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JP4851903B2 - 半導体チャージポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体チャージポンプに関するもので、特に、電流整流素子にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いてなるディクソン(Dickson)型の昇圧チャージポンプに関する。
近年、電源を落としても情報が消えない不揮発性半導体記憶装置は、メモリ素子の冗長置き換えに関する情報やチップ固有情報の保持、アナログ回路のトリミング、高速演算ロジックのスピードマッチングなどでの需要が高い。これらの用途における共通の要求としては、記憶容量は高々数千ビット程度でよいこと、情報を一度書き込めば書き換える必要がないこと、チップ上への実装が安価であることなどが挙げられる。
このような要求に応じ、記憶素子にヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置が多く用いられている。ところが、従来のヒューズ素子は、レーザの照射により配線層を熱溶断する形式のものであった。そのため、この形式のヒューズ素子を利用した不揮発性半導体記憶装置の場合には、チップの封止後に情報を書き込むことができないという欠点がある。これに対し、封止後にも情報を書き込むことができるものとして、最近では、MOSトランジスタのゲート酸化膜に高電圧を印加して、酸化絶縁膜のブレークダウン現象により情報を記憶する形式の、いわゆるゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子が利用され始めている。
一方、不揮発性半導体記憶装置といえば、Flash EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)やMRAM(Magnetic Random Access Memory)やFeRAM(強誘電体不揮発性メモリ)に代表されるような、情報を電気的に消去することが可能な不揮発性半導体記憶装置がよく知られている。この不揮発性半導体記憶装置の場合には、情報の再書き込みが可能であり、大規模なメモリ素子を小面積に実装するため、それぞれ特殊なメモリ素子が用いられており、専用の製造プロセスが必要となる。専用の製造プロセスの採用は製造コストを増大させる。また、同一チップ上に実装される他のメモリ素子の記憶特性の劣化を招いたり、アナログ回路用素子の特性劣化やバラツキが増大したり、高速演算ロジック用トランジスタのスピード特性劣化の原因になるなどの問題が生じる。したがって、これら情報を電気的に消去することが可能な不揮発性半導体記憶装置の場合は、前述したような「小規模の記憶装置を同一のチップ上に安価に実装したい」という要求には適さない。
上記した、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した情報の再書き込みが不可能な不揮発性半導体記憶装置の場合、特殊な製造プロセスを必要としない。そのため、「小規模の記憶装置を同一チップ上に安価に実装したい」という要求には適している。ところが、情報の書き込み動作に高電圧を必要とするため、同一チップ上への実装には、高電圧を供給する手段の実現が課題となっている。
最も単純な高電圧供給手段としては、外部供給ピンを介して、装置の外部より高電圧電源を供給するような構成が考えられる。この構成では、外部供給ピンへの静電印加によるヒューズ素子の静電破壊が危惧されるため、外部供給ピンに対して、ヒューズ素子を静電破壊から保護するための保護素子の付設が必要となる。ところが、「ヒューズ素子に情報を記憶するための高電圧印加を許す一方で、ヒューズ素子の静電破壊の原因となる高電圧(静電)印加を防止する」という矛盾する仕様のため、外部供給ピンに保護素子を付設することは不可能である。これでは、封止後にも情報を書き込むことができるという、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子の利点を活かすことができない。
高電圧を供給する他の手段としては、同一チップ上にDickson型チャージポンプなどの昇圧電源を実装する構成が考えられる(Dickson型チャージポンプについては、たとえば非特許文献1参照)。しかし、Dickson型チャージポンプを構成するために、ダイオード素子や高耐圧トランジスタなどの特殊な素子が要求されるようでは、特殊な製造プロセスを必要としないというゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を不揮発性半導体記憶装置に利用することの魅力が薄れてしまう。
たとえば、5つのダイオード(整流素子)が直列に接続されたDickson型チャージポンプにおいて、このチャージポンプを正常に動作させるためには、電流整流素子として二重ウェル構造のダイオードが必須である。なぜならば、Dickson型チャージポンプを構成するダイオードに寄生ダイオードを用いると、ダイオードのPNジャンクションが順方向にバイアスされるとき、たとえば、アノード端子であるP+型拡散層とカソード端子であるN型ウェルとP型基板とで構成されるPNP寄生バイポーラが導通状態となり、アノード端子から注入された電流がP型基板へと漏れ、チャージポンプは機能しない。これに対し、Dickson型チャージポンプを構成するダイオードに二重ウェル構造のダイオードを用いると、カソード端子であるN+型拡散層から注入された少数キャリアである電子が、他のノードへ漏れることなく、全てアノード端子へと集められる。これにより、チャージポンプは正常に機能する。しかしながら、寄生ダイオードに比べ、二重ウェル構造のダイオードは、その製造コストが高い。これでは、たとえ特殊な製造プロセスを必要としないゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用したとしても、安価な不揮発性半導体記憶装置を提供することができない。
また、Dickson型チャージポンプにおいて、ダイオード接続されたNチャネルMOSトランジスタを電流整流素子とし、これを直列に接続した構成が既に報告されている(たとえば、非特許文献2参照)。ところが、このDickson型チャージポンプの場合、ダイオード接続されたNチャネルMOSトランジスタの整流特性のバックゲート効果が問題となる。ここでのバックゲート効果とは、バックゲート電圧が高くなるのにともなって、ソース−ドレイン間に電流が流れ始める電圧(スレッショルド電圧)が高くなることをいう。このような整流特性を有するNチャネルMOSトランジスタを電流整流素子として使用した場合、Dickson型チャージポンプの昇圧電圧が高くなるほど電流駆動能力が低下し、ついには全く電流を流せなくなる。このように、NチャネルMOSトランジスタをダイオード接続してなる構成のDickson型チャージポンプでは必要な昇圧電位を得ることができないため、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不揮発性半導体記憶装置を提供することは不可能であった。
J.F.Dickson,"On−chip high−voltage generation in MNOS integrated circuits using an improved voltage multiplier technique," IEEE J.Solid−State Circuits,vol.SC−11,pp.374−378,June 1976. Toru Tanzawa and Tomoharu Tanaka,"A Dynamic Analysis of the Dickson Charge Pump Circuit", IEEE Journal of solid−state circuits,vol.32,No.8,August 1997,pp.1231−1240.
