がれることとなる。
そこで、携帯端末装置は、図7に示されたフローチャートに示される判定と同様に、ドーマント状態においてリセレクションタイミングが到来すると、自身が所属するエリアが、選択する複数の通信システムを変更してもネットワークノードが引き継がれるエリアであるかどうかを判定し、ネットワークノードが引き継がれるエリアであれば現在待ち受けている通信システムのセッションを開放するとともに、特定された通信システムに対して捕捉試行するリセレクション処理を実行し、ネットワークノードの変更を伴うエリアであればリセレクション処理を保留するように構成したものである。このようにして、ネットワークノードが引き継がれる場合にはセッション再確立が容易なためにリセレクションを実行しても即座に通信再開が可能であり、ネットワークノードが引き継がれない場合には時間を要するためにリセレクションは一旦保留して通信を維持するよう動作する。これにより、ネットワークの構築状況に細やかにマッチしたリセレクションを実行することが出来る。また、ネットワークノードを複数通信システム非対応のものから、複数通信システム対応のものにリプレイスした場合(逆も含む)には、ネットワーク構築者としてはBCSMSサーバ40にて、このネットワークノードに関するパラメータやリセレクション抑制のパラメータを変更するだけで、携帯端末装置による無駄なアクセス時間が減少するため、よりトラフィック効率が向上することに繋がる。
例えば、CDMA 1xプロトコル処理部181、EVDOプロトコル処理部182、呼制御部183、SMSプロトコル処理部184におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
Claims (5)
- 複数の通信システムを切り替えて待ち受け可能な携帯端末装置であって、
前記複数の通信システムの一つを選択して基地局との間で無線通信可能な通信部と、
前記通信部が使用中の通信システムを開放して、他の通信システムを再選択するよう前記通信部を制御するリセレクション処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記リセレクション処理を行うタイミングが到来すると、前記通信部による接続先との間で通信セッションは保持したまま選択中の通信システムによる無線が開放されるドーマント状態にあるか否か判定し、前記ドーマント状態でないと判定される場合には前記リセレクション処理を実行し、前記ドーマント状態にあると判定される場合には前記リセレクション処理を保留して前記通信セッション開放後にリセレクション処理を実行する
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記タイミングは、前記通信部によるハンドオフまたは通信の終了後に起動されるリセレクションタイマが計時満了したときである
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記リセレクション処理を保留する際にフラグを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記ドーマント状態から非ドーマント状態に遷移した際に、前記記憶部に前記フラグが記憶されているかどうか判定し、前記フラグが記憶されているならば保留されたリセレクション処理を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 前記通信部は、待ち受け中の基地局を含む網側装置から送信されるブロードキャストメッセージを受信可能であり、
前記制御部は、前記リセレクション処理を行うタイミングが到来すると前記ブロードキャストメッセージに含まれるデータに基づき、前記ドーマント状態でのリセレクション処理を保留するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末装置。 - 前記ブロードキャストメッセージは、待ち受け中の基地局の周辺基地局の情報が含まれているメッセージ待ち受け中の基地局を含む網側装置から送信されるブロードキャストメッセ−ジである
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
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