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、その目的は、特殊な素子や製造プロセスを必要とすることなく、充分な昇圧能力および電流駆動能力を確保できるとともに、安価な不揮発性半導体記憶装置を容易に実現することが可能な半導体チャージポンプを提供することにある。
願発明の一態様によれば、外部供給電源と昇圧出力電源との間に直列に接続された、電流整流素子をそれぞれに構成する複数のPチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各接続点に一方の電極がそれぞれ接続された複数の第1のポンピングキャパシタと、前記複数の第1のポンピングキャパシタの他方の電極にいずれか一方が交互に供給される、位相が180度異なる第1,第2のクロック信号を発生させるためのクロック信号発生回路と、前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各接続点に一端がそれぞれ接続され、他端が前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続された複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子の他端に一方の電極がそれぞれ接続され、他方の電極には、それぞれ前記第1,第2のクロック信号のいずれか一方もしくは前記第1,第2のクロック信号の各同期信号のいずれか一方が交互に供給されることにより、前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御するための制御信号を生成する複数の第2のポンピングキャパシタとを含む二系統分の半導体チャージポンプを備え、一方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数の第2のポンピングキャパシタによって生成された前記制御信号により、他方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御することを特徴とする半導体チャージポンプが提供される。
さらに、本願発明の一態様によれば、外部供給電源と昇圧出力電源との間に直列に接続された、電流整流素子をそれぞれに構成する複数のNチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各接続点に一方の電極がそれぞれ接続された複数の第1のポンピングキャパシタと、前記複数の第1のポンピングキャパシタの他方の電極にいずれか一方が交互に供給される、位相が180度異なる第1,第2のクロック信号を発生させるためのクロック信号発生回路と、前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各接続点に一端がそれぞれ接続され、他端が前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続された複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子の他端に一方の電極がそれぞれ接続され、他方の電極には、それぞれ前記第1,第2のクロック信号のいずれか一方もしくは前記第1,第2のクロック信号の各同期信号のいずれか一方が交互に供給されることにより、前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御するための制御信号を生成する複数の第2のポンピングキャパシタとを含む二系統分の半導体チャージポンプを備え、一方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数の第2のポンピングキャパシタによって生成された前記制御信号により、他方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御することを特徴とする半導体チャージポンプが提供される。
上記の構成により、特殊な素子や製造プロセスを必要とすることなく、充分な昇圧能力および電流駆動能力を確保できるとともに、安価な不揮発性半導体記憶装置を容易に実現することが可能な半導体チャージポンプを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的なものであり、寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の各実施形態にしたがった昇圧チャージポンプが適用される、不揮発性半導体記憶装置の基本構成を示すものである。ここでは、情報の再書き込みが不可能な、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を例に説明する。なお、この不揮発性半導体記憶装置は、ヒューズ素子の数を「4」とした場合の例である。
たとえば、データ入力信号DI<0>〜DI<3>は、それぞれ、書き込み制御ロジック回路(アンド回路)11a〜11dの一方の入力端に供給されている。書き込み制御ロジック回路11a〜11dの他方の入力端には、書き込み動作時に、装置の外部より供給される書き込み制御信号WRITE(=1)がそれぞれ入力されるようになっている。書き込み制御ロジック回路11a〜11dの各出力端は、NチャネルMOSトランジスタ(以下、N型MOSトランジスタ)からなる書き込み制御スイッチ12a〜12dの各ゲートに接続されている。
上記書き込み制御スイッチ12a〜12dのソース−ドレインの一方(ソース)は、それぞれ接地されている。書き込み制御スイッチ12a〜12dのソース−ドレインの他方(ドレイン)は、それぞれ、PチャネルMOSトランジスタ(以下、P型MOSトランジスタ)からなるゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dの一方の端子(各ゲート)に接続されている。各ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dの他方の端子(ソース,ドレイン,バックゲート)には、それぞれ、読み出し電源回路(N型MOSトランジスタ)14のソース−ドレインの一方(ソース)、および、内部昇圧電源としての昇圧チャージポンプ15が接続されている。
昇圧チャージポンプ15には発振器16が接続されている。発振器16には、書き込み動作時に、装置の外部より上記書き込み制御信号WRITE(ハイレベル“=1”)が供給されるようになっている。すなわち、書き込み動作時には、上記発振器16から上記昇圧チャージポンプ15に対して、書き込み制御信号WRITE(=1)に応じたクロック信号Φが出力される。これにより、昇圧チャージポンプ15によってクロック信号Φに応じた昇圧出力電源(電位)VPPが生成されて、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dのソース,ドレイン,バックゲートにそれぞれ印加される。
上記読み出し電源回路14のソース−ドレインの他方(ドレイン)には、外部供給電源VDDが供給されるようになっている。上記読み出し電源回路14のゲートには、読み出し動作時に、装置の外部より読み出し制御信号READ(=1)が供給されるようになっている。
上記読み出し制御信号READ(=1)は、読み出し負荷回路(N型MOSトランジスタ)17a〜17dの各ゲートに供給されるようになっている。読み出し負荷回路17a〜17dのソース−ドレインの一方(ソース)は、それぞれ、抵抗器18a〜18dを介して接地されている。読み出し負荷回路17a〜17dのソース−ドレインの他方(ドレイン)は、それぞれ、書き込み制御スイッチ12a〜12dとゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dとの接続点に接続されている。
また、書き込み制御スイッチ12a〜12dとゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dとの接続点には、それぞれ、差動アンプ19a〜19dの非反転入力端が接続されている。差動アンプ19a〜19dの反転入力端には、読み出し動作時に、装置の外部より参照電源VREFがそれぞれ供給されるようになっている。この差動アンプ19a〜19dの出力端からは、それぞれ、データ出力信号DO<0>〜DO<3>が出力されるようになっている。
このような構成において、書き込み動作時には、書き込み制御信号WRITEとして“1”が、読み出し制御信号READとして“0”が、それぞれ入力される。すると、発振器16は、書き込み制御信号WRITEにより活性化され、クロック信号Φを出力する。そのクロック信号Φを受けた昇圧チャージポンプ15は、昇圧出力電源VPPを昇圧させる。この昇圧出力電源VPPは、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dの他方の端子にそれぞれ印加される。
ここで、データ入力信号DI<0>,DI<1>,DI<2>,DI<3>が“1”の場合、書き込み制御ロジック回路11a〜11dの各出力が“1”となる。これにより、書き込み制御スイッチ12a〜12dが導通状態となる。すると、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dに、昇圧チャージポンプ15より6V程度の高電圧ストレス(昇圧出力電源VPP)が印加される。この状態を保つことにより、アンチヒューズ素子13a〜13dのゲート酸化膜はやがてブレークダウンし、そこを流れる電流により熱破壊される。熱破壊されたゲート酸化膜は微弱ながら電流を流すようになる。つまり、不可逆性の不揮発性半導体記憶装置では、このゲート酸化膜が熱破壊された状態を“1”とし、破壊前の良好な絶縁状態を“0”として、情報が蓄えられる。なお、一度熱破壊されたゲート酸化膜は二度と元の良好な絶縁状態に戻ることはない。
一方、読み出し動作時には、読み出し制御信号READとして“1”が入力され、書き込み制御信号WRITEとして“0”が入力される。すると、読み出し電源回路14が導通状態となり、昇圧出力電源VPPはアンチヒューズ素子13a〜13dから情報を読み出すのに必要な電圧、たとえば1.2V程度になる。この昇圧出力電源VPPは、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dの他方の端子にそれぞれ供給される。
この場合、情報が書き込まれていないアンチヒューズ素子は絶縁状態であるので電流は流れず、情報が書き込まれているアンチヒューズ素子にのみ、電流が流れる。このアンチヒューズ素子13a〜13dを流れる電流を、読み出し負荷回路17a〜17dにより検出する。つまり、読み出し負荷回路17a〜17dには、流れる電流量に応じた電位差が生じる。その電位差を、差動アンプ19a〜19dによって参照電源VREFと比較することにより、アンチヒューズ素子13a〜13dに情報が書き込まれているか否かが判断される。
以下に、図1に示した構成の不揮発性半導体記憶装置において、昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、Dickson型チャージポンプの構成について具体的に説明する。
図2は、この発明の第1の実施形態にしたがった、Dickson型チャージポンプの構成例を示すものである。なお、ここでは、電流整流素子としてP型MOSトランジスタを用いるとともに、このP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造とした場合を例に説明する。
図2に示すように、外部供給電源VDDと昇圧出力電源VPPとの間には、5つのP型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5が直列に接続されている。上記P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各直列接続点である節点V1,V2,V3,V4には、それぞれ、ポンピングキャパシタ(第1のポンピングキャパシタ)Ca1,Ca2,Ca3,Ca4の一方の電極が接続されている。
上記ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4の他方の各電極には、クロック信号発生回路15aから、互いに180度の位相差をもつ2つのクロック信号Φ1およびΦ2が交互に与えられるようになっている。すなわち、上記ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4のうち、たとえば、ポンピングキャパシタCa2,Ca4の他方の電極には、それぞれ、第1のクロック信号発生部15a-1からの第1のクロック信号Φ1が印加されるようになっている。また、たとえば、ポンピングキャパシタCa1,Ca3の他方の電極には、それぞれ、第2のクロック信号発生部15a-2からの第2のクロック信号Φ2が印加されるようになっている。
第1および第2のクロック信号発生部15a-1,15a-2は、いずれもCMOS(Complementary MOS)インバータ回路により構成されている。第1のクロック信号Φ1は上記発振器16からのクロック信号Φを元に発生され、第2のクロック信号Φ2は上記クロック信号Φ1を元に発生され、互いに180度の位相差をもつ。
一方、上記P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートには、それぞれ、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5が接続されている。ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5は、それぞれ、抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5と補助ポンピングキャパシタ(第2のポンピングキャパシタ)Cb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5とによって構成されている。抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5の一端は、それぞれ、上記P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各節点V1,V2,V3,V4および節点V5(昇圧出力電源VPP)に接続されている。抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5の他端は、それぞれ、上記P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートに接続されるとともに、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の一方の電極に接続されている。補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の他方の電極には、交互に、上記クロック信号発生回路15aからの第1または第2のクロック信号Φ1,Φ2が供給されるようになっている。
すなわち、このダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5は、直列に接続されたP型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各節点V1,V2,V3,V4およびP型MOSトランジスタ15-5と昇圧出力電源VPPとの節点V5から、それぞれ、抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5を介して電流を分流する。そして、それぞれの分流電流によって得られた電荷を、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5に蓄える。この状態において、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の他方の各電極が、上記第1または第2のクロック信号Φ1,Φ2によって交互に駆動される。これにより、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートを制御するための、所望の電位、たとえば中間電位のゲート信号(制御信号)G1,G2,G3,G4,G5が生成されるようになっている。
次に、図3を参照して、上記した構成の昇圧チャージポンプ15の動作について説明する。ここで、図3(a)〜(e)は、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5の各出力(ゲート信号)G1,G2,G3,G4,G5と、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各節点V1,V2,V3,V4の電位と、外部供給電源VDDおよび昇圧出力電源VPPの振る舞い(変化の様子)を示している。なお、それぞれの横軸は時間(t)であり、それぞれの縦軸は電位(V)である。
図3(a)〜(e)に示すように、期間phase1においては、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-3,15b-5の各出力G1,G3,G5が低電位となる。これにより、ゲートが制御されるP型MOSトランジスタ15-1,15-3,15-5は、それぞれオン状態となる。すると、P型MOSトランジスタ15-1,15-3,15-5の両端の電位(外部供給電源VDDと節点V1との間、節点V2と節点V3との間、および、節点V4と昇圧出力電源VPPとの間)はやがて同電位となる。このとき、他のダイナミックレベル変換回路15b-2,15b-4の各出力G2,G4は高電位となり、これによりゲートが制御されるP型MOSトランジスタ15-2,15-4はオフ状態である。したがって、節点V1の電位は外部供給電源VDDの電位へ、節点V2および節点V3の電位はポンピングキャパシタCa2,Ca3に蓄えられた電荷の再分配により決定される電位へ、節点V4および昇圧出力電源VPPの電位は節点V4に接続されたポンピングキャパシタCa4と昇圧出力電源VPPの負荷容量(図示していない)とに蓄えられた電荷の再分配により決定される電位へと、それぞれ収斂されていく。
一方、期間phase2においては、今度は、ダイナミックレベル変換回路15b-2,15b-4の各出力G2,G4が低電位となる。それにより、ゲートが制御されるP型MOSトランジスタ15-2,15-4がオン状態となる。すると、P型MOSトランジスタ15-2,15-4の両端の電位(節点V1と節点V2との間、および、節点V3と節点V4との間)はやがて同電位となる。このとき、他のダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-3,15b-5の各出力G1,G3,G5は高電位となり、それによりゲートが制御されるP型MOSトランジスタ15-1,15-3,15-5はオフ状態である。したがって、節点V1および節点V2の電位はポンピングキャパシタCa1,Ca2に蓄えられた電荷の再分配により決定される電位へ、節点V3および節点V4の電位はポンピングキャパシタCa3,Ca4に蓄えられた電荷の再分配により決定される電位へと、それぞれ収斂されていく。
上記期間phase1,phase2の動作を繰り返し、これにより、電荷を外部供給電源VDDから順に、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4を経て、昇圧出力電源VPPへと転送していく。これは、Dickson型チャージポンプの昇圧機能の基本動作と同じである。
ここで、1.2V電源用に製造されるMOSトランジスタを、そのゲート酸化膜を破壊することによりアンチヒューズ素子として利用するために必要な内部昇圧電源に要求される電気特性は、たとえば最近の90nmテクノロジ(デザインルール)においては、情報の書き込みに必要な昇圧出力電源VPPの電圧(昇圧能力)が約6Vであり、5V出力時の電流駆動能力が約2mAである。第1の実施形態で示したDickson型チャージポンプ(15)の場合、2.5Vの外部供給電源VDDを与えることにより、6V程度の昇圧出力電位VPPを得ることができる。また、各ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4の容量を4pFとし、クロック信号Φの周波数を400MHzとすると、5V出力時に2mA程度の電流駆動能力を得ることができる。このとき、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5を構成する、抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5の抵抗値はそれぞれ15KΩ程度、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の容量値はそれぞれ1pF程度が適当である。このように、第1の実施形態に示したDickson型チャージポンプ(図2参照)は、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不揮発性半導体記憶装置用の内部昇圧電源(昇圧チャージポンプ15)として用いて好適である。
また、第1の実施形態において、Dickson型チャージポンプを構成するすべてのトランジスタに印加されるソース−ドレイン間電圧およびソース−ゲート間電圧は、外部供給電源VDDと同じか、それ以下である。したがって、外部供給電源VDDを2.5Vとするならば、通常の、チップの入出力バッファを構成するトランジスタを用いることにより、素子の信頼性を十分に確保することができる。つまり、この第1の実施形態によれば、特殊な素子(たとえば、高耐圧のMOSトランジスタ)または特別な製造プロセスを必要とすることなしに、Dickson型チャージポンプを構成することが可能である。これにより、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置(図1参照)を安価に提供することができる。
以下に、電流整流素子としてP型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプにおける、電流駆動能力などを改善するための工夫について、より詳しく説明する。
図4は、Dickson型チャージポンプの他の構成例を示すものである。このDickson型チャージポンプは、電流整流素子としてP型MOSトランジスタを用いた場合の電流駆動能力の向上(改善)に関して、図2に示した本発明の第1の実施形態にしたがったDickson型チャージポンプとの対比のために示すものである。
すなわち、このDickson型チャージポンプ150は、ダイオード接続された1つのN型MOSトランジスタ150-1と4つのP型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5が直列に接続されて構成されている。N型MOSトランジスタ150-1およびP型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5の各節点V1,V2,V3,V4には、それぞれ、ポンピングキャパシタC1,C2,C3,C4の一方の電極が接続されている。ポンピングキャパシタC1,C2,C3,C4の他方の電極には、クロック信号発生回路15aからの第1または第2のクロック信号Φ1,Φ2が交互に供給されるようになっている。
また、上記N型MOSトランジスタ150-1のバックゲートには、低電位側の電源VSSが供給されている。P型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5のバックゲートには、それぞれ、バックゲートバイアス回路151-1,151-2,151-3,151-4が接続されている。バックゲートバイアス回路151-1,151-2,151-3,151-4は、たとえば、P型基板(図示していない)上に上記P型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5を形成する場合に、P型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5のバックゲートであるNウェル(図示していない)を中間電位にバイアスするためのものであって、各節点V1,V2,V3,V4および節点V5(昇圧出力電源VPP)間に、それぞれ、2つのP型MOSトランジスタ151a,151bが直列に接続されてなる構成となっている。
このような構成とした場合、バックゲートバイアス回路151-1,151-2,151-3,151-4によって、P型MOSトランジスタ150-2,150-3,150-4,150-5のバックゲートを中間電位にバイアスすることができる。そのため、前述したような、N型MOSトランジスタで生じるようなバックゲート効果の影響を回避することができる。
ところが、P型MOSトランジスタの電流駆動能力は、N型MOSトランジスタの電流駆動能力に比べて、2分の1以下と低い。つまり、P型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプの電流駆動能力は、著しく低い。N型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプと同程度の電流駆動能力を得ようとする場合、素子のサイズを大きくする必要があり、最低でも二倍のチップエリアを必要とする。そればかりか、素子のサイズの増大にともなって寄生容量が増加し、その寄生容量に対する充放電電流が増えるため、Dickson型チャージポンプの昇圧能力が極端に低下する。このように、P型MOSトランジスタをダイオード接続して構成されるDickson型チャージポンプでは、昇圧能力および電流駆動能力が不足するため、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を実現できない。
これに対し、図2に示した、本発明の第1の実施形態にしたがったDickson型チャージポンプ(15)の場合、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5によって、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートを制御するための中間電位(ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5)を生成するようにしている。これにより、P型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプであっても、特殊な素子(たとえば、高耐圧のMOSトランジスタ)または特別な製造プロセスを必要とすることなしに、昇圧能力および電流駆動能力を改善することが可能となり、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を容易に実現できる。
図5は、Dickson型チャージポンプのさらに別の構成例を示すものである。このDickson型チャージポンプは、図2に示した本発明の第1の実施形態にしたがったDickson型チャージポンプとの対比のために示すものである。なお、ここでは、P型MOSトランジスタを用いて構成されるDickson型チャージポンプにおいて、電流駆動能力を改善するための工夫を施した場合について説明する。
電流駆動能力を改善するための工夫とは、直列に接続された5つのP型MOSトランジスタ152-1,152-2,152-3,152-4,152-5の各ゲートを、交互に、低電位側がVSSとなり、高電位側がVPPとなる矩形波のクロック信号Φ1’,Φ2’によって制御することにより、確実なカットオフ状態と十分なオン電流とを得るようにしたものである。クロック信号Φ1’,Φ2’は、ポンピングキャパシタC1,C2,C3,C4を駆動するためのクロック信号Φ1,Φ2に同期した信号であり、たとえば、クロック信号発生回路15cによって発生されるようになっている。
このような構成とした場合、このDickson型チャージポンプ152では、P型MOSトランジスタ152-1,152-2,152-3,152-4,152−5のゲート耐圧が問題となる。すなわち、P型MOSトランジスタ152-1,152-2,152-3,152-4,152-5の各ゲートは、低電位側がVSSとなるクロック信号Φ1’,Φ2’により制御されるようになっている。そのため、特に最終段のP型MOSトランジスタ152-5に対して、高電位である昇圧出力電源VPPがそのまま印加される。ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置の場合、昇圧出力電源VPPは、P型MOSトランジスタ152-1,152-2,152-3,152-4,152−5のゲート酸化膜を短時間で破壊できるほど高電圧である。したがって、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置において、このDickson型チャージポンプ152を適用できるようにするためには、高耐圧のMOSトランジスタが必要となる。これでは、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現することができない。
これに対し、図2に示した、本発明の第1の実施形態にしたがったDickson型チャージポンプ(15)の場合、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5によって、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートを制御するための中間電位(ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5)を生成するようにしている。これにより、P型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプであっても、特殊な素子(たとえば、高耐圧のMOSトランジスタ)または特別な製造プロセスを必要とすることなしに、電流駆動能力を改善することが可能となり、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現できる。
なお、上記した第1の実施形態にしたがったDickson型チャージポンプ(15)の場合、クロック信号Φ1,Φ2に限らず、このクロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4および補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5を駆動するように構成することも可能である。
また、P型MOSトランジスタに限らず、たとえば図6に示すように、N型MOSトランジスタ15’-1,15’-2,15’-3,15’-4,15’-5を直列に接続することにより、負の昇圧出力電源(電位)VBBを発生させるための、負の昇圧チャージポンプ(Dickson型チャージポンプ)15’を構成することも可能である。この負の昇圧チャージポンプ15’の場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4および補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5を駆動するように構成できる。
なお、抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5は、いずれの構成においても、N型MOSトランジスタまたはP型MOSトランジスタによって代用することが可能である。
[第2の実施形態]
図7は、この発明の第2の実施形態にしたがった、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置における昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、Dickson型チャージポンプの構成例を示すものである。ここでは、電流整流素子であるP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造のDickson型チャージポンプを例に説明する。なお、図2に示したDickson型チャージポンプと同一箇所には同一符号を付して、ここでの詳しい説明は割愛する。
すなわち、このDickson型チャージポンプ15Aは、たとえば図2に示した構成のDickson型チャージポンプにおいて、さらに、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のバックゲートであるNウェルに電位を与えるための、バックゲートバイアス回路154-1,154-2,154-3,154-4,154-5を付加した場合の例を示すものである。本実施形態の場合、外部供給電源VDDとP型MOSトランジスタ15-1との節点V0に、抵抗素子R0を介して、補助ポンピングキャパシタCb0の一方の電極が接続されている。この補助ポンピングキャパシタCb0の他方の電極には、第1のクロック信号発生部15a-1からの第1のクロック信号Φ1が印加されるようになっている。
バックゲートバイアス回路154-1,154-2,154-3,154-4,154-5は、それぞれ、直列に接続された2つのP型MOSトランジスタ154a-1,154b-1、154a-2,154b-2、154a-3,154b-3、154a-4,154b-4、154a-5,154b-5によって構成されている。一方のP型MOSトランジスタ154a-1,154a-2,154a-3,154a-4,154a-5は、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4と各バックゲートB1,B2,B3,B4,B5との間を、それぞれ接続するものである。他方のP型MOSトランジスタ154b-1,154b-2,154b-3,154b-4,154b-5は、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のドレイン側の各節点V1,V2,V3,V4,V5と各バックゲートB1,B2,B3,B4,B5との間を、それぞれ接続するものである。
ここで、2段目のP型MOSトランジスタ15-2に注目して、バックゲートバイアス回路154-2の動作について説明する。まず、クロック信号Φ2が高電位VDD、クロック信号Φ1が低電位VSSの場合を考える。このとき、P型MOSトランジスタ15-2のソース側の節点V1の電位は、ドレイン側の節点V2の電位よりも高電位となる。
また、P型MOSトランジスタ15-2を導通状態とするため、そのゲートに与えられるゲート信号G2は低電位となる。このゲート信号G2は、バックゲートバイアス回路154-2を構成するP型MOSトランジスタ154a-2のゲートにも供給される。これにより、P型MOSトランジスタ154a-2が導通状態になることにより、バックゲートB2の電位は、このときに最も高電位であるソース側の節点V1と同じ電位になる。
次に、クロック信号Φ1が高電位VDD、クロック信号Φ2が低電位VSSの場合を考える。このとき、P型MOSトランジスタ15-2のドレイン側の節点V2の電位は、ソース側の節点V1の電位よりも高電位となる。
また、P型MOSトランジスタ15-2を非導通状態とするため、そのゲートに与えられるゲート信号G2は高電位となる。このゲート信号G2は、バックゲートバイアス回路154-2を構成するP型MOSトランジスタ154a-2のゲートにも供給される。これにより、P型MOSトランジスタ154a-2も非導通状態となる。このとき、前段のP型MOSトランジスタ15-1を導通状態とするため、そのゲート信号G1は低電圧になっている。このゲート信号G1は、注目する2段目のバックゲートバイアス回路154-2を構成するP型MOSトランジスタ154b-2のゲートにも供給される。これにより、P型MOSトランジスタ154b-2が導通状態になることにより、バックゲートB2の電位は、このときに最も高電位であるドレイン側の節点V2と同じ電位になる。
このような動作が、それぞれのP型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5ごとに繰り返される。仮に、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5がP型基板上に形成される場合、そのバックゲートであるNウェルの電位は、ソースおよびドレインとなるP+型拡散領域の電位よりも常に高電位に保たれる。これにより、NウェルとP+型拡散領域とで形成されるPNジャンクションのフォワード電流の発生を防ぐことができる。つまり、寄生バイポーラが動作することによる基板へのリーク電流の発生を防止する効果やラッチアップの危険を防止する効果がある。
また、それぞれのNウェルが必要以上に高電位になるのを防ぐことができる。これは、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のスレッショルド電圧が上昇し、オン電流が減少する現象を防ぐ効果をもたらす。つまり、この第2の実施形態のDickson型チャージポンプ15Aによれば、電流供給能力が高く、かつ、安定して動作する内部昇圧電源(昇圧チャージポンプ15)を実現できる。したがって、電流整流素子にP型MOSトランジスタを用いたDickson型チャージポンプ15Aであっても、特殊な素子(たとえば、高耐圧のMOSトランジスタ)または特別な製造プロセスを必要とすることなしに、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置の実現が可能である。
なお、このDickson型チャージポンプ15Aの場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4および補助ポンピングキャパシタCb0,Cb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5を駆動するように構成できる。
また、N型MOSトランジスタを用いた負のDickson型チャージポンプを構成することも可能である。
また、抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5は、いずれも、N型MOSトランジスタまたはP型MOSトランジスタによって代用することが可能である。
[第3の実施形態]
図8は、この発明の第3の実施形態にしたがった、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置における昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、チャージポンプの構成例を示すものである。ここでは、電流整流素子であるP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造のDickson型チャージポンプを2系統用意し、それぞれの系統のP型MOSトランジスタのゲート信号を互いにクロスカップルさせるように構成した場合を例に説明する。なお、図7に示したDickson型チャージポンプと同一箇所には同一符号を付して、ここでの詳しい説明は割愛する。
たとえば、このチャージポンプ15Bは、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1と、ほぼ同様の構成を有する、第2の系統のDickson型チャージポンプ15B-2とを含んでいる。このチャージポンプ15Bは、それぞれの系統(15B-1,15B-2)において、ポンピングキャパシタを駆動するための第1および第2のクロック信号Φ1,Φ2の供給が逆になっている。すなわち、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1においては、第1のクロック信号Φ1が、ポンピングキャパシタCa2,Ca4および補助ポンピングキャパシタCb2,Cb4に、第2のクロック信号Φ2が、ポンピングキャパシタCa1,Ca3および補助ポンピングキャパシタCb1,Cb3,Cb5に、それぞれ与えられる。一方、第2の系統のDickson型チャージポンプ15B-2においては、第1のクロック信号Φ1が、ポンピングキャパシタCa1’,Ca3’および補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb3’,Cb5’に、第2のクロック信号Φ2が、ポンピングキャパシタCa2’,Ca4’および補助ポンピングキャパシタCb2’,Cb4’に、それぞれ与えられる。
また、ダイナミックレベル変換回路の構成も、第2の実施形態に示したDickson型チャージポンプ15Aとは異なっている。すなわち、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1においては、ダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)を構成する抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5の各一端が、第2の系統のDickson型チャージポンプ15B-2における、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のソース側の各節点V0’,V1’,V2’,V3’,V4’に接続されている。一方、第2の系統のDickson型チャージポンプ15B-2においては、ダイナミックレベル変換回路を構成する抵抗素子R1’,R2’,R3’,R4’,R5’の各一端が、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1における、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4に接続されている。
また、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1においては、P型MOSトランジスタ15-1のゲートと低電位側の電源VSSとの間に抵抗素子R0が、同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15B-2においては、P型MOSトランジスタ15-1’のゲートと低電位側の電源VSSとの間に抵抗素子R0’が、それぞれ接続されている。
図9は、上記した構成のチャージポンプ15Bの動作波形を示すものである。ここで、図9(a)〜(e)は、第1の系統のDickson型チャージポンプ15B-1における、ダイナミックレベル変換回路の各出力(ゲート信号)G1,G2,G3,G4,G5と、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各節点V1,V2,V3,V4の電位と、外部供給電源VDDおよび昇圧出力電源VPPの振る舞い(変化の様子)を示している。なお、それぞれの横軸は時間(t)であり、それぞれの縦軸は電位(V)である。
図9(a)〜(e)から明らかなように、この第3の実施形態の場合、上述した第1の実施形態の場合の動作波形(図3(a)〜(e)参照)と比べると、破線で示されるゲート信号G1,G2,G3,G4,G5の電位が全体的に下がっていることが分かる。これは、たとえば第1および第2の実施形態においては、ダイナミックレベル変換回路15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5を構成する抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5の各一端が、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のドレイン側の各節点V1,V2,V3,V4,V5に接続されているのに対し、この第3の実施形態においては、ダイナミックレベル変換回路を構成する抵抗素子R1,R2,R3,R4,R5およびR1’,R2’,R3’,R4’,R5’の各一端が、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4およびV0’,V1’,V2’,V3’,V4’に接続されているためである。
また、第1段目のダイナミックレベル変換回路には、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-1’の各ゲートと低電位側の電源VSSとの間に抵抗素子R0およびR0’が付加されている。これにより、第1段目のゲート信号G1およびG1’の平均電位は、高電位側の電源VDDよりも低く設定される。つまり、ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5およびG1’,G2’,G3’,G4’,G5’の電位を低めに設定できることにより、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の電流駆動能力を強化することができる。
このように、上記した第3の実施形態によれば、電流駆動能力が高いチャージポンプ15Bを実現できる。したがって、このチャージポンプ15Bを昇圧チャージポンプ15として採用することにより、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置の高性能化が可能である。
なお、このチャージポンプ15Bの場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4およびCa1’,Ca2’,Ca3’,Ca4’と、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5およびCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とを駆動するように構成できる。
また、N型MOSトランジスタを用いた負のチャージポンプを構成することも可能である。
[第4の実施形態]
図10は、この発明の第4の実施形態にしたがった、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置における昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、チャージポンプの構成例を示すものである。ここでは、電流整流素子であるP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造のDickson型チャージポンプを2系統用意し、それぞれの系統のP型MOSトランジスタのゲート信号を互いにクロスカップルさせるように構成した場合を例に説明する。なお、図8に示したチャージポンプと同一箇所には同一符号を付して、ここでの詳しい説明は割愛する。
この第4の実施形態は、上記した第3の実施形態におけるチャージポンプの各抵抗素子を、N型MOSトランジスタによって代用するようにしたものである。すなわち、このチャージポンプ15Cにおいては、第1の系統のDickson型チャージポンプ15C-1におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、3つのN型MOSトランジスタNMa,NMb,NMcからなる抵抗部Ra1,Ra2,Ra3,Ra4,Ra5と補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5とによって構成されている。同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15C-2におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、3つのN型MOSトランジスタNMa’,NMb’,NMc’からなる抵抗部Ra1’,Ra2’,Ra3’,Ra4’,Ra5’と補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とによって構成されている。
また、第1段目のダイナミックレベル変換回路には、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-1’の各ゲートと低電位側の電源VSSとの間に、N型MOSトランジスタからなる抵抗部NM0およびNM0’が付加されている。
第1の系統のDickson型チャージポンプ15C-1におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5に蓄えることによって、ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15C-2におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のソース側の各節点V0’,V1’,V2’,V3’,V4’から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’に蓄えることによって、ゲート信号G1’,G2’,G3’,G4’,G5’の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。
このような構成とした場合、その期待される電気的特性は、15KΩ程度の抵抗素子とほぼ等価な振る舞いとなるので、オン電流の減少やカットオフ電流の増加などの特性の劣化が特に問題になることはない。また、情報の書き込み時にゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子13a〜13dが高抵抗な導通状態となるものならば、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置(たとえば、図1参照)はどのような構成のものでもよいので、様々な実施の形態が考えられる。
しかも、この第4の実施形態によれば、抵抗素子を製造するためのプロセスを不要とすることができるため、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現できる。
なお、このチャージポンプ15Cの場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4およびCa1’,Ca2’,Ca3’,Ca4’と、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5およびCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とを駆動するように構成できる。
また、N型MOSトランジスタを用いた負のチャージポンプを構成することも可能である。
[第5の実施形態]
図11は、この発明の第5の実施形態にしたがった、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置における昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、チャージポンプの構成例を示すものである。ここでは、電流整流素子であるP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造のDickson型チャージポンプを2系統用意し、それぞれの系統のP型MOSトランジスタのゲート信号を互いにクロスカップルさせるように構成した場合を例に説明する。なお、図8に示したチャージポンプと同一箇所には同一符号を付して、ここでの詳しい説明は割愛する。
この第5の実施形態は、上記した第3の実施形態におけるチャージポンプの各抵抗素子を、P型MOSトランジスタによって代用するようにしたものである。すなわち、このチャージポンプ15Dにおいては、第1の系統のDickson型チャージポンプ15D-1におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、抵抗素子として機能するP型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5と補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5とによって構成されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5は、各ゲートが、P型MOSトランジスタ154a-1,154a-2,154a-3,154a-4,154a-5の各ゲート、および、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートに、それぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートには、それぞれ、上記補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の一方の電極が接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5の各ソース−ドレインの一方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4に接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5の各ソース−ドレインの他方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ154b-1,154b-2,154b-3,154b-4,154b-5の各ゲートに接続されている。
また、P型MOSトランジスタ154c-1のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-1,154a-1,154b-1の各バックゲートB1に、P型MOSトランジスタ154c-2のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-2,154a-2,154b-2の各バックゲートB2に、P型MOSトランジスタ154c-3のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-3,154a-3,154b-3の各バックゲートB3に、P型MOSトランジスタ154c-4のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-4,154a-4,154b-4の各バックゲートB4に、P型MOSトランジスタ154c-5のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-5,154a-5,154b-5の各バックゲートB5に、それぞれ接続されている。
同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15D-2におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、抵抗素子として機能するP型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’と補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とによって構成されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’は、各ゲートが、P型MOSトランジスタ154a-1’,154a-2’,154a-3’,154a-4’,154a-5’の各ゲート、および、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の各ゲートに、それぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の各ゲートには、それぞれ、上記補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’の一方の電極が接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’の各ソース−ドレインの一方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のソース側の各節点V0’,V1’,V2’,V3’,V4’に接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’の各ソース−ドレインの他方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ154b-1’,154b-2’,154b-3’,154b-4’,154b-5’の各ゲートに接続されている。
また、P型MOSトランジスタ154c-1’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-1’,154a-1’,154b-1’の各バックゲートB1’に、P型MOSトランジスタ154c-2’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-2’,154a-2’,154b-2’の各バックゲートB2’に、P型MOSトランジスタ154c-3’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-3’,154a-3’,154b-3’の各バックゲートB3’に、P型MOSトランジスタ154c-4’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-4’,154a-4’,154b-4’の各バックゲートB4’に、P型MOSトランジスタ154c-5’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-5’,154a-5’,154b-5’の各バックゲートB5’に、それぞれ接続されている。
第1の系統のDickson型チャージポンプ15D-1におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のソース側の各節点V0,V1,V2,V3,V4から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5に蓄えることによって、ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15D-2におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のソース側の各節点V0’,V1’,V2’,V3’,V4’から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’に蓄えることによって、ゲート信号G1’,G2’,G3’,G4’,G5’の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。
本実施形態の構成とした場合、ダイナミックレベル変換回路を構成する抵抗素子を、それぞれ、1つのP型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5および154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’によって代用できる。よって、抵抗素子を製造するためのプロセスを不要とすることができるなど、よりいっそうのプロセスコストの削減が可能となり、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現できる。
また、このチャージポンプ15Dを構成するすべてのP型MOSトランジスタに印加される、ゲート−ソース間電圧、ゲート−ドレイン間電圧、および、ソース−ドレイン間電圧は、高々、外部供給電源VDDであるため、素子の信頼性を十分に確保することができる。
さらに、すべてのP型MOSトランジスタは、バックゲートB1,B2,B3,B4,B5およびB1’,B2’,B3’,B4’,B5’の電位が、それぞれのトランジスタのソース側およびドレイン側の各節点V0,V1,V2,V3,V4,V5およびV0’,V1’,V2’,V3’,V4’,V5’の電位に比べて、常に高電位となるので、ラッチアップする危険性がない。逆に、すべてのP型MOSトランジスタは、バックゲートB1,B2,B3,B4,B5およびB1’,B2’,B3’,B4’,B5’の電位が、それぞれのトランジスタのソース側およびドレイン側の各節点V0,V1,V2,V3,V4,V5およびV0’,V1’,V2’,V3’,V4’,V5’の電位に比べて、極端に高電位となることがないため、バックゲート効果の影響によりP型MOSトランジスタの電流駆動能力が低下されることもない。
このように、上記した第5の実施形態によれば、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の電流駆動能力を高めることができる。したがって、このチャージポンプ15Dの供給電流を増大させることが可能となる。この効果は、P型MOSトランジスタのスレッショルド電圧が高い場合に、特に顕著である。
なお、このチャージポンプ15Dの場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4およびCa1’,Ca2’,Ca3’,Ca4’と、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5およびCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とを駆動するように構成できる。
また、N型MOSトランジスタを用いた負のチャージポンプを構成することも可能である。
[第6の実施形態]
図12は、この発明の第6の実施形態にしたがった、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置における昇圧チャージポンプ15として用いて好適な、チャージポンプの構成例を示すものである。ここでは、電流整流素子であるP型MOSトランジスタを5つ直列に接続してなる5段構造のDickson型チャージポンプを2系統用意し、それぞれの系統のP型MOSトランジスタのゲート信号を互いにクロスカップルさせるように構成した場合を例に説明する。なお、図11に示したチャージポンプと同一箇所には同一符号を付して、ここでの詳しい説明は割愛する。
この第6の実施形態は、上記した第5の実施形態におけるチャージポンプの、ダイナミックレベル変換回路(ゲート信号)の平均電位を補償するための電荷の取り入れ口を、それぞれ、P型MOSトランジスタのソース側の各節点からドレイン側の各節点に変更したものである。すなわち、このチャージポンプ15Eにおいては、第1の系統のDickson型チャージポンプ15E-1におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、抵抗素子として機能するP型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5と補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5とによって構成されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5は、各ゲートが、P型MOSトランジスタ154b-1,154b-2,154b-3,154b-4,154b-5の各ゲートに接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5の各ソース−ドレインの一方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ154a-1,154a-2,154a-3,154a-4,154a-5の各ゲート、および、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートに接続されている。P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5の各ゲートには、それぞれ、上記補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5の一方の電極が接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5の各ソース−ドレインの他方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のドレイン側の各節点V1,V2,V3,V4,V5に接続されている。
また、P型MOSトランジスタ154c-1のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-1,154a-1,154b-1の各バックゲートB1に、P型MOSトランジスタ154c-2のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-2,154a-2,154b-2の各バックゲートB2に、P型MOSトランジスタ154c-3のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-3,154a-3,154b-3の各バックゲートB3に、P型MOSトランジスタ154c-4のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-4,154a-4,154b-4の各バックゲートB4に、P型MOSトランジスタ154c-5のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-5,154a-5,154b-5の各バックゲートB5に、それぞれ接続されている。
同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15E-2におけるダイナミックレベル変換回路(図7の15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5に相当)が、それぞれ、抵抗素子として機能するP型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’と補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とによって構成されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’は、各ゲートが、P型MOSトランジスタ154b-1’,154b-2’,154b-3’,154b-4’,154b-5’の各ゲートに接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’の各ソース−ドレインの一方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ154a-1’,154a-2’,154a-3’,154a-4’,154a-5’の各ゲート、および、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の各ゲートに、それぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の各ゲートには、それぞれ、上記補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’の一方の電極が接続されている。P型MOSトランジスタ154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’の各ソース−ドレインの他方は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のドレイン側の各節点V1’,V2’,V3’,V4’,V5’に接続されている。
また、P型MOSトランジスタ154c-1’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-1’,154a-1’,154b-1’の各バックゲートB1’に、P型MOSトランジスタ154c-2’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-2’,154a-2’,154b-2’の各バックゲートB2’に、P型MOSトランジスタ154c-3’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-3’,154a-3’,154b-3’の各バックゲートB3’に、P型MOSトランジスタ154c-4’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-4’,154a-4’,154b-4’の各バックゲートB4’に、P型MOSトランジスタ154c-5’のバックゲートはP型MOSトランジスタ15-5’,154a-5’,154b-5’の各バックゲートB5’に、それぞれ接続されている。
第1の系統のDickson型チャージポンプ15E-1におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5のドレイン側の各節点V1,V2,V3,V4,V5から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5に蓄えることによって、ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。同様に、第2の系統のDickson型チャージポンプ15E-2におけるダイナミックレベル変換回路は、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のドレイン側の各節点V1’,V2’,V3’,V4’,V5’から僅かな電荷を分流し、それを補助ポンピングキャパシタCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’に蓄えることによって、ゲート信号G1’,G2’,G3’,G4’,G5’の平均電位を補償、つまり、最適な値に設定するものである。
本実施形態の構成とした場合にも、先の第5の実施形態の場合とほぼ同様の効果が得られる。すなわち、ダイナミックレベル変換回路を構成する抵抗素子を、それぞれ、1つのP型MOSトランジスタ154c-1,154c-2,154c-3,154c-4,154c-5および154c-1’,154c-2’,154c-3’,154c-4’,154c-5’によって代用できる。よって、抵抗素子を製造するためのプロセスを不要とすることができるなど、よりいっそうのプロセスコストの削減が可能となり、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現できる。
しかも、ダイナミックレベル変換回路の電荷の取り入れ口を、それぞれ、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’のドレイン側の各節点V1,V2,V3,V4,V5およびV1’,V2’,V3’,V4’,V5’とすることにより、ゲート信号G1,G2,G3,G4,G5およびG1’,G2’,G3’,G4’,G5’の電位を、第5の実施形態の場合のゲート信号G1,G2,G3,G4,G5およびG1’,G2’,G3’,G4’,G5’の電位よりも、若干、高電位とすることができる。この場合、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の電流駆動能力は低下するものの、その一方で、非導通状態時におけるカットオフ電流を小さく抑えることが可能となる。
このように、上記した第6の実施形態によれば、P型MOSトランジスタ15-1,15-2,15-3,15-4,15-5および15-1’,15-2’,15-3’,15-4’,15-5’の、非導通状態時におけるカットオフ電流を小さく抑えることができる。したがって、このチャージポンプ15Eの消費電流に対する割合、つまり、電流効率を高めることが可能となる。この効果は、P型MOSトランジスタのスレッショルド電圧が低い場合に、特に顕著である。
なお、このチャージポンプ15Eの場合にも、クロック信号Φ1,Φ2に同期したクロック信号Φ1’,Φ2’によって、ポンピングキャパシタCa1,Ca2,Ca3,Ca4およびCa1’,Ca2’,Ca3’,Ca4’と、補助ポンピングキャパシタCb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5およびCb1’,Cb2’,Cb3’,Cb4’,Cb5’とを駆動するように構成できる。
また、N型MOSトランジスタを用いた負のチャージポンプを構成することも可能である。
上記したように、本発明の第1ないし第6の実施形態によれば、いずれも、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置を安価に実現できる。
特に、いずれの実施形態の場合においても、ポンピングキャパシタおよび補助ポンピングキャパシタは、MOSトランジスタを用いて構成することが可能である。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明にかかる、ゲート酸化膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不可逆性の不揮発性半導体記憶装置の構成例を示す回路図。 本発明の第1の実施形態にしたがった、Dickson型チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。 図2に示したDickson型チャージポンプの動作を説明するために示す波形図。 図2に示したDickson型チャージポンプとの対比のために、Dickson型チャージポンプの他の構成を示す回路図。 図2に示したDickson型チャージポンプとの対比のために、Dickson型チャージポンプのさらに別の構成を示す回路図。 図2に示したDickson型チャージポンプを、負のチャージポンプとして構成した場合を例に示す回路図。 本発明の第2の実施形態にしたがった、Dickson型チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。 本発明の第3の実施形態にしたがった、チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。 図8に示したチャージポンプの動作を説明するために示す波形図。 本発明の第4の実施形態にしたがった、チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。 本発明の第5の実施形態にしたがった、チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。 本発明の第6の実施形態にしたがった、チャージポンプ(昇圧チャージポンプ)の基本構成を示す回路図。
符号の説明
15…昇圧チャージポンプ、15A,15B,15B-1,15B-2,15C,15C-1,15C-2,15D,15D-1,15D-2,15E,15E-1,15E-2…Dickson型チャージポンプ、15’…Dickson型チャージポンプ(負のチャージポンプ)、15-1,15-2,15-3,15-4,15-5…P型MOSトランジスタ、15’-1,15’-2,15’-3,15’-4,15’-5…N型MOSトランジスタ、15a…クロック信号発生回路、15b-1,15b-2,15b-3,15b-4,15b-5…ダイナミックレベル変換回路、Ca1,Ca2,Ca3,Ca4…ポンピングキャパシタ、Cb1,Cb2,Cb3,Cb4,Cb5…補助ポンピングキャパシタ、R1,R2,R3,R4,R5…抵抗素子。

Claims (2)

  1. 外部供給電源と昇圧出力電源との間に直列に接続された、電流整流素子をそれぞれに構成する複数のPチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、
    前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各接続点に一方の電極がそれぞれ接続された複数の第1のポンピングキャパシタと、
    前記複数の第1のポンピングキャパシタの他方の電極にいずれか一方が交互に供給される、位相が180度異なる第1,第2のクロック信号を発生させるためのクロック信号発生回路と、
    前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各接続点に一端がそれぞれ接続され、他端が前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続された複数の抵抗素子と、
    前記複数の抵抗素子の他端に一方の電極がそれぞれ接続され、他方の電極には、それぞれ前記第1,第2のクロック信号のいずれか一方もしくは前記第1,第2のクロック信号の各同期信号のいずれか一方が交互に供給されることにより、前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御するための制御信号を生成する複数の第2のポンピングキャパシタと
    を含む二系統分の半導体チャージポンプを備え、
    一方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数の第2のポンピングキャパシタによって生成された前記制御信号により、他方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数のPチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御することを特徴とする半導体チャージポンプ。
  2. 外部供給電源と昇圧出力電源との間に直列に接続された、電流整流素子をそれぞれに構成する複数のNチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、
    前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各接続点に一方の電極がそれぞれ接続された複数の第1のポンピングキャパシタと、
    前記複数の第1のポンピングキャパシタの他方の電極にいずれか一方が交互に供給される、位相が180度異なる第1,第2のクロック信号を発生させるためのクロック信号発生回路と、
    前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各接続点に一端がそれぞれ接続され、他端が前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートにそれぞれ接続された複数の抵抗素子と、
    前記複数の抵抗素子の他端に一方の電極がそれぞれ接続され、他方の電極には、それぞれ前記第1,第2のクロック信号のいずれか一方もしくは前記第1,第2のクロック信号の各同期信号のいずれか一方が交互に供給されることにより、前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御するための制御信号を生成する複数の第2のポンピングキャパシタと
    を含む二系統分の半導体チャージポンプを備え、
    一方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数の第2のポンピングキャパシタによって生成された前記制御信号により、他方の系統の半導体チャージポンプにおける前記複数のNチャネルMOSトランジスタの各ゲートを制御することを特徴とする半導体チャージポンプ。
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